🥡”あの人”も訪れたという中華料理屋へ…ワシントンDC旅 #2

ワシントンDC2日目です!1日目のようすはこちら。

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朝7時に起きる!とか言ってたのに疲れ果てすぎてて9時半とかに起きた笑 旅行中になんたるていたらく。朝は昨日の残りのチーズケーキを食べた。

 

📝ナショナルアーカイブミュージアム

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ワシントンDCには様々な、アメリカの政治に関する重要なものが奉られているのだが、こちらはアメリカの独立宣言や合衆国憲法の原本が展示してある博物館。昔なので全部手書きだが、それでも歴史の重みを感じる。にしても本当になんというか、巨大でクラシックな、神殿のようなデザインの建物自体が圧巻。ワシントンDCにはこういう外観の建物がたくさんあるが、建設当時のデザインがみんなこうだったのか、それとも、王族がいない国の”権威的な”デザインってこういうものだと決まっているのか…

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公文書だけでなく、アメリカの歴史や移民の歴史にまつわる展示室もあり、見ごたえがあった。

 


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ギフトショップもかなりおしゃれなものがたくさんで楽しかったのだが、ここでもカマラ&トランプはもちろん、オバマJFKなど過去の大統領グッズがたくさん。イギリス行ったときも「こんなに王族の人間を商業化していいの?」って思ったけど、アメリカの大統領も、本業は政治家なのにここまで顔を使ってグッズ化されるなんて、ただの政治家以上の役職だよなとつくづく思う。いや、王族のない国だからこそ大統領が”国の象徴”の役割も果たすのか…

 

🐎ワシントンサークルパーク

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歩いてる途中でワシントンの銅像があったから撮った。

 

🥯お昼はベーグル!Call Your Mother

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今回はあんまり高いレストランなどには行かないでおこうと決めていて、インスタで見つけた可愛いベーグル屋さんへ🥯これがもう本当に本当に可愛くてテンション爆あがり~!!

 


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外観も可愛いし、店内も可愛いし、紙ものやカップまで可愛い。ブランドのデザインが統一されてて最高だった!Tシャツなどのグッズもあって、絶対何か買いたかったんだけど、グッズはなぜかお店の雰囲気ほど可愛さがなく…笑 店内の雰囲気と統一されてるものだったらむしろ爆買いしたのに!!

なんかよくわからないけど隣のバーみたいな空間とつながっていて、そこでこのベーグルを食べられるようだったので着席。世界観違いすぎてワラ。ホテルの1階みたいなかんじなのかな~?この空間がとても広くて、PC開いて作業してる人たくさんいて、はぁ~こんなお店が近所にあったら通いまくるよ~!と思った。このあたり、観光地中心街とは少し違って人が住むマンションも結構あるような気がしたものの、やはり生活感はあまりなく、こんなとこに住んでる人がいることがうらやましいというか信じられないというか…何の仕事してる人がここに住んでるんだろうなあ*1

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🍵近くにあったBLANK STREETをのぞく

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たまたま近くにあると気づいて寄ったカフェ。ロンドンに行ったときにとにかく外観が可愛くて目をひくカフェがあるなと思って、インスタをフォローしていたのよね!トロントに住んでる間に私は抹茶ラテ愛好家にジョブチェンジしたのだ。雑貨があれば…と思ったんだけど残念ながらあまり品ぞろえがよくなかった。ロンドン、NY、DC、など、国問わずおしゃれな街に出店しているようだ。Webサイトもインスタも店内もとにかくデザインが可愛くて私のツボなのよ~!またいつかどこかの街で会えますように。

 

🗽National Museum of American History

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またしても、博物館エリアへ戻り…国立アメリカ歴史博物館へ!ここ、いっちばんおもしろかった!アメリカの近現代史をぜんぶ学べるミュージアムで、生活に根差したことやポップカルチャーまで、ありとあらゆることを網羅してあり、時間足りなかった。ここに展示してあるもの全部まとめたような本があれば絶対買う!と思ったのだけど、膨大すぎてなかった。無念。関連書籍とかあったらほしいなあ~

 

昔のアメリカのキッチンとか(映画のセットみたいでわくわく!)


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昔の雑誌、ファストフードのパッケージとか


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鉄道や車などの乗りものが実際に展示してあったり(この等身大マネキンがわくわくするよね~~!こういうの置いてある博物館大大大好き)


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奴隷制や労働に関する歴史なんかもあり(ゲイツジョブズはもちろん、かの有名なWalmart創業者も!)


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アメリカのポップカルチャーやアイコンの歴史。よく”We Want You!”という求人ポスターで見るあのおじさんは、Uncle Sam(サムおじさん)という名前があり、”アメリカの擬人化”なんだと知る


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戦争の歴史で堂々と日独伊の極悪人紹介みたいな感じの展示ももちろんあって、気まずくなるも、同時に日系アメリカ人収容の歴史に関する展示も何度も出てきて、アメリカのフェアの精神を感じるなどする。


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興味深かったのが、ディズニーがWW2当時、ミッキーやドナルドが登場する戦争応援アニメを作っていたということ!これってもうディズニー側から積極的に出してくることはない貴重な映像なんじゃないかなーとか思った。前から思ってるけどディズニーって本当にアメリカそのものだよね。

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ポップカルチャーに関する展示。スターウォーズオズの魔法使いセサミストリートから、ミュージカルハミルトンまで。実際の衣裳や小道具がたくさんあってわくわく!私が大好きな映画クレイジー・リッチでレイチェルがあのシーンで着てたドレスの展示もあった。サイコー!


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ハミルトンってここだけじゃなく結構ワシントンDCのいろいろな場所で紹介されているのを見たから、まじでアメリカのエンタメ史に刻まれたんだな…と思ったし、というか、今までハミルトンがこんなに評価されたことは楽曲やストーリーのすばらしさや多様性キャストの意味なんかが時代のニーズに合致したのかななんて思っていたけど、もっとシンプルにアメリカ人の愛国心にブッ刺さったってことだったんだなと痛感しました。笑

 


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歴代大統領&ファーストレディーの歴史。アメリカの大統領で人気をまっとうしない人も結構いて、任期中に殺された人は誰と誰で…みたいな展示、アメリカすぎやろと思った笑

 


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ファーストレディーのアイコニックなドレスや、それぞれの記念品など。ミシェルオバマ夫人のドレスのマネキンだけ色がブラウンなとこにアメリカを感じる私であった。大統領がこんなにもてはやされるのもすごいけど、ファーストレディーなんて単に結婚相手が政治家だっただけの人たちなのに、ずっと表舞台に立ち続ける必要があり、リタイア後もここまでアイコン化されて博物館に展示され続けるなんてやはりすごい。日本では考えられない光景だ。日本では首相のパートナーってほとんど注目されないよね~(んで個人的にはある意味そっちのほうが健全だと思う、アメリカのパートナー文化謎だから)。改めて大統領夫妻ってアメリカの顔の役目を担うんだなとしみじみ。ただの政治家なのにセレブリティの役まで担って大変だこと。

もしカマラさんが大統領になったら、この”ファーストレディーコーナー”に初めて”ファーストジェントルマン”の顔が連なることになるのかなぁと思った。また同時に、アメリカで女性政治家が躍進する基盤を作ったであろうヒラリー・クリントンが、こうやって博物館や歴史の教科書の中では、ビル・クリントン大統領の妻だったって記録しか残らないんだなあということも思った。歴史に名を遺す人の背後には、何千人もの、その道筋をつくった人がいるということに思いを馳せる。

 

あと写真NGだったけど、アメリカではじめて作られた星条旗が展示されてるコーナーもあって震えた…!今の正式なデザインになる前に作られた、まだ星の色が黄色で、独立戦争時にイギリスからの攻撃に耐え続けたあとに掲げられた旗。この物語が現在のアメリカ国家の元ネタだということも知る。

 

本当は午後2つくらい博物館を見よう!と思っていたのだが、この歴史博物館がおもしろすぎ見どころありすぎで、ここをフルに楽しみました!駆け足でみても3時間くらいかかったと思う。本当に楽しかったな~、いつかまたじっくり見たい。。

 

👲チャイナタウンへ!!

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私は、世界のどこに行ってもチャイナタウンに行く女*2なので、DCにもチャイナタウンがあると知ってぜひ行ってみたかったのだ!散歩がてら歩いているとチャイナタウンを象徴するでかい門が現れて大興奮!!

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小腹がすいていたので、妖しい中華っぽいフードコートで、レインボー小籠包と、タピオカを注文。普通にどっちもおいしくはあったが、せっかくチャイナタウン来たんだからもっとなんか別のとこ入れよ感はある。調べたけどあんま、ここが名店や!みたいな情報見つけられんかったんよね~、もしワシントンのチャイナタウンに詳しい方いたら、教えてくださいませ

 


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あやしいショッピングモールがあったので入ってみたのだが、テナントが全然なくてピエリ守山みたいだった。本当に謎の施設すぎる。映画館とコンサートホールが入ってるようではあった。Gallery Placeってとこ。

 

疲れ果てたのでホテルに戻って小休憩し、このままもうシャワー浴びて休んじゃうか~!?とも思ったものの、いやせっかくワシントンDC来たんやし、晩ごはんしっかり食べよう!!ということで…向かいました!どどん!

 

🥮安倍首相も訪れたという中華料理Sichuan Pavilionへ!!

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有名店っぽかったけど、先述のチャイナタウンとは離れたとことにあるのよ。オフィス街に突然あるようなレストランだった。四川料理の本格麻婆豆腐を注文!そこまで空腹じゃなかったんだけど、まじで人生で食べた麻婆豆腐の中で一番おいしかった。山椒がききまくりで痺れる辛さで汗だくだくだったんだけど、それでも箸がとまらないほどおいしいの~!!あああ~書いてる今もあの味を思い出してよだれ。また食べたいよ~!私が日本で食べてた家庭料理の麻婆豆腐は全然甘口だったのねと知る。本当においしかった!!

 

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これ、ワシントンDCの美味しいレストランをググってたときに「安倍首相も訪れたらしい」という口コミを1~2件見つけて、その口コミ以外何も証拠らしきものはなかったので、本当かぁ~!?と思いながらも行ったのだが、店内に写真があった。笑 他にも政府要人っぽい人とシェフの写真がたくさんあった。

 

写真を見てたら、中国人オーナーシェフが、「安倍さんだよ!彼は2回ここに来たことがあって、私の友達だった」と話しかけてくれた。私が日本から来たというと、日本語でありがとう~おやすみなさい~と見送ってくれて、あたたかなホスピタリティまで感動!

結論、私はとくに安倍さんを支持していたわけではないが、さすがボンボン美味しいもの知ってたんだな…とは思いました。

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🛍️夜のダウンタウンを散歩

まだ夜9時半くらいで、ホテルに戻るのも名残惜しかったので、ワシントンDCに住む人はどこで飲んだり買い物したりするんだろ??と思って調べたら名前が出てきたDupont Circleという駅まで行ってちょっと散歩した。22時までやってるブックカフェがあり、うろうろ。おしゃれだったな~!私はここで買うか迷ったものを買わなかったせいで翌日ここに舞い戻ることになります。愚か者…

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ホテルに戻り、TVでまーた大統領選のことなどを見ているうちに夜はふけていくのであった。次回、最終日に続く!

 

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*1:余談だが、日本語でワシントンDCの交通情報などを調べると、霞が関で働く人の駐在や長期留学中のブログなどにヒットすることが多く、ヒィ~~!となりました

*2:世界中のどこにでもあるのが興味深いからです

🗽大統領選目前!今世界一激アツな街・ワシントンDCに行ってきた #1

大統領選もある年だしということで、ワシントンDCに行ってきました!NYとはまた全然雰囲気の違う、清潔で厳かで晴れ晴れとした街で、すてきだったなー。

 

🛬Transport

朝の便でモントリオールからワシントンDCへ。直行便ですぐ!2時間もかからないくらいだったと思う。ワシントンDCはメトロがわかりやすく、しかもロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港はメトロ直結で便利。空港の1つ隣の駅にあるホテルを選んだので何かと便利だった。

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ワシントンDCの観光地は大きく2タイプあり、17時に閉まる博物館系*1と、24時間見れる記念碑系にわかれます。時間を有効活用するために、日中は行きたい博物館を見て、夕方以降に記念碑系を見るスケジュールにしました。

 

🏠まずはホワイトハウス

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一番観たかったホワイトハウスへ!これが想像と違いまして、フェンス越しに中を見れるというものですらなく、ホワイトハウスからかなーーーり遠くの歩道で柵で仕切られており、一般人は近づくことさえ許されていなかった。その内側を歩いている人も数人いたけど、みんなセキュリティにPassらしきものを見せていた。いつもこうなのか、選挙前で余計厳しいのかは謎。ロンドンのバッキンガム宮殿のほうが近くで見れたぞ…

 

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その近くにホワイトハウスのビジターセンターがあり、ミュージアム&公式記念品グッズ販売などを楽しめる。どのように建築されたか(もちろん黒人奴隷の力で建設されているわけだが…)、歴代大統領がどのようにここで働き生活したか、引っ越し(住居する大統領が入れかわる日)のタイムスケジュール、ここで採択された歴史的な決断、家族と過ごすプライベートのようす、どの大統領はどの料理が好きだったか、などなどを数々のパネルや展示品で学べておもしろかった。なんか日本では首相をセレブリティのように扱うという概念自体がないから、ここですでに、アメリカの大統領になった人は永遠に国のアイコンなんだなぁという空気感をびんびんに感じる。

 

🚩ワシントンモニュメント

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天気がよくて幸いだったのだけど、モニュメントまで歩く歩く!時間がなかったので上まではのぼらなかったが、予約したらあがれるようだった。塔の周辺は公園のようになっていて、座って談笑している人がたくさん。にしても、星条旗にぐるりと囲まれてる塔、愛国すぎる。

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ここからリンカーン記念堂が目視で見えるのよ。後ほど行きます。

 

🍗ランチは大好きHalal Guys!

メトロでちょっと上の方へ。目的はHalal Guys!!もともとNY発祥のファストフードで、去年NY旅行に行ったときNY留学経験を持つ友達がおすすめしてくれて、あまりのうまさにトロントでも店舗を見つけたときは嬉しかったなー。同行した友達がHalal Guysのない地域に住む子だったので、ぜひアメリカで一緒に食べたかったのだ。

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食べてみたら…やっぱりおいしい!!大興奮!!友達も「本当においしすぎる、カナダで食べたどのチキンオーバーライスよりも断トツでうまい」と大好評だったのでよかった。カナダで一番有名な中東系Shawarmaチェーン店は絶対Osmowsなんだけど、私も友達もOsmowsより断然Halal Guysのほうがうまいという意見で一致。日本にも進出してほしいチェーン店1位かもしれん…。友達はカナダに戻ってからも「調べたら昔自分の地域にもHalal Guysあったみたいなんだよね!?なんで撤退したんだよ…」「Halal Guysが恋しいから仕方なくOsmowsを食べたけど全然違う、Halal Guysが食べたい」と言っていた。わかるよその気持ち~

 

🐘国立自然史博物館

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いざ!ワシントンDCといえばのバリデカ博物館へ!映画ナイトミュージアム2のモデルとなった場所ということでも有名。私は完全にナイトミュージアム1のモデルがここだったんだと勘違いしており、「大統領の蝋人形おらんかったな…?」と思いながらあとにすることになります。

「銃持ち込み禁止」にアメリカを感じる私であった

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入口に有名なゾウがどーーん!🐘

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地球全体の自然史すべてを網羅するような壮大な博物館で、駆け足でみても2~3時間はかかる。じっくりパネルとか読んでたら1日楽しめるだろうな。アメリカのキッズたちが学校の遠足みたいな感じでたくさん来てたけど、地元がこのへんだったらこの壮大な博物館に子供のときから通えるのか…としみじみ。全部無料なの太っ腹すぎ。恐竜の化石、サルからヒトへの進化、各大陸に生息する野生の生き物、鉱物や宝石、古代エジプトのミイラ、などなど。動物のはく製が全部生き生きとしてて技術すごい!!


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おもしろいのはテクノロジーの進化に関するコーナーもあって、なんとなく15年前くらいに作られたんかなと思った。最先端ってよりは、地元の科学館で見るような雰囲気。ガラケーからiPhoneへの進化。emojiが日本発祥の文化ってことも紹介されてたよ。


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散歩しながら、ホワイトハウスのさっきと反対側が見れたのでぱしゃり。いい感じに木が生い茂っててあんまり中が良く見えないんだけど、これもまあ防犯対策の木なんでしょうか… 

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第二次世界大戦記念碑

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超立派な記念碑で、てっきり大戦直後に作られたのかと思ったら、2004年にジョージ・ブッシュが建てましたみたいなこと書いてあった。何がきっかけだったんだろ~。9.11のあとだったしブッシュも共和党の大統領だったし、作ったといわれてもそうなんですねという感じはするが。パールハーバーがなんとかみたいな文言もあり、ちょっと気まずかった(?)

 

👨🏻‍💼リンカーン記念堂

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奴隷を解放した英雄的大統領・リンカーン銅像がある記念堂。やはり数ある大統領の中でも別格扱いなんでしょうか。

 

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左右には奴隷解放宣言の文章が掘ってあり、かの有名な一文 "government of the people, by the people, for the people(人民の人民による人民のための政府)"も見つけられました!ちなみにナイトミュージアム2ではこの銅像も動くらしいです。観たい~

 

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ちょっと工事中だった。建物の上部にはアメリカの全州の名前が掘られているらしい。

 

ここからは周辺にある記念碑を爆速で見ていき、スタンプラリーのようになります。全部が徒歩圏内というと聞こえはいいけど、絶妙に何の交通機関もない場所で、まじで疲れた。電動スクーターで移動してる人をちらほら見かけて、たしかにこういう場所だったら広まるだろうなと思った。

 

💐ベトナム戦争戦没者慰霊碑

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ベトナム戦争で犠牲となった58,000人の名前が刻まれた壁型の記念碑。犠牲者、多すぎ…。ちなみにかの有名な過激風刺アニメFamili Guy'sで取り上げられたことからミーム化して有名な場所らしい(笑)興味のある人は調べてみてください。*2 Scoreboard~🎵



🧑🏻‍🔬アルバート・アインシュタイン記念碑

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道路を渡り近くまで行く元気はなかったが、ベトナム戦争戦没者慰霊碑から目と鼻の先なため、写真だけ撮りました。アインシュタインって、ドイツ出身だけど、晩年はアメリカ国籍をとってアメリカ人になってたんだね。ドイツ出身のユダヤ人ということで、どんな人生送ったんやろ…と思ってWikiを読んだら、やはり波乱万丈だった。考えさせられるね。

ja.wikipedia.org

 

朝鮮戦争戦没者慰霊碑

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ベトナム戦争アメリカvsベトナムだったことをふまえると「いわれてみればなんで朝鮮戦争の慰霊碑がアメリカに…?何の関係が…??」と思い調べる。冷戦の代理戦争みたいな感じで世界各国がアメリカ・韓国側vs中国ソ連北朝鮮に分かれて戦争したそうです。巻き込まれた韓国と北朝鮮の人たちはこれでよかったんか…?なんか日本人の私とって自国が直接関わった最後の戦争って80年前だから(だから”戦後”という言葉が基本的に1945年以降という意味を指す)、アメリカってマジで戦争しすぎ❗❗❗と思いました。

 

🤵🏾‍♂️マーティン・ルーサー・キング・ジュニア記念碑

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こちらもアメリカの英雄・キング牧師アメリカとかイギリスって国の偉人のこと銅像にして残すの好きやな~!これも日本にはあまりない文化と感じる。

 

さて、周辺のモニュメントまわりは見たところで、私がこの日どうしても一目見たかった場所に行くことになるのですが、こんなに疲労困憊なのに絶妙に交通機関がなかったため、30分歩くことになりました。ひー

歩きながら、例のワシントンの桜が咲く水辺タイダル・ベースンを歩き、遠目でジェファソン記念碑も見ました(多分)。

 

👮‍♂️連邦捜査局本部(FBI)


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FBI!!すごい、本当にFBIってあるんだ…!行く前は名探偵コナン聖地巡礼*3と思っていたのですが、今日1日の愛国すぎるワシントンDCの雰囲気に圧倒され、コナン要素薄れる。バリアメリカやんと思いました。逆にいうとここで働いてる赤井さん、すご。元外国人で本当にこんなとこで働けるのか!?(スキル面ではなく、精神的に)NYやトロントと比べて圧倒的に治安がよく、ホームレスもほとんど見なくて、街中がピカピカなワシントンDCだけど、FBIがそこらじゅうを歩いてるからだと思えば納得の一言。

 

🍰Cheesecake Factory


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晩ごはんはCheesecake Factoryへ。ワシントンDCの洗練された街並みにまるでホテルの外観のようなチーズケーキファクトリーがあるの不思議。ところでアメリカの物価まじですご!!疲れ切っててなぜか米が食べたくなり、味噌サーモンをチョイス。アジア風のしょっぱさが身に染みる…ケーキも頼んだけど食べきれず、ホテルに持って帰った。カナダやアメリカの好きなところは飲食店で残した食べ物は普通にテイクアウト容器をくれて持ち帰れるところです。

 

帰り道に鐘の音が鳴り響く素敵な建物の近くを通った。教会かと思ったけど昔の郵便局らしい…?

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朝から活動し、歩き回ってくたくた。ホテルに戻ったら、1階の軽食も出るようなバーで、ハンバーガーを売っていたのだがそのポスターがこれ 笑

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トランプバーガーのほうがおいしそうに見えるね~😂だけどワシントンは民主党支持者の方が多数らしいです。

 

即シャワーを浴びて、10時半くらいには就寝しかけた。…が、この日カマラがオプラウィンフリーと対談しとったのよね~、TVでもそのようすが見れたのでなんとなく流し見してたら夜はふけていった。海外旅行にいったときその土地のローカルのニュース番組見るの楽しいよな。2日目に続く!

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*1:ワシントンDCは博物館・美術館が10個くらいあり、メインの観光といえば博物館めぐりなのだということを今回知る。

*2:余談だがカナダで会ったベトナム人の友達とベトナム戦争の話題になったとき、勝利したのはとても誇らしいことという論調だったのがおもしろかったです。ベトナム人の子って基本みんな優しくていい子だから余計に…

*3:赤井さんがFBI捜査官だから

【あの日のことを覚えてる?】カナダ人の友達とカムフロムアウェイを観てきた

ミュージカル『Come From Away』をカナダで観劇してきました!

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今年日本版が公開されて、いろんな人のレビューを読んでめっちゃ観たかった~と思っていたのだが、なんと幸運なことに私の滞在期間にトロント公演があり観劇できたのだった!!これって9.11の話だからアメリカの話なんだけど、観たら結構カナダの話なので、そういう意味でもカナダで観れたことは幸運でした。

 

あらすじ。

9月11日
あの日、世界が停止した。

 

9月12日
ある小さな町で起きた奇跡の物語。
この物語は私たちに、世界に希望を与えた。

 

2001年9月11日、ニューヨークで同時多発テロ事件の発生。アメリカの領空が急遽閉鎖された。目的地を失った38機の飛行機と7,000人の乗客・乗員たち。行き場のない38機の飛行機は、カナダのニューファンドランド島のガンダー国際空港に降り立つ。
カナダの小さな町。わずか1万人の人口は一夜にして約2倍となった。人種も出身も様々な人々はこの地でどんな5日間を過ごし、飛びたつのか―

 

100分間休憩なしで各役者が複数の役をぐるぐる演じるパッションあふれる群像劇!音楽がとにかくよくてずっと引き込まれっぱなしだった。小道具や衣装を少し変えるだけで別人に見せる役者の芝居も本当にすごかったな~。舞台装置も椅子くらいしかなくて、それだけを使って飛行機やバスの中、カフェや学校や教会の中を表現するのもすごい!ちゃんといま誰がどこにいるのかがわかるって高度なことだよな~。

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9.11当時のことは私はもうほぼ記憶にない。ただ去年NYのNational September 11 memorial museumに行ったことで改めて学びなおしたことと、カナダにいると何かっつーと9.11のことが会話に出てきたりする*1ので、そのへんのベースの知識を持ちながら観た。


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観ながら結構カナダあるあるが出てくるのがおもしろかった笑 これに気づけるとおもろさ2倍だと思うので、カナダに住んだ経験を持ったうえでこのミュージカルを観れてよかったな~と思った。たとえばこんなの。

  • 初っ端から町長が「私の毎日はTim Hortonsから始まる」と言ってるシーンでお店のサインボードにもTim Hortonsって書いてあるんだけど、これはカナダではスタバよりマジでどこにでもある有名ドーナツチェーン店で、この店の看板を見た瞬間にここはカナダだってわかる。どんな田舎にも必ずあるらしい。私も週5で通っていた。Tim Hortonsでコーヒーを頼むときに「砂糖2つ、ミルク2つ」で頼むことを”double double”という独自の用語が存在して、アメリカのスタバとかでついクセで「コーヒー1つ、double doubleで」って頼んでしまったら「お前カナダ人か!?」ってバレる…みたいなミームが存在するほど、カナダの文化を代表するチェーン店。日本人にはまったく馴染みがない店だと思うけど*2アメリカ人にはある程度”あ~カナダのチェーン店ね”って想像がつくのかな?少なくともカナダの観客はめっちゃ笑ってた。

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  • 乗客のためにトイレットペーパーやオムツを買わないと!ってシーンで「そこで俺はShoppersに行き…」って台詞があって、これはカナダの大手ドラッグストアShoppers Drug Martのこと。まじでどこにでもあり、Shoppers以外の薬局知らんレベル。薬だけじゃなく日用品や食料品、本や雑貨まで置いている。Shoppersの名前が連呼されるシーンで観客もめっちゃ笑ってたんで、日本で言うと「それでまたマツキヨに行って…」とか固有名詞連発されてる感覚なのかな。
  • 乗客をバスに乗せて町まで移動するシーンでヘラジカが現れてバスがストップするシーン。トロントに住んでた私はさすがに一度も見たことないけど、カナダのギフトショップに行くと100パー見かけるのがヘラジカなので、カナダの田舎あるあるなんでしょう。
  • 乗客が寄付された服に着替えるシーンで、ケヴィンが赤とこげ茶の格子模様のシャツに着替えるシーン。由来はわかんないけどこの柄もカナダギフトショップでやたら見かける、いわゆる”カナダっぽい”ファッション。さらにもう片方のケヴィンが「どう見てもゲイのlumberjack(木こり)だ」と言い放つ台詞があるけど、これもよくあるステレオタイプギャグだな~!と思った。アメリカ人はみんなハンバーガーばっか食べてんでしょ?日本人はみんなオタクなんでしょ?アラブ首長国連邦の人はみんな石油王なんでしょ?みたいな、雑すぎ国民性イメージジョークを言うとき、カナダ人は全員木こりなんでしょ?っていうの、あるある(んなわけないからおもろいという話)
  • 食料は届くけど冷蔵庫がない!っていうシーンで、アイスホッケーの試合をキャンセルするからそのスケートリンクを貯蔵庫として使ったという話。町長が「ホッケーがキャンセルなのか!?」っていう台詞や、乗客の帰宅後に「ホッケーも再開だ!」っていう台詞があったけど、それもそのはずでカナダの国民的スポーツがアイスホッケーだから。野球やバスケもアメリカと一緒のリーグがあり人気だけど、アイスホッケーに関してはもはや国技で、カナダのパスポートにもアイスホッケーがプリントされているほど。2010年に自国開催したバンクーバーオリンピックで、アイスホッケーの決勝戦はなんとアメリカvsカナダだったらしく、この、国のプライドを賭けた試合で延長線の末にカナダが優勝を決めた瞬間はカナダ人の心に伝説として刻み込まれているらしい。友人が「カナダの国民全員試合観てたと思う 笑」と教えてくれた。つまり、それだけカナダ人のとって大事なホッケーの試合をキャンセルするほど、9.11は非常事態だったんだということ。

あと、あるあるとは違うけど、最初と最後のWelcome to the rockで「島国根性とは無縁だが島人ならではの気質がある」「どんな人も歓迎する、私たちは皆同じ旅人(Come from away)だ」みたいな歌詞があって、これはカナダの人の基本的な心情である「この国にいる人は(先住民イヌイット以外)みんなどこからか来た移民だ」っていうのが反映されてるんだと思う。アメリカでもよく聞く概念かもしれないけど、アメリカやカナダは白人の国だと思ってる人に対して「白人だってもとは移民」っていうカウンターがあるので、ニューファンドランドの人はこの考えが根底にあったからどんな人も仲間として受け入れるスタンスがあることの表現かなと思った。

 

どのシーンも本当によくてはっとするものばかりだったけど、特に私の心に残ったのは「あのときはほとんどの人がまだ携帯電話を持ってなくて、インターネットもなかった」「今を生きる私たちにはテロはアメリカでだけ起こり4機以外はないってわかるけど当時の人たちは知る由もない」ってことだった。何が起こったか知らないまま飛行機で28時間も待ち続けなきゃいけなかったのしんどすぎ!!けど飛行機を降りたらさらに辛い現実をTV越しに見ることになるシーンが胸に刺さった。ジャニスの「想像もしてなかった。乗客は何が起こったかをまだ知らない」っていう台詞が重い。誰かがTVを消すまでただ画面を見続けるしかなかったそのやるせなさと絶望感たるや…。食べ物よりも電話をほしがったって、言われてみればそうなんだけど改めて言われるまで全然想像できなかった。

ひとりひとりのキャラクターも、一瞬のシーンや台詞で、どんな人なのか立体的に伝わってくるところがいい。あげていったらきりがないけど、まずはやっぱり、アメリカンエアライン初の女性機長ビバリーのすべてのシーンが忘れられない。いわれてみればそうだっただろうな…と思わされたのは、あの瞬間、ハイジャックされなかった飛行機に乗ってた同僚のパイロットたちは一番最初に「その飛行機に誰が乗ってたか」を聞きたかったに決まってるよなってこと。自分も同じ日に同じエアラインの飛行機を操縦してて、どういうわけか今カナダの最果てで家族に安否を報告してる。どんな気持ちだったんだろう。「チャールズ?本当に?」と名前を聞いた後、「私は大丈夫」と声色を変えないようにしながら顔はショックで泣きそうになっているシーン。乗客とTVを観ながら「すべてのパイロットは飛行機を守るために死力を尽くす。チャールズ、あなたは最後まで闘ったのね」とつぶやく台詞。このミュージカルはほとんどが全員歌唱の曲なんだけど、ビバリーだけソロ曲があるのも圧巻だなあ。この女性の人生の歌だけど、飛行機を愛する人の目線でみたハイジャックという出来事についても考えさせられる歌だった。自分だったらこんな惨劇が起きた後にまた飛行機を操縦したいと思えるかな…。ビバリーが次の週には職場に戻り仕事を再開したのすごすぎるけど、テロなんかに負けないっていう覚悟があったんだろうな。この役が日本キャストだと濱田めぐみさんなのすごい納得!!濱めぐさんのMe And The Sky、聞きたかったな~!

乗客のみんなも9.11にアメリカ行きの飛行機に乗ってたという状況は同じなわけで「自分があそこにいたのかも」と考えずにはいられなかっただろう。飛行機が不時着してカナダの田舎町にとどまらなくてはいけなくて、それはそれで大変な思いをいっぱいしたはずだけど、でも自分は温かくもてなしてもらって、大変だったねと家族に声をかけられてもうまくあの経験を話せない、今も燃えているWTCを見ながら「あそこよりずっと自分はましだった」と言えないという気持ち。痛いほど伝わってきた。
「You are here(私はここにいる)/You are there(あなたはそこにいる)」と繰り返されるフレーズがあるけど、場面場面でニュアンスが少しずつ違う構成が美しかったなあ。

 

人種や宗教の異なる人たちが集まることで起こるトラブルを連発してくるところはさすがだと思った。アメリカやカナダのような移民国家で特に顕著な問題にも見えるけど、空港という場所ならどの国でも起こることとも思える。そもそも、スマホGoogle翻訳もない時代に全く言葉がわからない場所に降り立つってめちゃめちゃ怖くない?!

セキュリティを通るときに「ワシントンDCに行こうとしてたエジプト人」が別室に通されるところ。イスラム系の乗客が誰かと電話しているときに「仲間とテロのことを祝ってるのか?英語で話せ!」と他の乗客に詰め寄られるところ。極めつけはイスラム系の乗客が宗教上妻以外には見せてはいけないといわれている身体を女性がいる部屋でチェックされるシーンだろう。どれほどの屈辱でどれほど不当な扱いか、「あなたにはわからないだろう」という重い一言で伝わってくる。明確に人種差別的なシーンを真正面から描いてると思った。本当に当時こういう検査された人たちがいたんだろうな…。帰国後アリが「娘が学校に行くのが怖いという。自分はどうすればいい?」と独白するところは、9.11以降のアメリカでイスラム系・中東系の人が晒されることになる差別を一言で暗喩していると思った。まったく無関係の人たちが差別によって時には命を奪われるほどのヘイトクライムに晒されることを私たちは知っているので…*3

それぞれに食べるものや祈り方も違う人たちのために島民たちがそれぞれの食事や祈る場所を提供するのは本当にすごいと思った。日本で災害が起きたとき、どの程度まで配慮されてるんだろう?キリスト教ユダヤ教イスラム教の人たちがそれぞれの歌で祈るシーンは音楽も何もかも静謐で美しくてすてきなシーン。乗客のユダヤ人と、戦前に両親からユダヤ人であることを隠せと言われて育った島人が会話するシーンも忘れられない。イスラム教の人が受けた仕打ちも宗教に基づくトラブルだが、こんなときだからこそ、同じ神様を信じている人がそばにいるってことが慰めになる瞬間もあったんだろう。言葉が通じないアフリカからの乗客に、聖書の番号を指し示して「何も思いわずらうことはない」と伝えるところなんかもよかった。

 

一方で、ガンダーの人たちの明るさや前向きさのおかげで暗いだけじゃなくて、結構笑えるところや明るい気持ちになれるところも多いし、希望を感じられる後半になっているのもいい。バーのシーンはめちゃくちゃ楽しかった!ケルトっぽい音楽が耳に残ってクセになる~!舞台横で生演奏してた生バンドの人たちがここでは舞台上に集まるのでさらに盛り上がって楽しい。

ようやく帰れる!島のみんなありがとう!お礼に寄付を集めるよ!ここで自分を見つけて自分の一部を置いてきたんだってなってみんなが帰っていくところは本当に明るい気持ちになれて、ハッピーエンドに向かってるのかなという雰囲気になるんだけど、その後に「息子は死んだ。終わりよ」とハンナが告げるところで一気に現実に引き戻されるところが凄まじかった。そうだった、これは現実に起こったことで、ガンダーに降り立った乗客たちは家には帰ることはできても世界は二度と同じには戻れないのだった。

 

ところで、ミュージカルはカナダ人の友達を誘って観た。カナダに関係する話だと聞いてたからカナダ人の子の意見を聞いてみたかったし、英語が1ミリも聞き取れなかったら後から教えてもらいたくて。。笑 誘ったとき、「このNewfoundlandの話、知ってる!あと私Newfoundland出身の友達いるんだけど、とてもいい人だよ」って言ってた。ついでにこの子の苗字が町長の苗字と同じだそうで、「Newfoundlandはカナダの最東で、ヨーロッパ寄りだからイギリスやアイルランドからの移民が多いんだよね。私のおじいちゃん方の先祖もアイリッシュ系だからだから苗字が一緒なのかなと思う」って言ってて興味深かった。

以下、その子と話したこととか。

  • 「なんでトロント*4やオタワ*5じゃなくてここなんだよ」という台詞があるが、たしかにニューファンドランドにはジャンボ機給油用のでかい空港があったからというのもひとつの理由なんだけど、この時点では誰も、テロリストが乗ってる飛行機が何機で、どれに乗っててどれに乗ってないかなんてわかりっこなかったから、何かあったときに大都市だったら被害が拡大するという判断がありニューファンドランドに送り込まれたことを示唆する町長の台詞がある。このシーンについて友達が「つまりガンダーの人は、もしかしたらテロリストが乗ってるかもしれないというリスクがある飛行機を38機受け入れたということ。すごい覚悟だと思う」と言ってた。このときアメリカ政府とカナダ政府の間でどういう会話があったんだろう。取引があったのかもしれないけど、時間なさすぎてとりあえず好意で受け入れたのかもしれない。9.11のときのアメリカ大統領がブッシュなのは有名だけど、このときのカナダ首相が誰でどんな政策を行ってたか、全然知らないなと思ってとりあえずwikiを読んだ。私のイメージではカナダはアメリカの戦争には全部参加させられてるのかと思ってたんだけど、どうやら、アフガニスタン侵攻には協力したが、イラク戦争には参加していないらしい。ナ、ナイス判断すぎじゃない?

ja.wikipedia.org

  • ボブ役の役者さんがアフリカからの乗客のシーンを演じるところ、ケヴィンJがエジプト系の乗客アリにスイッチするところは、私でもわかるほど英語のアクセントをアフリカ訛り・エジプト訛りに変えていた。この話をしたら、「すべての役者さんが2~3個の英語のアクセントを操ってると思う。ニックはちゃんとイギリス英語だし、そもそもみんな島民のときはあ~カナダの田舎のほうのアクセントだなって感じだし、アメリカ人を演じるときはアメリカっぽい話し方」っていってておもしろかった!英語がわかる人にはこの舞台に登場する人たちの多様性がもっとリアルに感じられておもしろいんだろうな。あとケヴィンJはThe ゲイ!!な話し方すぎておもしろいんだけど、いかにもLAゲイみたいな喋り方のケヴィンと差別に打ち震えるエジプト人アリを同じ役者が演じてたの脳バグる…途中まで違う人が演じてると思ってた。日本キャストだとどんな演じ分けだったのかな~、気になる!!
  • 機内のシーンとバーのシーンの2回『タイタニック』のテーマが歌われるところがあるんだけど、これは「非常事態が起きてるときに不謹慎!」っていう皮肉ギャグだと思ってたんだけど、それプラス、「Near, Far, wherever you are(近くても遠くてもあなたがどこにいても…)」がこのミュージカルのテーマである「私はここにいる/あなたはそこにいる」と意味的にかかっているということ、さらにタイタニック号が沈んだのがニューファンドランド沖だからという文脈もあるっぽい。

    www.jiji.com

  • 中東系、イスラム系へのセキュリティが不当に厳しかったシーンについて。「明確に差別なんだけど、あの時点では他の飛行機にはテロリストがいないかどうかなんて誰もわからなかったことで、難しい問題だね…」という話をした。少しずつテロの全貌がわかってきて、明確にどこかの地域のとある宗教を信じる団体がアメリカという国をターゲットにおこしたテロだということがわかったら、その属性を持つ人と同じ飛行機に乗ることを恐れるなというほうが無理な話な気がする。もし私がそのとき空港の保安場で働くスタッフや、乗客の安全に全責任を持つ機長だったら……自分のやっていることは人種差別だとわかっていてもビバリーたちがそうしたことを、安全圏から批判することなんて私たちにできるか?
  • ケヴィンJ「カナダに野菜はある?」ケヴィンT「彼はベジタリアンなんだ」のところ。LAのゲイがベジタリアンっていうの超あるある~で笑えるシーンだと思ったけど、友達いわく「カナダの料理に野菜なんてない。じゃがいもしかないよwww」とのことで、その文脈ものっかっておもしろいシーン。
  • バーのシーンでスクリーチっていうアイリッシュウイスキーが出てくるけど、これもニューファンドランドのお酒として有名で、友達は見てすぐ”あーね!”ってなったと言ってた。
  • 「島人の庭からBBQグリルをとってこい」といわれたボブが、こわごわグリルをもっていこうとするところを島人に見つかるが、銃で撃たれるどころかみんなが自分にお茶をふるまおうとする、というシーン。銃社会アメリカへの皮肉と、島人のおおらかさの対比がおもしろいシーンだけど、これはボブの役者さんがアフリカ系であることがキモで、「黒人が誰かの庭で何かを盗もうとしてたら銃で撃たれるというのが、アメリカではまじでありえる」ということ。北米の人なら見た瞬間にその人種キャスティングによる文脈を実感として理解できるシーンらしい
  • ハンナが息子を失うシーン。私が、ハンナの息子が亡くなったという台詞で最後突然現実をつきつけられたよね…というような話をしたら、「『私の息子はレスキュー2で働いているの』というハンナの台詞があって、レスキュー2は911で全員殉職した消防隊として有名だから、その名前が出てきた時点でハンナの息子は亡くなってると観客の多くは気づいたと思う、つらいシーンだったね」と言ってて、そうなんだ…!!と思った。私は知識がなかったけど後から調べたら記事を見つけたので、あの場にいたカナダ人と私は違う観劇体験をしたんだなあ。NYの911メモリアルミュージアムで見た消防車は、レスキュー2のものではないけど同じFDNY(Fire Department of the City of New York)のもの。
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  • ジャニスが最後に「トム・ブロコウにドキュメンタリー番組を作るから協力してくれと声をかけられたの。トム・ブロコウよ!」と言うシーンがあって、誰???と思ったけど、北米の人なら名前を聞けばわかるらしい。調べたら、1989年にベルリンの壁崩壊を最速で現地リポートに成功したなど、"何かを最初に実現した"記録を数多く持つアメリカの看板ジャーナリストだそう。

    ja.wikipedia.org

  • ケヴィンカップルが最初自分たちがカップルであることを隠している(つもり)が、ぽろりとこぼしてしまい、しかし島人の反応は「私の家族にもゲイがいる」とあっさりしたものだったこと。これはカナダのほうがアメリカよりゲイに寛容ということなんじゃないか?と思った。「保守派は怖いから」とケヴィンが言うように今もアメリカの田舎の方で敬虔なキリスト教徒などを中心にゲイに反対する人は根強い。だから、白人だらけの田舎町ニューファンドランドもそうなんじゃないかとケビンたちが身構えたってことなんじゃないかと思った。テロがあったのは2001年で、当時まだアメリカでもカナダでも同性婚は認められていなかったが、アメリカ全州で同性婚が合法化されたのが2015年であるのに対し、カナダは2005年と10年も早く、制度化はされていなかったが2001年の時点ですでに社会風潮としてカナダにはそんなにゲイへの偏見がなかったということなのかも。

 

帰り道、9.11当時のことを覚えている?という話をした。私と同世代の彼女も当時小学生で、それでも「学校にいて、生徒はもちろん何も知らなかったけど、職員室があわただしかったことを覚えているなぁ。アメリカでこんな事件があったから気を付けて帰りなさいって話があった」と言ってた。「気を付けるも何も、どうしようもないよね」って言ったら、「というか、あの日あの時点では、誰が何のためにやったことなのか誰もわからなかったから、もしかしたらCNタワー*6も攻撃されるのかもしれないってのがあったんだよね~」って言ってて、たしかに…と思った。家に帰って親とテレビを見て、大変なことが起こってるぞと親が言ってたことも覚えていると。

別のカナダ人の友達ともこの話をしたことがあって、彼は「当時もちろんインターネットもなかったし何も知らなかったんだけど、自分の小学校はランチタイムに家に帰って家族と昼ごはんを食べる子たちもいて、そこでTVでニュースを見た子から午後そのことを聞いて知った」と言ってた。子ども心にすごい衝撃だっただろうなあ。日本の人だって衝撃を受けただろうけど、国境を面する真隣の大国で起きた事件を目の当たりにしたカナダの人たちのショックは計り知れない。そんな中でも、ニューファンドランドの島民のように、リスクを知ったうえで受け入れ、隣人に手を差し伸べ、自分にできることは惜しみなく与えた、勇気ある人たちがいる。一人の救世主の話でなく、市井の人々が行ったことだが、実際に誰にでもできることでは到底なく、英雄的な行動だと思う。
今も人種や宗教による分断が続き、分断を助長する大統領候補が国の半分から支持されるアメリカ。アメリカでこのミュージカルが評価されたのは、それでも移民たちによって建国された自国を愛し誇りに思う気持ちに響いたからなのかな。そして今、トロントでの長期公演が始まり、カナダの最北東の小さな島でおきた勇気ある物語が、移民をアメリカ以上に受け入れすぎて経済や治安に混乱が起きていることをもはや誰も否定しなくなっているカナダ人のことも強く励ますだろうと思う。
「多様性が我々の力だ」と、建前でも言い続ける胆力が、この2国のパワーだと私は信じているから。

 

アメリカと世界の運命を永遠に変えたあの日のこと。大切な人を失った人や、今もPTSDに苦しむ生存者がたくさんいる。それぞれの国に、その前後で国のあり方が丸ごと変わってしまった出来事ってあると思うけど、アメリカにとって9.11はまさにそれだった。テロが起こる前のアメリカには二度と戻れないし、それによって引き起こされた新たな怒りや苦しみ、付随するたくさんの戦争がある。理由もない大きな暴力によって失われたたくさんのものたちに、私たちは立ち尽くすことしかできないと思ってしまいそうなとき、「そんなことはない。隣にいる人を励まし支えることならできる」と寄り添うこの物語は、困難な世界を生きる私たちに一条の光をもたらす希望なのだと思った。

会場にいる観客を見渡すと私よりずっと年配の白人の方が多くて、ここにいる人たちはきっと23年前のあの日もカナダにいたのだろうと想像する。政治も経済も言葉も文化もほとんどを共有する兄弟のような隣国で想像を絶する惨事が起こったあの日、ニュースを見ながら何を思ったのだろう。そして今このミュージカルを観ながらどんなことを思ったかな。物語の持つ力と自分の個人的な経験もあわさり、最初から最後まで涙が止まらなかった。

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ところで、いつも思うことだけどミュージカル英語はむずい…!事前にめっちゃいろんな人の日本語レビューを読んでたから話の大枠はわかったけど、もっと細かいところまで理解したいのに…無念……と思っていたら、なんとApple TV+で日本語字幕付きでブロードウェイ公演を観れる!!*7ということで、Apple TV+って何?って感じやったけどサブスクして毎日観てます。日本公演を観て、人種や宗教のとこもっと視覚的にわかるようなブロードウェイ公演気になるって思った人にはぜひおすすめしたいし、逆に今カナダにいて、これ気になるけど英語が理解できるか自信ないからな~って人にはまずこれで予習してから観にいくのもおすすめしたい。

エンドロールでキャストとモデルとなった実在の人物のツーショットが見れるのめっちゃいい!!!

tv.apple.com

 

Royal Alexandra Theatre(King駅の近く)で、来年3月2日まで公演しているよ。本当におすすめなので、ぜひ!

www.mirvish.com



marshmallow-qa.com

linktr.ee

 

*1:日本マクドナルドのアニメ風広告がアメリカで「企業広告に出てくるカップルが男女で同じ人種だなんて、逆にめずらしい…!?」とバズっていたとき(あほくさ)、第2弾のビジュアルが発表され、それに対してついてた引用RTの意味がわからずカナダ人の友達に聞いたところ、「9.11当日、ブッシュ大統領はフロリダの小学校を訪問して読み聞かせしてたんだけど、これは2棟目のビルが攻撃されて『テロの可能性が高い』ことを補佐官から耳打ちで伝えられた瞬間の写真で、有名すぎてミームになってるの。”2つめの広告が俺たちのTLを攻撃しました”って感じ」と解説され、9.11ってそんな形でも北米の人の心に根付いてるんか…と思った

*2:少なくとも私はカナダに行くまで存在すら知らなかった

*3:ワシントンDCの博物館で、9.11の後まったく無関係のインド人の青年が襲われ殺されたという展示を見た。ブラウン系の肌の人の見わけがつかず無差別な暴力が行われたことを示す事件だと思う

*4:カナダ最大の都市。アメリカにおけるNY

*5:カナダの首都。アメリカにおけるワシントンDC

*6:カナダ・トロントのシンボル的なタワー。日本でいう東京タワー、スカイツリーみたいなやつ

*7:バーでのケルトっぽい島人の歌が「ヨイトマケ~🎵」って字幕ついてるのおもろいけど、確かにそうか!!って感じ。ありがとう翻訳した人!

【北米のパリ🏰】古きヨーロッパ風の街並み残るモントリオールで過ごす1週間

"北米のパリ"と呼ばれるモントリオールに行ってきました!

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カナダの留学・ワーホリ先として有名な都市といえばトロントバンクーバーだと思うんですけど、カナダのフランス語圏ケベック州に位置するするモントリオールは古いヨーロッパ調の街並みが残る、独自の雰囲気のとても美しい場所。大好きな街で今までも何度か行っているため、今回は観光というよりは食べたいものを食べたり人に会ったりのんびりチルしたりする旅行となりました。1週間の日記のように書いていきたいと思います!

 

🚃木曜日 6時間電車に揺られてモントリオール

その日の朝私はなぜかブランチにお呼ばれしていた…


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仕事でお世話になっている人とミーティングを兼ねてブランチしようということになり、お家にお呼ばれして素敵なパンケーキブランチをいただきました。初めてご自宅に伺ったのですが絵に描いたような海外のおうちで、とても素敵なインテリアデザインに圧倒されました!私もいつかこんな家に住みたいと思いそそくさと写真を撮りまくったのであった。彼女は私がカナダに来て会えてよかったと思う人のひとりで、この人みたいな仕事の仕方をしたい、ライフスタイルを送りたいという憧れを持っています。会うとモチベあがる人ってほんとにすごいひとだよなあ〜 私はこのひとと話したあといつも、「ルフィについて行こうと思った麦わらの一味の気持ちがわかるっ…!!」てなる。笑

時間ぎりぎりの中ユニオン駅に向かい、Via Railに乗ってモントリオールへ。Via Railには何度も乗ったことがあるのですが、私は忘れていました、Via RailのWiFiはカスであるということを…。WiFiがかなり不安定な上、走っている道のほとんどがド田舎なので、携帯のデータもなかなか使えず、6時間の車中、本当に何もすることがなくかなり疲れました。また、ブランチを食べ過ぎて直前にお腹いっぱいだったこともあり、ほとんど飲み物も食べ物も持ち込まなかったため、脱水症状のようになりそれもとてもしんどかったです。次からは軽食と水と紙の本を持って行くと固く決意。

もともと5時間で着くというスケジュールになっていたのですが。 6時間で到着。 Via Rail、スケジュール通りに着いた試しがありません。線路にのってただ走るだけなのになんでこんな遅れるのか意味わからんすぎ。海外あるある。あまりに疲れていたので着いた瞬間にラーメンを食べました。

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三草亭ラーメンという日系のラーメン屋でトロントにもあるのですが、食べたのは初めて。味はまあまあでした。ただ、サイドメニューで頼んだスパイシーチキンは、あまりというか美味しくなく。がっかり。

三草亭を出た頃には夜11時を回っていたため、この日はそのままゆっくりして就寝しました。

 

🏅オリンピック開会式を楽しむ金曜日

朝から素晴らしい天気だったので、外で朝食を食べようと思い外に出ました。向かった先はBagle on Greene!


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以前にも来たことがあるのですが、おしゃれなインスタ映えパン屋という感じではなく、いかにも地元の人が行くローカルの有名なベーグル屋さんという雰囲気で、とてもお気に入り!前はなかった気がするけど、カレーなどもありました(でも、カレーですか?って聞いたら、違います、バターチキンですって言われた。同じ料理に見える私をお許しください)前回から気になってたサラダも頼んでみました。


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ちなみにモントリオールのベーグルは特徴的で有名らしい。いわゆるニューヨークベーグルと呼ばれるものがふわふわであるのに対し、モントリオルベーグルは生地がキュッと引き締まっていて、また蜂蜜を入れたお湯で茹でているため、生地がほんのり甘いのです。そういうこともあり、モントリオールに行くとベーグルを必ず食べたくなる私であった。サーモンクリームチーズベーグル、安定の美味しさでした。また行きたい!!

 

ちなみに写真撮るの忘れたけど、ここの結構近くにWestmount High Schoolという高校があり、ここがなんと時の人カマラ・ハリスが通った学校として有名なのである。

www.cbc.ca

地元では頭のいい子が通う高校として有名らしい。 カマラさん、お母さんの仕事の都合で一時期モントリオールに住んでたんだって。もしカマラさんが大統領になったらモントリオールの人嬉しいだろうね〜 笑

 

それから4時間に及ぶパリオリンピック開会式を見た。


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すごくパリっぽい雰囲気でよかった!!クラシック&ステレオタイプ的なフランスのイメージもあり、一方で現代的&カオスなフランスの雰囲気もあって、その二つがよくフュージョンされていて素晴らしい開会式だったと思います。レミゼラブルやオペラ座の怪人の引用がうまくて、あ〜改めてフランスの話なんだと思えたし、ミュージカルが好きでよかったなと思った。選手入場が競技場じゃなくてセーヌ川に船で入っていくっていうのも、フランスらしくて素敵!!フレンチ・カンカン大道芸人ノートルダム大聖堂(建設中なのを、労働者たちのダンスとして表現すんのうま〜)ルーブル美術館、最後にもちろんエッフェル塔など、アイコニックなフランスがたくさんふんだんに盛り込まれていて、すごくワクワクしました。全人類の近代史、女性の活躍など政治的なことも含めたり、またパリコレクションで有名なフランスらしく、モダンでカオスなファッションの祭典という雰囲気もあって良かったです。男女の3Pみたいな映像が出てくるとこなんかはかなりエロティックでカオスだったけど、これを「芸術だから」「自由だから」という理由でできるフランスの尖った姿勢にも改めて痺れました。どこからも批判されないように、すべての関係者の顔を立てるように作ると無難でダサいものになってしまうのは東京五輪が証明してってからさ… 

ただ一方で、なんでレディー・ガガ??笑 とか、なんでまたImagineやねん?みたいなことも思ったりして…まあ〜カオスだったなあと思います。ま、急にカオスな演出があっても良いっちゃ良いっていうことなんでしょう。改めて、去年の東京オリンピックの開会式は全然よくなかったけど、"まあこんなもんだよ"って感じもしました。笑

ちなみにトリで歌ってたセリーヌディオンはモントリオール郊外ケベック州出身、つまりカナダ人歌手であり、もともとはフランス語話者で、フランス語でも音楽活動しているらしい。思わぬモントリオールエピにびっくり。だからパリ五輪に出てたのか?と思ったけどレディー・ガガが出てたあたり、特に関係なさそう。笑 ドキュメンタリー映画観てた人には感動だったらしいですね。あの立派なステージは素晴らしかったな〜と思います。

あとアヤ・ナカムラのこと全然知らんかったよ!こんなゴージャスなフレンチ歌手がいまトレンドなのね。日本人としては、どんなステージネームやねんと思っちゃうけどwww

 

開会式を見た後、ダウンタウンに行ってショッピングモールを歩きまわりました。この日の朝サンダルが壊れてしまったので、新しいものを探すべくぐるぐる回ったのだが、あまり素敵なものが見つけられず、結局買わなかった。帰りは謎のタピオカを帰って来宅。

この日はだらだらして、夜はテイクアウトで韓国料理を食べました。

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疲れてるときスンドゥブチゲ食べたくなりがち。

 

⚓️オールドポートで夏を楽しむ土曜日

今日のブランチはずっと行きたかったTommy Cafe!

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ドリンクの上にLucky CharmというシリアルがのっているのがキュートということでSNSで見かけて気になっていたのです。私は大好きな抹茶ラテの上にLucky Charmを載せました。またお腹が空いていたのでアボカドサーモントーストを頼んだところ、美味しかったんですけど30ドルという法外な値段だったため涙出ました。カナダのカフェ、ドリンクはまあ許容範囲の値段と思えるのですが、フードを頼むと一気にとんでもない金額になります。

 

 

そのあと、私がモントリオールでも一番好きな場所、Old Portと呼ばれる港町の近くだったので、港の方まで歩きました。いわゆる横浜のような古い港町が残っていて、たくさんのお土産屋さん、フードトラック、レストランやカフェなどがあり、歩いているだけでもすごく楽しい気持ちになれる!なぜかペダルボートがあったので乗りました。暑すぎ死亡。

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この日の夜は、フィリピン系移民のファミリーのご飯にお呼ばれでした。行く前はちょっと緊張してたんですけど、すごく優しいお母さんが迎えてくれて楽しい夜となりました。いろんな話をしたんですけど。お母さんがいきなり第二次世界大戦の話をし始めたときが一番緊張しましたwww (幸い、良い話でした😂)ワインも出してくれて、ほろ酔い気分で帰宅。チーズケーキも出してくれてお腹パンパンです。

 

☀️真夏日を楽しむ日曜日

今日の朝は昨日フィリピンママが残りを持たせてくれたアドボを食べる。

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その後、T&Tというアジア系のスーパーに行きました。トロントにもあってよく行っているんですが、モントリオールのは新しくてでかい!フランス語の値札がまったく読めないので中国語を神通力で読み取って買う。


その後は、Mount Roysalの近くにあるBeaver Lakeに行きました! 湖に行くまでの道のりがかなり閑静な住宅街で、ここもダウンタウンと違う雰囲気ですごく素敵でした。わりとリッチな人たちが住むエリアだそう。
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湖に着くと、家族連れ、カップル、友達グループなど、いろんな人が湖を囲ってバーベキューをしたりピクニックしたり寝転んだりおしゃべりしたり、思い思いに時間を過ごしていて、とても贅沢な雰囲気でした。ここに一人で来てシートを引いて本を読んでいる女性を見て、私もこんな風にゆったりとした休日を過ごしたい…と思った。

せっかくここまで来たので、近くにあるマウントロイヤルの展望台まで行きました。以前にも来たことはあるんですけど、サンセットを見ることができてとても綺麗でした。

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夜はT&Tで買った食材を使って日本の味の鍋。安定の美味しさ。

 

🏖まだまだ真夏日を楽しむ月曜日

今日は行ってみたかったSt Helen's Islandへ。Parc Jean-Drapeauと呼ばれる科学館?的な場所に球場のオブジェがあり、ずっと見てみたかったのです。現地の小学生とかが社会科見学で行くような施設らしい?

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さらにそこからバスで移動したところにあるビーチ、Jean-Doré Beachにも行きました!!

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ビーチという名は付いているのですが、多分湖か池と思われる。ここも家族連れや若者たちなどいろんな人が30度近くの真夏日の中、水浴びを楽しんでいて、すごく気持ちよかったです!!夏サイコー!!ここではポテトを食べた。

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夜は急にパスタが食べたくなり。去年初めてモントリオールに来た時に行った、私にとって思い出深いイタリアンに行きました。


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ここはゲイストリートの真ん中にあり、夜に行くとかなりそんな雰囲気が出ているので海外を感じます。この日の夜も野外で音楽イベントをやっていたり、ネオンの光る夜の街並みがよかったです。このレストラン、パスタが美味しいのはもちろん、内観がかなりおしゃれで、初めてモントリオールに来た夜にこの店に入ったこともあり、私の中で”モントリオール=おしゃれ”のイメージを作った店だと思います。また行けて嬉しかった!

 

🍩カルチャーを楽しむ火曜日

行きたいお店はまだまだ沢山ある。火曜日はモントリオールの有名なカフェといえばココ!と言われる、ずっと行きたかったカフェ、OSMO X MARUSANに行きました。

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メニューや名前の雰囲気からして、日系のカフェなのかなと思っていましたが、意外や意外働いてる人はみんなローカルの雰囲気の人でした。

卵サンドを食べた!黄身がオレンジ色の卵をカナダで見ることは少ないので、このオレンジ色の美味しそうな黄身に既に感動。ここの抹茶ラテが目的だったのですが、素晴らしく美味しかったです。

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次の目的地に行くために、バス+徒歩で向かいます。その途中で通ったストリートがカフェや洋服屋さん、雑貨屋さんなどが立ち並んでいる。すごく若者向けのストリートという感じで初めて来たので、すごくワクワクしました。いろんなお店に入りたくなって、ついついいろんなところに立ち寄ってしまいました。原宿みたいな感じなのかな?

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だが、私がわー素敵な街並み!と言った瞬間に。バスの外にいたホームレスとバスの運転手が喧嘩を始めたので笑いました。カナダあるある(?)

向かった先はJean Talon Market!


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ここは屋内ではなく、本当に屋根だけがあるマーケットなので多分夏限定。果物、雑貨、肉や魚、チーズ、お茶、お酒などたくさんのローカルな雰囲気のお店があって、すごく楽しかったです!ただ、暑すぎた。何か酸っぱいものが飲みたいという気持ちになり、せっかくなのでレモネードを頼みました。美味しかったです。


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そこからまたダウンタウンの方に戻り、もう一軒行ってみたかったカフェ・Matcha Zanmaiへ。最近仕事の関係で抹茶を扱っているカフェに足を運びがち。ここのカフェは、日本人の方が仕入れている抹茶を使っているようで、スイーツから抹茶を使ったドリンク、パフェなど、全部美味しそうでした。お腹に余裕があったら全部食べたかったけど、あまりにお腹がパンパンだったので、ケーキだけ買って帰りました。

ここら一帯はConcordia University っていう大きい大学があって、学生の子がたくさん歩いてるので、海外の学生のYoutubeとか見るの好きな私は妄想が膨らむ膨らむ。うっとり。

夕方は少しゆっくりして、夜もまだまだ食べます!みんな大好きHaidilao!!

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海底撈火鍋は日本で一度行ったことがあるんですが、その時は中国人の同僚が連れて行ってくれて、中国人の子が行くっていうことは本場の味なんだろうということで、私も大好きな火鍋のお店。カナダでも何店舗かあり、トロントもいつも人気ですが、モントリオールも夜10時ぐらいに行ったのに満席。さすがの人気ぶりでした。

 

☕️まだまだカフェをめぐる水曜日

朝から昨日Matcha Zanmaiで買ったケーキをもぐもぐ。味が濃くて美味しかった。

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OSMO X MARUSANに引き続き、モントリオールのカフェといえば?でよく出てくる有名なカフェ、Crew Collective & Cafeに行きました。


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元々は銀行だった場所をカフェに改装した場所ということで、かなり豪華な内装!!美術館の中にあるカフェみたいな雰囲気でした。ここでもやはり抹茶ラテ。

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ちなみに壁の石碑に何て書いてあるのかよく読んでみたら、第一次世界大戦の最中に亡くなった、この銀行で働いていた人の名前ということでした。連合国を感じる瞬間。一般の人でもお金を払えば借りれる会議室のようなスペースがあったり、奥には実際にどこかの会社の人が仕事をしていたりして。あ~こんなオフィスで働きたいと妄想を膨らませました。


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この日の夜は、モントリオールでずっと行ってみたかった憧れのお店で食べることになります。その名もliverpool house!! かつてオバマ大統領とトルドー首相がこの店で会談をしたということで、モントリオールではかなり有名なお店なのです。


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事前にこの動画を見て、たぶんこのメニューを食べたんだろうという目星をつけて行きました。1プレートで平均40~50ドルと比較的高めなのに、私が食べたかったロブスターパスタはなんと71ドルと法外な値段で、カナダのインフレの凄まじさに涙ちょちょぎれ。ですが、ここまで来て食べないわけにはいかないと思い泣きながら注文。結果、もちろん美味しかったです!

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食べ過ぎてお腹パンパンだったので、周りをぐるぐる散歩しながら帰りました。この辺りもおしゃれなお店が多くて、特にカナダの夏はPatio(テラス席)で食べられるところも多く、歩いてるだけでうっとりします。

 

🍊あっという間の最終日

本当はJapoteという日本の定食の店でランチにしたかったのだが、まさかの休店。急遽、前にモントリオールの中華街で食べた行列の人気店、Sammi & Soup Dumplingへ。中華街のとこは大行列だったけど、違う店舗だったのですぐ入れた。


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トロントと比べるとやはり中華コミュニティは小さいのか、あんまりたくさん中華レストラン見かけない気がするけど、ここのお店はやっぱりおいしい。次は小籠包だけいっぱい食べよう。

 

そのあと、ここもずっと行ってみたかった有名なオレンジジュースの店、Gibeau Orange Julepへ。

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このオレンジみたいな変わった外観が有名なのよね。駅に降り立った瞬間に見えてテンション上がった!それにしても周囲がマクドナルドやSubwayその他、有名なチェーン店だらけで、なんか日本の郊外みたいだったwww

バニラアイスを混ぜた特別なオレンジジュース🍊おいしかった!

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そして荷造りして夕方頃に駅に向かい、またまたVia Railでトロントへ向かったのでした。行きの教訓を経て、駅弁(?)でお寿司を購入。よわよわインターネットで何もできなかったが、かろうじて音声メディアは聞くことができ、podcastなどをいろいろ聞いてたらわりと退屈せずに過ごせた!もちろん帰りも1時間遅延しました。もはやこれが正規スケジュールなんじゃない?

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モントリオールの代表的観光地は去年まわったので、そのときの日記も書けたら書きたいんだけど、たぶん10年後とかになると思います。笑
大好きモントリオール!!

 

あまりに書くのが面倒すぎて生まれて初めて音声入力を使ってみました。まだ慣れてないので読みづらい点が結構あったかと思いますが、今後精進していきます🙏

 

 

 

歩いてるだけで楽しい!!人生初の街を散歩&もぐもぐ ときめきロンドン旅#1

ロンドンに行ってきた!!!!!💂

天気が悪いのもご愛敬!

 

大文字にしてしまうのもご容赦ください。人生初のロンドン!!そりゃ大声でも言いたくなるわ。日本から行くよりアメリカ大陸から行くほうがヨーロッパは近い(つまりフライトが安い)という言説を信じ、カナダ滞在中に一度行きたいと思っていたのでした。ロンドンも初なんだけどヨーロッパ自体行くの10年ぶり…とかで、しかもロンドンに行くって決めたあと、どこ行きたいかの話になったときに「王に会う*1以外特に出てこなかったほどの無知野郎でしたが、フライトとホテルさえ取れれば人間はロンドンに行くことができる。はあはあ。海外旅行も久々だったので、たっのしかったーーーーーーーあ!!

 

トロント・ピアソン空港からロンドン・ヒースロー空港

いきなり悪口なんだけど、ピアソン空港の国際線ターミナル*2、本当に人多すぎ、レストラン少なさすぎで最悪だった。早めにセキュリティ通っちゃってコーヒーでも飲みながらゆっくりするか~と思っていたのに、激込み&激高&評価悪いレストランしかなくてサイアク…!!カナダのホスピタリティのなさに久々にブチ切れる私であった。

夜出発→現地の朝到着の便だったので、飛行機内は基本爆睡。1回機内食食べた。約7時間のフライトの末、ついにロンドンへ!!

ヒースロー空港、全然ロンドン感がない質素な空港でなんかおもろかった。日本の空港ってどこ着いてもだいたいもうそこからようこそJAPAN!!みたいな広告ばっかじゃない??

 

ヒースロー空港からホテルへ

空港からダウンタウンに連れて行ってくれるElizabeth Lineというものに乗るはずが、まさかのHeathrow Expressという特急電車に乗るという初歩的ミスを犯す。同じ駅に2つの線が走ってるの観光客泣かせだわ。切符買わなくてもタップ付クレジットカードで乗れちゃうやつだったので、まあ移動はできたからいいのですが…(値段がいくら違ったのか知ると落ち込みそうだから結局調べてない笑)、そしてパディントン駅へ到着。

 

パディントンって名前であるからにはきっとあの映画のロケ地なんだろう!と思いつつも、かなり昔に見た映画なのでなんの記憶もなく、そのまま地下鉄に乗ってホテルへ。

 

地下鉄乗ってるときに、Baker Streetという駅を通り、「コナンじゃん!!」と思ってテンション爆上がる。これ日本人ならみんなニンマリしちゃうっしょ~!と内心思っていたのだが、そもそもなんでコナンとベイカーストリートが関係あるんだっけ…と思ってあとから調べたら、ここがシャーロック・ホームズの家のある街ということで、コナンじゃんどころか、シャーロック・ホームズの聖地であることを今更知るのであった。無知すぎる。何がコナンじゃんだよ。余談ですが私は今年のコナンどころかまだ去年のコナンも観ておりません。

このマーク、アイコニックだよな~

 

ホテルに到着!

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1時頃ホテルに到着し、3時チェックインだったのだが、フロントの人と話したところ2時ごろには入れるということだったので、近くを散歩したりロビーでコーヒー飲んだりしてちょっと休憩。


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部屋はちょっと狭いけど綺麗なホテルでハッピー!

 

夕方の散歩 ~ウエストミンスター寺院/ビッグ・ベン/ロンドン・アイなど~

ちょっと疲れがたまっていたので、軽く昼寝をし(笑)、夕方ごろから街へ繰り出します。ホテルから徒歩圏内にビッグ・ベンとかなんやらそういうのがあるらしいので散歩。

 


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途中で見かけたでかくて伝統的な雰囲気の建物を見て、これなんなんだろうね?とか言って通り過ぎたのだが、後からこれがウエストミンスター寺院だったことに気づく。ロンドン・アイ(シンボル的な観覧車)も見て、赤いバスも見て、うお~~!!ロンドンだ~~~!!の気持ちが高まるのであった。

 

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広場?みたいなとこにチャーチルとか、イギリスの歴史上重要人物たちの銅像があった。この他にも街中にいろんな偉人の銅像が建っており、さすがイギリス、歴史上の重要人物が多い…!!と思いました(カナダで生きてて偉人の銅像を見ることがあんまりないし、たまにあってもマジで誰か知らん人ばかりだからです)

 


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散歩を続けた先には、トラファルガー広場、美術館があって、ここの広場もぐるりと回ると全てがロンドンですてき!!余談だがトラファルガーといえばローを思い出してしまう私であったが、”トラファルガー”はイギリスの古典的な名前(逆にいうと現代の人名ではない)らしい。なんか日本人的には虎のイメージも浮かんでかっこいい名前よね。

 

夜もふけてきたので、晩ごはんに向かいます!

 

初日から中華で飲茶をもぐもぐ

私は世界のどこに行ってもチャイナタウンに行く女なので*3、初日はチャイナタウンで食べたいと目星をつけていたのだ。けど事前に調べていたお店はまさかの当日(祝日かなんかで)早めにクローズしてて入れず!がーん。気を取り直して、歩いて10分以内のところにあるよさげな中華料理屋さん『Xi Home Dumpling Bay』を見つけたのでそこに入る。

 


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当たりでした!!!!!最近蒸し餃子にハマってるんだけど、ここのめっちゃおいしかったーーー。巨大小籠包とかいう謎料理 (ストローで中のスープを吸ってから食べるという不遜な料理です)も頼んでみたけど味もおいしかった!!内観もメニューのデザインもすてき。大昔に学校の英語のALTの先生が言ってた「イギリスで美味しい料理を食べる秘訣はイギリス料理以外を食べること」という言葉を思い出す私であった。

 

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近くに丸亀製麺あった 笑 最近バンクーバーに店舗できて2時間待ちとからしいんだけど、本当に早くトロントにも来て欲しい…私がカナダにいる間にはできないだろうな~😂

 


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帰り道は遅くまでお土産やさんがあいていて、ふらっと見たり。王室の人たちの写真やシルエット、赤い電話ボックス、紅茶缶、地下鉄(underground)のマーク、ハリー・ポッターシリーズ、シャーロックホームズ、UKロックバンドたち(ビートルズQUEENなど)、イギリスといえばこれっていうシンボリックなものがたくさんあって文化の豊かな国だなあと思いました。日本も負けてないと思うけど、カナダにいると、国のシンボル的なものがマジでないよなと日々思うので……*4

 

ホテルに戻って就寝!2日目へ続く。

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marshmallow-qa.com

linktr.ee

 

*1:あとキャサリン妃に病気のこと応援してますっていう

*2:今までカナダ国内かアメリカに行くときに何度もこの空港を使ってきたはずなんだけど、初めてのゲートへ通った

*3:世界のどこにでもあるのが興味深いからです

*4:カナダの人たちは気にしてないんだけど私は文化のある国で育ったため、情緒のない環境にいると不思議な居心地の悪さを覚える

【怒涛すぎ】SexyZoneのみんなお疲れさま!!(涙)などと泣いている場合ではなかった

はあ~~~~~、一旦写経していい?

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健人「そして…ちょっとね、隣にいる菊池くん。いや…最後だな。ね、一番付き合い長いもんね」

風磨「もう15年…くらいですか」

健人「ねー、いや本当に…ああ…ちょっと待って…いやごめんね?(聡ちゃんを見る)いやあの…そうだな…いや…いや本当この16年の中で、いや本当に嫌いだったときも好きだったときも全部が青春だったと思うわ。全部が青春だったし、自分を強くしてくれたこのみんな、メンバーの中でも、やっぱ年も近いしほぼ同い年だし、うん…お前がいてくれたから俺は強くなれたよ、正直。だから本当にみんなにも感謝してる。あの、二人でちゃんと飯食ったときの、あのバラエティのゴールデンのMCとか、ちゃんと頑張ってな。獲りにいってな。いや~、あの明日からメンバーじゃなくて友達に戻るから」

風磨「そうだね」

健人「四月の、2008年の4月に出会って本当に、ここまで一緒に走ってこれて良かったです。ありがとう」

風磨「こちらこそ。ありがとうございます。いや、あの本当に…中島と、同期で。2008年の4月に入って、まあ彼の方が1週間早かったんですけど、いやでも俺は中島と出会ってなかったらデビューしてないと思うんですよね。それだけこう、腐りかけたときもあったし、悔しい思いも一緒にしてきたし、もちろん好きなときも嫌いなときもあったし。でもどっかでお互い、特にJrの頃なんかはこいつに負けたくないと思って、そんな中でやってきたJr時代だったし、まあグループになってからまたその思いとは違ったライバル関係でずっとここまで来れたっていうのは、多分中島が…まあ俺らの世界でいうとシンメっていうんですけど。線対称でね。対になってずっと一緒にやってくっていうシンメ。中島がシンメじゃなかったら俺はどっかで腐ってたし、デビューもできてなかったかもしれないし、色々今のお仕事させてもらえてなかったと思うので。僕は中島に出会えてよかったなっていうのはすごく思うし。なんか、思い返すと全部楽しかったよね。だから、一人でソロでやってくっていうのも応援したいと思ったし、それをもしかしたらファンの子たちからしてもスタッフメンバーからしても、『いやお前が止めないと』っていうのはあったと思うんですけど、俺は…止められなかったっすね。だってもう曲かかったらさ、この人のコンディションわかるんだもん、その日の。そんな相手のさ、決断をさ、止められないよね。でも、やるからには誰にも負けずに、中島健人らしく。僕も、僕らも、負けずにがんばりますので。まあ、僕ら全員の、卒業おめでとうございます」

 

すごすぎるよ。「嫌いだったときも好きだったときも全部が青春だったと思う」、私の墓石に刻んでくれ。ケンティーが泣き出したときに私の涙腺も崩壊したけど、本当に見れて良かったと思う。ケンティーラストライブというよりは、全員がこの日をもってSexyZoneから卒業するという意味合いの強いライブだったのもよかった。常々、なんでこんな、お別れのときも何もかも、このグループにしかできない完璧な見送り方をできるんだろうと思った。マリウスが卒業するときに最後に全員でカウコンのステージに立ったのも、辞めてからもマリがライブ見に来て一緒の車乗って帰ったりしてることも、このラストライブに彼も駆け付けたことも、何もかも、「この事務所にいてなんでこんなことができてるんや!?」みたいなことたくさんだったなあ。私の友達がセクゾ治外法権って言ってたけど、本当にそうだと思う。子どものときからジャニーズ事務所に所属して、この世界の価値観を一番内面化しててもおかしくないのに、そうじゃないのがすごかったね。

ケンティーはアイドルの擬人化みたいな人だと思っていて、なのに彼がセンターのグループではなく、彼をシンメとして構成したあのジジイの審美眼…と人生で何度思ったかわからない。ケンティーはグループの顔だったし、なんならJ事務所全体の顔みたいな人だったけど、それでもあの5人がいたら、勝利君がセンターなんだよな。そのことについてはむしろケンティーより勝利くんのほうがつらかっただろうと思っていて、本人も今になってぽつぽつと、あのとき何もできなかった俺のかわりにいつもケンティーが矢面に立ってくれて、それがたまらなく悔しかったというようなことを言うのを聞くたびに胸がぎゅーとなる。それに対してケンティーが、成長したなあと思ってるよ。としか言わないのもすごい。なんで俺がセンターなんだって思った日もあるかもしれないけど、その責任から逃げなかった、みんなの前で泣きごと言わなかった勝利くんの胆力も私はすごいと思ってて、その胆力もセンターに必要な才能のひとつだと信じている。

ケンティーのアイドル歴を語るうえではずせないのがふまけんで、最後の最後に、ふまけんの終わりを私も目撃させてもらえてよかった。月並みな言葉しか出てこないけど、運命の二人だったね。もうその一言に尽きるよ。セクゾ5人それぞれにフィクションみたいな関係性があるのも知っているけど、それでも、ふまけんは特別だった。ずっと見ていたかったよ。本人たちも、二人でいる価値を一番よくわかってたはず。でも、別の道を行くと決めた、その理由も何もかも、本当のところは私にはまだよくわからないけど、この気持ちを理解しようとすることのほうが野暮なのかも。友達でも家族でもない、けれどビジネスパートナーというにはあまりにも深すぎるこの関係性は奇跡だった。

この最後のあいさつのときも、ケンティーは”友達”って言葉を使ってて、風磨くんは”シンメ”って言葉を使ったことに、らしさを感じてしまう。風磨くんはケンティーのアイドル性を世界で一番わかってて、その横に立ち続けるという驚異的なことをやりとげた人。アイドルとしてのケンティーの姿が一番好きで、かなわねえな~って思いつつも、眩しかったんだろうな。対照的にケンティーは、風磨くんの、いかにもクラスの人気者で、友達多くて先輩後輩付き合いもうまくて陽キャで…っていう、同世代の男の子としての風磨くんの魅力に憧れてたのも節々から伝わってきてた。ケンティーは、風磨くんの友達でいれる自分に特別感感じてて、風磨くんはケンティーのシンメでいれる自分を誇りに思ってたのだろうと思った。お互いにお互いにないものに憧れてる感じ、もどかしくて、まぶしくて、青春だったね。

 

 

www.youtube.com

 

からのこれだからね。

もうまじで今となっては大爆笑(真顔)だよ。風磨…おまえ…覚悟キマりすぎ!!!!!水原一平よりギャンブラーだわ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!爆笑爆笑爆笑

 

最初に情報を見たときはショック死!!!!!って感じだったけど、時間が経つにつれて、とはいえこれ以外に最適解なかったくない?の心境になっている… 選びたくない道でも、それが最適解だと頭でわかってたらそれを掴む、その胆力が風磨に備わってたことに恐れおののいてる。賭けに出たなー!!とも思う一方で、投げやりな博打ではなく、彼なりにありとあらゆる選択肢を考えた上でこの道を選んだのろうと思わせる強さを感じる。残された3人…になってしまったのではなく、一気にケンティーを過去の人に押しやった感がスゴすぎ。3/31のライブの翌日やで!?www

風磨くんは、”グループアイドルとして売れたい”んだなあ~と思った。それが彼のアイドルとしての最終目標だったなんて、いやアイドルならみんな口にすることだけど、それがここまでガチだったなんて… なりたいアイドル像がこんなに明確だったんだな。ケンティーのアイドル性が強すぎてそこに目がいってなかった。

この決断をサポートする気持ちになれるのも、完全に「5人のSexyZone」を終わらせて宝箱に閉じ込めたからだと思う。”この歌は宝物よ いつか私が鍵を持って帰るまで箱に入れて閉まっておいて”じゃん(セクゾは作画種村有菜説、強まる)。セクゾのまま新メンバーだったら、それは違くない?って思ってただろうな。でも、あの5人のセクゾは永遠になったからさ。timeleszは完全に別プロジェクトと思える。

聡ちゃんが動画内で「今までその僕、いろんなメッセージをね、ライブのMCとか挨拶とかで、届けてきた一つに中に”同じ歩幅でみなさん歩んでいきましょう”というのがあった。やっぱこの発表って、同じ歩幅じゃないじゃん、ちょっと置いてかれてる感ってどうしても出ちゃうじゃないですか。でもその気持ちに嘘はなかったよってことはどうしても伝えたくて。我々が発信してきたメッセージに今までその思いに一切嘘はありません、ただ状況の変化と共に僕らもどうしたらもっとファンのみなさんにご理解いただけるかとか楽しいエンタメを届けられるかってことを常に考えての今回の決断、発表だということをみなさんに、100%の理解は難しいと思うので少しずつ時間をかけて理解してもらえたら嬉しいなと思います」と言及してる部分があり、正直、セクゾが私たちの想像を超えてくることなんて今までもたくさんあったはずだが、ここまで言えるのかと感嘆してしまった。風磨くんがそのあとインスタストーリーにて「それでもついてきてほしい」と言ってたのもほぼ同義だと思ってて、なんかさ、ファンにとってしんどい決断をしたときに「誰も置いていかないよ」「つらいときは俺たちから離れてもいい、自由だよ」的なことを言うのもそれはそれで正解だと思うし、優しいアイドルだなあと思うだろうと思うんだけど、今回セクゾはそうじゃない道を選んだんだなと思った。

私はセクゾのメンバーがいつか結婚したときなどに、「これで応援できなくなるという子の気持ちは理解できる、でも、応援してきた日々が間違ってたと後悔させるようなアイドルには今後も絶対ならない」「離れてた時間がもったいなかったと思わせるほど今後もめちゃくちゃアイドルとしてがんばるから目をそらさないで」的なことくらいは言うのでは、あるいは態度で示すのではという夢想をしていて、でも、今回の件で、もはやそんなチープな想像すら超えてきたなぁと思った。「求めてないことをするかも、それでもついてきてほしい」って、ファンに対して甘えて依存してる人が言ってたら興ざめだけど、3人は逆だ。ファンがついてこない可能性もあるとわかったうえでこの言葉を言ってるんだと思った。永遠はない、人生は続く、何かを失ったなら別の何かのカードを切り続けないといけない、自分の人生は自分でコントロールするんだっていう、覚悟や意思をビシバシ感じる。そのうえで「ついてきてほしい」って言われちゃったら、その思いを無碍にはできない。実際に新メンバーが決まって、そのtimeleszを応援できるかはそのときになってみないとわからないけど、現時点でのこの風磨および3人の決断に関しては、よくその道を選んだなというあっぱれの気持ちしかない。

何より、あんなに「いつも大人に振り回されててかわいそう」なイメージだった男の子たちが、そこのかわいそうさをグループの売りにするんじゃなく、そういうのを蹴散らして、「目標もそのための手段も全部自分たちでコントロールする」ってのを意思をもって切り開いていってる感がすごい。いつの間にこんなに大きくなったの… マリウスやケンティーが意思をもってグループから離れたのと同じで、3人は意思をもってこの先のグループアイドルとしてのキャリアを築いていこうとしてる。惰性で続けるんじゃなくて、「続けると決める」、その決断の現れではないかと思った。

 

話は飛躍するんですが私がイギリスのロックバンドQUEENに爆ハマりしてたときに、メンバー構成がセクゾみたいやなと思っていた。カリスマなボーカルがいて、性格が対照的(落ち着いた知性派とやんちゃイケメン)な幼なじみ2人がいて、穏やかな末っ子がいるという。

そのQUEENはボーカルのフレディが亡くなり、ベースのジョンが脱退したことで2人だけが残って、そして今は別の若いシンガー、アダム・ランバートとfeaturingのような形でQUEENとしての音楽活動を続けている。アダムはあくまでもQUEENの正式な新メンバーという位置づけではない。本人も「僕もファンのみんなと同じようにフレディのファンだよ!」というスタンス。だけどそこにはQUEENの音楽があり、レガシーがある。フレディ生前からの生粋のファンがどう受け止めているかはわからないけど、私は、これはこれで美しい形だなあと思った。

aonticxx.hateblo.jp

今回のtimeleszの新展開を見て、またQUEENじゃん!?と思ったりもした。だからきっと大丈夫だ!!オリジナルメンバーでやってた輝かしい時代は、私たちの記憶に残ってるし、それはそれで永遠だ。でも後から来た思わぬ新しい才能が、そのレガシーを受け継いで、もう一度輝かせてくれることがある。てかまあアイドルに限らず、世界中のアイドルやらバンドやら、広く言ったらテレビや映画のプロジェクトやらで、メンバーの増減っていうのはよくあることで、それが成功する場合もあれば失敗する場合もあって、今回のtimeleszの賭けが吉と出るか凶と出るかは誰にもわかんない。でも、まだ3人とも20代だもん!余生みたいに過ごすにはまだ早い。エンタメ業界で数字として結果を出したいと思っているようだから、小さくまとまってる場合じゃないよなそりゃ~と思った。てかさ、12月にドームコンオーラスして、1月にケンティー脱退発表、3月にラストライブ配信、4月に改名&新メンバー募集告知って、人生の展開早すぎるわ。濃い、濃すぎる。少年ジャンプも驚きの急展開。私この4か月間ほぼ同じ毎日過ごしてたんだけど!?そんな怠惰な私が風磨くんに言えることなど何もない。尊敬するよ!!私ももっと人生の具体的なゴールと計画を描き、毎日を意味あるものにしなければいけないと思ったね。謎の人生啓発。

aonticxx.hateblo.jp

ちょうどこのエントリでも書いてたような、「次に行かなきゃ、次の自分に会いに行かなきゃ」的な人生の価値観は私にもあるため、セクゾがファンの望むサナトリウム的な永遠ではなく、次のステージにどんどん進むぞ!オラァ!!という道をとったことにヒリヒリする。痛みも伴う決断だけど、でも、でも、この選択肢をとれたことがすでにすごい!今までのアイドルがしてこなかった修羅の道をいってるという感じもする。なんか自傷行為することで強くなる少年ジャンプの主人公みたいで、クレイジーだよ。やばすぎ。怖いけど、目が離せない。ケンティー脱退のときに、「誰かを好きでいることを自分のアイデンティティにするのはもうやめる」と思ったけど、その気持ちもうそじゃないけど、でも、timeleszが今後どういう道を突き進むのか、見ずにはいられないと思う。同時に、この3人ならとんでもない大失敗人選はしないだろう、むしろ、「どこにこんな子おったん!?」みたいな強烈なスターを発掘しちゃうんじゃないだろうかという期待すらある。その子たちと今の3人がどう化学反応をおこすのか、それを私は好きだと思えるかは、ぜーんぜん未知だけど、たぶんそれでいいんだよな。今の時点で0か100か言い切る必要べつにないと思うし。

 

またセクゾの作画種村有菜説の話になっちゃうんですけど、今回の風磨くんの決断、あれだなと思った。

”あなたを愛してる 今もあの頃の私に戻れたならと心のどこかで頑なに願ってる だけどひとつだけ…もう一度賭けてみたい もし私の命が尽きる前に私が…私が 精一杯頑張って 歌って 輝いて 私が好きになった私をもし誰かが見つけてくれたなら 「好きだよ」って言ってくれたなら その人のために生きようって決めてた

たとえ再び失くしたとしても大丈夫って頷いて 光は何度でも灯ると 信じることはできると" 

5人での日々に戻れたならそりゃそれが風磨くんにとって一番だろうし、でも人生は不可逆で二度と元には戻れない。失った人は帰ってこない。それでも、もう一度頑張ってみたい、賭けてみたい、その先の自分を好きになってくれる人がいたなら、その人のために頑張りたいって思ったであろうその気持ち、すごすぎる。果てしなさすぎる。

 

自分たちが血統書付きの純血ジャニーズだってことは一番本人たちがわかってただろうけど、それだけじゃダメだ、数字につながらないってことも思ってただろうな。そして昨年からのジャニーの事件があって、つまり、自分たちが”あの人の”血統書付きジャニーズで、最年少デビューをしたという経緯は、確実にブランドだったけど、呪いの意味合いも持ってるって自覚もあったのではないかな。それに対して、こんな形のアンサーを出すのかあとしみじみ痺れた。思いは言葉ではなく行動で示すべきというのが私がアーティストに対して抱く理想なので、それを見せつけられた印象。セクシャルなイメージを持たれるグループ名は捨て去り、純血というアイデンティティを自分たちの手で破壊する。ただ同時に、グループの破壊と創造*1という点や、下積みの長さではなくスター性で選抜するという手法は、あのジジイのやってきたことでもあり、因果~!ですよね。これは別に悪いことではなく、光る君へで詮子姉ちゃんが言ってた「私は父が嫌いです。されど父の娘ゆえ、父に似ております」みたいなもんです。

 

これ本当に言い得て妙すぎるwww

 

すごすぎて、ハラハラドキドキして、この決断を受け入れる人の言葉も受け入れられない人の言葉も強すぎて、この発表があった日は何も手につかないほどだったけど、それって、それほど他人の感情を揺さぶり、強烈な興味を持たせることに既に成功したんじゃとも思う。ケンティーはケンティーで華やかなソロ活動を始動させているし、みんなのがんばりからポジティブなパワーもらいたいな~~!!

 

華やかな人生をみんなで歩いていこうね

 

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セクゾについて言及してる過去エントリ

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嵐のラストライブ感想エントリ

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*1:もともと風磨と健人はJr時代にB.I.Shadowという別グループを組んでいた

「死」とは何か――生命の最も偉大な謎に迫る特別展 Death: Life's Greatest Mystery

カナダ最大の博物館ことロイヤルオンタリオミュージアムで興味深い特別展をやっていたので見に行ってきました。その名も『Death: Life's Greatest Mystery』

www.rom.on.ca

 

なぜ生き物は死ぬのか。死んだらどうなるのか。死にたくないと願ったらどうなるのか。いつか永遠の命は実現するのか。死は終わりなのか――それとも始まりなのか。

 

Through artifacts, specimens, and immersive media experiences, learn how life and death are part of a universal, continuous, and cyclical process. This thought-provoking exhibition explores cultural and natural responses to life and death and asks big questions including: “What if I don’t want to die?”, “What will happen to my body?” and “What will happen to my ‘self’?”. Experience how life goes on after death—and could not without it.

工芸品、標本、没入型のメディア体験を通して、生と死がいかに普遍的、連続的、循環的なプロセスの一部であるかを学びましょう。この示唆に富む展覧会は、生と死に対する文化的、自然的な反応を探求し、次のような大きな問いを投げかけます: 「死にたくないと思ったらどうなるのか」、「私の身体はどうなるのか」、「私 "自身"はどうなるのか」。体験してみましょう、死後も人生は続くのか――あるいは、死なしに人生はありえないのか。

 

私は1つの事象を異なる学術領域の視点から分析していく、ということがとても好きなので、とてもおもしろい展示でした!*1

死は1つのことばで定義できるものではなく、どの学問の見地に立つかによっても、国や地域差、宗教や文化の差によっても異なるもので、いわば、死は解釈次第であるという考え方は大変おもしろかったです。

 

まず入口に"Death is everywhere(死は至る所にある)"ってパネルがあってもうわくわく(余談だけどカナダでは博物館などの公共施設はすべて英仏併記がち)

いろんな国や時代の死にまつわるあらゆること――お葬式や墓の写真、祭壇、アートやモニュメントから、映画タイタニックのシーンまで!

 

まず、biological(生物学的)に見ると?ってところから始まって、生き物の体は死んだら腐りますねっていうのをざまざまな展示物で説明していた。意外だったのが、日本画『九相図』という絵の展示があったこと。

mag.japaaan.com

野外で朽ち果てる死体のうち、とくに美しい女性の遺体が腐っていく途中経過を九つの絵に分けて描いた仏教絵画「九相図」はご存知でしょうか。

あまりにも悪趣味な「九相図」は、女性の死後まもない頃から始まり、次第に腐敗、獣や鳥に食い荒らされ、最後に残った白骨もしくは埋葬後までの様子が細かく描写されています。

(中略)

仏教が流行した鎌倉時代から江戸時代では、修行僧などの若い男性は九相図を見て自身の色欲と断絶していたのです。あまりにも残酷すぎる絵の内容に、吐き出してしまう僧もいたといいます。

(※ROMに展示されてたのはこのWebサイトの九相図とは違った)

見慣れた日本画のタッチで、驚くほどグロい表現だったので、「いや日本人の私でもここまでのもん見たことないけど!?」ってなった。こんなものが流行ってた時代があったとは…

人間が死に、腐敗していく姿を見つめることも仏教の修行のひとつだったらしい。

 

ほとんどの生物(有機物)は、他の生物に食べられたり、腐って土に還ることで、地球のエコシステムの一部として循環しますねという展示もあった。また、ごく一部の生き物は化石になるがそれにはかなりの条件があるということも書いてあった。

 

次に、spiritual(精神的)に見ると?のセクション。

死んだらあなたの魂はどうなるかという問いについて、「どこかに行く(somewhere else)」「地球上のあらゆるものに宿る(everywhere)」「この世に残る(remein on Earth)」など、これもまた様々な考え方が存在すると提示されていた。たしかに、キリスト教にも仏教にも「天国」「地獄」の概念ってあるし(でもキリスト教を信じてる人の天国と仏教を信じてる人の天国って、違う場所そう)、死後転生してまた別の命として地球上に生まれかわるという考えも聞いたことあるし、宗教上はどの分類になるかわからないけど「亡くなった人はそばであなたを見守ってるよ」という言説もよく聞くよなあ。そのどれも自分として違和感はないけど、改めて分類すると、全然違う解釈なんだなあと思う。何を信じるかは自分次第ということなのかも…

ちなみに、「この世にとどまる」の例として、日本の幽霊が紹介されていた 笑

まあ言われてみれば「どこかに行く」の対義語として「この世にとどまる」があり、その事例は幽霊なんかも…

 

「精神的な死」、お次は、その弔われ方について。

世界中のさまざまな地域で、人が死ぬと弔いが行われてきた。火葬や土葬から、死体を保存(要はミイラ)するところも。あなたの死は、あなたの体が死ぬということだけでなく、あなたの周りの他者にも影響を与えるといったことが書いてあった。それこそ大昔の人骨が残っている土葬の展示から、権力者の死や、国にとっての重大な戦争や事件のあとで、人がでかい建物を作るのは世界共通なんだな~と思わせるパネルも。

インドのタージマハル、エジプトのピラミッド、カナダの無名戦士の墓*2。日本だったら古墳とか、原爆記念館とかもこのジャンルに入りそう。アメリカの911博物館のことなども思い出した。そこに人々がつどい、死に思いを馳せる場所が、人間が社会生活を営むうえで必要なのだろう。全然違う建造物の見た目でも、「弔いの機能を持つ場所」が世界中に、そして長い歴史の中のあらゆる時代に存在するのは興味深い。死があんまり意味をもたない集団とかも探せばあるのかな~。

 

動物の中にも仲間の死を悲しむものがいるというパネルがあった。まだわからないことも多いけれど、死とは家族や仲間が永遠に返事を返してくれないということを動物たちは理解しているのかも、という研究が進んでいるらしい。

 

最後に、これが一番の目玉かな?メキシコの各家庭のオフレンダ(祭壇)を再現したもの。リメンバーミーで見たやつ!ってなった愚かな私をお許しください。

ガイコツとマリーゴールドで彩られたカラフルな祭壇と家族の写真。やっぱこのビビッドな色彩感が、今まで見たどんな”死”を扱った絵や工芸品とも違っていて華やかですごい。と同時に、ここまで見てきて、人の死を扱った催事って本当にその国や民族にとって深い意味を持つものだし、それをなんか「カラフルでかわいい!」みたいな感じでディズニーが映画のモチーフとして利用しちゃったのは、文化の盗用みがあるというか…メキシコ人はあれ、よかったんだろうかと思うなどした。

 

最後に「人はみな死ぬ。死ぬ前にかなえたいことは?」みたいな言葉があって終了。コンパクトだけど色々な視点を与えてくれるおもしろい展示だった。

 

個人的には、死に意味はない…というか、死に意味をもたせてはいけないと思っていて。特に昨今の日本で、自死が強いメッセージをもってしまう事例をいくつも見ているから*3。変わらない体制が、一人の自死によって顧みられ、組織がようやく動く…ということをまのあたりにするたびに、人が一人死ぬ前に変われなかったことがどう考えても問題だし、結果として自死が意味をもってしまったことに憤りを感じる。そんな人柱みたいに人の命のこと思えない。

また、自死に限らずだけど、大切な人を亡くした人がいて、「あなたが生き残ったのはあなたにはまだこの世で果たさなければいけない使命があるからだ」みたいな言説は、映画や漫画などのフィクションの世界ではよく見るけど、現実においてそんなことはないだろうと思うし、言ってはいけないことだとも思っている。

だけどこの展示を見て、「その死をどう解釈するかは自分次第」だと腑に落ちた感じがした。もはや、解釈などしないというのもひとつの解なんだと思う。また、私は個人的には反対だったけど、残された人が生きやすくなるなら「あの人のぶんまで生きよう」とその個人が決意できるならその考え方はその人にとって必要なものといえるのかも。国や文化によってもこれだけ異なる「死」なのだから、個人の数だけ受け止め方が違っても良いのだと思えた。明確なひとつの意味などないから、逆に、自分がどのようにその死と向き合うかも自由。それを肯定する理由が世界中に、歴史上のあらゆるところにある。自分にとってしっくりくる”死”を探るのも人生の営みの一部なのかもなあ。

 

ちなみに、この展示の中にはなかったけど、カナダは安楽死を合法化している国である。生命倫理の視点から読み解いたら、次は何が見えてくるだろう。

 

 

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*1:大学で、『結婚』をテーマに、法学、経済学、ジェンダー学、歴史学文化人類学、福祉社会学、表象文化学などの教授が毎週入れ替わりで担当するっていう授業があって、すごくおもしろい試みだと思ったんだよな

*2:第一次世界大戦中にフランスで亡くなった身元不明のカナダ兵の遺骨を保持している場所。オンタリオ州オタワにある

*3:セクシー田中さんの件と宝塚の件など