抵触しちゃいけないラインの話/ミュージカル忍たま乱太郎12弾まさかの共闘!?大作戦!!感想

忍ミュ12弾観劇しました!

f:id:chanaoi214:20220103203415j:plain

初日も観劇したのですが、普通に客席に尼子先生がいらっしゃっててたまげました。笑

 

11弾での六ろ主演脚本がすごくよかったので、待望の六いメイン回!と思ってすごくすごく楽しみにしてた(私は忍たまの全キャラの中で六いが一番好きです)。で、実際に観劇してみて、確かに六いの六いイズムとしてすごく完成度高くて好きだったんだけど、もはやこれは土井先生メイン回といっても差し支えないのでは…と思うほどに土井先生回で、こんな話2.5次元でやっちゃうなんて(良い意味でも悪い意味でも)なんか…すごいな…これが忍たまか……ってのが最初の感想でした。

 

土井先生の過去がついに明かされた12弾!

土井先生の過去に関しては落乱50巻で「法然上人をモデルにしている」「福原の豪族の生まれだが子供のころ家が滅ぼされて天涯孤独になった」「仏門に入って修行と勉学に励み、その過程で忍術や兵法を身に着けた」ということが説明されているのと、アニメ忍たまで「19歳のとき抜け忍になって追われているところを山田先生に助けてもらう」ってことまでは公式に出されていたので、わりとファンの中でどういう経歴をたどっていま忍術学園にいるかは共通認識としてあったと思うのですが、今回の忍ミュで多分誰も想像してなかったであろう、「赤ん坊の時に家が焼かれてる」「家を焼いた当人である忍者たちに拾われ抜け忍になるまでそこで育てられた」という設定であることが判明し、私の第一感想としては「そうやったんかい!?!?!?!?!?!」と思いました。笑

 

ぶっちゃけて言ってしまうと「仏門に入ってた設定どこいった!?」ていうのと「赤ん坊のときに家を焼かれて”夜霧”って名前で育てられたなら”土井半助”って名前どこからきたん!?」ていうのとかがあんまり説明つかない気がするんですが、カエンタケ忍者隊の人たちが「念仏ばかり唱えている腰抜け忍者が!」「お坊さんにでもなったほうがよかったんじゃないのか!?」っていうセリフがあったりしたので、微妙ではありますが「カエンタケに所属しながら仏門に通ったりした時期もあったのかな?」と思えなくもないシーンが挿入されていたようにも思い、なんとなく尼子先生の中では辻褄合うようになってるのかも…しれません。落乱は歴史が長いだけあって、後付け設定もたくさんあるので、このあたりも先生が今回改めて作ったのか、前々からそう考えていたのか、気になるとこではありますが、もう少し時間がたてばこの設定も違和感なくなるのかなー。

 

それにしても、土井先生の生い立ちを語るうえで絶対に欠かせないのがきり丸の生い立ちとの相似性だと思うのですが、きり丸同様家族がいないっていうことは明かされていたものの、土井先生を育てた人(鵺さま)も家族のいない人だった、っていうのはなんか考えさせられるというか……。そして土井先生、この育ち方でなんで根が善人なのか…なんかこう、落乱ってキャラクターによって過去の設定が決まってる(というか公開されている)度合いにかなり差がある中、土井先生だけここまで詳細に語られてるっていうのは、彼の人気の高さであり、キャラクターの奥深さであり、なんやかんや特別なキャラだよねって思います。

 

山場のシーンで、きり丸が土井先生にかける言葉「土井先生は僕のたったひとつの帰る場所なんです」のくだりは、正直いうと全部言葉で説明しちゃってて冷めちゃうし、これを直接言わないのが忍たまの情緒だったのでは…と思ったんだけど(今まで落乱でも忍たまでもなんやかんやでこの二人がお互いのことを「家族」って言ったことはないし、アニメ製作委員会の人も「基本的には触れてはいけない部分」って言ってたので)、でも実際に10歳に近いであろう子役の子がいってると、10歳ってこんなにまだ子供なのかーじゃあもう土井先生死ぬかもってなったらこれくらい言うかもな…って思わなくも…ない。でも、正直もっとやりようあったやろー!て思います。

逆説的に、こんだけ重い設定がありながら、それを言葉やセリフじゃなくエピソードだけで「土井先生ときり丸は他人だけど家族みたいな関係性」って視聴者にわかるように表現してきたアニメ忍たまがすごいのかもしれん。

 

 

キャラクター&キャスト感想

立花仙蔵💣

六年生って、予算会議が会計委員会VSその他委員会ということや、文次郎の気質もあってなんとなく文次郎が学園のリーダーポジに見えるときもあるんだけど、クレジット順は絶対仙蔵が1番なの萌える。仙蔵が学年首席なんだろうな…

けんちゃん、本人はド天然なのに板の上に立つと完璧に仙蔵なのがすごい。所作が惚れ惚れするほど仙蔵だし、絶対キャラ崩壊しないし、「完璧だ」で髪を梳くしぐさとかがオーバーじゃないのが本当にいい。そうそう仙蔵ってこう!って気持ちになる。他の六年と明確に資質が違うのがわかる。

私は今回の脚本で、仙蔵が終始本当に「冷静」な態度を貫いていたことがすごいと思った。11弾は、脚本はよかったんだけど果たして長次はこんなに大声を出すだろうか?みたいなぎりぎりのシーンは結構あったと思ってて、それと比較すると今回六いは両方六いのまんま葛藤したり喧嘩したりしてるのが本当によかった。

ドクタケの話を信頼するかどうかで仙蔵と文次郎とで意見が分かれるのも、分かれそう~って思ったし、分かれ方にもそれぞれの軸が通っててよかった。仙蔵は常に何パターンかを想定しておくタイプで、文次郎は他人を信頼するかどうかに自分の判断軸があるタイプっていうのなんかすごくわかる。社会人としては仙蔵のほうが優秀なんだろうな…って思うんだけど、でもこの二人って相手の心根を信頼できるっていうのは根底にあるから、だからお互いに意見をぶつけ合ってるというのが伝わってきた。

六いって六ろや六はと比較すると「親友」って関係性とは違うんだよな…「ライバル」でもないんですよね。お互いに自分の目指すべきものがわかっていて淡々とそれに向かって努力しているから性格真逆だけどあんまり揉めることもない。でも戦場で背中を預けられる相手ではあるのだと思うし、根底のところで人間を信じているところが共通項として見えるところなども、い組のい組たるゆえんを感じさせてくれて私はじーんとします。

混乱した状況下や追い詰められたときも絶対に感情を乱されず、見るべきものをきちんと見る、素早く判断する、仲間にきちんと理論立てて説明する、人を説得するときに感情的にならない、そのうえで何パターンも想定しておいて不利な状況に巻き込まれないよう努力する…これぞ仙蔵っていうのをセリフじゃなくストーリーの中で感じさせてくれてよかった。

あと今回、爆弾投げるシーンが2回もあって、音ハメがきっちりはまるとすごくかっこよかった!けんちゃんの身のこなしの軽さもあいまって、ヒーロー見参!て感じで本当かっこいい。今まで爆弾つきの苦無(?)みたいな武器を使うシーンが多かったから、これからもこうやって火薬での見せ場作ってほしい。

けんちゃん、いつまで仙蔵やってくれるかな…本当に仙蔵の資質がありすぎるので、まだまだ仙蔵をやってるけんちゃんが見たいよ~という願望。。

 

潮江文次郎🧮

えーん犬猿六年と親友四年の会計用具だ…

文次郎のキャラクター説明は「忍術学園一ギンギンに忍者している男」だけど、文字通り”真面目な熱血漢”なのだなぁと思った。六いって、文次郎より仙蔵のほうが頭の良さ(学業的な意味だけでなく、頭の回転的な意味でも)は上なような気がするけど、それでもこの二人はどこまでも対等に見えるのがすごい。仙蔵と文次郎の意見が合わずにもめるシーンは象徴的だと思うけど、二人ともお互いの人格を否定しない(わからずやとか、頭が固いとか言わなくて、本当にディベート)とことか、問題解決に向かって話し合おうとするところ(文次郎は相手が留三郎か六ろなら決闘で話つけそうなのに…)なんかは、12弾の軸でもある”い組らしさ”だなぁーと思った。

かずさんって目のギラギラ感が文次郎よね。

 

 

中在家長次📚&七松小平太🏐

私は本当に(前の)きむくん小平太が大好きだったのでキャス変悲しかったー!

今回の六ろは原作っぽい六ろで、歌にもあったけど”マイペース”って感じだった。長次の「もそ」を小平太が全部訳すシーンとか、あんなんみんな好きや!文次郎が気持ちの整理をつけるのに時間がかかってるときに、「文次郎にしかできないことだって!」とか言って前向きに励ますのが小平太、無言でチョップする静かで愛情深い長次っていう役回りは、鍛錬組で文次郎と友達として仲のいい六ろらしい絶妙な立ち位置だなーと思った。仙蔵とは違う文次郎への向き合い方よね。

 

食満留三郎🦆&善法寺伊作💀

11弾から参戦のすずゆうくんが、場に慣れたのか驚異のメンタルモンスターとなり、前よりハチャメチャ感パワーアップしててよかった。

ドクタケに文次郎の話を振られて、伊作が「文次郎は熱くなりすぎるところがあって、ね」、留三郎が「だが信頼できる男だ」っていうところ12弾の名シーンだと思う!留三郎が言うことに価値がありすぎるセリフ。公式で”犬猿の仲”って設定があるふたりだけど、文次郎と留三郎は実際のところお互いの実力は認めてると思うので。

あと終盤で鵺さまが倒れたときに伊作が「留三郎!」って声かけて、留三郎が「守一郎!」って声かけて、守一郎が「はい!」って言って用具二人で担架持ってくるシーン、六はの二人の信頼関係が伝わってきたし、六はは二人とも”なおす人”なんだよな~ってのが凝縮されててよかった。そして留三郎が守一郎をかわいがってるのもこんな短いシーンだけど伝わってきた!用具六四いいよね~

 

平滝夜叉丸&綾部喜八郎

綾部が10弾以来のカムバックキャストということだったのですが(そんなことがあるのが忍ミュのすごいところ)、このまこべくんがほんとーーにハマり役で、彼の綾部を観れて本当に楽しかった!飄々としてマイペースで、誰の言うこともあんまり聞かないのになんとなく周りから可愛がられる才能がある感じを表すのがうまい。みんなの夢見る綾部やなーと思う。仙蔵の前でマイペースを貫きつつも仙蔵に目をかけられてる感じや、滝夜叉丸との絶妙な距離感貫きつつ舞台の端っこで結構わちゃわちゃしてる感じとか、とにかくどこにいても綾部っぽい動きをしてるので視線泥棒でした。

りゅーとくんがバク転得意なのでそのへんの見せ場が11弾より増えてたのもよかった!四年生会議で「これは仕事なのだから誰と組むかは選べない、いるメンバーで最大の結果を出すのは当然だ」とか超まともなことを言うのが滝夜叉丸っていうの、ウケたし解釈一致!13歳でなんでこんなこと思えるんだよ~笑

 

 

田村三木ヱ門&浜守一郎

三木ヱ門が守一郎のことを「同室」じゃなくて「クラスメイト」っていうの、原作読んでるなあ~ってのがわかってさすが。

ここで左門の名前を出すのがぺーくんのすごいところで。。ちゃんとアニメ見ててそれを役作りに生かしてるのがアドリブやTwitter営業から伝わってきて、さすがアイドル出身、ファン心理わかってるー!

 

登場シーンから二人三脚で出てくるし、11弾のときよりもぺーくんと岬くん自体の距離感が縮まっているのか、四ろの親友感が増しててすっごくかわいかった!守一郎の四年生のノリに流されない感じもよかった。

最後の勇気100%で「永遠に忘れないでね~フー!」のところ、ぺーくんが絶対「フー!」でアイドルポーズきめてるので絶対このパートみきちゃん見ちゃう。目のきらきら感と歯の白さがなんか三木ヱ門っぽいというか、三木ヱ門のことを努力型アイドルだと思ってるので…(滝夜叉丸はスター型だと思うからさ…)

 

斉藤タカ丸

実写化か?てくらい似ているタカ丸さん!ようしゅんのタカ丸さんみって、顔が似てるとかしゃべり方の似せ方うまいとか技術的な部分もあるんだけど、「チャラさとマイペースさの塩梅がタカ丸さんとほぼ同じ」ってとこだと思います。四年生会議のくだりで、忍者の経験は一番浅い彼の意見を13歳たちが「やっぱり仕事をしている人の意見は説得力がありますね~」とか言って聞いてる感じ、普段誰の言うことも聞かない13歳たちのよいこな部分も垣間見えるし、タカ丸さんの人徳とも思う。全然違う育ち方をした男の子なのにこの学年でうまくやれてるのがタカ丸さんが髪結い生活で身に着けたコミュニケーション力なのかしらと思うのであった。

 

Twitter営業も素晴らしいようしゅんくんなのでした。

 

おまけ

けんちゃんとまこべくんの作法営業の思い出…

綾部が変わっただけで、作法も四いも前よりもコンビ感強まってるのを感じて、同じ役でも役者さんの演じ方やキャラ解釈でこんなに変わるんだな~ってすごく思った。綾部喜八郎は作中屈指の人気キャラだと思うので、そんな喜八郎の何がこんなに人気なのかを的確にくみ取って、さらにそれを表現できる方が綾部やってくれてよかった。一度綾部役を離れた方なので今後どうなるかわからないけど続投してほしい…!

 

これは10弾のおふたりなんだけとお顔が美しすぎて超作法!!

 

 

会計かわいいツイート

 

学園祭まであってすっごく楽しかったです!

次の忍ミュはいつになるのかな。

 

linktr.ee

marshmallow-qa.com