【北米のパリ🏰】古きヨーロッパ風の街並み残るモントリオールで過ごす1週間

"北米のパリ"と呼ばれるモントリオールに行ってきました!

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カナダの留学・ワーホリ先として有名な都市といえばトロントバンクーバーだと思うんですけど、カナダのフランス語圏ケベック州に位置するするモントリオールは古いヨーロッパ調の街並みが残る、独自の雰囲気のとても美しい場所。大好きな街で今までも何度か行っているため、今回は観光というよりは食べたいものを食べたり人に会ったりのんびりチルしたりする旅行となりました。1週間の日記のように書いていきたいと思います!

 

🚃木曜日 6時間電車に揺られてモントリオール

その日の朝私はなぜかブランチにお呼ばれしていた…


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仕事でお世話になっている人とミーティングを兼ねてブランチしようということになり、お家にお呼ばれして素敵なパンケーキブランチをいただきました。初めてご自宅に伺ったのですが絵に描いたような海外のおうちで、とても素敵なインテリアデザインに圧倒されました!私もいつかこんな家に住みたいと思いそそくさと写真を撮りまくったのであった。彼女は私がカナダに来て会えてよかったと思う人のひとりで、この人みたいな仕事の仕方をしたい、ライフスタイルを送りたいという憧れを持っています。会うとモチベあがる人ってほんとにすごいひとだよなあ〜 私はこのひとと話したあといつも、「ルフィについて行こうと思った麦わらの一味の気持ちがわかるっ…!!」てなる。笑

時間ぎりぎりの中ユニオン駅に向かい、Via Railに乗ってモントリオールへ。Via Railには何度も乗ったことがあるのですが、私は忘れていました、Via RailのWiFiはカスであるということを…。WiFiがかなり不安定な上、走っている道のほとんどがド田舎なので、携帯のデータもなかなか使えず、6時間の車中、本当に何もすることがなくかなり疲れました。また、ブランチを食べ過ぎて直前にお腹いっぱいだったこともあり、ほとんど飲み物も食べ物も持ち込まなかったため、脱水症状のようになりそれもとてもしんどかったです。次からは軽食と水と紙の本を持って行くと固く決意。

もともと5時間で着くというスケジュールになっていたのですが。 6時間で到着。 Via Rail、スケジュール通りに着いた試しがありません。線路にのってただ走るだけなのになんでこんな遅れるのか意味わからんすぎ。海外あるある。あまりに疲れていたので着いた瞬間にラーメンを食べました。

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三草亭ラーメンという日系のラーメン屋でトロントにもあるのですが、食べたのは初めて。味はまあまあでした。ただ、サイドメニューで頼んだスパイシーチキンは、あまりというか美味しくなく。がっかり。

三草亭を出た頃には夜11時を回っていたため、この日はそのままゆっくりして就寝しました。

 

🏅オリンピック開会式を楽しむ金曜日

朝から素晴らしい天気だったので、外で朝食を食べようと思い外に出ました。向かった先はBagle on Greene!


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以前にも来たことがあるのですが、おしゃれなインスタ映えパン屋という感じではなく、いかにも地元の人が行くローカルの有名なベーグル屋さんという雰囲気で、とてもお気に入り!前はなかった気がするけど、カレーなどもありました(でも、カレーですか?って聞いたら、違います、バターチキンですって言われた。同じ料理に見える私をお許しください)前回から気になってたサラダも頼んでみました。


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ちなみにモントリオールのベーグルは特徴的で有名らしい。いわゆるニューヨークベーグルと呼ばれるものがふわふわであるのに対し、モントリオルベーグルは生地がキュッと引き締まっていて、また蜂蜜を入れたお湯で茹でているため、生地がほんのり甘いのです。そういうこともあり、モントリオールに行くとベーグルを必ず食べたくなる私であった。サーモンクリームチーズベーグル、安定の美味しさでした。また行きたい!!

 

ちなみに写真撮るの忘れたけど、ここの結構近くにWestmount High Schoolという高校があり、ここがなんと時の人カマラ・ハリスが通った学校として有名なのである。

www.cbc.ca

地元では頭のいい子が通う高校として有名らしい。 カマラさん、お母さんの仕事の都合で一時期モントリオールに住んでたんだって。もしカマラさんが大統領になったらモントリオールの人嬉しいだろうね〜 笑

 

それから4時間に及ぶパリオリンピック開会式を見た。


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すごくパリっぽい雰囲気でよかった!!クラシック&ステレオタイプ的なフランスのイメージもあり、一方で現代的&カオスなフランスの雰囲気もあって、その二つがよくフュージョンされていて素晴らしい開会式だったと思います。レミゼラブルやオペラ座の怪人の引用がうまくて、あ〜改めてフランスの話なんだと思えたし、ミュージカルが好きでよかったなと思った。選手入場が競技場じゃなくてセーヌ川に船で入っていくっていうのも、フランスらしくて素敵!!フレンチ・カンカン大道芸人ノートルダム大聖堂(建設中なのを、労働者たちのダンスとして表現すんのうま〜)ルーブル美術館、最後にもちろんエッフェル塔など、アイコニックなフランスがたくさんふんだんに盛り込まれていて、すごくワクワクしました。全人類の近代史、女性の活躍など政治的なことも含めたり、またパリコレクションで有名なフランスらしく、モダンでカオスなファッションの祭典という雰囲気もあって良かったです。男女の3Pみたいな映像が出てくるとこなんかはかなりエロティックでカオスだったけど、これを「芸術だから」「自由だから」という理由でできるフランスの尖った姿勢にも改めて痺れました。どこからも批判されないように、すべての関係者の顔を立てるように作ると無難でダサいものになってしまうのは東京五輪が証明してってからさ… 

ただ一方で、なんでレディー・ガガ??笑 とか、なんでまたImagineやねん?みたいなことも思ったりして…まあ〜カオスだったなあと思います。ま、急にカオスな演出があっても良いっちゃ良いっていうことなんでしょう。改めて、去年の東京オリンピックの開会式は全然よくなかったけど、"まあこんなもんだよ"って感じもしました。笑

ちなみにトリで歌ってたセリーヌディオンはモントリオール郊外ケベック州出身、つまりカナダ人歌手であり、もともとはフランス語話者で、フランス語でも音楽活動しているらしい。思わぬモントリオールエピにびっくり。だからパリ五輪に出てたのか?と思ったけどレディー・ガガが出てたあたり、特に関係なさそう。笑 ドキュメンタリー映画観てた人には感動だったらしいですね。あの立派なステージは素晴らしかったな〜と思います。

あとアヤ・ナカムラのこと全然知らんかったよ!こんなゴージャスなフレンチ歌手がいまトレンドなのね。日本人としては、どんなステージネームやねんと思っちゃうけどwww

 

開会式を見た後、ダウンタウンに行ってショッピングモールを歩きまわりました。この日の朝サンダルが壊れてしまったので、新しいものを探すべくぐるぐる回ったのだが、あまり素敵なものが見つけられず、結局買わなかった。帰りは謎のタピオカを帰って来宅。

この日はだらだらして、夜はテイクアウトで韓国料理を食べました。

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疲れてるときスンドゥブチゲ食べたくなりがち。

 

⚓️オールドポートで夏を楽しむ土曜日

今日のブランチはずっと行きたかったTommy Cafe!

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ドリンクの上にLucky CharmというシリアルがのっているのがキュートということでSNSで見かけて気になっていたのです。私は大好きな抹茶ラテの上にLucky Charmを載せました。またお腹が空いていたのでアボカドサーモントーストを頼んだところ、美味しかったんですけど30ドルという法外な値段だったため涙出ました。カナダのカフェ、ドリンクはまあ許容範囲の値段と思えるのですが、フードを頼むと一気にとんでもない金額になります。

 

 

そのあと、私がモントリオールでも一番好きな場所、Old Portと呼ばれる港町の近くだったので、港の方まで歩きました。いわゆる横浜のような古い港町が残っていて、たくさんのお土産屋さん、フードトラック、レストランやカフェなどがあり、歩いているだけでもすごく楽しい気持ちになれる!なぜかペダルボートがあったので乗りました。暑すぎ死亡。

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この日の夜は、フィリピン系移民のファミリーのご飯にお呼ばれでした。行く前はちょっと緊張してたんですけど、すごく優しいお母さんが迎えてくれて楽しい夜となりました。いろんな話をしたんですけど。お母さんがいきなり第二次世界大戦の話をし始めたときが一番緊張しましたwww (幸い、良い話でした😂)ワインも出してくれて、ほろ酔い気分で帰宅。チーズケーキも出してくれてお腹パンパンです。

 

☀️真夏日を楽しむ日曜日

今日の朝は昨日フィリピンママが残りを持たせてくれたアドボを食べる。

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その後、T&Tというアジア系のスーパーに行きました。トロントにもあってよく行っているんですが、モントリオールのは新しくてでかい!フランス語の値札がまったく読めないので中国語を神通力で読み取って買う。


その後は、Mount Roysalの近くにあるBeaver Lakeに行きました! 湖に行くまでの道のりがかなり閑静な住宅街で、ここもダウンタウンと違う雰囲気ですごく素敵でした。わりとリッチな人たちが住むエリアだそう。
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湖に着くと、家族連れ、カップル、友達グループなど、いろんな人が湖を囲ってバーベキューをしたりピクニックしたり寝転んだりおしゃべりしたり、思い思いに時間を過ごしていて、とても贅沢な雰囲気でした。ここに一人で来てシートを引いて本を読んでいる女性を見て、私もこんな風にゆったりとした休日を過ごしたい…と思った。

せっかくここまで来たので、近くにあるマウントロイヤルの展望台まで行きました。以前にも来たことはあるんですけど、サンセットを見ることができてとても綺麗でした。

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夜はT&Tで買った食材を使って日本の味の鍋。安定の美味しさ。

 

🏖まだまだ真夏日を楽しむ月曜日

今日は行ってみたかったSt Helen's Islandへ。Parc Jean-Drapeauと呼ばれる科学館?的な場所に球場のオブジェがあり、ずっと見てみたかったのです。現地の小学生とかが社会科見学で行くような施設らしい?

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さらにそこからバスで移動したところにあるビーチ、Jean-Doré Beachにも行きました!!

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ビーチという名は付いているのですが、多分湖か池と思われる。ここも家族連れや若者たちなどいろんな人が30度近くの真夏日の中、水浴びを楽しんでいて、すごく気持ちよかったです!!夏サイコー!!ここではポテトを食べた。

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夜は急にパスタが食べたくなり。去年初めてモントリオールに来た時に行った、私にとって思い出深いイタリアンに行きました。


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ここはゲイストリートの真ん中にあり、夜に行くとかなりそんな雰囲気が出ているので海外を感じます。この日の夜も野外で音楽イベントをやっていたり、ネオンの光る夜の街並みがよかったです。このレストラン、パスタが美味しいのはもちろん、内観がかなりおしゃれで、初めてモントリオールに来た夜にこの店に入ったこともあり、私の中で”モントリオール=おしゃれ”のイメージを作った店だと思います。また行けて嬉しかった!

 

🍩カルチャーを楽しむ火曜日

行きたいお店はまだまだ沢山ある。火曜日はモントリオールの有名なカフェといえばココ!と言われる、ずっと行きたかったカフェ、OSMO X MARUSANに行きました。

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メニューや名前の雰囲気からして、日系のカフェなのかなと思っていましたが、意外や意外働いてる人はみんなローカルの雰囲気の人でした。

卵サンドを食べた!黄身がオレンジ色の卵をカナダで見ることは少ないので、このオレンジ色の美味しそうな黄身に既に感動。ここの抹茶ラテが目的だったのですが、素晴らしく美味しかったです。

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次の目的地に行くために、バス+徒歩で向かいます。その途中で通ったストリートがカフェや洋服屋さん、雑貨屋さんなどが立ち並んでいる。すごく若者向けのストリートという感じで初めて来たので、すごくワクワクしました。いろんなお店に入りたくなって、ついついいろんなところに立ち寄ってしまいました。原宿みたいな感じなのかな?

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だが、私がわー素敵な街並み!と言った瞬間に。バスの外にいたホームレスとバスの運転手が喧嘩を始めたので笑いました。カナダあるある(?)

向かった先はJean Talon Market!


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ここは屋内ではなく、本当に屋根だけがあるマーケットなので多分夏限定。果物、雑貨、肉や魚、チーズ、お茶、お酒などたくさんのローカルな雰囲気のお店があって、すごく楽しかったです!ただ、暑すぎた。何か酸っぱいものが飲みたいという気持ちになり、せっかくなのでレモネードを頼みました。美味しかったです。


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そこからまたダウンタウンの方に戻り、もう一軒行ってみたかったカフェ・Matcha Zanmaiへ。最近仕事の関係で抹茶を扱っているカフェに足を運びがち。ここのカフェは、日本人の方が仕入れている抹茶を使っているようで、スイーツから抹茶を使ったドリンク、パフェなど、全部美味しそうでした。お腹に余裕があったら全部食べたかったけど、あまりにお腹がパンパンだったので、ケーキだけ買って帰りました。

ここら一帯はConcordia University っていう大きい大学があって、学生の子がたくさん歩いてるので、海外の学生のYoutubeとか見るの好きな私は妄想が膨らむ膨らむ。うっとり。

夕方は少しゆっくりして、夜もまだまだ食べます!みんな大好きHaidilao!!

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海底撈火鍋は日本で一度行ったことがあるんですが、その時は中国人の同僚が連れて行ってくれて、中国人の子が行くっていうことは本場の味なんだろうということで、私も大好きな火鍋のお店。カナダでも何店舗かあり、トロントもいつも人気ですが、モントリオールも夜10時ぐらいに行ったのに満席。さすがの人気ぶりでした。

 

☕️まだまだカフェをめぐる水曜日

朝から昨日Matcha Zanmaiで買ったケーキをもぐもぐ。味が濃くて美味しかった。

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OSMO X MARUSANに引き続き、モントリオールのカフェといえば?でよく出てくる有名なカフェ、Crew Collective & Cafeに行きました。


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元々は銀行だった場所をカフェに改装した場所ということで、かなり豪華な内装!!美術館の中にあるカフェみたいな雰囲気でした。ここでもやはり抹茶ラテ。

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ちなみに壁の石碑に何て書いてあるのかよく読んでみたら、第一次世界大戦の最中に亡くなった、この銀行で働いていた人の名前ということでした。連合国を感じる瞬間。一般の人でもお金を払えば借りれる会議室のようなスペースがあったり、奥には実際にどこかの会社の人が仕事をしていたりして。あ~こんなオフィスで働きたいと妄想を膨らませました。


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この日の夜は、モントリオールでずっと行ってみたかった憧れのお店で食べることになります。その名もliverpool house!! かつてオバマ大統領とトルドー首相がこの店で会談をしたということで、モントリオールではかなり有名なお店なのです。


www.youtube.com


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事前にこの動画を見て、たぶんこのメニューを食べたんだろうという目星をつけて行きました。1プレートで平均40~50ドルと比較的高めなのに、私が食べたかったロブスターパスタはなんと71ドルと法外な値段で、カナダのインフレの凄まじさに涙ちょちょぎれ。ですが、ここまで来て食べないわけにはいかないと思い泣きながら注文。結果、もちろん美味しかったです!

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食べ過ぎてお腹パンパンだったので、周りをぐるぐる散歩しながら帰りました。この辺りもおしゃれなお店が多くて、特にカナダの夏はPatio(テラス席)で食べられるところも多く、歩いてるだけでうっとりします。

 

🍊あっという間の最終日

本当はJapoteという日本の定食の店でランチにしたかったのだが、まさかの休店。急遽、前にモントリオールの中華街で食べた行列の人気店、Sammi & Soup Dumplingへ。中華街のとこは大行列だったけど、違う店舗だったのですぐ入れた。


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トロントと比べるとやはり中華コミュニティは小さいのか、あんまりたくさん中華レストラン見かけない気がするけど、ここのお店はやっぱりおいしい。次は小籠包だけいっぱい食べよう。

 

そのあと、ここもずっと行ってみたかった有名なオレンジジュースの店、Gibeau Orange Julepへ。

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このオレンジみたいな変わった外観が有名なのよね。駅に降り立った瞬間に見えてテンション上がった!それにしても周囲がマクドナルドやSubwayその他、有名なチェーン店だらけで、なんか日本の郊外みたいだったwww

バニラアイスを混ぜた特別なオレンジジュース🍊おいしかった!

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そして荷造りして夕方頃に駅に向かい、またまたVia Railでトロントへ向かったのでした。行きの教訓を経て、駅弁(?)でお寿司を購入。よわよわインターネットで何もできなかったが、かろうじて音声メディアは聞くことができ、podcastなどをいろいろ聞いてたらわりと退屈せずに過ごせた!もちろん帰りも1時間遅延しました。もはやこれが正規スケジュールなんじゃない?

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モントリオールの代表的観光地は去年まわったので、そのときの日記も書けたら書きたいんだけど、たぶん10年後とかになると思います。笑
大好きモントリオール!!

 

あまりに書くのが面倒すぎて生まれて初めて音声入力を使ってみました。まだ慣れてないので読みづらい点が結構あったかと思いますが、今後精進していきます🙏

 

 

 

歩いてるだけで楽しい!!人生初の街を散歩&もぐもぐ ときめきロンドン旅#1

ロンドンに行ってきた!!!!!💂

天気が悪いのもご愛敬!

 

大文字にしてしまうのもご容赦ください。人生初のロンドン!!そりゃ大声でも言いたくなるわ。日本から行くよりアメリカ大陸から行くほうがヨーロッパは近い(つまりフライトが安い)という言説を信じ、カナダ滞在中に一度行きたいと思っていたのでした。ロンドンも初なんだけどヨーロッパ自体行くの10年ぶり…とかで、しかもロンドンに行くって決めたあと、どこ行きたいかの話になったときに「王に会う*1以外特に出てこなかったほどの無知野郎でしたが、フライトとホテルさえ取れれば人間はロンドンに行くことができる。はあはあ。海外旅行も久々だったので、たっのしかったーーーーーーーあ!!

 

トロント・ピアソン空港からロンドン・ヒースロー空港

いきなり悪口なんだけど、ピアソン空港の国際線ターミナル*2、本当に人多すぎ、レストラン少なさすぎで最悪だった。早めにセキュリティ通っちゃってコーヒーでも飲みながらゆっくりするか~と思っていたのに、激込み&激高&評価悪いレストランしかなくてサイアク…!!カナダのホスピタリティのなさに久々にブチ切れる私であった。

夜出発→現地の朝到着の便だったので、飛行機内は基本爆睡。1回機内食食べた。約7時間のフライトの末、ついにロンドンへ!!

ヒースロー空港、全然ロンドン感がない質素な空港でなんかおもろかった。日本の空港ってどこ着いてもだいたいもうそこからようこそJAPAN!!みたいな広告ばっかじゃない??

 

ヒースロー空港からホテルへ

空港からダウンタウンに連れて行ってくれるElizabeth Lineというものに乗るはずが、まさかのHeathrow Expressという特急電車に乗るという初歩的ミスを犯す。同じ駅に2つの線が走ってるの観光客泣かせだわ。切符買わなくてもタップ付クレジットカードで乗れちゃうやつだったので、まあ移動はできたからいいのですが…(値段がいくら違ったのか知ると落ち込みそうだから結局調べてない笑)、そしてパディントン駅へ到着。

 

パディントンって名前であるからにはきっとあの映画のロケ地なんだろう!と思いつつも、かなり昔に見た映画なのでなんの記憶もなく、そのまま地下鉄に乗ってホテルへ。

 

地下鉄乗ってるときに、Baker Streetという駅を通り、「コナンじゃん!!」と思ってテンション爆上がる。これ日本人ならみんなニンマリしちゃうっしょ~!と内心思っていたのだが、そもそもなんでコナンとベイカーストリートが関係あるんだっけ…と思ってあとから調べたら、ここがシャーロック・ホームズの家のある街ということで、コナンじゃんどころか、シャーロック・ホームズの聖地であることを今更知るのであった。無知すぎる。何がコナンじゃんだよ。余談ですが私は今年のコナンどころかまだ去年のコナンも観ておりません。

このマーク、アイコニックだよな~

 

ホテルに到着!

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1時頃ホテルに到着し、3時チェックインだったのだが、フロントの人と話したところ2時ごろには入れるということだったので、近くを散歩したりロビーでコーヒー飲んだりしてちょっと休憩。


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部屋はちょっと狭いけど綺麗なホテルでハッピー!

 

夕方の散歩 ~ウエストミンスター寺院/ビッグ・ベン/ロンドン・アイなど~

ちょっと疲れがたまっていたので、軽く昼寝をし(笑)、夕方ごろから街へ繰り出します。ホテルから徒歩圏内にビッグ・ベンとかなんやらそういうのがあるらしいので散歩。

 


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途中で見かけたでかくて伝統的な雰囲気の建物を見て、これなんなんだろうね?とか言って通り過ぎたのだが、後からこれがウエストミンスター寺院だったことに気づく。ロンドン・アイ(シンボル的な観覧車)も見て、赤いバスも見て、うお~~!!ロンドンだ~~~!!の気持ちが高まるのであった。

 

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広場?みたいなとこにチャーチルとか、イギリスの歴史上重要人物たちの銅像があった。この他にも街中にいろんな偉人の銅像が建っており、さすがイギリス、歴史上の重要人物が多い…!!と思いました(カナダで生きてて偉人の銅像を見ることがあんまりないし、たまにあってもマジで誰か知らん人ばかりだからです)

 


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散歩を続けた先には、トラファルガー広場、美術館があって、ここの広場もぐるりと回ると全てがロンドンですてき!!余談だがトラファルガーといえばローを思い出してしまう私であったが、”トラファルガー”はイギリスの古典的な名前(逆にいうと現代の人名ではない)らしい。なんか日本人的には虎のイメージも浮かんでかっこいい名前よね。

 

夜もふけてきたので、晩ごはんに向かいます!

 

初日から中華で飲茶をもぐもぐ

私は世界のどこに行ってもチャイナタウンに行く女なので*3、初日はチャイナタウンで食べたいと目星をつけていたのだ。けど事前に調べていたお店はまさかの当日(祝日かなんかで)早めにクローズしてて入れず!がーん。気を取り直して、歩いて10分以内のところにあるよさげな中華料理屋さん『Xi Home Dumpling Bay』を見つけたのでそこに入る。

 


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当たりでした!!!!!最近蒸し餃子にハマってるんだけど、ここのめっちゃおいしかったーーー。巨大小籠包とかいう謎料理 (ストローで中のスープを吸ってから食べるという不遜な料理です)も頼んでみたけど味もおいしかった!!内観もメニューのデザインもすてき。大昔に学校の英語のALTの先生が言ってた「イギリスで美味しい料理を食べる秘訣はイギリス料理以外を食べること」という言葉を思い出す私であった。

 

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近くに丸亀製麺あった 笑 最近バンクーバーに店舗できて2時間待ちとからしいんだけど、本当に早くトロントにも来て欲しい…私がカナダにいる間にはできないだろうな~😂

 


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帰り道は遅くまでお土産やさんがあいていて、ふらっと見たり。王室の人たちの写真やシルエット、赤い電話ボックス、紅茶缶、地下鉄(underground)のマーク、ハリー・ポッターシリーズ、シャーロックホームズ、UKロックバンドたち(ビートルズQUEENなど)、イギリスといえばこれっていうシンボリックなものがたくさんあって文化の豊かな国だなあと思いました。日本も負けてないと思うけど、カナダにいると、国のシンボル的なものがマジでないよなと日々思うので……*4

 

ホテルに戻って就寝!2日目へ続く。

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linktr.ee

 

*1:あとキャサリン妃に病気のこと応援してますっていう

*2:今までカナダ国内かアメリカに行くときに何度もこの空港を使ってきたはずなんだけど、初めてのゲートへ通った

*3:世界のどこにでもあるのが興味深いからです

*4:カナダの人たちは気にしてないんだけど私は文化のある国で育ったため、情緒のない環境にいると不思議な居心地の悪さを覚える

【怒涛すぎ】SexyZoneのみんなお疲れさま!!(涙)などと泣いている場合ではなかった

はあ~~~~~、一旦写経していい?

www.youtube.com

 

健人「そして…ちょっとね、隣にいる菊池くん。いや…最後だな。ね、一番付き合い長いもんね」

風磨「もう15年…くらいですか」

健人「ねー、いや本当に…ああ…ちょっと待って…いやごめんね?(聡ちゃんを見る)いやあの…そうだな…いや…いや本当この16年の中で、いや本当に嫌いだったときも好きだったときも全部が青春だったと思うわ。全部が青春だったし、自分を強くしてくれたこのみんな、メンバーの中でも、やっぱ年も近いしほぼ同い年だし、うん…お前がいてくれたから俺は強くなれたよ、正直。だから本当にみんなにも感謝してる。あの、二人でちゃんと飯食ったときの、あのバラエティのゴールデンのMCとか、ちゃんと頑張ってな。獲りにいってな。いや~、あの明日からメンバーじゃなくて友達に戻るから」

風磨「そうだね」

健人「四月の、2008年の4月に出会って本当に、ここまで一緒に走ってこれて良かったです。ありがとう」

風磨「こちらこそ。ありがとうございます。いや、あの本当に…中島と、同期で。2008年の4月に入って、まあ彼の方が1週間早かったんですけど、いやでも俺は中島と出会ってなかったらデビューしてないと思うんですよね。それだけこう、腐りかけたときもあったし、悔しい思いも一緒にしてきたし、もちろん好きなときも嫌いなときもあったし。でもどっかでお互い、特にJrの頃なんかはこいつに負けたくないと思って、そんな中でやってきたJr時代だったし、まあグループになってからまたその思いとは違ったライバル関係でずっとここまで来れたっていうのは、多分中島が…まあ俺らの世界でいうとシンメっていうんですけど。線対称でね。対になってずっと一緒にやってくっていうシンメ。中島がシンメじゃなかったら俺はどっかで腐ってたし、デビューもできてなかったかもしれないし、色々今のお仕事させてもらえてなかったと思うので。僕は中島に出会えてよかったなっていうのはすごく思うし。なんか、思い返すと全部楽しかったよね。だから、一人でソロでやってくっていうのも応援したいと思ったし、それをもしかしたらファンの子たちからしてもスタッフメンバーからしても、『いやお前が止めないと』っていうのはあったと思うんですけど、俺は…止められなかったっすね。だってもう曲かかったらさ、この人のコンディションわかるんだもん、その日の。そんな相手のさ、決断をさ、止められないよね。でも、やるからには誰にも負けずに、中島健人らしく。僕も、僕らも、負けずにがんばりますので。まあ、僕ら全員の、卒業おめでとうございます」

 

すごすぎるよ。「嫌いだったときも好きだったときも全部が青春だったと思う」、私の墓石に刻んでくれ。ケンティーが泣き出したときに私の涙腺も崩壊したけど、本当に見れて良かったと思う。ケンティーラストライブというよりは、全員がこの日をもってSexyZoneから卒業するという意味合いの強いライブだったのもよかった。常々、なんでこんな、お別れのときも何もかも、このグループにしかできない完璧な見送り方をできるんだろうと思った。マリウスが卒業するときに最後に全員でカウコンのステージに立ったのも、辞めてからもマリがライブ見に来て一緒の車乗って帰ったりしてることも、このラストライブに彼も駆け付けたことも、何もかも、「この事務所にいてなんでこんなことができてるんや!?」みたいなことたくさんだったなあ。私の友達がセクゾ治外法権って言ってたけど、本当にそうだと思う。子どものときからジャニーズ事務所に所属して、この世界の価値観を一番内面化しててもおかしくないのに、そうじゃないのがすごかったね。

ケンティーはアイドルの擬人化みたいな人だと思っていて、なのに彼がセンターのグループではなく、彼をシンメとして構成したあのジジイの審美眼…と人生で何度思ったかわからない。ケンティーはグループの顔だったし、なんならJ事務所全体の顔みたいな人だったけど、それでもあの5人がいたら、勝利君がセンターなんだよな。そのことについてはむしろケンティーより勝利くんのほうがつらかっただろうと思っていて、本人も今になってぽつぽつと、あのとき何もできなかった俺のかわりにいつもケンティーが矢面に立ってくれて、それがたまらなく悔しかったというようなことを言うのを聞くたびに胸がぎゅーとなる。それに対してケンティーが、成長したなあと思ってるよ。としか言わないのもすごい。なんで俺がセンターなんだって思った日もあるかもしれないけど、その責任から逃げなかった、みんなの前で泣きごと言わなかった勝利くんの胆力も私はすごいと思ってて、その胆力もセンターに必要な才能のひとつだと信じている。

ケンティーのアイドル歴を語るうえではずせないのがふまけんで、最後の最後に、ふまけんの終わりを私も目撃させてもらえてよかった。月並みな言葉しか出てこないけど、運命の二人だったね。もうその一言に尽きるよ。セクゾ5人それぞれにフィクションみたいな関係性があるのも知っているけど、それでも、ふまけんは特別だった。ずっと見ていたかったよ。本人たちも、二人でいる価値を一番よくわかってたはず。でも、別の道を行くと決めた、その理由も何もかも、本当のところは私にはまだよくわからないけど、この気持ちを理解しようとすることのほうが野暮なのかも。友達でも家族でもない、けれどビジネスパートナーというにはあまりにも深すぎるこの関係性は奇跡だった。

この最後のあいさつのときも、ケンティーは”友達”って言葉を使ってて、風磨くんは”シンメ”って言葉を使ったことに、らしさを感じてしまう。風磨くんはケンティーのアイドル性を世界で一番わかってて、その横に立ち続けるという驚異的なことをやりとげた人。アイドルとしてのケンティーの姿が一番好きで、かなわねえな~って思いつつも、眩しかったんだろうな。対照的にケンティーは、風磨くんの、いかにもクラスの人気者で、友達多くて先輩後輩付き合いもうまくて陽キャで…っていう、同世代の男の子としての風磨くんの魅力に憧れてたのも節々から伝わってきてた。ケンティーは、風磨くんの友達でいれる自分に特別感感じてて、風磨くんはケンティーのシンメでいれる自分を誇りに思ってたのだろうと思った。お互いにお互いにないものに憧れてる感じ、もどかしくて、まぶしくて、青春だったね。

 

 

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からのこれだからね。

もうまじで今となっては大爆笑(真顔)だよ。風磨…おまえ…覚悟キマりすぎ!!!!!水原一平よりギャンブラーだわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!爆笑爆笑爆笑

 

最初に情報を見たときはショック死!!!!!って感じだったけど、時間が経つにつれて、とはいえこれ以外に最適解なかったくない?の心境になっている… 選びたくない道でも、それが最適解だと頭でわかってたらそれを掴む、その胆力が風磨に備わってたことに恐れおののいてる。賭けに出たなー!!とも思う一方で、投げやりな博打ではなく、彼なりにありとあらゆる選択肢を考えた上でこの道を選んだのろうと思わせる強さを感じる。残された3人…になってしまったのではなく、一気にケンティーを過去の人に押しやった感がスゴすぎ。3/31のライブの翌日やで!?www

風磨くんは、”グループアイドルとして売れたい”んだなあ~と思った。それが彼のアイドルとしての最終目標だったなんて、いやアイドルならみんな口にすることだけど、それがここまでガチだったなんて… なりたいアイドル像がこんなに明確だったんだな。ケンティーのアイドル性が強すぎてそこに目がいってなかった。

この決断をサポートする気持ちになれるのも、完全に「5人のSexyZone」を終わらせて宝箱に閉じ込めたからだと思う。”この歌は宝物よ いつか私が鍵を持って帰るまで箱に入れて閉まっておいて”じゃん(セクゾは作画種村有菜説、強まる)。セクゾのまま新メンバーだったら、それは違くない?って思ってただろうな。でも、あの5人のセクゾは永遠になったからさ。timeleszは完全に別プロジェクトと思える。

聡ちゃんが動画内で「今までその僕、いろんなメッセージをね、ライブのMCとか挨拶とかで、届けてきた一つに中に”同じ歩幅でみなさん歩んでいきましょう”というのがあった。やっぱこの発表って、同じ歩幅じゃないじゃん、ちょっと置いてかれてる感ってどうしても出ちゃうじゃないですか。でもその気持ちに嘘はなかったよってことはどうしても伝えたくて。我々が発信してきたメッセージに今までその思いに一切嘘はありません、ただ状況の変化と共に僕らもどうしたらもっとファンのみなさんにご理解いただけるかとか楽しいエンタメを届けられるかってことを常に考えての今回の決断、発表だということをみなさんに、100%の理解は難しいと思うので少しずつ時間をかけて理解してもらえたら嬉しいなと思います」と言及してる部分があり、正直、セクゾが私たちの想像を超えてくることなんて今までもたくさんあったはずだが、ここまで言えるのかと感嘆してしまった。風磨くんがそのあとインスタストーリーにて「それでもついてきてほしい」と言ってたのもほぼ同義だと思ってて、なんかさ、ファンにとってしんどい決断をしたときに「誰も置いていかないよ」「つらいときは俺たちから離れてもいい、自由だよ」的なことを言うのもそれはそれで正解だと思うし、優しいアイドルだなあと思うだろうと思うんだけど、今回セクゾはそうじゃない道を選んだんだなと思った。

私はセクゾのメンバーがいつか結婚したときなどに、「これで応援できなくなるという子の気持ちは理解できる、でも、応援してきた日々が間違ってたと後悔させるようなアイドルには今後も絶対ならない」「離れてた時間がもったいなかったと思わせるほど今後もめちゃくちゃアイドルとしてがんばるから目をそらさないで」的なことくらいは言うのでは、あるいは態度で示すのではという夢想をしていて、でも、今回の件で、もはやそんなチープな想像すら超えてきたなぁと思った。「求めてないことをするかも、それでもついてきてほしい」って、ファンに対して甘えて依存してる人が言ってたら興ざめだけど、3人は逆だ。ファンがついてこない可能性もあるとわかったうえでこの言葉を言ってるんだと思った。永遠はない、人生は続く、何かを失ったなら別の何かのカードを切り続けないといけない、自分の人生は自分でコントロールするんだっていう、覚悟や意思をビシバシ感じる。そのうえで「ついてきてほしい」って言われちゃったら、その思いを無碍にはできない。実際に新メンバーが決まって、そのtimeleszを応援できるかはそのときになってみないとわからないけど、現時点でのこの風磨および3人の決断に関しては、よくその道を選んだなというあっぱれの気持ちしかない。

何より、あんなに「いつも大人に振り回されててかわいそう」なイメージだった男の子たちが、そこのかわいそうさをグループの売りにするんじゃなく、そういうのを蹴散らして、「目標もそのための手段も全部自分たちでコントロールする」ってのを意思をもって切り開いていってる感がすごい。いつの間にこんなに大きくなったの… マリウスやケンティーが意思をもってグループから離れたのと同じで、3人は意思をもってこの先のグループアイドルとしてのキャリアを築いていこうとしてる。惰性で続けるんじゃなくて、「続けると決める」、その決断の現れではないかと思った。

 

話は飛躍するんですが私がイギリスのロックバンドQUEENに爆ハマりしてたときに、メンバー構成がセクゾみたいやなと思っていた。カリスマなボーカルがいて、性格が対照的(落ち着いた知性派とやんちゃイケメン)な幼なじみ2人がいて、穏やかな末っ子がいるという。

そのQUEENはボーカルのフレディが亡くなり、ベースのジョンが脱退したことで2人だけが残って、そして今は別の若いシンガー、アダム・ランバートとfeaturingのような形でQUEENとしての音楽活動を続けている。アダムはあくまでもQUEENの正式な新メンバーという位置づけではない。本人も「僕もファンのみんなと同じようにフレディのファンだよ!」というスタンス。だけどそこにはQUEENの音楽があり、レガシーがある。フレディ生前からの生粋のファンがどう受け止めているかはわからないけど、私は、これはこれで美しい形だなあと思った。

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今回のtimeleszの新展開を見て、またQUEENじゃん!?と思ったりもした。だからきっと大丈夫だ!!オリジナルメンバーでやってた輝かしい時代は、私たちの記憶に残ってるし、それはそれで永遠だ。でも後から来た思わぬ新しい才能が、そのレガシーを受け継いで、もう一度輝かせてくれることがある。てかまあアイドルに限らず、世界中のアイドルやらバンドやら、広く言ったらテレビや映画のプロジェクトやらで、メンバーの増減っていうのはよくあることで、それが成功する場合もあれば失敗する場合もあって、今回のtimeleszの賭けが吉と出るか凶と出るかは誰にもわかんない。でも、まだ3人とも20代だもん!余生みたいに過ごすにはまだ早い。エンタメ業界で数字として結果を出したいと思っているようだから、小さくまとまってる場合じゃないよなそりゃ~と思った。てかさ、12月にドームコンオーラスして、1月にケンティー脱退発表、3月にラストライブ配信、4月に改名&新メンバー募集告知って、人生の展開早すぎるわ。濃い、濃すぎる。少年ジャンプも驚きの急展開。私この4か月間ほぼ同じ毎日過ごしてたんだけど!?そんな怠惰な私が風磨くんに言えることなど何もない。尊敬するよ!!私ももっと人生の具体的なゴールと計画を描き、毎日を意味あるものにしなければいけないと思ったね。謎の人生啓発。

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ちょうどこのエントリでも書いてたような、「次に行かなきゃ、次の自分に会いに行かなきゃ」的な人生の価値観は私にもあるため、セクゾがファンの望むサナトリウム的な永遠ではなく、次のステージにどんどん進むぞ!オラァ!!という道をとったことにヒリヒリする。痛みも伴う決断だけど、でも、でも、この選択肢をとれたことがすでにすごい!今までのアイドルがしてこなかった修羅の道をいってるという感じもする。なんか自傷行為することで強くなる少年ジャンプの主人公みたいで、クレイジーだよ。やばすぎ。怖いけど、目が離せない。ケンティー脱退のときに、「誰かを好きでいることを自分のアイデンティティにするのはもうやめる」と思ったけど、その気持ちもうそじゃないけど、でも、timeleszが今後どういう道を突き進むのか、見ずにはいられないと思う。同時に、この3人ならとんでもない大失敗人選はしないだろう、むしろ、「どこにこんな子おったん!?」みたいな強烈なスターを発掘しちゃうんじゃないだろうかという期待すらある。その子たちと今の3人がどう化学反応をおこすのか、それを私は好きだと思えるかは、ぜーんぜん未知だけど、たぶんそれでいいんだよな。今の時点で0か100か言い切る必要べつにないと思うし。

 

またセクゾの作画種村有菜説の話になっちゃうんですけど、今回の風磨くんの決断、あれだなと思った。

”あなたを愛してる 今もあの頃の私に戻れたならと心のどこかで頑なに願ってる だけどひとつだけ…もう一度賭けてみたい もし私の命が尽きる前に私が…私が 精一杯頑張って 歌って 輝いて 私が好きになった私をもし誰かが見つけてくれたなら 「好きだよ」って言ってくれたなら その人のために生きようって決めてた

たとえ再び失くしたとしても大丈夫って頷いて 光は何度でも灯ると 信じることはできると" 

5人での日々に戻れたならそりゃそれが風磨くんにとって一番だろうし、でも人生は不可逆で二度と元には戻れない。失った人は帰ってこない。それでも、もう一度頑張ってみたい、賭けてみたい、その先の自分を好きになってくれる人がいたなら、その人のために頑張りたいって思ったであろうその気持ち、すごすぎる。果てしなさすぎる。

 

自分たちが血統書付きの純血ジャニーズだってことは一番本人たちがわかってただろうけど、それだけじゃダメだ、数字につながらないってことも思ってただろうな。そして昨年からのジャニーの事件があって、つまり、自分たちが”あの人の”血統書付きジャニーズで、最年少デビューをしたという経緯は、確実にブランドだったけど、呪いの意味合いも持ってるって自覚もあったのではないかな。それに対して、こんな形のアンサーを出すのかあとしみじみ痺れた。思いは言葉ではなく行動で示すべきというのが私がアーティストに対して抱く理想なので、それを見せつけられた印象。セクシャルなイメージを持たれるグループ名は捨て去り、純血というアイデンティティを自分たちの手で破壊する。ただ同時に、グループの破壊と創造*1という点や、下積みの長さではなくスター性で選抜するという手法は、あのジジイのやってきたことでもあり、因果~!ですよね。これは別に悪いことではなく、光る君へで詮子姉ちゃんが言ってた「私は父が嫌いです。されど父の娘ゆえ、父に似ております」みたいなもんです。

 

これ本当に言い得て妙すぎるwww

 

すごすぎて、ハラハラドキドキして、この決断を受け入れる人の言葉も受け入れられない人の言葉も強すぎて、この発表があった日は何も手につかないほどだったけど、それって、それほど他人の感情を揺さぶり、強烈な興味を持たせることに既に成功したんじゃとも思う。ケンティーはケンティーで華やかなソロ活動を始動させているし、みんなのがんばりからポジティブなパワーもらいたいな~~!!

 

華やかな人生をみんなで歩いていこうね

 

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セクゾについて言及してる過去エントリ

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嵐のラストライブ感想エントリ

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*1:もともと風磨と健人はJr時代にB.I.Shadowという別グループを組んでいた

「死」とは何か――生命の最も偉大な謎に迫る特別展 Death: Life's Greatest Mystery

カナダ最大の博物館ことロイヤルオンタリオミュージアムで興味深い特別展をやっていたので見に行ってきました。その名も『Death: Life's Greatest Mystery』

www.rom.on.ca

 

なぜ生き物は死ぬのか。死んだらどうなるのか。死にたくないと願ったらどうなるのか。いつか永遠の命は実現するのか。死は終わりなのか――それとも始まりなのか。

 

Through artifacts, specimens, and immersive media experiences, learn how life and death are part of a universal, continuous, and cyclical process. This thought-provoking exhibition explores cultural and natural responses to life and death and asks big questions including: “What if I don’t want to die?”, “What will happen to my body?” and “What will happen to my ‘self’?”. Experience how life goes on after death—and could not without it.

工芸品、標本、没入型のメディア体験を通して、生と死がいかに普遍的、連続的、循環的なプロセスの一部であるかを学びましょう。この示唆に富む展覧会は、生と死に対する文化的、自然的な反応を探求し、次のような大きな問いを投げかけます: 「死にたくないと思ったらどうなるのか」、「私の身体はどうなるのか」、「私 "自身"はどうなるのか」。体験してみましょう、死後も人生は続くのか――あるいは、死なしに人生はありえないのか。

 

私は1つの事象を異なる学術領域の視点から分析していく、ということがとても好きなので、とてもおもしろい展示でした!*1

死は1つのことばで定義できるものではなく、どの学問の見地に立つかによっても、国や地域差、宗教や文化の差によっても異なるもので、いわば、死は解釈次第であるという考え方は大変おもしろかったです。

 

まず入口に"Death is everywhere(死は至る所にある)"ってパネルがあってもうわくわく(余談だけどカナダでは博物館などの公共施設はすべて英仏併記がち)

いろんな国や時代の死にまつわるあらゆること――お葬式や墓の写真、祭壇、アートやモニュメントから、映画タイタニックのシーンまで!

 

まず、biological(生物学的)に見ると?ってところから始まって、生き物の体は死んだら腐りますねっていうのをざまざまな展示物で説明していた。意外だったのが、日本画『九相図』という絵の展示があったこと。

mag.japaaan.com

野外で朽ち果てる死体のうち、とくに美しい女性の遺体が腐っていく途中経過を九つの絵に分けて描いた仏教絵画「九相図」はご存知でしょうか。

あまりにも悪趣味な「九相図」は、女性の死後まもない頃から始まり、次第に腐敗、獣や鳥に食い荒らされ、最後に残った白骨もしくは埋葬後までの様子が細かく描写されています。

(中略)

仏教が流行した鎌倉時代から江戸時代では、修行僧などの若い男性は九相図を見て自身の色欲と断絶していたのです。あまりにも残酷すぎる絵の内容に、吐き出してしまう僧もいたといいます。

(※ROMに展示されてたのはこのWebサイトの九相図とは違った)

見慣れた日本画のタッチで、驚くほどグロい表現だったので、「いや日本人の私でもここまでのもん見たことないけど!?」ってなった。こんなものが流行ってた時代があったとは…

人間が死に、腐敗していく姿を見つめることも仏教の修行のひとつだったらしい。

 

ほとんどの生物(有機物)は、他の生物に食べられたり、腐って土に還ることで、地球のエコシステムの一部として循環しますねという展示もあった。また、ごく一部の生き物は化石になるがそれにはかなりの条件があるということも書いてあった。

 

次に、spiritual(精神的)に見ると?のセクション。

死んだらあなたの魂はどうなるかという問いについて、「どこかに行く(somewhere else)」「地球上のあらゆるものに宿る(everywhere)」「この世に残る(remein on Earth)」など、これもまた様々な考え方が存在すると提示されていた。たしかに、キリスト教にも仏教にも「天国」「地獄」の概念ってあるし(でもキリスト教を信じてる人の天国と仏教を信じてる人の天国って、違う場所そう)、死後転生してまた別の命として地球上に生まれかわるという考えも聞いたことあるし、宗教上はどの分類になるかわからないけど「亡くなった人はそばであなたを見守ってるよ」という言説もよく聞くよなあ。そのどれも自分として違和感はないけど、改めて分類すると、全然違う解釈なんだなあと思う。何を信じるかは自分次第ということなのかも…

ちなみに、「この世にとどまる」の例として、日本の幽霊が紹介されていた 笑

まあ言われてみれば「どこかに行く」の対義語として「この世にとどまる」があり、その事例は幽霊なんかも…

 

「精神的な死」、お次は、その弔われ方について。

世界中のさまざまな地域で、人が死ぬと弔いが行われてきた。火葬や土葬から、死体を保存(要はミイラ)するところも。あなたの死は、あなたの体が死ぬということだけでなく、あなたの周りの他者にも影響を与えるといったことが書いてあった。それこそ大昔の人骨が残っている土葬の展示から、権力者の死や、国にとっての重大な戦争や事件のあとで、人がでかい建物を作るのは世界共通なんだな~と思わせるパネルも。

インドのタージマハル、エジプトのピラミッド、カナダの無名戦士の墓*2。日本だったら古墳とか、原爆記念館とかもこのジャンルに入りそう。アメリカの911博物館のことなども思い出した。そこに人々がつどい、死に思いを馳せる場所が、人間が社会生活を営むうえで必要なのだろう。全然違う建造物の見た目でも、「弔いの機能を持つ場所」が世界中に、そして長い歴史の中のあらゆる時代に存在するのは興味深い。死があんまり意味をもたない集団とかも探せばあるのかな~。

 

動物の中にも仲間の死を悲しむものがいるというパネルがあった。まだわからないことも多いけれど、死とは家族や仲間が永遠に返事を返してくれないということを動物たちは理解しているのかも、という研究が進んでいるらしい。

 

最後に、これが一番の目玉かな?メキシコの各家庭のオフレンダ(祭壇)を再現したもの。リメンバーミーで見たやつ!ってなった愚かな私をお許しください。

ガイコツとマリーゴールドで彩られたカラフルな祭壇と家族の写真。やっぱこのビビッドな色彩感が、今まで見たどんな”死”を扱った絵や工芸品とも違っていて華やかですごい。と同時に、ここまで見てきて、人の死を扱った催事って本当にその国や民族にとって深い意味を持つものだし、それをなんか「カラフルでかわいい!」みたいな感じでディズニーが映画のモチーフとして利用しちゃったのは、文化の盗用みがあるというか…メキシコ人はあれ、よかったんだろうかと思うなどした。

 

最後に「人はみな死ぬ。死ぬ前にかなえたいことは?」みたいな言葉があって終了。コンパクトだけど色々な視点を与えてくれるおもしろい展示だった。

 

個人的には、死に意味はない…というか、死に意味をもたせてはいけないと思っていて。特に昨今の日本で、自死が強いメッセージをもってしまう事例をいくつも見ているから*3。変わらない体制が、一人の自死によって顧みられ、組織がようやく動く…ということをまのあたりにするたびに、人が一人死ぬ前に変われなかったことがどう考えても問題だし、結果として自死が意味をもってしまったことに憤りを感じる。そんな人柱みたいに人の命のこと思えない。

また、自死に限らずだけど、大切な人を亡くした人がいて、「あなたが生き残ったのはあなたにはまだこの世で果たさなければいけない使命があるからだ」みたいな言説は、映画や漫画などのフィクションの世界ではよく見るけど、現実においてそんなことはないだろうと思うし、言ってはいけないことだとも思っている。

だけどこの展示を見て、「その死をどう解釈するかは自分次第」だと腑に落ちた感じがした。もはや、解釈などしないというのもひとつの解なんだと思う。また、私は個人的には反対だったけど、残された人が生きやすくなるなら「あの人のぶんまで生きよう」とその個人が決意できるならその考え方はその人にとって必要なものといえるのかも。国や文化によってもこれだけ異なる「死」なのだから、個人の数だけ受け止め方が違っても良いのだと思えた。明確なひとつの意味などないから、逆に、自分がどのようにその死と向き合うかも自由。それを肯定する理由が世界中に、歴史上のあらゆるところにある。自分にとってしっくりくる”死”を探るのも人生の営みの一部なのかもなあ。

 

ちなみに、この展示の中にはなかったけど、カナダは安楽死を合法化している国である。生命倫理の視点から読み解いたら、次は何が見えてくるだろう。

 

 

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*1:大学で、『結婚』をテーマに、法学、経済学、ジェンダー学、歴史学文化人類学、福祉社会学、表象文化学などの教授が毎週入れ替わりで担当するっていう授業があって、すごくおもしろい試みだと思ったんだよな

*2:第一次世界大戦中にフランスで亡くなった身元不明のカナダ兵の遺骨を保持している場所。オンタリオ州オタワにある

*3:セクシー田中さんの件と宝塚の件など

「男なんて永遠にマザコン」みたいな言説にぐっとくる

タイトルのとおりですが、男の子がお母さんを大事に思ってる系の話聞くとしみじみしちゃう。こういうことをネットに書こうとすると「子供を愛さない親もいる。俺の母親は毒親でうんぬんかんぬん」とかいう人が出てくるのが容易に想像されますが、そんなことは誰でも知っているので放っといてください!!!!!

私が女きょうだいしかいないからなのか、こういう男性の話を聞くと、ほぇ~…スゴ…となる。女性にはない感覚だと思う。ネットで「男 マザコン」で検索すると、マザコン彼氏or旦那のクソエピソードばっかり出てきてしまうのですが、そうじゃない!!そういうことを話したいんじゃないんだ。

 

「男の子って、みんなお母さんが大好きなんでしょうか。5歳の息子が私のことを好き過ぎます」というド直球な文から始まるこのYahoo知恵袋、短い質問文の中に子育ての今しかないかけがえのない瞬間が満ち満ちにつまってる名文で、いつ読んでもきゅんとくる。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

このお母さんがふと「今までの人生でこれほど強烈に愛情を向けられたことがあっただろうかと、思わず考えてしまいます。」って思ってるのがなんかいい。息子ちゃんチュチュチュ系*1のお母さんじゃない人がふと綴ってる感じにしみじみ。これ2011年の知恵袋だから、今この方の息子さん、18歳かあ~。どんな青年になってるでしょうね。反抗期とかあったのかな。

 

 

私が、彼が1歳のときから成長を見守っている(怖すぎ)ゆうくん4歳。

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1歳児のときから、とにかくよくしゃべる赤子のゆうくんであったが、他人の子の成長は早い…!!「ねぇパパとゆうくんさぁ~どっちとお散歩に行った方が楽しい?」とママに問いかけるゆうくんからの、中盤のかけあいからオチまで全部秀逸すぎる。大好きすぎてたぶん50回くらい見た(笑)束縛彼氏みたいなこと言ってるのに競う内容お散歩なんかい!wなのまでほんとにかわいい。このコメント欄も、男児育児経験者さんがいろんな角度からしみじみコメントしてるのもいい。

ゆうくん基本的におじいちゃん子な面を見ることが多いから逆にいいんだろうな…(息子が私ラブ系コンテンツばっかりあげてるママは支持されなさそう笑)

 

 

昨年2023年3月25日のマツコ会議ミキティゲスト回で「息子の反抗期」というテーマについて参加者が語ってた時間があって、それほんとにめちゃくちゃよくて、今思い返しても涙でちゃう。

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ミキティの長男が反抗期入ってきてるという話の流れで、マツコさんは反抗期ありましたか?と聞かれたマツコさんの答えが、なんか本当…人生を感じてすごい。

わかってんのよ男って……自分がお母さん大好きだし、お母さん以上に好きな人なんてこの世にいないことはわかってんだけど、自分が大人になって社会の中でカッコつけなきゃいけなかったり、いろんな大人になる場面と遭遇していく中でさ、なんかお母さんって存在がさ、自分が幼いものの象徴のようになってくるんだよね。

でも、ほとんどの反抗期をしている男の子たちが、私はそうであると信じてるんだけど、『うっせぇなクソババア』って言いながら、スゴい傷つきながら言ってんのよ。

もう母他界しちゃったからいないけど、なんか…恥ずかしくて最後まで言えなかったけどさあ、謝りたかったもん……

あの頃ね、思春期の頃に、何回クソババァって言ったろうっていうさ。『お前から生まれるのを俺が選んだわけじゃない』みたいなさ、ことをさ、言っちゃったよね~…

この話もすごい良いんだけどここまで聞いていたプロデューサーの女性が大号泣してて「何泣いてんのよアンタ~~!!!!!笑笑」って突っ込まれてるのがめちゃくちゃよかったwww ちょうど息子さんが11歳で反抗期だったらしい。マツコさんが息子側の視点、ミキティが母親側の視点で話してると思ったら、TVプロデューサーという、タレント側ではない、会社員のワーキングママさんがこの話に心打たれて号泣してるっていうのがなんかこの空間を特別なものにしてると思ったな。芸能人もそうじゃない人も実はみんな同じようなことで悩みながらがんばってるって感じさせてくれる良い回だった。これみんな動画探して観てみてほしい~!

マツコさん、放任主義の家庭で育ったと仰ってるし、わりとさっぱりした親子関係の元育った方の印象だから、そんな方が「お母さん以上に好きな人なんてこの世にいないと男はみんなわかってる」って言いきってたことに、他界したお母さまへの思いを感じてじーん…

 

 

今は亡き『ダウンタウンなう 本音でハシゴ酒』中村俊介ゲスト回。

www.fujitv-view.jp

44歳にしてとんでもない女性観と結婚願望を持つ激ヤバ男中村俊介が終始スベり続けていた回なのだが、この中で彼が、理想の結婚相手の条件の一つとして「普通のお母さんくらい家事ができる」というのをあげる。「”普通のお母さん"って何?絶対自分のお母さんでしょ」「理想の女性の話のときにお母さんってワードを出すの絶対やめたほうがいい」と周囲から総攻撃にあうのだが、彼が自身のことを「マザコンではないです!!」と否定したときに坂上さんと松ちゃんがこんなことを言う。

坂「44歳になってマザコンを否定するって逆にヤバいと思うよ。もう40もすぎたら、『男なんてみんなマザコンだよ』って言えるようになる」

松「それすげえわかる。たぶん俺マザコンだと思うもん」

これなんか、なるほどな~と思ってよく覚えてる。中村氏型のマザコンはイタいんだけど、坂上さんがいうようなマザコン尊い。この違いわかりますよね?

「お母さんに僕を守って(ケアして)ほしい」っていうのは悪のマザコンで、「お母さんは僕が守る」っていうのが善のマザコンだと私は思っています*2

 

 

一時期ヌートバーの記事を読み漁ってたときに、彼が自分を「ママ・ボーイ」って呼んでたことを知る。

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「自分はママっ子だから」。ヌートバー選手は常にこう公言し、母への思いは人一倍強い。侍ジャパン入りが決まった後の取材でも、「母を笑顔にできるチャンスがあるのはクールなこと」。屈託のない表情で語った。

hugkum.sho.jp

WBCの時、日本のメディアにも言っていましたけど、今回はアメリカ中に「ママっ子」だとばれちゃいましたね。まあ、友達もみんなラーズはママっ子だっていうのは知ってるし、ガールフレンドも「ラーズはママっ子で、クミが一番だからしょうがない」って認めるんですよ。だからしょうがないんですけどね(笑)。今でも、遠征先で撮った写真をいつも送ってくれます。

かわいいエピソードだな~と思うのだけど、ガールフレンドにこう言わせるのは、ガールフレンドのことをめちゃくちゃ大事にしているからだろうと思われる。じゃなきゃこんなこと言えない!

悪のマザコンは妻or彼女<お母さんになってしまうが、善のマザコンは、お母さんにちゃんと育てられたから、だからこそ自分のパートナーを大切にできるという説が私の中である。

余談だが最近男児を産んだ友人が「ヌートバーのお母さんみたいな母親になれるようにがんばる」って言ってたの、文脈謎すぎるけどたしかにすぎて笑った。

 

 

アメリカ育ちつながりで…英語学習者なら一度は見たことがあるであろうニック。

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アメリカ人の男はみんなママ大好きだから俺がマザコンというわけではない!というニックの主張。笑 けどなんかカナダにきて男の子と話してるときに、ママと喧嘩したみたいなエピソードのときも「I love my mom for sure, but...(もちろんママのことはは愛してるけどさ…)」みたいな前置きを使うのを見てると、文化の差やな~と思う。学校に通ってたときチェコ人の男の子も毎日ママと電話してたな。私留学中に親と電話したの2回しかないって言ったらドン引きされた。笑

 

ちょっと話それるけど、欧米の男性のほうがママへの愛をストレートに伝えているのかなと思っていろいろ調べてた時期に読んだ、ヤマザキマリさんのエッセイ。イタリア人のマザコンは日本の比ではないという強烈な話。笑

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英語だと"マザコンはmotherfucker"で、"お母さんっ子"はmama boyなのかな?

 

 

アメトーークに『お母さん大好き芸人』という企画があり、2010年回を観たの覚えてる。そのとき、まだ20代だったオリラジの藤森くんが爽やかに「お母さんと仲いい」と言っていたのが印象的だったのだが、今も仲いいみたいで推せる。なんか、今も普通に地元も友達と遊んだりお母さんとお出かけしたりしてる、めっちゃいい奴~😊感が、いい。笑

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この投稿の何が好きかというと、「高齢になった親が補聴器を嫌がってたけど、子供が無理にでも買ってあげたら、親も結局喜んでいた!」という、マジで誰にでも起こりうる話を芸能人の慎吾がわざわざインスタで書いているところ。補聴器と、免許返納って、各家庭でもめるあるあるだと思ってさ…私の祖父も補聴器に抵抗あってすったもんだあったけど、可愛がってる孫(私のいとこの兄ちゃん)が説得したら、買ってくれて、しかもつけてみたら喜んで、親世代一同胸をなでおろすという事件があったので、この投稿みたときにめちゃほっこりしたのであった。笑

「親が老いる」って誰にでもおこることだから、こういうことをセレブリティが語ってるのすごくいいことだと思う。

 

2019年版『お母さん大好き芸人』では、霜降り明星粗品が出てて、お母さんからの手紙が紹介されるコーナーがあり、その内容がとても素敵だった。

お父さんが亡くなった時、『俺が母ちゃんを守るから』と言ってくれた。大学を中退した時に『必ず結果を出すから』と言って夜遅くまでネタを作っていたのを覚えています。今まで息子を信じてきて良かったと思います。お父さんに今の直人を見せたかった

粗品が高校生のときに父親を亡くしていることは結構有名であると思うのですが、とおちゃんに対してもかあちゃんに対してもきちんと親孝行しようと思ってそれを20代から実践しているの偉すぎ。ギャンブル狂であることと親思いであることを両立させている粗品の清濁併せ呑む感じほんとカッコいいなと思います。

余談だけどこの回でかまいたちの濱家さんが、今の嫁さんが彼女だった頃に「オカン以上に好きを超える女の人なんて出てけーへんやろ!」と言いむちゃくちゃキレられたというすごいエピソードを披露していたのだが、それに対する礼二さんの「半々でもアカン。全部嫁って言わんと」と言っていたのが印象的で、礼二さんカッコいいな~と思った 笑

 

 

名文すぎてたぶん読んだことある人も多いであろう、ノムさんが亡き妻サッチーに寄せた文。

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とにかく本当にサッチーのことが大好きだったんだなと伝わってくるすばらしい文章で、何度も読み返した。あんな破天荒な女性を愛せたノムさんの器がすごいという話でもある。経歴全部ウソだったとかほんま規格外すぎwww

この中でノムさんがご自身のお母さんについて言及している部分がある。

自分の死にくわえて、もうひとつ頭をよぎるようになったこと。それは、ちょうど50年前に他界したおふくろのことだ。

父は私が3歳のときに亡くなり、看護師だった母は女手一つで私を育ててくれた。

体が弱くて、大病を患いながらも、黙々と働き続けた。それでも、家計はちっとも楽にならない。本当に貧しかった。

おふくろは、苦労するためだけにこの世に生を受け、死んでいったような人だった。

時折、おふくろの葬儀の日のことを回想する。

棺の中に目をやる。やせ細った体を見たとたん、

「おふくろよ、人生、幸せだったのか」と思わず声が出て、めったに流さない涙がとめどなくあふれた。

「おふくろ、ありがとな」と、もっと言ってやればよかった。好きなものをもっと食べさせてやればよかった。もっと、もっと……。男は死ぬまで母を忘れないとどこかで読んだが、どうやらそれは本当のことらしい。

これをきっかけに、ノムさんのお母さんってどんな方だったんだろうと思って、色々記事を読んだ。

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〈母・ふみは、64歳で他界。仕送りを続ける私に、かつて、こう言ってくれたのを覚えている。

「お前がいくら仕送りをくれても、一番最初に送ってくれた1000円に勝る大金はないよ」

 母の晩年、気づいた。私が送った仕送りは、全て使わず、貯金してあった。私がいつか金に困った時のために、と言っていた。〉

 意外なことに、現役時代の野村氏はリーグ優勝・日本一の場面で泣いたことはないという。人生でただ一度、号泣したのは、ふみさんの葬儀の時だった。荼毘に付される直前、「おっかあ、苦労ばかりの人生だったんじゃないのか?」と言いながら、心の底から号泣したという。

立派なお母さんすぎる…はあ~~。ため息でちゃう。

なんかやっぱ、昔の人ってすごいなと思う。覚悟が違うよ。贅沢しない道を自分で選べるって本当にすごいことだ。同時に、貧困と病気に苦しむお母さんに早く楽をさせたい一心でプロ野球界で上り詰めたノムさんもすごい。

ノムさんとサッチーって顔似てるよなあと思うんだけど、そもそもノムさんのお母さんとサッチーがどこか重なるところあったんだろうな。

 

 

君たちはどう生きるか』を見て、この映画が何を伝えようとしているのかを私は完全に読み解くことはできず、むしろそれでいいと思ってるんだけど(駿の溢れるイマジネーションの世界に浸ることがこの映画における映画体験だと思ったからです)、ひとつだけ、「お母さんに会いたい」っていう、過去のジブリ作品でも見られたようなモチーフが今回もあるように感じた。

ジブリ公式が金ローでハウルをやってたときに鈴木Pが質問にこたえるという企画をやってたのだけど…なんと当時のツイートはもう消されている!!

スタジオジブリ STUDIO GHIBLI on Twitter: "Q: 宮崎駿監督の作品に出てくる女性はいつも前向きに生きているなと自分の中で感じているのですが、監督自身も前向きな女性がタイプなんでしょうか? 鈴木:宮さんはマゾコンです。彼の作品に出てくる女性はみんな若き日の宮さんのお母さんです。"

大学生のとき、ジブリに出てくる女性は”聖母"か"娼婦"のどちらかでしかなく…みたいな卒論書いてる先輩がいて、そのときはそれもそうかもと思ってたんだけど、今思うのは、宮崎駿は男にも萌えてるというか、描写が一方的でないと感じる。すべてのキャラクターに気高さを求めてるし、人間に対する理想が高いし、根底のところで、人間を信じてるんだと思う。駿、永遠に生きて、また映画たくさん作っておくれ……

 

 

なんで急にこんな話をしだしたのかというと、最近このYoutubeを見たからである。

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「死刑囚の息子」として活動をしている二人の男性の対談で、私は彼らが出てるYoutubeなどを結構見ている。殺人事件の加害者の子供がどういった差別にさらされるかというのを語る彼らの半生に、とてもじゃないけど私が何かコメントすることすら許される気がしないのだが、二人が「今面会をしているか」「死刑が執行されたときの準備をしているか」「骨は受け取りにいくつもりか」ということを話したりしていて、本当に特殊な立場の人同士でしか共有できないことだと思った。その中で林さんが、逮捕されたのが父親だったらだったら今この活動はしてないかも…と心情を吐露する場面(47:44~)の言葉が、いたましくて、この動画を見たあとずっとこのことについて考えている。この気持ちを否定できる人がこの世にいるのだろうかと考える。

 

 

以上、私の中で特に印象に残っているエピソードピックアップ回でした。この人とお母さんのエピソード熱いよ!みたいなのあったら教えてください。それではまた。

 

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*1:何それ

*2:吸血鬼すぐ死ぬの公式マザコンキャラ・桃ちゃんが魅力的なのは後者のマザコンだからです

【アラサー】30歳前後で人間関係リセットした?あのときのサイアクな気持ちを振り返ってみよう!

最近けみおくん(28)がpodcastで”人間関係リセット症候群”について語ってたというこちらのポストを見て、気になってその回を聞いてみた。Youtubeでも同じテーマをあげてて、どっちも聞いてみたけど大筋は同じ話で、podcastが要点まとまってて、Youtubeは付随するわりと広めなエピソードまで語ってた感じ。

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要点はこんな感じで、

  • 黙って違う場所に引っ越す、黙ってSNSのアカウントを消したり移行したりすることを”人間関係リセット症候群”といって、経験したこと(自分がした/相手にされた)がある人が8~9割
  • インスタフォロワーが100万人以上いるけみおすら、「インスタって、本当に毒々しい場所で、今すぐ消したいって本当はみんな思ってますよね?投稿した瞬間になぜか、消したくなる」。なぜならSNSのフォロワーは”ゴーストフォロワー”と呼ばれるもので、誰が見たというのは表示されるのに、アクションが送られてくることはほとんどない。人間は投稿したら、反応が気になってしまう生き物。どう思われただろうかとマイナスに考えてしまうようになっている
  • 裏アカを作ったり、ストーリーズの公開範囲を”友達だけ”にすることもできるけど、じゃあその公開範囲を誰までいれるかとか、自分がその範囲に入ってない、はずされたみたいな問題も出てくる
  • 人間関係は変わっていくもの。自分の人生においての登場人物は常に変わっていく。必ずしもネガティブなことだと思わない
  • 年を重ねれば重ねるほどみんな人生の優先順位が明確になってくる。また、経験を重ねると守りたいものがでてきたりするから、新たな出会いがあっても、いきなり親友になれた学生時代や20代前半とは違う
  • 20代前半のときはいろんなジャンルの友達がたくさんいた。いま28歳になって、気づいたら同じ方向に向かってる友達が増えてきた。私で言ったら、目標をもってて、夢がある友達が多い。友達を見て、私もちゃんとしなきゃと思ったりする
  • マイルズ(みんなご存じけみおくんの元ルームメイト)を見てると、すごい大人になっていってると感じる。出会って8年。出会った頃と比べるとちゃんと自分の人生の段階を登っているというか、「昔はこういう遊びをしてたけど今は違う、今はこういうこと」っていう、人生における自分で開けた扉を、自分で閉めるっていうことができる人。人間関係に依存したり、それをずっと続けるっていうことがない。「楽しかったよねあのときは。でも今は」ってことがちゃんとできるタイプ。そういうのを見てると尊敬するし、比べるじゃないけど、ああ自分もできるのかな、ちゃんと大人にならなきゃいけないな、成長しなきゃ、成長できてないのかなって思って怖くなる時もある。
  • 27歳くらいからが、20代を閉じる作業。私の中で。「あー、あのとき楽しいことあったよなー」…で、終わるっていう。「あー楽しい、続けたい」じゃなくて「次に行かなきゃ。次の自分に会いにいかなきゃ」って感じ。その作業をこの3年でしてるって感じ。

 

特に後半の話がおもしろいなーと思って聞いていた。27歳でこの考えに至れるのすごくないかと思う。10代からインフルエンサーやってたから変化の速度も早いのかな…。そして、今の世の中ってどっちかっていうと「自分の好きや楽しいに正直でいることはいいこと!」「年齢なんて関係ない!自分の好きをつらぬこう!」的な言説の方がよく見る気がするので(否定されにくい考えだからでしょうか)、そんな中、「ずっと楽しいだけではダメ、人生のステップを自分で意識して進まないといけない」ってはっきり言える20代の人はすごいなと思った。

ふんふん聞いてたけど、そういえば私も28歳のときになんかもう色々と人間関係および自分のいる環境に限界を感じ、そうして今海外にいるので、今思えば、この症候群だったのかもしれない(もちろんそれだけが原因ではないけど)

 

これを聞いてから当時のイヤ~な気持ちを思い出してしまった。周りの女たちが急に敵になる(?)みたいなことが3か月連続でおきたときに私は生まれて初めて「女友達 いらない」Google検索したことを覚えている。女は28歳になると頭おかしくなるのか?と思った。

hontonokoto.hatenablog.com

検索でhitしたこの記事読んでめっちゃうなずいたな~、今見たら後半は非公開になっていた。よっぽど検索流入が多い記事なのだろう… 冒頭のこの言葉、いま読んでもなるほどな~と思う。

 

10代までの友達って自分のスペックそのものだった。
友達が自分の価値そのものだったから、ある意味、親よりも大事な存在だった。
20代になると、友達は会社で押し殺している本当の自分を証明するものであり、友達と過ごす時間はライフワークのようになっていた。
30代になると、女友達という存在は一変する。
既婚組は雲の上の上空から見下すように接してくるし、独身組は足を引っ張り合う地獄の餓鬼のごとく変貌を遂げる。

 

私は大学が女子大だったこともあり、人生の大半を女友達と過ごし、共有してきたタイプだ。どんなこともまず女友達と話して、共有して、相談する。男友達もいるけど、人生を共有する対象として思ったことなかった。Sex and the Cityみたいな、「男は人生のスパイスとして必要だけど、女友達は永遠」みたいな世界観が好きで憧れてたし、恋愛や性愛よりもシスターフッドで繋がれるほうが強い絆的な価値観がけっこうあった…気がする。

なので28歳で生まれて初めて「もしかして女友達って…いらない…?」と自分で思ったときは衝撃だった。それって、今いる女友達が不要というよりは、「それまでの自分の人生が全部、今ここから継続する意味なくなる」っていうことを意味していて、え!!!マジ!?!?!となった。人間には現状維持バイアスがあるし、はいそうですかとはなりにくい。

それでも、「今まで誰にも迷惑かけず、他人に優しくをモットーに生きてきたのに、こんなことある?????」レベルのことが立て続けにおき、気持ちがガラリと変わるのも一瞬だった。なんか、脳に風が吹いた気がしたこと覚えてるもん。その直後の会社の飲み会で「最近周りの人間が全員やばくて、離れたいけど、でも別に家族と仲いいわけでもなけりゃ彼氏もいないし、友達いなくなったら本当に1人になりそうで不安…」と相談したら、諸先輩方から一言目に「逆にもう一旦全員捨てな。本当に大事な人はそのあとも連絡できる。それに趣味がある人は大人になってからも友達作れるから大丈夫」という力強いお言葉をいただき、マジで決意が固まったのであった。

 

当時私は、別にシングルでも私は私で楽しくやってるし、仕事もまあ大変だけどがんばってるよなという自認でいたのだけど、結構、自分が本当に思っていることではなく相手の望んでいるであろうことをしゃべるという癖があり(これは今もある)、相手に合わせて会話を展開していた。例えば…なんだろう、定職につかずよくわからない会社に短期間で転職を繰り返してる友達に対して「自分でちゃんと見切りつけて次のステップに進もうと思えてすごいね、私なんだかんだ不満言いながらもなんだかんだ今の会社長くいすぎちゃってるからなあ」って言うみたいな…。でもなんか、私は相手に親切にしてあげようとか、客観的に見たら私のほうが上かもしんない(業界内ランクの高い会社に長く勤めている)ことで相手に気を遣わせないようにしようの気持ちで、多少自分の生活や気持ちを犠牲にしてあげていたつもりだけど、そのぶん自分が他人から優しくされるということは特になくて、むしろ恩を仇で返される展開が、前よりもかなり増えた。さっきの例でいくと、「そうだよ、いつまでそんな泥船の会社にいるつもり?全然仕事もうまくいってなさそうだし。私を見習ったら?」って返されるみたいな。こっちは非正規雇用のお前を気遣って自虐してあげたつもりだったのになんじゃそれみたいな……。でも、人間の印象ってその人の口から出た言葉でほぼ決まっちゃってるんだなということもそれらの経験を通してわかったし、謙虚でユーモアのある人でいたかったけど、相手にマウントさせないためには、武装したり、自分に自信があるように見せたりすることも人生には必要なんだと思ったのであった。悲しいよね。他人に弱みは見せてはいけないということもそこで学んだかな。

27歳の1年の抱負は「人に優しく」だったのに、28歳の1年の抱負は「自分の人生に集中」となった。180度転換すぎやろ。

 

また、そういうのでいちいちオロオロしてしまっていたのは、他人の反応を過度に気にしてしまっていたからで、それって自分の感情や時間を他人のために使ってるということに他ならない。自分が本当に大切にしたいものがわかっていたら、そういうことにリソースをさかずにすむし無駄な寄り道をする必要がなくなると思った。そこで、コロナ禍でぼんやりと考えていた「留学してみたい」を、実際に行動に移そうと思って、エージェントにアポをとったのであった。

そのとき見ていたドラマ「オレンジイズニューブラック」の中で、「他人のことばかり気にかけていたら他人の尻をぬぐってる間に人生終わるわよ」みたいな台詞が出てきて、私に言われたのか!?と思うほど胸に刺さりました。今も時々思い出す言葉。

当時の私はクライアントワークをしていたので、1日10時間以上は要は他人の仕事ために働いており、さらにプライベートでも他人の気持ちを慮って優先していたら、マジで私の人生全部他人のために使うことになっちゃうじゃんという気づきもあった。

 

「類は友を呼ぶ」とか「環境が人を作る」みたいな言葉は結構当たってると思ってて、そのぶん、自分がいる環境の停滞感、閉塞感が苦しかった。何か変えなきゃ、進まなきゃって思って、そうするには、「それまでの人間関係を切る」「目標を決め、そのために自分の時間を使う」と決めるのが一番だった。誘われたらなんとなく行っていたような飲み会も断るようになり、留学のための勉強をするようになった。

 

私の個人的な考えだけど、人間が何か変えたいと思ったときに実は一番簡単なのが「友達の整理」、次に「住む場所の変更」なのではないかと思う。だいぶ離れて次が「転職」、そのあとが「結婚/出産」。私がこう思うのは、変化するのに他人の関与(協力)が必要な順である。アラサーの、特に女性は、友達との距離感を一番感じる出来事が結婚まわりだと思うのだが、いくら結婚したいと思ったからってじゃあ明日しようとはいかない。その分、「インスタを消す」なら、今この瞬間に自分の力だけでできる。できるのに、強力なパワーを持つ。だから人は人間関係をリセットしたくなるんじゃないだろうか。断捨離と一緒ですよね。された側からしたらたまったもんじゃないけど、でも、そういうのが必要な瞬間って、来る人には来るんだと思う。

 

当時、仕事の人間関係もプライベートの人間関係もかなりtoxicだったと思うし、会社をやめて海外に引っ越したくらいじゃこんなtoxicな関係はすっぱり消えるということもなかったけど、でも、しないよりはして確実によかったと思うし、さすがに日数も経って、薄らいでいったし、私も忘れていった。このまま忘れとけばよかったのに、なんか書いてしまった。もっと詳細を書こうと思えばいくらでも書けるけど、書くことで思い出したくないし何より残したくない。そもそも過去を捨てるって話じゃないんかい。時間が経ったらこの記事も消すかも。

 

日本に帰国する時が近づいてて、そのとき、昔と同じコミュニティにそのまま戻りたくないなーと思う。変わりたくて行動したのに、元の自分に戻ってしまうのが嫌だからだ。でもつい、前のままの自分でいるという楽な道に流れそうになるときもある。そういうときに思い出したいのは、「自分が集中したいことは何?」ということだと思う。まわりにあわせた自分でいようとするのではなく、自分の目標を常に見つめて、それに向かって進める自分でありたい。

 

私今まで、guilty pleasureは何かと聞かれたら、チーズと卵を入れた辛いラーメンを食べながらドラマを観ることと言ってたけど、ある意味人間関係リセットもguilty pleasureの一種なのかもと、ここまで書いて思った。痛いけど気持ちいいよね。気持ちいいけど痛いしね。

 

みなさんはアラサーのときに人間関係って整理しましたか?よかったら教えてくださいませ。それではまた。

 

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死ぬときにベッドの上で「この3つを叶えた」と言いたいこと

例によって、山ほどブログに書きたいことはあるのですが時間も労力もない。海外生活も徐々に終わりが見えてきつつあり、今ここで経験したことや思ったことは書き残しておきたいので、隙を見てはバンバン投稿していきたいと思っています。がんばれ私。

 

ところで先週日曜の日記です。友人と晩ごはんを食べたあとの夜カフェで会話していたときに、「実はカンバセーションカードっていうの持ってきてるんだけど一緒にやってみない?」と言われたのでした。

 

カンバセーションカードとは?

The Conversation Cards: First Edition

The Conversation Cards: First Editionthediary.com

カードに質問が書いてあり、それを友人やパートナー、はたまた知らない人とのパーティーなどで会話のきっかけにするアイテム。いろんな会社から出ているのだと思いますが、私の友人が持ってきていたのはポッドキャストの人気番組The Diary Of A CEOから派生したプロダクトで、この番組でトークテーマとしてあげられた質問が各カードに書いてあるというもの。これを周りの人との雑談のきっかけとして使い、自分や相手についてより深く知っていきましょうという、ある種、インタラクティブジャーナリングができるアイテム。自分のことについて深く考える機会にもなるし、相手と心を開いた深い会話をすることで、より関係性が深まることにも寄与する。

 

SpotifyYoutubeに番組がある。キャリア、お金、人間関係、メンタルヘルス、恋愛とセックス、マインドセット、運動と健康などなど、トークテーマも多岐にわたります。

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残念ながら日本のAmazonでは売ってないようなのだけど、Youtube開封動画をあげてる人もいるし、どんな質問があるかは結構見れる。たとえば、

  • 一番最近「時間があっという間にすぎた」と思ったのはいつ?それは何をしていたとき?
  • 過去に誰かに「言わなかったこと」で後悔していることは何?それはなぜ言えなかった?
  • 人生の中で「この人に出会わなかったら今の自分にはなってない」と思う人は誰?それはなぜ?
  • 今まで誰にも言ったことのない話を今ここでひとつ話すとしたら?
  • 若い時のあなたは今のあなたを誇りに思うと思うか?
  • 人生の中で一番人から「○○についてアドバイスをちょうだい」と言われたことは何?
  • どんな苦痛を楽しむことが好き?
  • あなたが今まで最もごめんなさいと言いたかったけど言えなかった経験は?
  • 去年の内のどこか1日に戻れるとしたらいつ?何をする?
  • あなたが今まったく取り掛かっていないけど、やりたいと思っていることは?
  • 多くの人が重要視しているけど、自分は価値を感じないことは?

 

などなど。一見するとよくある自己啓発本っぽい内容に見えるんだけど、きちんと胸の内を話せる友達と対面でカードをめくりながらじっくり考えて意見を言うとなると、やっぱり模範解答というよりかは個人的な話になってきて、意外なほどおもしろかった。

 

その中で、けっこう印象的な質問があった。

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”もし今死ぬときのベッドの上にいるとして、あなたが人生の中で「達成した」と思いたい3つのことは何?それを叶えるために今から毎週できることは?”

 

ふーむ、普通に考えたことなかった。起業家の人とかこんなこと毎日自問自答しとんかな。特に今、目の前のことで精いっぱいというか、今しかできないことをしようのフェーズにいるので、こういう、先のことについてあんま考えてなかったなと思った。そして、「そのために今から毎週できることは?」ってとこまで考えさせてくれるの、良い質問だなと思う。

 

私の口からでてきたのは以下の3つだった。

  • 英語ぺらぺらになること。

やはり現在の目下の目標ということもあるし、この言語がわかることで見えるであろう違う景色が見たい、その状態で生きてみたいという気持ちがある。そのために毎週できることは、シンプルに、毎週ちゃんと勉強すること。

 

  • 金持ちになること。

20代は金を稼ぐどころか、生きるか死ぬかみたいなラインにいたので全然目を向けてこられなかったのだが、私はもっとちゃんと金が欲しいし、正当に評価される場所に身を置きたい気持ちがある。そのために毎週できることは、常にベターな機会を探しつづけ、見逃さないこと。スキルアップを怠らないこと。また30代からは、単に稼ぐというだけでなく、増やすこと(株などの投資)についても実践していきたいと思っており、このあたりの知識をつけたい。

 

  • 自分のオーディエンスを獲得すること。

これは自分でもどう言語化していいのかわからない気持ちだったのだが、インフルエンサーになってフォロワーをたくさん獲得したいということではないと思うのだけど、自分の話をもっと多くの人に聞いてほしいという気持ちが自分の中にある。最近、もっと自分の思っていることや考えていることを形にしたい、表現したいという気持ちが高まっており、どういう方法でやっていくべきなのかあれこれ思案をめぐらせているのだが、ただ表現したいんではなく、そこに共感してくれる人に聞いてほしいなと思う。それを聞いて友人が「自分のオーディエンスがほしいってこと?」と言ってくれたので、そういうことになった。このブログも、もっと読んでもらいたいしできれば共感や反応がほしいと思いながら書いてるんだよね~、たまにコメントくれる人ありがとう。そのために毎週できることは、コンスタントにコンテンツを作って世の中に発信していくこと。

 

「3つか~」と絞って考えてみると、意外と、”自分の家族を持ちたい”がTOP3に入ってこないことに自分でも驚いた。20代後半から結構婚活をしてきたつもりでいるのに、じゃあ何のためにしてたん感がある。自分の心の底からの望みというよりは、今がんばらないと人生の後半で大きなツケを払うことになりそうという恐怖心が原動力だったのかなあ。望みというより、「望まない未来を回避したい」がゆえだったのかも。それもまあ一つの望みでしょうけど。

なお友人はカナダ人であるため「まあ僕は西側の人間だから、一番はまず自分の家族を持つことだね、やっぱり」と言ってて、やっぱそうよな~~と思った。よく欧米の人は「アジアは保守的な国が多くて、伝統的な家族制度を重視している」と言うし、実際その側面はあるんだけど、一方で「パートナーや家族を持つことは当たり前であり、人生で最も大切で幸福なことである」的な価値観の揺るがなさって絶対日本より欧米の方が強いと思う。

ちなみに友人の残り2つの答えは「自分の小説を出版すること」と「生きるための仕事ではなく、情熱を捧げられる仕事をすること」だった。どっちもいいな~~。そのために今できることについてお互いにコメントし合えたのもよかった。

 

他にちょっと話したこと抜粋。

  • 人生の中で一番人から「○○についてアドバイスをちょうだい」と言われたことは何?

これ、意外なほど何も思いつかなくて困った。これの回答が出てこないってつまり、人より秀でてることがないってことなので結構つらい。でもなんかこれって「いつもポジティブでいられる秘訣は?」的な回答を予想してたので、自分には…何も…無い!!と思っていたのだけど、友人が「自分だったら、日本に旅行に行った経験が多いから、交通機関のこととかおすすめの観光地とか聞かれるかな」と答えてて、あーそういうのも確かにあるなと思った。その場では言わなかったけど、そういう系で言うと、私は友人から「ファンデなくなったから新しいの買おうと思ってるんだけど今のおすすめ何?」と聞かれることが多いです。

 

その場で友人にしか打ち明けられなかった回答も多いのだが、でも、セルフヘルプにすごく役立つ内容だったし、夜のカフェで話し込んだという余韻もあって、すごく贅沢な時間だった。

 

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自分が心を開いて話すことができて、かつ、自分をジャッジしない信頼できる相手とするのであったら、きっと有意義な時間になると思います。他の人ともやってみたいな。おもしろい遊びでした。

 

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