博多座で『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』を鑑賞してきたのですが、めちゃくちゃよくて、あまりの多幸感にその後2週間くらいぶちのめされて、サントラを聴いて舞台を思い出すだけで泣いていました。ときめきの記録です。
まず、私は『天使にラブ・ソングを』の映画を観たことがなく、この舞台があることを知っても、「あ〜昔の映画でしょ……ハッピー系の古典ミュージカルでしょどうせ……あっでも蘭寿とむさんは凄い人ってヅカヲタのひとが言ってたし、1回くらい観にいくかな……」くらいに思っていました。そして1ヶ月ある公演日の最後のほうにのこのこと観に行ったわけです。
大間違いだった……
なんでこんな終わりかけに観に行ったんだ私のバカーーー!!!!!と自分をののしる帰り道。悔しすぎて本気で時を巻き戻したかったけど、一周まわって「いやでもこれ初演で観にいっちゃってたら絶対理性を失って30公演くらい観に行っちゃってた……命拾いしたわ……(?)」とか思っていた。それくらいめちゃくちゃよかったんですよ〜〜〜!!!!!
ということで、どれだけサイコーのミュージカルだったかを書きます。
もうこれだけでサイコーってわかるじゃないですか……??(???)
帰り道にこのミュージカルについてググりまくった私は、これがもともとはブロードウェイで作られたミュージカルで、アラン・メンケンが音楽をすべて作ったという事実を鑑賞後に知りました。もったいねーー!!いや、でもまっさらな状態で聴けて、あとから知って「ど、どおりで!!」って思えたの、めっちゃ贅沢な体験だったな〜。どおりで、めちゃくちゃ心をつかむわけだわ!!!アラン・メンケン様ありがとう……
さらに付随して、ヒロインの恋人エディ役を務められた石井一孝さんが、映画『アラジン』日本語吹き替えの歌唱パート声優さんなんです!!え、エモ〜〜〜!!!あなたのホール・ニュー・ワールド聴いて育ちましたって感じなんですけど!!!もちろんこれも鑑賞後に知りました。贅沢〜〜〜!!!
ミュージカル『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』!本日は13時/18時開演の2回公演!『アラジン』『美女と野獣』ほか、ディズニー映画で知られるアラン・メンケン氏の楽曲も聴きどころの一つです。帝国劇場でお待ちしております! pic.twitter.com/8U9bu62cp9
— 石井一孝&STAFF (@Ishii_Kazutaka) 2016年5月26日
石井さん、公演中たくさんTwitter更新してくれてて優しい……
そんなミュージカルなのですが、主演はWキャストで、森公美子さんと蘭寿とむさんのおふたり。ヅカヲタの友人から「蘭寿さんは音楽学校時代からずーっと主席でトップスターになったすごい人(意訳)」と聞いたので、一度くらいこの目で見てみたい!!と思い、蘭寿さんの回に行くことにしました。
もうね、あー!トップスターの人〜〜〜!!!ってかんじでした。
歌も踊りも演技も存在感も超華やか!!すごい!!どこにいても目立つ!!歌うまい!!仕草がきれい!!セクシー!!
この人があの伝説のトップスターさんか……素敵……とうっとり。
ミュージカル『天使にラブソングを』あまりにもよすぎて終始爆泣きしてた😂😂😂いやほんとハッピーな舞台なんだよ!ハッピーで、歌うことは生きることだなと思って、人間って美しいなと思って、胸がいっぱいで超泣いた……蘭寿とむさん、完璧すぎる…!!さすが伝説のトップスター!!
— オランピア オ タン (@Olymipiaotan) 2017年1月23日
宝塚時代の蘭寿とむさんのステージ見たことないんだけど、今日の舞台見ただけで、うわ~~~!!!歌もダンスも存在感も完璧かよ~~~~~~~~!!!!!!!!!!!と思ってめっちゃドキドキした………✨😂✨さすが伝説のトップスターの名前は伊達じゃないね!!!!!華やかすぎてすごかった……
— オランピア オ タン (@Olymipiaotan) 2017年1月23日
で、蘭寿さん自体もすごかったんですけど、歌がめちゃくちゃよくて、もう前半の終わりの方からずっと号泣してました。
最初に泣いたのが「Raise your voice」
歌が下手くそなシスターたちを、デロリス(ヒロイン)が指導していくシーンです。最初は乗り気じゃなかったシスターたちが、だんだん歌うことの楽しさにめざめていって、どんどんみんなでパート分けして歌って、最後には大合唱になるの!
この歌なんだけど、劇中はまだみんな黒い地味なシスターの格好でやってるからなおよいの……あと個人的に最後の2:43のとこで腰かがめて踊りながらクレッシェンドしていく演出がサイコーだからこれはぜひ舞台で観てほしい……!
ブロードウェイ版もめちゃくちゃよき……
その後も、デロリスがクラブで歌っていた歌をシスターたちが大合唱するシーンでまた泣く。
そして……!!「The Life I Never Led(私が生きてこなかった人生)」
これがまたすごくて……!
シーンは、デロリスが修道院を出ていかなければならないと仲間に告げたあと。シスター仲間の中でも一番若い「見習いシスター」のシスター・メアリー・ロバートが、デロリスに声をかけるのです。「私をつれていってください」と。
彼女は子供のときからずっと修道院の中にいて、外の世界のことを全然知らず、私はこのままここにいていいのかわからないのだと話すのです。
このシスター・メアリー・ロバートを演じる宮澤エマちゃんが圧巻で……!透明感のある甘くて澄んだ声がまさに役にぴったり。元首相のお孫さんということしか知らなかったけど、こんなに歌がうまかったとは……!!
これさ〜…ディズニー好きのひとならわかってくれるかもしれないんだけど、ジェネリック『自由への扉(塔の上のラプンツェル)』ですよね……!?!?!外の世界を知らない若い女の子が自分の意思で自分の人生を選択する歌なんですよ……大好き……
宮澤エマちゃん、舞台してるって知らなかったんだけど、可愛くて澄んだきれいな声でめちゃくちゃハマり役だった…推せる!!!宮澤エマちゃんソロのシーン大体泣いてた…女の子が自分の意思で人生を選ぶシーン好きすぎる✨😢✨
— オランピア オ タン (@Olymipiaotan) 2017年1月23日
ミュージカル『天使にラブソングを』、英語版CD聞いてたら宮澤エマちゃんキャスティングされた理由めっちゃわかる…声そっくり!!甘くて可愛い澄んだ声……ハマり役だわ~~~😭💕✨
— オランピア オ タン (@Olymipiaotan) 2017年1月24日
エディです。俺が世界一好きな声の1人メアリー・ロバート役の宮澤エマちゃん。ずっと聞いていたい声。純粋でサバッとした性格もキュート。逸材です。エマはまだCDを出していないとのこと。なんでだ?「生きて来なかった人生」を音源に残すべきだと思いませんか?世界にエマの声を知らせたい。 pic.twitter.com/7m9YXr9CmZ
— 石井一孝&STAFF (@Ishii_Kazutaka) 2017年1月27日
このあと、デロリスが自分の夢を追うのか、シスターたちのところへ戻るのか悩むシーンがあるのですが、ここのデロリス独唱がほんともーよくてですね!!心情がめちゃめちゃ伝わってくる歌で号泣。
そのあと、カーティスに銃を向けられたデロリスをかばってシスターたちがデロリスを囲むシーンで号泣。そして鳳蘭さま演じる修道委員長が初めてデロリスのことを「彼女はこの修道院が始まって以来の真のシスターです!!」とかばうところで泣きすぎて嗚咽が漏れた。
最後はハッピーエンドなんですが、もうラストの「Spread the love around」ほんとにすごくて!!ハピネスが殴ってくる!!!!ってかんじ!!!圧倒的多幸感に包まれて、ただただ泣いていた。泣きすぎて前あんまり見えなかった。人って「楽しい」という理由でこんなに泣けるんだ……!!!と思った。
この歌は、シスターたちの歌をついにローマ法王が聴きにくるというシーンなのですが、「ローマ法王です!」とオハラ神父が紹介したとき、オーケストラの指揮者の先生がローマ法王の格好になって登場するんです……!!演出が粋すぎて、初見で観たとき鳥肌が立ちました。劇中ずっと「ローマ法王に見せる」「ローマ法王の前で歌うなんて緊張する」「あのローマ法王が……」と言われ続けていて、い、いったい誰が……!?と思い続けていたので、この演出には、や、やられた〜〜!!って思った。妙な説得力があって、「そうか演じるならこの人しかいないよな……!!」と思わせてくれて超ハッピーで死んだ。ハッピーで死ねるってほんとしあわせだ……!!
あともうとにかくローマ法王の登場シーンお洒落すぎでしょ!!!!演出すごい!!こんなん泣く!!!なんてハッピーなカンパニーなんだ…と思ってすごい嬉しかった……粋すぎる!!!ずっと「ローマ法王いつ出てくんの?!誰がするの???」ってドキドキしながら見てたからまんまと策にはまった!!笑
— オランピア オ タン (@Olymipiaotan) 2017年1月23日
何度でも言うけど、ミュージカル『天使にラブソングを』基本的にRaise your voice以降ずっとダラダラ泣いてるんだけど、ローマ法王登場シーンでいっつもひときわ泣いてしまう!!!なんでかな、演出の粋さとかにグッときてしまうんだよね
— オランピア オ タン (@Olymipiaotan) 2017年1月28日
エディです。天ラブの指揮者は塩田明弘さん。日本ミュージカル界の至宝だ。塩ちゃんが棒を振ると劇場の空気が瞬時に変わる。ハッピーオーラを纏い、役者と共に泣いて笑って踊って(笑)くれる方。
— 石井一孝&STAFF (@Ishii_Kazutaka) 2017年1月23日
「シオタクターの部屋」https://t.co/FgBs3fS3NY pic.twitter.com/gOAdgRGyex
オケのメンバーも含めてカンパニーなんだと強く思わせてくれるミュージカルって本当にしあわせなんだな……これから観るミュージカルでもオーケストラのことが気になってしまうかも。それくらい本当にすきな演出!!
劇場を出た頃には致死量くらい泣いていて、私は普段どちらかというと後ろ向きな性格なんですが、「生きるって美しいな……」とか本気で思いながらフラフラと帰路についた。そしてグロッキー状態の私の頭にはただ一つのことしか頭になかった。それは「これモリクミさんバージョンも観なかったら一生後悔する」ということです。
とはいえ、のこり数日しかない公演日、モリクミさん出演日は全席完売、どうする、わたし……!?!?!?!
……。
…………。
会社を抜け出して当日券を買いました(人生初)。
理性を失ったおたくに怖いものなんてねえんだよ!!!!!!!!!!
そして手にした当日券……。一番いい席を買いました。
結果。
開演10秒で泣いた。
も、モリクミさんやばい、本当にやばい、歌がうますぎる、次元がちげえ〜〜〜!!!!!
最初の歌が「Take me to heaven(天国へ行かせて)」でなんですけど、本当に天まで突き抜けるような声……!!オペラ出身の本領発揮!!!!!!ってかんじで、すさまじすぎた……。どの歌もハチャメチャにうまかったんだけど、Raise your voiceが始まる前に少しアカペラで歌う場面があって、そこで拍手がおきたのはさすがすぎた。私はそのワンフレーズでもう泣きました。
やばい、もりくみさん歌うますぎる……!!本当に「聴かせて天国へ」ってかんじ、天に突き抜けるような声!!さすがすぎる…!!
— オランピア オ タン (@Olymipiaotan) 2017年1月27日
蘭寿さんとモリクミさんで、デロリスの印象もだいぶ違って、これはダブルキャストの醍醐味だな〜!!って思った。
蘭寿とむさんも森公美子さんもそれぞれ素敵なんだけどマジでデロリスの印象が全然違う!!蘭寿さんは、夜の女の子で派手派手なかんじ。もりくみさんは、そこまで垢抜けてないけど歌が上手すぎる陽気な女の子…みたいなかんじ。これはどっちのキャストでも見るべきだ😭✨
— オランピア オ タン (@Olymipiaotan) 2017年1月27日
両方のバージョンを観れて本当によかった。諦めずにチケット買いに行ってよかった……!!!
モリクミさん千秋楽で、再演についても言及してくれたから、めちゃめちゃハッピーでした。絶対再演してほしい!!次は絶対何回も観ちゃうと思うけど……。
ちなみに、この秋にブロードウェイ版が来日するそうなので、それも超観たすぎる。会社燃やしてでも観にいくぜ🔥笑
東急シアターオーブ5周年記念公演 ブロードウェイ・ミュージカル 天使にラブ・ソングを…( シスター・アクト ) | ラインナップ | 東急シアターオーブ|TOKYU THEATRE Orb
あーほんとに大好きなミュージカルだったな!!
さいこう!!!
生きててよかった!!!生きるってすばらしい!!!!!
絶対再演してくれ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!
*1:リトル・マーメイド、美女と野獣、アラジン、塔の上のラプンツェルなど、ディズニーの代表曲のほぼすべてを手掛けている伝説の作曲家。