オタク、絶対テレ東の大食い選手権好き説

2週間前くらいから、急に大食いを見るのが大好きになって暇さえあれば永遠に観ている。元々、大食いYoutuberとして有名な木下ゆうかちゃんの動画や、最近Youtubeを始めたロシアン佐藤さんのチャンネルはなんとなく見ていたのだけど、それでは飽き足らずテレ東の大食い選手権の過去大会をすんごい観てる。とにかくおもしろすぎる。子供のときTVチャンピオンをリアルタイムで観ていた記憶はおぼろげにあるのだけど、自分でもなんでここに来ていきなり大食いをおもしろいと思い始めたのか不思議で不思議で、仕事中ずっと考えていた。仕事をしろよ

で、考えた結果、この番組の非常によくできている部分について自分なりに分析してみたので書いてみる。結論から言うとオタク、絶対テレ東の大食い選手権好きだと思うので、みんなも大食いを見よう!!!

 

①人が美味しそうにものを食べるのを見るのは気持ちいい

そもそもシンプルに「人がものを美味しそうに食べるのを見るのは気持ちいい」という感情ははわりと普遍的なのではと思っていて、大食いはその感情を刺激してくれる。カロリミットのCMとかまさにそれじゃないですか?可愛い女の子が美味しそうにごはんを食べるのって癒されたりしませんか?SexyZoneチャンネルで5人がめっちゃはしゃいで焼肉食べてるの可愛すぎませんでしたか??大食いは基本的に人がずっと何かを食べている映像が流れるので、にこにこ笑顔でばくばく食事する選手たちを見るのは単純に気持ちいい。私たちは、いっぱい食べる君が好きなんだよ…このコピー考えた人天才だよな……

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②大食いって不思議。怖いもの見たさ

日本大食い界のトップオブトップ・小林尊さんの言葉を借りるなら、いわゆるフリークショー的な側面も持っているんだと思う*1。大食いができる人は内臓のつくりが普通の人と違うので、要はびっくり人間なのだ。そして大食い選手のほとんどが痩せ型なのも不思議。どうしてこんなに食べられるんだろう、どこまで食べられるんだろう、、というドキドキ感でずっと観てしまう。神様から特別な才能をもらった人を見るのはエンターテイメントなんだなあ、と思う。

 

③素人をスターにするシステムが完成されている

これ!!!これを言いたいがためにブログを書いている。大食い選手はみんな一般人で、普通のエステティシャンだったり銀行員だったりSEだったりするんですけど、その各選手にわかりやすいファイトネームをつけて個性を見せていく演出が完成されている。ただの京都のギャルだった曽根菜津子ちゃん(20)を”ギャル曽根”に変えた演出方法が現在まで踏襲されている。すごい。マジで強すぎる人たちにつけられる「キング山本」「魔女菅原」「MAX鈴木」のような名前から、たまたまロシアン帽を被っていたから「ロシアン佐藤」、アンジェラアキに似ているから「アンジェラ佐藤」、英語が得意だから「バイリンガル梅村」など、レベル感に差があるのもウケる。

 

④基本的に構図がレジェンドvsルーキー

ルフィがガープに刃向かったように、信が王騎の背中を追いかけたように、ゴマキがなっちを脅かしたように、山姥切国広が三日月宗近に一太刀入れたように、”ルーキーがレジェンドに挑む”という構図は全オタクの細胞に刻み込まれた魂の萌えポイントであるのですが、大食い選手権もその構図づくりがほんとに上手い。前回大会覇者が今大会にも出場していて、ところがとんでもない新人が現れた!!というストーリーが基本で、「レジェンドが負けるところなんて見たくない!連覇してくれ!」という気持ちと、「ルーキーが打ち破るところを見たい!」というどっちもの気持ちを持ちながら見れる。どっちも応援したくなるんだ…!!

そして超ド級の新星が現れることが結構あって、それがこの大食い選手権が長期的に続いている理由だと思うのですが、そのスーパールーキーを見てるの本当にドキドキするんですよ。彗星の如く現れた大型新人が次々と記録を塗り替える…というさまを見守るのは本当に快感。MAX鈴木がデビュー戦でジャイアント白田の持つ最高記録を破ったときはマジで興奮しました。

ちなみに大食いが始まってから今日にいたるまでおおまかに第5世代まで区分けされていて、「世代交代の波が!」とか「もう第4世代の時代じゃないんですよ」とか「まだまだ第4世代に負けてられない」みたいな表現の仕方をするんですけど、これも…オタクの琴線に触れる…。

そして「宿命のライバル○○と××」、「女王○○が唯一ライバルと認める××」、「新世代3人娘」とかそういうくくりが多発するところもオタク的ツボをついてくる。

 

⑤プロレス文脈である

私はプロレスを1秒も見たことがないので想像でしかないのですが、多分プロレスの文脈を色々と引用しているんだろうなと思う。選手にニックネームをつけるところもそうだし、わりとみんな強気なことしか言わない。おなかいっぱいでも「まだ腹6分目です」とか言うし、満腹で食べるスピードが落ちてしまっても「味わう作戦です」とか言う。なんかそういう選手の強気さやハッタリをかますところがうまいこと賞レースを盛り上げているんだなあと思う。

 

⑥一方でスポーツでもある

演出はプロレスなんだけど、体を張った勝負なので実態はスポーツだったりする。そして大食いはただ胃袋の容量の大きさを競うものではなく、「歯ごたえのあるものを噛み続ける顎の力」とか「熱いものを効率よく冷ましながら食べるテクニック」とか「同じものを飽きずに食べ続ける忍耐力」とか結構色々なスキルが求められる。食べるスピードも人それぞれで、スタートダッシュしてお腹がいっぱいになる前に詰め込む人もいれば、食べるペースを落とさず後半で追い上げる人もいる。食材によって戦略も色々だったりするので、毎試合飽きずに見れる。豆腐の試合では胃袋の容量勝負なので上位通過した人が、ステーキの試合では顎の力が弱く負けてしまったりするのだ。この食材じゃなければきっともっと上にあがれたよねえー!みたいなことをあれこれ語りたくなります。

 

⑦グルメ番組と旅番組の要素が入っている

本当の初期の初期はもっとフードバトル寄りでストイックな雰囲気だったらしいんですけど、テレ東の大食い番組は色々あって紆余曲折を経て今の形になっており、ご当地グルメが競技食材になることが多い。決勝戦は海外だったりもするので、TV番組の鉄板ネタであるグルメと旅行の要素が入っているのも、なんとなく見ていて楽しい理由のひとつな気がする。

 

⑧頑張ってる人を応援するのは楽しい

軽やかにパクパク食べられる試合もあれば、キツイのをがんばって押し込む試合もあり、ギリギリの接戦だと本当にみんながんばって食べるの!!もう無理だろと思ってもそこから箸を動かす姿や、劣勢だった人が追い上げる姿…なんて見ていると思わず手に汗握ってしまう(あとそういうシーンで絶妙な戦闘モードなBGMが流れ出すなどの演出もすごい)。みんな地下アイドルとか高校野球応援するの好きやんか??そういうことなんだなと思う。頑張っている人を応援するのって楽しいんですよね〜

 

⑨個性豊かな選手陣

③に通じる話なのですが、選手たちがみんな個性的で見ていて面白い。ここで私のオススメのフードファイターを紹介させてください。

 

ギャル曽根

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今じゃすっかりちょっと料理上手なママタレくらいのポジションになっていますが、彼女の現役時代は本当にすごかったんですよ!!!スター性が!!!それまで30〜40代くらいの選手が中心だった大食い界に、若干20歳で登場した、細くて可愛くてちょっとなまいきなギャルの女の子が、驚異的な量を食べる食べる!!!一方で好き嫌いが激しく、エビフライの試合の前に「子供の頃からエビ大っ嫌いなんですよ」と泣き言を言ったり、もずくの試合でぶっちぎりでトップを爆走したかと思えば途中で「もうもずくはいいや(飽きた)」と言って箸を置いたり、それまでのストイックな大食いの世界からすればアウトサイダーなんだけど、実力が伴っていたので一気にスターになった逸材。今思うとこの子がタレントとして大成したのも本当にわかるというか…。熱いものを食べて「メイクが落ちる〜泣」と鏡を見るなどのなまいきな面を見せたかと思えば、優勝したら無言でぼろぼろと涙を流したりするキュートな面もあって、リアルタイムでギャル曽根を見つけたひとはみんな彼女のこと好きになってしまっただろうな、と思う。毎試合「美味しい〜!」とコメントするし、ライバルに「まあ私が優勝しますけど」とプロレス発言かましたり、盛り上げ上手。デビュー当時は若干関西弁なのが今じゃ新鮮で可愛い。

 

MAX鈴木

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私がいま一番ときめいている現役選手。ほんとにめちゃめちゃ食べるしスピードも早く、終盤の粘りもすごい。背が高くて顔がかっこいい。デビューが34歳と遅めで、ひょうひょうとして落ち着いたたたずまい、食レポも上手い。デビュー戦で寿司101貫を平らげたスーパールーキー(※ジャイアント白田のデビュー戦記録が85貫)。「MAX」という愛称はジャイアント白田が名付け親。大食いが大好きなのが見ていて伝わってくる気持ちのいい選手。ルーキーながら男子選手のフロントに立つ絶対王者

 

ロシアン佐藤

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スロースタートで顔色を変えずクールに食べ続けるギャル。のらりくらりとかわす感じがかっこいい。今やってるYoutubeチャンネルも見やすくておもしろいんだけど、選手としての実力も意外と高くて、長期間現役選手として活動している。

 

檜山先生

なんと現役高校教師。後半になっても食べるペースが落ちない持久力が持ち味。食べてるときのクールな眼差しがかっこよくて、私が高校生で檜山先生が担任だったらやばいな…という不毛な妄想が捗る。

 

もえあず

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ちょっと大食いの地下アイドルくらいのイメージだったんだけど、実は女王戦3連覇のタイトルホルダー。現役の女性選手だとトップなんじゃないか?日本代表として男に混じって対アメリカ戦に出るなど、名実ともに爆食女王。甘い顔立ちでツインテールが似合う、永遠の16歳(ほんとはアラサー)。かわいい。

 

ちなりちゃん

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わたしの好きな黒髪ギャル。実力はまだトップクラスには及ばないけど、同世代の中では頭ひとつ抜けそうな気配。おしゃれでかわいい。注目株。

 

他にも双子の大食いガールズとか、体重33kgしかないのに4kg食べる人とか、個性的な子がどんどん出てくる。

 

 

大食い選手権の魅力、伝わったでしょうか…。

そして私がこのブログを書こうと決意して「大食い」で色々検索していたら知ってしまったのですがなんと!偶然にも!来週、テレ東で大食い女王決定戦がある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

なんと!!!

女王戦3連覇して殿堂入りした魔女菅原が8年半ぶりの選手復帰!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アツすぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

ダントツで強すぎて決勝戦が若干盛り上がりに欠ける(笑)レベルで強かった魔女菅原さん…ギャル曽根を軽々と打ち破った40代スター、魔女菅原さん…もう50代じゃないのか…?????すごい、すごすぎる。菅原さんが普通に勝つところ見たいような、次世代が菅原さんを打破するところを見たいような…。歴代レジェンドのアンジェラ佐藤さん、ロシアン佐藤さん、三宅社長なんかも出るみたいなのでわくわく。すごい楽しみ!!!MCが高橋みなみってどうなん??という件については目をつぶるとして、楽しみにしたいと思います!!!

 

 

ちなみに今テレ東の公式アプリで9年前の試合が見れます!!!女王菅原の強さ、ギャル曽根の個性がわかるし、そして今じゃすっかり女帝キャラのアンジェラ佐藤のデビュー戦でもあって、初期のキャラ設定は箱入りのドジっ子お嬢様だったのがウケる。アンジェラも強くなったのだね…。

 

来週の大食い選手権、見てね〜〜〜!!!

 

 

 

 

 

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*1:小林尊さんのインタビュー記事には日本のフードファイトの歴史がまとめられていて興味深いです。

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