なぜこんなことに?/舞台『呪術廻戦』感想

ごめん!!あんま褒めてない!!

 



もくじ

 

はじめに

なんかもっとブログに書いたほうがいいことはたくさんあるし私としてもこういうことは書きたくないのだが、いつかも言ったように、素晴らしくても特に言葉で感想が出てこない作品もあれば、ひどくても語る文脈をもつ作品はあり、じゅじゅステは私にとっては後者だった。ので、手短に書きます。

なんかさー、こういう、自分が観て「どちらかというとよくないと思ったもの」について書くと絶対、わざわざ言う必要あるか?っていう問題にぶちあたると思うんだけど、そういうときはsaebou先生が仰っていた以下の言葉を思い出すようにしてる。私が何かの感想を語るときの指針としている考え方なので、改めて書いておきます*1

 

作品が興味深く思えるというのは、作品が優れているというのとは違います。批評は、対象を優れていると褒める必要はありません。ものすごくひどい作品でも、いったい何が問題なのかなど、いろいろな論点があるはずです。批評というのは、そういう論点を明らかにするプロセスです。ひどい作品を見た後でそれに関する批評を読むと「そうそう、そこがこういう理由でひどかったんだ!」と思うことがあると思います。批評を読んだ後でもその作品はひどいままですが、ちょっとだけ興味深くなります。*2

(前略)ここでひとつ強調しておきたいのは批評をする時の解釈に正解はないが、間違いはある、ということです。よく、解釈なんて自由だから間違いなんかない、と思っている人がいますが、これは大間違いです。間違った解釈というのは、とくにフィクション内事実の認定に関するものを中心に、けっこうあります。フィクション内事実の認定というのは、ある物語の中で事実として提示されていることを正確に押さえられているかどうかです。たまに映画批評などを読んでいると「いや、そいつそこで死んでなくない?」とか「それ、説明する場面が最初にあったでしょ」みたいな突っ込みを入れたくなることがありますが、そういう誤読ですね。いくら解釈が自由だと言っても、作品内で提示されている事柄の辻褄がおかしくならないように読まなければなりません。*3

 

特に下の引用については、その昔映画刀剣乱舞が公開されたときに「この本丸の初期刀は蜂須賀」っていう長文独自解釈をツイートした人が大バズりあそばれになって、信者たちが「さすがの考察です!泣きました(涙)」とヨイショしている一方で、マシュマロなどで「映画に蜂須賀出てきてないんですが」と投稿されまくるというクソツイッター事件を覚えていた私にはなるほどと深く刺さる内容でした。”存在しない根拠で何か結論を出すのは、考察ではなく妄想”の精神で、まいりたいと思います。

 

なんか感想が出てこないんだよね

もともと事前情報は入れないようにしていて、それでも2人くらい、私より前に見た方の感想が流れてきたので薄目で見ていたのですが、2人とも褒めてはないな…とは思っていたので、結構、賛否ある感じなのかしら?とは思いながら観劇しました。

で、見始めてわりとすぐ「そういうことか~笑」と思いました。

なんか~いいところも全然あるんだけど~、悪いところもあるって感じで~、なんかこう…「どんな感想を持ったらいいの?」って感じの舞台でした。酷評するやる気もないけど、原作者や呪術廻戦のファンは、この内容でOKなのかな??ってかんじ。OKならいんですけど。

 

よくなかった部分があるかといわれたら

個人的な意見としては、不要なギャグパートが多すぎる上に全部つまらないっていうのがいちばんヤバかったなーと思います。最初のオカ研のくだり(オーバーな身振り手振りで喋ったり、全員で声をそろえてセリフを言ったり)からもう寒かったんだけど、そのノリがわりと定期的に出現するので、そう、これは…共感性羞恥!って感じでした。ギャグパートを観てるときに、「面白い」よりも先に「やらされてる役者がかわいそう」と観客に思わせた時点で、そのギャグパートはギャグとして成立していないのではと思います。

なんていうのか、本当にギャグパートが滑り続けてて、観てるほうもわりとしんどい。役者はちゃんとやってるんだけど客席が全然笑わない空間、だいぶ悲しい。

 

そして、今からシリアスシーンです!ってときにもギャグパートが挟まるので、観客としては感情が一旦そこで切れてしまうというか、集中できなくなるんですよね。物語にのめりこもうとさせてくれない空間を、まさか脚本側から提示されるとは…という感じでした。ナナミンの戦闘シーンの前のギャグパート、いるか?(そしてすいません、もうどんな内容だったか覚えてません)

 

あとこれは、舞台を製作している側の人たちにまったくそういう意識がないのであれば言いづらいことだけど、アンサンブルがでしゃばるとしらけるっていうのをちょっとでも心のどこかにとどめておいてほしい。稽古期間ずっと一緒にいて仲良くなって辛いこと一緒に乗り越えてきて、熱くなるのはわかる。でも、観客にとっては知らない人なんですよね…それをふまえてですが、じゅじゅステはなんでか知らんけど日替わりシーンっぽいギャグパート(ものすごくつまらない)がなぜかアンサンブルの人たちによってまわされており、この空間誰の需要があんの?????って思いました。

日替わりパートとかちょっとしたアドリブは、主要キャストが言うから楽しいのでは!?!?!

知っているキャラクターを演じているわけでもなく、知っている役者でもない人が、つまらないことをやっている時間。なにこれ?

せめて面白いならまだ見れるけど、本当にまじでめちゃくちゃものすごくつまらないので、怒りとか悲しみ通り越して「なんでこんなシーンを入れようと思ったんだろう?」と純粋に疑問がわきました。

 

だって、この世にローンチされているということは、誰かがこのシーンの脚本を書いたり、演出を決めたりしてるわけだから、誰かが発案して、それを多くの人間のチェックを通して世に出されてるんだと思うし、その過程で誰も「このパートはマイナスの影響が出る」って言わなかったのかな??っていう、プロジェクトマネジメント目線で不安になった。だって、天下の少年ジャンプの呪術廻戦ですよ!?!?!鬼滅の刃終了後の少年ジャンプを支える看板作品と聞いておりましたが!?!?!?!

コンテンツ制作のプロ集団(原作漫画も、舞台も)が関わっているはずなのに、すべての人間のチェックをすりぬけてこれがローンチされているので、関係者全員、寒いギャグが好きだった可能性はありますね。もしくは、反対した者は皆殺されてしまったのかも…

 

あとは、思った以上にミュージカルだったんですけど、歌唱パートの挟まり方も不自然で、ミュージカルってただストレートプレイと歌唱パートをテレコに入れればいいというわけではないという大前提を改めて思い返しました。よく、「ミュージカルは急に歌いだして不自然」とちゃかす人がいるけど、グランドミュージカルを観ているときに「いやなんで今歌いだすんだよwww」とは思わない私がじゅじゅステではかなり思ったので、とにかく、歌唱パートもほぼほぼいらなかったのでは???というのが個人的な感想です。

五条先生がラップしはじめたときは「りょんくんに変なことさせないでくださー--い!!」と3階席から叫んじゃおっかな?て思いました。

2年生紹介ソングの共感性羞恥は恥ずかしすぎます。キャラ崩壊大丈夫?

あと、ダンスシーンもかなり唐突と感じるものが多くて、特に「なんでこのシーンで、バックダンサーの衣装これなの?」みたいなチグハグ感があるとこも多々あり… 場面を華やかにするためにバックダンサーを用いたい部分があるのはわかるけど、違和感を感じてしまう箇所も多かったです。

 

それでも、「歌パート不自然すぎるけど役者がきっちりやってるから場として成立してるな」と思わせられるシーンもいくつかありました。野薔薇ちゃん登場シーンの、スカウトされたらどうしよ~の歌は、女優さんの歌のうまさで全部成立させてる力を感じました。

呪術廻戦って基本的に話も世界観も暗いから、ベッタベタコッテコテなミュージカル風にするよりも、もっと洗練された雰囲気のストレートプレイにしたほうが相性よかったのかもな~と思いました。

 

アニメーション演出は個人的には好きだったけど

ここも賛否分かれそうだな~と思ったのは、舞台上の幕(なんていうの?緞帳ではない、半分透けてるやつ)に映し出されるふんだんなアニメーション演出です。プロジェクションマッピングかな?個人的には結構好きで、「さすが漫画原作だな~!生身の人間と、アニメーションでしか再現できない演出が混ざり合うなんで、二次元と三次元の中間にある2.5次元舞台ならでは!」とか思ってたんですが、途中で他の三次元部分に思うところがありすぎたのと、アニメーション演出がたくさんたくさん出てきたことによって「じゃあアニメでよくない?」って感情になりました。笑

本当に別にこんなことは言いたくないんだよ私も

How do I live on such a field?こんなもののために生まれたんじゃない

 

キャストはみんなとてもよかった

主要キャストはほぼ全員、キャラクターにもハマってたし演技もうまく、とてもよかった!!特にやはり、りょんくんの五条先生は個人的には完璧だったので、彼の五条先生を観るためにチケット代8,800円払ったと思える。

悠仁役のりゅうじくんは安定のうまさ&かわいさ&ダークな少年ぽさ&主人公性。さすが。

野薔薇ちゃん役の豊原さんはうまかったし似てた~!お歌が上手。ミュージカル畑の方なんですね!あのクオリティは確かにちょっと2.5では異質。

2年生3人組もみんなよかったと思う。高月さんは(思い出のマーニーの人だ…!)って思いながら観たけど、背の高さや雰囲気がまきさんにあっててよく似合ってた。定本くんのおにぎり先輩も、あ~こういう役、定本くんやるのわかる~!ってかんじ。セリフ少なそうだが、地味に、どの場面でどの具材名言うか覚えるの大変そう。

ナナミン役わだまさなりは、わだまさなり節抑え目で(?)無表情で静かな雰囲気がちゃんと伝わってくる感じがしてよかった。

あとは夏油を演じてたふじたれーさんが、ふじたれーさんこんなのも上手いのね~!って気持ちに。てかなんか喋り方にかなりCV櫻井孝宏を感じて、そういうところもすごいと思った。穏やかで色気のあるしゃべりかた。

真人役のもっくんも安定のうまさで…お歌もうまいし、真人みたいなちょっと変わった色気のある役するとかわいい。

大穴で、順平役を演じていた福澤さんのお芝居好きだった。熱演!すごくうまいと思いました。

 

そもそも私は呪術廻戦ファンというわけではなく、アニメは一通り見たけど~くらいの知識しかなかったため、キャストを見なかったらおそらく舞台は観に行っていないと思う。なんで行ったかってそれはやはり五条先生をりょんくんがするからなのであった。

 

私は仮面ライダーオーズを通った人間なのでりょんくんのことを宇宙一美しい人と思っているのであった。

オーズのアンクはじめ、エリザベートのルドルフ、1789のロベスピエールマタ・ハリのアルマン、あとなんか色々、ドスのきいた声をするりょんくんを観る機会が多かったので、今回初めて「ひょうひょうとしたしゃべりかたをするキャラクター」を演じるりょんくんを観ることができてとてもよかったです。こんなしゃべりかたもできるんだ~!新鮮!!と思ったし、当たり前だが、「ひょうひょうとした喋り方で性格が悪い最強の男(主人公サイド)」っていう特大チート設定の五条先生をばっちり演じてみせたりょんくんはすばらしく最高でした。雰囲気に迫力があるとこが好きです。

五条先生が初めて瞳を見せるシーンはもう、そのちょっと前から(くる~~~!!)って肩に力入れてしまう感じがとてもよい観劇体験でした。みんな見たい、あのシーン。

じゅじゅステに懲りず(?)、もし機会があったら、これからも、ぴったしな役がきたら2.5にもたまに出てほしい… 人外美形の役とか…2.5にはよくいるけど現実に存在しない役…

 

どうしたらよかったのか?って話なんだけど

幸か不幸か、私の周りには呪術廻戦を死ぬほど好きで舞台超楽しみにしてた!という友達はあまりいないので、実際のところ呪術廻戦ファン界隈でこの舞台がどういう受けとめられ方をしているかはよく知らないんだが、だからこそ、繰り返しにはなるんですが、「原作者やファンの方はこれでよかったのかな?」って思う気持ちが結構ある。

実際、自分が大好きで大好きでたまらない作品が舞台化するってなって、じゅじゅステのような改変演出を加えられたら、演出家の実家の前で首吊るかもしれん。

だからこそなんでよりによって呪術廻戦でこんなこと起きんの??って気持ち。もっとマイナーな作品の2.5次元舞台なんていくらでもあるし、そういうのでこういった事故がおきるなら全然わかるのだが、呪術廻戦だよ??って感じ。笑

りょんくんのキャスティングにすべての予算を使ってしまったのだろうか…??

 

まじのそもそも論だが、今回舞台化された原作部分は、基本的には世界観説明パートであって、物語に起承転結があんまないと私は思っている。というか呪術廻戦自体、かっこいいシーンとかっこいいシーンをつなぎあわせた漫画という印象で、登場人物の感情の起伏や物語の起承転結で読み込ませるタイプの作品ではないと思っているから、だからこそ、どこに盛り上がりを作るかとかってかなり考えないといけなかったと思うし、メディアミックスというのは、同じ作品を違うプラットフォームに載せたときに違和感がないように加工するのもひとつの大事な作業だと思っている。

製作スタッフにとってそれが「ギャグパートを入れまくる」だったのだとしたら、Not for meだったな~と思うが、作品の私物化では?という気もする。そういう加工のやり方しか手数がないスタッフだったのだとしたら、アサイン自体が間違ってたのかもしれない(もっと適任はいたのかも)し、あるいは、アサインされた人たちがその中で努力する方向を間違えたのかもしれない。

わからん。

何もわからんが、なーんか、続編やりそうな気配を感じたので、キャストはそのまま、役者以外の製作スタッフは変えたほうが、全世界に幸せが訪れるのではないかと思いました。

 

キャストはとてもがんばってたし、雰囲気も合ってたと思うので、なんか、、人生ってままならないですね…

そういうこともある。

 

あるけど納得いかんこともある。

むなしいね~

 

終わりの言葉が何も思いつかないのですが終わります。キャストは健康に気を付けて最後まで走り抜けてほしいです。

 

【おまけ】

じゅじゅステのグッズにランダム系(アクリルスタンドとクリアカード)がいくつかあるんだけど、そのランダム具合が鬼すぎるので見てほしいwww 五条先生ほしかったけど悠仁か~!ならまだ納得できるけど、五条先生ほしかったけど漏瑚か~!が発生するランダムグッズ、神が許してもオタクが許さんのでは?

jujutsukaisen-stage.com

 

 

linktr.ee

marshmallow-qa.com

 

*1:もちろん、ネガティブなことを書いたときに自分に返ってくる反応を第三者のせいにする意図はありません

*2:北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』P.9

*3:同上 P.12-13

サブスクを見直そう(2022.06)

サブスクを見直さなきゃな…と思い続け、早1年くらい経っとる。やばい!いったん、整理します。



 

 

 

解約するもの

hulu ¥1,026/月

www.hulu.jp

解約。元々は映画グランド・ブダペスト・ホテルが観たくて(当時、お部屋改造に凝っておりPintersetを潜りまくっていて、インテリアの参考にしたかった)1か月だけと思って入会。その後。仮面ライダービルドがガチで面白いから見てほしいという布教をされたのだがなかなか観終わらず、それが原因でだらだら退会せずにいたが、しばらく観る時間はなさそうなのでここはいったん退会する。しかも、今見たらアマプラに入ってた。ep5まで観たので*1、続きはまたいつか。

あとタイタニックを金ローで後半だけ観るという大罪を犯し、あまりに名作だったので前半も観たい!huluにあるやん!って思ってたのだが結局観なかった…まあ人生のどこかできっと観る。あとテッド・バンディの映画もhuluにしかなくて、ずっと観たかったけど結局観てない。2年後とかに時間ができたら観ることにします。

huluは、たまーに「huluにしかない」配信があることがあってそれだけ観てやめるくらいでちょうどいい。コナンに入門したときも一時期入ってたな。

 

@cosme プレミアムサービス ¥367/月

s.cosme.net

退会。仕事の関係で半ば強制的に入らされたのだが、入った当時はプレミアム会員になると週ごとのランキング推移を観ることができたのに、今は会員になってても観れないので、ガチで意味ない。会社の体制も変わったし、抜けちゃおう。毎月クーポン500円使えたみたいだけど、@cosme shoppingでコスメを買ったことも買いたいと思ったこと1回もないな…

 

ジャンプ+ ¥980/月

shonenjumpplus.com

退会。舞台呪術廻戦の応募のためだけに入った。そして、チケット当たった。入った意味あった!なんとなく舞台観終わるまで入っておこうかなとか思ってたけど、入金もしたしまあ大丈夫でしょう。せっかく入ったけど別に漫画読まなかったな… 結局月額利用料払ってても、最新話読めるものとそうでないものがあるのか?とか仕組みがよくわからなかった。そして、月額利用料、高!!

 

Fans’ ¥330/月

www.fansnet.jp

仕事のプロジェクトマネジメントで悩んでることがあって、ふとメン獄さんがキャリア関係のQAを受け付けてるのを見かけて投稿してみたら、有料コンテンツでの回答とされ…気になりすぎたので課金した。人間は、悩んでいることが解決しそうであれば金を払うのである(新興宗教マルチ商法情報商材は売れる理由はここに!)

回答としては課金分の価値はあったと思うけど、その後解約せずに何か月も払い続けたのは私の怠慢。

 

ムビステFC ¥330/月

movista-fc.com

入ってる認識がまったくなかった。怖!!これは前回より忍ミュがファンクラブ先行を始めたときに、このムビステとかいう謎のシステムに入らなくてはいけなかったのだが、忍ミュは一般でも普通にとれる。ただ、この先行で購入した12弾はかなり前方席で観劇出来た記憶もあるため、意味のある課金だったと信じたい…が、いつ入会したかも不明。さっさと解約しなかったのは普通にアホ。

 

シアターコンプレックス ¥770/月

theater-complex.jp

結構高いのに最近まったく観ていない無駄課金でした。やめます!これは、忍ミュに入門したときに過去作品の多くがこのサービスで観れるということで入ったんだよな。全部見終わらなかったからいつまでも入ったままにしてたわけですが、それでももうしばらくは観ないだろうからやめる。

とはいえこのサービス、意外にも、タイトルは聞いたことある2.5次元舞台が色々配信されているので、また何か気になる作品があったら再開しましょう。

 

FOD ¥976/月

https://fod.fujitv.co.jp/

怖いよ~~~ まったく観てないのに月額料金たっか。これは舞台ギヴンの予習復習で、映画ギヴンを観たくて入ったのであったが、後にも先にもそれしか観てない。けど、舞台に狂いすぎてて心のどこかで「また映画を観たくなるかも…」とか思ってすぐやめなかったんだろうな。それは余韻ではなく決断の先延ばしです。さよなら。

 

ABEMA TV ¥960/月

abema.tv

まじで課金した記憶がない。なんなんだこれは。私はそもそもこのクソUIの動画サービスが大嫌いであり、ABEMA TVをどうしても観なければいけなかったのはヒプマイ関連で入ったような気は…する。一方で、ヒプマイのライブ配信とかって1本買い切りだった気がするしなぜプレミアム会員なんぞになっているのか…なってるなら、しくじり先生観ておけばよかった。しかも、私iPhoneなのに、Google Playでの契約になってたりして謎すぎてカスタマーサポートにメールした。ら、「Google Playで契約されたようですね」とそっけない返事が返ってきて(見たらわかるわ)、本当に記憶ないけどGmailアカウントに記録が残ってたのでそこから解約。無駄すぎる。

 

ミュージカル刀剣乱舞有料会員 ¥330/月

musical-toukenranbu.jp

5年くらい刀ミュ観てて1回も有料会員なったことなかったのだが、友人のチケット協力のために初めて加入。まだ1か月しか経ってないし、らぶフェス終わるまでキャストブログとか読むかなーとも思ったけど、今やめないと気づけば軽く1年とか経ちそうなので一旦やめる。デジタル会員証は五月雨江を選んだので、雨さんの横に自分の名前があるの、いたたまれなかった(?)。いい思い出。

 

HYPSTER(ヒプノシスマイクオフィシャルファンクラブ) ¥5,000/年(たぶん)

hypster-fc.com

ついでに、月額でなく年会費のファンクラブだがこれの自動更新も停止しておいた。12月まで会員なので、どうせなら会報誌とかはもらっておこうかなっていう…これ、2年前の何かのライブ先行のために入って、本当は昨年末退会したかったんだけど、忙しすぎて退会手続きを忘れたのであった。愚か者。

ヒプマイと何があったとかでもないけどいま忙しすぎて、娯楽に優先順位をつけているのでヒプマイはしばらくお休み。でも去年のライブとかほんっとうに楽しかったし、ヒプマイを好きでいる時間ほんとーーに楽しいので、またいつか。

 

今はpending そのうちやめる

ニコニコチャンネル(キャストサイズ) ¥660/月

ch.nicovideo.jp

解約しとけよ!って思うが怠慢。そして、6月末にらぶフェス終わりのしょーごくんの配信があるため、そこまで観たら解約することをここに誓う。

 

dアニメストア ¥440

animestore.docomo.ne.jp

ドコモ利用料金の中に含まれているので、課金していることすら忘れていた。刀ミュ・ヘタミュが観れるのと、SK∞がいま私が加入してる動画サブスクだとdアニメストアでしか観れない…ということもあり、まじでたまに発作的に観たくなるときがあるのだが、やめてもいいような気がする。また必要になったら入ることにして、いったんやめようかな?

 

継続

バイリンガルニュース 読み放題プラン ¥240/月

bilingualnews.jp

結構ずっとサブスクしてる。まったく使わない月もあったと思うんだけど、最近はこの文字おこし使って英語の勉強したりもしてるので、便利。

 

NETFLIX ¥990/月

www.netflix.com

山ほどある見たいコンテンツを全然見れてはいないのだが、それでもほぼ毎日何かしらつけている気がする。

 

Spotify ¥980/月

www.spotify.com

毎日使ってる。インフラなので。好きな音楽をlikeしていったら毎週好みの音楽をサジェストされる(そんなに毎回どんぴしゃってわけじゃないけど)のも楽しいし、ムードにあわせたプレイリストもおしゃれで家でのBGMにも多用。

 

Amazon prime ¥440/月

www.amazon.co.jp

インフラなので、一生やめない可能性がある。もちろん動画も観てるんだけど、配送料無料が強すぎます。

 

iCloud+ 50GBストレージプラン ¥130/月

support.apple.com

50GBで最近容量パンパンなのだが、アップグレードしたくなくてあがいている笑 これを機に、データ断捨離実施中。

 

新規加入

Pocket premium会員
Pocket

Pocket

  • Read It Later, Inc
  • ニュース
  • 無料

apps.apple.com

実は今回私が重い腰をあげてサブスク整理しようと思ったきっかけは、Pocketの有料メニューを使いたいな…と思ったことだった。Pocketユーザーは結構いるだろうけどこの世にPocketを有料で使いたいやつなんていんのかよという話であるが、ここにいる。理由はたった1つで、「記事にマーカーをたくさん引きたい」から。Pocketは無料版だと1記事につきハイライトが3か所にしかひけない。たったこれだけの理由で月額500円っていうのも割に合わない気がするのだが、代替サービスどんだけ探しても出てこない*2ので、いまの無駄課金サブスクをやめたらこれに入る勇気もわいてくるかなと…

それにしても月額プランと年会プランあって、年会だと少し安くなるっていうのがさらにめんどうくさい。とりあえず月額で入ってみて、かなり使いそうだったら年会プランへの移行も検討したいと思います。

 

おわりに

総額でいくら無駄に払ったかを数えるのは恐ろしくてしませんが、勉強代だったと思うことにし、今後は

・毎月ちゃんとクレカ明細を観て、身に覚えのないサービスに課金していないか確認する(自分が「このサブスクに入っている」と認識できていないものはやめる)

・何か1つだけの目的のためにサブスクに入ったら、当月で退会を心がける

の方針でやっていきたいと思います。

 

 

linktr.ee

marshmallow-qa.com

 

 

 

*1:全然観とらんやないか

*2:LINERというアプリがマーカー引き放題なのだが、Web記事を読んでいてPocketに保存→それをLINERで開いてマーカー→再度読むときにLINERで読まないといけない、っていう動作が面倒すぎるのと、LINERはWeb記事に広告が出てきて読みにくい

ウルトラマン偏差値0人間によるシン・ウルトラマン感想

「タロウとかセブンとか父とか母とか、色々なウルトラマンがいるが、彼らは別に家族というわけではない」という知識*1しかない状態で観たシン・ウルトラマン、おもしろかったです!

一緒に観たフォロワーがすでに4回目の鑑賞で、初代ウルトラマンのドラマシリーズも観てるファンだったのであれこれ解説してもらいましたが、後世のために「初見の感想」を残しておきます。当ブログでは、初見の感想は処女の生き血と同程度の価値があるという国際初見感想学会の提言への支持を表明しております。

 

初見の感想には処女の生き血なみの価値がある。私の好きな言葉です。

 

 

鑑賞前の私の知識

冒頭で「たくさんいるウルトラマンたち(?)たちは他人」ということだけ事前に知っていたと書きましたが、映画を見てぼんやーりと、あっこれはわかる、と思ってたことを念のため書きます。

 

・手をクロスにしてスペシウム光線が出せる

・3分たったら胸についてるタイマー鳴るとかなかった?(※シンウルトラマンには描写なし)

・バルタン星人とかいなかったか?(※シンウルトラマンには描写なし)

 

以上です。ご静聴ありがとうございました。

 

ウルトラマン知識0が見た初見の感想

・人間がウルトラマンになるという設定をガチで知らなかった

斎藤工が変身したとき「え!?!?!庵野さんのオリジナル設定なのかな!?!?!」ってめちゃくちゃ驚きながら観ましたが、初代のドラマ1話からこうだそうですwww

本当に知らんかった。ウルトラマンという宇宙人やと思ってました。というかウルトラマンという宇宙人であることは真実なんだけどこんな複雑な設定があったなんて…

 

ウルトラマンって味方なんだ…と思った

人間と意思疎通ができる生命体であるということも全然知らなかったし、シン・ゴジラ観たときも「ゴジラってこんな明確に敵なんだ!?」と思ったので、今回も「ウルトラマンって、設定上味方って決まってるんだ!?」って思いました。

よく考えたらウルトラマンには名言があるっていうのはおぼろげに知ってたはずだから、しゃべれるって知ってたはずなんだけど、映画見てウルトラマンが外星人同士でしゃべってるのとか見て、こんなに知性ある感じなんだ!?ってなんか思った。

ゴジラは完全に人間と意思疎通がとれない生命体(≒敵)として描いてたから余計に思ったのかも。

 

ウルトラマンって赤とシルバーのイメージだったけど、元は全身シルバーだったの??

そんなことはないらしい。

 

ウルトラマンって怪獣を倒す立ち位置なんだね

そもそも、怪獣は地球から(しかも日本の海や地底から)現れる生き物で、それを宇宙から来たウルトラマンがやっつけるという構図なの、初めて知りました。

シンゴジラが完全に人間vsゴジラだったから、ウルトラマンって立ち位置的にどこの人(人?)?と思ってましたが、そーいう設定なのね!と思った。

ウルトマランが多分善人(人?)であるというイメージはおぼろげにあったんだけど、人間は善サイド、ウルトラマンも善サイドとしたら、ウルトラマンは誰と何するんだろう?と思ってました。怪獣が出てきて、怪獣とウルトラマンが戦うんですね。

 

・そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン

上に付随する話ですが、なんでそんなに人間を好きでいてくれるの…?

ティザーポスターでも使われていたセリフなので本当に印象的でしたが、別に今回の映画に限らず、「ウルトラマンは人間を好きだから人間を守るために怪獣と戦っている」っていう設定自体に驚いた。

そんな自己犠牲的な宇宙人だったなんて…?

もちろん宇宙観点から見て平和を維持したいとか色々そっちの事情はあるんだと思うけど…それにしても…意外すぎる。なぜそこまで…

 

・そもそも今回の映画の脚本は初代ドラマと同じストーリーである

初代ゴジラのドラマ版をうまくつないで現代版にまとめた感じらしい。知らんかった。展開をまったく知らんかったので、全部新鮮に面白かった。*2

 

・青と金のウルトラマン、誰…

セブンとか父とか母とかがいることは知ってたのに*3本当に初めましてのウルトラマンがキーキャラで出てきたので、あっそんなタイプの方もいるんですねと思った。

 

ウルトラマンにはリピアという本名がある

まあ、言われてみればあるよね…と思ったが、こちらは庵野さんオリジナル設定らしく、もう初見には何が何だかでした。でもリピアって名前、涼やかでおしゃれだしあってる。*4

 

映画の全体感想

知識0でも普通にめっちゃ面白かったし、CGのクオリティとかもすごくて、お金かかってる重厚な映画を観たぞー!!という満足感、充実感すごかったです。怪獣モノが大好きなひとたちが作ったんだろうな~というロマンもたくさん感じました。

幼少期にまったく特撮を通ってこなかったため、怪獣ものも大人になってから後天的にちまちま観たくらいなのですが(でもシン・ゴジラとKOMくらいしか観てない)、そもそも「この世には『怪獣もの』というジャンルがある」ってことも最近知った身ではありますが、シン・ウルトラマンもなんていうか、こういうのが大好きな人たちが大人になって自分で企画製作して発表したんだなー!というのを随所に感じました。

初代ウルトラマンを知ってる人ならたっくさんオマージュシーンわかるんだろうな~と思うので、そういう小ネタ解説みたいなのあったら読んでみたい!

あと、結構各所で見かけた気がするセクハラ描写問題はあーこれかー!と思った。まぁ、きもいと思います。長澤まさみをこんなふうに撮るなんて失礼すぎるし観ててかなり居心地悪くなったから、これがなければ評価がかなり変わってたんじゃと思うだけに、なぜこんなことを??と思う。なぜ?って思うのは多分、シン・ゴジラでそういう描写が一切なかったっていう信頼感を裏切られたと感じるのかも。監督は庵野さんではないということがこういうところにも出てたりするのかなあ…。個人的にクリエイターが何かにフェティッシュを感じてそれを撮りたいと思う気持ちは大事だと思うのですが(宮崎駿がメカと美少女、新海誠が童貞ボーイmeetsガール、細田守が家父長制的日本家族とケモショタを、いつまでもいつまでも描いているように…)もちろん批判はされるべきだし、今回の長澤さんの撮られ方はどこも擁護のしようがないでしょう。代わりに怒ってあげたい。今後も庵野さんプロデュースで東映リメイク作品が続く気がするし、根幹には製作人の情熱とロマンを感じるし、邦画でここまでのクオリティのものってなかなかないから、改善してほしいなーと思う。

フェチ撮影でいえば、最初のシルバー版ウルトラマンはすっごく綺麗に撮ってるなあと思った!!!長澤さんが「…きれい…」ってつぶやくシーンがありますが私も同じことを思った。登場の仕方がかっこよすぎるし、スーツ(いや、あれが肌なのか?)の銀色の光沢感や、巨大なサイズ感とか、無表情でミステリアスな雰囲気、めちゃくちゃ強いのが観てて伝わってくること…などなど、すっごくこだわりを感じる美しさでした。

私は人生で初めて見た仮面ライダーで「仮面ライダーの顔が虫みたい」という幼稚園児感想を持ったレベルの特撮0偏差値人間なので、コスチュームものを見て「きれい」って思ったこと自体が初めてでどきどきした!!

あと、米津さんは本当に主題歌つくるのうまい~おしゃれすぎる~~

山本耕史は最高でした。二枚目なのに、あやしくておもしろい男も超似合うよね。

 

 

全体的には、シン・ウルトラマンも面白かったんだけど、「シン・ゴジラって本当に隙のない映画だったんだな…」とも思った。俳優の使い方も、日本映画に類を見ないキャスティングだし全部ぴたっとハマっててすごかった。政治劇・会話劇でエンタメをつくるっていう斬新さも驚いたし、ゴジラを311のメタファーとして描くことによるメッセージ性、日本発祥のコンテンツを使って、日本だけが2度経験した痛みを表現した、日本にしか撮れない映画を観たという実感も含めて、完璧な映画だったなと思う。

似た映画を期待して観に行ったけど、結構違うアプローチのものだったのかな?とも思った。シン・ゴジラは「スクラップアンドビルドで国を立て直そうとしてきた人間を信じる力」みたいなことを感じたけど、シン・ウルトラマンは人間焦点よりももっと、ウルトラマンと人間の関係性を描く話だったのかも。

これ以上は私の知識がないので描けないが、でも、ほぼ知識がない人でも「あーおもしろかった!!」って思える映画体験でした。

 

あとは、これはシン・ウルトラマンに限らずなんだけど、こういう賛否両論が出るコンテンツに対する自分の感想の持ち方について最近考えてたことについてより考えるきっかけになった。今日一緒に観たフォロワーはどちらかというと大絶賛したいらしく、そのぶん、賛否両論あるから称賛ツイートをしづらいらしい。私の周囲の友達の感想もわりとバラバラで「ストーリーはおもしろいだけに、セクハラ描写が不必要すぎて、逆になんで入れた?って思う」とか「ストーリーもキャスティングもシン・ゴジラの方が好きだった」とか、こう書くとネガっぽくなっちゃうが、とにかくまあ、どこに焦点をおいてみてるかでかなり感想が変わる映画なのかも、とも思った。私は「ウルトラマンの基本知識がない状態で観てびっくりしたこと」と「シン・ゴジラと比較しての感想」がメインの視点になっていると思う。

まあ人それぞれ感想が違うのは当たり前だし、長年オタクをやっていると「人が好きって言ってるものは否定しない」には気を付けているほうだとは思うのだが、それでも、うまく話せなかったなー思うことはいまだにある。やっぱり、自分の意見に同調してもらいたいって気持ちで話したときに相手から共感をえられないときの居心地の悪さってあるし、逆もまたしかり。

なんか、数年前くらいからインターネットって「誰も否定されない、優しい世界」が市民権を獲得しすぎてて、こういう、映画の感想も「全員が明らかに批判ポイントだと思った部分(今回でいう、長澤さんの撮り方やシャワーに関するくだり*5 )」以外は否定しづらい風潮はなんとなくある気がする。

それでも私は最近、自分が見て思ったことは自分だけの感想だし、有識者の考察読んで自分の感想みたいにしちゃってるほうがきもくないか?と思うようになった。感想に正誤はないが、考察/批評には正誤がある*6ため、つい、有識者の意見を読みたくなる気持ちはかなりあるのだが、最近はそういうことしないように気をつけよう、と思っていて、自分がそのとき思ったことは、そこに正誤をつけず、「そう思った」ってことを単純に大事にしたいなーと思うのであった。自分の感想に誰かが共感してくれるのはたしかに快楽なんだけど、そこに依存しないようにしたいと思います。

 

何の話?ってとこに飛躍しましたが、おわりです。

 

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*1:この情報すら1か月前にウルトラマンオタクの友人が唐突に語りだしたことで知った

*2:原作ではどっちも生き返るらしい。そうなんかい!?

*3:でも造形は思い浮かびません。すみません。母がツインテールだったような記憶はおぼろげにありますが、全然違ったら本当にすみません

*4:フォロワーの解説によると、外来種の花の名前で花言葉にもメッセージ性があってうんぬんかんぬんらしい、いいですね~!!

*5:シャワーに関するセリフまじで2回はいらんやろと思った

*6:存在しない出典や間違った読み解き方をもとにした感想は考察ではなく妄想

おじいちゃんとのお別れ

ここ数週間程で覚悟はしていたつもりだったが、母方の祖父が亡くなった。

 

 

おじい、倒れる

元々祖父はここ数年は認知症で、1年と少し前に祖母ともども施設に入居していた。私や母のことはわからなくなっていたものの、身体は健康で、長生きしそうだなとなんとなく思っていた。

状況が一変したのは4月中旬で、母から「おじいちゃんが転んで頭を打って、一時期は危篤と言われたんだけど、今は落ち着いて小康状態になりました」という連絡がきたのであった。あわてて電話で状況を聞いたら、転んで病院に運ばれたときは頭の中が血でいっぱいで止まらず、「あと24時間くらいだと思うので、ご家族の方を呼んでください」とお医者さんに言われるというガチ寿命宣告があったらしい。

ところが生命力のある私のおじいは自力で血を止め(!?)、翌日にはなんとおしゃべりまでして病院の大部屋に移されたのであった。戦前に生まれた人間の強さよ…(?)

それでも、この連絡が来てからはなんとなくずっと落ち着かず、仕事をしながらもふとおじいのことをが頭に浮かぶと鼻の奥がつんとする日々だった。その日が迫っている、という感覚。ここ数年は数えるほどしか会っていないおじいではあったが、それでも、死は喪失で、喪失は悲しみだった。私の母は、祖父が病院に運ばれてから亡くなるまでの数週間は、いつ夜中に呼び出されても運転できるようにお酒を飲まなかったといっていた。普段、キッチンドリンカーなのに…(笑うところ)

 

祖父の延命治療を、母が断る

祖父は一命をとりとめたものの、転倒して骨折もしていたり、あちこちに手術が必要な状況ではあったようだ。ただ、大掛かりな手術や骨折などの外科手術をするにもベースとなる健康(?)がいるのであって、私の母とそのきょうだい(母の姉、つまり私の伯母)は、今後流動食をするかしないか決めてくださいと言われたようだった。要は、延命治療をするかどうか、という質問だった。

数年前に父方の祖父が入院したときは、配偶者である祖母が元気だったので彼女の判断ですべてが決定したのだが、今回の母方の祖父の場合、配偶者である祖母も軽く認知症が始まってしまっており、祖父もなーんにもエンディングノート的なものを残していなかったため、子供たち(私の母たち)が決定しなければならない状況だった。という状況共有をさらっと言っていたけど、責任感の強い伯母は「こんなことを私が決めないといけないなんてーー!!!」とかなり精神的に消耗してしまったらしい。誰だって神様にはなりたくない、まして自分の親の命の決定権が急に自分にゆだねられたら怖いと思う。

その後結局どうしたかを母は私に電話してこなかった。そういうことを子供には共有しない人だ。母と伯母が二人で納得して決めたことならだれも何も言わないに決まっていたが、それでも、こういう判断を、しかも短期間で決定しなければいけない状況で、自分たちでそれを決定するってすごいことだなあとしみじみ思った。誰にも相談しないって、要は、決めたことをただ背負うということだと思う。法治国家に生きていると、自分が誰かの命の決定権をもつことなんてなくて、法が決めるのが当たり前と思っていたけど、本当は誰しもが人生で1~2回くらい、人の命の期限を決める瞬間があるのかもしれない。そういうことに人生で初めて気づいた。

 

お別れの日は突然に

もう少しでGW突入だ!という夜に母から、先ほどおじいちゃんの容体が急変し亡くなりました、というLINEがきた。連絡がきたときは外にいて、家に帰ってから母と少しだけ会話をしたがちょうど病院で色々手続きをしていたり、精神的な疲労もあってかかなり言葉少なだった。会社に忌引連絡をいれ、翌日の飛行機のチケットをとって、早めに準備して寝なくてはと思いながらもあんまり何も手につかなかった。なぜかふと、HIKAKINも最近おじいちゃん亡くなってたな…と急に思い出して、Youtubeで動画を見た。私はたぶん人生で初めてHIKAKINの動画を見たかもしれない(嫌いとかじゃなく単に通ってこなかった)。


www.youtube.com

ああ~悲しい~と泣くHIKAKINを見て、私も涙がでた。高齢の祖父が亡くなるというのは、ある程度もう仕方ないことでもあり、人間ならみんな通る道で、辛くて悲しくて仕方ないということではなかったが、それでも素朴に悲しくて、まさにここでHIKAKINやSEIKINがしみじみ語るような「田舎のおじいちゃんが亡くなって悲しい」「ほんとにかっこいいおじいちゃんだったよねえ」っていうのとすんごい近い感情をもっていたので、この世に同じような経験をして同じような気持ちになっている同世代の人がいる、ということで妙に心を落ち着かせることができた。

 

コロナ禍でのお葬式

コロナ禍なので、通夜と葬式から初七日までを全部1日でやってしまうスタイルだった。最近流行ってるんだって。

施設に入居している祖母を当日の朝に迎えに行き、一緒に斎場まで向かった。もう行きの車の中から祖母が泣くので、それを見るのが一番胸が痛かったかもしれない。記憶にあるよりもずっと小さくなっていたおばあちゃんの、つるつるできれいな手を握って歩いた。幼いころはおばあちゃんが私の手を引いて歩いてくれていたはずで、いつの間にか私がおばあちゃんの歩く速度に合わせて手をつないで歩くようになっていた。切ない気もするけど、年を取る、老いるってこういうことだよなぁとしみじみ思う。コロナの影響もあり祖母の住む施設に行っても面会時間15分しか会えないので、1日中祖母と一緒にいられたのはよかった。こういう風に、長い1日をおばあちゃんと過ごすのは、もう人生で最後の一日なのかもしれなかった。

家族葬で、孫全員、ひ孫の一部も集まることができて、みんなで見送ることができてよかった。別に誰も泣く予定はなく、どちらかというと、大往生~!という感じだったのだが、おばあちゃんが出棺前に「私がワガママで迷惑かけたわね…」などと言ってしくしく泣くので、一族全員もらい泣き。笑

涙は流したものの、良いお別れだったと思う。

遺影を見ながら、母も祖母も、私のいとこたちも、おじいちゃんはかっこよかったと口々に言っていたのが印象的だった。たしかに、昭和の人にしては背が高く、鼻が高くハンサムな顔立ちのおじいちゃんだった。優しくて、自立していて、いつもおもしろいことを言っていた社交的なおじい。おじいちゃんのしゃべる筑豊弁、全部なつかしい、忘れないよ。

 

葬式も焼骨も、生きてる人のための儀式なんだな…

ひととおりお葬式が終わり、火葬場へ。焼骨の前も礼拝と最後の挨拶をして、棺を火葬炉へ運ぶ。そのときスタッフの方に、「焼骨開始ボタン(?)をスタッフが押しても家族が押してもいいけどどうしますか?」って聞かれて、叔母が「いや…お願いします(笑)」って言ってたのが、なんか、まぁそうだよなって思った。モリのアサガオを思い出す私であった(思い出すな)

1時間半ほど、控室で親族でダラダラしゃべり、さっそくからあげなどを食べた。昼間は精進料理しか食べなかったので、肉がうまかった。

そうして、骨になったおじいちゃんと対面。焼骨に立ち会うのは人生で2回目だったが、毎回、その凄みに感嘆する。頭部からだんだん足に向かって体の部位を1~2個ずつ、親族1人1人が箸で拾って壺に入れていくという作業は、まさに「儀式」という感じがして、頭の中にritualという単語が浮かんだ。全世界、未開の部族とかも含めて、どんな民族や宗教の人も、人が死んだら何かしら弔いをするのではないかと思った。いるのかな、この世には、人が死んだらその瞬間にモノとして扱うみたいな種族。世界のどこかにはいそうな気もするけど、おじいの骨を壺に納めながら、それでも私は、こうやってゆっくり骨を拾うという作業が大事なんだということをひしひしと感じていた。手厚く弔うっていうのを形にしたのがこの作業で、こういうのを弔いと呼ぶんだなぁという原始的な体感。この人のことが大切だったなぁという気持ちにしてくれて、死と向き合うことができる。

夜中に祖父を看取ってくれた当直のお医者さんから、体を洗ってくれた看護師さん、死化粧してくれた葬儀屋の人、火葬場で働いている方など、1人の死に何人もの方が関わっているのをこの目で見て、本当に頭が下がるな~と1日に何度も思った。普段あんまり見ることも意識することもないけど、人が死ぬと結構やらなきゃいけないことがあり、それを親族の代わりにやってくれる職業の方がこの世にはたくさんいる。普段あまり目にすることのない職務の方たちなので、単純に興味深かったし、静かに感謝の気持ちだった。

 

そして思考はあさっての方向へ…

こうして、おじいちゃんとお別れしてきました。

祖父の死という機会を通して久々に親族で集合し、普段東京で一人暮らししている自分がまったく考えていないことを色々考えた。いつか来る自分の両親の介護や死について、少しずつでも準備や勉強をしていかなきゃいけないんだなぁと思ったし、もちろん悲しみもあるけど、「人が死ぬときに必要な手続き」の話を前より聞くようになり、私も年をとってきているのを感じる。

母が祖父にしたことを、いつか私が両親にできるのだろうか。ていうか、するの?何もわからん。そして、「何もわからん」って言っていいのは何歳までなんだろう。

人は皆老いる。いつかは死ぬ。そして、私の家の場合は基本的に親族の仲も良好なので、介護や死の場面では配偶者や子供がその世話をすることになるでしょう。ひとりで地元を離れ、東京で独身の私は一体どのタイミングでこのコミュニティに入るのか?自問自答は尽きなかった。

 

他にも色々、仲の悪い親族との関係性に心かき乱されたり、家族からの重い期待にどこまで反応すべきなのかという問答で、東京に戻ってきてからも心に雑念ばかり生まれあまり集中できていない。仕事が始まったらまた東京モードの私に戻るんだろうなあ。東京と地元で、ますます二重人格が加速している。どっちも私だけど、どうせうまく統合できないなら、スイッチの切り替えくらいは素早くできるようになりたいね。

 

 

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中国のメイク変身Tiktokerがみんな使ってる、ハイライトとコントゥアが一体化したスティックを手に入れた!

こんにちは。

 

みなさん日頃ネットサーフィンをしていて、中国版Tiktokでメイクで大変身する方々を見たことがあるのではないでしょうか。見てて楽しいですよね。技術もすごいけどエンタメ性がすごいですよね。

そして何本か見た方は気になってくるのではないでしょうか。

「みんな同じアイテム使ってるな…」と…

 

私の観測範囲内だと、

・冒頭に顔中に泡を吹きかける洗顔

・紫の外観のチューブタイプの肌が白くなる下地(←これは中国にはこの下地しかないんかってレベルでみんな使ってる)

・YSLみたいなコンシーラー

などは使ってる方が多いことに気付くと思いますが、中でもダントツで気になるのがこちら。

 

この!ハイライトとコントゥア(ノーズシャドー)が2in1になってるスティック!!

まじで全員使ってないか!?!でも日本で使ってる人は見たことない!!!

 

本当にみんな使ってるし、普通に便利そうすぎてほしい。でも目を凝らしまくってもどこのブランドの何なのかわからん。「中国 ハイライト コントゥア スティック」等で検索しても類似品しか出てこないし、Twitterでワード検索しても私のように「中国のTiktokerが使ってるあれどこの何??」というツイートしか出てこない…

Amazon楽天はもちろん、Qoo10、BUYMAはおろか、Ali Expressでも出てきません。グローバル化した世の中、「めちゃくちゃ見るのに買えないもの」が存在すること自体が、もはや珍しい。

 

そんなアイテムを手に入れることができました。

やったー!!

 

SHEZI(奢姿)DELICATE FACIAL FEATURES MODIFICATION(8g)

と書いてあります。たぶん、ブランド名がSHEZI(奢姿)っぽい。

 

箱の裏にDELICATE FACIAL FEATURES(奢姿魅顔双色修容棒)と書いてあり、まったく読めないのになんとなく意味がわかるような気がするから漢字ってすごいですね。昔、漢字を伝来してくれた人ありがとうという気持ちになります。

顔を魅力的に修正・美容してくれる2色の棒!!

 

スウォッチ

結構見たままのクレヨンみたいな質感です。コントゥアは色が濃すぎず、シェーディング初心者の私も使いやすい!最近、小顔になりたいがあまりにシェーディングに興味が出てきているので頑張って練習したいと思います。

 

さてなんでこんな記事を書いているかというと、単にうれしかったので書いてるというのもありますが、日本語でまだあんまりこの世に情報がなさそうなので、インターネットの海に流そうかと思ったわけです。私のように検索している方がいるかと思うので商品名についてはご参考ください。

ここからがまったく参考にならない話なのですが、私がどうやってこれを入手したかというと、中国人の友達が帰省するタイミングで買ってきてもらいましたwww

 

中国人の友達が中国系企業に転職したのを機にちょっと帰省していたのですが、そのタイミングでLINEしてて「このコスメ知ってる?中国で有名?」と聞いてみたら、「知らん」という返答が。ただなぜかその数週間後に「もしかしてこれ?」と連絡がありました。

 


日本円にして1000円くらいのプチプラアイテムだそうです。日本でいうドラッグストアコスメ的な立ち位置なんかなぁ?と聞いてみたところ、彼女いわく「別に街中で見かけるブランドという感じではない。そもそも中国はなんでもネットで買える」とのことで、彼女が中国に滞在している間にアリババで購入してもらい、日本に帰国したときにお土産としてもらいました。

私のほうでもちょっと調べてみたのですが、日本からアリババを使うのはアリエクよりもハードルが高そうで、輸入代行や個人輸入するしかないのかしら…?と思っておりました。

ただ今調べてみたところ、「中国 ハイライト コントゥア スティック」とかで検索するとなかなか出てこないですが、「SHEZI」で検索するとQoo10や楽天ではヒットし、日本からでも購入できるようです。

もし気になっている方がいたら参考にしてもらえたらと思います。

 

おわり。

 

 

余談ですが最近、オタ卒してしまい(笑うところ)、本当にブログに書くコンテンツ感想がなくなってしまった…のですが、一方で日記とか備忘録的に、思考のログとして書きたいことはポツポツあるので、ちまちま書いていこうと思います。コロナ禍で考えたことって、老後読み返すと面白そうじゃないか?おてすきの方は読んでいただけたらうれしいです。

 

本当におわり。

 

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その手を離せるか/舞台『ギヴン』感想

何から話せばいいのか……

 

画像

 

【もくじ】

 

とりあえずキャスト感想。

キャスト感想

初舞台で初主演、そして一発目のセリフが「寂しくないよ」から始まる大役だった有馬くん。なんかほんとにもう、歌がうまいから選ばれたんやろうなあ…としみじみ伝わってくる、人の心をガンガン揺さぶる歌声が印象的でした。そしてなんといっても、立夏を落としたのもうなずける魔性の男感がすごい。有馬くん自体がなんかこう、ノンケの男の子が彼を見てドキッとしてしまって「今なんで俺ドキッとしたんだ!?」って焦ってしまうような雰囲気を持っており、間違いなくはまり役だった。声がきれいで、ためらいなく”かわいい男の子”のしぐさができて、けど肝が据わってる感じ。よくこんな子おったなぁ。

 

似すぎて本当にびっくり。顔、しゃべり方、たたずまいまで何もかも立夏すぎた。一人だけバンド経験者ということもあり本当に澁木くんが参加してくれてよかったなーと思ったし、それでも、自分が引っ張るというよりはみんなを支えたいってスタンスでいたことがいろんな言動から伝わってきて人柄が見える感じがした。等身大の高校生の男の子っぽさに違和感がなく(実年齢びっくり!)、「あいつの声聞いてるといたたまれないんすよ!!」に象徴される、音楽と恋心が絡まりあって加速するこの作品のアクセルみたいに稼働してたひと。真冬を好きになるまでの過程が見ててわかったし、キスシーンほんとかっこよくてどきどきした。

 

本人の中性的な雰囲気に春樹の役作りも引っ張られてるような気はしたけど、ギヴンが好き、そして秋彦が好き!をこれでもかと伝えてくれた須永くん。私がタケちゃん役のまさくんをそもそも好きっていうのもあったけどタケちゃんとのシーンいちいち好きだったなー。

 

本当によく秋彦でキャスティングしてもらったなと100回くらい感謝したひと。悪い男っぽい三白眼に骨格からして普通の人とは違うかっこよさの持ち主で、さらに背が高くて金髪も似合うという、何から何まで秋彦できてくれて感謝でしかなかった。もともと川上くんのかっこよさを知ってたので、そんな彼が「別れた恋人と今も暮らしてて関係性に行き詰まている、男にも女にもとにかくモテる色男」の役を演じると知ったときは衝撃でしたが、そのときに「見たい!!」と思った直感は正しかった。カテコの挨拶を秋彦だけ雨月とあわせてクラシックの人のお辞儀にしてたの、意図的だったんだろうなあと信じる。

 

どんなに言葉を尽くしても多分うまく伝えられないと思うが、舞台ギヴンの公演期間私はずっとつらくて、そのつらさは「今この世のどこかでしょーごくんが雨月を演じているという事実に耐えられない」というよくわからないいたたまれなさだった。しょーごくんのクールな美貌とつかみどころのない性格がこれでもかというほど雨月にはまってて、もはや見てて怖かった。板の上に立つしょーごくんを見ながら私はずっと不安で、でもそういう「見てる人を不安な気持ちにさせる力」こそがしょーごくんの持つ才のひとつだと本当に思った。川上くんとはまた別の文脈で、芸能の世界に入るしかなかったひとという感じがする。あまりにも見てて苦しく、そしてその美しさにずっとどきどきしていたので、「神様ってこんな顔してるのかな」と本気で思った。

 

タケちゃん、柊としずちゃん立夏のクラスメートまでみんなうまくてかっこよかった!

 

キヅナツキ先生の世界観は苦しいと思う

私はそもそもこの作品が「好き」かといわれると即答しかねるという話はずっとしていて、でも今観なきゃいけないと思う理由がいくつかあって歯を食いしばって観ていた。自分でチケットを取ったくせに「見たくねえ~」って言いながら見たの、ミッドサマーかギヴンくらいである。

作品のストーリー自体に関する感想はこちら。

aonticxx.hateblo.jp

私はそもそもしょーごくんが好きだからこの作品に興味を持って、原作のアニメを見て案の定雨月を好きになった*1という経緯があるため、私は好きな人が傷つく瞬間を何回も見る羽目になってしまった。単純にそれがつらかったし、しょーごくんがそれを立体的に演じることでつらさは膨らんだ。

 

が、舞台を一緒に観まくってくれた友達はもう10年前くらいからキヅナツキ先生の作品を読んでおり、「初めてキヅナツキ先生の作品を見たからそんなにびっくりしたんだと思う。あの人は本当に昔から、三角関係とか、昔の男がいるとか、好き同士だけど別れるとか、そういうのばかり描いてる人」というありがたい解説をしてくれて、その話を何か月もしてるうちにちょっとずつ心の整理ができてきた*2

改めて考えてみると、私は恋愛もののフィクションで「別れる二人」を今までほぼ見たことがないと気づく。たとえばディズニー映画に出てくるカップルはほぼ全員がlive happily ever afterだし、愛の不時着みたいな運命の大恋愛ドラマが好きだし、そして(ギヴンのような)男の子同士の恋愛ものでいうと二次創作を見る機会のほうが多くて、そして多くの場合二次創作はそもそも「その二人が恋してるところを見たい」欲求が具現化した作品を見るので、だいたいその二人は付き合ってるか、今付き合ってなくてもそのうち付き合う。

よって私は、「好き同士だけど別れる二人」とか「今Aさんと付き合ってるけど別れてBさんと付き合うことになる人」とかを、フィクションの中で目にすることがなく、それで、まったく耐性がなかった。思い起こせば、ラ・ラ・ランド全然好きじゃない派の人間だった。

が、このあたりがキヅナツキ先生の美学というか世界観というか、描きたいことなんだと思う。キヅナツキ先生は永遠に普遍の愛とかよりも、関係性が変化する瞬間を描くのが好きなのかもしれない。「別れる」という最大瞬間風速のときにだけ生まれる一瞬の爆発的な感情を描きたい人なのかも。しょーごくんも「原作の漫画読んだときに、綺麗な絵やけど地べた這いつくばるような人間の感情が描かれてるから、キヅナツキさんがどういう人生を送ってきてこんな話を描くのか気になってギヴン以外の作品もいろいろ読んだ。表には出さないけど挫折した経験とかあるのかもしれんし…とにかくキヅナツキさんの頭の中を知りたくて色々読んで、逆にギヴンを読めなくなった」みたいなことを言ってて、その思考の言語化センスにも脱帽したけど、でも、言いたいことはすごくわかる気がする。

そもそも由紀ー真冬ー立夏の関係性も「昔の男がいる男」ではあるのだが、春樹ー秋彦ー雨月の関係性は現在進行形であるというキツさがあり、さらに、ぶっちゃけて言ってしまうと「攻め側に昔の男がいる」っていうのが新鮮すぎた。もー!!

 

かくして私は「別れることで完成する関係もあるよね」派の人の美学を無理やり脳に流し込まれ、脳みそぐちゃぐちゃにされ、こうして舞台終了の3か月後にちまちまと感想を書いているのであった……

 

何が苦しいかって無関係ではないと思ってしまうこと

BL作品は女の子が「部屋の壁(=完全な第3者)」となって楽しめるもんだとずっと思って生きてきたのに、こんなにつらいのは私が感情移入しすぎたのもあったと思う。その感情移入の8割は、しょーごくんに対する行き場のない気持ちだったと思うが、2割は、この作品の描くテーマがわりと人間に普遍的な、「人生は進むしかなく二度と昔には戻れない」「人の気持ちは自分では変えられない」「手が届かないほど才能のある人はこの世にいてそれは自分じゃない」みたいな、そういう、自分が人生の中でどうしようもなく苦しいと思った経験と無関係ではないと思ってしまうからだった。

実際のところ、ギヴンに出てくる男の子たちは私の人生とはまったくかすりもしないはずだけど、でも彼らが持ってるものに私が憧れたことがないかというと噓になってしまう。誰かのことを死ぬほど愛したり愛されたりする経験とか、才能と努力で順位づけられる世界で結果を出した経験とか。そういうのと無縁な世界で生きてきて興味もなかったなら他人事だけど、私の場合は人生の中で、なんでこんなに人との関係の構築は難しいんだろうかと思ったり、この世の誰と比較したって自分に優れてる部分なんてないと思ったり、そんなことの積み重ねでしかなかったし、そういう、本当はコンプレックスに思ってるけど普段見ないようにしてどうにか生活してる部分をぐさぐさ刺されてる気持ちになった。

そしてそれを生身の身体と過去をもつ俳優さんたちが演じることで、彼らはフィクションの登場人物ではあるけど彼らの向き合ってることって現実に重ねても起こりうることなんじゃないか?っていうのを実感としてすごくすごく感じてしまったというか…。役者陣も同じようなことで悩んだこともあるかもしれないし、でも私と同じようなことを悩んだことは多分ないのではないかと思ったり。役者陣はギヴンのキャラクター寄りのひとたちなんじゃないかと思って、その距離感…ていうか、(自分との)溝?みたいなものが可視化されているように感じる部分も個人的にはあった。

これ以上はうまく書けない。

 

ストーリーに話を戻します。

 

その握った手を離せるか、あるいは、何があっても手を離さない努力をできるか

ギヴンを観てる期間ずっと頭の中にあった概念。ちょうど映画ディアエヴァンハンセンも観てた時期で、この映画はまさに「その手を離さないと覚悟を決めた瞬間」が描かれた作品だったと思っていて、ギヴンはその逆の概念、「その手を離すと決断できるか」を描いた作品だったなと思ったのだった。

私の個人的な癖の話になってしまって恐縮なのですが私は幼なじみor兄弟萌えの因子を持っており、一生一緒にいることが確約されてる二人組を好きになりがちという傾向がある。それはそれで、そういう関係性が現実にはないと知っているから。もしくは、「運命に引き裂かれかけた二人がどうにかして一緒になる未来をあきらめない」みたいな話が好きで、それも、「ずっと一緒にいてほしいなぁ~」という憧れからきてるんだと思う。

雨月と秋彦に課されていた「その手を離せるか」という主題は、二人にしかわからない痛みがあったと思うけど、でも、なんていうか…そのつらさって単なる「失恋」って単語より解像度の高い痛みだ。好きな人が違う人を見ているという寂しさ、楽しくて幸せな時期があったことをお互いに知っているからすっぱり離れられない惨めさ、自分の好きと相手の好きの量も形ももう同じではないと気づき始めること、どれだけ肌に触れることができても相手の心には触れないともうわかっていること、自分はまだこの場にとどまっているのに相手が一歩踏み出そうとしたときに引きずりおろしたくなるどす黒い気持ち、一生この人以外好きになれるわけないと思っていたはずなのに、別の人といる自分の未来が浮かんでしまったときの言いようのないショック…など。

キヅナツキ先生にとってはそういう、恋愛感情で私生活がぐちゃぐちゃになる感じが恋なんだと思うし、その側面ってたしかにあると思う。毒になるか紙一重みたいな感情でもあるけど、でも、熱量のままにめちゃくちゃなことができてしまうのも、恋愛感情ならではなはず。

なので私は秋彦の「諦めたい、諦めたくない、…触りたい…」っていう独白が泣いちゃうくらい苦しくて好きで、人を好きになる苦しさが凝縮されてる言葉だなぁと思うのであった。

一生に一度の恋だとお互いに思ってる相手を手放す苦しさって一筋縄ではいかないし、それでも秋彦と雨月は「一緒にいることがお互いによくない」ってお互いにわかってて、あとは手を離せるかどうかだった。その経緯で秋彦は自分が他の人を好きになれる可能性に気付いて、大変悲しいことに、どちらかというと執着し続けていた秋彦側が先に一歩世界の外に足を踏み出すことになり、結果的に雨月がめっちゃ傷ついてしまうのだけど、それでも、雨月があんなに泣きながらでも秋彦の手を離せたことは、こうするしかなかったし、人生の中にはそういう瞬間もあるっていう苦しさを、とりあえずそのまんま受け止めようと思う。

しょーごくんが舞台上で本当にボロボロ泣きながら演じていたので私は感情が無くなるほどしんどかった。しょーごくんのよくないところであり最大のよいところは、そういう、普通の人があんまり経験しないようなめちゃくちゃな重い感情によって大変な目に合う美少年の役がはまりすぎてしまうってとこであって、あんまりにも似合っているので私は苦しかったけど、でも、しょーごくんがこの役を演じるところを見れたのは本当に貴重な経験だった。私はしょーごくんにはこういう、現実にはいない役をもっとやってほしいと思います。

 

衝撃だったんだけどしょーごくんはギヴンの原作で雨月を見たときに「俺やん」と思ったらしい。普通、村田雨月を見て「自分みたい」って思う現実の人間はおらんのよ。先日のアンコールイベントで共演者の方々もしょーごくんは雨月そのものって言ってた。川上くんが「表はゆるゆるしてて中身はつかみどころのない感じまさに雨月」って言ってて、しょーごくんも「原作見たとき俺に似てるなあと思った。あんま考えてること言わへん感じとか、深いとこで自分ひとりで解決する感じとか」って言ってて、とんでもねぇな…と思った。でも、現実におらんわこんな男!をなぜか現実にいる男の子が完璧に演じちゃう瞬間を目撃できるのが2.5の醍醐味だと私は思うので、そういう意味で、ベストキャスティングと思える舞台を見れたのは幸せだった。一生忘れない。

 

そして聖地巡礼へ…

私はなんで秋彦が春樹を好きになったのかいまいちわからんなぁと思っていたのですが、まあ、「誰を好きかより、誰といる自分が好きか」ってことなんだろうなーと納得しておりました。そして舞台ギヴンロスになった私は聖地巡礼の地、登戸へ向かうのであった。

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スタジオ練習が長引いて終電を逃した春樹と秋彦が歩いて家まで帰り、多摩川の河川敷を歩きながら朝日が昇り始める…というシーンがあるのですが、実際に登戸まで行き河川敷を歩いてみたところ、この情景のむせかえるような切なさとなつかしさに「こりゃ、好きになるわ……」と魂が納得しました。

フィールドワーク、大切。

雨月とは地下室でずっとふたりぼっちみたいに暮らしてた秋彦が、この河川敷を春樹と歩きながらふと空を見たときに一気に自分の感情がばばばーって変わっていくのに気付いた瞬間、怖かっただろうな。でも、もう戻れないって悟っただろうとも思う。クラシック畑出身でバンドもこなしてた秋彦が、自分は誰といるときに音楽を好きでいられるかって観点で人生を立て直したのはすごい根性だと思う。でも、そういう、「誰かを好きになることで自分の判断軸が変わる」みたいな経験も、そういう恋愛をしたことのある人にしかわからない感覚なんだろうとも思った。

 

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ちなみに、秋彦と雨月が別れ話をした場所も神泉にあるとのことで訪れてみた。最悪の聖地巡礼かよ。以後、私は神泉に行く用事ができると具合が悪くなるように…

 

これからどうしよう

1週間、命を燃やして劇場に通い、「つらい」って1日300回くらい言って、いっそ早く終わってくれとうなり続けてて、マジで正常な私生活が遅れないほど苦しかったので、終わってからは解脱して、しょーごくんのことをこれ以上好きになると人生に支障が出ると思い情報を遮断するなどしていた。こういうわけのわからん苦しさを抱えながら何かを追うのは久しぶりで、「恋心と信仰心がごちゃまぜになっとる」と友達に指摘されましたが多分そんな感じだったと思う。だが、何かを見てそこまで心がねじきれるような気持ちになることってあんまりないので、結構良い経験だった。どうせ何かを見るなら感情が動くものを見たほうがいいよね。

 

最後に、公演期間中にしょーごくんがあげていた美しい写真を未来の自分のために残しておき、感想文を終わりたいと思います。

 

刀ミュ雨さんのときから思っていたが、本当に稀有な目のかたちだと思う。

 

ブルベ冬だろうな…

 

フォロワーが「宗教画か?」と言っていた。スウェット姿なんて簡単に見せていいものじゃないんよ。しょーごくんの特別な目のかたちがすきだと思っていたけど、改めて、輪郭がすきかもとおもった。この完璧なEライン!

 

しょーごくんも川上くんも、こんなにかっこいいのになぜかTwitter営業の才能がめっちゃあるため、こんな写真をUPしてくれたときは気絶した。この、目は合わせないけど離れがたい感じ、秋彦側が複雑に思ってて雨月は何考えてるかつかめない感じ、よくつかんでるよなあ。二人とも本当に当たり役だった。

この二人のラブシーン、初見だと自己嫌悪に陥る*3ほどすごかった。どきどきしたし、見れてよかったし、なんていうか、本質的だった。二人の役者魂に感謝です。

 

世界一黒スーツ似合うで賞、二人にあげたい。ちなみに二人が同時に黒スーツを着るシーンはないため、このために揃えて着てくれたんだと思うとじーん。

 

しょーごくん、笑ってないときの顔が冷たいのではなく美しく見えるお顔立ちなところが好きで、刀ミュでは笑ってないとこを見るとこのほうが多かったから、笑った顔もめちゃくちゃきれいでびっくりしちゃう!

 

まさくんへ。その気持ちわかります。私より。

 

しょーごくん、公演期間中、ピン写か、秋彦or真冬(雨月が作中で会話するのはこの2人だけ)とのツーショしかあげてなくて、しょーごくんのセンス…と思った。世界観を踏襲してるというか、Twitterにいるのはしょーごくんのはずなのになぜかずっと雨月の寂しさを感じてた。

 

しょーごくんのこういう感覚値を私は好きになったのかもしれないな。

 

 

おわり。

 

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*1:そもそも雨月みたいなキャラを好きになりがちだからしょーごくんを好きになったのかもしれない。卵が先か鶏が先か…

*2:別の友達にも言われた。おかげさまで、ヘタリアと黒バスのお宝同人誌を拝読する機会を得ました

*3:金払って、こんなことさせたいわけじゃないよ…という、謎の病み

ときめきが山ほど詰まったTHEディズニーミュージカル!/ミラベルと魔法だらけの家 感想

『ミラベルと魔法だらけの家』、大好きだった〜〜!字幕吹替両方観ました。個人的に吹替もGOOD!

Encanto -The Songs : ミラベルと魔法だらけの家 | HMV&BOOKS online - 8749507

 

なんか文句なしに100点!ってかんじの感想なんですけど、これ、話のメッセージに共感とかじゃなくて、ときめき要素(言い換えちゃうと”萌え”要素)がてんこ盛りだからこんなに好きなんでは…と思わなくもない。でもでも、ストーリーも好き!

 

だって、「みんながそれぞれ違う能力を授けられた一族」って設定がもうときめく。その中に一人”名前を言ってはいけないあの人”的な失踪した叔父さんがいる、というのも、主人公は唯一、能力を持たずに育った子っていうのも少年漫画の王道設定みたいだ。それぞれの能力に関連した風景の個室があるのもわくわくするし、そもそも”奇跡”のモチーフが1本のロウソクだったりと、ビジュアルで魅せる独特の世界観が超いい。兄弟姉妹モノとしてもきゅんとくるシーンが随所にあるし、一族の長であるおばあちゃんの壮絶な過去設定も、なんかすごく少女漫画ちっく。

そう、なんか、設定が漫画っぽいのだ。そしてそれをディズニーの最高峰の音楽と映像美で表現されているので、ときめき大爆発な世界観!!って感じだった。

 

音楽は私が去年一番聴いていた*1リンマニュエルミランダさんなので、もう本当に全曲良すぎ!!ラップ要素もたくさんあって耳に残るキャッチーな楽曲ばかり。最近ずっとミラベルのサントラを聴いてる。

特にお姉ちゃん2人のソロ曲はどっちもよかった〜〜!浅はかな私は最初、この家族何か抱えてそうってなったときに「ムキムキのお姉ちゃんは実は可愛いものが好きで、可愛いお姉ちゃんは実はもっと泥臭いものが好きとかかな」とか思ってたのですが、本当に浅はかすぎました。笑 まあ、今時そんなだとtoo typicalよね…

 

まず次女ルイーサの『Surface Pressure』


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まずもうこのキャッチーな曲調が好き!そして”drip drip drip”とか"tip tip tip"みたいに同じ音を3回重ねるフレーズが何回も出てくるのが聴いてて心地いい。ここ、吹替でも「ズンズン」「パンパンパン」みたいにうまく日本語で音がハメられてて吹替歌詞も気持ちいい!

 

ルイーサのこの曲で、あ〜この映画ってこういう話になるのかあ、と一気にわかるのですが、つまり、ミラベルは自分だけ奇跡を授けられていないことで疎外感や焦燥感をずっと抱えている…というのが主人公サイドの抱える問題なのですが、なんとこの映画ではスーパーパワーを授けられた人は常に完璧でいないといけないというプレッシャーを抱えている、という構成になっているわけです。これって、夢と魔法の王国ディズニーの生み出す物語としては逆説的で、そこがおもしろいなー!って思いました。なんの疑問ももたずに魔法の力を使いこなすのがディズニーヒロイン!みたいなとこあったからさ…

「人の役に立っているから私は生きている価値がある」「何もない私には価値がない」みたいに考えてしまう現象って何か言語化されてそうだけどぱっと思いつかない… けど、あーこういうこと思うひとって多いだろうなと思ったし(自分もこういう考えに陥って病みがち)、ルイーサの「タイムリミットが迫ってるという感覚」っていう視点は最近私が好きな概念のひとつなので、すごく印象的でした。

意外や意外、ゆめっちの吹替歌唱も上手いのよ!

 

長女イサベラは、ラプンツェルとエルサのセルフオマージュみたいなキャラで、お姫様のように可愛いルックスと女王様のように強気な性格が最高!体が大きいのはルイーサの方なんだけどお姉ちゃんはイサベラっていうの、すごいわかる。三姉妹の長女ってこう!笑

そんなイサベラの曲は『What Else Can I Do?』


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テーマとしてはSurface Pressureに似てるけどもっと前向きな気持ちで「もし完璧じゃない生き方を選べたら?完璧じゃなくても私は私!」とのびやかに歌ってくれて、もうこっちも最高の一曲!私は大号泣しました。笑

オレンジイズニューブラックでおしゃまなラテン系囚人をやってた女優さんがイサベラ声優と知って嬉しかったー!吹替版も、平野綾さんの可愛いお姫様みたいな声がぴったり!!

 

現実世界ではミラベルのように「自分だけ何もできない、役にたてていない」って思ってしまうシチュエーションの方が多いし、実際会社勤めしてると「生きてるだけで価値がある、あなたはあなたであるだけで素晴らしい人間!」とはいかないよな〜って思うので、ミラベルの孤独や焦燥感には胸が痛くなる。イサベラやルイーサのように「完璧な私でなくても私は私!」って言ってそれが素晴らしいことに聞こえるのは、その人がほぼ完璧な人だからであって、実力不足の人が「完璧じゃないけど私は私!」って言っても意味はないのがつらいところ。アメリカ人って「あなたはあなたであるだけでスペシャルな存在」とか言われて自己肯定感高く育てられるイメージだけど、やっぱりそれって建前だよな〜ってみんな思ってるのだろうか。

 

そして私が大好きな『We Don't Talk About Bruno』


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私は、ミュージカルの登場人物がたくさん出てきて一気に状況説明してくれる楽曲が本当に好きなのでとても刺さった…曲調もいいし歌詞もガチガチに韻踏んでてかっこいい。なんと、吹替歌詞が「ブルーノ」にかけて「聞こえてくるの」「あなたわかるの?」って語尾で踏んでるのだ。すごい!訳詞考えた人のセンスを感じる。

みんないいんだけど、特にドロレスの声質や歌い方が耳に残る感じですき。「ずっと夢見た人は他の人を愛してると声がするの 彼の呟き今聞こえる」の吹替パートが本当に可愛くて好き!ドロレス、終始お目目ぱちくりで本当にキュートなキャラ。この歌詞が終盤の伏線になってるのもいいんだよな〜。

街の人がブルーノに言われてこんなことがおきた!って言ってる内容が軽すぎて(太るだの髪が抜けるだのw)、ブルーノおじさん…悪い人じゃないんじゃね…?って予感させるのもいい。

 

まるまるひとつの楽曲(Dos Oruguitas)を使って明かされるおばあちゃんの過去。故郷を迫害された歴史。愛する人は自分たちを守るために命を落としたこと。幼い三つ子を抱え、一人で本当にどうしたらいいかわからなかったこと。おばあちゃんに与えられた”奇跡”は、「やり直すチャンスを与えられたこと」だったということ……作中、おばあちゃんがあまりひどい人に見えないのはこの曲の見事さだよなあと思います。この1曲で、おばあちゃんがなぜあんなに完璧な家族を維持することに懸命だったのかがわかってしますう。

家族の”奇跡”の行方を握ってるのはミラベルじゃなくておばあちゃんだったんだね。それを導き出したのが、家族で唯一”奇跡”をもたないミラベルだったという物語の帰結は本当に美しいと思いました。


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全然関係ないけど、インザハイツを履修していたおかげで、一族の中でアブエラと呼ばれる人はただ単に血縁状の祖母ってことじゃなく、みんなの精神的支柱、的な意味合いもあるのだろうなと思えたため、それでミラベルにいじわるというより、厳しい人って印象のまま私は見れた。

 

全員歌唱曲でこれも大好きな『All of you』


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ここもドロレスの「あとは私がやるわ」からのパートが耳に残ってすき。作中あんまり3人でいるところが映らないイサベラ・ルイーサ・ミラベルの三姉妹が一緒に色々やってるのが可愛い。てかそもそもブルーノが気まずそうに現れて間髪入れずにぺパとフリエッタが駆け寄ってハグするのがいいんだよ〜!兄弟っていいものだ…

私はこの曲で街の人たちが来てくれるとこでおいおい泣いてしまって…… 完璧な私じゃなくてもいいの?の、大いなるひとつのアンサーですよね。おばあちゃんは完璧な一家じゃないとこのENCANTOから居場所はなくなってしまうと思っていたけど、街の人は力を失ったマドリガル家にも手を貸してくれる。完璧じゃない人間同士だから手を貸しあって生きるのが社会人人生だったりするよね……

 

魅力的なキャラクターと世界観と楽曲で、2時間ずっと幸せな、これぞ!ディズニー!!というものを久々に観させてもらったな〜と思います。カシータ(みんなが住んでる家)、パークでアトラクションになって欲しすぎる… まずはフロートでマドリガル家みんなでわっちゃわっちゃしてるところ見たい!!

もう1回くらい映画館で観たいな〜

 

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*1:インザハイツのサントラを死ぬほど聴いたので