Queenがバンドってことも知らなかった女が映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観た末路

結論から言うと今24時間Queenのことを考えている。こんなはずじゃなかった。子供の頃から洋楽にも音楽にもほとんど興味をもたないまま大人になった私が、ひとつのバンドのことを考え続けているなんて本当に信じられない。それまで好きだったもののこともなんか忘れつつある。それくらい衝撃な出会いだった。困った。困ってない。どうすればいいのか本当にわからないので、有識者のみなさまほんと助けてください…何から勉強すればいいんですか…???

 

映画『ボヘミアン・ラプソディ』、最初は「なんか話題だから観てみるか」くらいの本当に軽い気持ちで足を運んだのです。その時点で私のQueen及び映画に関する知識は「We will rock youを歌ってる人(?)の映画?」くらいのものでした。

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一般的にこの映画は「Queenのことを知らない世代でも楽しめる」という触れ込みだったと思うんですけど、私がこの映画を初めて観たときの正直な感想は「良い映画なのはわかるんだけど、あまりにもQueenについて知っていることがなさすぎてよくわからん……」でした。

そもそも、本当にQueenについて知らなすぎて、2時間映画観てまず思ったことはQueenってバンドだったんだ〜」でした。今思うと本当笑っちゃうんですけど、でも本当にまじで何も知らなすぎて、映画観る前の私は、「Queenって2人組デュオだったんだよ☆」って言われても「へーそうなんだ」って言ってたと思うし、「フレディ・マーキュリーっていうソロ歌手がWe will rock youを歌ってるんだよ☆」って言われても「へーそうなんだ」って言ってたと思う。それくらい知識がなかったんです。これはそもそも私が子どものときから音楽に興味がなくて、まして洋楽なんてもっと聴かない人だったというのもあると思うんですけど、本当にマジでガチで世代じゃない(例えば、フレディが亡くなったとき、私はまだ生まれていない)というのもあると思います。

しかし、映画全体から漂う良映画感と、こんなに世間から支持されているものの良さにピンとこないもどかしさから、「何がわかれば私にもこの映画の良さがわかるんだろう」と逆に興味がわいてきました。

私はなんとなく「この映画って『Queenのことを知っているかどうか』というより、『Queen“どれくらいすごかったか”を知っているかどうか』で感じ方が変わるんじゃないか」と思って、そんなことを考えながら映画館を出ると、その日がたまたまフレディ・マーキュリーの命日だったため、その映画館がメッセージボードを立てかける企画をしていたんです。そこに書かれたメッセージを読むと「ライブエイドが観たくて朝3時までテレビの前で起きていたことを思い出した」「クイーンは私の青春です」「自分もゲイです。フレディのおかげで生きてます」…などの、熱いメッセージがたくさん書き込まれていて、あぁ~~~なるほど、そうか、そういうことなんだな、と、この映画の噛み砕き方が私にも少しわかったような気がしました。私はマジで何も知らんかったけど、多分このひとはカリスマアーティストってやつだったのでは……??と……

年が明けて、映画のアワードシーズンになって、主演のラミくんがゴールデングローブ賞などたくさん主演男優賞をとっていることやそのスピーチの内容が素晴らしかったことに触発され、「もう1回くらい観てみようかな…」と思い始めたのが1月。1回目に観たときから2ヶ月が経っていました。

Queenについてや、役者さんのインタビューなどもちまちま読み始め、なんとなぁ~~~く、4人の顔と名前が一致するようなしないような状態で観たのが2回目。2回目鑑賞後の感想は「ドラムの子めちゃくちゃかっこよくない?????」でした。

いや………………ドラムの子…………………めちゃくちゃかっこよくない…………………………………???????

ブロンドの髪に端正な美貌、愛称が「女殺し」、出るたび違う女の子を連れている、歯学部のインテリ、なんでも口に出してはっきり言うし気に入らないとすぐ物とか投げる、タバコ咥えたままドラム叩いたりするけど友情にアツいタイプで……みたいな………そんなん………そんなん………全世界の乙女が好きなやつじゃんか………??と思いまして、そこではっきり「ロジャー・テイラー」のことを認知しました。推しを見つけると一気に世界の解像度が上がるのは世の摂理かと思いますが、とにかく私の場合はそれを入口に4人の顔と名前と担当楽器とキャラを覚えました。

 

 ↑最初に何かを掴んだ私のツイート

 

 

そこからは早くて、Twitterでロジャーのことを調べまくるかたわら、クイーンのこと、他のメンバーのことをめちゃくちゃな勢いで学んでいきました。映画の時間軸のあとベースのジョンは音楽業界を引退していること、ていうかブライアンとロジャーはまだQueenとして活動していること(そんなことある?!当然解散してるかと思っていた)、Queenは来日したことがあってそのときめちゃくちゃ日本の女の子から人気だったこと、その出来事もあって今もQueen親日家でいてくれているらしいこと………

↑私が最初にロジャーに沼落ちしたのはこのツイートがきっかけでした

 

 

それから、俳優4人(通称ボラプボーイズ)のことも同時期にめちゃくちゃ好きになりはじめ、主役のラミくんはエジプト系アメリカ人で、フレディと同じで移民の子なこと、ブライアンを演じてるグウィリムさんはマジでブライアンに似すぎなこと、ロジャー役ベンくんはやっぱりめちゃくちゃ美貌なこと、ドラムできないのにできるってハッタリかましてオーディションに受かったこと(笑)、ジョン役マゼロ氏は一番のムードメーカーでSNS芸がすごいこと、それから、ボラプボーイズまじで仲良くなりすぎて今でもチャットグループで毎日喋ってること、役者の半分はイギリス、半分はアメリカに住んでるのに月一で会ってること、などなど、調べれば調べるほど供給がありすぎて、私の人生がQueen関連のことでいっぱいになるのにそんなに時間はかからなかったです。加速度的に調べては調べては、もっと知りたい、あれもこれも教えて欲しいってことが溢れてきて、気づけば24時間Queenのことを考える日々になっていました…

 

 ↑私がボラプボーイズに沼落ちしたのはこの動画を見たときでした 言葉を失う…

 

 最近、大学受験以来の英語学習に取り組む私なのであった…(いいことだ…)

 仕事のモチベまでなぜかあげてくれるQueen

 来月のカード明細怖…

www.instagram.com

これ本当〜〜〜に大好きな写真!!!

 

 

ここからは映画について書きます。

私は最初この映画を観たとき「これは人生への讃歌なのかな」と思った。人生は複雑で大体つらくて、世界の頂点に立った人たちにも深い孤独や悩みがあり、だけどやっぱり人生には素晴らしい瞬間があって、その祝福が結実した瞬間としてのライブエイドなのかなと。フレディが歌に込めた魂は人生を祝福するものだったのかな〜と。生きること、歌うこと、愛すること…そういうことが行ったり来たりして、重なり合って、響き合う、そういうなにか。

けど、その次に見たときにはこれは人生への讃歌とはいえないと思うようになった。フレディは多分、人生は素晴らしいとか思っていなかったんじゃないかと思ったから。チャーミングでものすごく魅力的な人だったと思うけど、彼自身は誰かのために歌ったりしていないし、彼自身の渇きを癒すために、苦悩を発散するために歌という表現を選んだことが、結果的に世界中の多くの人を救ったけれど、彼自身は誰かを「救おう」とか思って歌っていない(と思った)。

 

そのあと、これってシンプルに青春映画なんじゃないかと思った。特に序盤は顕著で、彼らは学生時代に出会ってバンドを組んでいるので、小さいライブハウスで演奏して、言い合いしたり徹夜でレコーディングしたりしながらスターダムをかけあがっていく姿は青春そのものすぎて本当にまぶしい… 同じ役者さんが15年分くらいを演じているので、序盤のみんな本当にかわいいんです!!

それから、この映画にブライアン・メイロジャー・テイラーが監修で参加していることを知り、そうかあ…と思った。自分たちが生きている間に、って思ったんだろうな……と。この映画ではバンドは家族であると強調して描かれていたし、実際ブライアンはインタビューで自分の家族よりバンドを優先することがあると語っていたので、本当のことなんだろうと思う。一方で、劇中でフレディが吐き捨てる「家族なんかじゃない。君たちには妻と子供がいる、じゃあ俺は?」という言葉の重みもめちゃくちゃわかって、でも、だからこそ、ブライアンはフレディに、僕たちは家族だよって何度でも言い続けたかったんだろうなと思って胸が痛かった。

私なんかには想像もできないけれど、たぶん…… もっと叱ってやればよかった、もっとちゃんと見ておくんだった、殴ってでも止めるべきだった、いやがられても抱きしめてあげればよかった、もしあのとき、もっと、もっと…って、思うことが、ブライアンとロジャーには山ほどあるんじゃないかと思って、でも人の命は不可逆で、一緒に過ごした時間だけがほんもので、残されたひとたちはどうにかして今あるカードを切って残りの人生を過ごしていかないといけなくて、だったら、何ができる、彼へのあふれんばかりの愛とリスペクトの気持ちを、自分たちが世界中の人と共有できる形で昇華するとしたら?って、頭のいい彼らが考えて、そのひとつの答えが、この映画だったのかもと思った。

だからこの映画は、ある側面では確実に、愛の映画だと思う。ほかならぬQueenが、フレディへの愛とリスペクトを形にしたかった、それもフレディの望むように!

この映画に関して、HIVの描写が足りないとかなんとか、そういう批判があることは知っているし、そういった指摘なくしては私は本当の意味でフレディ・マーキュリーが辿った壮絶な人生のことを知る由もなかったから(ゲイかバイセクシャルだったことももちろんこの映画で初めて知った)、そういう第三者からのコメントによって補完されていくのは、悪いことではないと思う。その一方で、死後30年近く経つのに、未だにフレディは世間からの「真実を述べてください!」という暴力に晒され続けているのかと思うと愕然とする。良くも悪くも彼には影響力がめちゃくちゃあるので、移民やLGBTとしての言葉を、世の多くの人がフレディの口から語られることを望んでしまうのは、わからなくもないんだけど。

 

けれど、それで逆説的に、なんでこの映画がフレディの享楽的なゲイ・ライフについて描かなかったのかがわかった気がした。ブライアンやロジャーでさえ「フレディ本人から明確に説明されたことはない」と言っている彼のプライバシーを、あけすけに暴こうとしてくるアウティングと、フレディはずっと戦っていたんだから、ブライアンとロジャーは何よりそういう暴力と戦うために、もう自分では声をあげられないフレディのために、何度でも立ち上がると決めた男の子たちなんだった。そういう愛の在り方の果てしなさに思いを馳せた。誰かの祈りを投影されてしまうのはスターの宿命でもあり呪いでもあるんだけど、フレディはそういうエネルギーに消費されながらもギリギリ消耗し尽くさなかったように私には思えて、それはやっぱりメンバーたちファミリーがいたからじゃないかなと思った。「そう思いたいからそう思ってる」節もあるかもしれないけど、私はそう信じる。見たいものを見せてくれるQueenの引力が好きだし。

 

学生時代から一緒にいて、同じバイト先に勤めたり、売れない時代にルームシェアしたり、スターダムを駆け上がる瞬間を共にして、世界の頂点に一緒に何回も立って、お金のことや音楽のことでめちゃくちゃもめたり、仲直りしたり、そんなことを20年も一緒にやってきた仲間が、一人だけ先に死ぬって、どんなだったんだろう。すさまじすぎて、私には見当もつかない。『ブレイク・フリー』というドキュメンタリー映像でフレディ出棺の日の映像が流れたとき、喪服姿のブライアンが写って、私が気がおかしくなるかと思った。グループ活動をしているひとたちの一人が亡くなって、ほかのメンバーが喪服を着てうつむいている瞬間を目にするのはいつも本当につらい。こんなのリアルタイムで1991年を生きていた人はどんな気持ちでこのニュースを見たんだろうって思う。

 

私がこの映画を見たあとQueenについて調べていくうちに知ったことの中でひとつ、映画からうけた印象と大きく違ったのは「全員が作詞作曲ができる」という点だった。フレディ一人が引っ張るバンドなんじゃなくて、全員が対等な関係だったということをだいぶあとになって知った。本当は1人でも立てる4人が集まって、4人だから最強になったのがQueenというイメージで、それでもなお、この映画が「フレディというスターについて」というメッセージに終始していたの、逆にすごいと思った。自分だったらそんなことできるだろうか。でもやっぱり、ステージに立つフレディの圧倒的なカリスマ性を、メンバーのみんなも好きだったんだろう。とんでもないやつとバンドを組んでしまった数奇な人生を愛しく思って、じゃないと、自分の人生をデフォルメして他人に語らせる、商業エンターテイメントにするなんて、やっぱり、普通の人じゃできない。彼らはスターで、スターであるがゆえに苦しんだことも多かったと思うけど、でも、そういう人生を自分たちで選び戦略的に成功を掴んだ、そういう強さがQueenの魅力だと本当に思う。

 

そしてそんなQueenの願いを、途方もないプレッシャーのもとで形にした4人の若い俳優たちの才能と努力が結実した瞬間を目の当たりにできたのも、ものすごい奇跡だった。フレディとジョンにこの光景を見てほしかったと本当に思った。この映画賞は、映画関係者のものだけど、Queenという4人のロックレジェンドが若い男の子たちに新たなチャンスと栄誉を与えたという意味で、Queenの商業エンターテイナーとしての異次元の才能とパワーを世界中に叩きつけたようで、あんまりにもかっこよくてくらくらした。なんでこんなことができるの、なんでここまでできるのって、くるしいくらい尊敬する。ブライアンとロジャーが2人で歩み始めた旅路は、4人での日々が終わりを告げまた2人になっても続いている。映画みたいだ。そりゃ人生映画にもなるよ。

 

 そしてあまりにもこの映画のことを好きになりすぎて、アカデミー賞授与式が観たすぎて、生まれて初めてWOWOWの契約をしました。自分がWOWOWを契約するときがくるなんて本当に信じられない!!自分とは無縁だと思っていたものがバンバン自分の世界に入ってくるのすごい、パワーがすごい。そしてオープニングアクトQueenを見て泣き、ラミくんの主演男優賞に泣き、全部で4冠を達成したことに「Queenは4人だから全員に王冠を渡せるね」とかいうファンのツイートに泣いた。好きな映画があるとこんなにアワードシーズンが楽しくなるんだ!!という大発見があり、朝からTwitterにかじりついてオスカーのゆくえを見守るという経験をしたのも良き思い出…世界にはこんな楽しいことがあったのか…これを新たなライフワークにしたいな…

 WOWOWありがとう……

 

書きたいことがまとまらない。他にも、いろいろ、映画の細かい好きなシーンやセリフについても書きたいし、メアリーのことも、ボラプボーイズのSNS芸についても書きたいけど、Queenは歴史が膨大すぎるし現在進行形なので、知りたいことも考えたいことも多すぎる。まさか自分が50年前に発足した英国のロックバンドを好きになる日がくるなんて本当に思っていなかったけど、好きになってから毎日が楽しい。もっと知りたい、もっと聴きたい。好きになればなるほど、フレディがもう亡くなっているという事実がつらくなるけど、でも、なんか死をもって逆説的に永遠性を帯びたような印象もあるのが不思議だ。だって現に私は、既に亡くなっている、生きて動いてる姿を見たこともない人のCDを買って、聞いて元気をもらってるなんて奇跡みたいだ。

ジョンは業界を引退してQueenを構成するピースをもう1つはずすことで本当に4人時代のQueenに自らケリをつけたけど、同時にブライアンとロジャーはひどい鬱状態からもう一度立ち上がってQueenのレガシーを継承し続けると決めた、という、真逆の行動なのにそれは両方ともQueenを「永遠」にする機能を有しているように私には思えた。本当にこんなことが現実に起こっているなんてすごすぎて私には途方もなく感じる。

映画をきっかけにQueenを聴くようになった新世代として、なんであと50年早く生まれなかったの私〜〜〜と思わなくもないけど、でも、「間に合った」とも思う。同じ時代にギリギリ生きられてよかった。この映画をつくってくれたみなさんに感謝します。そしてこの映画に関わったすべてのひとの今後の人生に光が射しますように!Queen来日ツアー待ってます!!!!!!

 

www.universal-music.co.jp

楽しみ楽しみ!

 

ところで70年代のみんなまだ髪が長かった頃のLive映像が見たいんですけど何を買えばいいのでしょうか…有識者の方、よかったら教えてください…

twitter.com

 

 

《備忘録》

www.huffingtonpost.jp

↑この記事読んでQueenメンバーの顔と名前、役者さんの顔と名前を覚えようとがんばった記憶…

ourage.jp

www.cinematoday.jp

 

 

【ColourPop×Disney】実は買ってた カラーポップホリデーコレクション2018

こんにちは。

 

ブログ書いてる人あるあるかもしれないんですが新しく買ったものを一旦写真に撮ってから使い始めよう、と思うがあまり、いつまでも開封できないことってありません?

今日はそんなお話でして、ついに購入品を開封しました。カラーポップの2018年ホリデーコレクションです。家に届いたのは去年の11月!!

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コスメ好きでディズニー好きの私としては買わざるを得なかったこのコレクション。実はカラーポップを買うこと自体初めてでして、ずっと気になってはいたのですが、ホリデーがディズニーコラボと知って「今買わずいつ買う」と思い、ついにカラポデビューを果たしたのでした。

ホリデーコレクションですがまだまだ全然買えます。特設ページあるよん

Disney Designercolourpop.com

 

余談ですが、モタモタしている間に一度sold outしてしまったんですよね。気づいたとき本当に焦りすぎてBUYMAとかで定価の4倍くらいで売っているやつを見ては頭冷やして私〜〜〜と唸り続ける日々だったのですが、なんとカラーポップのすごいところで2週間後くらいに普通に再販が始まり、あわててドカドカカートに入れまくってポチったのでした。あのときの再販のお知らせ嬉しすぎてスクショ残してます。

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再販は英語で”back in stock”とか"restock"とか言うということを知り一つ賢くなれました。

ところでカラーポップのメルマガって毎回可愛すぎませんか…?毎日来るのに全然うざくないどころか毎日届くのが楽しみだもん。そもそもが新商品のお知らせやセールのお知らせなど嬉しい情報が多いのに加えて、毎回ビジュアルが違うのがすごい。デザイナーがすごい。あとキャッチコピーもワクワクするものばかり。日本のつまらん企業メルマガを作ってる人はカラーポップのメルマガを一度見てみてほしい。

 

全コレクションの中から私はアイシャドウパレット”It's a Princess Thing”、super shock shadow5個(私が購入した時点で再販になったが6個中5個だったのですが、もう1個も今なら買えます。けどその色が緑だったため「緑…使うか…??」と思って追加購入はせず…かなり悩んだけど…)、ハイライト2個、リップグロス3本です。

全部にディズニーの歌のタイトルやキャラクターの名前がついていて、ディズニーファンならときめくこと間違いなし!!

 

まずメインアイテムのアイシャドウパレットから。これだけは何が何でも絶対にほしくてほしくてたまらなかったから、再販してくれてありがとうカラーポップ!!!15色入りでなんと20ドルという破格のお値段。

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は〜〜〜もうパケも中身も本当に可愛い…うっとり……

ディズニープリンセスが現代風のファッションに身をまとっているというパッケージデザイン。おしゃれ!!黒人プリンセスのティアナもちゃんと入っているのがとってもUSAですね(アメリカのディズニーワールドではティアナも出てくるんだけど東京ディズニーランドでティアナって見たことないよな)。

ところで15色をスウォッチする元気がないのでここは公式の情報を見てください。

www.instagram.com

カラーポップInstagramってなんでこんなに可愛いのだろうか…

 

続きましてシングルアイシャドウ。

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はーかわいい。まずもって箱からかわいい。ゴールドて!!

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箱の中までかわいくて私は死んでしまいました。表面がゴールドで中面が黒にカラフルなキラキラのあしらい… もうね~~~こういうデザイン大好きなんです!

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ちなみに箱の裏面には”Keep the magic in, Close jar tightly after use.(魔法を閉じ込めておくために、容器をしっかりと閉めてね)”って書いてある。ディズニーーーー!!!!世界観が完璧や。

箱の話はこれくらいにして……。このsuper shock shadowシリーズは有名ですよね!!よく見る気がする。触ってみて納得しました。しっとりなめらかな質感、肌にぴったり密着して全然とれないモチの強さ、それからきらんきらんのラメがたっぷり入っていること!!これはメイク好きにはたまらんやつ。

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シンデレラ城がプリントされた限定パッケージのかわいさよ…ときめき…

スウォッチです。

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あんまり伝わってないかもなんですがすごいラメラメでいいですよ!!アイシャドウはキラキラしていればいるほどよいと思っている私のような人間にはぴったりです。

 一番上のHEIGH-HOはベースカラーかな。白雪姫だから白なんでしょう。雪のように白い肌の白雪姫にはきっとこんなアイシャドウが映えそう。肌に溶け込むようになじんでラメが顔を輝かせてくれそうです。

その次のSO THIS IS LOVEはなんの歌だろうと思ったらシンデレラの「これが恋かしら」の英語タイトルだそうです。さすがシンデレラというか、万人になじみそうなベーシックカラー。

その次のA WHOLE NEW WORLDはディズニーそんなに好きじゃない人でも知ってると思われる名曲中の名曲から。私はディズニー映画の中でもアラジンが一番好きなんです!アラジンから名前をとったアイシャドウがパープルなのはなんかわかる。この曲が流れている時の夜空の映像とか、なんか全体的に紫っぽい雰囲気の世界観ですもんね。 

その次のALMOST THEREは『プリンセスと魔法のキス』の劇中歌のタイトルですが、この曲好きだから嬉しい!黒人プリンセスティアナの肌の色から着想を得たかのような濃いブラウンで、これもどんな人でも使えるカラーだと思います。目のキワに使いたい。

一番下のBE OUR GUESTは濃いピンクというか、パープルがかったピンクです。美女と野獣のキーとなる薔薇を思わせる深みのある色で、この中だと一番ラメが控えめ。どんな使い方ができるか今からとってもわくわくします!

 

続きましてハイライト。

ハイライトとか段ほぼ使わないんですけどパケ可愛いし、私が本当に大好きなディズニーソング「A PART OF YOUR WORLD」の名前がついていたので買わざるを得ず……

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suoer shock shadowと箱のデザインもパッケージデザインも同じですが、サイズが少し大きめです。並べるとこんなかんじ(上2つがハイライト)

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そしてスウォッチなんですが本当にへたすぎる。貼る意味なくね?でも一応貼る。

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全然見えん。上のA WHOLE NEW WORLDはピンク系で、下のA SMILE AND A SONGはゴールド系なんです。A SMILE AND A SONGのほうが使いやすそうかな。でもハイライトでここまで色が違うものを2つゲットできてわくわくです。触ってみたかんじはsuper shock shadowにすっごく似ていて、しっとりなめらかな質感でした。

 

最後にリップグロス

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私は普段からリップグロスをあまり使わないのですが、このゴールドのパッケージが可愛すぎたのと、3本の名前がそれぞれ「BIBBIDI」「BOBBIDI」「BOO」だったのでどれか1本だけ買うというわけにもいかず…ううう、コレクター気質をよくわかっているネーミングだ!!

スウォッチ。これまた最悪な出来栄え。

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いやこの画像はあまり信じないでください。特にBIBBIDI…肉眼で見るともっとラメです。ベースは無色なので、これは本当にクリアグロス。もともとのリップにラメだけを重ねたいときに塗るやつ。

その下のBOBBIDIはコーラルピンクです。ラメなし。コーラルピンクって今まで使ったことないかも。果たして私の顔に合うのか!?楽しみ。

最後のBOOはなんというかコンサバなピンク色。ラメなし。

ちなみに質感はべっとりしてます。べっとりグロスが苦手な私は果たしてこれらを使いこなせるのか…乞うご期待。

 

 

さあ!!ようやくここに記録として残せたので明日からがしがし使っていきたいと思います。夢のカラーポップ。初めてのカラーポップ。楽しみだな…。

昨年はこれを買ったので他ブランドのホリデーコレクションは買いませんでした。ここ以上にピンとくるブランドはなかったので!!

今年はあんまり新しいコスメは買わず、今あるものを上手いこと使ってメイクの幅を広げるほうに注力していきたい、そんな気分です。新作コスメは、人のコスメ購入レポで追体験して事なきを得たい。

 

それではまた。

 

 

 

 

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母のコスメでフルメイク

あけましておめでとうございます!!

今年もよろしくお願いいたします!!

 

今年の目標は、筋トレと、TOEICの勉強と、ブログの更新頻度を上げることです。去年も言った!

 

さて、年末年始は実家でぐうたらしておりますが、実家の楽しみのひとつといえば母のコスメを勝手に使ってメイクをすることです。というわけで新年1発目の記事は、母の愛用コスメをレビューしていきたいと思います。ちなみに私の母は50代半ばですが、夜中に衝動買いで5万円のヤーマンの美顔器を買うような、まあまあな美容好きおばはんです。

 

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 どどーん。それではいってみよー

 

アテニアのクレンジング!なんかベスコスでよく見るやつだー!と思って、るんるんで使ってみたはいいのですが、なんか私似た名前の別のブランドと勘違いしておりまして、10,000円くらいする商品だと勝手に思い込んでいました。公式オンラインショップで 1,836円也。安っ!そしてこのブランドがFANCLの姉妹ブランドであることを今知る。そうだったのね!どおりでするんと落ちて洗い上がりがさっぱりしっとりなわけです。マイクレは同じ値段で容量が120mlであることを考えると、アテニアのほうがお得なわけかあ…でも気持ちすこーしマイクレのほうがテクスチャーがこってりしててきちんと落とす感があるような気がするので、使用感はマイクレのほうが好きかもなー、アテニアは年齢層もうちょい上がターゲットのはずという思い込み含む。

 

www.attenir.co.jp

 早速サムネが商品画像にならなくて鬱ですが、もう1個アテニアの製品。こちらは洗顔マッサージジェルというもので、柔らかいつぶつぶがジェルの中に含まれています。洗顔後、このジェルで顔をなでると肌がつるつるになります。じゃりじゃりしたスクラブより肌を傷めずに済みそう。その反面、自分がおばあちゃんになった気持ちにもなる(アテニアは年齢層高めという思い込み含む)

 

母の化粧台になぜMACなどというヤングな(?)ブランドがあるのか謎ですが、MACは気になっているものの使ったことのないブランドのひとつなのでありがたく使わせていただきました。これクリームとしか書かれてなかったから勝手に乳液みたいなもんだとばかり思ってたのですが調べたところ下地らしい。調べてから使えよ!!でもまあいろんな使い方ができるマルチクリームのようです。

ストロボという名称なだけあって、肌が水で濡れたようなツヤツヤ肌になります。ツヤ命!ヌラヌラ大好き!な私はこの仕上がり感がとてもお気に入り。1日たっても特に目立って化粧崩れしたりしなかったと思います。は〜、MAC、今年は色々使ってみたいなあ… もうターゲットから徐々に外れ出すお年頃…だと思うんですよね、メイク好きの若い女の子向けなイメージがあります。

 

 これもベスコスでよく見るやつや!高いやつ!!ありがたく使わせていただきました。日焼け止めBBみたいなもんだと思っているのですが、崩れにくいし、デパコス使ってまあす♡という気分にさせてくれます。きっと効果も高いんだと思います。

 

 シャネルさま!!ありがとう母よ… ル ブランシリーズのこのリキッドファンデーションは、どちらかというと軽くて薄づきです。ハイカバレッジを求める私の母(50代)は若干ご不満のようでしたが、さらっとしたテクスチャーのリキッドファンデが好きな私には非常にツボでした。しかもまあまあカバー力はあるし、足りないところはコンシーラー使っちゃえば私の肌には万事OKです。シャネルのファンデを使っているというだけでこうも気持ちが上がるんですねー 

パッケージもシンプルで洒落てていいですよね

 

その昔エチュードハウスのお粉(確かBBクリームのあとにのっけるフィニッシングパウダーだったと思います)を使っていたとき、仕上がりがあまりにも陶器のようなつるーーーん肌になる(ベースメイク何使ってるの?と友達にも聞かれるほどだった)のがすごすぎて今でも覚えているのですが、あの商品はなんだったのだろう… この商品ではないようです。なんか塗ってもあんまり変わらないような…はぼ透明?みたいなパウダーだと思います。キャンメイクのマシュマロフィニッシュパウダーのほうが、肌色がついているので、良い意味で「化粧してます感」が出ると思いました。

 

store.shopping.yahoo.co.jp

こちらもう廃盤のようなのでリンクはヤフーショッピングです。笑

それにしてもわくわくする美しいビジュアル!!オレンジ、薄ピンク、中間ピンク、濃いピンク、ピンクブラウンの5色が入っており、どこをとるかでいろんなチークの色味が楽しめるという遊び心満載な商品。毎日、どの部分を使おうか考えるのが楽しかったです。個人的にはピンクブラウンでシェーディング風に使うのが好きでした。発色がめちゃめちゃよいので適量を自分で見つけましょう。

 

www.lancome.jp

 「イプノ」って何…?

 これ、最初はコンサバすぎてあんまり…と思っていたのですが、数回使ってみると、思ってたよりラメはラメとして発色するし、グラデーションは自然な陰影を作ってくれるしで、上品な目元になると思いました。

 

これ、超〜〜〜発色がよくて、塗り心地もなめらかでとっても良い商品!ブルベ冬女の私には、RD401(濃いピンクに若干赤が混ざったような色)はかなり好みでした。けど当たっている光の色によってなんか似合う瞬間と似合わない瞬間があったような気もする。質感は間違いなく良いので、他の色はどんななんだろ〜、と気になっています。これまだ店頭にある商品なのかしら?

それにしてもヴィセの新看板モデルの滝沢カレンちゃん、こんなに可愛かったんだー!?って驚くほど広告の顔可愛くないですか? 女子が可愛いと思うメイクなのかな?

 

以上、母の愛用コスメレビューでした。旅行やお泊まりのときとかにこうやって人の化粧品を少し使わせてもらって新たな発見をするのが結構好きです。

それではまた。

西郷どんって結局どんなひとだったんだろうね(2018年大河ドラマ総評)

www.instagram.com

 

総集編を見ながら1年間の総括を書いています。

 

【どちらかというと悪かった点】

  • 子役が誰が誰になったのかわからない!!!!!ふきと中村半次郎はどの子役がどの大人になったのかわかるけど、それよりまず郷中の仲間たちを子役時代からどの子がどの大人になるか頼むからもうちょいちゃんと描写してほしかった。子役時代の描写を怠ったあと、そこまで有名じゃない大人俳優に切り替わるため、最後まで誰が誰かわからないまま進む。これは本当に大問題で、最終回にいたるまで、見せ場のシーンで何回も「これ誰!?」って思うことがあって、それってドラマとして死活問題だと思いました。無念…

  • お由羅騒動が何が何だかよくわからないまま始まって終わった
  • 西郷と大久保の少年時代〜青年時代の友情の描写が足りなかったと思う。まったくなかったわけじゃないけど、信頼関係を築くにいたる過程とか、郷中フレンズの中でも特に大久保との関係が熱かったこととか、もっとあればよかったのに…。これは脚本家のテクニックの問題なのか意思の問題なのかわからないんですけど、西郷→大久保への思いや友情がほぼ見えなくて、それが最後まで続いてしまって残念だった。なんとなく西郷にとって大久保は「大事な郷中仲間の一人」でしかないような印象を受け続けた一年だった。もったいねえ!!!西郷と大久保なんて史実なぞるだけでBLなのになぜここまでホモソーシャル感のない脚本になるの???もはやすごい
  • 橋本左内にせっかく風間くんを起用したのになんかもったいない使い方だったね…
  • 西郷の政治的意思があまりわからない。斉彬は「民のための国を作りたい」と言っていて、でも西郷は心からそう思っていたかというとよくわからない…少なくとも薩摩での青春編ではそう思ってた(民が圧政に苦しんでいた)ように思うけど、そのあと…どうなったの…
  • 西郷の周りには斉彬さまやら大久保やらたくさんのBLチャンスが転がっていたにも関わらず、なんと!突然出てきた謎の美坊主・月照さまとBLしてしまう!!!!なぜーーーーーーー!!!!!wwwww BLというのはそれっぽい画があれば良いというものではなく、そこの至るまでの過程が大事なのに、いかんせん西郷と月照さまの関係性がほぼ描かれないままシェイプ・オブ・ウォーターばりの水中ラブシーンに突入するなんて想像だにしませんでした。脚本家はBLのわびさびに興味がないんやと思う
  • 奄美編で島民のために薩摩役人に歯向かう西郷は確かにかっこいいんだけど、なぜ彼がこんなに立場が上の人に偉そうにできるのかは謎
  • 奄美に迎えに来た大久保が「薩摩といえば西郷じゃ」「西郷吉之助は薩摩の宝でごわす」とか言うんだけど、この時点でなぜ西郷がそこまで言われていたのかを描かれていなかったのが残念。薩摩が混乱していて、不在にしている西郷が待ち望まれたヒーローのように偶像化してしまっている…とかの描写があればまだ納得しやすかったと思うんだけど、残念ながらこのドラマ内で「西郷は偉い人」というフレーズが出てくるときは、形骸化したヒーローではなく本当にヒーローとして扱われているということだったので、そこの描写がないと西郷が祭り上げられることに納得感がなかった(これは最終回までずっと続く)

  • 西郷新吾の登場、急すぎ!!!!!こんなに重要人物として出てくるなら、子役時代になんらかのエピソード入れるなりしてほしかった。私の友達は錦戸亮くん初登場時、渡部豪太くんが大人になった姿だと本気で思ってたらしい(笑える話ではあるんだけど笑えない話でもあります)

  • 小松帯刀の扱いが雑で無念。顔の美しい町田啓太さんが演じられていたのでかろうじて存在感は出てたんですけど、いきなり「亡き殿が仰せになるには、西郷をどう扱えるかで君主の器がはかれる」とかなんとか良いこと言って西郷をかばってくれるのが実質初登場みたいなかんじだったんだけど、その後もメインキャストなんだかモブなんだかよくわからない微妙な登場が続く。いいのか?去り際もちゃんと描かれなくてかわいそうだった
  • 有馬さぁの「おいごと突けーーー!!!」は本当に名シーンだったんだけど、ここまでに郷中仲間との絆を描いてこず、有馬がどんなキャラでどんな思いでどんな立場になったか、西郷や郷中の他の仲間と彼個人がどういう関係だったのかがほとんど描写がなかったため、こんな名シーンなのに感情移入ができない
  • 薩英戦争を描かない薩摩大河はアリなんか?
  • 島から帰ってきた西郷に大久保が「おいは3年間ずっとおまんの言葉を考えちょった…」と言う台詞があるんですが、”おまんの言葉”って何〜〜〜?!?!?(最後までわからず)

  • 革命編が急展開で進みまくるので今どことどこが戦っているのかに追いつくのが難しい。ほとんどの流れをナレーションが説明してしまうのも惜しい。「なぜこことここが戦うことになったのか」をドラマで描いてほしい

  • 西郷がいきなり戦の大将(?)になってるのはなんでなの??
  • 西郷が「刀を捨ててくりやい!決して命はとらん!」と言ったにもかかわらず長州藩が攻めてきたため、戦を終わらせられなかった…みたいな不必要なヒューマニズムが白ける
  • 焼けた京の街を普通に歩いているふきちゃん(将軍の側室のはずでは…)という謎
  • よく考えるとタイトルロールである「西郷どん」という呼び方、勝海舟と川口雪蓬しか呼んでいなくて、謎

  • 傷ついた長州藩の兵を密かに手当していた西郷の心意気に感動する長州藩…?????
  • 革命編でずっと怒鳴り散らかしているヒー様、一橋慶喜として解釈違いでは?なんかすごくばかっぽく見えて残念
  • 西郷が一橋慶喜に刀を向けるシーン、「決別」のメタファーなんだなとは思うけど、そこに至るのが急すぎて「んなわけなくない?」というシンプルな感想が先にきてしまう
  • 琴ちゃん好きだから最後まで出てきてくれて嬉しいんだけど、嫁に出て行った琴ちゃんがなんで常に西郷の家にいるのかは終始謎だった(いや手伝いに来てるのはわかるんだけどさ…)
  • 岩倉具視がただの鶴瓶さんすぎる。冷遇されてるときは別に気にならなかったけど、偉い人になって政府でぎゃーぎゃー騒いでる岩倉具視はただのうるさいじいさんすぎて見ててやかましかった。あと、ひねくれてる岩倉具視を説得するシーン、急に出てきた岩倉の息子が説得して、その息子は今後出てこないのはさすがに悪手すぎる。西郷どんは全編通して、「その回のキーパーソンがその回だけ出てくる」パターンが多すぎて、長編ドラマとして見応えがなかった
  • 西郷がなぜ政府を倒したいのかよくわからない。「政府を潰さにゃならん」「今の政府は腐っちょる!」と言うたびに「具体的にどのんへんが???」と思う羽目になった。そこをドラマパートで描いてほしかった。したがって、西郷がなぜ長州藩と組みたいのかも謎
  • 急に薩摩に来た坂本龍馬がいきなり国父様に会えるなんてことあるのか??政治の根回しがなさすぎ
  • 下関で桂と会合しようとするシーンはまじで最悪だった。まず、長州を憎んでいる海江田に手紙を渡す役目を任せるなよと言いたい。あと、そもそも海江田って誰?????いや郷中フレンズの仲間の一人ってことはわかるんだけど、誰???どの子役???大人になってからどういう役回りの人?????極め付けはこんな重大な案件で事故を起こしたにもかかわらず特にお咎めもなく次回以降出てくるということ。いいの?????このことについて西郷はどう思ったの?????これが失敗したことで薩摩全体にダメージはなかったのか?????なんかそういう、ストーリーの前後が繋がっていないことにモヤモヤする……
  • 大久保の「天が味方せんときはおいが味方してやる」はほんと熱烈ないいシーンでいい台詞だと思うんですけど、そこに至るまでの過程が、ないので、なんか…大久保の空回りに見える…だってこの時点で西郷は大久保にそこまでの気持ちを持っていない(ように見える)し…
  • 薩長同盟は…なんなんや…これは…?????急に出てきた留学生の友情の話(まじで急)(その後出てくることもなかった)にほだされてこんな難しい同盟が結ばれるなんてこと本当に…あるの……?????最終的に西郷の器の大きさに桂が負けた感じになってたのも都合よすぎて興ざめだったなあ…
  • パークスとの外交がなぜかうまくいく西郷…そんなことあんの?
  • 西郷ってなんだかんだで愛加那のことは愛してたと思うけど糸に対して愛してるよとか惚れてるよ的な言葉言ったことなくない?悪い男ー!
  • 慶喜公は異国に薩摩を売ろうとしている、というのが何%史実なのかわからなかったのですが(ほぼ創作っぽいけど)、だから政府を倒さなきゃ!に繋げるのはなんか…思い切ったね…(悪い意味で)というかんじ。倒幕ってものすごく大きな出来事なので、そこを創作しちゃうのは何がしたいのかよくわからない。慶喜をそんなわっかりやすい悪者にしないと西郷の動きを描けないのか?
  • 「誰になんと言われようとおいは慶喜を討つ」という西郷、逆になんでそこまで???と思ってしまう。なぜなら慶喜の悪いところを「日本を異国に売ろうとしている」という創作でしか描けていないので…
  • せっかくおりょうさんに水川あさみさんを起用しといて、もったいない使い方したねえ… なんの前触れもなく薩摩藩邸に西郷に助けを求めに来たり(急すぎ)、龍馬が死んだら西郷に「あんたが殺したんや!」と言いに来たり、西郷を祭り上げるために都合のいい使われ方して、3回くらい出て終わっちゃったの本当に残念
  • 勝海舟との会談で「お前さんたちの喧嘩だ、お前さんたちで片をつけるんだ」って台詞としてはかっこいいんだけど、倒幕運動って慶喜VS西郷の個人的な喧嘩だったの!?という驚き
  • あんなに絶対慶喜殺すって息巻いてた西郷が、勝海舟との会談で心を変えるのは、まあ史実だからそう描くとして、決定打が「民を巻き込むのは間違っている」になるなら、最初からそう描くべきだし、随所随所西郷は民のことなんて頭からすっぽぬけて戦いまくっていたはずだが、ハテ……???みたいな気持ちになる。ただでさえ「民のために!」は使うのが難しい切り札なので(主人公がきれいごと言ってるだけの上っ面な人物に見えかねないので)なんかもうちょい描いてほしかったです
  • 江戸城無血開城のあと、篤姫が西郷に「そなたの決めたことには逆らえません」とか言ってるけど、篤姫の方が立場が上なのでは…?
  • 幾島が「やっぱりお人好しやねえ」って言うんですけど、お人好しだから戦争をやめた、なんてことにしちゃっていいわけがない
  • ドラマの最初の方のアオリで「西郷と篤姫の絆が後にこの国を救うことになる…!」的なのがあったと思うのですが、そんなシーンは特になかった
  • 吉二郎が戦死するシーンはすごく良かったんだけど、吉二郎はそもそもなぜずっと家で働いていたのかがわからないため、背景がわからずいろいろと惜しい(長男と弟たちは戦働きしているのになぜ次男の吉二郎だけ戦働きの経験がないのか、その時代はどの家もそうだったのか、吉二郎の意思だったのか、薩摩藩邸にはおつかえしているのかなど、描写がなさすぎてよくわからない。というか描写がないのでそこをうやむやにしたまま進めるものだとばかり思っていたから、急に「戦働きがしたい」と言い出して、出た戦で死ぬっていう急展開がかわいそうに感じた。頑張って描いていたほうだとは思うけど)

  • 「幼か頃から西郷吉之助の背中を追いかけ、言うことやることをすべて信じてきた」的な大久保の台詞……そうだったっけ?って思ってしまうのが残念(なぜならそんな描写はないので)、あと大久保の気持ちが空回りしてるだけに見えるのも残念。いまいち西郷と大久保の”友情”を描ききれてないんだよな…大久保が西郷をめっちゃ好きなのは伝わってくるんですが…

  • 語りが実は西郷隆盛の息子・西郷菊次郎でした!っていうのが第39話で明らかになるんですけど、語りが実は息子だったことが何か効果的だったかというとわからない…このタイミングで判明させた意味合いもよくわからない…

  • 迫田孝也さんを役者としてドラマに出してくれるのは嬉しかったんだけど(真田丸のファンなので)、せっかくなら薩摩弁のキャラで出してあげてよと思った。なんでこんなとこでキャスティングミスるの?江藤新平がめちゃめちゃおいしい役だったらまだわかるとしてなんか特にそこまで迫田さんを江藤新平にわざわざキャスティングした意味わからんかったな…(真田丸の三十郎はあんなに良かったのに…)
  • 戊辰戦争、やった????記憶がない。記憶がないのに、いつの間にか「西郷は戊辰の英雄」とかいう台詞があって私は大混乱
  • 久光さまの成長をちゃんと描かなかったため、終盤「こんやっせんぼ!やり抜け!最後までやり抜くんじゃ!やって、やって、そいでも倒れたときは、こん薩摩に帰ってこい!!西郷、新しか政治は、こいからの若いもんのためにあっとじゃ」というスーパー名台詞があるのに、全然この台詞を放つに至る心境の変化がわからんので、悲しみ…… 大河ドラマにおいて、時を経て”先代の言葉を二代目が言う”みたいなのって胸熱展開のド定番だってわかるからこそ、この台詞を言わせたいと最初から思っていたならなぜもっと丁寧に久光と西郷の関係性の変化を描かなかったのかという気持ち

  • 長屋の民たちが西郷を慕っているベタすぎる描写が逆に冷める なぜ慕っているのかその背景を描いてほしいのに、「慕ってます!」と言葉で言わせるだけなので共感できない

  • 女子中のいじめみたいな新政府、ほんとにそうなの?
  • 大久保が自分のやりたいことを通したいがために、気に入らない人をやめさせようとするの、民主主義じゃなさすぎて、なんだか政治の話なのに論理的な感じがしない。政治の話っていうのは敵にも味方にも筋が通っていてその上で互いの正義がぶつかり合うところに物語が生まれるんじゃないのか??西郷以外の人を全員ばかな悪人に描くのはしょうもない
  • 征韓論の話が征韓論っぽくないというか、朝鮮国にいる日本人を救わなきゃみたいな話がメインになっていて謎。そうだっけ?「礼節を重んじて接すれば必ず大丈夫」みたいな精神論をこんな偉い役人になってまでぶちかます西郷が政治家として無能っぽくて心配になる。政治ってもっと難しいよ…多分…

  • 明治政府編から大久保が闇落ちするのはともかくとして、すげー嫌な奴みたいな喋り方にさせなくてもよかったんじゃ…?
  • 「おはんを憎むことなどできん。幼か頃からずっと二人でやってきた…」という台詞があるのですが、ずっと二人でやってきたシーンが特に思い当たらないため、無念…
  • ふきちゃんやらおゆうさんやら、他の男の女たちも西郷の味方っぽいのが謎
  • 薩摩で士族を集めたらそら反逆すると思われるやろって誰でもわかるのに、「そうじゃないから大丈夫〜!」って本気で言ってる西郷が怖い。
  • 大山さぁが大久保に「先に行って有馬と待っちょっで」などの壮絶な呪いの言葉を吐く牢のシーン、ほんっとにすごく良いシーンだと思うのに、だからこそ、郷中の仲間との絆をもっとちゃんと描いておけば、何百倍も切ないシーンになったはずなのに……!!!という気持ちが拭えない。幕末薩摩ものを描くにあたり、西郷と大久保だけでなく、子供のときから友達で仲間だったひとたちが少しずつすれ違っていって、立場が変わって、それでも友情は残っていて…が後半の見所になるのは当たり前すぎるくらい最初からわかっていたはずなのに、なぜここの友情とすれちがいをもっとちゃんと描いてくれなかったんだろうと毎回残念に思ってしまいました。このへん、三谷幸喜さんの得意分野なんだよなあ…とも思っちゃった。三谷さんならどう描いたかな…
  • 中村半次郎のキャラの肉付けをきちんとやっていないため、終盤ずっと出るのに、そこまで感情移入できない…なんでだろう…役者が熱演すればするほど台詞が上滑りしてしまっていてもったいなかった。子供の頃西郷に助けられたことはちゃんと描いているのに、それだけだと彼がなぜ西郷にここまで心酔するのかわからないのだなあ…半次郎自体がどういうキャラクターなのかがわからず、西郷先生を持ち上げる、自分の意思のない若者の一人でしかないのが残念。
  • 士族たちの「どこにもいけなさ」を描けばいいのに、そうじゃなくて政府への反逆心ばかり描くので、西南戦争の本質が見えてこない。西郷の「おいが侍たちを抱えて死ぬことで侍の時代を終わりにする」的な言葉は最後の方で西郷の口から出てくるんですけど、多分本当にそうだったと思うんだけど、なんかいまいちそこに至るまでの西郷の思いや覚悟や諦観が見えてこないんですよね。西郷は情に熱いひとだと描かれていたけど、一方で誰に対しても優しいというのは本当は誰にも優しくないようにも見える…なんだかよくわからない
  • 「視察」と「刺殺」の読み間違えで西南戦争起きるの…!?!?!?まさかのダジャレ!!!!!
  • 西郷の末弟・小兵衛という男の子がいるんだけど、途中までモブキャラかと思ってて、マジでいつ初登場したのか覚えてない。しばらく息子かと思ってた。違った。最後まで名前も覚えられなかった。
  • 新八にフランス人のアモーレがいる話、いるか?
  • ハンバーグ師匠、気づいたら西郷軍にいて最後の西南戦争に参加してるんですけど、この人、もともとは島津家に仕えてる人だったよね!?!?!なんでいつの間にか西郷についてるんや?????
  • 軍人1万人連れて上京しようとして「ただ話をするつもりだった」がうまくいくわけないやろ
  • 山県有朋が、西郷を攻めることを決断できない理由として「ここにおる者で西郷さんの好意を受けたことのない者はおるのか」という台詞があるんですけど、そんなシーンはどこにもなかったので私たちは知らない。真田丸であんな良い役だった村上信悟さんなので、話題作りのためだけにこんな端役やらすなよという気持ち
  • 男尊女卑レベルが場面によって変わるのでチグハグな印象をうける。最初の方はわりとうまいこと当時の男尊女卑を描いていたと思ったんだけどなあ(母親であっても別の机で食事するのとか)…特に、糸さぁが軍人を叱りつけるシーンが何度かあり、なぜ糸だけが男性にこんな態度をとれるのか謎だった。満寿さんはあんなに大久保の亭主関白に従っているのに、ハテ…

  • 子供のときにみんなでCagoxinaって石に描いた場所で最後の戦を迎えるという描写は確かに良いようにも思うんだけど、そこにいるのが西郷・新八だけとかならまだ良かったと思うんだけど、その2人+その他の人々なので、伏線回収になってるようななってないような微妙な印象を受けてしまった。
  • 「おいが誰か知っちょっとか!人斬り半次郎じゃあああ!!!」って台詞確かにかっこいいんだけど、いかんせん半次郎が人斬りをしていたシーンが特にないため、「いつの間に!?」感が出ちゃう…。こういう、キャラにとって最大の見せ場で「そうだっけ?」って視聴者に思わせちゃうのってドラマとして最悪じゃないですか?
  • 「おいが葬ってやっで…半次郎ーーー!!!」と幼馴染が半次郎を撃つという衝撃的な名シーンがあるんですが、この子誰だっけ!?!?!なんでもっとちゃんとこの2人の友情を描いておかないんだよーーー!!!
  • 大久保は西郷の死を知ると鴨居に頭をぶつけながら泣いたという有名な史実があるので、なんでそれをしないんだろうというシンプルな疑問が先に来てしまう、別に家の床に崩れ落ちて泣くのでもいいんですけど…。なんかそういう、史実をただなぞるだけでドラマチックな場面で史実をなぞらないという罪(?)を犯しまくったドラマなので根本的に脚本を信頼できないんだと思う。西郷の最後は自死だったという史実も謎に改変していたが、うーーーん、納得感はあまりなかったです。
  • 出て行ったはずのふきちゃんがなぜまた慶喜と一緒にいるのか
  • 最終的に西郷隆盛は若者たち、子供たちに何を遺したかというところがふわふわしているので、ところどころ「西郷先生はいつもこうだった」「父上はこう仰っていた」的な台詞が出てくると「そうだったっけ??」ってなる

     

【どちらかというと良かった点】

  • 西郷隆盛の子役、本当に西郷隆盛の子役ってかんじする

  • 第1回の子役たちのみずみずしい演技は本当に良かった!!

  • ケンワタナベのカリスマが凄すぎる。。。本当に本当に、島津斉彬渡辺謙さんが演じてくれてよかった!「持ってけ、口止め料だ」「あぶねえじゃねえか!」「めそめそするなこのやっせんぼ!」など、薩摩でただ一人江戸弁でしゃべるお殿様のかっこいいこと〜〜〜!!大河主演の大先輩として、鈴木亮平さんにとっても渡辺謙さんは師匠になるわけで、そういう意味でも役と役者が重なるようなキャスティングがお見事

  • ボーイ・ミーツ・お殿様という大河ドラマ少年時代編としてベタだけど最高な演出!(ベタっていうのはつまり最高ってことなんですよね)たとえ創作だったとしても「本当にお殿様と出会ったのか、それとも、天狗だったのか…」と史実に空想の余地を残すような脚本はよかったね

  • 主人公のお父さんとお母さん、良かった。お母さんをおぶって桜島を見にいくシーンの美しいこと…!
  • 西郷は生涯弱き者の味方である、と描きたいんだろうなあ…ということを、少年時代〜青春編でいくつかの切り口で描いているのはよかった

  • 赤山先生役の沢村一樹、見事な薩摩弁!!当時「他の出演者に比べて沢村一樹の薩摩弁がナチュラルすぎて、逆に目立つ」って鹿児島の視聴者さんがツッコんでたの面白かったな…笑
  • 鹿児島県出身の俳優をたくさん起用していたことは本当に良かった。桜庭ななみちゃんと柏木由紀ちゃんは出してあげたいなあと思っていたのでうれしかったなあ!
  • 薩摩時代のプリンセス北川景子さまは無邪気で美しくて頑張り屋さんでよかった 篤姫にぴったり〜って思った。なにげに時代劇初出演だったらしいのですが、和物のプリンセスもすっごく凛として美しくて素晴らしかったのでこれからもたくさん出てほしい!
  • 若くて溌剌とした青年〜中年太りの軍人まで1年間で役作りした鈴木亮平さん、本当に本当に本当にすごい

  • 大久保に「こげな嫁の言いなりになりおって〜!」って言われたとき「人の女房の悪口を言うなーーー!!!」って間髪入れずに大久保を殴れる西郷は確かにモテ男すぎる。別に須賀ちゃんと恋愛したわけでもないというところも萌え。
  • 須賀ちゃんとの離縁は切ないけど美しくて良かった。橋本愛ちゃん、美しい…
  • 幾島役・南野陽子さん最高すぎ。代役だったと思えないくらいのはまり役で素晴らしかった。春画を出すコミカルなシーンから、春画を焼くシーンの悲しみまで…「控ぁえよ」の言い方とか、印象に残ったシーンたくさんあります!
  • 徳川家定を又吉くんがしたの絶妙!めちゃくちゃよかった。よくある「愚鈍な殿を演じているが実は賢い」パターンではなく、本当に病弱で頭も弱い(今で言うところの自閉症みたいなかんじやったんかなあ)、でも心がすなおで優しくて、そういうところで篤姫と心を通わせていく、という脚本はよかったなあ
  • 島津斉興・お由羅さまのキャスティング良かった〜。お由羅さまの一筋縄でいかない雰囲気、小柳ルミ子さんさすがすぎ。「お久しぶりね」ってセリフ、笑ったw
  • 地震の中、西郷に「私をどこか遠くに逃がして」って言って、はいって言われて、その言葉を聞いて御台所になる覚悟を決める篤姫さますっごくよかった。ああいう瞬間に人の心って決まるんだなあ、という感慨というか…。西郷は本当の意味で人を救えないけど、目の前にいる人の心は救うんだよねというのの最たる例。
  • 琴ちゃんが夫を兄に紹介する「おかげさまで、仲良くやっちょりもす♡」っていうセリフ可愛くて印象的だった、今でも覚えてる!桜庭ななみちゃん、さすがの薩摩弁のナチュラルさ。
  • 高梨臨ちゃんのことが私は本当に大好きなので、遊郭で華やかな格好とお化粧してヒー様のお気に入りやってるふきちゃん、ソーキュートで大好きだった。遊女になってもう普段は薩摩ことばじゃなくなってるのに、西郷と再会して、実はね…って感じで薩摩弁でしゃべるシーン、本当に可愛くてすき!
  • 一橋慶喜が偉くなる前、まだ「ヒー様」だったころ…松田翔太くんのクールな眼差し、都会育ち感、ガチで身分高いです感が本当にハマってた。彼の将軍になりたくない気持ちと、将軍になる覚悟を決めるまでの過程は丁寧で良かったと思う。
  • 瑛太さんそのものはクールな人だけど顔は熱苦しいので(褒めてる)、大久保一蔵の「賢くてクールだけど根は熱い薩摩隼人」な雰囲気がよく出ていた
  • 私たちはみんな13代目将軍徳川家定のあと、一橋慶喜が14代目将軍にならないことを歴史の教科書から知っているのに、彼が14代目将軍になれないことがほんとうにこの世の終わりみたいに感じられたので、その時代の空気感をよく表してたと思う
  • 吉之助の日向送りが決まって、俺はまだ諦めんどって奔走する大久保…愛…
  • 奄美編、良かった。今じゃ奄美大島って「日本のリゾート♡」的な立ち位置だけど、昔はほぼ植民地みたいな扱いで言葉も違って、モノカルチャーと圧政に苦しんでいた史実を正面から描いたのは誠実。そういう歴史があったことは忘れないようにしたいなと思いました。「私たちは”民”の中に入ってなかったんだ」というとぅまのセリフは鋭いですね…。最初の方、刺青の入ってるおなごの作った飯など食えるかってご飯を投げ飛ばすなどの、当時の差別の描写は一応描かれていたと思います
  • 二階堂ふみちゃん、素晴らしかった。妖艶な役が似合う女優さんのイメージだったけど、小柄で日に焼けて、純粋でまっすぐでまぶしい女の子である愛加那ちゃん本当によかったなあ〜〜〜、沖縄出身のふみちゃんをキャスティングしたというのも良かったですね。「私をアンゴにしてくりしょり…」「おいの命を救ってくれたおはんをアンゴになんてできっか…おいの妻になってくいやい」のシーンの美しさ。愛だねえ!!
  • 島津久光の登場時は可愛かった。ネット上で「ひさみちゅ」と呼ばれる愛らしさ(役者さんがエゴサしてて、ひさみちゅ呼びを把握してたのも笑うw)

    tvfan.kyodo.co.jp

  • 有馬さぁの「おいごと突けーーー!!」の大迫力、すごすぎる。美術班の本気もすごい。有馬の返り血で濡れた紙を大久保に押し付ける大山の「お前も背負え」という無言のメッセージが壮絶

  • 錦戸亮くんがここまで演技派だとは知らなかった。登場時、「こいでおいも郷中のうなぎとりの仲間入りができた」ってはにかむ新吾の”国民の弟”感すごくなかったですか!?終盤にいたるまで錦戸くんの演技力にかーなーーーり助けられてるシーン多かったと思います。特に、新吾が迷ったり動揺したりしてるとき、目の揺れや喉の動きで繊細な心情の変化を表してるのいつもすごいと思って観てた。

  • エンケンさんの勝海舟、ぴったり。政府につかえるカラッとした江戸の男!
  • お満寿さん大好きだった!美村里江さん、美人で賢くてチャーミングな薩摩のお嫁さん役最高すぎる。大好き!旦那をたてつつ、糸さんや琴ちゃんたち女子組のまとめ役っぽいことしてる、優しいしっかり者感すごく良かった〜
  • 糸の結婚の回は泣きました。私、娘が人生を決める瞬間に父親が背中を押す演出に弱くて…特に歴史ものだとね(女性が自分自身の人生を選択できることって少なかったでしょうから)。「今度はおまえが決めたらよか」っていう台詞すっごく好きでした。当時そんなことを娘に言う父親がいたのかはわからないですが、そういう優しいお父さんもいたのかもね〜と自然に思える、印象的なシーンでした。あと、なんだかんだ、糸に「惚れてる」と言わず「糸さぁがうちに来てくれたらみんな喜ぶ!」という最低告白をしてしまう吉之助(ほんと最低w)が一応一度振られるのも良かったと思います。そのあと、西郷家の人たちが「父上も言っとったど。『まず相手に惚れっこっちゃ、そこから夫婦は始まる』」「おなごは嘘でも惚れたっち言われたかものですよ」などなどやいのやいの言われるシーンすきでした。当時は別に恋愛結婚じゃないのが当たり前だったと思うけど、それでもその時代なりに良い夫婦の在り方ってあったはずだよねと思わせてくれる、好きなシーンです。
  • 結婚を決意した糸さぁが橋まで走って吉之助を追いかけるシーン、糸さんの足が速い設定ここで活きるのかあ!!と思ってぐっときました。「チェスト、きばれー!」って叫ぶ糸さぁのシーンよかったね
  • 玉山鉄二がめちゃめちゃ男前なので、桂小五郎は男前という史実通りで最高です。長州弁(「◯◯くん」「僕」など)はやっぱりかっこいい〜
  • ちょっと怪しい政治コンサルタントな野性味溢れる小栗旬坂本龍馬はめちゃめちゃ最高でした
  • ハリセン春菜さんのお虎どんはめっちゃ最高。かわいいしおもしろい。シリアスなシーンでもお虎さんが「西郷はああん!」って泣いてるとこいつもクスッと笑えてよかった。
  • 長州との会合を一度失敗する西郷ですが、肩を落として泣く西郷に「それでももう一度長州に会おうとするんじゃろうが。天が味方せんときは、おいが味方してやる」という大久保の名台詞!からの「チェストーーーー!」って大声で叫んだあと、優しく「きばれ。」って言う緩急すごく良かった。「チェスト!きばれ!」という励ましの言葉はこのドラマの中で何度も出てくるのですが、この緩急つける言い方にしたことで、この励ましの言葉が特に意味をもつ西郷の挫折のシーンをより印象深く表現できてるなあと思います
  • 北村有起哉さんまじでいい。郷中フレンズの中で唯一見分けがつく。演技がくっそうまい。
  • 水川あさみさんのおりょうさんぴったり。大好き!キャスト発表されたときから絶対ぴったりだと思ってた。「今日も明日も、おきばりやす」という台詞とかは賛否分かれてたみたいですけど、個人的にはなんか面白くて好きでしたw
  • ピストル使う龍馬めっっっっちゃかっこいい。なんか実写版ルパン三世が頭をよぎった(地味に玉山鉄二も出てたなそういえば)
  • パークスめっちゃ似てる。「No more Namako」はなんだかんだでおもろい
  • 愛加那さんってどんな人だったんですかと糸に聞かれて、愛加那を素直に褒める西郷、にぶちーーーん!!!笑
  • 徳川慶喜の写真すごい再現度で笑った
  • エンケンさんの勝海舟、うまい〜 交渉が上手だったんだなあというのが伝わってくる。「わかってるよ、都合のいいことを言ってるのは…全部が全部思い通りになるとは思っちゃいねえ」「何百万人の民を苦しめたその先にある国づくりに、何が待ってるっていうんだ」という言葉とか、人の心に響く言葉を喋るので説得力があるなと思う
  • おばあさんになった幾島の演技すごい、南野陽子さんすごい
  • 「西郷、我らはいつまでもそなたを見ちょっで」と、花嫁修行時代に幾島から禁じられていた薩摩弁で西郷に声をかける篤姫さま…西郷と篤姫の薩摩時代の絆を描いてきたことが生きるねえ!!
  • 吉二郎の死のシーンは壮絶だった。吉二郎を失って、薩摩の家で大泣きする吉之助のシーンはめっちゃもらい泣きしたし、いや弟の死で心が折れて薩摩に帰りたくなってしまうの?政治のことはどこいった?と思わなくもないシーンなのですが、それすら視聴者に納得させてしまうほどの名演技でした。
  • 第4期からOPのクレジットの最後が大久保利通になるのはすごくいい。裏主人公ですもんね…
  • 極めて個人的な感想ですが、私は福岡の女なので、佐賀弁を喋る迫田さんが見られたの嬉しかった(博多弁と佐賀弁は極めて似ているため)
  • 西郷と大久保が、政府の偉い人になっても、薩摩の隣の家で育った幼馴染感がちょっと顔をのぞかせるのはきゅんとくる
  • 西郷と大久保の決別で大久保が涙をこらえきれないの切ない
  • 鹿児島県令である大山さぁが牢で大久保と直接対決するシーンめっちゃめちゃ良かった。「何があった、友じゃろうが!!」「違う違う違う!(薩摩弁でちごうって読むのよね)」「一蔵、先に行って、有馬と待っちょっで」ってすさまじい呪いの言葉だ…北村有起哉さんの役作りと台詞の読み方のおかげで、すごく印象的な場面になったと思う。名シーンでした。
  • 西南戦争の終盤になってまで糸さぁとの家族シーンを入れることの是非はともかくとして(史実らしいので仕方ないですけど…)「私の願いは、ひとつだけ…旦那さぁが、西郷隆盛じゃなかったら、どんなに良かったか…吉之助さぁが、ただのおひとじゃったら、どんなによかったか…」は本当に美しい別れの言葉だと思いました。黒木華さんの文学的な佇まいの真骨頂だねえ
  • 琴ちゃんが新吾に詰め寄るシーンは泣いてしまった。あの立場の女性が本当に弟に「小兵衛についで、今度は兄さぁまで討つつもりか!そんなことになったら、二度とこの家の敷居をまたがせん!二度とこの薩摩の地を踏むな!」とまで言うかはわからないけど、琴ちゃんって隆盛の妹でみんなのお姉ちゃんなんだよな…と思って感慨深かった。琴ちゃんはずっとキャラがぶれなくてこの台詞に至るまでの複雑な立場がきちんと描写されていたのでこのシーンが好きなのかも。
  • 最後の戦いの砲弾の音を、西郷家の人々や、国父様と郷中時代の幼馴染、新吾と新政府時代の仲間が、遠くで聞いている描写すさまじかった。
  • 内国博覧会と西南戦争を対比させるのすごいなあ。大久保の挨拶の言葉が詰まってしまうところ、胸が痛くて、痛くて… 大久保利通ってすごい人生歩んだひとだよなあ。家に帰って、「吉之助さぁ…うぁぁあぁぁ… 吉之助さぁーーー!」と咆哮するところはさすがに泣いた。
  • 「おいが誰か知っちょっとか!人斬り半次郎じゃあああ!!!」って叫びながら人を斬りまくる半次郎、めっちゃかっこよかったです。撃たれて死ぬ直前、ニヤリ…と笑う凄み、雰囲気あったなあ
  • 半次郎の薩摩時代からの幼馴染が「おいが葬ってやっで…!半次郎ーーー!!」って半次郎を撃つという演出すさまじすぎない?同士討ちが幕末の一番の悲劇だと思うので、そのすべてがあのシーンにつまってた。この2人だけじゃなくて、きっと何人ものここで戦っている子たちが、かつての友人と敵対していることを想像させる
  • 西郷の死を聞いて、愛加那ちゃん、ふきちゃん、慶喜さま、勝海舟、久光さまなど、西郷を愛した人、支えた人、対立した人も、一人の偉大な男の死を悼んで空を見上げる描写、すごくよかった。一人の男の死が、ひとつの時代の終わりを告げて、残されたひとたちはまた次の時代を生きていくというのが歴史の醍醐味のひとつだと思います
  • 「もうここらでよか」と言って死ぬ西郷と「まだ死ねん」と言って死ぬ大久保は最後まで対照的だったのね…
  • 総集編の終わり、よかった!!本編もこれで終われば良かったのにと思うほど。第1話の糸の「うちの人はこげなひとじゃありもはん!」の台詞を流して「なぜ母・糸がこのように言ったのか、お分かりになるでしょう」というナレーションからの、若武者だったころの吉之助、肩の傷、桜島、「チェストじゃーー!」の雄叫び!このラストシーン、何が言いたかったのかすごくよくわかる。本編の終わりはあまりすっきりしなかったので、総集編観てよかったなあって思いました。

      

【総評】

後半の政治描写について、もろもろ足りてないところが多すぎて、後半は物足りなさやもどかしさを感じる大河となってしまい残念でしたが、総集編を見ていると、ああ前半のこのへんわくわくしてたなあとか、このシーン好きだったなと思うところも結構あったので、感想の読後感が良くなるように、良いと思った点を記事の後半に持ってきてみました。 多くの方と同じように、役者の熱演はよかったしキャスティングや美術は豪華だったのに、脚本がなあ〜…というのが私の総評です。歴史ものとして、政治の描写が圧倒的に足りなかったし、ドラマとしても、人と人との関係性が描けてないしで、長編ドラマとしてやっぱりあまり質は高くなかったんじゃないかと思います。ただ、SNSを見ていると、好きだという人もたくさんいるみたいだし、視聴率的には真田丸や直虎と比較して目立って落ち込んだということもなさそうなので、好みの問題と結論付けて良いの…かな……私にはわからない……。私はやっぱり、大河ドラマとしての見応えはあんまりなかったように思いました。題材が題材だけに、もっと上手くやろうと思えばやれたんじゃないかなとどうしても思ってしまうことが多かった。西郷の目を通して見た武士の時代の終焉とか、運命に翻弄される仲間との友情の行方とか、そういう、「ああこのことを言いたくてこのドラマを作ったんだな」とわかる、ひとつの大きなテーマが見えてこないのがもどかしかったかな。特に、「西郷隆盛は常に、人の上に立つのではなく弱いものの目線に立って物事を見ていた」というのと「大久保利通と特別な友情があった」の二点について、この二点をテーマにしたかったならもっと描くべきことは山ほどあったと思ったし、なんか途中途中で思い出したようにこのテーマを想起させるシーンをぶつ切りで挿入された印象で、ドラマ全体を貫くテーマとしてあまり実感できず、無念でした。どこをどうしたら良かったんだろうか…。

真田丸と直虎の出来が良すぎたんだなということもひしひしと思った。けど離脱せずに最後まで観たし、つまんないなーと思いながらも最後まで観てくれる固定客がいるのも大河ブランドの強みだなと思ったりしました。

他の人の感想も読みたくてずっとインターネットを徘徊しています。真田丸や直虎のときから大河ドラマ製作陣はかなりTwitterエゴサしていたみたいですが、今回はどれくらいSNSのコメントを見ていたのかとても気になる。

真田丸のときから拝見させていただいているアンチョビさんの大河感想まとめ。

togetter.com

togetter.com

アンチョビさんは『西郷どん』が好きだったらしく、意図的に好意的な感想ツイートでまとめたと仰ってた。今までで一番私と感想の合わない大河まとめで、良いとか悪いとかじゃなくて、このドラマほんっとに好み分かれたんだなあ〜と思う。

ioe.hatenablog.com

毎回感想を楽しみに読ませていただいたioelogさん。

 

どうすればよかったのかなーってよく考えた1年だった。プロの仕事としての大河ドラマが見たかったな。いだてん、おもしろいといいなー。

 

 

【追記】

な、なるほどー!と思った解釈があったので引用させていただきます。

 

 

 

 

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秋の爆買い事情(はじめてのアイハーブ&アナスタシア購入品など)

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こんにちは。書きたいことが溜まりすぎては死んでいきます。瞬発的に書かないと、ネタは寝かせても腐るだけだってわかっているのでちまちま放出しないと…これは、来年の課題にします。

 

というわけで初めてアイハーブでお買い物をしました!(10月の話)(いつの話だよ)

 

注文してからたぶん1週間もしないうちに届いたかな?海外通販としてはとても早い方だと思いました!

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ずらーーーっ。壮観な眺め。ふふふー。

 

小さい箱に入って届きました。通販で買ったものを開ける瞬間ってわくわくしますよねー!

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どーーーん。


1個ずついきます。

Maxim Hygiene Products, マキシムハイジーンプロダクツ, オーガニック・コットン 丸型、80枚 - iHerb.com

こちらのコットンは、敬愛する棺にコスメさんがおすすめされていたので買ってみたやつです。安いのにしっかりした生地(肉厚という言葉が思い浮かんだのですが適切な表現なのかは不明)で、使いやすい!私は基本的にコットンをメイク落としでしか使いませんが、クレンジングウォーターを含ませてさらっと拭き取るときちんと落ちました。

www.hitsugicosme.com

 

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80枚入りで現在359円。やっす!送料無料にするためにあと数百円足りない…なんてときにはぜひご検討ください。

 

続きましてこちら。

Acure, ブリリアントリーブライトニング、フェイシャルスクラブ、4液量オンス (118 ml) - iHerb.com

 フェイス用スクラブです。ちょうどスクラブが切れていたので、口コミが良さそうだったこちらを購入してみました。

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黄色いパッケージが可愛いですね。中身はどうも海藻?でできているようで、スクラブ自体の色は深緑です。ちょっとびっくりするかも!笑 しかしスクラブの使い心地はよくて、少量で顔全体がつるんつるんになります。てかほんとにちょびっと(1cmくらい)で全顔にのびるし、スクラブなんて毎日使わないしで永遠になくならない気がしてきた…

 

続いてはこちら。

Bdellium Tools, スタジオシリーズ, フェイル950, オーバル型, マルチ使用, 1本 - iHerb.com

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気になってたんですよー。これもまた棺にコスメさんのブログで絶賛されていたのでした。

www.hitsugicosme.com

www.hitsugicosme.com

私今までコスメには興味あってもメイクツールにはあんまり関心がありませんでした。まさか自分が海外通販で歯ブラシ型メイクブラシを買う日がこんなに早く来るとは思わなかったよ。。。去年の今頃なんでベスコス記事書きながら「デパコスのことはまだよくわかりません」とか書いてたのにな…

でもみんなもヒツコスさんのこの愛と情熱に溢れたブデリウムの歯ブラシ型メイクブラシ記事読んで!!!絶対ほしくなるから…

私も使ってみました。実は勢いでポチったはいいものの、どう使うかよくわかってなかったんです、私…。だってスポンジじゃなくて歯ブラシってことはファンデーションをのせたらずぶずぶ沈んじゃうんじゃない?みたいな。ところがどっこいそんなことはなく、毛がみっちり密集しているので、毛の上にファンデーションをのっけても表面に乗るだけですし、顔にぬりぬりする間ファンデーションがどっかにいってしまうということもありません。わりとテクスチャーがサラサラ系な、SHISEIDOやIPSAのファンデーションでもばっちり使えました!スポンジより面が小さいため塗るのに時間がかかるような気もしますが、なんか塗ってておもしろいので、気分で使い分けています。

 

続きましてこちら。

EcoTools, エコフォーム、スポンジ2点セット - iHerb.com

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エコツールズのスポンジ!

これもまた、大のメイクツール好きである棺にコスメさんがベストスポンジとおっしゃっていたのでとても気になっていました。私はそれまで大容量300円パックみたいなスポンジを使っていたのですが、それらがちょうどなくなったタイミングでしたので購入してみました。

www.hitsugicosme.com

結論。スポンジってものによってこんなに質が変わるのぉーーー!

驚きです。今までドラッグストアで買っていた大容量300円パックのスポンジを私が今後買うことは2度とないでしょう。いや〜昔から常々思ってたんですよね、スポンジって定期的に洗ったり新しいものに替えたりしなきゃいけないのはわかるけど、新しいスポンジって下地もファンデもぐいぐい吸い込みすぎて使用量の何倍も出さなきゃいけなくない!?と…。なので何日か使って前日までの下地やファンデを吸い込んだままのほうが大量に出さなくて済むからメイクしやすいという謎ジレンマを抱えていたのですが、これで一気に解決です。密度の高いスポンジだと1日目から今日使う分だけでいいのだった!!肌触りも柔らかくてもちもちです。あーー!出会えてよかったよぉーー!!これを知らずにずっと生きていってたら私はずっと何日も使用した汚いスポンジでメイクし続けなくちゃいけなかったのかと思うとつらい。おかげさまでスポンジを洗うことも楽しくなりました!

緑色の大きい方をファンデーション用として使っているのですが、黄緑の小さい方のスポンジの使い道が今のところない。コンシーラー叩き込む用…?とか思っているけど、緑の方でも事足りるっちゃあ事足ります。緑のやつだけ2個セットで売ってくれたりしないかしら。

 

最後にこちら。

Real Techniques by Samantha Chapman, ミラクルコンプレクションスポンジ、2パック - iHerb.com

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メイク好きの方のブログやYoutubeでよく見るリアルテクニクス

www.hitsugicosme.com

スポンジには平らな面が必要ということを教えてくれます。いろんな面をいろんな使い方できるよ!って書いてあるんですけど、丸みを帯びた箇所で顔を塗るのは想像以上に難しかった…しかしこちらも先ほどのエコツールズ同様、密度の高いスポンジでどんな液も沈み込むことなく使いたい分だけきっちり顔に塗り広げてくれます。

平らな面がエコツールズのほうが広いので、リアルテクニクスは下地用として使っております。

 

以上、はじめてのアイハーブは、ヒツコスさんおすすめ品中心に購入しまして、全部大当たりでした〜〜〜!楽しいメイクライフを送れています!

私の紹介コードは(←ブロガーさんがみんな書いているので私も書いてみたかった)ASB1914となっておりますので、もしよろしければお使いください。

 

 

余談ですが、10月11月あたりは仕事のストレス&大失敗だった合コンのストレス(おい)からアイハーブ以外でも爆買いしてしまいまして、アナスタシアでも眉コスメをいろいろ買ってしまいました。

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どーーん。

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どどーーーーん。

これまではエクセルの眉マスカラと眉ペンシルしか使ってこなかったのに、ストレスってすごいですね。3,000円の商品を3つも購入してしまいました。が!結論からいうと、このうちの1つしか使っておりません。なんという!ストレスは人を狂わせます。

 

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毎日使っているのはこちら。眉マスカラです!ちょうど髪色を変えたので明るめのカラー。細かいパール粒が入っており液が若干きらきらしているのがドツボです。塗って眉がキラキラしたりはしないのでご安心を。

 

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こちらのクリアマスカラは、アナスタシアで眉メイクしてもらったときに「最初にクリアマスカラで毛の流れを整えます」と説明されたのに大感動して思わず買ってしまったのですが、よくよく考えたら朝に眉マスカラを2本も塗っている暇などありゃしねえのであった。あと「すっぴんで少しお出かけするときもこれだけすれば眉が整います」とも言われたんですけど、すっぴんのとき眉だけ気を遣うような繊細さは持ち合わせていないのであった。すっぴんのときはすっぴんです。私が眉の毛がそもそも濃くて太いためメイクしなくても顔に眉はちゃんとあるというのもあると思います。

 

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アイブロウパウダー。これねえ、すっごくいい色なんですよ!グレージュといいますか。髪色をグリーン系アッシュな茶髪に変えたので、少し眉もニュアンスのあるカラーにしたい…と相談したところ、こんなに素敵なアイブロウパウダーをおすすめしてくださり、えいやで買ったのですが、わたくし自眉が濃く太く長い体質でして、基本的にパウダーの出番(眉が足りない場所を塗る)が来ません。濃い眉の色を明るくするマスカラは毎日必須なのですが…安い買い物じゃなかったし、どうにかこうにかもう少し眉メイクを楽しむ余裕を持ちたい今日この頃でした。

 

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なんか冬のキャンペーンかなんかでポーチももらえたんで記念に並べて撮ってみたんですが、この写真を記事に貼ることで久々に存在を思い出しました。使い道が特にない。誰かいる人いない?あげます。

 

最後に、同じ時期の話なんですが、ストレスから髪を切ることを決意した私は、インスタでフォロワーが何万人もいるタイプのちょっとイカした美容師さんに切ってもらいまして、かなり可愛くしてもらい、そのアゲなテンションのまま使用してくれたヘアオイルを購入したのですが、よく考えたら家にまだまだスタイリング剤があるためまったく出番がありません。いいの?こんな人生で…お金の使い方をよく考えましょう。でも、可愛い。私の髪型も可愛い。ありがとう銀座の美容師さぁん!

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ちなみにこの方です。

www.instagram.com

あんまりおしゃべりなタイプじゃないけど腕は確かなかんじがしました。ちょっと髪色変えてちょっと長さ切っただけなのに、雰囲気変わったねえ!!て会社でかなりいろんな人に声をかけてもらったので、お金を払った価値があったなーと思います。

 

そんなかんじの秋の爆買い事情でした。ハッピーショッピングで満足です。

「積ん読」並びに積んドラマ、積ん映画、積んコスメなどなどを年内にやっつけよう

先日、スカパーの無料お試し放送で、タカラヅカスカイステージが5日間無料で観れるというすごい企画をやっていたとき、宝塚のことよくわかんないけど興味津々な私はとりあえず5日分まるまる録画しまして、そのとき、自分のHDD容量を見ながら思ったわけです。

「足りん」

と。そりゃそうだ。単純計算で100時間以上のメモリが必要なんだもん。

 

なんとなく録画してるけど観ないバラエティなどを消去し、なんとか事なきを得たのですが、そのとき気づいてしまったのです、2012年に録画したきり観ていない映画やドラマの数々に。

2012年て!!あと3ヶ月もしないうちに2019年やぞ!!

なんと約7年間も観ずにとっておいたことになります。絶対途中で誰かに消されても気づかなかったと思う(実際、今HDD見返してて、大昔にあれ録画したよな〜と思っていた映画がもうなかったんだけど、いつ消したかの記憶がない)。これは…よくない…!!こういうのを「積ん読」に類する言葉でうまいこと言えないのかなと思って調べたんですけど、あまりヒットしなかったので、私の中で「積んドラマ」「積ん映画」などと呼ぶことにしました。

ちょうど年末にさしかかってきたこともあり、積ん読、積ん録画、積んDVD、積んコスメなどを年内に消化する」という課題を己に課して2018年を駆け抜けたいと思います!!!

 

〜概要〜

積ん録画:2017年以前に録画したものは年内に観て消去。観れなくても消す

もう観てなくても消すくらいじゃないときっと永遠にHDDの地縛霊として君臨してしまう。断捨離だ断捨離!

私は家で2時間ぶっ続けで映画やドラマを観るという行為が年々苦手になってきており(映画館だと観れる)、録画リストから何かを観ようとすると30分の軽いアニメなどについ手が伸びがちなのですが、30分ずつ刻んで観るとかでもいいからちまちま進めていこうと思います。

メモ:現状私のHDDに溜まっている2017年以前に録画したもの↓

う〜〜ちょっと気になる金曜ロードショーをとりあえず録画していた昔の私のバカ〜〜〜!!!もはや大学生のときとかに録画したやつなので、今の私と微妙に嗜好も違うしでまったくもうである。

あと私、好きな漫画が実写化するのはわりと楽しみなのに、有名な漫画(私は未読)が実写化したときその漫画の原作を読まずに映画だけ観るというのが苦手でして、これって私だけですかね? 基本的に原作至上主義なので、なんか…映画が公開される前に原作読まなきゃ!という気持ちになり、結局原作も読めないまま映画も観ずに終わるパターンが多い。なんかこの「Aをするためにまず先にBをしなきゃ」と思って結局AもBもせずに終わる…みたいなこと、人生に多すぎるな。エンタメに対する反射神経を鍛える(?)という意味でも、実践してみようかと思います。

おそ松さん2期は今更ちまちま録画してたの観てるんですけど、面白くなさすぎて、これって別に録画して観るもんじゃないな…と思いながら、毎朝のメイク時間にながら見してる。リアタイするって大切なんだね… 

 

積ん読:実家から盗んできた本は、年末年始の帰省で実家に返す

お盆に帰省したときに実家にあった面白そうな本をいくつか借りたので、年末の帰省のときには必ず返却しようと思います。

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聖家族のランチ (角川文庫)

聖家族のランチ (角川文庫)

 
蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 
教団X (集英社文庫)

教団X (集英社文庫)

 

 いずれも間違いなさそうなんだけど、いかんせん分厚くてなんとなく手がとおのいている…THE 積ん読。でもこの3冊だけは読み切るぞ!!読めなくても実家に返す。

あと、職場でのコミュニケーションに悩んでいたときに買った本2冊、買っただけで読んでないので何の意味もない。ビジネス本はお守りじゃねえぞ!読んで実践してナンボだろうが!!読め!!

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気配りの正解

気配りの正解

 
ウケる技術 (新潮文庫)

ウケる技術 (新潮文庫)

 

 これも年内に読みたい。

あと、舞台1789を観劇したときに三浦涼介さんのあまりの美しさに衝撃を受けて、感情の行き場がなくなり復習(何の?)のためと思って買った本。読めよ!!

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美少年美術史: 禁じられた欲望の歴史 (ちくま学芸文庫)

美少年美術史: 禁じられた欲望の歴史 (ちくま学芸文庫)

 
美少年学入門 (ちくま文庫)

美少年学入門 (ちくま文庫)

 

来年はロミジュリもあるし、これらを読んで学びを深めようと思います…。

あと、読もうかなーと思って会社の廃棄から借りパクしているビジネス雑誌なども完全に積んでいる…これはもう時事ネタ的な内容でもあるので、年内に読まなかったら捨てます。こういうハードなやつを読めるようになりたいという気持ちだけはあるのだが、積んでる時点でお察しである(読む努力をしましょう)。

 

積んDVD:年内に友達に返す

 友達が貸してくれたDVD、もういつ借りたかも覚えてないんですが(人はそれを借りパクと呼ぶ)、友情の維持のため、観ます。

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 仮面ライダーオーズを布教してくれた友人が、映画のメイキングDVDを貸してくれたやつ。私は三浦涼介さんのことが好きすぎて、「好きすぎて逆に観れない」みたいなよくわからん現象に陥っていたんですけど、エンタメ反射神経がよわよわすぎる。観ます。待っててアンク!

なんか急に貸してくれた。なんでだっけw 「普通に良い映画だから観て」的なかんじだったと思うので観ます。

 

積んコスメ:使い切れそうなやつから使う

今年に入ってコスメ収納をしたので、使い切れそうで使い切ってないものを優先的に使うようになっています。この調子で「これいつ買ったんや…」みたいなやつは頑張って年内にがしがし使う。特にリップがありすぎるので、2本くらいは使い切りたい… そしてあんまり買わないようにしよう(言ったな?)。

 

 

完全に自分用メモのような記事になってしまいましたが、これを書くことによってお尻に火をつけようと思ったので書いてみました。観たもの・読んだものの中で何か感想書けそうなものがあればここに書きます。がんばるぞ。それではまた。

 

 

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帝劇で『マリー・アントワネット』を観てきた(花總まり/ソニン/古川雄大)

観てきました。

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前半は、悪くはないけどわりと淡々と進んでいくな~という印象だったのだけど、後半のカタルシス凄すぎて号泣。お、重かった… すごーく重厚で上質なミュージカルでした。

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事前に何も調べてなさすぎて、本作のロゴ「MA」はマリー・アントワネットの略称だと思っていたのですが、マルグリット・アルノーのイニシャルでもあるんだそうで…つまり、似た名前をもつ同い年くらいの女性、でも立場が真逆な2人が主役で、2人の運命の交差がテーマなのだね。

実際にあった「首飾り事件」という出来事を軸にした物語です。

 

 

マリー・アントワネット花總まりさん。もーねー、さすがの一言よ…。前半は、可愛くてわがままで世間知らずのお姫様ってかんじで、それはそれでチャーミングなんだけど、花總さんのすごいところって全編通してずっと「高貴」なところだなと思いました。後半になるにつれて、彼女の王妃としての姿や母親としての姿が出てくるわけなんですが、怒ってても泣いてても人にすがりついて懇願してるときも、根底に品格を感じる。あんまりうまくない人がやったらキーキーわめいてるだけになっちゃいそうなシーンも、きちんと、これは身分の高い人が自分の家族と矜恃のために怒ってるんだ…ということが観ていて伝わってくる。さすがだよなー、さすがレジェンド・オブ・マリーアントワネットだね。

あと、中盤でベッドに倒れながら歌うシーンがあるのだけど、普通、人は横になった体勢で同じように歌うことはできないので、花總さんの実力の高さを思い知りました…

 

髪の色が真っ白になってしまうシーンで、おんな城主直虎の佐名さまを思い出した。花總さんが演じてて、殺される前に髪が白くなるお姫様…ということで、放送当時から「マリーアントワネットじゃん」って言われてたんだけど、そういう、高貴さと悲劇性を背負う姿がほんとに美しいひとだと思った。茶々とかやってほしい。

 

フェルゼンへの恋心に溺れて、自分の側近になってほしいというマリーの申し出を断る彼に「私はフランス王妃なのよ!」と言ってしまったあと「違うの…今のはなんの意味もないの」としおしおになってしまう。彼女は普通の女性としてフェルゼンと恋をしたくて、それはマルグリットたち市民からすれば「恵まれた立場のくせに」と「王妃なんだから国のことを考えるべき」という2つの意味でわがままな考えなんだけど、マリーにとって王妃であることは義務であり、孤独でもある。”孤独のドレス”が彼女の鎧で、ドレスを脱ぐこと(=王妃を辞めること)は彼女自身が選択できることではなく、それがつらいのに、フランス革命が突き進むと無理やり王座から引きずりおろされてしまう。マリー・アントワネットに今でも現代人が惹きつけられるのは、運命に翻弄されたお姫様だからだよなあと思います。聖人ではないけど悪人でもないってところとかね。

 

 

マルグリットはソニンちゃん。1789のときから「お姫様じゃない女の子」が本当に上手だなーと思っていたので、今作はそれの真骨頂だと思った。歌がうまい…!わたしソニンちゃんが何かと戦うために歌ってる歌を聴くといつもぼろぼろ泣いてしまうのですが、本作でも、天国にも地獄にも突き抜けるようなパワフルな歌声にめちゃくちゃ感動した。

1789のソレーヌに通じる役どころでもあり(どうしても重ねてしまう…)、マリーへの憎しみと反発心、相反しているのになぜか心が通じる瞬間があることなど、本当に表現がうまくてすごかった。マルグリットは戦士なんですよね。”13歳で必死に便所みがきの仕事をしていたときにマリー・アントワネットの結婚パレードを見て、あたし叫び出したかった…”の歌、ほんっとによかった。。

 

マリーとマルグリットが1対1で歌う喧嘩の歌(?)すごかった。お互いがお互いのことを「私のことなんて何も知らないくせに!」と叫ぶ壮絶さよ… 花總さんの貫禄に負けないソニンちゃんすごいな。マリーvsマルグリットのシーンなんだけど、花總さんvsソニンちゃんというミュージカル女優同士のガチンコ勝負にも見えてすごくかっこよかった。

 

 

フェルゼンは古川くん。王子様だねぇーー!!顔小さいしスタイルよすぎてすごかった。

わたしはベルばらを履修していないのでフェルゼンという男にまったく思い入れがないのだけど、彼がマリーとその家族のために殆ど命をかけて奔走したひとであることがよくわかった。ルイ16世もフェルゼンとマリーの仲を知った上で特に咎めなかったといいますが、王家への献身が本物だったんだろうと想像する。

 

ルイ16世のことを「ルイ」って呼ぶマリー、新鮮で可愛かった(1789では二人称も「陛下」だった。どっちが史実に近いんでしょう)。仲の良い夫婦だったといいますが、内向的な夫と社交的な妻というのがよくわかった。ルイはきっとマリーのこと好きだったんだろうな~ この世のきれいなもの全部あげたかったんだろうな…(秀吉と茶々じゃん…)本作は基本的にマリーとフェルゼンの恋物語がメインなんだと思うけど、ルイとマリーの関係性も好きでした。マリーもきっとルイのこと好きだったよ… 燃えるような恋じゃなくても、それとはまったく別の愛があったはず。

 

だからこそルイ16世が処刑されたあと「あなたのせいよ」とマルグリットに詰め寄るマリーのいたましさにわんわん泣いた。「あなたもあの広場にいたの?」から始まる押し問答がつらくて、つらくて… 

畳み掛けるように悲劇がマリーを襲うので終盤はずっとしんどい。ただ1人自分と共に残ってくれた友人・ランバル公妃は殺され、暴徒が彼女の首を串刺しにして行進しているのを幽閉された窓から見てしまうことや、(国王が「君は窓の外を見てはいけない!」と止めるのつらすぎ)ルイ16世ギロチンで殺されたあと、息子まで奪い取られてしまうこと。史実でこの息子・ルイ17世がこのあとどれほど残酷な目にあうかを知っているので余計にしんどすぎた*1

息子を連れていこうとする兵士たちの足元にすがりついて立ち向かうマリー… そのシーンでマルグリットは子どもたちを抱きしめて守ろうとしてるんですよね。マルグリットの意思は「王家を倒したい」ではなく「正義のために戦うこと」にあるので、子どもたちに罪はないと考えることや、マリーたちへの罰が度を超えていると感じ始めることは、無理のない流れだし勇敢な女性だと本当に思った。裁判のシーンで「王妃を庇うなら次はお前がギロチンだ」と脅されてもなお嘘をついてマリーを庇ったマルグリット… 二人の間に友情があったわけではないけど、マルグリットがそうした理由は痛いほどわかった。

 

 

あとは…すんげー歌のうまい悪役がいて、誰かと思ったら美女と野獣のガストンの人(吉原光夫さん)でした。あんまり力まずに歌ってる感じがするのにものすっごく太くて伸びやかな声で歌うのですっごくかっこよかった!

あと声だけで「これ1789の秘密警察の人か?」って思った人がいて、秘密警察の人(坂本健児さん)でした。この方もさすが元シンバ(ライオンキング)というか、脇役してるのもったいないくらいの美声。。

 

フランス革命現代社会に与えた影響の大きさをなんとなく考えた。自由、博愛、権利、身分の撤廃…みたいな、日本にも輸入されることになるこういった思想は、たくさんの犠牲の上に成り立っているもので、その悲しみには王政側も市民側も関係ない。1789ではどちらかというと市民側に感情移入するつくりになっていたと思うけど、本作は王政側の悲劇のほうにより重点が置かれているように思った。マリー・アントワネットは悪い人じゃなくて、でも「立場が人を作る」んだよなー。何も知らないオーストリアの14歳の女の子も、周りからちやほやされて湯水のようにお金を使ってもいい生活に投げ込まれたら誰しもこう育つだろう。逆に彼女が路上に捨てられていたら王政を憎んだだろうし。そういうのって運命でしかない。よね。フランス革命というエポックメイキングな出来事に関して真逆の立場をとる2人の女性の運命が交差する…という着想はおもしろいなーと思いました。どっちのMAも立派で気高く、勇敢な女性でした。

 

1789を観劇したときから、もっとフランス革命のことちゃんと勉強したいなと思ったんだけど、今回もやっぱり思いました。何か本でも読んでみようかな。知識がなくてうまく感想をまとめられないけれど、観劇の感想って「もっと色々調べてから書こう」と思うと永遠に書かないということがわかったので*2、観たその帰りに電車の中で打つということをしてみたのだった。

とてもよいミュージカルでした。観れてよかったです。

 

 

 

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*1:詳しくはWikipediaを読んでみよう!死ぬほど鬱になるよ

*2:5月に観た1789の感想文、寝かせすぎてほぼ腐った