何回観ても楽しい、それが忍ミュのサイコーなところ!/ 忍ミュ第11弾再演感想

忍ミュ11弾再演観てきました!!初演(昨年10月)は役者さん一人も知らない状態で見てたのでストーリーに関する感想メインで書いたのだけど、「2.5は中の人について検索し出したら終わり」というフォロワーの予言どおり、終わってしまったので、キャストの感想中心に書いてみたいと思います。

 

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↑普段マスクしてるとこしか見ないので、このポスターで「みんなこんな顔なんや」としみじみ 笑

 

最初に言いたいんだけど、忍ミュのいいところって

・短い

・ストーリーに起承転結がありわかりやすい

・チケットが取れる

・チケット買ったらもれなく千秋楽配信も見れる

などの点、心から素晴らしいと言える。チケット激戦のわりに最近脚本が意味不明ワールドに突入している刀ミュ刀ステや、チケ代2倍払う代わりにいらんグッズ*1を大量に押し付けられるヒプステに泣かされてきた身としては、舞台に集中できるし心が浄化され、安らかな気持ちになります。

休憩なしで、本編2時間で終わるの、見やすいし、十分満足感得られて幸せ。

 

全体コメント。

めっちゃそもそもなんだけど、忍者って霊払えるの?って急に思った。笑 どこからきた設定なんでしょうか?でも呪文(?)唱えて除霊する六年生はかっこいいので、なんかまあいいや…という気持ちになる。

気になった点としては、貧乏神のシーン全部切っても成立する脚本だな…て初演のときから思ってたので、終盤の貧乏神との別れのシーンがなんと追加されててびっくりした。いらない時間では?それに付随して、小梅さんの演技がtoo muchと感じるところが何回かあり(この人いい人なんです、のところとか)、2.5の難しいとこだとなと感じる。基本的にキャラクターを見に行ってるので、脇役が必要以上に前に出ようとしてると本筋の邪魔に感じてしまうのだが、そのへんのバランス感覚が製作陣と合わないと結構ストレスだなーと思った。脇役の方がベテランなので「あんまり脚本以上のことしないでください」って言うの難しいのかな〜とか思っちゃったり(全部想像ですが…)。ただまあ私は忍ミュを最近見はじめた身だし、2.5次元舞台にキャラクターを見に行くか演劇を見に行くかの観劇者のモチベの差だよなとは思います。

終盤に長次vs小平太の戦闘シーンが追加されてたのはすっごいよかった!!6人の絆もある六年生だけど、やっぱり、長次を救うのは小平太であってほしい…よね。六ろのふたりに言葉はいらない…と理解してたので、長次が最後「すまない」って謝る追加シーンはいらないのではと思ったけど、まぁ最後小平太に「細かいことは気にするな」って言わせたかったんだろうな、と思った。

化物屋敷へ行け!の歌が乱太郎センターで終わるのほんとにいい。そして、恐怖の荒れ屋敷〜♩の歌、ウルトラミラクルハイパー振付かわいいので、全員の定点カメラほしいよう!!ここも立ち位置変わってましたよね。

 

 

 

キャスト感想いきまーす!

 

 

なんでみんな同じ型の制服着てるのに六年生6人集まってると「うわー華やか!!」って思うんだろうね…

 

 

でも四年生は本当に「キラキラしてる」。すごい。アイドル学年の名は伊達じゃない!!

 

 

 

 

初演を観たときから、物語の中心にいるのは長次なんだけど今回の話って六ろふたりが主役なんだなぁと思ってて、今回もとにかく小平太のかっこよさをしみじみ噛みしめました。

今回は同室以外の六年生同士の関係性も見えて楽しかったなー!小平太が文次郎のこと「もんちゃん!」って言うの、わかる言いそう!ってなったり、仙蔵に怒られた文次郎が伊作の後ろに隠れるのとか、伊作が仙蔵に「置いてかないでよおーー!!」って甘えギレしてるのとか、全部よかった。

 

 

ナチュラルに壁ドンする小平太…

 

いつも長次のほうが大人っぽくて小平太を諭すような関係だけど、小平太の性格や生き様が長次の道を照らす光なのもすごくすごくわかる…六ろは、言葉やセリフではなく、エピソード自体が二人の関係性をいちばん雄弁に物語ってるなあと思ってて、今回のミュもそのひとつの解だと思った。

悪霊に取り憑かれて、仲間がわからなくなって武器を振り回す長次の目だけを見続ける小平太。花形の体育委員長で誰よりも恵まれた戦闘能力を持つのに、長次に対して自分は武器を取らない、そういうことができるのが小平太の強さであり特別性だと何度も思いました。

 

パーソナルスペースの狭さもだけど、この「目」が小平太だよなって思います。捕食者の目だよな。この瞳に射抜かれたら絶対嘘つけないと思わせられる、力強い目。

 

11弾を観てて、小平太って誰がどう見ても”特別な男の子”であって、そんな小平太にとって長次は特別なんだなーて思うのでした。小平太のことは一言でうまく描写するのが難しく、本能型の戦士だと思うときもあれば、太陽の子供だと思うときもある。抜群の身体能力というひとつの才能が突出してて、前に進むことにしか関心がないひと。天才だし、唯一無二の存在すぎて、長次は小平太を尊敬する気持ちがずっとあるんだろうな。でも六ろってどこまでも対等で、お互いを思い合う優しさがあり、お互いをリスペクトしてて、誰が見ても特別な関係なんだとわかる、そんなコンビですごいなあと思う。大親友すぎてすごい。ずっと二人で歩んできたんだね。

 

24期63話『細かいことは気にしないの段』で小平太が金吾に「体育委員なら前に進むことだけ考えろ!」って言ってたのが私はとても好きで、小平太の本質ってそこだよなって思います。”細かいことは気にするな”が彼の代名詞だけど、11弾終盤で長次が自我を取り戻すのに全身全霊をかけ、戻ってきたらもう何も聞かない、そういうの、小平太の強さであり優しさですよね。強すぎて優しいのよな。

 

「泣かないで 大丈夫 私がついているよ どこにいても一緒さ ずっと」本当にいい歌詞だな〜って思います!初演のとき、生徒の過去描写ってタブーじゃないん!?と思ってビクビクしたけど、今回の六ろの回想シーンは原作者の尼子先生も脚本に参加したと知って、じゃあもうほぼほぼ二人の間に本当にあったことなのか…と思って…じーんとしました。*2

まさたかくんの美しい手で長次の傷をなぞる仕草、すごくよかった。武士にとって顔の傷は名誉だけど、長次にとって顔の傷は小平太との絆の証であり、幼い頃に交わした約束の名残みたいなものなのかも。

 

スタイル良すぎるんじゃ…

 

私、小平太は小柄で機動力高い体躯なんだろうなと夢見てるのですが、まさたかくんの演じる、生まれつきの背の高さゆえの余裕を感じる小平太はそれはそれとして大好き。小平太はただでさえガチ恋の化身なのに、まさたかくんがガチ恋力高すぎて、ほんとにガチ恋ボルテージが大変なことになっています。 

 

二人ともウインクキメ顔できる体育すごい!!さすが花形だわ。まさたかくん、ホネホネしたガチ恋の手をしてるけど、りゅうとくんも男の子の手だな〜ときめき。

今回、小平太と滝夜叉丸が会話するシーン全然ないんだけど、みんなで文献を探すシーンで小平太が座ってる滝夜叉丸の肩を上からギューっとしてるの、二人の関係性をよく表してて好きでした!笑 細かいとこまで演技プラン練ってくれてて感謝。中の人たちが年齢差逆なの、舞台観てるだけだと全然わからないからすごい。

 

 

体育会計はTwitter営業がうますぎる。口座番号教えてください!!

(私も持ち上げてください!っていう三木ヱ門も、かっこよく持ち上げられない文次郎も解釈一致すぎて怖)

 

 

これは長次のかわいさをわかっている人のツイートです。

EDできり丸から長次をぎゅーってしてるの本当かわいかった…この二人だいすき。

 

 

 

初演のとき、仙蔵あんま似てないなって思った気がするんだけど(仙蔵にしては顔立ちが濃いって思ったのかな)、もう今となってはめちゃ仙蔵に見える。目かな?けんちゃんの天然エピソードが好きすぎて忘れてたんだけど、板の上に立つけんちゃんが完璧に仙蔵で感動した。他のキャストに比べて動きに無駄がなく落ち着いてるとこが仙蔵だなって思う。歌もうまい。ラブです。

 

「文次郎は少し黙っててくれないか!」って怒るとこ超すき。「長次はすでに自分の意思で動いていない可能性がある」「そうなる前に…手を打たねば」など、渦中にいる人物の中で他の子よりも”最終手段”も頭にあるようなセリフがあるのが仙蔵なのがとてもよかった。小説版でも仙蔵が一番、目の前にある事象から導き出すべき冷静な判断を下していたのが印象的だったので、六いはどっちも学年のリーダーポジションだけど、どちらかというと仙蔵のほうが現場判断が得意なんだろうな、と夢見ています。

 

なんかそういう…*3

 

 

六いは仲良くて最高です。

かずさん演じる文次郎は、かっこよくてかわいくてずっと見てたい。今回、六いは少し俯瞰して状況を見てるなぁと思う場面がちょくちょくあり、仙蔵が「やはり竹虎の亡霊が…」長次の異変を最初に伝えるのは文次郎なんやなってことにどきどきしたりしました。

 

 

そりさんに伊作成分はかけらもないのに*4、舞台の上だと優しくておっとりした伊作にしか見えないのがすごい。語尾のニュアンスが伊作だな〜って思う。すべてがかわいい。顔があまりにもかっこいい。

長次がいなくなった!ってなって、すぐ飛び出すのが文次郎と留三郎で、「武器とってくる」ってなるのが仙蔵と伊作なのすごいわかる。

 

留三郎は本来もう少しかっこつけててしっかり者なんじゃないか?と思うのですが、ゆうたくんがあまりにも天然不思議ちゃん系なので、留三郎がボケにまわりすぎててウケた。生まれたての鹿クォリティ高すぎるの何w

留三郎だけお化けに全然気づかないのおもしろいですよね。わかる、霊感なさそう。

文次郎に「お前のようなやり方じゃ下は育たん」って言われてケンカするシーン好きです!!犬猿って中身ほぼ一緒なのに後輩への接し方が真逆なとこ大好き。

 

 

 

 

 

現実の四い(現実の四い?)とは関係性が全然違うりゅうとくんとかずとくん。こういうサービス精神や自撮りのたびに毎回違う決めポースを見せてくる滝夜叉丸に対し、全部の写真が同じ顔な綾部、ぽい。笑

 

りゅうとくん、初演のときから似てるな〜と思ってたけど、改めて、ほんとに似てる。顔の彫りが深くて立ち姿に華があるとこ、滝夜叉丸度高い!!ダンス未経験だったと後から聞いてかなりびっくりした(うまいなと思ってた)。元から運動神経よかったんだろうなという気もする。

 

綾部の「タカ丸さんのせいにしてる?タカ丸さんのせいにしてる〜」のところ本当に大好き。

綾部はかずとくん含めて過去キャスト3人くらい見たことあるけど、見た目も演技も完璧に似てる!!って思ったひとまだいないな。歴代綾部の中でベストと言われてる人は誰なんだろうと思った。ひょうひょうとした美少年、って2.5次元俳優なら得意なひといそうだけど、なかなか難しいんだろうか。いつかすっごい綾部と感じる綾部に出会ってみたいものだ。

 

四ろキャストのじゅんぺーくんと岬くん、初演のときあんまTwitter営業しないタイプなんかなと思ってたので、今回同室芸多すぎてどきどきしました。いつからこんなに仲良くなったんだろ〜!!って思うのと同時に、本物の四ろ(本物の四ろ?)もいつの間にかめっちゃ仲良くなってそうな感じあるので、幻覚見える。

三木ヱ門と守一郎、お互いに初めての友達って感じがかわいいんだけど、二人見てると、ほんと仲良しだな四ろは〜!!って気持ちになれてサイコーです。

なんでもない日が特別な日になるのは、二人が親友だからだよ…

 ろ組の僕の相方(ろ組の僕の相方)…

 

 みき……(??????)

ありがとうな。。

 

じゅんぺーくん、さすが元アイドルっていうか、オタクの心を掴むツイートがうまくてえらい。「夜もギンギンに頑張っていきましょう!」が出てくるのえらすぎる。夜公演のこと言ってるんだけど、いつも委員会で徹夜してる会計だからダブルミーニング

そんで、会計の身長差、ほんとかわいい…

作中で「そんな大事なこと早く言え!!!!!!」て文次郎が三木ヱ門の首根っこ掴んで「すみません…」て言うところ、会計の軍隊みが凝縮されてて大好きなシーン。

 

 「輪子ちゃんもまぁなかなかだけど」って言葉が出てくるのまじえらい…。じゅんぺーくんの笑うと目が細くなるところ、アイドル力感じて、三木ヱ門だなって思う。

 

 

ようしゅんくん、ほんとにちゃらそうなのと、鬼コミュ強そうなところも含めて、ハマり役だな〜って思います。声を似せるのが上手いのと、タカ丸っぽいおっとりしたしゃべり方も、間の取り方もうまい!彼のタカ丸さんで久々知くんとしゃべってるところが早く見たいなぁと思います。

「みんなで化け物屋敷行って絆を深めよう」って提案するのも、先輩の勘ちゃんに「肝試しは二人1組で行くものだよね」ってさりげなく誘導する感じとか、モテ男なタカ丸さんがにじみ出てて笑っちゃう。

 

タカ丸ウインクうっっっま…!と思った1枚。

滝夜叉丸と三木ヱ門がウインク上手いのは必然として(?)、タカ丸さんがウインク上手かったらそれは反則でしょう!!!

ところで、滝夜叉丸が並行二重で三木ヱ門が末広二重なの、めっちゃわかる。

 

 

私が観に行った回でサイコーのアドリブかましてくれた勘ちゃん! 

五年生キャストがすっごい仲良しと知って(私は五年生メイン回を映像でしか見たことがありません) 、今回役作り難しかっただろうな〜と思ったり、早く肉眼で五年生たちを見たいと期待高まったり。この丸い童顔な感じも勘右衛門に見えてきた…。

 

コロナ禍で飲み会行ったりすることもできなくなった分、同室キャストはよく電話してたってエピソードが本当にきゅん…。私の最推しである六いのおふたりは本当によく電話してたらしい*5。きゅんです。

 

 

初演からキャストのこと知りはじめて、学園祭見て、チコちゃんコラボ配信も見て、再演を現場でも見れて、役者さんの配信コンテンツもちょくちょく見たりして、ここ半年くらい忍ミュを好きになって楽しいことたくさん増えてうれしかったー! 

千秋楽が無観客配信になってしまって、自分のことのように辛かったけど、、でも、いっぱいいっぱい幸せもらったと思える。

 

次は何があるんだろうなー、楽しみ楽しみ。

 

 

おまけ。公演期間に湧いたツイート。

 

 

11弾初演の感想はこちら。

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*1:消費者センターとかに取り締まってほしいレベルでいらん

*2:

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*3:要は、エルヴィンタイプが文次郎で、リヴァイタイプが仙蔵なのかなっていう謎妄想なんですが…

*4:そりパでじゅんぺーくんも言ってました 笑

*5:かず茶のけんちゃんゲスト回で話してた

さよならだいきほ/雪組『fff-フォルテッシモ-』『シルクロード-盗賊と宝石-』ライビュ感想

だいきほ退団公演、雪組fff&シルクロードのライビュ、観てきました!

 

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まず『fff-フォルテッシモ-』はというと、観劇した方のレポブログなどをいくつか先に読んでいて、軒並み微妙な感想だったので、「すっげえつまんねえんだろうな〜www」と思いながら観たので、意外と面白かったです。笑

音楽を愛し愛された歌うまコンビで知られるだいきほの退団公演が、ヴェートーベンとそのミューズ(謎の女)だなんて完璧じゃないですか!そして2番手の咲ちゃん、3番手の凪様、4番手のあーさまで、当て書きみたいな配置で絶妙でした。THE退団公演ってかんじで、雪組をよく知らない私でも、あ〜これ多分雪組ファンの人うれしいんだろうな〜みたいな。

 

 

私はファントムで初めてだいきほを観て、その次に観たのがワンス、それで今回だったので、なんか全部「すごいけど孤独な変人と、手に入らない永遠の女」の構図で、おもしろかったです。だいもんさんってかっこよいビジュアルで、歌もうまく、大柄で華もあるスターなのに、なんであんなこじらせ童貞みたいな役上手いんやろ。

きぃちゃんはもう本当に素晴らしかったです!!私はファントムで初めてきぃちゃんの歌を聞いて、聞いて1秒で「歌うっっっっっっ…………ま!!!!!!!!!」と絶句した思い出があるため、本当にきぃちゃんの才能に惚れていたと思った。まぁるくて天使みたいな声質なのに、アッハハハハ!って高笑いが似合いすぎているし、トップスターに銃を向けるのが絵になりすぎ。

 

だいもんさんときぃちゃんはどっちも一人でも舞台に立てるスターだし、補い合うのではなく高め合う関係だったと本当に思うけど、それでも、ストイックな求道者であるだいもんさんにとって、きぃちゃんの出現は彼女のスター街道爆進をさらに加速させる何かだったのではと思ったし、なんか…そういう二人が役に重なるような物語で好きでした。あなたと歌えば喜びの歌!

そうそう、コロナ禍ゆえの演出、オケピの中に生徒が入ってオーケストラ演奏をするシーンめちゃめちゃよかったですよね!今しかできない演出だし、きっと誰もが思い出す、2021年という特別な年に旅立った二人のことを。

 

 

シルクロードは、事前に予習しておいてよかったー!と思うほど、”””文脈”””だらけのショーでウケました。

karashi-channnel.hatenablog.com

 

きぃちゃんのラップが素晴らしすぎて超わくわくしました。ラップまで上手いのなんなんだ…

あと、ジャファーあーさ、もう出てきた瞬間に笑ってしまったけど、フェチが詰まっててよかったですね!私、あーさは今までいろんな役柄を経験することで引き出し増やして、顔だけじゃない舞台人へと成長したと思うけど、それでも、あのルックスとキャラにドンピシャの当たり役がきたら大化けしそうだなーってわくわくする。次からはきっと2番手だと思うので期待…!

 

宝塚で久々に2幕まるまるレビューって演目を観たけど、今回はストーリー性もあるし、スターの置き方も絶妙だしおもしろかったな!私、昔からセリフのないショーが苦手で(バレエ習ってたのに、バレエの舞台観に行くといつも寝てた)宝塚も一本もの+フィナーレショーの構成の方が好きだと思ってたけど、今回のfffとシルクロードの割合はばっちり好きでした。

 

次期トップコンビのさききわシーンで「僕のもとに来てくれ」的な歌詞があって、もうそれだけで涙腺崩壊や。相手役に迎えるために(ためにかどうかは知らんけど…)他組から呼び戻した背景と重なる重なる〜!

だいもんさんがさきちゃんに青い薔薇を渡してそでにはけるシーンなんて、あざとすぎる演出とわかっていても泣く。

 

あと、ショーのサビっていうんですか?メイン曲に「君の最後を僕が奪おう」みたいな歌詞があって、これってだいもんさんからきぃちゃんへの言葉だとしても映えるし、ファンへの言葉だとしても素敵で超いいなあ〜と思いました。板を降りると全然ラブラブしないだいきほだけど(だいもんさんのキャラもあると思うが…笑)、そんなだいもんさんが板の上ではきぃちゃんに激重感情をぶつけてるのが好きで、だいきほの特別性だなって思うのでした。二人とも生粋の舞台人で、舞台人としてのお互いを想い合い、リスペクトし合っているからこそ、命を賭けた愛の物語が似合う。よね。

 

サヨナラショーから最後の挨拶まで本当に愛が満ち溢れていて、あんなに「やりきった!!」って晴れやかな顔をできるのは、だいもんさんが本当にやりきったからだとめちゃめちゃ伝わってきました。トップになりたかった、と口にしたことがある人ってあんまり記憶にないので、もともとのスター性や実力やキャラもあっただろうけど、目標のために超努力した人なんだろうなというのもわかるから…。

きぃちゃんとの微妙で絶妙で特別な関係性も伝わってきていっぱい泣いちゃった。「一緒に走り続けてくれる相手役にも出会えました」なんてだいもんが言うと思わなくて、きぃちゃんが泣いてる姿を見てファンも大号泣や!!普段デレないひとのデレは心臓に悪い。

だいきほの関係性ってうまく言葉にしづらくて、いつもいろんな表現が頭に浮かんでは消えていくけど、結局のところだいもんさんが退団会見で仰っていた「一人では見られなかった景色を見せてくれた」ってことに尽きるなと思った。

 

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常に同じところを向いて一緒に戦ってくれた。手をつないで歩くっていうより、戦いながら走っていく感覚。自分一人では見えない世界が広がった。

 

私は宝塚を観始めたのが最近だし、だいもんさんを昔から応援してきたとかでもないので、だいきほを語る文脈の99.9%が「まあやちゃんはよくだいもんについてきてくれたなぁ」なのがいつも微妙に引っかかってて、なぜかというと単体で見てもきぃちゃん宝塚の中で一番歌上手いんじゃないか?と思うからです。

歌うまいね〜って思うひとは他にも何人もいるけど、でも、ファントムで歌うますぎて目玉ひんむいたこと、ワンスで二階席から裸眼で観てたのに、大量の娘役がいるシーンできぃちゃんが歌い出した途端に彼女がどこにいるかわかったこと、などなど、きぃちゃんの圧巻の才能をこの身で感じた瞬間が幾度もあって、こんなにすごいひとなのに、宝塚の文脈だと彼女はだいもんのオマケ情報に回収されちゃうんだ…というのが、私の脳内にある文脈とどうしても混ざらない部分があり。

もちろんきぃちゃんが宝塚に、娘役に、ものすごく憧れて入ってきた人で、入ってからも理想の娘役像に近づくために進んで努力した方ってのは知ってるんですけど…。

歌がうまいだけでなく表現力もずば抜けてるなあと思ってて、ファントムの過去作品を円盤で履修したときの何倍もクリスティーヌの感情が伝わってきたことも個人的な思い出としてはあるので、そういう意味でも、彼女は単体ですごい舞台人だったって思うのでした。

ファンはみんなだいもんさんを好きだから、そうなっちゃうのはまあそういう文化だからな〜って思うけど、でも、だいもんさんの挨拶の端端から、だいもんさんがきぃちゃんの才能をわかってて、伸ばしたこと、最後にきぃちゃんが一番欲しかったであろう言葉「私も大好きです」をあげたことなんか、しみじみ、よかったなぁ…なんて思ってしまいました。だいもんの理想のトップスター像、男役像を一緒に追い求めてくれる相手役であり、だいもんあってのきぃちゃんだったけど、なぜかきぃちゃんあってのだいもんだったとも思える、特別な関係性。

 

 ↑このエピソード好きすぎ

 

 

だいきほのいない宝塚が私にはまだ想像できないけど、でも、だいきほ二人とも「やりきった!!!」って思って、一番いいときに退団したんだなと思って、その美しさに圧倒されました。胸いっぱいの千秋楽でした。

 

退団後もいーーーっぱいミュージカルで活躍してほしいなぁと思います!!

すごい才能を目撃できて幸せでした。正真正銘の大型スターコンビだったと思います!

 

 

 

 

 

 

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最近の宝塚観劇日記。

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圧巻の読書体験 『聖なるズー』/濱野ちひろ

 面白すぎて泣きながら読みました、『聖なるズー』!!!!!

 

聖なるズー (集英社学芸単行本)

聖なるズー (集英社学芸単行本)

 

 

2019年・2020年のブロガーさんの「今年読んでよかった本」エントリにたくさん入っているのを見かけていて、とってもとっても気になったので、ひっさしぶりにハードカバーの本を買いました。

あまりにもおもしろすぎて、1700円の価値ありすぎて、読み終わった瞬間にいろんな人に、「この本読んだ??読んで!!」って連絡しまくった。人生であと何度こんな読書体験ができるだろうと思うほど、心を揺さぶられ、考えさせられ、知的好奇心を刺激され、人間や世界についての見方を変えてくれる、そんな本でした。

 

 

あらすじ。

衝撃の読書体験! SNS、ネットで話題沸騰!! 2019年 第17回 開高健ノンフィクション賞受賞作。「2020年Yahoo!ニュース 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」「第19回 新潮ドキュメント賞」「第42回 講談社 本田靖春ノンフィクション賞」「第51回 大宅壮一ノンフィクション賞」各賞ノミネート!
犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」。性暴力に苦しんだ経験を持つ著者は、彼らと寝食をともにしながら、人間にとって愛とは何か、暴力とは何か、考察を重ねる。そして、戸惑いつつ、希望のかけらを見出していく──。

 

最初は結構スリリングな、どちらかというとゴシップ誌を読むようなおもしろさで読み進めてしまうんだけど、事象そのものに対する窃視の欲望もありつつ、非常に両義的な問いかけが何回も何回も出てくるので、そのたびに、自分の今持っている価値観と照らし合わせたり、新たな視点に眼から鱗だったり、学術的な面白さにわくわくしてくる。

愛とは何か?を探す濱野さんの旅路は、途中までの大きなテーマは「対等とは何か?」という問いだった。言い換えると「合意とは何か?」ともいえる。動物性愛について人が議論するときの大きな争点は「合意がとれたといえるかどうか」。濱野さん自身が酷いDVサバイバーということもあり、「人間同士だからといって合意がとれるとは限らない」というのを実感として知っているからこそ、彼女は真摯に踏み込む。言葉が通じる者同士ですら合意はとれないのに、どうして言葉もなく合意がとれたといえるの?

 

それに対するズーの人たちの、彼らなりの誠意もさまざまな切り口から知ることができる。食欲や排泄欲はわかるのに、性欲だけわからないほうが変でしょう?

「人間同士であっても子供とのセックスは違法なのと何が違うのか」「動物を食べることの同意は問わないのにセックスの同意が論点になるのはなぜか」「LGBTのように、動物性愛は先天的なのか後天的なのか」など、似た論点のあらゆるプロコンと比較しながら考察を重ねていくのは、競技ディベートみたいでおもしろかった。

 

私は学生時代ちょっとだけ競技ディベートをかじっていたことがある。「大麻は合法化すべきか」「死刑は廃止すべきか」のようなよくある議題のひとつに「獣姦は禁止すべきか」というものがあった。

主に動物の権利VS人間の支配の範囲 みたいな争点になるのだが、必ずといっていいほど「食べるのはOKでなぜセックスはNG?」という反論が出る。あとは「性嗜好は生まれつきのものであって後天的に変えられるものではない。他人を害さない限りは個人個人の性嗜好は守られるべき」とか。反対側の人は、「たしかに現状人間は動物を殺して食べたりしてるが、むやみやたらに殺さないなどの規制はあるし必要で、なんでも好き勝手にしていいという話ではない」「人間同士であっても合意のないセックスはそもそも違法。動物とは合意をとる手段がないのでレイプである」みたいな武器で反対する。たしかこんなかんじだった。

あのときに調べていたこと、考えていたことがぶわわわーって脳みそに蘇った。あのとき、その議題でディベートをしていた人の中で「動物の方から誘ってくるからOK」という理論を出した人は記憶にないし、そんなこと言っても審判は「根拠がない意見」と言って採用しなかったと思う。けど、この本をじっくり読めば、いやでもそう思ってくるようになる。もしかして、あの家のペットも、まさかだけど、そのまさかが。

 

さらにいうと私は学生時代、濱野さんとほぼ同じ学部学科的なところに通っていた。セクシュアリティ研究の先生も、文化人類学の先生も、ジェンダー法文化史の先生もいた。私は『聖なるズー』を、大学のときの学科の先生全員に読んでもらって、全員の専門領域の視点から意見がほしいと思った。いま大学にいたら絶対にそうするのに!!!

もっとちゃんと授業をうけていればよかったと思うところも、あー!これ大学の講義で聞いたやつだ!!と思うところも山ほどあって、大学を卒業してから眠っていた私の中の研究者の魂が燃えるのを感じた。ゼミの課題図書にして全員で朝まで議論したい…。

そういう、研究欲というか、「学びたい」「知りたい」という気持ちをたくさん刺激してくれるところも本当に面白かった。濱野さんが大学院に進んだ理由が「性暴力が、いまも私の中で大きい重力を持っている。なぜ私に起きたか、自分の言葉で説明できるようにならなければ変われないと思った。アカデミックな思考は理性を助けてくれる。それを求めてセクシュアリティーの研究をしようと決めた」*1なのも、すごくなるほどと思った。事象を学術的に学び直し、自分の言葉で説明できるようになることが自分を助けるということを、私は経験として共感できる。

 

濱野さんの丁寧なフィールドワークとインタビューの積み重ねは、セクシュアリティに限らず、「普通じゃない」人生をひっそりと生きる人の大きな支えになるだろうと思った。誰しも、人には言えないことを抱えながら、普通なふりをして生きているよなあ、って思うことが私にはたくさんある。ズーのひとたちが抱えている「人と同じように生きられない怖さ、自分は静かに生きていたいだけなのにそれを他人から暴かれ糾弾されることにずっと怯えて暮らすことへの恐怖」は、人生の重荷となって私たちにのしかかる。

私は大学生のとき、社会のあらゆる不条理に怒っていたが、それ以上に、「なんでみんなはできることが私にはできないんだろう」と、自分に対して物凄く怒っていた。そしてその気持ちは今もあり、いつもそのことがずっとつらい。

『聖なるズー』が後半になるにつれて、私は、濱野さんの知的な語りと研究の根底にはずっと「怒り」がぐつぐつ沸いていたと気づかされて、最後にはボロボロに泣いていた。いわゆる”泣ける話”というジャンルの本ではない。でも、あまりにも心を揺さぶられた。人生も、愛も、セックスも、どうしてこんなに曖昧で、複雑で、分かり合えなくて、苦しいのだろう。あらゆる悲しいこと、自分ではどうにもできないことがこの世には多すぎる上に、ほとんどの場合、そういった苦しみは最終的には一人で背負って生きていかないといけない。本当に大事なことは自分で決めなくてはいけないし、人と違う部分は人と共有できない。

濱野さんが苦しんだ過去、怒っていること、そしてそれに向き合うと決めた覚悟。彼女の旅路に賛同して、社会的地位を奪いかねない大いなる秘密を共有してくれたズーのひとたち。私はこの本を読みながら、私に見えている世界なんで本当にちっぽけで、世界はこんなにも多面的で、自分の手の届かないところに大きな事実や感情が轟いていることに跪きたくなった。愛もセックスも生きることも、つらく傷つくことばかりだ。その一方で、それを通じてしか得られない幸福や関係性があることもこの本は肯定している。

 

これからの人生で、自分のあり方、人生の壁、愛やセクシュアリティ、人との関係性に悩んだとき、きっとこの本が助けてくれると思った。何度も読み返したいし、世界を信じたい自分も、信じられない自分も、同時に私の中に存在しても良いということを言語化してもらえてとても心強く思った。人生は複雑で、普通に生きられないとしても、自分の全部を諦める必要はないってこと。何かを愛することは、祈りに近い実践なのかもと思う。真摯な眼差しに心臓を貫かれるような、圧巻の読書体験でした。

 

 

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冬を生き延びるために買ったもの・使ってるもの 2021

こんにちは。みなさん冬は好きですか?私は大嫌いです。

 

私が冬を嫌いな理由は

①とにかく何もする気がおきなくなるから

②洗濯物が乾かないから

の2点に尽きます。

今まではただただ「早く冬終わらんかな」と祈ることで乗り切っていたのですが、今年はいくつか文明の利器に頼ってみることにしました。ので、ご紹介。

 

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■目次

 

①充電式湯たんぽ 

 

これは友達とオンライン飲みをしながら「今年買ってよかったものプレゼン」になって教えてもらったものです。寝るとき足が寒すぎるので湯たんぽほしいなと思ってる〜と話していたら、超オススメなのあるよ!!とこちらをプレゼンされたのでした。

お湯を入れるのではなく、充電式の湯たんぽ!中身がどうなってるのかよくわからないですが、触った感じはまるで水が入っているように、ぐにゃりとなります。 充電式だからなのか、朝までほんのり温かいのもいいです。

20分くらい充電したらすぐ使えるので、とっても便利。最近は寝るときだけでなく、仕事中の膝の上において、その上から膝掛けをのせることで暖をとったりしています。

 

ユニクロ ウルトラストレッチウォームセット(長袖)

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ほんとはバズってたこれ↓が欲しかったんですけど、人気なのかサイズがなかったため、横に置いてあったウォームセットとやらを買いました。笑

いわゆる裏起毛みたいな質感で、肌に触ってる部分もふかふかで暖かいですし、たぶんなんらかの化学繊維の力で保温されてる感じもします(?)。表面はさらさらなので毛玉になりにくそうなのもうれしい。1,990円+税でこれはコスパ良すぎる〜!!

 

③NARS アフターグローリップバーム

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www.narscosmetics.jp

もらいもので持ってたのですが、最近ゴリゴリ塗っています。

私、今まで体が頑丈すぎて「冬になると体が乾燥する」ということにほぼ気づいていなかったのですが、この冬、とうとう、なんか唇がずっとビーフジャーキーみたいだな?と気付きまして…

普通のリップを塗ればいいんでしょうけど、せっかく持ってるのでぬりぬりしてます。

私、NARSのアフターグローリップバームめちゃめちゃ好きで…!保湿成分が入ってるし、ほんのり色がつくところもかわいい。何より、基本あらゆる商品のパッケージが黒マットであるNARSにおいて、ピンクのキラめきパッケージなのがめちゃめちゃかわいい!!

クリスマスやバレンタインなどのイベントシーズンになると、いつも女性へのプレゼント問題でインターネットでは戦争が起きていますが、私は誰かから「女の子にあげるプレゼントで5,000円以内だったら何がいい?」って聞かれたらいつもNARSのアフターグローリップバームと答えています。ほんのり色つきリップなので、ピンクかオレンジかその子の好きそうな色を選べば大外れしないし、それすらわからん場合はシルバーパッケージの無色なものでもかわいいと思います。

あと、オシャレな男の子がこれ使ってても萌えるよ〜、と思います、アジアの他の国のNARSなんかでは男の子をモデル起用してるルックをいくつか見た記憶。

 (詳細をまったく知らんのに貼る)

推しがキレイ系の男の子だったらプレゼントしてあげたさ。。

 

私は3425(ピンク系)と3436(オレンジ系)を持っています。ほんとにかわいいコスメ。

 

 

あとはヒーターと膝掛けとはんてんなどで頑張って暖かくしています。ここで電気代ケチって怠惰に過ごすよりは、部屋を暖かくして動き回るほうが結果的には良いと信じて、このあたりは必要経費と思っています。。

あと、ここぞとばかりに冷蔵庫にため込んでいたパックを使いまくっています。旅行のたびにシートマスク買いがちなくせに、体が頑丈なせいか、あまり肌が乾燥しないため(乾燥しないのか乾燥に気づいていないのかは不明)、あまり消費していなかったのであった…。

 

最近はテレビをめちゃめちゃ買い換えたいのと、それに付随した模様替え欲が爆発しており、ヒマさえあればAmazon楽天をぐるぐるしている日々です。

「理想100点の10万円のテレビ」か「90点で十分及第点の6万円のテレビ」ならどっちを買うべきなのか!?というところで一生悩んで年末年始毎日家電屋行ってたら、緊急事態も始まってしまってず〜〜〜〜っと迷ってます。こういうとき何を決め手にしたらいいんでしょうか?????(何か思いあたる方いたら、ブログのコメントでもマシュマロでもいいので何かアドバイスください…笑)

marshmallow-qa.com

 

せっかくの(?)緊急事態なので家のことを色々と整えたい、と思いつつ、つい怠惰に過ごしてしまいがち…

素敵なおうちに住みたいです。

 

あと最近突然食器に興味出てきて、ずーーーっと食器を見てしまうんですけど、これはコスメに飽きたアラサー女の通る次なる沼なんでしょうか!?!?!

 

それではまた。

 

linktr.ee

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英国王室の歴史を学びたくて観た映画5選

最近思ってることなんですが、私はお姫様が好きらしい。

姫系のテイストが好きということではなく、リアルのお姫様。

 

学生の頃から今でもずっとディズニープリンセスが好きだし、英国王室と日本の皇室に人より興味があると思う。宝塚のアナスタシアがドツボなのもそう。

私はお姫様が好きなんだなーってしみじみしています。一生そうなのかな。

華やかなお城、ドレス、ティアラに調度品、由緒正しい育ち方という、庶民の私からしたらミステリアスで美しい世界観が好きなんだと思います。

 

なので上野の森美術館KING&QUEEN展に行ってきました。超おもしろかった。

www.kingandqueen.jp

明日までだからそのうちリンク切れちゃうかも…

 

 

 

私は大学生のとき、視覚文化研究という「いかにしてイメージは作られるか」という学問をしているゼミに入っていたので、当時の勉強内容を思い出す内容でおもしろかったです。いわく、王様や女王様は、どんな自分たちのイメージを作りたかったのか、そのイメージを作るために、どうやって絵画や写真に演出を施したのかを図像と解説で辿る展示でした。

おもしろかったよ〜〜〜

英国ロイヤルファミリーオタクの友達と行ったので、余計おもしろかったです。

 

ただ私は高校生のころ日本史選択だったので、あんまり世界史に詳しくなく。

KING&QUEEN展を見て、英国王室のこともっと知りたいなーと思ったので、年末年始はずっと関連映画を観てました。その感想。

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ブーリン家の姉妹(2008)

すべてはここから始まった!!

最低最悪の王・ヘンリー八世の2番目の妻となったアン・ブーリンとその妹、メアリー・ブーリンの物語。KING&QUEEN展も、ヘンリー八世の肖像画から始まってた。

姉妹で王の寵愛を奪い合う…みたいな予告のされ方してて、それも嘘じゃないんだけど、そういうバトルは前半までで、後半はアンvsヘンリー八世のバトル(?)にメアリーが献身的に寄り添うというシスターフッドな展開。

 

とにかくナタリー・ポートマンスカーレット・ヨハンソンも美しすぎて…!!

知的で野心家、恋愛の駆け引きも得意な”特別な女の子”であり、歴史の宿命に立ち向かう長女アンを演じるナタリーの美しいこと…。わっかりやすい恋の駆け引きにヘンリー八世の下心が負けまくってるのは爽快でもあるんだが、当時の絶対王政ジェンダー観の前で女性はあくまでも立場が弱いという描写もシビアだったなぁ。アンの知性も野心も本物だったと思うけど、それでも当時の王様の嫁は、「子供を産めるかどうか、特に男児を産めるかどうか」が人生最大の仕事であり、そのプレッシャーも相当なものだっただろうな…と思った。

この映画はヘンリー八世もサイテーなんですけど、アンの父親と叔父もサイテーなので、結果、男ってサイテーーーーー!!!!!!という気持ちになれます。笑

今をときめくエディ・レッドメインベネディクト・カンバーバッチも脇役で出てくる豪華な映画です。

 

知的な女性をナタリーが演じるのはわかるとして、スカーレット・ヨハンソンさまが「男に従順な清楚系」を演じているのも今となってはレアなもの観た気持ちになります。でもでも、とってもかわいい…。

ヘンリー八世って多分男としては魅力的だったんだろうなーと思います。でも、火遊びの相手ならいいかもだけど、正妻や後継ぎをめぐる諸々に飛び込んだアンはマジで強すぎる…

終始強い女性だったけど、最後、断頭台の前でぶるぶる震えていたのはとても痛ましかったです。

 

今の価値観では結構気持ち悪い、妹の恋人と結婚する姉っていうのが、当時の王政のやばさだなと思うけど、この話では、そこで揉めつつも姉妹で歩み寄ったのがすごいなあと思った。メアリーは心が広いな…ヘンリー八世の異常性をわかってる女性同士だからこそ、お互いに支え合わねばと思ったのかもしれない。

あと、メチャクチャな理由で離縁される正妻キャサリンを、実際にスペインの女優さんがされていたのも素敵でした!裁判所で見事な答弁をしたっていうのは史実なんですね〜。

 

私は今の英国王室のトップが女王であるように、女性でも王になることに問題はない英国って日本と違っていいよなーと思ってたんですが、このヘンリー八世の時代から、女性が王様になることは問題なかった(女性の王位を禁じる法律「サリカ法」がなかった)そうです。

なのにこの映画で「男児を産まねば」というプレッシャーが全編通して描かれてるのが不思議だったんですが、「そういう法律はない」けど「実際には男性ばかり王になっていた」からだそうで、要は前例があんまりなかった&世の中的に男性社会だったので、男児が望まれていたのかなと思いました。

日本でも、女性が天皇になれるが(推古天皇とかいるし)、最近の事例ではないもんな。

 

そこから何がどうなって、ヘンリー八世とアン・ブーリンの娘エリザベスが女王となるのかはよくわかんないですが、エリザベスを産んだアン・ブーリンは間違いなくイギリスの歴史のキーパーソンとなったんだなあと思います。

あと、アンを妻にするためにヘンリー八世が教会と大揉めしたことが、イギリスとキリスト教の歴史を永遠に変えてしまった、という映画のエピローグも、ほほお〜となりました。

 

ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018)

ふたりの女王 メアリーとエリザベス (字幕版)

ふたりの女王 メアリーとエリザベス (字幕版)

  • 発売日: 2019/06/20
  • メディア: Prime Video
 

 


【特別映像】『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』

 

わりかし最近の映画ですね。『ブーリン家の姉妹』の中ではまだ幼かった、ヘンリー八世とアンの娘であるエリザベスと、同時期に隣の国で女王だったメアリーの複雑な関係を中心に描く作品です。

冒頭は映画っていうか歴史の教材みたいな感じなんですが、とにかく豪華。あと、終盤でメアリーがエリザベスに「どうかしら。ヘンリー八世の娘よ(=人をすぐ切り捨てそうで信用できない)」みたいなことを言うシーンがあり、その繋がりを知っているとよくわかる。

マーゴット・ロビーさんのエリザベス女王のルックがなんかほんとに肖像画から抜け出してきたみたいですごい…異様に真っ白な顔、眉毛がなく、オレンジ色の髪。あんなに美しいマーゴット・ロビーさんが、美女ではない女性にみえるのもすごかった。

 

メアリーもエリザベスも「女王」という、一番偉い立場でありながら、男性の部下たちは絶対服従感はなく、なんとか自分たちの思い通りに動いてもらおうとうっすら彼女たちを軽んじてる描写がリアル。だからエリザベスもメアリーも必要以上に厳しくふるまったりして、王座についても女性は大変だったのだなと思いました。

メアリーは美人で、子供を産める。エリザベスは天然痘で顔が崩れ、生涯未婚で子をもたなかったという対比。同じ「女王」という立場ゆえ、共感できることもあっただろうに、そういった本人の性質の違いや、王位継承権を争う立場でもあり、仲間にはなれなかった二人の女性。

ヘンリー八世の時代とそう変わらないので、子を産めるかどうかが政治の大きな鍵となっている。さらに、「女性として男性に愛されるかどうか」みたいな心理的な問題もそこにのっかってくるので大変です。

『ブーリン家の姉妹』で、アンはヘンリー八世と喧嘩が増え、抱いてくれることが少なくなった(=子作りできないというプレッシャーがある)ので、屈辱的な方法に頼らざるをえないことがある、という、女性として相当きつい状況を吐露していましたが、本作のメアリーは愛してくれるかと思った無欲な男が実はゲイで自分を抱いてくれないので、無理やり怒らせて…というやり方をとっていたことが、なんかアンと同じだな…と思って、むなしかったです。

世継ぎを作るのが最大の仕事である彼女たちは、その責務を果たすにはパートナーと性行為をしなければいけないわけで、それにまつわるうまくいかなさが今の私たちの性倫理と通じるところもあり通じてないところもあり、なんか本当に『結婚』が恋愛の延長でもあり社会的装置でもあるということを考えさせてくれるのが王政だなーと思うのであった。

 

しんどい立場のメアリーですが侍女たちが姉妹のように最後まで味方でいてくれるところはシスターフッドを感じてよかったなあと思いました。

この映画も、男ってサイテーーーーー!!!!!って感想が残ります。笑

 

あと本筋と関係ないんですが、どう見てもアジア系の侍女がエリザベス女王の傍にいて、ほんとに????ってなりました。黒人もいたし。当時本当に白人以外の人種がお城の中にいたとあんまり思えないんですが…でもこのあたり史実を知らないのでなんとも言えません。

 

女性としての人生(という言い方が正しいのかはわかんないですが…)を全て捨て、結婚もせず子供も産まず「私はイギリスと結婚した」と国に尽くし、安定した政権を保ち続けたことが、こののちのイギリスで女王が何度も即位している未来に繋がるんだから、彼女の果たした功績の大きさと、そのために彼女が払った犠牲の大きさについて考えてしまうのであった。

 

『ブーリン家の姉妹』と、『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』は、補助教材として、元々持ってた中野京子さんの『残酷な王と悲しみの王妃』を読み返しました。中野さん、KING&QUEEN展でも解説なさってた。

残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)

残酷な王と悲しみの王妃 (集英社文庫)

  • 作者:中野 京子
  • 発売日: 2013/10/18
  • メディア: 文庫
 

史実と違うところも知れつつ、へー!これ史実なんや!ってことも知れておもしろかったです。 

 

 

ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017) 

ヴィクトリア女王 最期の秘密 (字幕版)

ヴィクトリア女王 最期の秘密 (字幕版)

  • 発売日: 2019/06/20
  • メディア: Prime Video
 


映画『ヴィクトリア女王 最期の秘密』予告編

 

急に時代は飛んで、19世紀の話!!

ヴィクトリア女王が最後に側においたのはインド人だったという驚きの実話を基にした映画です。知らなすぎた。知らなすぎたのは、その寵愛をやっかんだ息子たちが彼にまつわる記録をほぼ燃やしたからだというのもやばい。

 

KING&QUEEN展でもヴィクトリア女王は生涯壮絶な孤独に苦しんだとありましたが、それをよく描いた映画でもありました。女王という仕事について、「重すぎる責務よ 世界中の人に嫌われるの」みたいなことをこぼすシーンがありましたが、王様というポジションが政治から離れていくにつれ、なぜ王座があるのか?ということを王族の人たちも悩むだろうなあ…と思った。

 

この映画のポスターには「心をひらいた。人生が愛おしくなった」とかいういかにも日本ポスターらしいハートフルなコピーがついてるんですが、まあそれも嘘じゃないんだけど、この映画の本質は「女王の孤独」と「英国の人種差別」だと思いました。

女王ただ一人が、インド人従者アブドゥルを信用し重用するので、周囲の英国貴族がアブドゥルに反発を覚え、あの手この手で彼を引き離そうとする、そのあからさまな人種差別。イギリスは勝手にインドを統合しておいて(映画冒頭でインド人たちがそういう会話をするのでよくわかる)でも決して自分たちの仲間には入れないっていう、サイテーな価値観が浮き彫りです。

アブドゥルは、有色人種で、インドでも高貴な生まれではない(刑務所勤務だった)、という点から周囲の人は彼を差別し続けるんですが、ヴィクトリア女王だけが、アブドゥルの心を見ているわけです。

で、女王すてき!と思いながら見ていた私なんですが、どうしても思い出しちゃうのが我が国のプリンセスの結婚問題です。我々国民が「あんな男と結婚するのはやめたほうがいいです!父親が自殺していて、母親も本人も働いていない男なんて…!」という理由を持ち出すのは、果たして「あんな男に爵位をあげるのはやめてください!外国人ですし、卑しい生まれです。何を考えているかわかりません」と言うヴィクトリア女王の側近と果たして何が違うのか?反対していることに正当性があると果たしていえるのだろうか、という気持ちになりました(かといって別に、素晴らしいお相手と思うわけではない)。

 

 

英国王のスピーチ(2010) 

英国王のスピーチ (字幕版)

英国王のスピーチ (字幕版)

  • メディア: Prime Video
 

 


映画『英国王のスピーチ』予告編

 

公開当時映画館で観たんですが改めて観てみました。当時より英国王室のことに詳しくなっているのでもっとおもしろかったー!ヴィクトリア女王のひ孫さん。そして、現女王エリザベスのお父さんです。

 

彼は王位継承権をもつ兄の弟という立場でありながら、兄が「王冠を賭けた恋」のために1年足らずで王位を放棄したため、繰り上げで王様になってしまったという大変な人。吃音症をもち、王様の最重要任務である「スピーチ」が苦手っていう、これもまた違う側面での”王様”という職業の大変さを描いた物語だなあと思います。「スピーチが苦手なら転職しては?」「王族なのでムリです」みたいなやりとりが軽妙。

 

当時、「離婚歴のあるアメリカ人女性との結婚」が世論を巻き込む大騒動になった(イギリス王室の宗教的理由で離婚歴のある人はダメだったらしい)ことを考えると、ハリーとメーガンの結婚なんてすんなり進んだ方なんだなあ…と思う。状況的には一緒なのにね。まあ、王室を捨てる展開になったのは同じなのもおもしろポイント。

エリザベス女王が、ハリーとメーガンの王室離脱に全く動じずに2日くらいで許可出したのもこういった背景を知るとうなずけるというか…自身の叔父にあたる人が同じことをして、父親が王室を守ったというバックボーンのある方なので、王室を出て行きたい人は出て行ってもどうにかなるということを実感としてわかっているのかもしれないですね。

 

繊細でシャイな王を見事に演じたコリン・ファースが素晴らしすぎて!ラストのスピーチのシーンはぼろぼろ泣いてしまった。「自分の言葉で国民を奮い立たせる」のが仕事である王様という立場(職業)の人が、吃音症から逃げずに懸命に努力する姿を、きっと当時のイギリス国民も知っていたんじゃないかなあと思います。「絶対にその人自身が読まないと意味のないスピーチ」というのは存在していて、その責務を吃音症の人が背負ってしまうというのは本当にしんどいことだけれど、ヒトラーのように雄弁でなくても、ジョージ六世のスピーチを当時聞いていた英国民は震えただろうなあと思ってしまったのであった。私も当時のイギリス国民になった気持ちで、呼吸も忘れて彼のスピーチを聞いたので、そんな気持ちにさせてくれたコリン・ファースはまさに名優中の名優。

 

帝王学を学んだことも、調印する書類を見たこともないのに、その重すぎる任務についた王の辛さと、子供の頃からずっと自身を苦しめた吃音症というトラウマ。それに寄り添う妻ヘレナ・ボナム=カーターの美しく献身的でユーモラスな姿がたのもしい。この映画を撮った監督自身が吃音に悩んだ幼少期を過ごし、ジョージ六世が自分のヒーローだったという制作背景にも涙。

www.afpbb.com

 

こりゃ〜〜〜アカデミー賞とるわっ!!って感じの映画でした。

 

 

ロイヤル・ナイト 英国女王の秘密の外出(2015)

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出(字幕版)

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出(字幕版)

  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: Prime Video
 

www.youtube.com

 

なんと本作の主人公は、現在も存命どころか現君主であるエリザベス女王!!しかも結構フィクションです。笑 イギリスって日本に比べて、王室を商業化することにあんまりタブー感がないよな。

 

エリザベス女王とその妹マーガレット王女が、第二次世界大戦終戦した日に一晩だけ街に繰り出した」という史実から着想を得たロマンティック・コメディ映画。(このエピソードを聞いて私は真っ先に上皇陛下の銀ブラ事件を思い出したんだけど、リアルローマの休日みたいなエピソードを各国の王様が持ってんのかなって思うとおもしろい)

ja.wikipedia.org

 

高校生時代のエピソードとして、銀ブラ事件が有名である。学習院高等科3年の試験が終わった日、学友の橋本明、千家崇彦と3人で周囲の目を盗んで、東京・銀座の町をぶらついた。高級喫茶店「花馬車」で橋本の交際関係であった女性と合流し、皆で所持金を出し合い、一杯99円のコーヒーを飲み、洋菓子屋「コロンバン」でアップルパイと紅茶を楽しんだが、ほどなく発見される。連れ出した学友は、警察と皇室関係者に厳しく叱責されたという。

 

もうとにかく映像がきれいでかわいくて、姉妹も本当にかわいい!!「真面目なお姉ちゃんエリザベス」と「自由で大胆な妹マーガレット」っていうパブリックイメージを上手く組み込みつつ、少女の冒険と成長を描いています。

 

冒頭、エリザベスの父親ジョージ六世がずっと紙を見て終戦スピーチの練習をしてるのも、『英国王のスピーチ』を観ていたら理由がわかるよね。あと、エリザベスが民間人の家にお邪魔したときに、そこで王室一家の写真が飾られていて、「継ぎたくもなかっただろうけど、がんばってるよ」と素朴な好意を受け取るところも。

 

お姫様姉妹がこっそり街に繰り出すってだけでも面白いのに、そこで見たもの感じたものが彼女たちにはあって、それが最後の「アメリカ大使館の人が来るけど、同席するか?」「するわ」につながってるのもよかった。元々、王になる予定などなく、急に王位継承者になったエリザベス。一晩の鮮烈な経験を通し、自分は普通の人とは違う人生を歩むと覚悟を決めた車内の会話もよかった。

 

私はあんまりマーガレット王女について知らなかったんだけど、この映画を通じていろいろ調べた。そして彼女も、周囲から猛反対される恋愛を経験し、その恋を諦めたということも。。

姉妹の叔父は「王冠を賭けた恋」のために王室を離れましたが、つくづく、現代における「王族と自由恋愛」について考えてしまいます。ハリー&メーガンのこともだし、眞子さまのことも……。

 

 

 

ヘンリー八世の時代からは「王室」の役割も「結婚」の意味も大きく変わっている中で、それでも王室に所属する人たちは完璧な結婚を望まれがち。難しいよなあと思います。私は王室ゴシップが好きすぎて多分この世の王室ゴシップ記事を全部読んでいるのですが、ぜーんぜん答えは出ません。

個人的には、王室とか皇室とか、そういうシステムは残って欲しいと思うけど、本人たちの人権は?????ってとこと常にぶつかる問題ですよね。冒頭に書いたように私はお姫様を好きですが、皇室の暮らしを生涯送りたいかっていうと全然別問題なのであった。庶民は好き勝手なことをいう生き物である。

映画でお姫様の人生を追体験するくらいが幸せなのかもしれません。

だからこそ、王位に就くという宿命から逃げず、責務をまっとうする本物のお姫様や女王様に憧れがあるんだと思います。

 

 

さ!次はNetflixのザ・クラウンを見ようかなー!!

 

 

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2020年によく聴いた曲TOP10

毎年12月になるとSpotifyが「今年よく聴いた曲」を発表してくれるので、記念にまとめ。Spotifyは2020年に初めて有料会員になったのですが、サブスクして良かったと本気で思うサービスの一つです!あまり音楽に詳しくなく、そこまで興味も強くないため、Spotifyだけが私と新しい音楽の唯一の接点になっています。

 

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TOP100まで作ってくれて、翌年以降もプレイリストとして残ってくれるので楽しい!

最初に書いちゃうけど、今年よく聴いた曲、ほとんどヒプマイ関連でした。笑

こういうときオシャレな選曲がそのままランキングになるような人にはなれない人生だった。。

 

10位 Bad Ass Temple Funky Sounds/ヒプノシスマイク−D.R.B−(Bad Ass Temple)


ヒプノシスマイク「Bad Ass Temple Funky Sounds」/ ナゴヤ・ディビジョン Bad Ass Temple Trailer

東海出身Nobodyknows+さんがナゴヤディビジョンのために書いてくれた、ガチガチのナゴヤラップなチーム曲!!私たちが超世代ということもありTLの大騒ぎが忘れられない… 新divにCreepy NutsとNobodyknows+さんをもってくるガチさにドキドキしたものです。本当はLIVEに出演予定だったのもあって本当に拝みたかった…

普段名古屋弁では喋らないナゴヤdivのキャラたちがラップのときだけわざと名古屋弁入れてくるの、プライドを感じていいなあ〜って思います!ほんとにこの曲のパフォーマンスよくて、葉山くんという才能にみんなが気づくきっかけにもなった一曲。

ゴヤディビジョンって一歩間違えればマイルドヤンキーだと思うんだけど、(構成要素がヤンキー・仲間・家族だから)、そう見えないのはキャラデザの秀逸さであり、キャラソンになってるラップ曲がハイセンスな楽曲ばっかりだからだよなーって思う。

 

 

9位 ワンダーランド・ア・ゴーゴー‼︎/アリス[碓氷真澄(CV:白井悠介)] & 帽子屋[茅ヶ崎至(CV:浅沼晋太郎)]

ワンダーランド・ア・ゴーゴー!!

ワンダーランド・ア・ゴーゴー!!

  • provided courtesy of iTunes

A3!をまったく知らないのにSpotifyにサジェストされて曲調が気に入ってお気に入りにいれてたらまさかのこんなに聴いてたwww

 

 

8位 Might Fall In Love/LOVE PSYCHEDELICO

www.youtube.com

これもSpotifyにサジェストされて出会った。LOVE PSYCHEDELICOはLast Smileくらいしか知らなかったけどそれが異常に好きでよく再生してたから、この曲がサジェストされたのかなって思う。メロディアスな短調が好き。

 

 

7位 ロキ/MikitoP

www.youtube.com

これもSpotifyにサジェストされて出会った。ボカロ…なのかな…??ほんとに背景を何も知らないのにずっと聴いてた。Youtube4,600万回再生もされてるんだ、すごい。

 

 

6位 ヒプノシスマイク–Division Rap Battle Anthem−+/ヒプノシスマイク−D.R.B−(Division All Stars)

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は〜本当に最高のアンセム曲でSpotifyでもいっぱい聴いたしこのYoutubeも一時期ずっと見てた…。元々ヒプマイ楽曲の中でもいちばん好きな曲だったけど、追加されたナゴヤオオサカパートが突き抜けてかっこよすぎて大好き!!これが公開されたとき駅にいて、脳みそ爆発するかと思うほど大興奮したのを今でも覚えてる。簓の「じゃんとか寒いわ関東弁」の、ライムかわいい&ご当地感ある&煽り力高くて最高of最高of最高だし、岩崎さんの振りも完璧すぎて、公開当時TLにいる絵描き全員、舌出してべーってする簓くんのイラスト書いてた。爆笑

空劫くんパートも好きだし、あと獄パートの「すべて俺に任しとけ!」で竹内さんがウインクするところも心臓打ち抜かれたな… ウインクとかしない人かと油断してた…

 

 

5位 帰り道/anderlust

www.youtube.com

これもSpotifyにサジェストされて出会ったんだけどとにかく曲調がめちゃくちゃ好みで、一時期こればっかり聴いていた。My Little Loverの「Hello,again〜昔からある場所〜」がずっと好きで、それを聴いてたからサジェストされたのかも。声質も曲調も、どことなーく通じるところあるなぁと思う(親子と知って納得)。「世界はいつもこんな風?今も昔も変わらない?」ってサビのところの切なさが好きです。

 

 

4位 HIP−Japanese ver.−/MAMAMOO

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とにかくキャッチーな曲調がすき!!4人のルックスも、ガールクラッシュなコンセプトも、振り付けも全部すき〜〜〜!!ファサの大統領ルックのなんと美しく雄弁なことよ…。女の子はお姫様にも、ボクサーにも、バンドマンにも、大統領にも、なんにでもなれるってこんなにスタイリッシュに描けるのが韓国エンタメ業界の強さ。

普通のダンスも好きなんだけど、このリレーダンスめちゃ楽しくてずっと見てしまう…自粛期間、これ見て振り付け覚えようとしてた。

www.youtube.com

 

 

3位 Gimme The Mic−Rule the Stage track.1−/ヒプノシスマイク -D.R.B- Rule the Stage(Buster Bros!!!・MAD TRIGGER CREW・North Bastard)

www.youtube.com

Gimme The Mic -Rule the Stage track.1-

Gimme The Mic -Rule the Stage track.1-

  • ヒプノシスマイク -D.R.B- Rule the Stage(Buster Bros!!!・MAD TRIGGER CREW・North Bastard)
  • アニメ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

これはヒプステ史上一番かっこいい曲だと思うので、これを初見で最初の舞台一発目で聴いた人ほんとにうらやましいっ!!って思います。 

「立ち上がれよGradiater すっこめ臆病なHater ペンは剣よりヒプノシスマイク」〜ってサビ、ヒプマイアンセム曲の超強いパンチラインだと思うので、これとまったく同じ歌詞を違うメロディで舞台のメインテーマに持ってくるっていうのオシャレすぎてだめ……!!

銃兎の「手錠(ワッパ)怖がるハンパもんが刃物(ヤッパ)持っても怖かねえな はあ?」って歌詞が、いかにも銃兎でガラ悪くて強くて警官み強くてだいすき!ラッパーってなんでそんな日本語知ってるんだろうって思うこと、よくある。

 

このあとtrack2もtrack3も、テーマ曲のメロディは全部違うけど「立ち上がれよGradiater〜」からのサビの歌詞は一緒、っていうの踏襲されてて、ほんとうにこのやり方考えた人センスありすぎる。。

 

 

2位 パーティーを止めないで/ヒプノシスマイク−D.R.B.−(伊奘冉一二三)

www.youtube.com

一二三は神曲生み出しがちを立証したパ止め!!同タイミングで出した他キャラのソロ曲と比較しても再生回数がダンチで、当時のニコ生で木島さんが「鬼龍院さん、一二三に素敵な曲をありがとうございます」って言ってたのじーんとしたなあ。。。あまりにも金爆サウンドすぎる懐メロみたいなメロディに、「イケメンで優しくて有名で非がなくてすいません ユーモアも身長も器用さも持って生まれてすいません」という凄すぎる歌詞、キリちゃんほんとによくここまで作ってくれたなー!!と拝んだものです。。

藤森くんの書いてくれたシャンパンゴールド同様、ホストクラブ感ありありのパーティーサウンドでもありつつ、そこは作曲者の気質の差なのか(?)、パ止めはホストの悲哀に少し焦点を当てているのもなんかすごい。水商売経験のある友達(ヒプマイはさわりを知ってるかなくらい)が、「一二三のソロ曲すごい、水商売経験者ならあの独特の虚しさが刺さる」と感想を述べてましたwww

この曲本当〜〜〜にライブ映えする曲だし、\すいまっせん!!/で思いっきり大声で咲きたかったのに、ライブ中止になったの悲しかったな… あと、想像してたより振りがダサかったので(←笑うところ)、これはもうライブで煽りながら歌ってもらうしかない!!

 

 

1位 Time of JungHyuk for Seri/Nam Hye Seung, Park Sang Hee 

Time of JungHyuk for Seri

Time of JungHyuk for Seri

  • NAM HYE SEUNG & Park Sang Hee
  • TV サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

一番聴いたのがまさかのドラマのサントラっていうwww

『愛の不時着』の中でも最も感情が盛り上がるシーンで流れるサントラ。15話後半〜16話中盤までが本当に好きなので、このサントラが一番好きでよく聴いてた。

aonticxx.hateblo.jp

 

 

 

はい、本当に音楽の好みがメチャクチャすぎることが発覚したTOP10でした。

せっかくなので、TOP100以内に入っていて、今年出会った特に思い入れのある曲もいくつか紹介したいと思います。

 

ボイスメモNo.5/ちゃんみな

www.youtube.com

Spotifyサジェストで知った曲。こういう恋に憧れてた時期があったなあと思ったりする。「私の首にキスしては他の子にまだ興味がある」ってフレーズ、印象的ですきです。そういう推しを好きになってた時期と重なってたのもありよく聞きました。

 

i/POP ART TOWN 

i

i

  • POP ART TOWN
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

とにかく曲調が超好み!!軽くぐぐったけどどういう歌手の方なのかよくわからないし、すごく歌詞が知りたいんだけど、Spotifyで歌詞出てこないばかりか、インターネットの海のどこにも歌詞が落ちていないのであった。でも聞こえてくる言葉も疾走感あって絶対すきなんだよな。。

 

不可幸力/Vaundy

www.youtube.com

それこそSpotifyYoutube広告で知った曲。初めてKing Gnuの白日を聴いたときのようなときめきが走った!!超オシャレ。

 

 

今年はどんな音楽に出会えるでしょうか。

それではまた。

 

 

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アイドルの終わり方

何を書いても嘘になってしまう。けど書いておく。

 

嵐のラストライブ配信を見た。

誠意ある言葉たち。特別ファンじゃなくても全部口ずさめる曲。もう二度とやり直せない、今日で一つの時代が終わると本当に思ったこと。感謝と悔しさと。

 

今できるベストを尽くしていたと本当に思う。

こんな状況でベストを尽くすのは本当に大変だったと思う。

なんとかファンとの繋がりを作るインタラクティブなテクノロジーの数々。何度もネタにしてきたデビュー時の透明の衣装にオマージュを捧げるような、透明素材を使った真白な衣装を最後にもってきたこと。出世作かつ代表曲となったLove so sweetをセトリの最後の方に置いたこと。一人一人の挨拶。肩を組んで後ろに歩き出す五人の笑顔。霧が晴れたら、嵐が去り、虹がかかる演出。

 

たぶん、嵐とそのスタッフは、コロナさえなければ絶対に、何百倍も華やかで熱狂的で感動的なライブを作れたのだろうと想像する。

国民的アイドルとはそういう存在だから。

だからファンでもなんでもない私が配信を買って見たのだから。

それを含めて「21年間の中には叶わなかった夢もある」と言っていたのかな…

でも誰にもどうすることも出来ない中で、これが今できるベストだったと信じる。人は生きる、音楽は残る、人生は続く。

 

なんかもう…そういうのも含めて嵐の凄さを感じた。精神的なタフさ、責任感の強さ、そして、芸能の世界でずっと生きてきた人特有の覚悟のような何か。

 

「今日もテレビで言っちゃってる 悲惨な時代だって言っちゃってる 僕らはいつも探してる でっかい夢とか希望探してる」が今、まったく別の意味を持つように聞こえることも、宿命を感じてしまうのだった。

 

ここまで頑張ってくれたひとたちにかけられる言葉なんてもうない。

ただただお疲れさまでしたとしか言えない。

 

アイドルはこんな終わり方ができるんだと何度も思って、でも同時に、嵐にしかできない終わり方だったとも思う。

誰の何にスター性があるのかと言われるとあまりうまく説明できず、それでも圧倒的トップアイドルだということに疑問をもったことはない。

それが嵐だった。