映画があると発表された瞬間に自分のビザの残り期限を確認し「日本にいる!!観れるぞ!!!!!!」とガッツポーズした映画、忍たまを観てきました。そんな留学生世界にあんただけや。

ファン向けに本当によくできた映画だったと思います!
一応子供向けギャグの体裁は捨てずに、大人のお友達向けの細かい描写もしっかり描かれてて、人生で一度でも忍たまを通ったネキたちも大納得だったんじゃないでしょうか。かくなるわたくしもコロナ禍では毎日忍たまのことを考えていた時期がある女だったため、本当に楽しませてもらいました!!
原作の小説もともと読んでて、「これ映像化してほしい」って10年以上ファンが言い続けてた作品だということも知ってたし、そしてもうしないんだろうなと90パーくらい諦めてたものでもあったので(内容が大人向けすぎたし)、夢じゃないかと思うほど嬉しかった。作画の気合、各エピソードの繋げ方など脚本の練り上げられ方がすばらしく、文句なし!100点!あっでも初見はオリキャラノイズすぎると思いました*1、でもそれ以外は本当に全部よかった!
以下、感想だけを書くつもりだけど若干妄想と萌え語りが入ってしまうかも、すまん!
- 土井先生ときり丸の絆を描くはずが、最後にすべてをぶっ放す利吉!!
- 山田先生の活躍と、忍術学園という教育機関
- タソガレドキの異質なものたち感が最高だ
- 六年生ファン、無事成仏
- 五年生にめっちゃ出番あって感動した
- 一年は組の役割分担もいい感じ
- 大人たちの走る思惑
土井先生ときり丸の絆を描くはずが、最後にすべてをぶっ放す利吉!!
まずこれから書こう。私は原作の小説を読んだときからこれは明確に土井先生ときり丸の物語なんだと思っていて、実際、基本的に乱太郎が主人公である本作だけどこの映画に関しては子供パートはきり丸を中心に進んでおり、スピンオフ的な作品なんだと思ってました。
というのも土井先生ときり丸は長期休みは一緒に住んでるという有名な設定があり、言語化はしないけどお互いに家族のように大切に思ってる存在だ…というのが前提としてあったためです。
だから土井先生が行方不明ってなったときに、他の一年は組の子たちももちろん先生を探しに行かなきゃ!ってなるけど、きり丸にはそれ以上の意味があるわけで、だから彼を中心に話が進むし、最後に「よかった~!」ってきりちゃんが土井先生に抱きつくところは名シーンだったわけなんですが、そのあと利吉さんが現れて、言うんですよ。「よかった、お兄ちゃん!」って。何??????なんなんだ急に。わろてまいました。利吉さん、土井先生のことそんなに好きなの知らなかった。いや知ってたけど、ここでこれ言うのぶっこみすぎ。
利吉さん相変わらず顔も性格もメロい男!最高大好き。こんなメロい男に懐かれてる土井先生がとんでもねえという話でもある。私はりっきってそもそもファザコンだし、年上のスキル高い男の人が好きなんだろうなって思ってます。なのに小松田とか北石くんとか一はのようなポンコツキャラに好かれがちでイライラしているとこが不憫でかわいい。でもそういう人たちに対しても結構面倒見がよかったりする、クールな性格ってだけじゃない多面性が彼の魅力だと思います。
山田先生の活躍と、忍術学園という教育機関
山田先生、最高すぎ。みんなのお父さんすぎ。この作品、山田先生をかっこよく描くぞ!!という気合を感じられました。
私は忍たまは序列萌えだと思っているので、プロ忍≒先生>上級生>下級生と強さランキングが明確なシーンが出てくると爆萌えしちゃう。いろんな年下男に慕われている土井先生であるが*2、土井先生にとっては山田先生だけが生涯の男なんだよなー!
土井先生まわりの人間関係 pic.twitter.com/GJBRQHNLcz
— チャイ王🌈✨ (@aonticxx) 2024年2月23日
雑渡さんと対等に会話し、五六年生の救出チームを的確に分けて指示し、自分も現場に入って戦闘を辞さず、まじ大活躍だった。自分の息子が雑渡さんに勝てないだろうとわかっててそっちに送ったのもなんかすげ~と思った。息子の実力を理解しつつも、命までは賭けるなと釘をさすのにたいし、「もちろんです」って返す利吉の発声はすごく印象に残ったけど、あそこが印象的だったのは、そのあと利吉さんはまぁまぁ命賭けてたからである。
一年生たちの前では不安にさせないように接してて、上級生やタソガレドキの前ではきりりと話すところなんかもまじかっこいい。あとそのシーンで他の先生たちがきっちり描きこまれてたの激アツ!*3そんでその先生たちも影で話聞いてて、事情は共有しつつも下級生にその姿を見せない。忍術学園って子供は子供として扱う、見せないべきものは見せないという教育がされてるの、なんかすごい。本当は室町時代ってそういう時代じゃなかったんだろうなとも思うので、それも含めて「せめて学園の中にいる間は」って感じなのかな~
学園長が尊奈門を「この坊やがのう~」って坊や呼びするとこ、細かいけどいい。
タソガレドキの異質なものたち感が最高だ
敵ではないが、味方でもないキャラ*4の代表格のような雑渡さんであるが、前回の映画では伊作と雑渡さんの縁がフューチャーされたので「怖いけど根は善人で義理堅い」というイメージだった、と思う。今回は「根は善人だと思うけど立場のある人で、自軍に不利なら知り合いでも殺すことをためらわない」という面が押し出され、ぞくぞくしました。子供向けアニメでこんなことしていいんんかい。
雑渡さんが尊奈門をいじりまくり、一はからすらバカにされる尊奈門であったが、あとあと考えるとあれって全部尊奈門のためにしてることであり、「マジで土井先生を尊奈門が倒してたらタソガレドキが不要に忍術学園から恨みを買うことになる」から、だから捜索を手伝ったり、尊奈門を私たちも叱ってますのポーズを見せたりしてたってことで、ほんまにやり手すぎ。「生存が確認された以上は引き揚げます」とかも、そこまでお人よしではないって感じたりして、よかった。信用しすぎると危険だよっていう。
余談だけど雑渡さんが一はに授業するシーンを見ながら、タソガレドキで育った子供たちはこういう厳しい訓練を受けてるのかなぁなど想像しました。だから強いんでしょうねえ。尊奈門の肩にのっかっては組をジト目で見降ろしてランニングしてるところ、色気やばすぎる。
山田先生の部屋にタソガレドキたちが集まって会議してるシーンめっちゃ好きだ!今回、押都長烈(なんとcv中村悠一)から山本陣内まで台詞あって、タソガレドキファンには大サービスよwww 山本さんより押都長烈のほうが台詞が多い(雑渡さんに何かを報告するシーンが多い)のは、彼が黒鷲隊だからであって、はぁ~芸細かい。台詞なかったけどちゃんと高坂さんがきっちり描かれてるのも嬉しかった!*5 みんな物腰は丁寧なんだけどうっすら怖い、人間性があまり見えない感じがいい。やっぱ味方ではない人たちという感じがした。逆に言うと尊奈門だけ人間みありすぎる。
山田先生が、土井先生が昔兵法を読みつくしてたって話すとこで雑渡さんがわずかに眉を顰めるんだけど、そこでもう彼は疑ってたんだな~。雑渡さんのそういうとこ…
今回、雑渡さんと伊作シーンををまったく描かなかったのも勇気あると思った。厳密にいうと、雑渡さんが上からにょきっと現れて、留三郎が勝手に忍び込んできたんだろー!って怒ったときに「冗談だよ」っていうとこが唯一伊作と雑渡さんの関係をにじませてたなぁと思います*6。まぁ彼らは前回の映画で全部描いてるからな
最後に漁夫の利をとっていく雑渡さんがほんとに好きなんです!こういうとこがほんとに第三勢力なんよな。忍術学園とはこれからも緊張感のある関係性でい続けるのでしょう。
六年生ファン、無事成仏
見たかった六年生がここに…!もう6人全員キャラ立ちから何から何まで最高。私は原作小説から、土井先生がもう死んでるかもという点でみんなが喧嘩するシーンが大好きなので、本当に見れてよかった。あそこって明確にクラスごとの性格や立場がわかれる六年生らしいシーンだと思うのよなあ。優秀なみんなのことなので、うすうす「なんかおかしい、このままだと見つからないんじゃないか?」と思ったとしても、彼らにとっても大好きな土井先生のことを、死んでるかもと認めるのは難しい中、言いにくいことを切り出さざるをえなかったのがい組っていうのはすごくわかる。それに対し、人間としての情が厚いは組や、きり丸の直属の先輩である長次がかなり感情的になるっていうのもわかる(長次が感情的になってるとき小平太は冷静なんだな〜というか、小平太ってこういうとき基本静かなのがまた良い)。あのシーンで文次郎も言いたくて言ってるわけじゃないという表情をしてたのが秀逸だったし(文次郎も情に厚いタイプでもあるので)、全員に忍者として冷静になるように言って場を収められるのは仙蔵しかいなく、なぜ彼が学年のリーダー格なのかがよくわかる。
あのシーン、原作小説では仙蔵はもっとクールな台詞を言ってたので写経します。*7
「長次、冷静になれ。みんなにも言っておく。我々は忍者だ。希望的観測ではなく、現実を直視して考えねばならない。土井先生が怪我をして動けなかったとしても、命があればもう傷が癒えている頃だ。半月もの間、忍術学園に連絡をよこさぬのは、それなりの理由があるはずだ。崖下の川の流れは急だ。万が一水に呑まれたとしたら、傷を負った体で自力で助かるのは難しい。さらにその場合、遺体が見つかることもないだろう。我々は最悪の事態……つまり、土井先生が亡くなられたということについても、考えておかなければならない」
- p.93
町の人に聞き込みしてるシーンで、仙蔵だけ女の子が顔を赤らめてるシーンが差し込まれてたんですけど、意図的ですよね…??見た目からかっこいいんだね、仙蔵。知ってたけど。
留三郎はかっこいいシーンとお笑いシーン交互に出すぎ。鉄双節棍の準備でホァ~~??って言うところダサくて笑ってしまったが、敵のとこ忍び込んで「騒ぐな。大勢で囲んでいるぞ」っていうとこと、長次・伊作に「つけるぞ」って言って立ち上がるとこなんかはかっこよすぎて痺れた。留三郎って意外とこういうことできるタイプなんだなって思いました。戦ってるイメージが強かったので、敵軍にまぎれこむとか、嘘の情報でかく乱させるとかそういう忍者っぽいことをしてる彼を見れて楽しかった。
あと小平太。天鬼vs六年生のシーンで「お前たちは詰所に」って促すとこ、あ~最前線て戦うのはやっぱり彼なんだよね感。個人的に土井先生が小平太より強いっていうのは、忍たまの世界の番手順でいうとそれはそうなんだけど、意外性もある。作中一の怪力だと思ってるためです。終盤までまったく攻撃をうけてなかったのに仲間をかばって一番深い傷をおうとこは、小平太のかっこよさ全部つまってるだろ。
きり丸を茂みに隠して(抱きかかえるのが長次なのもいい、シーっていうのが留なのもいい)、「土井先生…生きてた…!」ときりちゃんが嬉しそうにつぶやくシーンで、対照的に六年生全員(まずいことになったな…)みたいな渋い顔をしてるのがよい。見えてるものの範囲が違うのが上級生よな~。
六年生の番手萌えでいうと、予算会議がある関係で文次郎が学園全体のリーダーに見えるときもあるが、どちらかというと現場での指揮が得意なのは仙蔵なんだろうと私は思っているので*8、今回もやっぱ現場で全体俯瞰できてる仙蔵がたくさん見れてキュンでした。6人で学園長に報告してるとき先頭に座るの仙蔵なんだ!っていう。
救出作戦のシーンで、一年は組を救出するのが長次・伊作・留三郎で、軍師奪還のため潜入するのが仙蔵・文次郎・小平太に振り分けられるのも、わかる~!ってなります。現場で力になる男小平太!!
全然関係ないけど犬猿って仲悪いのにたまに「うるせーもんじ!」とか「留のヤロー」とかあだ名で呼んでるのまじなんなんすぎる。長次の「もそ」の一言ですべてを理解できる小平太(文次郎など他のメンバーはもそでわかるわけではない)という六ろの親友すぎモーメントがぎゅぎゅっと差し込まれてるのもよかった。
五年生にめっちゃ出番あって感動した
原作ではこんなに具体的に彼らの出番がなかったので、こんなに台詞があるとはで驚いた!!クールで優秀な彼ららしいおいしい役回りだったなーと思います。五年のリーダー格って久々知くんなんだ~っと新鮮だった。あくびして「飽きた~」とか言ってる三郎と、まあまあ…みたいな勘ちゃん二人が最初にドクタケから密書奪えるか「やってみる?」ってとこ、学級ファンの人まじおめでとうと思いましたwww 学級ってほんと食わせ物よ!でもちゃんと双忍は双忍で忍務にあたるしぬかりない。
密書読んで、は組の連中を取り戻すってすぐに言うのは下級生の面倒見いい竹谷らしいし、そこで「待て、まずやるべきことは…」って整理できるのはクールな久々知くんらしく、それぞれのキャラも立ってていいバランス。
五年生ってなんか独立遊軍みありますよね。五年生がこんなにかっこいい出番もらうエピソードって実は珍しくないか??ひょうひょうとしてるけどちゃんと実力はあり、六年生とは違う部分で役割をきちんとこなす姿がかっこよかった。一年はほんとにいい先輩をもったねえ。
この解像度で四年生見たかったよーーー!!!笑 まあ全員出すと話まとまらないから仕方ないってわかってるけど。食堂や帰省のシーン、ナメクジツッコミシーンなどで、「なるだけ生徒キャラは全員描こう」という気概を感じたのはとても嬉しかった!!
一年は組の役割分担もいい感じ
学園長に「みんなには内緒にしてくれ」と言われたあとすぐ喋るじゃんきり丸という感じではあるが、トラブルメーカー集団一年は組が巻き込まれるのが忍たまのお約束だからね。
「戦のときは武器以外にも物流が動く」という話にすぐにピンとくるのが商家の息子たち(庄左エ門、団蔵、伊助)なのもいいし、運送業のおっちゃんたちにすぐ話をつけてくる団蔵、荷物に忍び込むからくりを作る兵太夫と三治郎など、特性ごとにちゃんと活躍してるのよかったよ!あとこの3人が走るシーンで三治郎が先頭なのとか芸細かい。
は組が足で洗濯物ふみふみしてるシーンとか、全員が庄左エ門の部屋に集まって布団の上やふすまのへりに座って話聞いてるシーンとかかわいかった~。寮生活っていいなあ。
しんべヱの、どこにいても食欲に忠実ながめつさ(まぁギャグというのはおいといて)を見ながら、なんできり丸とこいつは親友なんだよとよく思うのだが、回想シーンでさしこまれたように、夏休みに帰る実家がないきり丸に対して「うちに来る?」って間髪入れずに言えるような、そういうとこがあるから友達なんだろうなと思います。
大人たちの走る思惑
八方斎が「天鬼に子供たちを切らせたら、仮に記憶が戻っても忍術学園には戻れない」って思いつくとこは、この人そういう考え方できたんだ!?という驚きがあった。それに対して冬鬼や他のドクタケたちは明確に「さすがにそれは…」って言ってて、これは冬鬼に息子がいるからというよりドクタケ忍者はそもそも基本全員へっぽこってことなんだと思う。忍者としては八方斎の考えのほうが正しい。でもそれができないのがドクタケで、悪い忍者だけどタソガレとは資質が違う。
あのシーンで雑渡さんは本当にぎりぎりまで見極めるつもりだったと思うが、毒手裏剣を天鬼に投げる覚悟はあったと思うし、利吉さんは子供たちの危険より土井先生の命を救うことのほうが頭にあって、山田先生はあの場面で4人全員を助ける道を最後まで探してたんじゃないかなーと思った。雑渡さんが手袋してるのにその腕を素手で掴むりっきの覚悟に私は泣きました。ほんといい役もらったわねあんた!!!利吉さんは学園の人間じゃないからあの場で一番大事なのが土井先生になるのは理解できる。山田先生にとっては生徒も土井先生もどっちも自分が守るべき対象だったのだと思います。
本当に楽しい映画化でした!ずっと楽しみにしてた映画を観れて大大大満足。
余談だけど、15年前に死ぬほど忍たまハマってたわ…みたいな女たち何人かと話す中で、「利吉のお兄ちゃん呼び、何!?そんなこと言うキャラじゃないはず」とか結構言われて、なんかここ数年で急に出てきた設定結構あるんよね…という説明をする中で、尼子先生そろそろ引退を見据えてて、もう最後に自分の脳内にあった裏設定全部放出してんじゃねえか??という話になりました。笑 みなさんどう思いますか?私はいまだに、仙蔵が文次郎をお兄ちゃんのように思っていたという新設定は、今までどこにそんな文脈があったんだよと思っています😂爆笑
ま~忍たまってその場その場で発生したけどその後なかったことになる設定とかもあるし、歴史が長すぎて流動的な部分もあるし、あんまり完全体じゃない状態で流れにまかせて進んできたとこなんかも、もう令和には生まれない作品だなあと思ったりもする。味だよね。
それではまた。
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*1:オリキャラと既存キャラのわちゃわちゃシーン出されても萌えないから!wwwなにわ男子の声優は上手かったです
*3:尊奈門が口すべらしたときに他の先生方も「おい~💢💢💢」って感じだったのか忍術学園の教師>尊奈門ってことなんでしょう。六年生たちも尊奈門をあまり上に見てない雰囲気があったので、タソガレドキのプロ忍とはいえ強さレベルは六年生より下なのか?
*5:喋ってほしかったといえばほしかったが、まぁ高坂さんって無口そうだよなと思う。
*6:なお原作小説では「やめろよ。雑渡さんの冗談だよ」と、もう少しにじませている。
*7:いま読み返したらここって留三郎と長次が言い争ってたんだ!映画の流れが自然すぎて忘れてた
*8:文次郎がエルヴィンで仙蔵がリヴァイだと思う