実写版『美女と野獣』が最高すぎてもうこの世に思い残すことはない

実写版『美女と野獣』、みなさまご覧になりましたか?私は4回観ました(字幕2回吹替2回)。

ほんとすさまじすぎてもはや語る言葉も出てこないんですけど何か記録に残しておきたいので書きます!ほんとによかった、最高。この映画が生まれる時代に生まれてよかったなぁ!!!生きててよかった……!!

 

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公開初日に映画観に行くなんてほんと久しぶりだった!!そしてこのツイートをした2時間半後……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほんとうに、死ぬかと思うほど泣きました。

こんなに泣く!?wって自分でも引くくらい大号泣したんですけど、観終わったあとまわりのお客さんたちも「やばい…爆泣き」「ちょっと顔見ないで!!化粧全部とれたから」ってわいのわいの言ってて、よかったみんなそうだよね…!!って内心で思ってた。それにしても本当に…Evermore(ひそかな夢)あたりから涙腺ぶっ壊れてずっとわんわん泣いてた。すごいものを観てしまった。私はいったい何を観たんだ!?ってかんじで、大混乱で、初見がやっぱ一番感動したし一番泣いたんだけど、その日はうまく言葉も出てこなくてただただ噛み締めて家に帰ってからも思い出し泣きして情緒が死んだ。しんどい。

 

 

 

 

山ほど言いたいことがあって、キャスティングも衣装もセットも音楽も脚本も何もかも本当にすごくて、これが世界最高峰のエンターテイメントじゃあ!!!ってばしーんと殴られた感じで、全部本当にやばかったんだけど、その日は「すごすぎて言葉が出てこない」とガチで思うほど胸がいっぱいで嬉しくて切なくて致死量くらい泣いた。生きててよかった。ディズニーを好きでよかった。

 

そのあと、ようやく昂ぶっていた神経も落ち着き、何回か観て、他の人の感想や公式の情報も追っかける余裕ができて(初見のあと、公式Twitterの情報を見るだけでひとりでに涙が出てしまう異常体質になっていたのでしばらく見れなかったw)、ようやく言語化できそうです。本当に最高の映画〜〜〜!!興行収入どうなるかな。めちゃめちゃ売れてくれ!!!

 

 

 ▽キャスティングがハンパない

 

もうまずはこれに尽きる。主演をエマ・ワトソンにできた時点で8割方この映画が成功する運命は決まってしまったのではないだろうか。そのくらい、一世一代のハマり役とはこのことで、世界中の誰がキャスティングディレクターだったとしてもきっと彼女を選んだだろうと思わせる最高のベルだった。もう、毎秒美しいし、意思の強さと聡明さに超説得力あるし、「ハーマイオニーだった少女が成長してベルになる」ってとこからしてメタ的にもストーリー性ありすぎ!!映画史を代表する2大”聡明な女の子”ですよね。それを実際にブラウン大学卒で国連でスピーチもしたような知的な女優エマがやるってところがまたすてき。本当に当たり役だよなあ…(余談ですがエマは実写版シンデレラのオファーは断っていたらしくて、彼女がもしシンデレラをやっていたらベルは違う女優がやってたかもしれないと思うとまた運命的なものを感じる。エマは絶対にシンデレラというよりはベル!!)

 

 

この黄色のドレスと赤い薔薇がね、美女と野獣モチーフですよね〜。きゅん。

 

 

 

 

 

 

 

オリジナルアニメーション版のときからベルは「本を読むのが好きな美しい娘」「でもみんなから変わり者だと思われている」キャラクターで、まさにエマ・ワトソンそのものではないですか!?(エマが変わり者という意味ではなく、保守的な女性像ではないよねという意味)そしてアニメーション版と同じ、青のワンピース姿も黄色のドレス姿も本当に似合う……。

 

 

あと私が個人的にめっちゃ好きだったのが、ガストン役ルーク・エヴァンズ様ですね!!愛称ルクエバさん(今回の美女と野獣で初めて知ったんだけど、洋画沼のみなさんが熱心に語ってくれたので名前覚えた。お、男前すぎる〜〜〜!!!)

 

 

 

 

顔面偏差値53万というパワーワード…。

でもでも、たしかにルクエバさんが男前すぎて、最初の方のシーンずっと「ガストン、村の人間は心が狭いってわかってるし、顔がかわいいだけの女の子にはなびかず『聡明な君が好きだ』ってベルの中身を好きだと口説いてるし、まあまあいいやつじゃん……?」って思いながら観てた。イケメンって怖い!!!

 

 

 

 

美声で歌もうまいし、背丈もがっちりしてるし、何よりあのドリーミィでハンサムなお顔!!!そしてだんだんまじの悪役になっていくとこ !!超よかった。

 

ル・フゥ役ジョシュ・ギャッドさんがアナ雪オラフの声優だったり、あとほとんど物バージョンでしか登場しなかった人たちがめちゃめちゃ大物起用しまくってたりで、最高〜〜〜に華やかだった!!!!!!スクリーンがキラキラしてた。

 

 

マダム・ド・ガルドローブやプリュメットに非白人のキャストを起用してるのもよかったですね。それにしてもマダム・ド・ガルドローブの方は歌うますぎるしプリュメット役の方はセクシーでキュートだしでときめきまくり。。

 

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キャストインタビュー!!ハーマイオニーとの共通点を聞かれていたり、「ベルは野獣相手にも必ず話し合おうとする」と言ってて、さすがエマ!マダム・ド・ガルドローブ役オードラ・マクドナルドさんが「ブロードウェイのレジェンド」と紹介されている…そうなんだ!だよねだよね〜。

ほかにも美女と野獣キャストの裏話とかインタビューとかの動画、山ほどYoutubeにupされてるから、もっともっと観たいよーーう!

 

 

ガストンの中の人とル・フゥの中の人がまじで仲が良くて、しかも役と逆で、ル・フゥの中の人のほうが主導権握ってる感じでめっちゃカワイイ。笑

 

 

 

 

キャスト陣、めちゃめちゃ楽しそう。いいねーー!!

 

 

 ▽吹替キャストもハンパない

 

洋画吹替キャスト論争は長いこと血で血を洗う争いが繰り広げられていますが、今回のキャスト発表は久々に沸いたんじゃない!?まさかここまで本気出してくれるとは思わなかったよ、ディズニースタジオジャパン!!オーディションしたのかなあ…。「このメンバーで美女と野獣のミュージカルできるほど」というコメントに納得!!

 

個人的に好きだったのは成河さんかなあ…。帝劇『エリザベート』のルキーニ役を観て「誰!?うますぎる!!!!」と思ったのがついこないだのことなので、キャスティングされてるのめっちゃ嬉しかったし、ルキーニのあの感じからして絶対ルミエールはハマり役だわと思ってたけど、マジでうまかった!!!成河さんのBe Our Guestを聴きたいがために吹替も2回観たといっても過言ではない。

 

 

 

 

 

 

 

ガジェット通信のこのインタビュー、めっちゃよかった!!

 

 

あの軽妙でおちゃめでキザでレディーファーストなかんじがほんとにうまかった。

それにしてもルキーニをやった人たちは野獣になりルミエールになりマウイ(モアナと伝説の海)になり…ミュージカル好きにとってはほんとに楽しい配役が続きましたね!!個人的には育三郎くんはルキーニにしてはプリンス感がありすぎると思っていたので、彼が野獣(つまり王子様)にキャスティングされ、狂言回しのルキーニがドンズバで上手かった成河さんがルミエールになり、謎のうさんくささ(褒めてる)でキラキラしてた尾上松也さんがマウイだったのは私的最高of最高なキャスティングだった。いえーい!!

 

あと、最初の配役発表で、濱田めぐみさんがマダム・ド・ガルドローブと聞いて、「えっポット夫人じゃないんだ!!」って思ったんだけど(ガルドローブはアニメーション版でそんなに重要な役じゃなかったから、濱田さん当てるのもったいないなと思ったのだ)、実際に観てみてとっても納得。マダム・ド・ガルドローブはオペラ歌手の役だから格別に歌がうますぎる濱田さんがぴったりだし、ポット夫人は歌はもちろんうまいんだけど”母性”を感じる声質や話し方が岩崎宏美さんでほんとによかった。すてきすぎ!!最後のBeauty and the Beastのテーマ、濱田さんと岩崎さんのデュエットなんだけど、こんな贅沢なデュエットあるかよーーーっって思った。泣く!!!

 

 

レジェンドの共演だぜ……。

岩崎宏美さん、ほんっとにすてきだった。歌うようなセリフまわし、優しく柔らかい声、でも野獣を唯一たしなめることのできる母のような強さもあり、あーーーキャスティングしてくれた人ありがとーーーう!!!

 

それにしても、濱田めぐみさんが劇団四季時代に美女と野獣のベルでデビューしたって初めて知ったんですけど、いきなり主役でデビューなんてそんなことあるんですか!?ヤバすぎるね……。

 

そして劇団四季美女と野獣キャストでガストンをやっていた吉原光夫さんが本作でもガストン声優にキャスティングってすごくない!?粋というかなんというか…。劇団四季時代から当たり役として有名だったとのことで、ほんとになんというか…ドリームキャストだね……。

 

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このブログに、光夫ガストンが観れることがどれだけすごいことか!!!って力説してあってドキドキした。生きているといろんな方向から思いもよらないハピネスがわいてくるよね〜〜。このキャスティングはエモすぎ…。

 

昔からの光夫さんのファンが「ハマり役だった」「光夫ガストン見るために必死に福岡遠征してた」「最高だった」と口々に言い、ご本人もニコ生で「大好きな役だった」「多分評判良かった」「『光夫ガストン?ま、大丈夫だろ♪』ってまさかの浅利先生ノーチェックでデビューした」って言ってた伝説のガストン。カツラかぶると2m超えてたというガストン。後からファンになった私はどんなに望んでも見ることは出来ないと歯ぎしりして諦めてたガストン。その光夫ガストンがまさかの超大作吹き替え版キャストとして蘇るなんて、こんなに幸せなサプライズがある?!

 

あと吹替キャストのこの映像ほんとにいい!!!センスある!!!楽しい!!!夢みたいな映像!!!こういうのが観たいんだよ私は!!!ほんと、何回も観た……涙

 

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超いい。参加してるみんながみんな、「この作品に参加することができて幸せ!」って思ってるのが伝わってくる。ハピネス…。

 

他の人もほんとにミュージカル界のスーパースターが勢揃いだそうで、私はあんまり詳しくないのでミュージカルファンの人の解説をありがたく読ませていただきました。すごいな〜。

 

みなさんそれぞれ超うまかったんだけど、藤井隆さんがマジですごかった。ル・フゥそのもの!!!!!違和感ゼロ。ほんとにジョシュ・ギャッドの口からそのまま出てるのかと思った。当たり役すぎ!!!ここに藤井隆さんキャスティングした人、センスありすぎる!!

 

 

 

こういう奇跡みたいな吹替キャストの共演、ほんっとによかったなーー。

 

個人的には、昆さんの声はベルにしてはちょっと甘めだったかな?と思ったり(意思の強そうな声のほうが合ってたかなと思わなくもない。ヒロイン感は超出ててよかったけど)、育三郎ほんとに起用してるのか!?ってくらいずっと野獣エフェクトかかってんのがおもしろかったりもしたけど、吹替キャストはもう、文句なしにパーフェクトと言えるでしょう!!!こういう夢みたいな吹替キャスティングがまた見たいものだ。ディズニーは吹替キャストいつも結構ワクワクさせてくれるけど、今回のガチ感すごかったです。感謝……。

 

 

 ▽脚本のアップグレードがヤバい

 

これはなんていうかもう、ディズニーオタクとして生きてきた半生を丸ごと肯定された的な悦びがあってですね……。アニメーション版『美女と野獣』なんて当たり前に好きで、映画も何回も観てるし、パークで見るとかグッズで見るとかで多分人生で何百回も目にしてきたあの『美女と野獣』が、いやそのままなんだけど、そのままなんだけど、でも、ものすごく昇華されてて、ほんと〜〜〜にすごかった。誰だあの脚本書いた人!!!!!すごすぎる。ああいう古典的名作って、設定もある程度フォーマット化されてしまうほど世の中の人に染み付いてしまっているくらいなのに、ダメなほうに変えられてるなんてことはまったくなく、むしろ原作ほとんどそのままなのに、時代背景や最新技術に合わせてアップグレードされて、原作で空白になっていた部分が作品を深くするために補強されていて、「こういうリメイクが観たかったのーーー!!!!!」って心から叫んだ。これからなんらかのアニメや漫画を実写映画化するひとたちにはお手本教材として観て欲しいくらいだ。

 

 

ほんまそれすぎて1億ふぁぼしたい。

いくつか原作と変わっていた設定があったけど、「ベルの住む村の住人は元々お城に出入りしていた人」というシナリオ、すごくない?元々そうじゃなかったよね??(たぶん…)ポット夫人の夫やコグスワースの妻と再会するシーン、超よかった。どおりでアンサンブルの中でも最初からめだってた人たちだった!!これはやられた〜〜〜!!!

野獣に魔法をかけた魔女も、村の中に未亡人としてまぎれて住んでいたという設定、すごすぎる。なんていうか…すべてのことに必然性があるかんじ、ほんとすごい。魔女バージョンのときは光り輝く美しさで、アガットバージョンのときはみずぼらしい未亡人にちゃんと見えるのすごい。フードをゆっくり脱いで豊かな金髪が溢れ出てくる仕草がめっちゃ好き!

 

 

 

あと、野獣とベルの幼少期についての描写が深くなってたこともよかった。あのシーンによって、二人に共通することは「孤独」なんだなというのがとてもわかったし、居場所のない二人がお互いに惹かれ合う理由がより深まってた気がする。

 

 

 

 

いや高尚すぎない???笑

ベルが全然ガストン(顔面はルーク・エヴァンズ)になびかなかったのもわかるわ。教養のある男が好きなんだね……。笑

 

美女と野獣』について、”結局男は地位で女は顔ってことじゃん!”と指摘する人の気持ちはわからなくもないんですが、私は『美女と野獣』の一番意義深いこととして、ディズニープリンセス史上初の「初対面で王子様のことを好きにならない(むしろめっちゃ嫌い)」なヒロインであり、一方の野獣も最初はベルのことを”泥棒の娘”呼ばわりで全然好きじゃなくて、「お互いにだんだん好きになっていく描写がある」という点だと思うので、その部分が深掘りされて、互いの孤独に寄り添える存在になったこと、読書という共通の趣味があったことがより丁寧に描写されているのがすごく好きでした。

それにしてもあの図書館のシーンは本当にすてき〜〜〜!!本に囲まれたあの部屋、ほんとに憧れる。ベルのめちゃめちゃ嬉しそうな顔がたまらないし、野獣のすねたようにジョークを言ってみせる初めてのデレ、本当にカワイイ。あそこから『愛の芽生え』につながるの、ほんとるんるんな気持ちになれるよね!!!

 

ベルはパリ出身である、という追加設定、いろんな解釈があると思うんですけど、ベルは「ここではないどこかに行きたい」とずっと思っていて、父親からパリにいた母の話を聞かされていたので、「村ではない広い世界」が「パリ」だったのかなあと思った。ところが実際パリに行ってみると、狭くて暗くて、パリにさえ行ければ抜け出せると思ってたけど違うと気づいた…とまでいうのは考えすぎ?

野獣がパリの観光地をいっぱい知ってるナチュラルボーンおぼっちゃまなの、個人的にめっちゃ可愛いと思った。いいね!!!育ちが!!!

 

あと野獣の生い立ちついて深掘りされて、家臣たちが「小さな時からお使えしていました」と話すシーン、個人的にすごく好き。使用人の矜持を感じるシーンが好きで(黒執事の使用人回とかめっちゃ好き)、この人たちは自分の仕事が好きで誇りを持っていて、だからずっとお城の中にいて希望を捨てずにいたんだなあ…と思ってめっちゃ泣いた。

 

 

 

魔法が間に合わなくて家臣たちが次々に固まってしまうシーン、死ぬほど泣いたんだけど、最初にプリュメットがルミエールの腕の中で固まってしまって(ルミエールの気持ちたるや!!)、そのあとガルドローブが固まるのを旦那さんが見て、彼のピアノの音が途切れ、わんちゃんもパタリと倒れ、そのあと息子を探し回りながらポット夫人が喋らなくなって、上から飛び出してきたチップが割れないようにコートかけがそっとキャッチしてそのまま彼も固まって……仲間たちが次々に物質になっていくのをコグスワースとルミエールが最後まで見ていて、コグスワースのほうが先に固まって「友よ 君と働けて光栄だった」と言って、もう喋らなくなったコグスワースに「私もだよ コグスワース」と言って最後に固まるルミエール、という流れ……。わんわん泣いた。こんな仕打ちってある!?と思った(結末知ってるのに!!!笑)これ、吹替では「君と”戦えて”光栄だった」になってたんだけど、原文はどっちなんだろう?個人的には”働けて”のほうが断然好きだ。コグスワースってずっとルミエールにお小言を言ってる真面目キャラなんだけど、そんな彼がルミエールのことを本当は一番信頼していて、「友」と呼べる間柄で、すっと二人で諦めずに働いてきた日々のことを思って号泣した。いい家臣たちだよ〜〜〜。ほんとに全員魅力的なキャラクター!!だから、息を吹きかえして、それぞれ人の姿になってぽんぽん現れるシーンの華やかさ、素晴らしかった。あのシーンは本当にずっと好き!!!よかった〜〜〜!!と思ってまたしても涙。あんなに幸福感に満ちたシーンはそうそうない!!!人に戻った野獣がルミエールに「友よ」と話しかけるせりふも好きだし(あの野獣が!家臣を友と呼べるなんて!!!)、プリュメットがベルに「命の恩人です」と言うのもよかった。プリュメットってアニメーション版でそこまでキャラついてなかったから、そのセリフを彼女が言ったおかげで主要キャラ感がぐっと増した気がする。そして最後に人間の子ども姿になったチップが「ベル!僕だよ!チップだよ!!」って抱きつくシーンの可愛さよ…!!そしてまた泣く。

 

 

 ▽音楽がマジですごい

 

ディズニー音楽の巨匠、アラン・メンケン氏のすさまじさよ……!!!いや、もともとのアニメーション版の音楽も全部全部全部名曲なのに(普通に全部歌える)、さらに今作のためにその上をいく3曲を描き下ろしていらっしゃるヤバさ。すごすぎる!!中でも私はEvermore(邦題:ひそかな夢)が死ぬほど好きで、毎回この曲が流れるたびに爆泣き。1回目鑑賞はEvermoreあたりからずっと泣いてた。すごい曲が爆誕してしまっている……!!私はキャストも曲も一切予習せずに観に行ったんですけど、本当によかったと思っている。物語の起承転結の転の部分である、野獣がベルを村に帰すシーンでさ…。こんなすごい歌が流れるなんてさ………。そのとき実はわたし、座席チョイスミス(前の方しか空いてなかったという痛恨のミス)による目の疲れをまあまあ感じ始めていたんですけど、Evermore流れたシーンで最大の爆泣きして、眼球めちゃめちゃ潤った。ありがとうEvermore!!!いやそういうの抜きにしても、サントラ全曲の中でダントツで一番好き。本当にすごい曲!!

 

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この曲のおかげで美女と野獣の「運命の大恋愛」感が35億倍になっているわけだけど、私が特に思い入れがある理由として、この歌をベルは聴いていなくて、観客だけが野獣の切実な恋心を知るということ。 せつねえ……!!!こんな歌を歌ってくれる男の子、そうそういない。

”Wasting in my lonely tower, Waiting in an open door. ”という歌詞がもうやばい。毎回ここで死ぬほど泣く。訳すると「孤独な塔で衰えながら 開いたドアのそばで待ちながら」なんですけど、こんなにも切なくて痛ましい情景が思い浮かぶ歌詞があるだろうか。ちゃんと韻を踏んでいながら、この圧倒的な喪失感、野獣がこの先の自分の人生をすべて捨ててベルの幸福を願ったこと、少しでも最後までベルの姿を見ていたくてたった独りで塔を登り続けて、愛しく思う人を遠くから眺める姿……全部全部胸が張り裂けそうだった。まぎれもなく愛だ。このあと、”And as the long, long nights begin”という歌詞が続くのも悲しい。「明けない夜が”始まる”」んですよ。「明けない夜が”来る”」んじゃないのだ。始まるのだ。彼はたった一つの、自分とお城の魔法が溶けるかもしれない希望を自分の意思で手放したわけで、呪いが解けることはもうないのである。今までも暗い日々だったかもしれないけど、呪いがと解ける日はいつか来るという希望があって、でも、このシーンの時点で、その希望はすべて失われた。だから”始まる”なんだよね。怖いよな…でも野獣はベルのためにそうする道を選んだわけで、つまり愛なんですよ。ものすごく壮大なラブソングだと思った。

 

 

 

 

 

 

私はオタクなので何度も同じ話をします。

 

あまりにもこの歌が好きなので、エンディングでもEvermore流れたときめっちゃ嬉しかった!!そしてここでも鼻水たらしながら泣く。

ていうかエンドロール3曲はズルいよね!?あんなん絶対泣くわ!!!体感としてはエンドロール3曲で本編2時間と同じ量泣いた。だって〜〜〜!!

 

1曲目:今作の描き下ろしバラードの名曲、”How Does a Moment Last Forever”がエンドロールか〜〜そっか〜〜〜!!!いい曲〜〜〜!!って感じなのにあのキャスト1人1人をクレジット紹介するあのかんじ、キャスト陣への愛を感じずにはいられないし、エンドロールなのに画面めっちゃ華やかだし、なんなら本編未公開特別映像感あるくらいのボリューム。泣く。物に変えられちゃってた家臣たちが物バージョンと人間バージョンで出てくるのにも泣く。チップの男の子の得意げな表情可愛すぎないか!?ガストンめちゃ悪役なのに3番目に出てくることにも萌えるし(?)、ル・フゥ役ジョシュのいたずらな顔もいい感じだし、プリュメットは投げキッスがセクシーだし、アガットはきれいだし、ルミエールとコグスワースそんな大物俳優やったんかーい!ってかんじだし、最後にクレジット出てくるのがポット夫人役エマ・トンプソンさんだったことにもきゅん。ドラマでも映画でもなんでもそうなんだけど、演出がかっこいいエンドクレジット萌えの人間としてときめきが止まらないエンドロールだと思った。し!か!!も!!!1991年アニメーション版の、伝説の主題歌”Beauty and the Beast”を歌った、セリーヌ・ディオンさんが歌っている……!!なんなのその演出。なんなの!!!往年のファン泣かせにきてるやん!!!!!!100兆点だよ!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

同じ曲(Beauty and the Beast)じゃなくて新曲のほうを歌ってもらうっていうのがとてもいい。あの時代の伝説はそのままに、それでなお進化をとげたっていうのが、主題歌からもわかる。やばい!セリーヌ・ディオンさんにとってもキャリアの誇りになっているといいなあ…。長く同じ仕事をした人だからできる偉業ですよね。

 

2曲目:先述の通り、全世界の人間が知っている(と思われる)伝説の主題歌”Beauty and the Beast”もリメイク。アリアナちゃんが歌っているよ〜。この主題歌、他の曲と違って、ちょっと抽象的な歌詞なんですよね。「時を超え愛された物語」みたいな歌詞があって、メタ的というかなんというか、登場人物の誰かが誰かに歌っているのではなく、「『美女と野獣』という物語全体」のことを俯瞰した曲というかんじがする。私はアニメーション版美女と野獣が映画館で上映された当時、まだ生まれてもいないんですけど、それでも当たり前にこの物語を知っていて、ヒロインが黄色のドレスを着ること、野獣は青の服を身にまとうこと、物になった家臣たちが歌って踊ること、なんでも知ってる。歌だって全部歌える。まあ私がディズニー好きであることを差し引いても、美女と野獣のストーリーとかイメージって、ほとんどの人がなんとなく知っていることだと思うんですけど、それって本当にすごいことなのだ。26年前に作られた映画がリメイクされてこんなにヒットするということがもうすでに、「時を超え愛された物語」である証拠なので、ディズニーを好きでよかったなあ…としみじみ泣いた。

 

3曲目:Evermoreだーーーーー!!!!!!ダン・スティーブンス版じゃなくて、ジョシュ・グローバン版だけど、こっちもめっちゃいい…。声が深くていい。

 

 

エンドロールが3曲あるってかなり贅沢だと思うし、サプライズすぎて嬉しかった!!どれもエンドロールにふさわしい名曲。

でもでも、朝の”Belle”とか、酒場のシーン”Gaston”とか、家臣たちのおもてなしの”Be Our Guest”もやっぱり名曲で、ミュージカルじゃ〜〜〜!!!ってかんじで楽しすぎるので大好き。特に”Belle”のラストでアンサンブルがぴたっと止まってベルだけ歩く→一斉に動き出す、のシーンとか超好き。あのシーン、上から見たらみんなの衣装が赤か青か黄色かで統一されてるのがわかって、美術もほんとにきれいなんだよ〜。”Gaston”とかも、アンサンブルキャストみんなこのシーンの練習楽しかっただろうなとか妄想してしまってワクワク…。ミュージカルとかでも「アンサンブル全員が歌って踊る」系が大好きなので、大人数で歌って踊るシーンは何回見てもときめくのであった。

 

 

 ▽美術がスゴイ

 

CG技術すごいし、お城のシーンとか相当豪華なのでこれ背景もCGなのかな?って思ってたら、ほとんどセットみたい。すげー!!こりゃ撮影もテンションあがるわ。

 

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メイキング動画、めっちゃおもしろい!あのシーンこんなかんじで撮影したんだ〜みたいな。こうやって見るとベルってお城の中のシーンほとんど独り言演技だったのかもしれない。野獣が横にいるときは、まあダン・スティーブンスはいたけど野獣スーツ着てたわけだし。あれ相手にロマンチックな演技や泣ける演技やセンチメンタルな演技をしていたなんて、エマすごいよさすが女優だぜ…。

 

 

 

 

 

 ▽『美女と野獣』はマジで最高

 

あーーーー話はつきない。。「好き」「すごい」「やばい」しか言ってない語彙力のなさすぎる感想文だけど、とにかく最高のエンターテイメントを観せてくれてありがとう、関わったすべての人に感謝!!!という気持ち。モアナ観たときもディズニーありがとうって思ったけど、やっぱり今回も思った。こんなすごいものが生まれる時代に立ち会えてよかったなあ。

 

 

いろいろ書き足りないことはある!!それにきっとこれからも急に今まであんまり注目してこなかったシーンが気になりだしたりするだろう。でも、それでいいのだ。長く愛されるのがディズニー映画だし、何回観てもおもしろいし、何度咀嚼してもときめく。

でもやっぱり初めて観たときのインパクトのでかさたるやだったから、すべての記憶をなくしてまたゼロから『美女と野獣』を観たいな〜〜〜!!!

 

ディズニーは本当にたのしい、だいすきだ〜〜〜。生きててよかった。

ありがとう世界〜〜〜〜〜!!!!!ありがとうディズニー!!!!!!!