二重埋没整形しました!(病院・先生・お金・ダウンタイム・カミングアウト事情などについて全部書きます)

整形しましてん!!

 

二重埋没です!整形するにあたり、自分で調べたことや感じたことが多すぎて、この経験が誰かの役に立つかもと思ったので、一通り書いてみようかと思います。なんでわざわざシェアしようと思ったかというと、自分が「二重 病院 比較」とか「美容外科 東京 比較」とかでググッたときに、クソカスアフィリエイトサイトばっかり出てきてまっっっったく役に立たなかったからです。ほんとこういうねえ、人の悩みとかグレーな市場につけ込むアフィリエイトはくそですよ!くそ!!!Googleもこんなカスアフィリエイトサイトを上部に表示させてる暇があったら、きちんとした経験談を上にあげてください。

脱毛・ローン・美容整形は検索上位にアフィリエイトしか出てきません。困ってる人を食い物にするな!!

そういうインターネットへの憎しみから私の整形話はスタートです。

 

長くなるので興味ある項目だけ読みたい方はここからジャンプしてね

 

そもそもなぜ整形しようと思ったか

自分の身体のどこにコンプレックスを持つかは人それぞれかと思いますが、私の場合は、左目が一重、右目が奥二重という「左右の目の形が非対称」なことがコンプレックスであり、そのことが日々のストレスになっておりました。というか他にも挙げたらきりがないんですけど、一番「努力でどうにもならない」系が、目の形でした(子供の頃の最大のコンプレックスは眉毛だったんですけど、大人になったらアナスタシアという手段で解決できた)。子供の頃はどっちの目も一重だったような気がするんですけど、学生の頃からアイプチをし始めた結果、二重になったり奥二重になったりと安定せず…で、結果、「左は一重(疲れてるとうっすら二重)・右はゴリゴリの奥二重」で固まってしまい、とにかくどっちの目の形も好きじゃなく、しかも左右で目の形が違いすぎて、写真とかで見るとちょっと驚くくらいの違いで、毎朝「わー今日も目が違う」って思うのが些細なストレスとなっており、そのストレスが日々積み重なっていました。

またアイプチ使用者なら共感していただけるかと思いますが、糊をまぶたにのせている状態なのでアイシャドウがうまくのらない、よれる、気づいたらアイプチがとれていて”アイプチをしている状態用”にアイメイクをしているので不自然な状態になっている(二重幅用に塗った色がはみ出て見えるなど)、まばたきをするとアイプチなのが見え見えで不自然など、山ほどの小さなストレスを毎日感じておりました。

また当時、メイクが好き、特にアイシャドウが好きで、お前は目が15個ついとんか?ってくらいアイシャドウを集めているアイシャドウバカだったんですけど、毎朝アイメイクするたびに「同じように塗っても同じ目にならない」「理想の目の形じゃないから何を塗っても変な目になる」などにもうんざりしており、メイクが好きなのにメイクがどうでもいいという心持ちになり、あ~~~~~~目~~~~~~~~ってかんじの想いが積もり積もっていったのでした。

しかし、目の形が違うことは何年も前からわかっていることですし、もう何十年もこの身体と共に生きてきているので、基本的にはアイテープと人生を共にする気でいたのですが…(※2017年ベスコス記事↓にも「このアイテープが廃盤になったら次はもう整形する」とか書いてるw)

aonticxx.hateblo.jp

Automatic Beauty(オートマティックビューティ) メジカルファイバー 60本

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 最初に整形を具体的に意識し始めたきっかけは、地元の仲良しの友達が「整形しようかと思ってんだよね〜」とカジュアルに話してきたことでした。その友達は特別ヤバイくらい美意識が高いってわけでもない、さっぱりしたかんじの子だったので、なんか良い意味で「あ、こんな普通の子でも整形とかすんだな」みたく思ったことを覚えています。

そしてなんとなく半年がすぎ…その次にはっきり意識したのはある日自撮りをしてみたところ、(どアップすいません) 

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な、なんだこの目はーーー!!!と思ったのがきっかけでした。

今までも自撮りを見るとアイプチがとれてたりして「自分の想像している自分の顔と実際の自分の顔が違う」ことが多々あったんですけど(なんじゃそりゃって思う方もいるかもしれませんが、わかる人にはきっとわかる)、この自撮りの自分の目を見たとき、いやいやいや左右で視線あってなくない?!こわ!!と思って、もうこりゃーーーあかん、整形したい…と考え始めたのでした。

 

整形を決意したあとに悩んだこと・不安だったこと

決意は固まったものの、不安要素がありまくりで、結局「整形しよう」と思ってから実際に手術を受けるまでに3ヶ月くらいかかりました。あれこれ悩んだりリサーチしたりしたのは下記です。

どこの病院がいいのかわからない

世の中には本当にたくさんの美容外科があります。からだの形を半永久的につくり変えることなので、病院選びは絶対ミスしたくないと思っていました。本当はその地元の友達が手術してもらったところでしたかったのですが(やっぱり、身近な人が成功しているのを見ると、そこが安心だなという気持ちになる)、手術後何かあったときに病院に通える距離がいいとか、やっぱり腕のいい医師は東京にいるらしいという噂とかをもろもろ考え、東京の病院から探すことにしました。

金額の相場がわからない

美容整形外科はなんかよくわからんけど誇大広告が放置されている現状があるようです。いわく、「二重埋没3万円〜」とかいうバナー広告で釣っておきながら、実際にカウンセリングに行くと20万円のメニューを勧めてくるとかそういうやつです(GoogleとYahooは早くこれを取り締まってくれ)。美容整形はねえ…グレーな市場なんだよねえ……多分……。でもだからこそきちんと政府とかが介入してあげるべきなんじゃないの?とか思います。

各社のバナー広告が3万〜とか言うわりに、メニュー表をよくよく見ると「オプション別料金」になったりとか、私の知り合いは20万円かけて二重整形したとか言うしで、果たしてどれくらいの金額が相場なのかがさっぱりわかりませんでした。安けりゃいいってものでもないと思うけど、20万出してまで整形したいかというとNOでした。「できれば5万が希望で、10万は出さない」というのを自分のボーダーラインに設定しました。

埋没にするか切開にするか

一瞬考えました。埋没は糸を埋め込む手術で、糸がゆるむと数年で効果がきれて元に戻ります。切開はメスで切り目を入れるので一生ものです。ただしダウンタイム(=腫れがひくまでの期間)は埋没が2〜3日なのに比べて切開は2週間と長く、また切開の方が金額も上がります。まあ今回は初めての整形だし、金もないしで、埋没でいいかなって思いました。

整形検討者を悩ませるひとつの要因として、各病院がオリジナルメニュー名をつけている場合があり、「これは何!?普通の埋没と何が違うの!?」と混乱させてきます。よくわかんないままに契約させる手口なんじゃないかと思わず疑ってしまいますね!!疑心暗鬼!!

失敗したらどうしよう

身体の形を変えて固めるというのは、うまくいけばいいですが失敗すると本当につらいです。ネットを探せばいくらでも「整形の失敗例」が出てきます。目が閉じなくなるとか、不自然な二重になっちゃうとか、糸が出たままになるとか… もうこれに関しては最終的には「うまくいくように祈る」でどうにかするしかないと腹を括りました。しかし各病院の症例は結構見ました(大体サイトに載ってます)。自分にとって自然な出来栄えと感じる病院だけを候補に残したと思います。あとは、一日一善を心がけ、善行を積む!!

そんなに悩まなかったこと

「整形をするなんて恥ずかしいことかな」系の悩みは特になかったです。これは個々人のメンタルや宗教観、周囲の環境などにもよるかと思います。私は「自分の身体は自分のもの」だと思っているので、自分の身体をどうメンテしようと私の意思次第だと思っていたし、身体の価値は他者からの評価で決まるものでもないとわかっていたのもあるかもね。

「周りの人にバレたらどうしよう」系の悩みもあんまりなかったです。これも個人の状況によるものだと思いますが、私の職場はあんまりお互いのプライベートに介入しない人が多いのと、あと私の普段のキャラもあると思います。

しかしこれらも完全にたまたまとしか言いようがなく、上野千鶴子先生が仰っていたように「自分がそう思えてる時点ですでに環境のおかげ」なのだと思っています*1。私も、美容整形に対する偏見がバリバリにある人に囲まれている職場だったらこのことですごく悩んでいたでしょう。要は環境に恵まれてラッキーだったというだけのことで、このことで悩む人がいるのはわかります。私には恋人がいなかったので恋人に言うかどうかで悩む必要もありませんでしたが、そのとき好きな人がいたらやっぱり多少は悩んだだろうと思います。いくら自分の身体は自分のものとはいえ、もし私がナウでロジャー・テイラーと付き合っててロジャーから「君の顔はナチュラルでかわいいね。俺は整形女が大嫌いなんだ」とか言い聞かされていたら絶対悩んだと思うもん(ロジャーはそんなこと言わない)

 

比較検討で参考にしたこと

Twitter

一番手軽なのはTwitterだと思いますが一番実態がつかめないのもTwitterです。Twitterには「整形垢」という整形経験者・検討者の界隈が存在するのですが、よくわからないんですけど「手術した病院と先生の名前は伏せる(知りたい方はDMへ)」というルールが存在しており、結局どこの病院がいいのかはツイート検索だけだとわからないんです。このルールがどこから来ているのか本当にわからないのですが(ご存知の方は教えてください) ともかくいろんな生の声っぽいものが拾えるツールですし、経過写真をあげてる方なんかもいるので、参考にしてみるのもいいでしょう。

口コミサイト

地元の友人(二重埋没経験者)いわく、病院選びはとにかく口コミ見るといいよ!!と言われたので、このサイトで調べたりしました。

clinic.e-kuchikomi.info

いやまあこの口コミサイトもどれくらい信頼していいものかわかったもんじゃないですけど…(笑)

けど感覚値を知るには良いと思います。なんやかんやで私はこのサイトを使って、気になるいくつかの病院の口コミを調べ、口コミが良さそうなところ2件に候補を絞ってカウンセリングに行くことを決めました。

私の友人は2ちゃんねるも見たと言ってましたが、2ちゃんは失敗された人の恨みが凄いらしい。

実際にカウンセリングに行く

金額的なことと、自分の家から遠くないこと、口コミが良さそうなところというところで「共立美容外科銀座院」と「水の森美容外科銀座院」にカウンセリングに行ってみることにしました。どちらもカウンセリングだけなら無料でした。悩んでる人はいくつか行ってみるといいと思います。

 

カウンセリングに行ってみる

良くないと思った病院

名前出しちゃうけどw、共立美容外科銀座院で、二重埋没とはこういう手術です、という説明を受けたのですが、当然のように30万くらい(麻酔などのオプション込)の手術内容だけを説明され、私が「サイトで6万円くらいでできるって見たんですけど…」と言ったら「サイトには一応書いてますが、ほとんどの方がこの30万円のコースを選択されます。コースによって使用する糸の太さに差があったり、麻酔も簡易的なものから最先端のものまでレベル差があります。最安値コースだと、とても痛いし腫れが残りやすいです」と説明があり、「今日手術されていきますか?」と聞かれ(多くの病院で二重埋没くらいならカウンセリング当日に手術を受けることができるのだ)、心がよわよわになり、友達が6.5万円で手術したと聞いていなかったらその場でYESと言ってしまいそうな雰囲気でした。しかし私は事前にいろいろリサーチしていたおかげで、いやこんな高くなくてもできるはずや…!と思い、「ちょっと考えます」と見積表だけもらって出てきました。カウンセリング5分くらいで終わったし、病院の空間も暗いし、受付のギャルの態度が雑だしで、ただでさえ整形とかいう不安な商売してるくせにさらに不安を煽るかんじがして、ここで手術うけるのはないな…と個人的には思いました。

ただし私の場合はハマらなかったというだけで、どれくらいお金を出せる/出したいかは人によりますし(私の知人の中には、安すぎるのも怖いから、安心料と思って高めの病院を選んだという子もいました)、違う先生にカウンセリングを受けていたらまた印象は変わっていたかも。あとは「好きなタレントが通ってる美容外科だから」とかで信頼感を感じる人もいるでしょう。その点、この病院は、通ってるタレントを紹介する冊子とかが置いてあって面白かったので目を通してみるといいかもです(笑)人によって何を重視するかは本当に違うと思うので、あくまでもn=1のサンプル意見として受け取ってくださいな。

ここでカウンセリングを受けてみたおかげで、ネットでサーチしてるレベルではわからなかった自分の必要条件がわかりました。コストとか技術とかも気になるけど、「不安な気持ちになることなく手術を受けさせて欲しい」というのが私のニーズの1つでもあったようです。

良いと思った病院 

水の森美容外科銀座院は、CMも打ってないし自らリサーチしてみるまで名前も聞いたことなかったのですが、リーズナブルで口コミがいいという印象を受けたのでカウンセリングに行ってみました。受付からして、美容サロンっぽいというか医療脱毛の店舗みたいな清潔な明るさとてきぱきした対応が好感度高かったです。最初にiPadで動画を見せられて、埋没とはどういう手術か、病院として推奨している二重幅などを非常にわかりやすく説明していただきました。ひととおり動画で一般知識を知ったあと、先生とのカウンセリングタイムに入ります。

私が水の森をいいなと思ったのが「オプションがなく、コースが1つしかない(保証期間だけ3パターンから選ぶ)」のと「病院としておすすめの二重幅(控えめ)を最初に提示される」の二点です。正直、相手は病院、こっちは素人なので、オプションを山ほど提示されてもよくわからないし、よくわからないので安いコースを心理的に選びにくい仕組みになっています。その点「糸や麻酔に種類があるというなら、はなから一番良いものしか使いません」と言い切ってくれた水の森はとても信頼できると感じました。また、最初から1時間くらいじっくりカウンセリングしてくれて、その場でどんな二重幅にしたいかまでかなり話し合うことができました。まず「病院としておすすめなのはここで、これより狭いならこう、広いならこうなります」と3パターンを提示され、その中から選ぶ、という考え方でカウンセリングは進みます。これもわかりやすくて良いと思った!病院おすすめの幅は私には物足りなく感じ、しかし私の理想の幅を言うと「眠そうに見えるかも」と言われ、眠く見えるのはイヤ〜!!とか大騒ぎしたにも関わらず、根気よく私の目にピン(?)をあてながら「ここだと物足りなく感じる?」「ここにして右(奥二重)に合わせる?そしたら片目だけの手術になるよ」「この幅だと小悪魔agehaのモデルの人みたいな、お化粧してるときは映えるけどすっぴんだとかなり広く感じるかも」とか、本当に色々色々話してくださって、自分としても納得いくまで話すことができました。というか「なぜ私が整形したいと思うにいたったか」まで勝手に語り出した私の話をちゃんと聞いてくれて、本当に優しくて親切な先生でした。心理的に寄り添ってくれて、不安感を取り去ることができました。 

終わりがけに『美容業界の真実』とかいうあやしい冊子をくれます(笑)先生自体が「あやしいよねこれ」とか言ってくるので笑った。

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あやしいけど中身は結構、不安な患者からすると「そうそうこういうことを知りたかったんだよな」と思う項目が多いです(とはいえここに書いてることも本当かどうかなんて私には確かめるすべがないのであった…)。

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この時点で結構「もうここで受けよう」と思っていたのですが、先生とのカウンセリングのあと、スタッフのお姉さんから料金などについて説明を受ける時間があり、このお姉さんも本当にプロって感じで、すべての不安を払拭してくれました。

あとなんといっても安いんです。1年保証で49,900円(税抜)。税込でも53,000円くらいでした。3年保証で79,900円、永久保証で99,000円。オプションはなく、しいていうなら手術のとき笑気麻酔をするかどうかくらいだそうです。笑気麻酔は気持ちがふわふわするだけの麻酔で、身体の痛みを和らげる効果は特にないと言われたので、私はつけませんでした。

明朗会計すぎて逆に不安になり「他の病院にもカウンセリングに行ってみたのですが同じ二重埋没なのにめっちゃ高くて…何でこんなに金額が違うんですか?」と聞いたら「正直、美容整形外科の手術の値段って病院が自由に決めていいことになってるんですよね〜」と教えてくれました。最後に「いろんな病院行ってみて比べてみるのが良いと思いますよ!」とか言ってくださり、強めに勧誘してこないとことかもまさに安心!!と思いまして、ここで受けるわ!と決意。

 

手術について

手術から2日おいたらメイクしても大丈夫という説明を受けていたので、土日を使えば問題ないかなとは思いつつ、大事をとって3日間くらいみておこうかなと、少々有給を駆使してダウンタイムを生成しました。

手術前、この顔とも今日でお別れ…と思って、念のため(?)写真を撮っておきました。

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そしていざ手術なのですが、カウンセリングしてくれた先生と同じ先生にしてくださいとお願いしました。遠藤先生です。1時間たっぷりカウンセリングで話したので私の希望を十分わかってくれていましたし、その日もやっぱり私の希望どおりにすると眠いかんじの目になるよと言われて悩みましたが、最終的には「毎日この位置にアイテープしてて不自然じゃないから大丈夫なはず」と自分の経験を信じました。先生もその場で「この位置だと狭く感じる?」「この位置だと広く感じるよね?」と細かく確認してくれて、その感覚が私の感覚と一致したので、もうあとは委ねる!!!と覚悟を決めることができました。

最初に麻酔を注射するときだけ痛いです。点眼麻酔(目薬的なやつ)のあと注射で麻酔を打つのですが、まぶたをぐりんと裏返されて注射されている間は、「私は5万も払ってなんでこんな痛い思いをしているんだ」と急に冷静になり、「目なんて健康で視力あるので十分なのになんで手術してんだ私〜〜〜!!もう一生整形なんてしね〜〜〜〜〜!!!!!!涙」と後悔しかけましたが、まあ、神様に祈ってれば終わります。「まな板の鯉」ということわざがまさに頭をよぎりました。私としてはVIO脱毛の方が痛かったです。麻酔がきいてからは先生が何やら目の上でぐいぐいまぶたを縫っているのを感じますが、痛みはないです。そのあと一旦起き上がり「(仮縫い?の状態で見せられて)この幅で問題ないですか?」と確認します。その時点で結構理想の二重幅になっていてテンションage↑です。そして仕上げて終わり。手術自体は15分くらいです。短っ!!

手術直後(本当に直後。10分後くらい)の顔はこちら。

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うおーーー!!!目が左右対称になったーーーーーー!!!!!

そしてなんという理想の平行二重!!埋没だと末広しかできないという噂も聞いたことがあったのですが、私は平行にしたいと話しており、ドンピシャで理想どおりです。先生も「思ったより眠そうな感じにならなかったね」と言ってくださったので、も〜〜〜一安心。

片目だけ結構出血しました。思ったより内出血って感じにはならなかったです。家に帰ってから、若干じんじんし始めて、氷をあてて冷やしました。

 

術後の経過

 

術後1日目。

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じんじんとした痛みが結構続きます。そして触るのが怖くて顔を洗えないよ〜と思っていたのですが、友達に言ったら「傷跡にバイ菌が入る方が怖くない?」と言われ、それもそうだと思って術後1日目は水で洗い、術後2日目からは洗顔料の泡でそ〜〜っと洗いました。

当たり前っちゃ当たり前ですが、術後しばらくはまぶたを触れません。なので、目をこする癖がある人は注意が必要かも。また、目をこすりたくなる花粉症シーズンの施術は避けた方がいいのではと思います。

 

術後2日目。

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意外と2日経ってもバリバリに傷跡が残っており、出勤日への不安がつのる。あとこの時点で「留めた場所」がわかるのが気になっていました。二点留めだったのですが、上の写真↑の向かって右目はきれいなアーチ状なんですけど、向かって左目は留めた場所で角度がついているのがわかりますか??(写真の矢印のところです)これは○点留めの手法だとある程度仕方ないのかも、と覚悟はしていましたが、やっぱりちょっと惜しい気持ちになりました。他のこと(金額、安全性など…)はほとんど納得できたので、概ね成功だと思っていたのですが…。

結論から言うと、この「カクっとした感じ」はその後なくなり、両目ともきれいなアーチ状になります。遠藤先生ありがと〜〜〜〜〜!!!!!

 

数日後。

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術後3日目はまだなんとなく腫れてるので、メイクしたあとかなり目がでかく派手に見えたと思います。このときまだ傷跡が残っていたので、まぶたにコンシーラーを塗ってからアイメイクをしました。アイシャドウしちゃえば傷跡は目立ちませんが、「傷跡の上からメイクをのせる」ことが果たして衛生的にOKなんかどうかへの不安がありました。が、もうするしかないのでするしかない。このときまだ触ると痛くて、洗顔するのも恐る恐るでした。

下の写真は2週間後なんですが、このくらいでようやく腫れも完全にひき、完成したなー!という感じです。

 

カミングアウトと周囲からの反応

整形をした人は、整形をしたことを周りの人に「言う/言わない」で迷うと思います。整形の不思議なところなのですが「整形とバレたくない」気持ちと「せっかく整形したんだから変化したことをわかってもらわなきゃ意味がない」という気持ちの両方が共存しており、どっちの気持ちも本当なんですよね〜。以下、私の場合です。

職場の人たち

毎日会う人たちなので、隠せないだろうなと思いつつ、自分から言うのもなんだしなとドキドキしながら出勤しました。最初に「今日アイメイク気合入ってますね…?」と人から言われたときにはドキーン!!としました。気づかれるものなんだな!!

事前に整形することを話していた同僚からは「一発でわかった!変わったねえ!」と言われましたが、事前に言っていなかった人たちからは何も話しかけられず。しかし、これは「明らかに整形したとわかるけど、聞いちゃいけないことだと思っているから黙っていてくれている」のか「本当に気づいていない」のか、どっちなんだろう…??と思い、ずっとどきどきしていました。前者だとしたら、変な風に陰で噂されてるかも〜、それも嫌だな〜とか思い、自意識過剰な日々でした。

結局、どう思われてるかが気になって、飲み会の場で「こないだ整形したんですよね」と自分から言っちゃいました。ええーーー!!!と驚かれたけど、「アイプチしだしたのかと思ってた」「雰囲気変わったなと思ってたけど、髪型かな?って」「公表しちゃっていいの!?w」から「次やるとしたらどこしたい?」みたいな話題にまで広がり、ちょっと盛り上がりました。まあこれは私の所属してる部署に女性が多いというのもあると思います。「めちゃくちゃ隠してるわけじゃないけど、そんなに積極的に広めないでほしい」みたいなことはお願いしました。部署のひとたちは面白おかしく広めるようなひとたちじゃないけど、広まった先に悪意をもって吹聴する人がいるとも限らないので。まあ、このへん不安な人は絶対に何があっても誰にも言わず、仮に聞かれてもアイプチで押し通すのがいいかな…と思います。あと、絶対バレたくない人は、整形と同時に「髪の色を変えて前髪を切る」を実行すると、雰囲気変わったのがどさくさにまぎれるので効果的だと思います。

家族

手術をしたのが12月前半だったので、家族と次に会うのは年末年始に帰省したときでした。手術することは事前に言わず、また、帰省したときも特に自分から言わなくてもいいかなと思っていたのですが、なんと母には一発でバレました。 寝起きの私の顔を見るやいなや「なんか二重になってね?」と聞かれました。母〜〜〜!!おそるべし〜〜〜!!何ヶ月も会ってないのによく覚えてるな私の顔を〜〜〜!!!さすが私を産んだだけあります。いかんせん寝起きで私も心の準備できてなさすぎて、普通におちゃらけて返すつもりだったのに「…気づいた?」みたいな微妙な返しをしてしまいました。凡ミス!!

私の母はよくわかんない人なのですが、美容大好きおばはんな上に、整形に反対するような人でもないとわかっていたので、ひととおり全部話したのですが、私はひとつ忘れていました、それは母はおしゃべりであるということです。

も〜〜話した瞬間からうきうきしてるのが目に見えており、その日のうちに「ねえパパには話したっ??♪」「妹には言ったっ???♪♪」と聞いてくるのでちょっとうんざりでした。このままではおばあちゃんとかおばさんとかにまで言いふらされるのが目に見えます。そして親戚中に私の整形が広まってしまうーーー!!!!!結局母が誰まで話したのかはわかりませんが、多少気遣ってくれることを願うのみです。

整形を周囲に話すか迷っているみなさんは、その人自身の整形に対する考え方に加え、「その人がおしゃべりであるかどうか」も考慮に入れたほうがいいでしょう。あんまり広められたくない人は、顔が広くおしゃべりな人には、たとえその人が良い人であっても話さない方がいいかもしれません。

余談:アウティングってこんなかんじなんかなとか思う

近年、成宮寛貴さんの芸能界引退スキャンダル*2や、大学生が友達にアウティングされたことを苦に自殺した事件*3などで少しずつ認知されてきている「アウティング」という事象があり、要は「秘密を勝手に暴露すること」なのですが、なんか疑似体験をしている気持ちでいます(もちろん、LGBTアウティングと深刻さは比にならないとわかっていますが)

私は整形前、「全然誰にでも言えるわ。職場の人にも『整形するんでこの日有給とります』って言えるわ」と思っていたけど、実際整形してから世に出てみて、思ったより自らオープンにしないようにしている自分に気づきました。その理由は、「相手の出方がわからないから」なんだと思います。その人自身が美容整形についてどう思っているか、私について・私の容姿についてどう思っているかがわからないし、自分から話すのはよくても、第三者に勝手に「あの子整形したんだって」と話されると良い気持ちがしないということがわかりました。世の中には、悪いことじゃない(あるいは、自分は悪いことじゃないと思っている)としても人には言いたくないことがあるんだなぁと思います。同性の恋人がいる、障がいをもつ家族がいる、身内に犯罪者がいる、とかとか。相手からすれば「全然、隠すことじゃないよ!私は偏見ないよ!話してくれればいいのに!」と思うかもしれないけど、言うことで場の空気が固まるとか、相手から憐れまれるのがいやだとか、”偏見ないよ”という人が実際どうなのかなんてわからないとか、コミュニティ内に広められて性格悪い人にまで伝わってしまうのがいやだとか、いろんな懸念があって結果黙っている、ということは十分考えられるなぁと思ったりしました。私自身、よく話題に上がるトピックの中で、人に話したくなくていつもぺろっと嘘ついて答えてることはあります。我々は気軽に身近な人にいろいろ聞いてしまいがちですが、人にはいろんな事情があって、そのトピックについては話したくないと思っているかもしれないことを、常に肝に命じていよう…とか思ったのでした。

 

二重に整形してよかったこと

とにかく楽!!!これにつきる!!!「アイプチをする手間」と「アイプチに失敗してやりなおす手間」が省けて、ファンデーションのあとすぐにアイシャドウに取りかかれるので本当に楽です。アイシャドウを塗ったらアイプチが剥がれるということもなくなりました。「生まれつき二重の人はこんな快適な毎日を送っていたのか…」という気持ちになります。

また、目の形が左右同じになったので、メイクが本当に本当に楽しい。雑誌やYoutubeで紹介されているメイクがそのまま真似できるようになったので、巷に溢れている美容情報が急に私に関係ある情報になりました。左右を同じように塗れば均等な顔になる、これは本当に素晴らしいことで、毎朝「感謝…」って思います。そして気づくんですけど、二重の人にとってこの世はこんなにたくさんの役立つ情報に溢れているんですね。これは地元に住んでいた時、お昼の情報番組で紹介されている東京のお店のことを基本的に流し見していたのが、上京した途端「自分に関係ある情報(行こうと思えば行ける場所だから)」に変化した現象と似ていると個人的に思いました。逆にいうと世の中どんだけ「一重の人」「奥二重の人」「目が左右非対称な人」向けの情報が少ないんやって話でもあります。美容誌読んでても、よくても「お悩み解決コーナー!」とかのほんの数ページとかでしょ。そりゃぱっちり二重の美しい顔のひとがモデルじゃないとそもそもそのコスメに興味を持たないけどさー!これは自分が「二重じゃない状態」と「二重の状態」を両方経験したからこそ思ったことです。

あと、当たり前ですが「すっぴんの顔でも左右対称」という状況を手に入れることができてテンションが上がっています。メイクを落としたあとや、朝起きて顔を洗ったあと、メイクをする前などにいちいち「目が非対称…」という確認をせずにすむ、むしろ「目が対称!!」という確認をできるので、1日のうちにがっかりするポイントが減り、幸せを感じるポイントが増えます。自分の顔を鏡で見てるだけで楽しいので暇人にはうってつけです。

それから、これは整形してからハッとしたことなのですが、シンプルに「顔が可愛くなった(※当社比)」と思うのでした。いやいや当たり前やんって思いました??ところがですね、整形する前、お金のことや病院のこと、どういった手術法が良いか、失敗するリスクなど、いろんなこと考えすぎて、そもそも何のために整形したのか忘れてました。私が二重にしたかったのは、「そのほうが可愛くなるから」だったのでした。そして、いろいろ過ぎ去ってふと思うのですが、シンプルに顔がかわいくなったな〜と思います。もちろん目が二重になったくらいじゃ劇的に美人になったりしないし、急にモテるなんてこともまったくないし、ほとんどの人が私の目の変化なんか気づかないくらいなのですが、でも自分の顔を一番見ている時間が長いのは自分なので、その自分が「前より可愛くなったなぁ」と思うならそれは良いことなんでしょう。一番この顔を見る人が心地よい気持ちになる顔になるというのはいいもんです。

二重に整形してよくなかったこと

特にない。しいていうならまとまった金が吹っ飛ぶ。私は12月に手術したので、ボーナスが入ることを祈りながら入金しました。 

 

でも自分でも思ったよりも二重になった自分の目を気に入っていて、ほんとーーーにやってよかったなって思います!

 

整形したあとの顔を「自分の顔」だと思うかどうか

ここからは精神性の話になるのでご興味ある方だけお付き合いください。

エッセイストの中村うさぎさんが、自身の美容整形と豊胸の経験を元に独自の見解を述べています。うさぎさんは、自身の買い物依存症、ホスト狂い、美容整形、デリヘル嬢体験など身を削るようにして「欠損」を埋めるために行動してきたことを一種の芸として売りにしてきた女性です。

 

「女性は日常的に容姿を評価される」ため、自己身体を「他者の目に映る客体」として捉えてしまい、その「客体としての自分」と「自己イメージ」とのギャップに苦しんでしまう。

現代社会は「人を容姿で差別するのはやめよう」などと提唱することで、現実の「肉体不平等」を隠蔽してしまい、我々はますます歪んだ自意識を抱えるはめになってしまった。*4 

 

美容整形することで自己身体に対する他者の評価を拒否し、「自分の身体は自分のもの」という感覚を得たかった*5

 

整形後の身体は美容外科医がつくったもので「私の身体」ではない。よって、それに対する他者の評価は自分にとってもはや重要な意味をもたなくなる。顔についてほめられてもけなされてもそれは主治医の美意識と職人技術の問題で、自分は何とも思わなくなった

美容整形をする前は、美容整形は自分の顔をつくり変えて、自分の理想の顔を手に入れる行為だと思っていたが、実際には「自分の顔を手放す行為」であるとわかった*6

 

逆説的に(他者の評価に左右されない)「私の身体」を取り戻すことができた*7

 

※すみません今手元に書籍がないので一語一句丸ごと引用できてないかもです…参考文献載せておきます

自分の顔が許せない! (平凡社新書)

自分の顔が許せない! (平凡社新書)

 

 

ジェンダーと社会理論

ジェンダーと社会理論

 

 

うさぎさんは、整形したあとの自分の顔を「(医者が作った顔であって)自分の顔ではない」という意識で見つめています。一方で逆説的に「(他者の評価に左右されない)自分の身体を取り戻した」とも思ったそうです。

 

私は、このうさぎさんの意見を事前に読んでいたので、自分が「整形したあとの顔を自分の顔だと思うかどうか」に興味がありました。どっちに転ぶかはやってみないとわかんないな〜と思っていたのですが、結論から言うと、自分の顔だと思いました。

化粧する前とした後のどちらの顔を自分の顔と思うか論にも通じると思うのですが、もともと何年もアイプチをしていて、この二重の状態を見慣れていたこともあって、セルフイメージとしては、目が左右対称なのが私の顔だと思っていて、鏡を見て「あれ?思ってた顔と違う」状態だったので、脳内で想像する「自分の顔」にようやく「実際の顔」が追いついたというかんじです(?)この話を友達に話したら「ポジティブすぎるやろ」と言われました。ウケますね(ウケるか?)

 

 

 

なんかこういう話です(このツイートわかりすぎて、なんらかの”美意識”の話するときいつも思い出す)

 

 

もう一つ紹介したい言説があります。『キューティー・バニー(2008)』という映画の一幕です。

キューティ・バニー (字幕版)
 

【ストーリー】
雑誌PLAYBOYで、いつか表紙を飾ることを夢みるシェリー。
プレイボーイ・マンションで26歳の誕生日パーティを盛大にしてもらうも、翌朝、突然!「君はもう若くないから!」と退去要請が!
夢のような生活から一転、ホームレスになり、行くあてもなく街でフラフラしていると住居も仕事も両方にありつける職をGET!
それは“寮母”の仕事。
・・・が!その寮は数日中に寮生を30名にしないと解体と勧告されていたのだ。
プレイガール流で寮生と共に寮の存続をかけて奮闘するが―!

 

主人公シェリーが、すごい豊胸オッパイね的なことを言われたときに返すセリフがまじで秀逸なんです。それは…

 

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「神様とボークマン先生がくれた体よ。」

 

…これすごい台詞だと思いませんか?「親がくれた体に傷をつけるなんて」的な言説を吹っ飛ばす、すんごいパワフルでチャーミングな言葉だと思います。もし今後私が、親のくれた体に…的なことを誰かから言われることがあったら「この体を作るのには普通の人よりマンパワーがかかってんだから、余計大事にするに決まってる!」って言い返そ!!と思いました。笑

 

おわりに

美容整形に関して、プラクティカルな話からフィロソフィカルな話までつらつら語ってきましたが、いかがでしたでしょうか。すべてあくまでも私の個人的な経験にすぎず、手術する部位や周囲の環境などによって本当に事情は異なりますが、”整形垢”とか”整形アイドル”みたいな方の語る整形よりも、普段整形の話をしない人がひとつの人生経験として整形の話をしている方がリアルっぽく聞こえることもあるかなと思うので、書いてみました。美容整形をする予定はないけど実態に興味がある人、整形手術を検討している人、既に手術した人などにとって、何か参考になる部分があればいいなと思います。

 

 

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*1:

www.u-tokyo.ac.jp

*2:www.huffingtonpost.jp 

news.livedoor.com

*3:www.asahi.com

*4:中村うさぎ石井政之『自分の顔が許せない!』平凡社新書、2004年、pp.11-12。

*5:江原由美子山崎敬一ジェンダーと社会理論』有斐閣、2006年、西倉実季「美容整形を読み解く」p.168

*6:中村うさぎ石井政之 前掲pp.70-72

*7:江原由美子山崎敬一 前掲