真田丸のオタク的にも満点/【刀ステ】舞台刀剣乱舞 无伝 夕紅の士-大阪夏の陣-感想

めちゃくちゃ面白かったんですけど……

 

 

面白すぎて唸りました。話もすごい練られてて面白かったんですが、ステアラの4面の使い方が巧みで「舞台見たーー!」って充実感がすごかったです。天伝は話がワケわからず、清光の子がかっこいいってこと以外なにもわからなかったため*1、「もう刀ステとはお別れだ…」と思っていたのに、友達が譲ってくれたチケットでなんとなく見に行ったら超面白すぎて刀ステへのモチベ全部帰ってきました。

 

ちょうどこの作品観る前に以下のブログで「歴史物エンタメ作品は、その題材の史実的背景を知ってるかどうかで面白いと思うかどうかがかなり変わる」みたいな話を読んでて、なるほどーと思ってたので、私が无伝を超面白いと感じたのは大河ドラマ真田丸を観ていたことにより大坂の陣で誰に何が起きたかを履修してたからかもなと思った。

lillyssa.hatenablog.com

豊臣秀頼徳川秀忠、どっちが最終的な天下人になるか」っていう无伝のテーマは、真田丸のテーマだった『英雄を父に持つ二代目たちの物語』と大いに重なる部分があり、すんなり入ってきやすかったです。みんな、真田丸を見よう。

 

 

 

 

 

 

 

このままだと真田丸感想ブログになってしまうので、 キャスト感想からいきます!

 

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キャラ・キャスト感想

三日月宗近/鈴木拡樹

 

なんというか、やっぱり別格やな…と思う。安定感と、彼が舞台の真ん中にいるときのぴったり感がすごい。最後にひろきくんの三日月を観たのはたぶん悲伝なんですが、悲伝は刀ステ全体の核に迫る激重な内容で三日月も孤独でシリアスな場面しかなかった印象なので、今回は割と三日月の器が大きくておちゃめな部分(原点!)も見れて楽しかったです。なんか刀ステでも刀ミュでも三日月が歴史の特異点みたいなことにされてしまってるのであれなんですが、普通に本来の三日月ってこういうおちゃめなじじいだよなって思う。鶴丸と三日月の悪友っぽさが私は好きなので(虚伝のときはそこが観れて好きだったんだよな)、三日月のこういうおちゃめな部分は鶴丸と一緒だから出てるんだよなってよくわかるシーンが多くて楽しかった。

とはいえ今回の三日月もすでに”何かを背負ってる存在”ではあるので、私としては早く次の展開が見たいです。笑

「困ったことになったな」って言いながら顔がにこにこしてて全然困ってないのかわいい。

 

数珠丸恒次/高本学

がっくん……!(涙)

正直がっくんに関して私は客観的なコメントができません、なぜなら根底に彼自身をそもそも好きという気持ちがあるから。*2でもそう思わせる力があるのががっくんの良いところでしょ?

最初に数珠丸ががっくんってキャスト発表されたときは「マジで!?!?!」としか思えなかったものですが、仕上げてきてましたね…(涙) すごい数珠丸にビジュアルが似てるとか、踊りが上手いとかそういうこともないんだけど、ちゃんと数珠丸に見えて、え〜んがっくん(涙)みたいな気持ちでずっと見てた。キモすぎる。クレジット的に最後から2番目で番傘もってEDで出てくるがっくん出てきたとき感動してしまった。

なんか何も感想になってなくない?

 

骨喰藤四郎/三津谷亮

本当にすごい…うますぎる。すべてが。

一輪車で鍛えた体幹にも惚れますが(前後に開脚するスプリッツからのブレイクダンスみたいな回転、マジで凄すぎる)、骨喰のあの可憐で寡黙で一途な雰囲気がすごく上手くて、じ〜んとしちゃう…。骨喰、少女漫画みたいな台詞多くて「なんで俺はこんなことも忘れていたんだ」「もし彼女が敵なら三日月が切るより俺が切った方がいい」「三日月はいつも悲しい目をしている」「目を離すとふといなくなってしまう気がする、おかしなことを言ってるのは自分でもわかる」などなど、切なくて鮮烈な一撃の台詞が多く、骨喰って唯一無二のポジションだよなあ〜としみじみ思いました。

三日月との関係性が特別なのはまんば、鶴丸、骨喰など何振りかいますが、中でも骨喰のポジションは特別に切ない雰囲気がありますよね。まんばにとって三日月はメンターでありレジェンド、憧れ、いつか並んで一緒に世界を救いたいひとなんですが、骨喰にとってはもしかすると世界よりも三日月ひとりのことが心配で大切なのかも、って思うようになった。骨喰はそもそも「あんたひとりでそんなもの背負う必要がどこにあるんだ」ってスタンスなのかなと思ったり…した。まんばとは少し違う角度から三日月を想っていそうな雰囲気。

鶴丸に頭ぽんぽんされてるのかわいかったな…。

无伝観たあと骨喰への気持ちが高まってしまい、弊本丸(ゲーム)のばみちゃんを修行に出しました。

 

薬研藤四郎/北村諒

舞台ではすっごい久々に見た気がする北村くん…。

私はそもそも薬研藤四郎というキャラクターにあんま夢見たことないんですが、北村くんの薬研は薬研クラスタが夢見てる薬研そのものだなって思う。笑 兄貴肌で大人っぽい短刀って感じ? 

今回は長谷部とコンビなシーンが多く、北村くんも最後の挨拶で「長谷部は本当に手がかかる子」と仰ってましたが、たしかに薬研のほうが精神的に落ち着いて見えてましたね。豪快で前向きな性格もよく伝わってきてかっこよかった!「地金を見せろや!」「柄まで通ったぞ!」などの、戦場育ちらしい独特で勇ましいゲーム台詞もたくさん引用されてて舞台で聞けて嬉しかったです。

腹筋すごい。

 

へし切長谷部/和田雅成

わだべくん…。

親の顔よりジョ伝を観た女なのでダースベイダー如水と長谷部が刃を交えるシーンでは拳を握ってしまった。ジョ伝で初めて黒田官兵衛と対峙したとき、一言目に「御隠居様…?」という言葉が出てきたほど(その後刀を向けられても黒田家のひとには刀を抜かなかったほど)長谷部にとっては特別なひとだと思うので、如水であることに彼が気づくかどうかハラハラしたのですが今回は気づかず。大いなる伏線だと思うので次回作以降に期待!声を加工してても、前作以前で如水をやってた山浦さんの声だってわかってぐっときた。

わだくんも、腹筋がすごい。

 

大千鳥十文字槍/近藤頌利

いけめんの波動!!ヒプステの理鶯より理鶯に似てるからこのままヒプステにきてほしい(倫理観0感想)。

 

泛塵/熊谷魁人

 
 
 
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マンネラインだったの…?笑

真田十勇士の名前全員言うとことか、台詞覚えんの大変そ〜と思ってたら、本人も「最初からずっと長台詞ばっかりで…」って挨拶で言ってておもろかった。

 

鶴丸国永/染谷俊之

完璧すぎる。

圧倒的な華と美貌、キャラの特徴をよく掴んだ芝居、キレのある殺陣などもう何をとっても感動の一言。キャリア的にも本人のキャラクター的にも、本当に鶴丸できてくれて良かったって毎回思う。多分、他の役できてたとしても絶対上手かったと思うけど、それでも鶴丸で来てくれた巡り合わせに本当に感謝。。*3

台詞回しが洒落てて好きで「事情通のようだな」「そもそもそんなことができるのかという話でもある」「三日月の一度言ってみたい言葉とはなんだったか」とか印象的でした。

敵に囲まれたときに「いや何…三日月と一緒だと驚きが絶えんからな」って言うときの言い方がすごく好きで、鶴丸って三日月が何かしようとしてることに他の刀より先に勘づいてるみたいなので、なんかそういう…三日月への友情を感じる台詞だなあと思いました。何を考えてるかまで完全にはわからなくても、でも、腐れ縁なりの情を感じる。隣に立っていなくても同じ目的に向かってそれぞれのやるべきことをやる、っていうのを根底のところで共有できてる感じ。

放棄された世界にいる人間たちの話を、「ふぅ〜ん?」みたいな、口元は笑ってるんだけど実際に笑ってるわけではない微妙な表情で見てるとこがいつもゾクゾクして好き。これ、維伝のときから好きだった。

 

高台院/一路真輝

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なんでキャスティング声かけたんだよとも思うし、なんでうけてくれたんだよとも思う、一路さん!!笑

もー私にとって一路さんは日本初演トートであり東方版でエリザベートもやってた方であり…なので、なんかもうずっとすごかった。歌ってくださって大感動。ひとりだけ格が違うので、今まで基本的クレジット順は人間キャスト→刀剣男士キャストだけど、一路さん最後にしないなんてこと…あるのか!?と思っていたら、三日月とコンビでトリを飾ってて超素晴らしかったです!

三日月宗近が刀ステにおけるトップだし、その三日月を所持していたのが寧々さまなので、横並びで大正解!!と思えてすごく良かった。。刀ステって番手萌えだよなって改めて思いました。

 

あと、真田十勇士のキャラデザ本当にすごかった。監修に枢やな先生入ってないか!?と目を凝らしたものです。

 

 

全体感想

「どっちの2代目が最後まで立っているか?」というテーマに豊臣の終わりを描くという作品で真田丸オタクに刺さらないわけがなく…。

正当な後継者が継ぐべきだから、って思っている秀頼と、ただこの国を良くしたいと思っている秀忠という対比はわかりやすくて、私は徳川秀忠のそういうところが好きなんだ…と思いました。

 

すごいネタバレになりますが、最後の、あの、悲伝→陽伝の演出からの、あのお方顕現映像、ヤバすぎて、マスクの下で口ぽかーーーんでした…アツい、アツすぎる!!すでにキャスト決まってるんでしょうか…どきどき。私は刀ステで早く天下五剣揃って欲しいってたぶん4年前くらいから言ってるので本当に楽しみです。最近あんまり刀ミュ刀ステで、次回予告で燃やす演出しなくなってるので(個人的にはサプライズ告知大好きなんだけど、次回予告にすべての記憶持っていかれることもあるから塩梅だよね)、久々にこういう演出見れてドキドキしました!!

だから今回、あまり歴史背景と関係ない数珠丸出したんですね。

 

で、いつ陽伝あるのよーう!?と思っていたら、終演後に次回作綺伝の告知があり、あっ先にそっちがあったか…と思って肩の力抜けた。科白劇を配信で見たときは、キャストの半分に華がなくてすっごいビミョー…と正直思ったんですが、本公演見てからでないとわからない部分もあるので…観ようかな…

とか思ってたら、忍ミュで仙蔵役だったけんちゃんが出演することが発覚して心臓飛び出たので、人を殺してでも絶対行きます。

 

  

 

 

 

 

 

仙蔵をしてるけんちゃんがすごく好きだったから、違う役で出るけんちゃんを見れるの楽しみ…!個人的な体験としても、好きな役者さんが刀剣男士として新登場することはあっても人間キャストで出るのは初のことなので、また違った見方ができそうでわくわくしております。

 

今回、刀剣男士キャストがみんな上手くて、全員に見せ場があり、歴史部分もわかりやすく、人間と刀剣男士の絡みも観れて、私が舞台刀剣乱舞に期待してることほぼ全て観れた感じだったうえに、ステアラという新しい観劇体験まで堪能できてとてもワクワクできました!!

刀ミュ東京心覚に引き続き、ぐーっと引き込まれる作品が続くので、次回作も楽しみにしたいなぁと思います。

 

 

 

※別のブログに書いてた刀ステ感想記事こっちに移しました。過去の自分の方が語彙力ある感想書いとるのなんで

 

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*1:まさか加州清光役に対して「もしかして2.5次元を見てるとたまに現れる『原作よりかっこいい』タイプの方ですか?」と言うはめになるとは思わなかった。

*2:ヘタミュを履修してるからです

*3:最後の挨拶で、「また『鶴丸国永役の染谷俊之です』って言いたい」とまで言ってくれて本当に嬉しかった。。一瞬キャス変したの本当になんだったのか、詳細は全部闇の中である。笑