五月雨江の美貌に狂った/ミュージカル刀剣乱舞ー東京心覚ー感想

刀ミュ東京心覚の千秋楽配信から1週間、どうした?ってくらい急に心覚に狂ってしまったので、感想メモ…。もはや2年近くまともに刀剣乱舞を追っておらず、心覚は生で見たにもかかわらず「ふーん、いいじゃん」くらいだったのに… 千秋楽配信見ても、「楽しかったね〜」くらいだったのに…なのに…なのに…

 

 

この壁ドン写真が衝撃すぎて、気絶してしまい、1週間「なんで壁ドン………?????」とずーーーーーーーっとフォロワーとLINEしまくる羽目になってしまった。2.5次元俳優さん、舞台終わってもTwitter残業させられて可哀相だと思ってたけど、Twitter残業って大事なんだね…しみじみ…。せめて直接口座に残業代振り込んであげたい…。

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動揺するフォロワーと私

私、生で見たときも千秋楽配信見たときも、村雲江の天性っぽいアイドル性に目を奪われまくりで、MVPはむらくもくんやな〜!って思っていたのに、この壁ドン写真見てからの1週間、アーカイブ配信見てても五月雨江のことしか見えなくなってしまった。笑う。今まで何見てたんだよ。

 

ただ、東京心覚は、キャストは100点なんだけど脚本に減点ポイント多すぎっていうのが私の感想なので、そういう意味で、あんまり感想を書きたくないようなところもある。また、個人的な話だが、もはやあんまり熱意をもって追ってないジャンルの2.5次元舞台を見るという行為は、「見る側のフィルター(信じる力)がない」ということでもあると思うので、そういう体験も含めての感想。

 

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■もくじ 

 

キャスト&キャラ感想

今回、刀ミュの中では歴代最高メンバーでは…?と思うほど平均的にみんなうまく、ビジュアルもかなり似てた。私は2.5次元は何よりもまずビジュアルと思うタイプの観客です。

あと今回の登場人物8人は全員シンメで、そういうとこもドルヲタ心をくすぐられた。1部見た後「感想に困る」とフォロワーにLINEしたけど、2部見た後「歴代最高の2部」ってLINEした。多分そういうことです。

2部での見せ方が上手い人ばっかりで、みんな本業アイドルなのかな?とか思ったけどそういうことでもなかった。2.5次元は男の子をこういうふうに育ててしまうの…??と思ってドキドキした。つらい。

 

大典太光世役/雷太 ソハヤノツルキ役/中尾暢樹

 

 

三池兄弟は既に2振りとも刀ステに出ており、その2人とも、個人個人も似てる&どっちも上手い&関係性も良いみたいな感じでぎゃーぎゃー騒いだ思い出があるのだが、刀ミュの三池兄弟もマジで似すぎ&両方上手い&関係性良良良、ということで、三池のオタク、本当におめでとう…となった。4人も当たり役引き連れてくるなんて、2.5推しててこんなにラッキーなことはないでしょう!

雷太さん本人が多才なのは見ててわかったけど、観劇前まで何の前情報もなかったので、2部のボイパは初見で大爆笑した。ウケる!!刀ミュがたまにやる、キャラとの関連性はなくても中の人の特技だから出すっていう演出好きです*1。なんかもう見慣れたら、大典太ボイパできそうやもんな…って思うようになった*2

 

中尾さんはもう骨格が二次元と思うお顔立ちですごかった。眉毛が、二次元でしかありえない目の近さから生えている。切れ長の瞳メイクの似合うこと…!ご本人が特撮出身という情報をあとから知って、どおりで体の動かし方のダイナミックさとかが舞台上で映えるなー!なんて思ったものです。

 

私は三池兄弟が、性格真逆なのにお互いを信頼してて普通に仲良しなとこが好きなので、刀ミュでもその関係性がよく表れてて好きでした。最後のバクステで雷太さんが中身全然光世じゃなさそうなこともわかって面白かった。劇中の好きなセリフで、同じシーンの相方のセリフを言い合うなんて大サービスすぎるありがとう…って気持ちと、中の人たちも良い関係性築けたっぽいとこにじーんとした。同じくらい踊れる相方なの、嬉しかっただろうなーって思う。

 

豊前江役/立花裕大 桑名江役/福井巴也

 ヒィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(悲鳴)

 

豊前くんっていつからミュにいたんだっけ…?と振り返ろうとしたが結局思い出せず。TLで「彼氏の擬人化」「初恋の付喪神など言われ始めたのがいつ頃だったのかもう本当に思い出せないが、マジのマジのマジの逸材すぎて、手を合わせることしかできぬ…。

豊前江というキャラクターは、原作キャラがTHE二枚目といういでたちなので、役者大当たりなの本当にすごいな…ってしみじみ思いました。なんか立花くん、顔がまじイケメンというだけでなく、言動の二枚目っぽさまで超板についてるので、豊前で刀ミュにきてくれてよかった〜〜〜!(涙)と毎日思うのであった。

豊前くんって「大学一年生のときにサークル幹事やってた三年生の先輩を思い出させる」みたいな形容をされてるのをよく見るけど、本作の豊前くんのあのシーンで私の心臓も止まりまして、ただの爽やかな青年というわけではなく、刀なんだよな、と思うなどした。こういうとこで、”彼らは人間ではない”と見せつけてくる演出好きです…。

 

千秋楽カテコで、良いこと言ってるはずなのに、なんか、「私死ぬのかな…?」みたいな不穏な気持ちになった。なぜか死の匂いが漂う豊前くん。パライソ観たいよぉ〜。

 

 

似すぎ。本物?

地に足ついた落ち着いた性格とか、どっしりした体格とか全体的にめっちゃ似てたと思う。2.5見てて、「似てる〜」って思うキャラと「本物?」って思うキャラってちょっとニュアンス違うと思うのですが、彼の桑名くんは「本物?」とまで思う系だった。

作中唯一のメカクレキャラで、舞台でも目元はウィッグでちゃんと隠れてましたが、どうやって見て動いてたのか気になる…。

 

水心子正秀役/小西成弥 源清麿佐藤信

 

 

水心子くんと清麿くんが出た特命調査を丸ごとサボっているので彼らの性格や来歴をよく知らない。ここを知らずに見てしまったので、今回の話の軸を私がちゃんとわからなかった可能性はある。水心子くんの「自分がどこにいるのかわからなくなる」っていうのが公式設定なのか、刀ミュオリジナル設定なのかもわからずに見たのはミスだったかも…と思う。

佐藤さんの顔がとにかく垢抜けてて可愛くてすごかった。あんな目の下のピンクチーク、白×紫のふわふわヘアというゆめかわテイストが似合う生身の男の人がこの世にいるの凄すぎる…って彼が画面に映る度に思った。本当に、お人形のようなきれいなお顔。落ち着いた振る舞いもよくて、2部ではちゃんとアイドル。うまかったな〜!

水心子と清麿の「親友」って関係性、新しいですね…。

 

今回の舞台設定は『東京』で、新々刀の2人を主軸に話が進むという構成、オシャレ!!と思うとこもめっちゃあったのだが、うまく生かしきれてないと感じるところも結構あった。後述。

 

五月雨江役/山﨑晶吾 村雲江役/永田聖一朗

もはや私は、五月雨江のことを好きなのか山﨑くんが演じる五月雨江を好きなのかよくわからないが、千秋楽終わってから1週間、文字通り寝ても覚めてもあめさんのことしか考えられなくなってしまった。つらい。

こんなに「誰かのことを24時間考える」「考えてるだけで心臓がどきどきする」「夢に出てくる」みたいな状態になるの、いつぶり…?って感じで、もう本当にやばい。語彙力なくなるのも許してほしい。何が言いたいかというと、2年ぶりに1日10時間くらい使って秘宝の里走ってます*3

 

 

この二振りがいつからいるキャラなのかもまったく知らず、観劇前にちょろっとキャラの予習してから見に行ったくらいなのだが(くもさんがタイプだなとは思ってた) 、初観劇のときから、そもそも私はブルベ美形キャラが好きというのもあり、くもさんあめさんコンビ、キキララみたいで終始かわいいな〜!推し〜!と思ってました。

今回くもさんMVPだ!!って思うとこ何個もあって、永田くんが踊れる人なことと、女を狂わす表情筋の使い手だというところがデカかったです。なんかたまに高橋一生を彷彿とさせる、見てるこっちを不安な気持ちにさせる目の演技がうま…って思います。自分の中の感情の揺れが観客に伝わってくるような視線の動きが雄弁。あと、止まってポーズから動き出すときに必ず片足を折って踏み出すのが、立ち絵意識してるのか、センスあるぅ〜って思いました。

 

例の壁ドン写真以降、五月雨江のカッコ良さに気づいてからもう五月雨江のことしか見えなくなってしまい……

山﨑さんのクールな美貌があめさんの佇まいとマッチしすぎている。ずっと無表情なのが無愛想ではなく美しく見えるお顔立ちなのが本当に凄いと思います。無表情ながらに観客をジッ…と射抜く視線を送ったり、口元をギュッとつむる仕草もかわいくて綺麗。照れたり動揺したりするときに首元のスカーフ(?)で口元を隠す立ち絵意識な仕草してくれるのときめきました。くもさんのことを大事に思っているのが伝わってくるのもいい。

こんなに美しい刀なのに豊前くんに「汚れ仕事は私の役目です」って言うのちょっとびっくりしたんだけど、忍び属性がついてるからなんですね。それに対する豊前くんの「俺はできればお前には歌だけ詠ってて欲しいよ」というアンサーは、「江……何……?????」って思った。忍び属性があるためか、殺陣で敵の足を払ったりする動きが個性的でかっこいいです。

あと、2部でも基本無表情を貫くあめさんですが、千秋楽配信のときカメラに抜かれたタイミングでハッキリ笑顔になるの破壊力すごすぎた…!情緒おかしくなった。

 

バクステで永田くんが「あめさんとくもさんが二人でちゃんと会話するシーンは最後しかない」って言ってたのが衝撃で、でも見返すとたしかにそうで、ちゃんとこの二人がコンビに見えてたのは登場曲の印象かもな〜って思う。二人の名前に「雨」と「雲」が入ってるのをうまく組み込んだかわいい曲だなって思った。あめさんが人差し指シーッてしながら動く振りが個人的に好きなのと、くもさんが脱力っぽく、でもきれきれに踊るのすごいなって思う。

最後のくもさんの「そうだったらいいなってこと」が、「くもさんが歌に詠みたいと思ったのは山吹の花を見て喜んでいるあめさんの姿の想像」ってサラリと話してて、あんまりにもサラリと言ってたので最初聞き流してたんだけど、バクステで公開していいレベルの情報じゃなくね?って後から気づいて時間差で爆死。

あめさんくもさんは”誰も触れない二人だけの国”って空気感がほんとよくて、1部でも(ほぼ会話がないにも関わらず)その関係性がちゃんと見えたし、2部では舞台の奥で二人きりになってわちゃわちゃするサービスカットいくつも見せてくれて私はときめき大爆発でした*4

「俺が手なんか振っても誰も喜ばないよ」「くもさんが手を振ってくれたら私が嬉しいです」って会話、すごくない……?

そして千秋楽挨拶で「犬は裏切りません、わん」ってキリリ顔してくれるのめちゃくちゃ可愛かったし、「俺なんにもできないけど、おなか、見る?……うっそ!見せないよ〜」は天才すぎて目玉ひんむいた。ノーベル天才で賞。どっちもゲーム台詞引用してるのも超いいなって思います…!

 

ストーリー感想

なんかもう本当に感想を書きたくないというか…疑問点ばっかあるんだけど、疑問に思ってるのは私の頭が悪いからかもしれないし…でももはやTwitterで人の感想や考察を見たいとも思わなくなってしまった*5ので、本当に、何の知識もなく、その後調べもしなかった人の所感となります。

 

まず、全体の雰囲気は私はかなり好きでした!ひとつの時代ではなくひとつの”地域”を軸に、平安時代関東平野で活躍した平将門江戸城を築城した太田道灌徳川家康の側近として宗教的に携わった天海、そして江戸城無血開城の立役者勝海舟の4人を出すっていう新しい見せ方はなるほどー!と思ったし、途中で明らかに現代と思われる映像(信号機とか)が差し込まれるのも洒落てると思った。私たちの生きる東京と地続きである歴史上の出来事なんだと思わせられる仕掛け。

ただ、テーマが「東京」なのはわかったんだけど、それによって何をいいたいのかはよくわからなかった。「そこを生きる人々は移り変わるけど、土地はただそこにあってずっと人々の営みを見つめてる」的なことがいいたかったのか…?と思ったけど、これは私が宙組の『神々の土地〜ロマノフの黄昏〜』を見たから思うだけであって*6実際にそこまで東京心覚で描写されていたとは思いません。せっかくいい舞台設定なのに、構成が足りてなくてもどかしいとさえ思った。

ここの描写が作り込めてなかったので、終盤の境界線のくだり、たぶんコロナ禍での舞台観劇について言ってるんだろうな…とはわかったものの、急すぎて今回のストーリーと繋がってないように思った。そもそも演劇は東京だけのものではないし…。なんか、演劇界隈の人が「コロナと観劇」をテーマに組み込みたくなる気持ちはわかってあげたい、と思う一方で、もっと上手く本筋に絡める方法はあったのでは?と思う。

 

そんで一番フラストレーションだったのは

・序盤からずっと示唆的に出てくる能面の子の正体が最後まで明かされない(くせに、水心子くんは「ようやく君が誰なのかわかったよ」とか言ってて、言えよ!!!!!となる)

・三日月が「新々刀の役目」「江の役目」を言ってくるのだが、急だし、謎

豊前くんが「どうやら俺たち江は…!!」と言ってその続きをおしえてくれない

の3点に尽きるのかなと思います。別に言ってもいいのに、なぜ言わない?となる。なんかさ…こういうのはさ…「明言しなくても見てる人にはわかる」か、もしくは「想像にまかせてもストーリーに影響はない」なら言わなくてもいいと思うんだけど、私的にはここを言わないのはさすがにマナー違反では……と思うレベルのぼかしに感じました。うまくいえない。ここを曖昧にすることが演出として上品だと感じたり、考察が捗るなぁ!!て思えるようなうやむやではなく、「言えよ!!」ってムカつく時点で、言わなくてよかった部分だとは思えないです。not for meだったのでは?と言われればそれまでなんだけど…。

作り手が「この舞台を通してこういうことを伝えたい!」という意思が見えてこないのはかなりフラストレーションだし、舞台を好意的に見れなくなってしまうのであんまり好きな脚本じゃないな…と思いました。

今回、テーマ設定や、映像やライティングの使い方、キャストの芝居はかなり好みだったので、余計に悔しい……。面白いか面白くないかでいうと「面白かった」と思えるので、余計になんか、「悔しい」って思う。もっと脚本が練られてれば神作品だったのでは?って気持ちがめっちゃある。とはいえ、「辻褄が合ってても面白くない作品」か「細部が意味不明だけどトータルでは面白い作品」だったら後者の方が私は好きで、東京心覚は明らかに後者寄りの作品だったと思えるので、そういうのも含めて、感想に困る。

キャラを好きだったから最後まで見れたのかもとも思う部分もある。歴史上の人物も今までに比べるとはるかにマイナーで、ある意味では「観客を信頼してる」のかもしれないし、悪く捉えると「どんな内容でもある程度集客が見込める2.5次元舞台だから制作陣がキャラを人質に自分らのやりたいことをやりすぎてる」ようにも見えてしんどかった。

2.5次元舞台は演劇ではないとはまったく思わないが、一番はキャラクターと原作の再現では…と私は思うので*7、難しいところ。前ほど刀剣乱舞自体に異常な愛を注いでないので諦めることもできるラインなんだけど、めちゃくちゃ原作を好きだったらこういう2.5次元舞台は個人的にはキツい。原作にストーリーがないからこそ、面白い脚本の中でキャラクターの活躍やキャラクター同士の関係性を描いて欲しいというのが原作ファンの期待だと思う。

こんだけ謎を残したのでこれが今後への伏線だったらいいな…と淡い期待を描くのであった。あんまり期待してないけど…。

 

などと文句を言い出したらキリがないのだが、一方で痺れるほど好きだったシーンもある。起承転結の転くらいのシーンで、平将門太田道灌、天海がそれぞれ歌った後、人間キャストはセットの下段、刀剣男士キャストは上段で「歌わずにはいられない 終わりなき花の歌」って歌うシーン!フォロワーが「小池修一郎のミュージカルみたいな演出」と言ってて、うわ確かに!!!!!と思いました。フランス革命ミュージカルだと、上段にいるのは貴族、下段にいるのは市民たちですが、刀ミュでこの構図を使うのは人間の戦いを上からただ見てる刀剣男士たちは神の領域という暗喩かなと思います。

基本的に刀剣男士は「見守ることしかできない」のかも。「歴史修正主義者を斬る」のに加えて、ミュやステでは「歴史が間違った修正をされていたら正しく死ぬタイミングでその人間も殺す」のも仕事に加わっているようですが、マイナスを0にするのが仕事であって積極的に関わるのはタブー。だから、刀剣男士たちがどう働こうとその時代に生きてる人間たちはきちんと自分たちの生活を営み生きることしかしないし、刀剣男士たちもそれを少し離れたところから見守ってる。

本当は「歌わずにはいられない」のは人間の性なのでは?と私は思ってて、刀剣男士の中にも歌が好きな子はいるけどそれもそもそも人間の真似事から始まってると思うし。歌というのは、人生を生きて、感情が動いた者しか歌わないと思うので、「歌わずにはいられない」という歌詞は人間たちにのものだったのではないかなと思いました。その懸命に生をまっとうする姿を見て刀剣男士たちも心が動いたかもね。

刀剣男士たちは基本的に人間が好きなんだろうなと思うので。

 

私は千秋楽後に五月雨江に狂ってしまい、「もっと早く五月雨江に気づきたかった、舞台通いたかった」「こんなに好きになったのにもう金を払う先がない」「でもこんなに好きになるの苦しすぎるからいっそ終わってから好きになって正解だったかも」と妄言を吐き続けていますが、とにかくまずは自本丸に村雲江と五月雨江を呼びたい*8という気持ちなので、在宅勤務しながら秘宝の里を回す日々です。

あと、徳川美術館で五月雨江展示されるんですね!もうこの「日本刀に会いに美術館に行きたい」という感情が久々すぎて、新鮮。

 

刀剣乱舞からはもう足を洗ったつもりでいたのですが*9、あめさんくもさんのために出戻ってて、つくづくキャラ萌えゲームなんやな、と思わされました。好きな属性のキャラがいるからゲームをするというシンプルなソシャゲ。

でもって、これは刀ミュのいっちばん最初、阿津賀志山を見たときに、「ミュを見たあとそのメンバーで出陣させたくなる」みたいな、ゲームと2.5が相互作用してるのもしみじみ感じてます。明らかに、ミュを見たからゲーム再開してるし。

 

一方で、刀剣乱舞から気持ちが離れてたときに見た刀ステ綺伝・天伝では正直あんまり心が動かなかったので、私にとって2.5は「原作を好きだから見るもの」であって、原作の世界観がどれくらい膨らんでるかを期待して見てるんだな、と思いました。ただその一方で、今回の刀ミュ東京心覚も最初はそんなに原作愛ない状態で見たから、役者がめっちゃ上手くて話も面白かったら原作愛ごと戻ってくるのか?とも思ったり。個人的な観劇体験としてもおもしろかったです。

原作を異常に好きな状態で見てるときは「原作に出てくる台詞を上手く脚本に組み込んでほしい」「役者がキャラクターに似ててくれと祈る気持ち」「このキャラとこのキャラの会話が見たい」「このキャラに見せ場が欲しい」らへんの気持ちがかなり強く、ある意味、観客として「このラインが正解」っていうのがあったりもする。演出家が作るよりも前に、観客には正解の姿がおぼろげにあるっていうのが他の演劇と違うところだと思う。そのうえで、観客が登場人物たちのことを既に愛してる状態で見るので、多少不自然なところや、技術的に物足りない部分があっても”好意的に見るフィルター”が備わってるんだなとも思った。そういう特殊な装置があるのが2.5の醍醐味かなって思う。

これは多分「熱狂のど真ん中」にいる人だけが知ってる感覚で、私も今その渦中にいるからわかるし、だからこそ五月雨江を大好きになって世界が一転したし。そしてこの熱狂から抜け出したら「なんだったんだあれは」って思うかもしれないこともきっとわかってる。

だから書いた。この気持ちを覚えておきたい。オタクしてて楽しいのってこういう感覚のことだと思うから。

 

ありがとう東京心覚!!早く円盤出して!!!

 

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おまけ(自分用)すてきな写真たち

自分がいつでも見返せる用。

 

 

 

 

 

永田くんのこのタグ芸すごすぎて泣いてる。日々感謝。何かのタイミングでお金払わせてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目の形が二次元すぎて本当にすごい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:堀川くんのギターソロ歌唱とかさ…

*2:絶対できんやろ

*3:ただでさえゲームがつまらん刀剣乱舞の中でもダントツでつまらんのが秘宝の里だと思っていたのだが、2年ぶりに秘宝の里を開始したら私の知っている秘宝の里ではなくなっててびっくりした。相変わらずクリックするだけではあるんだけど、なんか、ゲームみたいになってた

*4:こういう二人組に昔から弱い。刀でいうと源氏兄弟的な…

*5:老化かもしれないし、数年前に比べて、Twitterで人と絡むことへの興味が失せた

*6:オタクはすぐに自分が見たことあるものと繋げてしまう

*7:ただこれを言い出すと、刀剣乱舞は原作にほぼストーリーがないからでは問題にぶち当たるのでそうなるともう何も言うことはできない

*8:いねーのかよ

*9:飽きた理由は色々あるのだが、映画刀剣乱舞小林靖子さんの脚本が完璧すぎて、もうこれ以上刀剣乱舞について考えることは何もないと思ったのもある

楽天お買い物マラソンで買ったもの 〜インテリア熱ぶち上がり中編〜

こんにちは。ヒマすぎません?

 

も〜何しててもヒマです。本読んでても、Netflix見てても、運動してても、料理してても、掃除してても、勉強してても、ネットショッピングしてても、SNS見てても、もう何しててもヒマ。ヒマすぎる。目と手が忙しくても、脳がヒマ。マジで暇。

 

「何か楽しいことなぁ〜い?」と口にする女にだけはなったらあかん!!と思っとる私ですが、そんな決意も揺らぐほどもう口の前歯くらいまで出かかっとる。この言葉が。

 

ヒマ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

という話を友達にしたら、「想定内のことしか起きないからじゃね?」って言われて、あーーーーそういうことか!!!と思いました。本や映画のようなエンタメを摂取してすらヒマなのは、予想外のことが起きないというか(展開がどんでん返しじゃないとかそういうことではなく)、本を読む、楽しい、終わり。映画を見る、楽しい、終わり。という規程どおりの楽しさだから、だから脳がヒマなんか!と。

 

ちょっと脱線するけど、だからみんな芸能人の不倫ゴシップ好きなんだね!と思いました。ゴシップって、「秘密を覗きたいという窃視の欲望を満たす」とか「怒ったり叩いたりしてるとき脳には快楽物質が出る」などの理由でみんな好きなんだと思ってたけど、もうひとつの理由は、「思いもしなかったことがおこると人間はわくわくする」んですね。理解。

 

日常が忙しすぎると人間はパズドラしかできなくなるといいますが*1、今って逆で、刺激がないと脳が死んでしまう状況に私は置かれているのではないか?と思います。

唯一想定外っぽいことがおこるのは「他人とのおしゃべり」なんだなって最近気づいた。仕事嫌いなのに、次のテレカンがちょっと楽しみになりはじめてとって、やばい。

 

もう本当にどうしよう…このままやとドキドキ文化部*2を始めてしまうかもしれん。

関口メンディーがマルチにハマりそうとかいうちんけなゴシップではもう私の脳は蘇りません。どうしたものか。

 

 

ということで、前回楽天お買い物マラソンでの購入品紹介。

ヒマすぎてインテリア熱ぶち上がりすぎて、一日中楽天AmazonとQoo10とInstagramIKEAアプリを往復する日々です。なりたいテイストが毎日変わるので、何も定まらない上に、我が家は小さな賃貸ワンルーム。頭悩ませまくりです。模様替えしたい!!!

 

楽天経済圏にずーっと入ってなかったのですがこのたびいろいろあって入ることになり、その話もブログに書きたいなと思ってたらなんか数ヶ月くらい経ってたし経緯忘れました。楽天roomも始めたのでよかったら!

room.rakuten.co.jp

 

ではいきます。

まずは韓国のかわいいマグカップグラス。

コスメに飽きたアラサー女は次は食器を集めだす。これってトリビアになりませんか?

 

マグカップ、死ぬほど持ってるのにまだ買うんかい問題。だってべらぼうに可愛かったから…

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これは2層カフェラテを作る技術を習得してうきうきしたものの、写真をかわいく撮る技術がなさすぎたときの写真です。

 

次、スマホの保護フィルム。

 

ずっとフィルムがばっきばきだったので、マラソンを機についに替えた。

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ばきばき。

替えたら一気に見やすくなって、早く替えればよかった…と思いました。当たりまえ体操。

続きましてノートパソコンスタンド。

今まで買ってなかったんかい!!という感じですが、まさかこんなに在宅勤務が長くなるとは思わず、けちな私はずっと段ボールの上やら分厚い本の上やらにPCを置いて実に1年3ヶ月も頑張ってきたのです。

ですがそろそろつもりにつもった微妙な姿勢の歪みが限界にきとる…と思ったし、あと普通に安かったので買いました。めっちゃ楽になりました。ほんと早く買えよ。

 

最後に枕。

heysisterさんがおすすめしてたので買ってみました。「ホテルみたいな枕」って宣伝文句、いいよね。

私ずっと枕いらない派で(頭が低い方が姿勢的に楽だと感じるから?)10年近く枕なし生活だったのですが、なんか最近、自粛で体が凝ってることも関係してか、枕が欲しくなりまして…

結論からいうと、ホテルみたいにふかふかの枕は実にトレビアン!なんですが、自分の好み的にはもう少し固い枕でもよかったかも、と思わなくもない。

けどでかいので抱き枕にもできるし、何より枕があることで部屋の美観が5割増になりました。

 

今日からのお買い物マラソンでもちまちま買おうと思います。

買い物って、楽し〜!けど、インテリアは、店で見てえ〜!!

 

 

最近みなさんどんなことして過ごしていますか?

ヒマすぎるので、みんなが何してるのか気になってます。生活を豊かにするヒントください。笑

 

それではまた。

 

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*1:あの映画見てないのに引用してすみません…

*2:昨日夜中にググって死んだ

推しを持たぬ私が『推し、燃ゆ』を読みまして

”推し”文化がダルくなってきた(推しのために浪費してナンボ!みたいな)頃にこんなタイトルの本が出てきて、なんとなーく避けていたのだが、芥川賞をとったとのことで俄然読みたくなって手に取りました。短いのでするする読めた。

 

文藝 2020年秋季号

文藝 2020年秋季号

  • 発売日: 2020/07/07
  • メディア: 雑誌
 

文藝で読んだ。

 

 

※超ネタバレあり

 

この本、”推し”文化を知らない年上の人たちは、今の若者はこんな文化に浸かっているのかあ〜と興味深いだろうし、”推し”文化のど真ん中にいる人は自分語りしたくてたまらなくなる装置だろうしで、罪深いテーマ設定だなと思います。笑

そして私はもちろん後者目線で読みました。

 

「推しが燃えた」というキャッチーな書き出しから始まるのですが、この本の中でおきることは、推しが炎上して、ざわついて、なんやかんやで芸能界を引退するという、ただそれだけの話で、かなりありふれた内容です。

読みはじめて、本題はこっちだったのか〜と思ったのが、主人公の”あたし”ことあかりちゃんが、「生きづらい人」という設定でした。はっきりと病名は出てきませんがいわゆる発達障害なんだろうな、と抉るように伝えてくる細かな描写がえぐくて、脂汗かきながら読みました。

推しに起きたことと、あかりちゃんに起きたこと。この2つが最後まで交わることはなく、あかりちゃんは社会からはじき出されたまんまで終わるのがリアルで…。あかりちゃんのように、何もできないけど、”推し”について語る文章力と観察眼がすごくてTwitterのフォロワー数やはてなブログ購読者数がやたら多い人って、わりとリアルにいそうな感じで絶妙。ただ、可視化されている、そういう「文章がうまいオタク」って、自己表現がうまいから可視化されているのであって、世の中、どんだけ推しを推しまくっていても、特に誰からも注目されてない人の方が大多数だとも思う。普通、オタクは消費者なので、生産側と同じ土俵には立たないので。

あかりちゃんは純粋に推してて、欲も見栄もない。周りのオタクの言動にも興味がなく、ただただ推してて、それに文字通り命をかけてる。もう少し実生活とバランスとってうまくやれれば…と読者の私は思うのだが、かの上野千鶴子先生も仰ってました、「がんばったら報われると思えている時点ですでに環境のおかげ」なのであった。*1

 

ここから自分語りも入っていきますが…

あかりちゃんの飲食店バイトの描写が私に脂汗だったのは、大学生のとき飲食店でバイトしてた私と重なりすぎたからなのでした。私は「臨機応変な対応」が本当に苦手で(今でも苦手です)、教えてもらったことはすぐ忘れるし、愛嬌があるタイプでもないので「笑顔、笑顔」って言われるのもキツかったな…みたいな…。気が利かないタイプの人は愛嬌が備わってないとじわじわ周囲の人から嫌われ始めるというのを肌で感じていたので、本当はヘラヘラしてバカっぽく振る舞うのがいやなくせに、2択でどっちをとるかをせまられて、結局頭悪いのは自力ではなおせないから、処世術として愛嬌を選択せざるをえなかったのも、すんごい嫌でした。

私の通ってた大学はど田舎だったので、飲食店くらいしか学生のできるバイトはなく、そして大学生だった私は、飲食バイトという「誰でもできること」ができない、ということについてあんまりちゃんと考えたことがありませんでした。大学のクラスでははきはきしたキャラで通ってるのに、バイトに行くとバカキャラにジョブチェンジしなきゃいけないのはなんでなんだろう、みたいな。

 

あかりちゃんがバイト中に注意されてることのしんどさは私は体感としてかなり共感できて、ただあかりちゃんのように「欠勤の連絡を数日完全に忘れる」まではなかったなー…とも思って、あかりちゃんの置かれてる状況の深刻さもじわじわ伝わってきた。

あかりちゃんのような生きづらさを抱えている人はどうすればいいのか、ということも考えながら読んだし、本書の中では回答が用意されていない。あかりちゃんは勉強についていけず高校を中退し、就職活動のやり方もよくわからなくて放置して、つまりきちんと生きていく方法をよくわからないまま生きてる人なので、「生きていけなくなったら死ぬ」みたいなことしか出てこない。ふてくされてるのではなく、本当に筋道がたてられないんだと思う。見通しをたてられない状況って人生でいちばんきつい。

推しを懸命に推すことだけはできるのに、友人のように「推しとつながる」みたいなラッキーチャンスも彼女にはこない。なんなら、推しがファンを殴った理由さえ彼女にはわからないままで、彼女の”背骨”は推しなのに、推しと彼女にはなんのつながりもないままだ。

けど宇佐見さんは、あかりちゃんに対して何の救いもないまま終わらせようとしなくて、推しを推した時間と熱量が今も彼女の中にあって、それが彼女の今後の生きる糧になる可能性を残したので、かなり考えさせられる終わりだった。彼女は推しを推しすぎて人生が破滅していったタイプではなく、もともと滅茶苦茶だった彼女の生活をなんとか成立させていたのが「推しを推したい」というエネルギーだったのに、その推しが芸能界をやめてしまったので、今後あかりちゃんの人生を立て直せるものはなんにもなくなってしまったように思える。でも、そうかもしれないけど、そうじゃないかも、っていうニュアンスを私は感じた。推したことが自分の人生と重なるなんて自己満足って思う人もいるかもしれないけど…でもたしかに、あかりちゃんのものでしかないあかりちゃんの肉体や衝動に、推しの気配は0ではないと感じたのであった。

 

とはいえ、彼女には絶対何かしらのサポートが必要なので、どうにか社会と繋がってほしいと願わずにはいられないのであった。私は無力であった。

 

私はあかりちゃんみたいに「普通にできない」部分も多数もってるけど、でも、どうにか「普通にできる」ことをかき集めて綱渡りみたいな人生を歩んできてると自覚している。ラッキーだっただけだと思うし、この先、何か1個重大な欠落によって、一気に転がり落ちるかもって不安は常にある。そしてそういう生き方が、精神を蝕むこともよくわかるので、他人事とは思えないのであった。

生きるって、難しい………

 

ちなみに私はあかりちゃんのように誰か一人の人間を推したことはありません。

オタクではあるのだが、作品が好きで何回も舞台を見るということはあっても、「誰かひとりの人を猛烈に好きで全部をつぎ込む」的な推し活はしたことないので、その現場にしかない空気感や切実さみたいなものは実感としてはわからないけど、近い庭にいるのでなんとなく想像できる…みたいな感じ。

もう何年か前になるけど、リアルタイムで追ってた舞台の出演者のひとりが彼女との写真が流出して、しれっと舞台降板になったときに、私は生まれて初めて「2.5次元舞台見に行ってる人って、作品ファンだけじゃなくて、俳優単体のファンもいるんだ!!!!!」ということを知ったのでした。2.5次元舞台なんて、原作知らない人が見るもんじゃないと思ってた。作品ファンは彼の見た目のそっくりさや演技のうまさが好きだったので、「降板なんてしなくていいのに…」「俳優のプライベートなんてどうでもよくない??」と言ってたのに(私はそう思っていた)、一方で俳優ファンは「私たちがどんだけ彼に金積んだと思ってるんだ」「あの舞台しか見てないやつらは黙ってろ」的な感じで怒ってたので、「え!!!原作を好きで見てる人の方が”下”ってことになってんの!?!?!」とかなり驚いた思い出があります。

今なら、なんとなくあのとき彼のファンたちが言ってたこともわかる気がするけど…

 

時は流れ、Twitter学級会ほどこの世で意味のないものはないと悟った私はそういった虚無な争い事から離れて久しいですが、私がおたくをやっているジャンルに関わるすべての人が、健やかに働いてくれることをただただ祈るのみです。

幸せな気持ちになりたいから推してるのであって、推しのことでしんどくなりたくない。その点、あかりちゃんの「閲覧数なんていらない。あたしは推しを、きちんと推せばいい」という言葉はがつんと響きました。

 

書いてあることはよくあるちんまりした芸能ゴシップとオタク女の匿名はてなダイアリーの語りみたいなことなのに、宇佐見さんの圧倒的筆力にぶちのめされた一冊でした。

 

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ

 

 

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何回観ても楽しい、それが忍ミュのサイコーなところ!/ 忍ミュ第11弾再演感想

忍ミュ11弾再演観てきました!!初演(昨年10月)は役者さん一人も知らない状態で見てたのでストーリーに関する感想メインで書いたのだけど、「2.5は中の人について検索し出したら終わり」というフォロワーの予言どおり、終わってしまったので、キャストの感想中心に書いてみたいと思います。

 

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↑普段マスクしてるとこしか見ないので、このポスターで「みんなこんな顔なんや」としみじみ 笑

 

最初に言いたいんだけど、忍ミュのいいところって

・短い

・ストーリーに起承転結がありわかりやすい

・チケットが取れる

・チケット買ったらもれなく千秋楽配信も見れる

などの点、心から素晴らしいと言える。チケット激戦のわりに最近脚本が意味不明ワールドに突入している刀ミュ刀ステや、チケ代2倍払う代わりにいらんグッズ*1を大量に押し付けられるヒプステに泣かされてきた身としては、舞台に集中できるし心が浄化され、安らかな気持ちになります。

休憩なしで、本編2時間で終わるの、見やすいし、十分満足感得られて幸せ。

 

全体コメント。

めっちゃそもそもなんだけど、忍者って霊払えるの?って急に思った。笑 どこからきた設定なんでしょうか?でも呪文(?)唱えて除霊する六年生はかっこいいので、なんかまあいいや…という気持ちになる。

気になった点としては、貧乏神のシーン全部切っても成立する脚本だな…て初演のときから思ってたので、終盤の貧乏神との別れのシーンがなんと追加されててびっくりした。いらない時間では?それに付随して、小梅さんの演技がtoo muchと感じるところが何回かあり(この人いい人なんです、のところとか)、2.5の難しいとこだとなと感じる。基本的にキャラクターを見に行ってるので、脇役が必要以上に前に出ようとしてると本筋の邪魔に感じてしまうのだが、そのへんのバランス感覚が製作陣と合わないと結構ストレスだなーと思った。脇役の方がベテランなので「あんまり脚本以上のことしないでください」って言うの難しいのかな〜とか思っちゃったり(全部想像ですが…)。ただまあ私は忍ミュを最近見はじめた身だし、2.5次元舞台にキャラクターを見に行くか演劇を見に行くかの観劇者のモチベの差だよなとは思います。

終盤に長次vs小平太の戦闘シーンが追加されてたのはすっごいよかった!!6人の絆もある六年生だけど、やっぱり、長次を救うのは小平太であってほしい…よね。六ろのふたりに言葉はいらない…と理解してたので、長次が最後「すまない」って謝る追加シーンはいらないのではと思ったけど、まぁ最後小平太に「細かいことは気にするな」って言わせたかったんだろうな、と思った。

化物屋敷へ行け!の歌が乱太郎センターで終わるのほんとにいい。そして、恐怖の荒れ屋敷〜♩の歌、ウルトラミラクルハイパー振付かわいいので、全員の定点カメラほしいよう!!ここも立ち位置変わってましたよね。

 

 

 

キャスト感想いきまーす!

 

 

なんでみんな同じ型の制服着てるのに六年生6人集まってると「うわー華やか!!」って思うんだろうね…

 

 

でも四年生は本当に「キラキラしてる」。すごい。アイドル学年の名は伊達じゃない!!

 

 

 

 

初演を観たときから、物語の中心にいるのは長次なんだけど今回の話って六ろふたりが主役なんだなぁと思ってて、今回もとにかく小平太のかっこよさをしみじみ噛みしめました。

今回は同室以外の六年生同士の関係性も見えて楽しかったなー!小平太が文次郎のこと「もんちゃん!」って言うの、わかる言いそう!ってなったり、仙蔵に怒られた文次郎が伊作の後ろに隠れるのとか、伊作が仙蔵に「置いてかないでよおーー!!」って甘えギレしてるのとか、全部よかった。

 

 

ナチュラルに壁ドンする小平太…

 

いつも長次のほうが大人っぽくて小平太を諭すような関係だけど、小平太の性格や生き様が長次の道を照らす光なのもすごくすごくわかる…六ろは、言葉やセリフではなく、エピソード自体が二人の関係性をいちばん雄弁に物語ってるなあと思ってて、今回のミュもそのひとつの解だと思った。

悪霊に取り憑かれて、仲間がわからなくなって武器を振り回す長次の目だけを見続ける小平太。花形の体育委員長で誰よりも恵まれた戦闘能力を持つのに、長次に対して自分は武器を取らない、そういうことができるのが小平太の強さであり特別性だと何度も思いました。

 

パーソナルスペースの狭さもだけど、この「目」が小平太だよなって思います。捕食者の目だよな。この瞳に射抜かれたら絶対嘘つけないと思わせられる、力強い目。

 

11弾を観てて、小平太って誰がどう見ても”特別な男の子”であって、そんな小平太にとって長次は特別なんだなーて思うのでした。小平太のことは一言でうまく描写するのが難しく、本能型の戦士だと思うときもあれば、太陽の子供だと思うときもある。抜群の身体能力というひとつの才能が突出してて、前に進むことにしか関心がないひと。天才だし、唯一無二の存在すぎて、長次は小平太を尊敬する気持ちがずっとあるんだろうな。でも六ろってどこまでも対等で、お互いを思い合う優しさがあり、お互いをリスペクトしてて、誰が見ても特別な関係なんだとわかる、そんなコンビですごいなあと思う。大親友すぎてすごい。ずっと二人で歩んできたんだね。

 

24期63話『細かいことは気にしないの段』で小平太が金吾に「体育委員なら前に進むことだけ考えろ!」って言ってたのが私はとても好きで、小平太の本質ってそこだよなって思います。”細かいことは気にするな”が彼の代名詞だけど、11弾終盤で長次が自我を取り戻すのに全身全霊をかけ、戻ってきたらもう何も聞かない、そういうの、小平太の強さであり優しさですよね。強すぎて優しいのよな。

 

「泣かないで 大丈夫 私がついているよ どこにいても一緒さ ずっと」本当にいい歌詞だな〜って思います!初演のとき、生徒の過去描写ってタブーじゃないん!?と思ってビクビクしたけど、今回の六ろの回想シーンは原作者の尼子先生も脚本に参加したと知って、じゃあもうほぼほぼ二人の間に本当にあったことなのか…と思って…じーんとしました。*2

まさたかくんの美しい手で長次の傷をなぞる仕草、すごくよかった。武士にとって顔の傷は名誉だけど、長次にとって顔の傷は小平太との絆の証であり、幼い頃に交わした約束の名残みたいなものなのかも。

 

スタイル良すぎるんじゃ…

 

私、小平太は小柄で機動力高い体躯なんだろうなと夢見てるのですが、まさたかくんの演じる、生まれつきの背の高さゆえの余裕を感じる小平太はそれはそれとして大好き。小平太はただでさえガチ恋の化身なのに、まさたかくんがガチ恋力高すぎて、ほんとにガチ恋ボルテージが大変なことになっています。 

 

二人ともウインクキメ顔できる体育すごい!!さすが花形だわ。まさたかくん、ホネホネしたガチ恋の手をしてるけど、りゅうとくんも男の子の手だな〜ときめき。

今回、小平太と滝夜叉丸が会話するシーン全然ないんだけど、みんなで文献を探すシーンで小平太が座ってる滝夜叉丸の肩を上からギューっとしてるの、二人の関係性をよく表してて好きでした!笑 細かいとこまで演技プラン練ってくれてて感謝。中の人たちが年齢差逆なの、舞台観てるだけだと全然わからないからすごい。

 

 

体育会計はTwitter営業がうますぎる。口座番号教えてください!!

(私も持ち上げてください!っていう三木ヱ門も、かっこよく持ち上げられない文次郎も解釈一致すぎて怖)

 

 

これは長次のかわいさをわかっている人のツイートです。

EDできり丸から長次をぎゅーってしてるの本当かわいかった…この二人だいすき。

 

 

 

初演のとき、仙蔵あんま似てないなって思った気がするんだけど(仙蔵にしては顔立ちが濃いって思ったのかな)、もう今となってはめちゃ仙蔵に見える。目かな?けんちゃんの天然エピソードが好きすぎて忘れてたんだけど、板の上に立つけんちゃんが完璧に仙蔵で感動した。他のキャストに比べて動きに無駄がなく落ち着いてるとこが仙蔵だなって思う。歌もうまい。ラブです。

 

「文次郎は少し黙っててくれないか!」って怒るとこ超すき。「長次はすでに自分の意思で動いていない可能性がある」「そうなる前に…手を打たねば」など、渦中にいる人物の中で他の子よりも”最終手段”も頭にあるようなセリフがあるのが仙蔵なのがとてもよかった。小説版でも仙蔵が一番、目の前にある事象から導き出すべき冷静な判断を下していたのが印象的だったので、六いはどっちも学年のリーダーポジションだけど、どちらかというと仙蔵のほうが現場判断が得意なんだろうな、と夢見ています。

 

なんかそういう…*3

 

 

六いは仲良くて最高です。

かずさん演じる文次郎は、かっこよくてかわいくてずっと見てたい。今回、六いは少し俯瞰して状況を見てるなぁと思う場面がちょくちょくあり、仙蔵が「やはり竹虎の亡霊が…」長次の異変を最初に伝えるのは文次郎なんやなってことにどきどきしたりしました。

 

 

そりさんに伊作成分はかけらもないのに*4、舞台の上だと優しくておっとりした伊作にしか見えないのがすごい。語尾のニュアンスが伊作だな〜って思う。すべてがかわいい。顔があまりにもかっこいい。

長次がいなくなった!ってなって、すぐ飛び出すのが文次郎と留三郎で、「武器とってくる」ってなるのが仙蔵と伊作なのすごいわかる。

 

留三郎は本来もう少しかっこつけててしっかり者なんじゃないか?と思うのですが、ゆうたくんがあまりにも天然不思議ちゃん系なので、留三郎がボケにまわりすぎててウケた。生まれたての鹿クォリティ高すぎるの何w

留三郎だけお化けに全然気づかないのおもしろいですよね。わかる、霊感なさそう。

文次郎に「お前のようなやり方じゃ下は育たん」って言われてケンカするシーン好きです!!犬猿って中身ほぼ一緒なのに後輩への接し方が真逆なとこ大好き。

 

 

 

 

 

現実の四い(現実の四い?)とは関係性が全然違うりゅうとくんとかずとくん。こういうサービス精神や自撮りのたびに毎回違う決めポースを見せてくる滝夜叉丸に対し、全部の写真が同じ顔な綾部、ぽい。笑

 

りゅうとくん、初演のときから似てるな〜と思ってたけど、改めて、ほんとに似てる。顔の彫りが深くて立ち姿に華があるとこ、滝夜叉丸度高い!!ダンス未経験だったと後から聞いてかなりびっくりした(うまいなと思ってた)。元から運動神経よかったんだろうなという気もする。

 

綾部の「タカ丸さんのせいにしてる?タカ丸さんのせいにしてる〜」のところ本当に大好き。

綾部はかずとくん含めて過去キャスト3人くらい見たことあるけど、見た目も演技も完璧に似てる!!って思ったひとまだいないな。歴代綾部の中でベストと言われてる人は誰なんだろうと思った。ひょうひょうとした美少年、って2.5次元俳優なら得意なひといそうだけど、なかなか難しいんだろうか。いつかすっごい綾部と感じる綾部に出会ってみたいものだ。

 

四ろキャストのじゅんぺーくんと岬くん、初演のときあんまTwitter営業しないタイプなんかなと思ってたので、今回同室芸多すぎてどきどきしました。いつからこんなに仲良くなったんだろ〜!!って思うのと同時に、本物の四ろ(本物の四ろ?)もいつの間にかめっちゃ仲良くなってそうな感じあるので、幻覚見える。

三木ヱ門と守一郎、お互いに初めての友達って感じがかわいいんだけど、二人見てると、ほんと仲良しだな四ろは〜!!って気持ちになれてサイコーです。

なんでもない日が特別な日になるのは、二人が親友だからだよ…

 ろ組の僕の相方(ろ組の僕の相方)…

 

 みき……(??????)

ありがとうな。。

 

じゅんぺーくん、さすが元アイドルっていうか、オタクの心を掴むツイートがうまくてえらい。「夜もギンギンに頑張っていきましょう!」が出てくるのえらすぎる。夜公演のこと言ってるんだけど、いつも委員会で徹夜してる会計だからダブルミーニング

そんで、会計の身長差、ほんとかわいい…

作中で「そんな大事なこと早く言え!!!!!!」て文次郎が三木ヱ門の首根っこ掴んで「すみません…」て言うところ、会計の軍隊みが凝縮されてて大好きなシーン。

 

 「輪子ちゃんもまぁなかなかだけど」って言葉が出てくるのまじえらい…。じゅんぺーくんの笑うと目が細くなるところ、アイドル力感じて、三木ヱ門だなって思う。

 

 

ようしゅんくん、ほんとにちゃらそうなのと、鬼コミュ強そうなところも含めて、ハマり役だな〜って思います。声を似せるのが上手いのと、タカ丸っぽいおっとりしたしゃべり方も、間の取り方もうまい!彼のタカ丸さんで久々知くんとしゃべってるところが早く見たいなぁと思います。

「みんなで化け物屋敷行って絆を深めよう」って提案するのも、先輩の勘ちゃんに「肝試しは二人1組で行くものだよね」ってさりげなく誘導する感じとか、モテ男なタカ丸さんがにじみ出てて笑っちゃう。

 

タカ丸ウインクうっっっま…!と思った1枚。

滝夜叉丸と三木ヱ門がウインク上手いのは必然として(?)、タカ丸さんがウインク上手かったらそれは反則でしょう!!!

ところで、滝夜叉丸が並行二重で三木ヱ門が末広二重なの、めっちゃわかる。

 

 

私が観に行った回でサイコーのアドリブかましてくれた勘ちゃん! 

五年生キャストがすっごい仲良しと知って(私は五年生メイン回を映像でしか見たことがありません) 、今回役作り難しかっただろうな〜と思ったり、早く肉眼で五年生たちを見たいと期待高まったり。この丸い童顔な感じも勘右衛門に見えてきた…。

 

コロナ禍で飲み会行ったりすることもできなくなった分、同室キャストはよく電話してたってエピソードが本当にきゅん…。私の最推しである六いのおふたりは本当によく電話してたらしい*5。きゅんです。

 

 

初演からキャストのこと知りはじめて、学園祭見て、チコちゃんコラボ配信も見て、再演を現場でも見れて、役者さんの配信コンテンツもちょくちょく見たりして、ここ半年くらい忍ミュを好きになって楽しいことたくさん増えてうれしかったー! 

千秋楽が無観客配信になってしまって、自分のことのように辛かったけど、、でも、いっぱいいっぱい幸せもらったと思える。

 

次は何があるんだろうなー、楽しみ楽しみ。

 

 

おまけ。公演期間に湧いたツイート。

 

 

11弾初演の感想はこちら。

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*1:消費者センターとかに取り締まってほしいレベルでいらん

*2:

spice.eplus.jp

*3:要は、エルヴィンタイプが文次郎で、リヴァイタイプが仙蔵なのかなっていう謎妄想なんですが…

*4:そりパでじゅんぺーくんも言ってました 笑

*5:かず茶のけんちゃんゲスト回で話してた

さよならだいきほ/雪組『fff-フォルテッシモ-』『シルクロード-盗賊と宝石-』ライビュ感想

だいきほ退団公演、雪組fff&シルクロードのライビュ、観てきました!

 

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まず『fff-フォルテッシモ-』はというと、観劇した方のレポブログなどをいくつか先に読んでいて、軒並み微妙な感想だったので、「すっげえつまんねえんだろうな〜www」と思いながら観たので、意外と面白かったです。笑

音楽を愛し愛された歌うまコンビで知られるだいきほの退団公演が、ヴェートーベンとそのミューズ(謎の女)だなんて完璧じゃないですか!そして2番手の咲ちゃん、3番手の凪様、4番手のあーさまで、当て書きみたいな配置で絶妙でした。THE退団公演ってかんじで、雪組をよく知らない私でも、あ〜これ多分雪組ファンの人うれしいんだろうな〜みたいな。

 

 

私はファントムで初めてだいきほを観て、その次に観たのがワンス、それで今回だったので、なんか全部「すごいけど孤独な変人と、手に入らない永遠の女」の構図で、おもしろかったです。だいもんさんってかっこよいビジュアルで、歌もうまく、大柄で華もあるスターなのに、なんであんなこじらせ童貞みたいな役上手いんやろ。

きぃちゃんはもう本当に素晴らしかったです!!私はファントムで初めてきぃちゃんの歌を聞いて、聞いて1秒で「歌うっっっっっっ…………ま!!!!!!!!!」と絶句した思い出があるため、本当にきぃちゃんの才能に惚れていたと思った。まぁるくて天使みたいな声質なのに、アッハハハハ!って高笑いが似合いすぎているし、トップスターに銃を向けるのが絵になりすぎ。

 

だいもんさんときぃちゃんはどっちも一人でも舞台に立てるスターだし、補い合うのではなく高め合う関係だったと本当に思うけど、それでも、ストイックな求道者であるだいもんさんにとって、きぃちゃんの出現は彼女のスター街道爆進をさらに加速させる何かだったのではと思ったし、なんか…そういう二人が役に重なるような物語で好きでした。あなたと歌えば喜びの歌!

そうそう、コロナ禍ゆえの演出、オケピの中に生徒が入ってオーケストラ演奏をするシーンめちゃめちゃよかったですよね!今しかできない演出だし、きっと誰もが思い出す、2021年という特別な年に旅立った二人のことを。

 

 

シルクロードは、事前に予習しておいてよかったー!と思うほど、”””文脈”””だらけのショーでウケました。

karashi-channnel.hatenablog.com

 

きぃちゃんのラップが素晴らしすぎて超わくわくしました。ラップまで上手いのなんなんだ…

あと、ジャファーあーさ、もう出てきた瞬間に笑ってしまったけど、フェチが詰まっててよかったですね!私、あーさは今までいろんな役柄を経験することで引き出し増やして、顔だけじゃない舞台人へと成長したと思うけど、それでも、あのルックスとキャラにドンピシャの当たり役がきたら大化けしそうだなーってわくわくする。次からはきっと2番手だと思うので期待…!

 

宝塚で久々に2幕まるまるレビューって演目を観たけど、今回はストーリー性もあるし、スターの置き方も絶妙だしおもしろかったな!私、昔からセリフのないショーが苦手で(バレエ習ってたのに、バレエの舞台観に行くといつも寝てた)宝塚も一本もの+フィナーレショーの構成の方が好きだと思ってたけど、今回のfffとシルクロードの割合はばっちり好きでした。

 

次期トップコンビのさききわシーンで「僕のもとに来てくれ」的な歌詞があって、もうそれだけで涙腺崩壊や。相手役に迎えるために(ためにかどうかは知らんけど…)他組から呼び戻した背景と重なる重なる〜!

だいもんさんがさきちゃんに青い薔薇を渡してそでにはけるシーンなんて、あざとすぎる演出とわかっていても泣く。

 

あと、ショーのサビっていうんですか?メイン曲に「君の最後を僕が奪おう」みたいな歌詞があって、これってだいもんさんからきぃちゃんへの言葉だとしても映えるし、ファンへの言葉だとしても素敵で超いいなあ〜と思いました。板を降りると全然ラブラブしないだいきほだけど(だいもんさんのキャラもあると思うが…笑)、そんなだいもんさんが板の上ではきぃちゃんに激重感情をぶつけてるのが好きで、だいきほの特別性だなって思うのでした。二人とも生粋の舞台人で、舞台人としてのお互いを想い合い、リスペクトし合っているからこそ、命を賭けた愛の物語が似合う。よね。

 

サヨナラショーから最後の挨拶まで本当に愛が満ち溢れていて、あんなに「やりきった!!」って晴れやかな顔をできるのは、だいもんさんが本当にやりきったからだとめちゃめちゃ伝わってきました。トップになりたかった、と口にしたことがある人ってあんまり記憶にないので、もともとのスター性や実力やキャラもあっただろうけど、目標のために超努力した人なんだろうなというのもわかるから…。

きぃちゃんとの微妙で絶妙で特別な関係性も伝わってきていっぱい泣いちゃった。「一緒に走り続けてくれる相手役にも出会えました」なんてだいもんが言うと思わなくて、きぃちゃんが泣いてる姿を見てファンも大号泣や!!普段デレないひとのデレは心臓に悪い。

だいきほの関係性ってうまく言葉にしづらくて、いつもいろんな表現が頭に浮かんでは消えていくけど、結局のところだいもんさんが退団会見で仰っていた「一人では見られなかった景色を見せてくれた」ってことに尽きるなと思った。

 

www.sanspo.com

常に同じところを向いて一緒に戦ってくれた。手をつないで歩くっていうより、戦いながら走っていく感覚。自分一人では見えない世界が広がった。

 

私は宝塚を観始めたのが最近だし、だいもんさんを昔から応援してきたとかでもないので、だいきほを語る文脈の99.9%が「まあやちゃんはよくだいもんについてきてくれたなぁ」なのがいつも微妙に引っかかってて、なぜかというと単体で見てもきぃちゃん宝塚の中で一番歌上手いんじゃないか?と思うからです。

歌うまいね〜って思うひとは他にも何人もいるけど、でも、ファントムで歌うますぎて目玉ひんむいたこと、ワンスで二階席から裸眼で観てたのに、大量の娘役がいるシーンできぃちゃんが歌い出した途端に彼女がどこにいるかわかったこと、などなど、きぃちゃんの圧巻の才能をこの身で感じた瞬間が幾度もあって、こんなにすごいひとなのに、宝塚の文脈だと彼女はだいもんのオマケ情報に回収されちゃうんだ…というのが、私の脳内にある文脈とどうしても混ざらない部分があり。

もちろんきぃちゃんが宝塚に、娘役に、ものすごく憧れて入ってきた人で、入ってからも理想の娘役像に近づくために進んで努力した方ってのは知ってるんですけど…。

歌がうまいだけでなく表現力もずば抜けてるなあと思ってて、ファントムの過去作品を円盤で履修したときの何倍もクリスティーヌの感情が伝わってきたことも個人的な思い出としてはあるので、そういう意味でも、彼女は単体ですごい舞台人だったって思うのでした。

ファンはみんなだいもんさんを好きだから、そうなっちゃうのはまあそういう文化だからな〜って思うけど、でも、だいもんさんの挨拶の端端から、だいもんさんがきぃちゃんの才能をわかってて、伸ばしたこと、最後にきぃちゃんが一番欲しかったであろう言葉「私も大好きです」をあげたことなんか、しみじみ、よかったなぁ…なんて思ってしまいました。だいもんの理想のトップスター像、男役像を一緒に追い求めてくれる相手役であり、だいもんあってのきぃちゃんだったけど、なぜかきぃちゃんあってのだいもんだったとも思える、特別な関係性。

 

 ↑このエピソード好きすぎ

 

 

だいきほのいない宝塚が私にはまだ想像できないけど、でも、だいきほ二人とも「やりきった!!!」って思って、一番いいときに退団したんだなと思って、その美しさに圧倒されました。胸いっぱいの千秋楽でした。

 

退団後もいーーーっぱいミュージカルで活躍してほしいなぁと思います!!

すごい才能を目撃できて幸せでした。正真正銘の大型スターコンビだったと思います!

 

 

 

 

 

 

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最近の宝塚観劇日記。

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圧巻の読書体験 『聖なるズー』/濱野ちひろ

 面白すぎて泣きながら読みました、『聖なるズー』!!!!!

 

聖なるズー (集英社学芸単行本)

聖なるズー (集英社学芸単行本)

 

 

2019年・2020年のブロガーさんの「今年読んでよかった本」エントリにたくさん入っているのを見かけていて、とってもとっても気になったので、ひっさしぶりにハードカバーの本を買いました。

あまりにもおもしろすぎて、1700円の価値ありすぎて、読み終わった瞬間にいろんな人に、「この本読んだ??読んで!!」って連絡しまくった。人生であと何度こんな読書体験ができるだろうと思うほど、心を揺さぶられ、考えさせられ、知的好奇心を刺激され、人間や世界についての見方を変えてくれる、そんな本でした。

 

 

あらすじ。

衝撃の読書体験! SNS、ネットで話題沸騰!! 2019年 第17回 開高健ノンフィクション賞受賞作。「2020年Yahoo!ニュース 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」「第19回 新潮ドキュメント賞」「第42回 講談社 本田靖春ノンフィクション賞」「第51回 大宅壮一ノンフィクション賞」各賞ノミネート!
犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」。性暴力に苦しんだ経験を持つ著者は、彼らと寝食をともにしながら、人間にとって愛とは何か、暴力とは何か、考察を重ねる。そして、戸惑いつつ、希望のかけらを見出していく──。

 

最初は結構スリリングな、どちらかというとゴシップ誌を読むようなおもしろさで読み進めてしまうんだけど、事象そのものに対する窃視の欲望もありつつ、非常に両義的な問いかけが何回も何回も出てくるので、そのたびに、自分の今持っている価値観と照らし合わせたり、新たな視点に眼から鱗だったり、学術的な面白さにわくわくしてくる。

愛とは何か?を探す濱野さんの旅路は、途中までの大きなテーマは「対等とは何か?」という問いだった。言い換えると「合意とは何か?」ともいえる。動物性愛について人が議論するときの大きな争点は「合意がとれたといえるかどうか」。濱野さん自身が酷いDVサバイバーということもあり、「人間同士だからといって合意がとれるとは限らない」というのを実感として知っているからこそ、彼女は真摯に踏み込む。言葉が通じる者同士ですら合意はとれないのに、どうして言葉もなく合意がとれたといえるの?

 

それに対するズーの人たちの、彼らなりの誠意もさまざまな切り口から知ることができる。食欲や排泄欲はわかるのに、性欲だけわからないほうが変でしょう?

「人間同士であっても子供とのセックスは違法なのと何が違うのか」「動物を食べることの同意は問わないのにセックスの同意が論点になるのはなぜか」「LGBTのように、動物性愛は先天的なのか後天的なのか」など、似た論点のあらゆるプロコンと比較しながら考察を重ねていくのは、競技ディベートみたいでおもしろかった。

 

私は学生時代ちょっとだけ競技ディベートをかじっていたことがある。「大麻は合法化すべきか」「死刑は廃止すべきか」のようなよくある議題のひとつに「獣姦は禁止すべきか」というものがあった。

主に動物の権利VS人間の支配の範囲 みたいな争点になるのだが、必ずといっていいほど「食べるのはOKでなぜセックスはNG?」という反論が出る。あとは「性嗜好は生まれつきのものであって後天的に変えられるものではない。他人を害さない限りは個人個人の性嗜好は守られるべき」とか。反対側の人は、「たしかに現状人間は動物を殺して食べたりしてるが、むやみやたらに殺さないなどの規制はあるし必要で、なんでも好き勝手にしていいという話ではない」「人間同士であっても合意のないセックスはそもそも違法。動物とは合意をとる手段がないのでレイプである」みたいな武器で反対する。たしかこんなかんじだった。

あのときに調べていたこと、考えていたことがぶわわわーって脳みそに蘇った。あのとき、その議題でディベートをしていた人の中で「動物の方から誘ってくるからOK」という理論を出した人は記憶にないし、そんなこと言っても審判は「根拠がない意見」と言って採用しなかったと思う。けど、この本をじっくり読めば、いやでもそう思ってくるようになる。もしかして、あの家のペットも、まさかだけど、そのまさかが。

 

さらにいうと私は学生時代、濱野さんとほぼ同じ学部学科的なところに通っていた。セクシュアリティ研究の先生も、文化人類学の先生も、ジェンダー法文化史の先生もいた。私は『聖なるズー』を、大学のときの学科の先生全員に読んでもらって、全員の専門領域の視点から意見がほしいと思った。いま大学にいたら絶対にそうするのに!!!

もっとちゃんと授業をうけていればよかったと思うところも、あー!これ大学の講義で聞いたやつだ!!と思うところも山ほどあって、大学を卒業してから眠っていた私の中の研究者の魂が燃えるのを感じた。ゼミの課題図書にして全員で朝まで議論したい…。

そういう、研究欲というか、「学びたい」「知りたい」という気持ちをたくさん刺激してくれるところも本当に面白かった。濱野さんが大学院に進んだ理由が「性暴力が、いまも私の中で大きい重力を持っている。なぜ私に起きたか、自分の言葉で説明できるようにならなければ変われないと思った。アカデミックな思考は理性を助けてくれる。それを求めてセクシュアリティーの研究をしようと決めた」*1なのも、すごくなるほどと思った。事象を学術的に学び直し、自分の言葉で説明できるようになることが自分を助けるということを、私は経験として共感できる。

 

濱野さんの丁寧なフィールドワークとインタビューの積み重ねは、セクシュアリティに限らず、「普通じゃない」人生をひっそりと生きる人の大きな支えになるだろうと思った。誰しも、人には言えないことを抱えながら、普通なふりをして生きているよなあ、って思うことが私にはたくさんある。ズーのひとたちが抱えている「人と同じように生きられない怖さ、自分は静かに生きていたいだけなのにそれを他人から暴かれ糾弾されることにずっと怯えて暮らすことへの恐怖」は、人生の重荷となって私たちにのしかかる。

私は大学生のとき、社会のあらゆる不条理に怒っていたが、それ以上に、「なんでみんなはできることが私にはできないんだろう」と、自分に対して物凄く怒っていた。そしてその気持ちは今もあり、いつもそのことがずっとつらい。

『聖なるズー』が後半になるにつれて、私は、濱野さんの知的な語りと研究の根底にはずっと「怒り」がぐつぐつ沸いていたと気づかされて、最後にはボロボロに泣いていた。いわゆる”泣ける話”というジャンルの本ではない。でも、あまりにも心を揺さぶられた。人生も、愛も、セックスも、どうしてこんなに曖昧で、複雑で、分かり合えなくて、苦しいのだろう。あらゆる悲しいこと、自分ではどうにもできないことがこの世には多すぎる上に、ほとんどの場合、そういった苦しみは最終的には一人で背負って生きていかないといけない。本当に大事なことは自分で決めなくてはいけないし、人と違う部分は人と共有できない。

濱野さんが苦しんだ過去、怒っていること、そしてそれに向き合うと決めた覚悟。彼女の旅路に賛同して、社会的地位を奪いかねない大いなる秘密を共有してくれたズーのひとたち。私はこの本を読みながら、私に見えている世界なんで本当にちっぽけで、世界はこんなにも多面的で、自分の手の届かないところに大きな事実や感情が轟いていることに跪きたくなった。愛もセックスも生きることも、つらく傷つくことばかりだ。その一方で、それを通じてしか得られない幸福や関係性があることもこの本は肯定している。

 

これからの人生で、自分のあり方、人生の壁、愛やセクシュアリティ、人との関係性に悩んだとき、きっとこの本が助けてくれると思った。何度も読み返したいし、世界を信じたい自分も、信じられない自分も、同時に私の中に存在しても良いということを言語化してもらえてとても心強く思った。人生は複雑で、普通に生きられないとしても、自分の全部を諦める必要はないってこと。何かを愛することは、祈りに近い実践なのかもと思う。真摯な眼差しに心臓を貫かれるような、圧巻の読書体験でした。

 

 

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冬を生き延びるために買ったもの・使ってるもの 2021

こんにちは。みなさん冬は好きですか?私は大嫌いです。

 

私が冬を嫌いな理由は

①とにかく何もする気がおきなくなるから

②洗濯物が乾かないから

の2点に尽きます。

今まではただただ「早く冬終わらんかな」と祈ることで乗り切っていたのですが、今年はいくつか文明の利器に頼ってみることにしました。ので、ご紹介。

 

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■目次

 

①充電式湯たんぽ 

 

これは友達とオンライン飲みをしながら「今年買ってよかったものプレゼン」になって教えてもらったものです。寝るとき足が寒すぎるので湯たんぽほしいなと思ってる〜と話していたら、超オススメなのあるよ!!とこちらをプレゼンされたのでした。

お湯を入れるのではなく、充電式の湯たんぽ!中身がどうなってるのかよくわからないですが、触った感じはまるで水が入っているように、ぐにゃりとなります。 充電式だからなのか、朝までほんのり温かいのもいいです。

20分くらい充電したらすぐ使えるので、とっても便利。最近は寝るときだけでなく、仕事中の膝の上において、その上から膝掛けをのせることで暖をとったりしています。

 

ユニクロ ウルトラストレッチウォームセット(長袖)

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www.uniqlo.com

 

ほんとはバズってたこれ↓が欲しかったんですけど、人気なのかサイズがなかったため、横に置いてあったウォームセットとやらを買いました。笑

いわゆる裏起毛みたいな質感で、肌に触ってる部分もふかふかで暖かいですし、たぶんなんらかの化学繊維の力で保温されてる感じもします(?)。表面はさらさらなので毛玉になりにくそうなのもうれしい。1,990円+税でこれはコスパ良すぎる〜!!

 

③NARS アフターグローリップバーム

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www.narscosmetics.jp

もらいもので持ってたのですが、最近ゴリゴリ塗っています。

私、今まで体が頑丈すぎて「冬になると体が乾燥する」ということにほぼ気づいていなかったのですが、この冬、とうとう、なんか唇がずっとビーフジャーキーみたいだな?と気付きまして…

普通のリップを塗ればいいんでしょうけど、せっかく持ってるのでぬりぬりしてます。

私、NARSのアフターグローリップバームめちゃめちゃ好きで…!保湿成分が入ってるし、ほんのり色がつくところもかわいい。何より、基本あらゆる商品のパッケージが黒マットであるNARSにおいて、ピンクのキラめきパッケージなのがめちゃめちゃかわいい!!

クリスマスやバレンタインなどのイベントシーズンになると、いつも女性へのプレゼント問題でインターネットでは戦争が起きていますが、私は誰かから「女の子にあげるプレゼントで5,000円以内だったら何がいい?」って聞かれたらいつもNARSのアフターグローリップバームと答えています。ほんのり色つきリップなので、ピンクかオレンジかその子の好きそうな色を選べば大外れしないし、それすらわからん場合はシルバーパッケージの無色なものでもかわいいと思います。

あと、オシャレな男の子がこれ使ってても萌えるよ〜、と思います、アジアの他の国のNARSなんかでは男の子をモデル起用してるルックをいくつか見た記憶。

 (詳細をまったく知らんのに貼る)

推しがキレイ系の男の子だったらプレゼントしてあげたさ。。

 

私は3425(ピンク系)と3436(オレンジ系)を持っています。ほんとにかわいいコスメ。

 

 

あとはヒーターと膝掛けとはんてんなどで頑張って暖かくしています。ここで電気代ケチって怠惰に過ごすよりは、部屋を暖かくして動き回るほうが結果的には良いと信じて、このあたりは必要経費と思っています。。

あと、ここぞとばかりに冷蔵庫にため込んでいたパックを使いまくっています。旅行のたびにシートマスク買いがちなくせに、体が頑丈なせいか、あまり肌が乾燥しないため(乾燥しないのか乾燥に気づいていないのかは不明)、あまり消費していなかったのであった…。

 

最近はテレビをめちゃめちゃ買い換えたいのと、それに付随した模様替え欲が爆発しており、ヒマさえあればAmazon楽天をぐるぐるしている日々です。

「理想100点の10万円のテレビ」か「90点で十分及第点の6万円のテレビ」ならどっちを買うべきなのか!?というところで一生悩んで年末年始毎日家電屋行ってたら、緊急事態も始まってしまってず〜〜〜〜っと迷ってます。こういうとき何を決め手にしたらいいんでしょうか?????(何か思いあたる方いたら、ブログのコメントでもマシュマロでもいいので何かアドバイスください…笑)

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せっかくの(?)緊急事態なので家のことを色々と整えたい、と思いつつ、つい怠惰に過ごしてしまいがち…

素敵なおうちに住みたいです。

 

あと最近突然食器に興味出てきて、ずーーーっと食器を見てしまうんですけど、これはコスメに飽きたアラサー女の通る次なる沼なんでしょうか!?!?!

 

それではまた。

 

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