抵触しちゃいけないラインの話/ミュージカル忍たま乱太郎12弾まさかの共闘!?大作戦!!感想

忍ミュ12弾観劇しました!

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初日も観劇したのですが、普通に客席に尼子先生がいらっしゃっててたまげました。笑

 

11弾での六ろ主演脚本がすごくよかったので、待望の六いメイン回!と思ってすごくすごく楽しみにしてた(私は忍たまの全キャラの中で六いが一番好きです)。で、実際に観劇してみて、確かに六いの六いイズムとしてすごく完成度高くて好きだったんだけど、もはやこれは土井先生メイン回といっても差し支えないのでは…と思うほどに土井先生回で、こんな話2.5次元でやっちゃうなんて(良い意味でも悪い意味でも)なんか…すごいな…これが忍たまか……ってのが最初の感想でした。

 

土井先生の過去がついに明かされた12弾!

土井先生の過去に関しては落乱50巻で「法然上人をモデルにしている」「福原の豪族の生まれだが子供のころ家が滅ぼされて天涯孤独になった」「仏門に入って修行と勉学に励み、その過程で忍術や兵法を身に着けた」ということが説明されているのと、アニメ忍たまで「19歳のとき抜け忍になって追われているところを山田先生に助けてもらう」ってことまでは公式に出されていたので、わりとファンの中でどういう経歴をたどっていま忍術学園にいるかは共通認識としてあったと思うのですが、今回の忍ミュで多分誰も想像してなかったであろう、「赤ん坊の時に家が焼かれてる」「家を焼いた当人である忍者たちに拾われ抜け忍になるまでそこで育てられた」という設定であることが判明し、私の第一感想としては「そうやったんかい!?!?!?!?!?!」と思いました。笑

 

ぶっちゃけて言ってしまうと「仏門に入ってた設定どこいった!?」ていうのと「赤ん坊のときに家を焼かれて”夜霧”って名前で育てられたなら”土井半助”って名前どこからきたん!?」ていうのとかがあんまり説明つかない気がするんですが、カエンタケ忍者隊の人たちが「念仏ばかり唱えている腰抜け忍者が!」「お坊さんにでもなったほうがよかったんじゃないのか!?」っていうセリフがあったりしたので、微妙ではありますが「カエンタケに所属しながら仏門に通ったりした時期もあったのかな?」と思えなくもないシーンが挿入されていたようにも思い、なんとなく尼子先生の中では辻褄合うようになってるのかも…しれません。落乱は歴史が長いだけあって、後付け設定もたくさんあるので、このあたりも先生が今回改めて作ったのか、前々からそう考えていたのか、気になるとこではありますが、もう少し時間がたてばこの設定も違和感なくなるのかなー。

 

それにしても、土井先生の生い立ちを語るうえで絶対に欠かせないのがきり丸の生い立ちとの相似性だと思うのですが、きり丸同様家族がいないっていうことは明かされていたものの、土井先生を育てた人(鵺さま)も家族のいない人だった、っていうのはなんか考えさせられるというか……。そして土井先生、この育ち方でなんで根が善人なのか…なんかこう、落乱ってキャラクターによって過去の設定が決まってる(というか公開されている)度合いにかなり差がある中、土井先生だけここまで詳細に語られてるっていうのは、彼の人気の高さであり、キャラクターの奥深さであり、なんやかんや特別なキャラだよねって思います。

 

山場のシーンで、きり丸が土井先生にかける言葉「土井先生は僕のたったひとつの帰る場所なんです」のくだりは、正直いうと全部言葉で説明しちゃってて冷めちゃうし、これを直接言わないのが忍たまの情緒だったのでは…と思ったんだけど(今まで落乱でも忍たまでもなんやかんやでこの二人がお互いのことを「家族」って言ったことはないし、アニメ製作委員会の人も「基本的には触れてはいけない部分」って言ってたので)、でも実際に10歳に近いであろう子役の子がいってると、10歳ってこんなにまだ子供なのかーじゃあもう土井先生死ぬかもってなったらこれくらい言うかもな…って思わなくも…ない。でも、正直もっとやりようあったやろー!て思います。

逆説的に、こんだけ重い設定がありながら、それを言葉やセリフじゃなくエピソードだけで「土井先生ときり丸は他人だけど家族みたいな関係性」って視聴者にわかるように表現してきたアニメ忍たまがすごいのかもしれん。

 

 

キャラクター&キャスト感想

立花仙蔵💣

六年生って、予算会議が会計委員会VSその他委員会ということや、文次郎の気質もあってなんとなく文次郎が学園のリーダーポジに見えるときもあるんだけど、クレジット順は絶対仙蔵が1番なの萌える。仙蔵が学年首席なんだろうな…

けんちゃん、本人はド天然なのに板の上に立つと完璧に仙蔵なのがすごい。所作が惚れ惚れするほど仙蔵だし、絶対キャラ崩壊しないし、「完璧だ」で髪を梳くしぐさとかがオーバーじゃないのが本当にいい。そうそう仙蔵ってこう!って気持ちになる。他の六年と明確に資質が違うのがわかる。

私は今回の脚本で、仙蔵が終始本当に「冷静」な態度を貫いていたことがすごいと思った。11弾は、脚本はよかったんだけど果たして長次はこんなに大声を出すだろうか?みたいなぎりぎりのシーンは結構あったと思ってて、それと比較すると今回六いは両方六いのまんま葛藤したり喧嘩したりしてるのが本当によかった。

ドクタケの話を信頼するかどうかで仙蔵と文次郎とで意見が分かれるのも、分かれそう~って思ったし、分かれ方にもそれぞれの軸が通っててよかった。仙蔵は常に何パターンかを想定しておくタイプで、文次郎は他人を信頼するかどうかに自分の判断軸があるタイプっていうのなんかすごくわかる。社会人としては仙蔵のほうが優秀なんだろうな…って思うんだけど、でもこの二人って相手の心根を信頼できるっていうのは根底にあるから、だからお互いに意見をぶつけ合ってるというのが伝わってきた。

六いって六ろや六はと比較すると「親友」って関係性とは違うんだよな…「ライバル」でもないんですよね。お互いに自分の目指すべきものがわかっていて淡々とそれに向かって努力しているから性格真逆だけどあんまり揉めることもない。でも戦場で背中を預けられる相手ではあるのだと思うし、根底のところで人間を信じているところが共通項として見えるところなども、い組のい組たるゆえんを感じさせてくれて私はじーんとします。

混乱した状況下や追い詰められたときも絶対に感情を乱されず、見るべきものをきちんと見る、素早く判断する、仲間にきちんと理論立てて説明する、人を説得するときに感情的にならない、そのうえで何パターンも想定しておいて不利な状況に巻き込まれないよう努力する…これぞ仙蔵っていうのをセリフじゃなくストーリーの中で感じさせてくれてよかった。

あと今回、爆弾投げるシーンが2回もあって、音ハメがきっちりはまるとすごくかっこよかった!けんちゃんの身のこなしの軽さもあいまって、ヒーロー見参!て感じで本当かっこいい。今まで爆弾つきの苦無(?)みたいな武器を使うシーンが多かったから、これからもこうやって火薬での見せ場作ってほしい。

けんちゃん、いつまで仙蔵やってくれるかな…本当に仙蔵の資質がありすぎるので、まだまだ仙蔵をやってるけんちゃんが見たいよ~という願望。。

 

潮江文次郎🧮

えーん犬猿六年と親友四年の会計用具だ…

文次郎のキャラクター説明は「忍術学園一ギンギンに忍者している男」だけど、文字通り”真面目な熱血漢”なのだなぁと思った。六いって、文次郎より仙蔵のほうが頭の良さ(学業的な意味だけでなく、頭の回転的な意味でも)は上なような気がするけど、それでもこの二人はどこまでも対等に見えるのがすごい。仙蔵と文次郎の意見が合わずにもめるシーンは象徴的だと思うけど、二人ともお互いの人格を否定しない(わからずやとか、頭が固いとか言わなくて、本当にディベート)とことか、問題解決に向かって話し合おうとするところ(文次郎は相手が留三郎か六ろなら決闘で話つけそうなのに…)なんかは、12弾の軸でもある”い組らしさ”だなぁーと思った。

かずさんって目のギラギラ感が文次郎よね。

 

 

中在家長次📚&七松小平太🏐

私は本当に(前の)きむくん小平太が大好きだったのでキャス変悲しかったー!

今回の六ろは原作っぽい六ろで、歌にもあったけど”マイペース”って感じだった。長次の「もそ」を小平太が全部訳すシーンとか、あんなんみんな好きや!文次郎が気持ちの整理をつけるのに時間がかかってるときに、「文次郎にしかできないことだって!」とか言って前向きに励ますのが小平太、無言でチョップする静かで愛情深い長次っていう役回りは、鍛錬組で文次郎と友達として仲のいい六ろらしい絶妙な立ち位置だなーと思った。仙蔵とは違う文次郎への向き合い方よね。

 

食満留三郎🦆&善法寺伊作💀

11弾から参戦のすずゆうくんが、場に慣れたのか驚異のメンタルモンスターとなり、前よりハチャメチャ感パワーアップしててよかった。

ドクタケに文次郎の話を振られて、伊作が「文次郎は熱くなりすぎるところがあって、ね」、留三郎が「だが信頼できる男だ」っていうところ12弾の名シーンだと思う!留三郎が言うことに価値がありすぎるセリフ。公式で”犬猿の仲”って設定があるふたりだけど、文次郎と留三郎は実際のところお互いの実力は認めてると思うので。

あと終盤で鵺さまが倒れたときに伊作が「留三郎!」って声かけて、留三郎が「守一郎!」って声かけて、守一郎が「はい!」って言って用具二人で担架持ってくるシーン、六はの二人の信頼関係が伝わってきたし、六はは二人とも”なおす人”なんだよな~ってのが凝縮されててよかった。そして留三郎が守一郎をかわいがってるのもこんな短いシーンだけど伝わってきた!用具六四いいよね~

 

平滝夜叉丸&綾部喜八郎

綾部が10弾以来のカムバックキャストということだったのですが(そんなことがあるのが忍ミュのすごいところ)、このまこべくんがほんとーーにハマり役で、彼の綾部を観れて本当に楽しかった!飄々としてマイペースで、誰の言うこともあんまり聞かないのになんとなく周りから可愛がられる才能がある感じを表すのがうまい。みんなの夢見る綾部やなーと思う。仙蔵の前でマイペースを貫きつつも仙蔵に目をかけられてる感じや、滝夜叉丸との絶妙な距離感貫きつつ舞台の端っこで結構わちゃわちゃしてる感じとか、とにかくどこにいても綾部っぽい動きをしてるので視線泥棒でした。

りゅーとくんがバク転得意なのでそのへんの見せ場が11弾より増えてたのもよかった!四年生会議で「これは仕事なのだから誰と組むかは選べない、いるメンバーで最大の結果を出すのは当然だ」とか超まともなことを言うのが滝夜叉丸っていうの、ウケたし解釈一致!13歳でなんでこんなこと思えるんだよ~笑

 

 

田村三木ヱ門&浜守一郎

三木ヱ門が守一郎のことを「同室」じゃなくて「クラスメイト」っていうの、原作読んでるなあ~ってのがわかってさすが。

ここで左門の名前を出すのがぺーくんのすごいところで。。ちゃんとアニメ見ててそれを役作りに生かしてるのがアドリブやTwitter営業から伝わってきて、さすがアイドル出身、ファン心理わかってるー!

 

登場シーンから二人三脚で出てくるし、11弾のときよりもぺーくんと岬くん自体の距離感が縮まっているのか、四ろの親友感が増しててすっごくかわいかった!守一郎の四年生のノリに流されない感じもよかった。

最後の勇気100%で「永遠に忘れないでね~フー!」のところ、ぺーくんが絶対「フー!」でアイドルポーズきめてるので絶対このパートみきちゃん見ちゃう。目のきらきら感と歯の白さがなんか三木ヱ門っぽいというか、三木ヱ門のことを努力型アイドルだと思ってるので…(滝夜叉丸はスター型だと思うからさ…)

 

斉藤タカ丸

実写化か?てくらい似ているタカ丸さん!ようしゅんのタカ丸さんみって、顔が似てるとかしゃべり方の似せ方うまいとか技術的な部分もあるんだけど、「チャラさとマイペースさの塩梅がタカ丸さんとほぼ同じ」ってとこだと思います。四年生会議のくだりで、忍者の経験は一番浅い彼の意見を13歳たちが「やっぱり仕事をしている人の意見は説得力がありますね~」とか言って聞いてる感じ、普段誰の言うことも聞かない13歳たちのよいこな部分も垣間見えるし、タカ丸さんの人徳とも思う。全然違う育ち方をした男の子なのにこの学年でうまくやれてるのがタカ丸さんが髪結い生活で身に着けたコミュニケーション力なのかしらと思うのであった。

 

Twitter営業も素晴らしいようしゅんくんなのでした。

 

おまけ

けんちゃんとまこべくんの作法営業の思い出…

綾部が変わっただけで、作法も四いも前よりもコンビ感強まってるのを感じて、同じ役でも役者さんの演じ方やキャラ解釈でこんなに変わるんだな~ってすごく思った。綾部喜八郎は作中屈指の人気キャラだと思うので、そんな喜八郎の何がこんなに人気なのかを的確にくみ取って、さらにそれを表現できる方が綾部やってくれてよかった。一度綾部役を離れた方なので今後どうなるかわからないけど続投してほしい…!

 

これは10弾のおふたりなんだけとお顔が美しすぎて超作法!!

 

 

会計かわいいツイート

 

学園祭まであってすっごく楽しかったです!

次の忍ミュはいつになるのかな。

 

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全員はまり役なのがすごいよね/ヘタミュWW感想

ミュージカルヘタリア〜The world is wonderful~を観てきました。私はヘタミュ…というか、ヘタリア自体を学んだのが1年前からで、生でヘタミュを観劇したのは初です。

 

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イタリア役🌎長江崚行

 

りょーきくんは相変わらず死角なしって感じで…

今回の話はイタリアの統合話がメインで、イタリア君のへたれで甘えん坊でお兄ちゃんにまっすぐな感じが相変わらずうまいな~って思った。あの感じを三次元で嫌味なくかわいくできるの、はまり役よね。

 

ロマーノ役🌍樋口裕太

樋口くんは長いこと忍ミュで滝夜叉丸をやっていた人、というイメージしかなかったので、こんなに歌えて踊れて芝居もできてなんでもできる人だとは知らなかった!滝夜叉丸のヘアメイクが合ってなかっただけでロマーノだとちゃんとかっこよく見えました。完成したカンパニーの中にほぼW主演の形で入るのって大変そうだけどここまでの実力者なら納得。とにかくダンスが上手くて惚れ惚れ。

 

日本役🌍植田圭輔

生で見ると本当にお顔がきれいで…。アドリブセリフでも「顔がきれいなので」って他キャストから言われてたのが印象的。

 

アメリカ役🌍磯貝龍乎

ついに見れたよ~~~ガチ恋の化身ことりゅこめりさん。とにかく視線泥棒で、センター性やスターオーラがあるから真ん中にいて映えるというのではなく、なんかよくわかんないうちに周りの人みんな蹴散らしてガーーーって頂点に立ったから真ん中にいてしっくりくるという、あまり他に見たことがないタイプの”とにかくどこにいても目立つ人”。なんかこう、アメリカという国が、みんなの中でいちばん若いのにルール無視で頂点に駆けあがった勢いとそれによる功罪は山ほど残してるけどもう後には戻れないって感じがりゅうこさんの気質とよく合ってると思った。無双感とでもいうのでしょうか。こうやって三枚目な振る舞いしまくってるけど自分で自分がかっこいいことは知ってるんだろうなとなんとなく思わせる雰囲気はさすが。あとは単純に、顔と体格もとにかく似てる。ブルドーザーみたいな勢いで怒涛のおふざけアドリブかましまくるひとなのに、カテコ曲であんまり笑わないところドキドキする。

 

イギリス役🌍廣瀬大介

よく請けてくれたよね…。本当にはまり役なのでまたこの役を請けてくれてよかったな~。歌やダンスなど何かが技術的に特別に上手いってわけじゃないけど、見てるこっちをドキドキさせる力に秀でてると思う方で、こういうのを”2.5次元の才能がある”っていうんだろうなあ。2.5次元って向いてる人とそうでない人はこっち側にはなんとなくわかるような気がしてて、ひろせくんのキャラクター解釈の仕方やアドリブの勘どころにいつも絶妙なセンスを感じるのはひろせくんの才なのではないかと思います。

私の把握してるだけでもイギリスのアメリカに対する病みアドリブ芸、お見事!

そしてアメリカとは対照的に、カテコ曲で劇中絶対しないようなくしゃっとした笑い方をする瞬間があって、あれって意識してできることじゃないと思うから、ひろせくんのアイドル性よなあって思う。

 

フランス役🌍寿里

生で見ると抜群のスタイルに感動!お顔も体型も軟派な雰囲気もさっすがフランスお兄さん。この人以外の配役はもはや考えられないほどぴったり。

 

ロシア役🌍山沖勇輝

中盤のロシアさんメイン曲極寒列車がいちばん好きな曲だった!おっきーさんの踊り方が私はすごく好きで、運動神経が良いからダンスが上手い人、という感じがする。

 

中国役🌍杉江大志

ヘタリアの世界において弟っていうのは植民地という意味…だけではないのかなとは思いつつ、中国にとって日本は弟ポジションなの?ってとこはふわっとさせながら観てた。弟相談所のシーン全日分見たい。

 

オーストリア役🌍ROU

変わらずロイヤルな感じで……。私が見た回、ロシアの無茶ぶりゲーム(?)みたいなのに指名されてて「もう3回目なんだけど!多い!!」って言いながらもちゃんとこなしててウケた。

 

スペイン役🌍山田ジェームス武

も~顔がきらっきら!生で見ると本当にお顔がきらきらで素敵だった。スペインとロマーノがこんな関係性ということも本舞台で初めて知ったので新鮮に楽しかったです。

 

プロイセン役🌍高本学

ダンスとかは本当、相変わらずだったけど(笑)、とにかく本当にめちゃくちゃめちゃくちゃ顔がかっこいいことを再認識した。なんかもう骨格からちょっと人と違うなって感じのイケメン。そしてプロイセン顔でもある。

 

 

ヘタミュはとにかくキャストがみんなやたらとはまってて、やっぱ2.5ってまずは見た目が似てないと!って思う私から見ても、本当にビジュアルのレベルが高くてすごい。そして全員2.5の勘どころがいいのか、観ていてストレスがないから楽しいです。

3部作が終わってもうこれ以上舞台を作る箇所がないんじゃないかと思っていたけど、大本命の(?)イタリア統一話を各国の兄弟事情を織り交ぜながら国と国の愛憎物語としてひとつのストーリーにまとめあげる脚本はさすがで、すごくおもしろかったです。途中めちゃくちゃ笑かしにくるのに、終盤はちゃんと感動させにくるんだもんなー。

 

ヘタリア/ヘタミュに関しては私が入門してよかったと思えるコンテンツのひとつで、インターネット黎明期のオタクカルチャーの残り香を感じつつ、これからも長く楽しめそうと思えるところに幸福感があるなぁと思います。

生観劇できて楽しかった!

 

ヘタミュ入門したときの感想はこちら。

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2021年によく聴いた曲TOP10

あけましておめでとうございます(あーーー!)

 

2021年内に書きたいブログ山ほどあったのに、”師走”の文字通り、1秒も時間ない日々が続いて気付けば年明けてました。というわけで、今年(便宜上今年といいます)も振り返ります、よく聞いた曲TOP10!!

 

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10位 Alabanza

これは特にこの曲が好きだったというわけではないけどこの前後の歌が好きだったので延々この前後4曲をリピしたことによるランクインです。笑

Alabanza

Alabanza

  • アンソニー・ラモス, レスリー・グレース, ジミー・スミッツ, Noah Catala, Melissa Barrera, コーリー・ホーキンズ, グレゴリー・ディアス四世, ダーシャ・ポランコ, Daphne Rubin-Vega & ステファニー・ベアトリス
  • サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

9位 CULT/DUSTCELL

歌手も曲の中身も何もかも知らないんだけど、Spotifyサジェストで出会って曲調が好きすぎて一時期ずっと聴いてた。サビの転調からの「生まれてきたのはなぁ何のため?ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる回る」みたいな耳に残る歌詞がめちゃくちゃかっこよくて気持ちいい~!!


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8位 eternal eternity/セーラーウラヌス(CV皆川純子)、セーラーネプチューン(CV大原さやか

全然セーラームーン通ってないんですけどこれもSpotifyサジェストで出会ってすっごいかっこよくて聴いてた…皆川さんの声、ほんとボーイッシュでかっこいい!サビに「時を超え遥か 運命が満ちるって入ってるので、これお互いの名前部分を歌ってたら胸アツなのに~~~!!と思ってたらこのYoutubeコメント欄とかでみんな同じようなこと言っててウケた(2番だけ逆でもいい!と言ってる人もいて、それはそうと思った)

あとこれ、はるかとみちるがお互いに出会えた運命について歌ってるのではなく、二人ともがうさぎちゃんと出会えたことを言っているというコメントもあり、セーラームーン奥が深いんだなあと思ったものです。


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7位 Flower&Butterfly/藤田麻衣子

これもSpotifyサジェストで出会ってよく聴いた。ちょうど刀ミュ東京心覚で五月雨江と村雲江というキャラクターに出会って大感動していた頃で、「あなた以外の人なんてもうこの目には映らない こんなはずじゃない 眠るのも惜しくなるほどに心はあなたといたい もっともっと欲しくなる」のところがこの二振りのイメソンに聞こえてよく聴いておりました。

Flower & Butterfly

Flower & Butterfly

  • provided courtesy of iTunes

 

6位 Carnaval Del Barrio

もー大好き!!最初から全部好きだけど、ソニーが登場してからソニーとバネッサが”We are powerless, we are powerless.” って歌うパートのとこからがもう本当に大好きすぎる。

Carnaval Del Barrio

Carnaval Del Barrio

  • Daphne Rubin-Vega, ステファニー・ベアトリス, ダーシャ・ポランコ, Melissa Barrera, アンソニー・ラモス, リン=マニュエル・ミランダ, コーリー・ホーキンズ, グレゴリー・ディアス四世 & レスリー・グレース
  • サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

5位 Paciencia Y Fe

特別な曲。”And now I’m wide awake,”からのドラマチックな展開が特に好きなんだけど、この曲ってアブエラの表情ありで聴くと本当に胸にせまるので、やっぱりもう一回映画館で観たいと思うのであった。円盤出てるの知ってるけど映画館でじっくり観たい~…今年一番映画館で観た映画です。

Paciencia Y Fe

Paciencia Y Fe

  • provided courtesy of iTunes

 

4位 HIP/MAMAMOO

去年もよく聴いた曲TOP10に入ってたぞ!!本当にこの曲が好きなんだな…とにかく曲調が好き。気分あげたいときに再生しがち。


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3位 夜に駆ける/YOASOBI

昨年末から聴き始めたんだけど本当に大好きな曲!!曲調も歌詞も全部好み。2020年紅白の演出もすごく素敵だったー。そして個人的にこれが忍たまの七松小平太先輩のイメソンに聞こえてしまっており、それもあって超聴いてた。

夜に駆ける

夜に駆ける

  • YOASOBI
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

2位 A Rumor in St.Petersburg

昨年12月に宝塚大劇場宙組公演を観てから、人生で一番宝塚に通ったアナスタシア。その中でもいちばん好きな曲がこれだった。今年の前半は本当によく聴いていて、もう日本語版でも英語版でもどっちで何の役で呼ばれても代役で出れる!ってくらい聴いてた。笑 曲の終盤で「シッ!」て”静かに”のポーズをする真風さんのかっこよさを思い出す一曲。

A Rumor in St. Petersburg

A Rumor in St. Petersburg

  • John Bolton, Derek Klena, ラミン・カリムルー, Christy Altomare & Anastasia Company
  • サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

1位 Blackout

はい、ということで今年一番聴いた曲はBlackoutでしたーー!インザハイツの曲をめちゃくちゃ聴いてた自覚はあったけどまさかTOP10のうち4曲もインザハイツのサントラとは…。そしてBlackoutが本当に好きで(ここからのPaciencia Y FeとCarnaval Dal Barrioの流れが特に好きっていうのもあるんだけど)、本当にずっと聴いてたな。ストーリーの転換部分にふさわしい、ドラマチックな構成の全員歌唱曲なのがたまらない!

Blackout

Blackout

  • アンソニー・ラモス, コーリー・ホーキンズ, Melissa Barrera, レスリー・グレース, オルガ・メレディス, グレゴリー・ディアス四世, Noah Catala, Daphne Rubin-Vega, ステファニー・ベアトリス & ダーシャ・ポランコ
  • サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

番外編 TOP100に入っていた、2021年に出会った思い出の曲

Not a Dream/D.D.C

本当に何もかもわからんけど、かっこいいから聴いてた曲。韓国のラップ…?てことしかわからんのだけど、でもかっこいい。マジで何の曲?


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Tick-tack/THRIVE

なんらかの乙女ゲームの曲なんでしょう、ということしかわからないままに曲調が好きでよく聴いてた(こんな聴き方していいの?)。私は時計の針の音のギミックが入ってる曲が好きという傾向がある。「君の恋はGAMEで僕の恋はTrue Love」って歌詞、キラーフレーズだなぁと思ってお気に入り。

Tick-tack

Tick-tack

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帰り路をなくして/鬼束ちひろ

もともと鬼束ちひろさんが好きなんだけど(このブログタイトルの月光もそれから)、今年、この曲が土井先生ときり丸のイメソンとおっしゃってる方がいて、あまりにもそうすぎて改めて今年よく聴いてた。

帰り路をなくして

帰り路をなくして

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Reason to FIGHT

2ndバトルシーズンの中でダントツかっこよかったヨコハマVSシブヤのバトル曲。ぽっせ優勝おめでと~!それにしてもバトルシーズン本当に長かった……笑


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Black Journey/ Fling Posse

こないだ友達と話してて、「そもそもDiv曲で一番かっこいいのもらったのシブヤだったと思う」って意見で合意した。曲を作った人の本気が伝わるし、この曲をもらって声優さん3人もより熱を込められたんじゃないかな。何回も言ってるけど、この曲の帝統パート「Jack the line!!必要ないJustify ”I wanna”だけで構わない旅路」が、帝統が乱数に向かって放つ言葉として100万点すぎる上にのづくんの発声の仕方が超かっこいいので、も~こんな曲もらえて本当によかったねぽっせ…って思いました。


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Dingga/MAMAMOO

コロナ禍にMAMAMOOが作ってくれた曲。「こんな天気良いのにどうせ引きこもるだけだしダラダラしても寂しいだけよ デトックスしたいよね?」「なんでみんな怒っているのかな?悲しくなるね 甘やかしてもいいよね?」みたいな、甘くメロウなメロディーにちょっとリアルで切なくてキャッチーな歌詞が溶け込んでて本当にすてきな曲!サビの最後の文章が「アイスクリーム食べたいね、一緒に」なの、本当に最高すぎる。今の気分をこんなふうにPOPミュージックにできちゃうんだ~って思ってきゅんだった。


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It’s Time to Dance

これは去年映画で観たのかな?THE PROMの大団円Endingのサントラ。私はミュージカルの一番最後に敵も味方も全員登場して歌って踊ってハッピーエンド!!!ってなる曲が本当に好きなのでこれはもはや、癖にぶっささってるから大好きな曲。笑

この動画でいうと7:25~のお母さんのハモリパートがやたら好きなんよなあ!!(あのお母さんなのに!ってとこも含めてw)

なんかこれ、結婚式の会場BGMにしたら映えそう~って思う。


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ないない/ReoNa

アニメ脱落しちゃったけど、こんなに世界観にあってるOPすごいなーって思った曲。伝説になるアニメ、1期のOP曲が神説あると思うんですけど、これ本当にシャドーハウスの世界観にぴったりなダークファンタジーかつ女の子の世界っぽい感じがよい。


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Bad Habits/Ed Sheeran

おっしゃれ~~!!街角でもたまにふいに聞こえてくることある。夜にひとりでちょっとエモい気持ちのときに聞くとはまる。


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はい、今年はアナスタシアとインザハイツに熱くなった1年だったのでこのサントラばっかり聴いてましたが、相変わらず曲の好みが偏っております。ちなみに12月から某吸血鬼アニメのOPを狂ったように聞いているので2022年のTOP10にはきっとこれがランクインするのじゃなかろうか…とすでに思っている。

来年はどんな曲に出会えるでしょうか?それではまた。

 

 

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はてなブロガーに10の質問

みんなやってるから私もやるー!はてなブロガーの端くれだから…

 

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問

 

ブログ名もしくはハンドルネームの由来は?

ブログ名は検索しやすいのがいいなと思って、好きな言葉を2つくっつけた。鬼束ちひろさんの『月光』と、ブランドの『Olympia-Le-Tan』が好きだからです。わりとすぐ好みが変わる方なんだけど、この2つは長く好きでいられそうかな?と思ったので。今も好きだし気に入ってる。

HNは本名由来のあだ名から、さらにそれをもじった感じ。全然気に入ってないし、自分のことをチャイ緒さんだと思ったこともないwww Twitterで別のオタ垢持ってて、そっちのHNで呼ばれることの方がいまだに多いかも。

許されるなら今からでも立花雨月*1って名前に改名したいわ…来世、宝塚に入ったらこの芸名にします。

 

はてなブログを始めたきっかけは?

多分もぐもぐさんのこのエントリを読んだからじゃないかなー…

mogmog.hateblo.jp

なんか世界観が何もかも衝撃だった。ものの見方も、言葉の操り方もすっごく衝撃で、こんなふうに世界を楽しんだり、インターネットを好きになったりしていいんだ!!という驚きがあって、私もこういうふうに、思ったことをブログに書いたりしてみたいなーと思った…気がする。

はてなブログ”っていうブログジャンルがあることも全然知らなかったんだよな。ブログサービスなんてなんでも同じだと思ってた。

あとはやっぱりジャニヲタの方々の熱量たっぷりなブログの影響も受けてると思う。こんなふうに好きなものについて思いっきり書いてみたい、って心を動かされる。今でもこのエントリが個人的に担降りブログの最高峰と思ってて、もはや”担降りブログ”っていうジャンルごと作っちゃったんじゃないか?と思う。ジャンルをつくる文章ってすごいことだ。

aaaaa0622.hatenablog.com

 

自分で書いたお気に入りの1記事はある?あるならどんな記事?

そんなに読者がいるわけじゃないのでTwitterで反響があった記事や、はてなブログのトップに載った記事は結構覚えてる。初めてトップにのったのこれだな、本当に宝塚の文脈のことほぼ知らないまま見たので「トップスターの人の輝きが凄すぎてロナンが貧しい農民に見えない」とか書いてんのがヅカヲタの人に新鮮だったようで、好意的に読んでもらえてよかったw 今なら書けない。

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「初見の感想」系で言うと、この記事もクラスタの方が拾ってくれて色々コメント読めて楽しかった。何も言及してないのに「文章量でこの人の推しが誰なのかわかる」ってコメントは笑った(お察しください)。

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今年ずーっと検索流入1位なのは忍たまキャラクター投票。そもそもの公式サイトが消滅してるのもあって、普通に調べた人が読んでくれてるんやと思う。こんなの、遅れてジャンルにハマってしまって誰とも語れないからって独り言を言うために書いたのに、何が伸びるかわかんないもんだなーと思う。はてなSEOありがとう!

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ブログを書きたくなるのはどんなとき?

何か観て、文脈に気づいたときかな?どんなにワクワクドキドキして、「あーおもしろかった!」って思ったものでも、語る言葉が思いつかないものは書かない。書けない。*2

一方、なんだこれは?????って思ったものは、その「なんだこれは???」を解読するために書くかも。何かを好き/嫌いであることと、論点があることって別物なので。

 

下書きに保存された記事は何記事? あるならどんなテーマの記事?

今見たら15記事。直近、本当に書きたかったのは今年の劇場版クレヨンしんちゃんの感想!本当に大感動して、書く気まんまんで途中まで書いていたのにタイミング逃した。あと、大好きな珠城りょうさんの退団公演は、もう書く前からタイトルもずっと考えていた(「さよなら初恋の人」にしようと思ってたw)というのに、いざ退団してしまうとうまく書けなくて途中でお蔵入り。短文でもいいから書き上げて出すべきだったな、って思うけど、思い入れのあるものほどちゃんと書きたいってなってしまう。

 

自分の記事を読み返すことはある?

よくある。そのときの熱かった気持ちを思い出せて楽しいから!

自分でよく読み返すのは尼崎聖地巡礼。尼崎が今の私にとってパワースポットだし、本当にエントリにまとめておいてよかった!あのときのときめいた気持ちをいつも思い出せる機能をもっている気がする。あまり旅行に行かないので、旅行記って書いておくとこんないいことがあるんだな〜と思った。

aonticxx.hateblo.jp

 

好きなはてなブロガーは?

たくさんいる。1個強烈なエントリを書いた人は「あのエントリの人かー」って感じで覚えてる。Twitterをフォローせずはてなブログでブクマしてることの方が多いから、エントリの内容で覚えてることが多い。

私が更新を心待ちにしているのは苧野そよさん。もう着眼点っていうか、文体のファンなので、まったくなにも知らんジャンルの感想文でも絶対読んじゃう。こんなふうにコンテンツ感想書きてえ〜

aoionon.hatenablog.com

ぶどう石さんも文体や考え方が好きで、全エントリ読んだ。やっぱヲタ卒エントリが好きだけど(最近ヲタ卒したくてよく読んでるのもあるw)、資格の勉強してるエントリとかも好き。なんか、インターネットで見る人の日常が垣間見えるのが好きなのかな。色んな人がそれぞれの人生を生きてる…って感じるのが好きなのかも。

moon-drop.hatenadiary.com

宝塚関連だとこちら。ジェンヌさんに対する描写がうまくて読みやすい。人を褒める語彙が豊富っていいことだよなと思う。各生徒さんの名前を毎回組の色にしてるのも、ブログっぽくて好き!(私がヒプマイ関連でブログ書くときに真似してる。笑)

lillyssa.hatenablog.com

今年読んだ中のベストエントリは多分これ。どんな経験をしたらこんなふうに自分の感情や愛情を言語化できるんだろうと思った。文章が上手すぎる。ここ二年で色々なことがあり、NEWSをいまだに好きで信じている人はなんでその気持ちを維持できるんだろうと第三者として見ていて思っていたのだけど、このエントリほど説得力のあるものはないと思った。”世間の声”とは全然違う、真摯な眼差しを知ることができるのがはてなブログの魅力。

n-e-w-s.hatenablog.com


全体的に、多分、好きなものを好き!!っていうだけじゃなくて、好きじゃなかったものについてもきちんと書ける人に惹かれる。

 

他にも、過去記事まで全部読んでるって人たくさんいる!パワーブロガーの方が今の私の年のとき何考えてたのかな?とか気になって何年も前のエントリ読んじゃうんだよね。

 

はてなブログに一言メッセージを伝えるなら?

おめでとうございます!っていうほどはてなブログと私に特に関係性はないのだけど、とにかくおめでとうございます!

 

10年前は何してた?

大学生だった。今思うと、大学生のときからはてなブログ書いておくべきだった。何か人生変わってたような気もする。でも、書くことなかったんだろうな…笑

 

この10年を一言でまとめると?

長かったし、自分の心境も毎年のように変わり、いまだに何も安定していないけど…はてなブログをはじめ、インターネットのおかげで楽しいことも増えた10年だった気がする。

 

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初めてお題に参加しました!自分語りしやすいお題、ありがとうございます。

 

linktr.ee

marshmallow-qa.com

 

*1:最近好きな美しい人たちの名前の組み合わせで、1個1個の漢字も好き

*2:こないだ観た宙組のDélicieuxなんてまさにそうで、すっごい大好きで自分が人生で観たレビューもののショーの中で1位だ…!って思ったけど、それを文章に落とすためのコンテクストが私の中にはなかった。体で感じたショーだった。

私たちはpowerless(力がない)、それでも目の前のロウソクに火を灯す/映画『イン・ザ・ハイツ』感想

命を燃やして映画館に通っている『イン・ザ・ハイツ』の感想。

 

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ドルビーシネマのすてきな演出!

ニューヨークに住むラテン系移民たちの苦悩と希望をパワフルな楽曲でまとめあげた傑作ミュージカルの映画化。前情報0で観に行ってしまったのですが、最初の『In The Heights』が流れたときから「あ、多分このミュージカル好きだ」となり、BlackoutからのPaciensia Y Feのとこで爆泣きして、映画館を出る頃には「明日から私もがんばって生きる(涙)」となっていた。そういう気持ちにさせてくれるミュージカルと出会う瞬間は特別で、だから私はミュージカルが好きなんだよなーー!!と思わせてくれる最高の作品に出会えました。

 

まず、表題曲でもある『In The Heights』でがっちり心掴まれた!最初のサビでIn the heights I flip the lights and start my day〜♩ってなるところの盛り上がりがたまらなくどきどきする!(ここからサルサになってるらしい)タイトルと同じ名前の曲がテーマ曲になるミュージカルってやっぱりかっこいい…。この曲で、主要キャラがほぼ全員紹介されるのもいいし、ワシントンハイツに住む人たちの「夜が100万年後に感じられる重労働を、コーヒーで乗り切る」っていう日常をたくさん差し込んでるのがいい(レストランや清掃の仕事で働く人たちのカットが差し込まれてるの、撮り方いい〜って毎度うなる。一人一人に人生があるとわかるから)

No,no no no!から入るバネッサの歌のうまさ好きすぎ。

この映画、本当にワシントンハイツで撮影してるっていうのが舞台にはできない特別性だと思うんですが、交差点のところでたくさんのアンサンブルが踊るシーンは圧巻!街の持つラテンな雰囲気と熱量が超伝わってきてすごい。わくわくする!

この曲、Youtubeで公開されてるから家でずっと観ちゃう。


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全然余談なんだけど、初見のときピートの存在を認識したのがかなり終盤で、でも見返すとピート超序盤から出てんじゃん!!wwwってなったw

 

『Benny's Dispatch』は聴けば聴くほど好きになる。タクシーの配車しながら陽気にラップして街の人とクラクションでコミュニケーションとるっていうのがすでに楽しいのに、ベニーとニーナの微妙でむずがゆい関係性もここで提示されてるのがきゅんとくる。

 

『Breathe』は私の最初の涙腺刺激ポイントで…。頭がよく、街で初めて大学に進学した女の子・ニーナの悩みについての歌。ニーナの感情が高まっていって、「子供のときから夜まで勉強 一番高いところに届くために 奨学金をとり街で初めて大学に行った」のところで私もうえーんってなってしまう…。彼女の肩にのしかかる重圧を知るとともに、アンサンブルで出てくる街の人たちがみんな優しそうなのがまた泣ける。大人は悪気なく子供に期待してしまうが、何事も一人の肩に背負わせるのは良くないってのもわかるだけに……

 

美容室のかしましソング『No Me Diga』は最高!!とにかくキャッチーでキュートで目が足りない!ダニエラみたいなお姉さんって本当に最高だし、アブエラとはまた違う意味で街のみんなの精神的支柱なのが素敵。背が高くてムードメーカーでずっと明るくケラケラしてるカルラも可愛いし、セクシーなカーディーボディに個性的でオシャレなメイクの毒舌クカも可愛いし*1、こんなお姉さんたちが近所に住んでたら絶対楽しい!!って思っちゃう。この曲が始まる前に、「ブロンクスは遠い」「電車で10分よ、先祖は奴隷船を生き延びたのにA列車ごときを生き延びれない?」みたいな会話があるのめっちゃいい。

ニーナが美容室に来て、「あんたなら全員すっ飛ばして1番よ!」「卒業式には私たちも呼んでね 名前を呼ばれたらぎゃーって叫ぶ」みたいに、街の人たちが本当に家族同然で、親戚の子みたいにニーナのことを可愛がってて誇りに思ってるのが伝わってきて、いい街だな…ってなった(それがニーナにはじわじわ重荷なのもわかるんだけど)。

 

『It Won't Be Long Now』は監督の美的センスが光るというか、映像ならではの美しい撮り方だなーって思う。ビルの上からカラフルな布が降ってきて、誰もいないワシントンハイツの道をバネッサが一人で駆けていくシーンは、デザイナーの夢を一人で追う*2バネッサの孤独な戦いが伝わってくる。主役のアンソニー・ラモスさんが「チュウ監督は映像として何が美しいかを理解している素晴らしい監督」ってパンフレットで言ってたけど、随所でその言葉の意味がわかる。ブロードウェイでトニー賞を何冠もとったミュージカルが原作なので、脚本や音楽がいいのはもはや当たり前なんだけど、それをあえて映画にするってなったときに、「これは映像じゃなきゃ撮れないカットだ!!」って思えるシーンが何度も何度も出てきて、本当にいい監督に撮ってもらえたんじゃないかな…(涙)って部外者のくせにそんなことまで思った。

 

このあたりで、主人公ウスナビは「故郷のドミニカ共和国に帰りたい人」、バネッサは「街に出てデザイナーの夢を追いたいが、資金面などの問題がある人」、ベニーは「自分でビジネスで成功したい夢をもつ人*3」ニーナは「コミュニティを代表して活躍を期待される重圧を持つ人」のように、同じワシントンハイツの住人にも様々な問題や苦悩を持つ人がいるってことが描かれてて、それがとてもいい。同じラテン系移民でも、今に問題を抱えてる人、乗り越えたい過去がある人、未来に叶えたい夢がある人…いろんな人がいて、でも根っこのとこには「ラテン系移民である」という共通点があり、わかりあえないことも、わかちあえることもある。それぞれの見ている世界が交差していく構成が非常に上手く、本当によくできた脚本だなーって思った。

 

『96,000』は、実際にプールで撮影したことが信じられない!!美しすぎる。プールの真ん中で紫の浮き輪で浮かぶバネッサの美しいこと…。音が小さくくぐもるところで映像も水中になるのオシャレすぎる!「宝くじが誰かに当たった」っていう筋書きでみんなの人生が変わり出すという話になると思わなくてどきどきした。結果、当選者がわからなくて「大事なのはみんなが夢を持ってたことなんだ」ってお伽噺みたいに言われて、へえそういうもんか…って思ってたので、まさかそれがあんなことになるとは……

ソニーの子がラップうまくてかっこいいんだよな〜!!子役出身らしい。

 

本当に前情報0で見たので、かき氷売りの人がまさか原作・音楽・製作担当&ブロードウェイ版初演ウスナビの人だなんて思わず、後から調べてめちゃめちゃびっくりした…。しかも『Piragua』で出てくるチェーン店のアイスクリーム屋が同じブロードウェイ初演のベニーだなんてなんというサプライズ!!原作ファンの人嬉しかっただろうな〜。

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なにげなくこの動画を見てて、8:30〜あたりで、えっこのベニーもしかして……ってなって気づいた。

 

『When You're Home』も本当に大好きな曲。ベニーとニーナの現在の距離感が描かれ、今もお互いを大切に想っていることにきゅん…。全体的にラテンミュージックやヒップホップ、サルサな曲調の楽曲が多い中、ベニーとニーナの曲は明確にアメリカンポップテイストらしい。音楽の教養が全然ないので聴いただけで言い当てられないのだけど、言われてみればテイスト違うなーと思うので、もっと勉強したい…。

前半は二人の青春時代の思い出みたいな歌詞でかわいいんだけど、Don't say that, don't say that!からの転調で胸が締め付けられる。この曲でニーナが歌うのは、「私の居場所はどこ?」ってことで、これは多くの移民がぶち当たる壁なのかなあって思った(Paciencia Y Feでアブエラも似たようなことを歌っている)。同じ移民でも、一世と二世とではまた感覚も違うだろうし、ニーナの「もし両親がそのままプエルトリコにいたら?NYを知らずに私はどうなってた?その答えが見つかるかもとスタンフォード大学に行ったのに」という吐露は切ない。ラテン系に限らず、この世の移民2世の人はこの歌詞に共感するところは多そう、と思った。

それに対して「正直に言うよ、俺は朝から君のことばかり 聞いて、君は今自信を失ってる でも信じて、君が自信を取り戻したらそのときは君は世界を変える人だ そのときは自慢する、うちの地元の娘だって!」って言えるベニーの男前なこと!!!!!こんなにニーナのこと想ってくれてるんだと思って泣ける。いい恋だな〜。なんで別れちゃったの!?と思うのであった。

やっぱ、頭のいい女の子のそばに、こういうふうに支えてくれて、君は世界を変える人だ!って言ってくれる男の子がいるのは最高ですね……

 

『The Club』のダンスチューンは熱気が伝わってきて体が熱くなる感じがするんだけど、それにしてもこのあたりから「ウスナビ……なんでそんなことすんの!?!?!」という恋愛偏差値0行動が目立ってドキドキする。笑 このへん、saebou先生が「ラテン系の男の子=女の子にぐいぐいいくもんだっていうステレオタイプじゃないキャラにしたかったのだろうと思うけど、普段は別にシャイでもなんでもない社交的でリーダーシップもある男の子なのでバランスが悪く見える」みたいに仰ってて、なるほどな〜と思った。

saebou.hatenablog.com

 

何回も観てるうちに、まあ別に擁護はできないけど、ウスナビは仕事とか社会奉仕活動(?)とかではコミュニティの中心で積極的にやってきたけど、あんまり恋愛に自信がなくて、しかも相手が街一番の人気美女ってとこもあって、引け目感じてるから、だからバネッサから100%OKが出てるってわからないと行動に出れないみたいな思考回路なんやろうな、って思いました。でもこのクラブシーンだけでなくもう一回(シャンパンのシーン)重大な脈なし行動をとっているため、本当お前…バネッサがいい子だったからどうにか成就しただけで、ここまで女の子に恥かかせたら普通は上手くいかんわ!!て思いました。笑

 

そんでここからが本当にもう〜大号泣シーン突入!!!

 

『Blackout』は、物語の重大なターニングポイントである街の大停電をモチーフに、主要キャラクター全員が登場し、それぞれの運命が動き出す壮大なコーラスナンバー。私はミュージカルで、みんながそれぞれのパートを歌ってそれがだんだん重なって大きなコーラスになるっていう楽曲が大好きなので、本当にこの曲が大好き!!

同じ停電の日に、みんなが同じ場にいて、ウスナビとバネッサは大げんかして、ベニーは仕事に向かい、ソニーとピートは花火を打ち上げ、美容室トリオはアブエラの家に向かい、アブエラには死が迫って……。停電というパニックな事態なのに、すぐに「花火を打ち上げて明かりにしよう!」とか言って、打ち上げ花火や手持ちの花火を明かりの替わりにして、わーって街でダンスし始めたりしちゃうラテンの人たちの底抜けの陽気さを描きつつ、でも、問題は山積みでそれらが交互に差し込まれて怒涛の映像が流れ込んでくるのが圧巻。ベニーが、混乱する道路を見て「明日失業だとしても今夜は違う」とタクシー会社に向かい、携帯と簡易な発電機で交通整理をするところはベニーの覚悟に泣いてしまった。私はこういう、深刻な事態がおきているときでも自分のできる範囲のことはまっとうする、っていう人間の真摯さに弱い*4

大問題が起きてても、すぐに明るく笑えて忘れちゃえる、でも根本のところの問題は全然解決してないっていうのが、この作品全体のことを暗喩しているようで、象徴的なシーンだと思ったし、ここで”We are powerless.”というダブルミーニングのキーワードが出てくるのがものすごく胸に刺さった。私たちには電気がない/私たちは無力である…。

冒頭の「Somebody better open these goddamn doors!(誰かドアを開けろ!)」とかも、示唆的な歌詞なのかなー、と思った。この現状を打破するためには、誰かがまずドアを開けないといけない。

 

ここからアブエラのソロ『Paciencia Y Fe』につながるのですが、このソロ曲が圧巻すぎて……!!アブエラが半生を振り返りながら情感をこめて歌う追憶の曲なんだけど、後半になるにつれて、これは”怒り”の歌なんだ、ってわかるのが、つらくて、つらくて……。

アブエラは移民二世で、ウスナビやニーナ、ソニーも多分二世なんですが、やはり1943年にアメリカに渡ってきた人と、90年代とかに渡ってきた人とでは全然違うんだろうなって思う。故郷にいたとき、街には飢えと怒りが満ちていて、だから仕事のあるニューヨークに来たのに。遠いけれど仕事のある街は歓迎してくれると思ったのに。「And now, I'm awake. A million years too late. I talk to you imagining what you'd do.(今私は目が覚めた 百万年遅すぎた だからあなたに話すの)」の歌詞が凄すぎて、どうしてこんな歌詞を書けたんだろうって思ったし、やっぱリン=マニュエル・ミランダのそばに本当にこういうひとがいたんだろうか、って考えた。こんな大切なことに今まで気づけなかった自分にも、自分たちを受け入れてくれなかったアメリカにも、自分をアメリカに連れてきた親にも“怒り”の感情があって、そしてその怒りをぶつけるべき先がどこなのかももうわからず、慢性的な怒りでずっと自分を傷つけてきたことが伝わってきてつらかった。この漠然とした怒りは、移民の人ならみんな少なからず心の底に抱えてる感情なのかも。傷つくことは沢山あるのに、どうしたら解決できたかわからないまま生きるのはきっとすごくしんどい。

ママの仕事のためにきた、そして自分もここで働くようになり、一日一日が苦難の連続で、「したいこと」なんでアブエラには考える余地もなかったんだろう。そして年をとり、彼女は今、「残るか、帰るか」の決断を迫られ、「ママ、私はどうしたらいい?」と尋ねる。移民二世は良くも悪くも親の人生の延長線上から人生が始まってしまうという苦しさがよく伝わってきた。

故郷にいたときのように毎日床掃除の仕事をして、英語に苦戦して、なんとか生き延びて、「こんな話をすると胸が張り裂けそう」と、NYの地下鉄を乗り継ぎながら歌うアブエラの表情がもう凄すぎて、私はいつもこの曲でうめき声が出そうなほど泣いてしまうのであった。些細な人生に見えるか?でもこれは一人の人間の物語で、何十万人の人間の物語でもある。アブエラの人生のストーリーでありながら、多くの移民ひとりひとりの個人的なストーリーを歌っているようにも聴こえるすごい歌だと思った。自分が当事者だったらこの曲を聞いてどんな気持ちになるんだろうって想像してしまう。

アブエラ役オメガ・メレディスさんは、ブロードウェイ版オリジナルキャストでも本役を演じていたとのことで。。別格の存在感だったなあ。

 

『Alabanza』でアブエラの死を悼み、ウスナビとバネッサはちょっと仲直りして、そして、ソニーとニーナは週末のデモへ。

ソニーが不法移民であることから大学に進学できないという問題に直面し、「君を目指してた」と打ち明けられたニーナが、お父さんに「パパ、決めた。パパの与えてくれた教育を生かし、移民の子の市民権のために戦う。大学は出口ではなくこの街に戻ってくるための通り道かも」と決意を語るシーン、そうくるのかー!!って思って大感動した。ニーナの苦悩もわかるはわかるし、それはそれとして、お父さんが店を売ってまでニーナの学費を払うとためらわずに決断していることは、子供にとっては重いんだけど、でも、親だったらそうするよなってのも最初からすんごくわかってた*5。私は正直、ニーナがドロップアウトしてしまっても仕方ないと思っていて、そうだとしてもそれを肯定的に描いてくれる終わりだといいなと思っていたので、まさかこんな上を行く結末をニーナが導き出すとは…。それに対するお父さんの「来たか。お前は俺を追い越した。大学じゃなく見てるんだ、俺には見えなかった未来を」「(お前は)プエルトリコ人、ニューヨーク・リコ人だ。”移動する民”だ、みんながついてる。お前を疑う奴は無視しろ。傷ついても戦い続けろ」のところ、なんか本当に王様と王位継承者の会話みたいでアツすぎた。”娘が父を超える瞬間”であり、お父さんにとっても、ニーナにとっても、この決断に帰結させるまでの流れに納得性がありすぎて、なんて完璧で美しい物語なんだろうと思った。パンフレットでチュウ監督が「この物語の、次の世代は常に前の世代よりも遠くの景色が見えるというアイデアが好きなんだ」と語ってて、なるほどー!!と思ったものです(アブエラの選択にも繋がる話だと思う)。

 

『Carnaval del Barrio』も本当に大好きな曲!!毎回大感動して泣いてしまう。「パワー(電気)はないけど、パワフルよ!!」と言い放つダニエラのかっこいいこと!ニーナとベニーがキスしてた!!ってゴシップでみんなが大はしゃぎしてるの最高。この曲も明るいサンバ・チューンでありながらもソニーが「ちょい待ち ウスナビは故郷に帰ってニーナは男にとられた、俺のベビーシッターだぞ!ボテガは閉店、タクシー会社は売却、美容室は移転 歌って踊ってる間に人はいなくなって街は崩壊していく」って切り込んで、バネッサとWe are powerless, we are powerlessって歌う(このハモリか超きれい)のに対し、ウスナビは「そうだ無力な俺たちだけどロウソクに火を灯そう 無力でもできる 永遠に変わりゆく移民の街は今日が集まれる最後かも なのにこの瞬間を無駄にしたいか?」って返してて、どっちもあるのがよかった。この作品の全てを表してると思った。目の前にある大問題から目を背けてもダメだし、でも、目の前にある小さなことから行動するのを諦めちゃいけないのも本当で、どちらも肯定的に描いてるのがすごかった。ウスナビのいいところは、この「目の前にある小さな一歩を絶対に踏み出す行動力」であって、そういうところにみんなが惹かれるのはわかる。Blackoutでもソニーは「ウスナビを見習って人のために行動しよう」って言ってたし…。

ここでみんなより上の立ち位置からピラグア売りのリン=マニュエル・ミランダが「旗を掲げよう 美しい魂が詰まってる!」って歌うの、構図的にもエモいっていうかこれ撮影しながらみんな楽しかっただろうな…とか想像してしまった。ドミニカ共和国プエルトリコ、メキシコ、キューバの旗をそれぞれはためく中で、実際にラテン系キャストの人たちが集まって撮影することでしか作れない雰囲気がそこにあったと思う。ウスナビに国旗を手渡すのが子供なのもよかった……コミュニティの中で世代は続いていくんだよなあ。

移民のみんな、今の私が生きる場所はここだって思いつつも、「私が死んだら故郷に埋めて!」って気持ちはあるのが、アイデンティティをめぐる物語だなあと思った。自分のルーツを知っていること、自分の故郷を誇りに思うことが自分自身の力になるっていう感覚は、日本生まれ日本育ちの私にはあんまりない感覚で勉強になる。

 

『When The Sun Goes Down』は、どうやって撮ったのこれ!?ってまず思ったけどとってもロマンチックな曲。ふたりの遠距離恋愛への覚悟を歌った楽曲で、でももうこんなにお互いのことをリスペクトしてて、想いあってるなら、きっと遠距離恋愛でも大丈夫…と思いながら見てた。

 

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behind the scene系の動画(これだと6:55〜)観てるとわかるんだけど、このシーン本当にビルのセットを傾けて撮ったらしい、すごすぎる…

 

『Champagne』でまーーたウスナビがやらかしたので、最後の最後までこれってことはもう本当に、ほろ苦い恋の思い出としてウスナビはドミニカ共和国に帰るんやな…と思っていたので、最後大どんでん返しでびっくりしたw ミスリードというか、そうだったの!?っていう演出がうまい。

『Finale』でウスナビとバネッサがこういう未来を自分たちで作り出したの、完璧な終わり方だなと思ったし、ウスナビが帰りたい故郷はここにあるって導き出せたの、よかったなあ。最後が子供のカットで終わるの、「未来」の象徴だと思った。完璧に美しいハッピーエンド!!リン=マニュエル・ミランダも、自分の故郷をこうやって大作ミュージカル作品にしちゃうことで故郷の存在を残すことに貢献しているのだから、すごいことだよね〜。

 

リン=マニュエル・ミランダさんのこと本当に何も知らなかったんだけど、私が大好きだった『モアナと伝説の海』の楽曲を作っていたり、大好きなトニー賞(2013?)のオープニングを作った人だと後から知って、人生の伏線回収気分。ハミルトン観たいよー、ディズニープラスさん、字幕はよつけてくれや!!

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これを機に、プエルトリコは国じゃないということを知れたり、ラテン系アメリカ人のことをもっと知りたくなったり、音楽のジャンルが聞き分けられるようになりたいと思ったり、ダニエラの女優さんがRENT初演キャストだったらしいのでRENTを観たくなったり、興味の対象が広がりました。世の中、まだまだ知らないことばっかりですね。

 

思ったことたくさんありすぎ、好きなシーンも台詞もありすぎて感想を書き切れないのですが、とにかく記憶にある限りの好きなところをつらつら書きました。たぶん、今年のベスト映画になると思います。アカデミー賞楽しみだね!それではまた。

 

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*1:クカの女優さんが個人的にツボな可愛さで、この方の出世作というオレンジイズニューブラックを見始めた。ダーシャ・ポランコさん。

*2:デザイン学校に向かってると思いきや、そこで出る布の端切れをゴミ箱から漁ってる描写がサラッとでてくるのとかすごい。街一番の美女なのにそんな感じなのだ

*3:なんでベニーだけ黒人なんだろうって思いながら観てたのだけど、ブロードウェイ版では、ワシントンハイツの中でもラテン系じゃないということでコミュニティの中でもよそもの、という立場の人として描かれてるっぽい。パンフレットでもちょっとそういう説明があった。

*4:タイタニックの音楽隊みたいな

*5:全然レベル感の違う話ではあるのだが、私も九州の田舎出身で、高校の進路選択のときに学校の先生が「早慶に行ける偏差値があるのに、家にお金がなく九州を出れないとかいう理由で地元の大学を志望校に選んだらダメ。子供に学力があるなら、借金してでも学費を出すのが親の務めだ」と言ってくれた先生がいたことを思い出した。

ツラすぎて私が立ち直れない/アニメ&映画『ギヴン』感想

刀ミュで沼に突き落とされた山﨑晶吾くんが出るからという邪な理由でアニメ&映画の『ギヴン』を観た。

 

 

この写真をTLで見て、なんだこのアンニュイな黒髪美形の役は…と調べたら「別れた元彼と今も同居してる天才ヴァイオリニスト」の役と知って、は!?となり、さらにその”別れた恋人”が「強面だがとにかくモテる色男で、別れた同居人と今も体の関係だけあり関係性に行き詰まっている」という設定で、しかもそれを演じるのが、私の中で刀2.5キャストの中で「よくこんな子見つけてきたなと思う役者さんランキング1位」である川上くん*1ということが発覚し、生まれて初めて原作を知らない舞台を観に行く決意をしたのであった。

 

とはいえ予習期間があるのでアニメ全話&映画を履修しました。結論からいうと辛すぎて観なきゃよかったです(涙)

 

まず上記の経緯からもわかるように私は最初から秋彦(川上くん)と雨月(しょーごくん)目当てで見始めたんですが、アニメ版は当たり前だが主役カップルの立夏&真冬に焦点がおかれていたため、あんまり秋彦&雨月のことはわからず。とはいえ、秋彦が家に帰ったら謎の美形男が寝てるという描写を初見で見た人は心臓止まったのではと思ったのですが…

もう3話くらいからたぶん立夏と真冬付き合うんだろーな、と思いながら観てて*2、なので途中で真冬の元彼が真冬が原因で自殺しているという衝撃設定が出てからは正直そっちに気をとられていたのですが…

 

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映画版では秋彦・春樹・雨月の3人をめぐる関係が主軸だったので、もう60分間呼吸止めて見た。途中まで「春樹ーーーーー!!!!!!秋彦なんて好きになるなーーーーーー!!!!!!涙」の一心で見ていたのですが*3、中盤から雨月と秋彦の関係性が終わりに突き進むのを見ながら、「雨月〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!しか感情がなくなり……ツ………ツラい……………

 

雨月の家でルームシェアしてて、「奴隷のくせに」「せめて居候っていってくれ」と軽口叩いてて、「新しいヴィオラの彼氏と(練習)すれば」「しないよ、顔が好みなだけだもん」とじゃれつつも、めちゃくちゃ距離が近く、ど…どういう関係??と私をざわつかせていた二人ですが、映画版では早々に「もう関係は終わってて、死ぬほど好きだけど一緒にいると苦しいから雨月から別れを告げた」「梶さんは替えのきかない人を好きで、もう失恋してる」などのパンチフレーズで関係性をびしばし見せてくるふたり。「すでに別れてる」「けど衝突しながら2年一緒に住んでる」という、ありていにいえば共依存状態で、雨月から別れを告げたのに秋彦のことを今も「死ぬほど好き」で、新しい彼氏もどんどん作って秋彦から出て行ってくれるのを待ってて、とか言いつつ秋彦が出ていくと言ったら激昂して手が出てしまうようなひとで、秋彦は秋彦で男も女もとっかえひっかえしながら、それでも家を出れず、ずっと優しくしつつも、雨月の音楽の才能への憧れと焦燥心とがごちゃまぜになった怒りに似た気持ちがあり、「出会ったときからこいつのすべてが大嫌いだった」「俺が音楽さえ捨てられれば全部うまくいくんじゃないのか?」と自傷行為みたいに強烈な恋心を体の内面で燃やし続けている。お互いがお互いのことを特別で大好きなのに、「一緒にいると苦しい」とどちらも感じていて、それで…じわじわ、じわじわ、二人の関係性が終わりに向かっていくのを見るのはほんとうに辛く、涙が出た。

 

というか、私は最初から本当はわかっていた。この設定を見たときから、私がたぶん好きになるであろうこの二人は、この結末を迎えるのだろうと心のどこかでは予想できていた。なのに見た。こうならなきゃいいと祈りながら見た。お互いに好きなんだから一緒にいることのできる未来を探し当ててよ!!と思いながら見てた。私は生まれて初めて、「両想いなのに別れる選択肢を選ぶ推しカプ」を目の当たりにしたのかもしれない。こんなに情緒かき乱されることになるとは思わなかった。

一緒にいると苦しいなら、雨月が泣きながらでも手を離せたのは正解だったのかも、そう思いたい、けど思えない…。「正しい」未来を選んだと思うけど、でも雨月にとっての「幸福な」未来ではないような気がして、余計につらい。

「止まらないよ、止まったら別れ話するんだろ」「俺、ヴァイオリンが好きだ」「…なんだそれ、別れ話じゃねえか」のシーン、もう一生見れないと思うほどつらくて、つらくて、私にはもうどうすることもできないので、早く忘れて見なかったことにしたい。そう思うくらいつらかった。振り返った雨月の表情を思い出すたびに私の心臓は破裂しそうになる。

 

ギヴンはBL作品なのでメインテーマはやはり恋愛であり、あんまり深く描かれてなかったけれど、やっぱり音楽の世界に身を置くものとしての雨月と秋彦っていうのが肝だったんだろうなと思う。音楽の神様に選ばれた雨月のめちゃくちゃさに、秋彦が強烈に惹かれるのは必然のように思えて、そんな雨月の才と寂しさを丸ごと受けとめてくれる秋彦を雨月が好きになったこと、一緒にいることが互いに首を絞めてどんどん苦しくなっていったことも、それは「相手を好きであること」と両立できる感情であることも起こり得るのだとわかって、本当に相手がいないとだめなのはどっち?っていう、すっごく絶妙な綱渡りを二人はしてて… それでも二人とも、音楽だけは手放せないから、代わりに一生に一度の恋を手放したのだと思うと、音楽の神様と契約したんだなと私には思えて本当につらかった。音楽があるから出会って、音楽があったから恋をして、音楽があったから別々の道を選んだ二人。それでも、秋彦の出て行った雨月の家に、二人で愛した音楽だけは残って、その未来を二人が選ばざるをえなかったことも私にはしんどかった。秋彦がバンドをやりながらも専攻であるヴァイオリンの練習を続けていた理由が「雨月と対等でありたかったから」だと終盤で明かされるのはとても重くて、でも、そんな秋彦だから雨月は好きだったんだろう。秋彦はフラフラしたヒモ体質の男だけど、そんな男の子も本命にはなすすべもなく、相手のために、相手と一緒にいれる自分であるために正しくあろうと努力するのは、それが恋だったから、だよね。

 

そして私ごとではありますが、これを川上くんとしょーごくんが演じると思うとたまらない気持ちになり、本当にこれを舞台でやられたら私は死んでしまうのではないかと思う。などと勝手に早期鬱になっていますが、まだ一枚もチケットは手元にありません。

 

私は「誰もさわれない二人だけの国」系の男男にめちゃ萌えてしまうので、秋彦と雨月のような二人に惹かれがちなのだが、ギヴンはストーリーが進んでいくタイプのお話なので、最初っから関係性に終わりが見えており、私はこの感情をどのように取り扱えばいいのかわからないでいる。

 

同時に、本当に久しぶりに商業BL作品を見たけど、BLって本当に「現実には存在し得ない恋物語」を見せてくれる装置なんだなあーーー!!としみじみしている。現実世界なら秋彦のような爆モテヒモ男があの状態から改心して春樹に告白することもないし、そもそも雨月や秋彦のような男は現実に存在しない。存在しない男たちが巨大感情を拗らせた大恋愛をすることもない。ついでに真冬みたいな男(幼なじみの彼氏が自殺して辛いという歌詞を今彼の作った曲にのせて歌う、ポメラニアンみたいな男)も現実には存在しないであろう。

それを、ありえねーよ!って言いたいんじゃなくて、ありえないからこそフィクションで見てときめくんだよねっていうしみじみした感情をかみしめています。人が人を好きになるってすごいことだよなあ…

 

ツラくて眠れないので書きました。山ほど書きたいブログテーマあるのに*4全部すっ飛ばして書いてしまった。動揺。

 

映画ギヴン見るためにFODプレミアムに入ったので、FODでしか見れないおすすめコンテンツがあったら教えてください。それではまた。

 

 

しょーごくんのことを書いたエントリ

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川上くんを称えてるエントリ

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*1:2位刀ステ光忠、3位刀ミュ豊前

*2:BL漫画原作ということは知った状態で見てたのでもうBL世界すぎるフラグの数々に最初は笑ってしまったが、「そういう世界観」であると理解して見ればこのアニメにの主要登場人物全員に元彼か今彼がいることも特に気にならない、BLってすごいね

*3:秋彦を好きにならない女はいないが、それはそれとして絶対に好きになってはいけない男であるため

*4:インザハイツの感想いつ書くの?

【忍たま】続・尼崎聖地巡礼がとんでもなく楽しかったレポ【ちょっと奥地&期間限定スポット多め】

昨年、初めての尼崎聖地巡礼に大はしゃぎしてきましたが、またしても尼崎に行くことができたので、今回は前回行けなかったスポットを中心に回ってきました!まさに完結編。

 

前回のレポはこちら。

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ちょうど今、尼崎では「尼子騒兵衛展」をやっているので、それにあわせて尼崎市全体で観光に力を入れており、そのあたりも満喫してきました!

www.city.amagasaki.hyogo.jp

 

もくじ。

 

まずは、おなじみJR尼崎駅からスタート!

 

JR尼崎駅

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尼崎くるの人生2回目なのに、もはや実家のような安心感をおぼえる…

この潮江久々知下坂部次屋の看板で念願の5人といっしょに写真撮れた!

 

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今福も見れるよ〜!

 

そして、潮江方面*1から向かったのが…

 

食満豆腐おおもと

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前回、休業日に来てしまったので絶対リベンジしたかったのです!!前回は巡礼ルートの関係で猪名寺方面からきたので遠く感じたけど、尼崎駅からバスだとわりとすぐだった。

 

中は忍たまグッズだらけ!忍ミュキャストも訪れているようで、写真やサインがたくさんありました。

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尼子先生のサイン入り色紙も!留三郎〜!!

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女将さんが、忍たまで来たの?って話しかけてくれていろいろおしゃべりしてくれました。女将さん、「豆腐好きのキャラがいる」ってことは認知してるのに、留三郎久々知くんを同一人物と思ってそうでおもろかった。いろいろおしゃべりしている間にも地元の方が何人も普通にお豆腐買いに来てて、ほっこり。

 

真夏日だったし、旅行で来てたので豆腐そのままは買って帰れないなー…と思ってたんですが、いろいろメニューがあったので吟味。

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豆乳と、豆乳ドーナツと、あと名前忘れたけど豆腐の周りに衣がついてる料理!おつゆと一緒に売ってるので、ホテル帰って、フロントで割り箸もらって夜食で食べました。おいしかった!豆乳もそのまま飲むものなので、ホテルのフロントにはさみ(ストローをつっこむ穴作成用)とストロー借りて翌朝飲みました。濃厚ですごくおいしかったです!割り箸とストローとはさみが必要になるって最初からわかってたなら家から持っていってもよかったな〜。

 

JR尼崎駅に戻り、前も来たけどあまりにもときめく潮江交番を再度写真におさめる。

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今回は時間なくてあまりまわれなかったけど、潮江エリアには潮江公園潮江素盞鳴神社など聖地だらけなので(詳細は前回のレポに!)、またゆっくり来たいな〜!目的地にしなくても普通にバス乗ってるだけでこのへん通り過ぎるので、まじで尼崎、歩いてるだけでめっちゃときめきエナジーがチャージされる最高のパワースポットです。。

 

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バスの行き先が推しなの、何回経験してもときめく

私は、潮江文次郎先輩が、大好きなので……*2

 

そして、杭瀬方面に参ります!大木雅之助先生がらっきょうを作ってるのが杭瀬村。 

たしかこのあたりで長洲東通2丁目を通った。忍たま西長洲本通九丁目さんって名前のキャラが出てくるのですが(すごい名前w)、たぶん「西長洲本通9丁目」って地名は実際にはない…はず。一番近いのは「西長洲本通2丁目」かな?と思います。

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前も訪れた、浦風小学校で再度ぱちり。

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そして前回来たときは気づかなかったのですが、ここから徒歩5分くらいの位置に別の聖地があったのです!

 

杭瀬二の坪子ども広場

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怪士丸〜!

ニノ坪」、遺跡がありそうなんですがはっきり調べられなかったので、取り急ぎこちらへ。でもちゃんとこのへん地名もニノ坪っぽかった。

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そして、このまま徒歩25分くらいで行けそうな聖地があり、日も傾いてきてましたが行ってみることに。尼崎聖地巡礼、バスの時間が微妙だと、30分以内なら歩くか!って気持ちになってくるので、健康にとてもいい。

 

初嶋大神宮

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あ〜、黄昏時で神々しくてきれいだった…

 

孫次郎の苗字は初「島」ですけど、たぶんどっちの表記もありそう。

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静観な住宅地の中にある広めのきれいな神社でした!

 

そして、ここから徒歩5分もしないくらいの場所にとんでもねえ聖地があります。

 

尼子騒兵衛先生の事務所

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尼子先生のご自宅兼事務所が尼崎のどっかにあるというのはいろんな方のレポで拝見していて、でも個人宅だからなのかあんまり住所とかまで開示されてないものが多かったのですが、私にはインターネット探偵力があったので辿り着けました!!笑

外観がもう、室町時代のお屋敷みたいなので、見た瞬間「ここやー!!笑」ってなります。

 

家の前に乱太郎・きり丸・しんべえの石碑(?)があって、ほんと忍たまファンにとってはもはやテーマパーク。そして今気づいたけどしんべヱの写真ブレてたからこれしかないw

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夜も更けてきたのでホテルに帰ろうとしたところ、この近くにある戎湯という銭湯に引き寄せられてしまい、タオルも何も持ってなかったのになぜか入った。

onsen.nifty.com

サウナも露天風呂もあって、本当に地元の人がくる銭湯ってかんじで、なんとなく入ったのに2時間くらい浸かって大・満・喫した。笑 そしたら地元のお姉さんが「よく来るの?」って話しかけてくれて、このお姉さんが超いい人で、私が「観光で来たんですけど、このあとJR尼崎駅まで戻らなきゃいけなくて交通手段がないからこのあと37分歩かなきゃいけない、わはは」とか言ってたら「私の旦那がこのあと車で迎えにくるから、よかったら送ってこか?」と申し出てくださり、お言葉に甘えて乗せていただきました!(涙)尼崎、いいとこすぎる〜〜〜

 

次の日。

宝塚大劇場宙組公演を観て、宝塚駅発でバス1本で行ってきたのが…時友!!

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前回、時友って地名は目にしたものの実際に行くとこまではできなかったのでぜひ行きたかったのです。にしてもかなり中心街からは外れたとこにある!!

時友というバス停から徒歩10分くらいで向かうのは、こちら。

 

時友神社

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しろちゃん…ようやく会えたね…

 

この日は竹屋荘旅館に泊まることにしていたので、バスに乗って竹谷エリアへ。前回初めて竹屋荘旅館に泊まり、すごく居心地良くて気に入ったのと、あと、前回結構秋も終わりかけのときに泊まって寒かったから、夏に泊まったらどんな感じなのか気になってたのであった。

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本当に風情ある旅館〜!

女将さんの方から、「もしかしてですけど、忍たまですか?」って話しかけてくれた。若い女の子が来ると大体そうなんだろうな。笑

 

そして私はどうしても行きたいところがあり、バスの時間が微妙だったので、30分歩くことを決意。

 

歩いてる途中で竹谷幼稚園を通ったよ〜!!

竹谷幼稚園

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竹谷の幼稚園って実質生物委員会やからな。

 

そして…ついに…

 

鶴町

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伏木蔵〜〜〜!!!!!
鶴町、まあ竹谷から歩けるっちゃ歩けるけど、もう本当に工場地帯で、街からはかけはなれた場所にあるため、一人で&夜に行くとかなり不安な気持ちになりました。笑

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この世の最果て…?みたいな気持ちになる鶴町(すごいスリル〜〜)

まあそんなスリルが味わえるのも伏木蔵らしいよねと思い込むことでことなきをえます。帰りは近くまでいけるバスがあったので乗りました。

 

次の日。

この日は阪神尼崎駅を基点に活動。阪神尼崎駅の観光案内所で、文次郎の原画展やってたので見に行きました!

あまがさき観光案内所(潮江文次郎原画展)

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7月26日は文次郎の日!とか無邪気に行政が言っていいことではない

 

私の愛する文次郎が出てくるページの原画が…貼られてあり…尼子先生の筆遣いを感じることができてじーん。てか文次郎出てくる話全部面白い。

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私は、強い敵と戦えなくて悔しくておでこを壁にゴンゴンぶつける潮江文次郎先輩のことが、大好きです。一生懸命なあなたがすき…

 

ここでお土産のあまらむね買いました!落乱の特別パッケージ、超かわいい!ここで選抜される五いはなんなの??*3

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今年の2月に忍ミュキャストが尼崎から生配信する企画*4を見てたので、あ〜このピアノ、タカ丸のモデルになった尼崎に実在する美容師・斉藤隆幸さんが弾いてたピアノだ…とか、 タカ丸キャストのようしゅんくんが「エスターカレー!!」ってはしゃいでたエスカレーターだ…とか思ってしみじみ。

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このままてくてく歩きます。

 

A-Lab 乱太郎とグッズの世界 その弍

その壱を前回たまたま見れたので、今回も覗いてきました!第二弾が開催されるなんて本当に忍たまはグッズ展開が豊富なんだなあ… 今回は落乱絵のグッズも少しおいてあって可愛かったです!

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原作絵の一はグッズ、かわいい〜!落乱と忍たまでみんなの私服違うんだ!!

 

あとは、ラミカやらキーホルダーやらアクスタやらが大量に。。髪おろしてる火薬委員会上級生コンのアクスタが可愛すぎたので記念に撮った。

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久々知くんタカ丸さんもアニメの中で髪おろす姿ほとんどないので、レアよね??この二人が並んでるとなぜこんなに可愛いのだろう…

 

あと何気なく見ててめちゃくちゃ笑ったんだけど、この流れでの勘右衛門、ずるくない??

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製作陣も本当に何も思いつかなかったんだろうなとは思うけど、でももっとなんかあったでしょう!!!笑

そしてここからも徒歩で移動。

 

尼崎城『乱太郎の世界in尼崎城』)

尼子騒兵衛展開催にあわせ、『乱太郎の世界in尼崎城っていう企画展をやってたのだ。

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ここもチコちゃんコラボ配信でみんなが戦ってたとこだなーとか…

尼崎城の各階ににパネルが置いてあったりで、それがすごくよかった!

まず、乱きりしん。2頭身で可愛い〜!

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なお、この3人のパネルが設置してある4階から何気なく景色を見てたら、目の前のビルに土井産業って書いてあってびっくりした。

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ピント合わせられず

下の階に降りると、カラーの版画(?)みたいなのが展示してある。

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その下の階がねえ…なんと!

六は長次四いパネル!!!!!

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粛々とまわってたらいきなりスター登場した感あって、大興奮!!笑

 

可愛すぎるのでアップでもお送りします。

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原作絵でも圧倒的に可愛い、圧巻の四い

 

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留三郎のふんどしを勝手に包帯にしてる伊作先輩

 

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そんな仲良し六はを見つめる中在家長次先輩

も〜、みんな可愛くて最高よ〜〜!

 

もう1パターン乱きりしんパネルがあったよ。

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原作絵のきりちゃん、もちもちでかわいいな〜

 

さて、かわいい落乱パネル展示を堪能しまして、そういえば尼子騒兵衛展にあわせて新しい聖地できてたなと思い出し、バスに乗って久々知に向かいます!!

 

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久々知エリアに向かってる道中で潮江・次屋・下坂部を通るのである

 

久々知須佐男神社(久々知兵助マンホール)

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この神社を訪問するのは2回目ですが、再訪の目的が2つ!

1つは、前回訪れたときにはしまわれてた久々知くんの案内看板を見ること。

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ようやく見れた〜!キャラクター紹介のとこに「頼れる兄貴」って書いてあって、兄貴キャラだったの!?wwwってファンの方がつっこんでるレポを見てからずっと見てみたかったのです。

 

そして2つ目はこの夏から設置された久々知くんイラストのマンホール!

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周りにお豆腐がたくさん舞ってるのかわいすぎか〜!

 

なぜ久々知くんなのかについて人気1位だからとかいう爆弾発言がサラッと書かれててたまげましたが…

 

人気1位なの…??くくちへいすけくん……

 

前に、10年前の人気投票にあーだこーだコメントするエントリ書いたときに、五年生から竹谷だけ入ってることに関して「五年生の一番人気は久々知くんだと思ってた」と書いたのですが、2021年を生きる私の勘は当たっていたということになります。 

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五年生どころか、全キャラクターの中で1位ってことだと思うと、久々知くん強すぎる。 いや人気なのはわかるけど!まさか1位とは…

 

リリースによると第1弾とのことなので、第2弾があるのか、あるとしたら誰になるのか超気になる。

https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/025/680/210708-02.pdf

 

まだ時間があったので、もうひとつ尼子騒兵衛展同時開催イベントをやっていた尼信会館へ移動。

 

尼信会館(『乱太郎 忍者の世界 〜絵本原画と忍者道具展〜』)

またしても別ver*5乱きりしんが迎えてくれるよ〜。

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尼子先生の直筆色紙も!

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色紙にピントあわせて撮ろうとしてたらわざわざ受付の方が「下の缶バッジも忍たまですよ」って教えてくれた。親切www 普通に銀行員の方だと思うんですがどんな気持ちでオタクのアテンドしてくれてるんやろ。ありがとうございました…

 

落乱は絵本にもなってるのでその原画とか。いくつか気になるのぱちり。

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ラソン中ににこにこおしゃべりする兵太夫&団蔵(ここが仲良いの可愛い)

 

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私は、喜三太と金吾が同室なのが、好きやねん…

 

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話し合うとき円形になる一は、かわいい〜

 

会場を出て、あ〜ここチコちゃんコラボの配信のときに忍たまたちがタイムスリップして飛ばされてた神社や…!ってとこを通りました。

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そして、この時点で体力的にもスマホの残充電量的にもかなり限界で行くか一瞬悩んだのですが、もうここまで来たら行くしかないだろ!と自分を励まし七松エリアへ移動。

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尼崎市役所の近くまで移動!

なぜ七松に来たのか?それは…三反田エリアに行くため!!

 

三反田公園

前回の尼崎旅行のときも絶対何回か通ってたんですけど本当に忘れていて1回も写真におさめることができなかったのです。数馬、まじごめん!!笑

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ようやく会えたね〜〜〜!!大好きだよ数馬〜〜〜!!

 

はい、これで私の人生2回目の尼崎聖地巡礼はここにて終了です!前回は中心地をガーッとまわり、メインどころはおおむね見れたのですが、いくつか取りこぼしてたところを今回の旅で拾い集めることができ、個人的には続編としてかなり満足のいくものになりました。

 

お気づきでしょうか?私はなんと今回尼子騒兵衛展に行っておりませんwww
なぜなら、今月また尼崎に行くからだ……!!(?!?)

 

こんだけ色々調べて尼崎をめぐると、逆に、名前が尼崎の地名じゃない子はどこからとってるんだろうってのが気になってきますね。羽丹羽はダジャレだと思うけど、それこそ一年生たちに結構尼崎の地名と関係ない子たちがいるのが気になる。意外と一はがほとんど尼崎の地名じゃないんだよな。福富黒木なんかは家の屋号からとってるのかなと思うけど。笹山は、兵庫の篠山が由来?とも思うけど、特に文献見つけられず。実在した忍者の名前をモチーフにしてるキャラも結構いるようだし、このへんはまた新たにdigりたいなーと思いました!

 

次回への学び

Googleマップを頼りに歩き続けると一瞬で充電が死ぬので、移動式充電器を持っていこう

・バス1日乗車券の存在をすっかり忘れていた。買った方がお得。

 

 

行くたびに尼崎を大好きになって、歩くだけで幸せになれる街って最高だなーと思う!!初めて行ってもなぜか懐かしい街、尼崎の魅力をどんどん知れて、忍たまを好きになってこんな気持ちになれる聖地巡礼という旅の楽しみを知れて本当にうれしい。

次の尼崎訪問も楽しみです!!

 

前回の尼崎聖地巡礼レポはこちら。

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*1:街の中心尼崎駅が潮江にあるっていうのがなんかもう学園全体の実質的リーダー格の潮江文次郎先輩を感じてときめく

*2:友達全員に「なんで?絶対立花か綾部にいくと思ってた」って言われるんだけど、気づいたら潮江文次郎先輩のことしか考えられなくなってしまっていた。私は「わかりやすく良い男(かその予備軍)」が好きらしいです。

*3:尾浜町で製造してるからだと思う

*4:忍ミュと『チコちゃんに叱られる』がコラボし、生配信(つまりキャストがその時間どこにいるかが公開されている笑)でキャストたちが忍たまの格好をして尼崎の街を普通に歩くという、冷静になったらめっちゃ謎企画だったが、忍たまは元がNHKっていうのと、落乱がかなり尼崎市と関係が深く行政コラボコンテンツとしての側面も多いので立ち上がった企画だったのかな…とかぼんやり思う。こんな企画が成立すること自体が驚きだが、今考えると、チコちゃん要素全然なかったくね?ってとこが一番謎。

*5:長いこと刀剣乱舞ジャンルにいたので、「いちいち新規絵」ってことに毎回感動してしまう。刀剣乱舞は全てのグッズが同じ絵だから…