全員スターの新たな刀ステ／『舞台 刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち 感想！！

ライビュ見ました！！

 

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とにかく全員スターだったと思いました。刀剣男士キャストは7人と前作に比べてかなり数を絞った結果、全員に華やかな見せ場が何回も用意されており、めちゃくちゃ見応えがありすぎて感動しました。そしてついに見ることのできた骨太の幕末もの、しかも維新サイドの刀目線という、「そうそうそうこれが見たかったの！！！」と大はしゃぎできる脚本でもあり、とってもとってもおもしろかった！！鶴丸役・染谷さんのカムバックも言葉にできないほど嬉しかったし、同時に、今回初めて刀ステの主役が交代するという歴史的節目を、期待以上の活躍で勤めあげた陸奥守役・蒼木くんのパワーと実力に圧倒されました。

 

以下、各キャラクター＆役者さんへのコメント。

 

肥前忠広／櫻井圭登

 前作ラストの「次回作予告」から顔出しのあった肥前くん！あの【入電】のサイケデリックな演出、ゲームでもあったけど舞台で見るとかなりドキドキする！（刀剣乱舞と思えない凝った演出だからというのもある）

今回は土佐組が主役の話だったので、かなり見せ場も多く…。岡田以蔵を斬ろうとするシーンで本当に涙を流してるのすごいと思った。岡田以蔵という武士の切なさを受け継いだ彼ですが、南海先生のことは純粋に尊敬してるっぽくてあざといキャラ設定と思いつつかわいいよね…。本丸で幸せに暮らそうね…

顔はそこまで似てないと思ったけど（それはもうどうしようもない）、芝居も殺陣も安定して上手！

 

南海太郎朝尊／三好大貴

 

 最初、あんま顔似てねー！と思ったけどどんどん作画べっこ先生に見えてきた。落ち着いてて変わり者の学者肌っぽい雰囲気の似合う知的なお顔立ち！刀剣博士というキャラクターを、「時間遡行軍/刀剣男士」以外の”異物”がわかる、と脚本に組み込んだのはおもしろい。あの武市半平太の刀ということで、元主と対決するシーンもあってよかった…。肥前くんの涙をぬぐってあげるシーンには驚きました。こんなの見せてもらっていいの！？

 

和泉守兼定／田淵累生

 個人的MVP。「そうそうそうそうこういう兼さんが見たかったの！！！！！」と何度も叫び出しそうになりました。人気キャラゆえ、アニメ花丸・アニメ活撃・刀ミュなど数多くのメディアミックスに登場している兼さんですが、ようやく、よーーーーやく、理想の兼さんを見せてもらえたと思った！！！田淵さん、刀ステに来てくれて、和泉守兼定を演じてくれてありがとう！

まずとにかくビジュアルが本当に兼さんだと思いました。整った顔の美形であること（歯並びキレイ！！！）、背が高いだけでなくガタイのよさもある恵まれた身体であること。ウィッグが馴染んでて超きれいだと思った。あの髪型が似合う男の人なかなかいない…。右から見ると切り揃えた短髪に見えて、左から見ると艶やかな長髪に見えて、正面から見ると１本三つ編みを垂らしててそこに目がいくという、とにかく凝ったオシャレな髪型で、どこから見てもカッコイイのが兼さんなんだなとしみじみ思った。そしてそれに説得力をもたせる田淵さんのルックスよ！本当に、本当〜〜〜に、よかった…！眼福でした。

あとキャラクター設定も絶妙だと思いました。「かっこよくて強い最近流行りの刀」「実用性があって華もある」をベースに構築してくれたのがわかったし、「俺のファンが」と堂々と公言する自信のある佇まい、堀川くんに対してお兄さん目線なことなどなど、真正面から和泉守兼定を描いてくれて「そうそう兼さんってこう！！！とにかくかっこいいのよね！！」と握手したくなった（私は兼さんのことを現代にいたらナンバーワンホストになってると思っているタイプの女なので…）

あと陸奥守に対して「なんでお前はそんな簡単に捨てられるんだ、なんでお前はそんなに強いんだ」というセリフを吐くのは圧倒的。ミュでも「陸奥守、お前はいつでも正しいよ…」とつぶやいたことがあったけど、そうだよなあ新撰組と維新側の刀たちの対比ってこういうことだよな〜と思った。どっちも間違ってない、けど、兼さんが葛藤するしかないのも、むっちゃんが前を向くしかないのも、「元主がそうだったから」なんだよなと思うと切ない。和泉守兼定は時代の潮目に最後まで立ち向かったサムライの刀だもんね。兼さんが、なんでも捨てられることを「強さ」だとわかっていて、それでいて陸奥守と同じようには生きられないと自覚しているのは彼の頭の良さだと思いました。

あとさ〜〜〜…序盤でむっちゃんに銃使ってみろって言われて、使わねえよって返したこと、ダヨネ〜！くらいにしか思ってなかったので、中盤のあの「よーく狙えばいいんだよな？」のシーン、ほんまに良すぎて気絶するかと思いました。う…嘘でしょ！？！？！下唇噛み締めなかったら映画館で絶叫してた。こんなことが…こんなことがあっていいんですか！？メディアミックスの醍醐味とはこのこと！！！相手の一部を使って別の子が敵を倒すっていうのは文字通り「共闘」だと思うので、今回の刀ステは陸奥守と和泉守の「友達ってわけじゃないけど背中を預けられるとは思ってる」絶妙な距離感が本当によく表現されてると思った。陸奥守がひとりで敵を引きつけて仲間を逃がすシーンでも和泉守に頼んでたの（堀川くんとかじゃなく）って、多分そういうことだよなって思う。「折れるなよ陸奥守！」って叫ぶシーンや、助けに行こうとする兼さんなど…　細かいシーンで随所にこの2振りの関係性が見えたなあ。

 悪友〜ってかんじのこの笑顔！2振りとも別方向にキラッキラでかわいい。

 

堀川国広／小西詠斗

 なんと10代ということで…！どおりできゃるんきゃるんなお顔。兼さんより年下の堀川くん、かわいいー！鶴丸に倒れ込んでぎゅーってされたり、陸奥守が戻ってきて飛びついたりするの、最年少かわいい！っておもった。大サービスありがとうございます！！兼さんに相棒って呼ばれる場面よかったね。

 

小烏丸／玉城裕規

 もう本当に上手。佇まいもふるまいも小烏丸そのもの！何がすごいってゲームイラストの顔とは全然違うし（ゲーム絵はかなり童顔）、ゲームの動かないjpgで「片足で立つ」とか「羽で舞うみたいな腕の動かし方をする」なんて見たこともないのに、「わかる！！小烏丸って所作こんな感じ！！！」って思っちゃうその説得力。三日月を鈴木拡樹さんが演じている以上、小烏丸も絶対にベテランじゃなきゃダメだと思ってたので、玉城さん続投ありがとうの気持ち。ひろきくんが続ける限りは玉城さんも小烏丸続けてくれ…

今回は鶴丸とコンビになることが多かったんですが、鳥太刀ってくくりいいよねえ〜。くえないおじいちゃんズたちだけが他の刀剣男士よりすこーしだけ全体を見てる、という好きな構図を存分に味わえて満足です。

普段はふわふわ喋りなのに戦闘前だけ低い声になるのとか、良い。三日月より唯一上に立てる刀で、立ち位置0番なんだよなと思う。特別な刀だな〜。

 

鶴丸国永／染谷俊之

 どういう経緯で再出演してくれたのかはわからないけど、もうとにかく戻ってきてくれてありがとうの一言に尽きる！ビジュアルもキャラクターもドンピシャすぎて正直このまま続投してほしい。

はあ本当によかった。かわいくてきれいなお顔立ち、軽やかな身のこなし、殺陣の上手さ、キャストの中でも先輩だからこそできるアドリブや他キャストとの絡み、ギャグパートの達者さなど、なんかもうありがとうの連続だった。鶴丸というお茶目で飄々としたお兄さんなキャラクター性ともぴったりなんだよなー。また染さまの鶴丸を見られるなんて幸せすぎました。私は、刀剣乱舞って主人公は初期刀、レジェンド枠は三日月だとして、エースなのは鶴丸だと思ってるんですよ（伝わりますか？）なので鶴丸を演じる役者さんにはビジュアルも実力も求めたくなってしまう…んだけど、染さま完璧すぎる。

「ちょっと刀剣男士ー！ケンカしないで歴史守ろ」「方向同じでしたねー」「俺はつっさんだ！」みたいな相当おもしろいギャグパートもありつつ、最初っから龍馬のことを疑っていて、龍馬が夢を語っているシーンで口は微笑んでるのに目が冷めてるみたいな、ああこの刀は他の子と少し違うものを見てるんだねと思えるお芝居がすてきだった。けど同時に、鶴丸って仲間思いのお兄さんなんですよね。三日月を探している理由も「寂しいから」なのは意外だけど納得する。

小烏丸と並ぶと紅白カラーでほんとに良い。

 

陸奥守吉行／蒼木 陣

 本当におつかれさまでしたと言いたい！！正直あおきくんの活躍が群をぬきすぎていた。見てるだけでわかる抜群の運動神経と舞台上での運動量、バク宙や、空中で開脚するジャンプなどの彼にしかできない殺陣、そしてあんだけ動きながら息を切らさず喋れること…、本当に刀ステに出てくれてありがとうと思ったし、前作初登場ながらこんだけ出番長い主役もらうのも納得の実力すぎた。プレッシャーもあったりしたのかなあ、すごかったなあ…　わんちゃんみたいなかわいい顔と身体の筋肉のギャップよ！

以蔵を斬らなくてはいけないシーンでぼろぼろ泣く肥前くんと対照的に、龍馬を斬らなければいけないシーンで、斬る前も斬ったあとも泣かないのが陸奥守だなと思った。それから、龍馬と向き合うときの複雑な気持ちが見ててよくわかって…むっちゃんって陽キャ一辺倒ではないってとこを本当によく掴んで演じてくれてると思った。内心は傷ついててもニコニコ笑いは崩さないのがむっちゃんのすごいところで、後半はずっとつらかった。うえーん…なんでこんなつらい役回りをむっちゃんにさせなきゃいけないの…？しくしく…この本丸の審神者はスパルタだな…

銃を使う殺陣本当に大変そうだと思ったけどめちゃくちゃかっこよかった！！むっちゃんにしかできない特別な殺陣。あおきくんがやってくれてよかったな。

今までなんで陸奥守を主人公と思ったことなかったんだろうと思うくらい、まごうことなき「主人公」だった。彼を真ん中に置くことでこんなにおもしろい話を作れるなんて！

 

【全体感想】

  • とうらぶのキャラデザ考えてる人、三日月は青・鶴丸は白・小烏丸は赤がメインカラーなの、最初から狙って作ってたんだろうか。だとしたらすごいことだし、この3振りの特別性をしみじみと感じます…
  • むっちゃんが主人公で、土方組・鳥太刀組・土佐勤王党組がそれぞれコンビだったので、フォーメーションが超きれい！！OPもEDもかっこよかった。
  • 真剣必殺が肥前＆南海先生で出てきたときは納得！て思いました。だって今回のメインキャストだし、新キャラだもんね！…なーんて思ってたらむっちゃんが真剣必殺衣装で登場してぶちのめされてしまった。土佐組に最高の見せ場を作ってくれてありがとうございます！やっぱり刀ステの、その回のメインキャラが真剣必殺するっていう様式美、だいすきだなー
  • 今回の出演者7人、刀ステで共演したことある人いないんじゃない？にも関わらず今までの刀ステのDNAはきちんと感じられてよかったなあ。
  • 今回脚本がまじでおもしろかった。悲伝の意味不明さなんだったの？？
  • マジで全員何のアイシャドウ使ってるか公開してほしい。特に小烏丸
  • 次回歌仙ちゃん主人公！！！！！ティザームービーめっちゃ綺麗でした。今回むっちゃん主人公で超おもしろかったから、歌仙主人公の話にも期待！初期刀全振りが主人公になれる話が生まれていくといいですね。小夜ちゃんも出るといいなあー、新キャラ出るかなあ。

 

以上ざっくり感想でした。配信見直したらまた何か追記するかも。カンパニーのみなさま本当に素晴らしい舞台をありがとうございました！！

 

慈伝感想はこちら。

 

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