私と「美意識」 ー同人誌『悪友DX 美意識』を読んだー

話題の同人誌『悪友DX 美意識』を読みました。おもしろかった〜〜〜。

 

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劇団雌猫さんの同人誌『悪友』は、「インターネットで言えない話」というコンセプトで、全員匿名の寄稿文をあれこれをまとめたすごい本。1作目の『浪費』は、「オタク女が好きなものにめちゃめちゃ金を使う話」がたくさん載っていてくらくらめまいがしました。多大なときめきと窃視の欲望、そして多少の罪悪感を刺激してくれる、とびきりポップでちょっぴりダークな同人誌です。たのしい。

 

 

 

今回は姉妹本的な立ち位置で、『美意識』をまとめた一冊だったんですが、このタイトル、とってもいいなと思った。「悪友DX ”化粧”」でもないんですよね。コスメの話が中心にはなるのですが、Twitterの美容垢界隈的な話を集めるのではなく、みんなの「意識」に焦点を当てているのがおもしろいな〜と思った。ただデパコスを収集するだけの話じゃないところがまた、めちゃめちゃおもしろいし、そして胸が痛くなる部分もある。きれいごとじゃねえんだよな、女の美意識ってやつは…。

 

たくさん思うことがあったので個人的な感想メモ。書評とかじゃないし自分のスタンスも定まってなくて、「わかるわかる〜」とか、「わかるけどわかるって言いたくねえ〜」とかそういう、女子会でぐだぐだ言ってる感じのコメントです。

 

 

 

あだ名が「叶美香」の女

しょっぱなからすごい。”化粧後の顔は叶美香でスッピンは千原ジュニア”という例えよ…。でもなんていうか、「化粧前後で顔がメッチャ変わる」って、ある種の芸なんだよね(いんたーねっとでいうと砂糖るきちゃんやみずよってぃーさんが有名かな)。”コスプレで美人やってんのよ”あるいは”コスプレでブスやってんのよ”みたいなかんじかな。

かくいう私もこのタイプで、大学生のときは、スッピンと化粧後の顔の変化ありすぎ芸人としてネタキャラを確立していた。見た目にかまってられないほど課題がやばいときは、高校時代のジャージに、すっぴんに、髪の毛全部ひっつめたブス剥き出しスタイルで教授にレポートを出しに行っては、「どうしたの今日の姿は」「今日はブスのコスプレしてるんです!」と答えていた。

でも化粧や髪型で自分を変えるのも大好きで、金髪+青カラコンで過ごしてみたり、かと思えば髪を真っ赤に染めてみたり、でも神社でバイトしてたのでバイトに行くときは黒髪ショートのウィッグを被ってみたり、とにかく「会うたびに顔が違う」と友達からはネタにされていて、そう言われることが快感だった。人の顔なんてそんなもんなのよ、という自意識がそこにはあったように思う。

当時の私は美容整形をテーマに卒論を書いていたので、「外見とは?」みたいなことについて人より少しだけ多めに考えていた。美容整形について突き詰めると、最終的には「美醜と自尊心と幸福度の因果関係」みたいな話になってくる。私たちは幼少期から美醜というモノサシで人から計られ、時にはものすごーく傷ついたり、むかついたりしてしまう。でも顔なんて化粧でも整形でも一瞬で変わるし、でも自分自身(内面)は何も変わらないのに、そんなのに踊らされてる人間ってウケる、みたいな、社会への反抗心で、髪を金にしたり赤にしたりしていた。会うたびに顔をが変わる私に、「その髪色、男の子にはウケが悪かっただろうけど、あなたに似合ってるよ」と言ってくれた教授には感謝している。

 

社会人になった今は髪を黒く染め、タイトスカートにジャケットにハイヒールを履く「こんな格好してりゃまともに見えんだろ」という”OLコスプレ”を実践している。

 

一方で、思うことがある。いろいろ化粧や髪型で変身を楽しんではいるのだが、べつにスッピンを「私の顔」とは思わない。どちらかというと、化粧後の顔を「私の顔」だと思っている。こう思っている人はどれくらいいるのだろう?

 

 

 

 

 

国境を越えてデパコスを買う女

デパコスの世界、私はまだあんまり足を踏み入れてないんだけど、「コスメにはとにかく終わりがない」の一言に痺れた。毎シーズンごとに色々出るし、シーズンごとに使うべき化粧品って違うんですよね、確かね。デパコスの何がアレってパッケージが可愛かったりするんだよな。見た目でも選びたいし、機能性でも選びたいから、終わりがない。

私は一部の化粧品をジルスチュアートで買っているんだけど、5年間も愛用していたジェルアイライナーが廃盤になってしまい、結構絶望した。あれでしか私の理想のアイラインは書けなかったのに!!!そういう理由から化粧品ジプシーが始まることもある。

 

あとこの方のいう「『私、オタだけしているわけじゃありません』というしょうもない見栄」……めちゃくちゃわかる!笑 こればっかりはどうしようもない。Twitterだけで繋がっていた人との初めてのオフ会はやっぱりそのとき自分が持っている一番可愛い服を着ていきたいし、化粧もバッチリしていきたくなってしまう。なんの見栄なんだろう。

そういえば、Twitterで繋がった人と初めてオフ会したときに、「私たち、生まれてから一度も、外見のイメージに左右されずに友達を作ったことがない」ということに気づいてハッとした。人はクラス替えがあった初日に自分と仲良くなりそうな子がわかるのだという。あの子は話があいそう、あわなそう、あの子は可愛すぎて無理かな、この子はなんか雰囲気違うな…みたいなのを瞬時に判断できるって聞いたことがある。わかる気がする(逆に言うとそういうのを判断できない子はなんとなく浮いてしまったりする)。

なのにTwitter経由で出会った人って100%中身だけで気があう人と出会っているのだ。これってすごい!会ってみたら「この人とクラスメートでも絶対仲良くならなかっただろうな」って人だったりすることもザラにある。だけど、違う都道府県に住んでいても、年齢が20歳離れていても、友人として出会えるのだ。これってすごいことだ。インターネットの普及は友達の作り方まで変えたのかあと、身をもって実感したできごと。

 

 

次元を超えて化粧する女

コスプレイヤーの自意識と美意識って独特ですごくおもしろい。私の友人のコスプレイヤーも「自分の体なんてただのキャンパス」という名言を放ったことがある。

「休日は肌に直接ガムテープや油性マジックを当てるのに平日は薄くメイク」ってなんか完全に休日が現実ってかんじで超いいな。平日の私はかりそめの姿ってかんじでたくましい。

 

レイヤーの友人に、コスプレの世界は「似ていること」よりも「似せる技術」のほうが大事って聞いて、すごいなそれって思った。私は普段、自分と同じ系統の女優さんの化粧や服装をまねしたくなることが多い。たとえば、私はふんわり系というよりは切れ長系の顔立ちなので、宮崎あおいちゃんよりは菜々緒さんのメイクを参考にするな〜みたいな、そういう話。だけどコスプレイヤーは、自分と似てるキャラをするんじゃなくて、「大好きなキャラをやること」「どんなに元の身体が似ていなくても似せようとがんばること」に重きをおいているらしい(生まれつきの顔がどんなに菜々緒ちゃん系統でも、私は宮崎あおいになりたい!!と思ったら何が何でも宮崎あおいさんの顔に寄せるということ)。

私はコスプレの世界に足を踏み入れていないので、SNSを見ていて、激似だなこれ!っていうコスプレのほうについつい目がいってしまう(全然似てないコスプレを見ると、おお…って思ってしまう。でもその価値観はコスプレ界隈にはあんまりないらしい)。その世界にはその世界の外見に関する規範があるって、なんかすごいことだと思う。現実世界の外見ヒエラルキーから逸脱した世界。すごいな。世界は私の想像よりもずっとずっと広い。

 

 

指先にファンタジーを描く女

私はネイルをほぼやらない。理由は簡単で、大人になった今でも爪を噛む癖がなおっていないのだ!子どもかよ。

でもまあそういう理由でネイルには興味をもたないまま今日まで生きてきた。今後いきなり興味が出てくるかもしれないし、ずっとこのまま出てこないかも。でも今は他のことにお金を使いたいので、できれば興味が出てこないでほしい…と思っているジャンルの一つだ。

とはいえオタク女でネイルをたしなむ子は結構いる気がする。痛ネイルじゃなくても、「推しのイメージカラー」でネイルをしてみました!みたいなの、SNSで結構見る。楽しいよね。社会人になって髪の毛をあんまり奇抜な色にできなくなった今、ネイルは新たな自己表現のキャンパスなのかも。私の会社の先輩にも定期的に華やかなネイルを施している先輩は結構いて、仕事がデキる先輩が派手なネイルをしていると特にしびれる。なんかいいよね。

 

 

ドバイで奮闘する女

これおもしろかった!!いろんな人生を送っているひとがいるなあ…(ドバイのサロンで働く日本人女性、ぜひお友達になりたい…。)

ブルカを被っている女性は、自由が少なくて質素に暮らさなくちゃいけないのかと思いきや、顔しか見えないから逆に顔をめちゃくちゃ綺麗にする(整形もめっちゃアリ)みたいな新聞記事を読んだことがあるのを思い出した。髪の毛まで華やかに染めているとは!!

あと、ネイルとヘアーと脱毛とフェイシャルとアイラッシュを複合的に取り扱うサロンって魅惑的すぎる。行ってみたい!!!日本にもいつか似たような施設できる可能性あるよね。楽しそう〜

 

 イスラム系の女性のファッション事情で好きな記事といえばこの2つ。

 

www.fashionsnap.com

www.buzzfeed.com

 

 

 

1年で10kg痩せた女

この『悪友DX 美意識』は基本的にオシャレってサイコー!!みたいな話ばかりかと思いきや、こういう話も入れてくるところになんというか編集長の哲学を感じる(気がする)。

うーーーん…個人的には、しんどい話だと思った。彼女はこの文章をポジティブに(いい方向に?)持っていけてるのが救いだけど、おっさんに体のことでセクハラされて痩せる決意をしましたという話自体には悲しみしかない。私は女性の身体は女性のもの論支持者なので、「可愛い」「きれい」「セクシー」のような感想を言われたとしてすごいいやだ。「評価されたくない」のだ。勝手に「評価する側」「評価される側」にポジショニングしてんじゃねえよってかんじ。増して、「ブスだね」「太ってるね」みたいなのなんて超〜〜〜イヤ。 

本人がよかったって言ってるんだからよかったんじゃない?と言ってしまえばそれまでなんだけど、なんかあんまりポジティブな話ではないよなあともやもや…

10kg痩せたのはマジですごい…

 

 

 

芸能人と働く女

芸能人のマネージャーをしている友達、私にもいるんですけど、「明日以外の予定はわからないものと思え」というのを入社研修で叩き込まれたそうです。す、すさまじすぎる……

”10分でも時間があればデパコス売り場に駆け込み、7分で選んで3分で購入”がパワーワードすぎてずっと脳内をリフレインしている。ひえ〜〜〜。すごい世界だな。そしてデパコスを「点滴」と表現するのもパワフルすぎて目がチカチカする…

 

でも、死ぬほど激務だけど仕事は楽しい、って人、かっこいいなと思うこと結構ある。そういうふうに働いて死んでみたい。

 

 

同人女の美意識が気になる女

なんでこれだけ注釈付きなの!!!!!www

いやいやいや。他のも結構踏み込んだ話してるよ!?www でもなぜかこれだけ注釈がついちゃう感じ、すっごい面白かった。こういう話が読みたかったんだよ!!!

 

 

それにしても「同人女」というくくりでも、クラスタによって種類が違うというのは新たな発見だった。そうなのか…次のコミケでは観察してみよう。

最近の同人は同じカップリングでも「かわいい無知識受け♡」と主張する人もいれば「攻めより強気な女王様受け♡」と主張する人もいたりで、解釈違い・地雷戦争には終わりがない(私のいるジャンルの話です)。BLにはその人の恋愛観や人生観が反映されている説は一理あると思う。そしてそれも同人女の美意識に反映されているんだろうなー。

 

最後の「イベントなどでよく見かける同人女4選」、笑ってしまった。確かにいるーーー!!!この4人とも本当にいるーーー!!!笑

「アクシーズ」というブランドが(いろんな意味で)有名になって久しいが、アクシーズ系じゃなくても、この人腐女子だ…!!って見るからにわかる服装の人っているんだよな。あまりにも普段の生活で見ることのない格好すぎて、「このお姉さまがたは普段どこにいるのか!?」とよく思う。

個人的には、頭にかんざしつけて歩いてる人も香ばしい度が高いと思う。これは刀剣乱舞でよく見かけるので、きっと忍たまや薄桜鬼やBASARAなんかの日本史ジャンルにもきっと多く生息していらっしゃるのでは…と踏んでいる。(ゲスな話で本当に申し訳ない)

 

 

こっそりお姫様になる女

ドバイ女性のくだりでも出てきたけど、VIO脱毛は最高ですよね。私もやってる。まだ途中だからつるつるではないんだけど、ここの毛がないって本当に爽快!!!この方が書いてるレースのランジェリーも、VIO脱毛が終わったら挑戦してみたい。

 

それにしても、出てくるブランド名、検索してしまった。とっても綺麗〜〜〜!!!下着ってなるだけ派手なの着たくなりますよね。こういう高価なランジェリーもハマったらきりがないだろうなあ…密やかで美しい趣味だなあ…

 

後輩の女の子がある日「何もかもマンネリで気分変えたくて、下着全部捨てて、新しい下着大量に買ったんです!!」って報告してきたことがあって、なにその気分転換超いいな!!!!!と思ったのを今でも覚えている。それから私も、あーーーーーなにもかもうまくいかねーーーーーって思った時は、古い下着をバンバン捨てるようにしてみた。すると本当に気分がよくなるので、その勢いでド派手な下着を買ってみる。なんだかアガる。おすすめライフハックである。

 

 

あの子になりたかった女

ワカルワカル〜〜〜!!!って思いながら読んだ。私服もコスプレ感覚で選んでしまうこと、本当によくある。「このワンピース、PerfumeがPVで着てたやつに似てる!」「この色使い、完全にディズニーの白雪姫」「これこないだのドラマで市川実日子ちゃんが着てたスカートの雰囲気に似てる…!」などなど、思い起こせばわたし、小学生の頃からこんな調子で服を選んでいた。逆に、自分の中でテーマのない洋服は買わないかも。特定のあの子が思い浮かぶわけじゃなくても、「ああっこれ着てる私VERY妻に見えるわ」「このサングラスしたらパリピに見える!!」とかそういう、何かテーマが思い浮かべば購入する。あほか。楽しいんですよこれが。

 

お洋服、年に2回くらいまとめて購入するようにしている(だいたい夏と冬)。普段はそんなにファッションフリークでもないんだけど、運命の洋服に出会っちゃったら買うかなあ。今の私だから似合うコレクション、みたいなのってあるような気がして、そう思ったら買っちゃう。

 

BUYMAのCMが好きで好きで今でもたまに見る。又吉くんのコピーが特に好きなんだけど、4人全員にものがたりがあってとってもすてき。いろんな人にいろんなファッションの価値があって、ひとりひとりに運命のお買い物があるんだよなあと思うと、すんごいときめく。体温があがる名コピー&ナイスキャスティング!

 

www.youtube.com

 

それにしてもなりたいあの子のひとりに『少女七竃と七人の可愛そうな大人』の七竃が出てきたのには驚いた!!私もこの本読んだことあって、胸を高鳴らせた少女(だった女)のひとりだ。この小説は、「美貌を持って生まれた美少女と美少年の孤独と宿命の物語」なので、好きな人は絶対好きだから、お耽美な気持ちにふけりたいときはおすすめ。

 

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

 

 

 

 

 

 

「人生に一度」の魔法にかかった女

ブライダル業界の洗脳、怖え〜〜〜〜〜笑

万が一結婚式をあげる日がきたら心を強く持とう…

 

とはいえ、「美のためだけに整えられた空間で過ごすと自分が上質な生き物になったような気がした」という気持ちはなんとなくわかる。ささくれた気持ちのときも、美容院に行ったりすると背筋が伸びる。メンテナンスって大事だよね。美容のメンテナンスって精神のメンテナンスと直結するのほんと不思議。でも、美容に手間と時間をかけているときは大抵心にゆとりがあるときで、逆にいうと、多忙と不調で死んでる時は美意識なんてすっ飛んで「顔なんて目と鼻と口がついてりゃいい!!」くらいの気持ちになる。落差よ!!!

 

 

アイドルにモテるために化粧する女

いい話やないか〜〜〜!!(秋元才加ちゃんってすごいんですね)

私は女子ドルの現場というものに行ったことがないのだけど、こんな楽園(でもある意味呪縛)があるとは……

 

女子ドルにブランドコスメを(名入れにしたりして)プレゼントする女性はたしかになんかワンランク上!!!笑 好きな人とはいえアイドルに高価なコスメをプレゼントできるその余裕も素敵だ。さくっときちんとしたものをプレゼントできる大人はマジでかっこいいよ…

 

「プレゼントとしてのコスメ」についても永遠に語れる。基本的にコスメがプレゼントとして優秀な点は「消耗品であること」だと思う。あんまり気に入らなくても、まあ大抵の女性は普段使いのものは1つは持っているので、たまに気分転換で使う分には何個持っていてもうれしい。自分だったら買わない色でも、プレゼントなら挑戦できるし。消耗品なので、気持ち的にもあげやすく、そしてもらいやすい。すんごい気に入らなかったとしても、最悪、インテリアにしてもいいくらいには見た目もかわいい。コレクション欲が刺激される。たのしい〜〜〜!

 

 

このツイート、たいへん的を得ているように思うのですが、みなさんどう思われますか…

 

 

仕事のために○○する女

これさ〜〜〜!!!!!!

いやすごい個人的な話なんですけど、ちょうどこの同人誌が届いたとき何もかも仕事がうまくいってないときで自尊心が底辺だったので、「真のキャリアウーマンはプレゼンに勝つためにセックスまでするのか…」と妙に落ち込んでしまった。爆笑 というか呼び出してセックスを頼んで応じてくれる男友達がいるって時点で、そりゃ仕事できるわ…と感服してしまった。

 

私はバリキャリ志向の中途半端な女なので、この文章を読んで本当にいろいろなことを考えた。仕事に使えるものはなんでも使うべきという意見は本当にそのとおりだと思う。しゅごい…眩しい……。仕事への覚悟というか、働き方みたいなことまで、結構痛いところを突かれたかんじだった。私、ここまでの気概で仕事と向き合えてねえ〜〜〜

 

なんか、がんばろうと思った、どこの誰ともわからぬ姉さん、おねえさんみたいに働きたいです、わたし…… がんばります………

 

 

呪いをかけられた女

イラストがとってもきれい。佐々木希ミランダ・カー様、似てる。美の権化。

 

親の美意識が子供に伝染する…かあ。一理ありそう。美意識に関わらず、親の持っている価値観が言動のふしぶしからにじみでていていつの間にか自分の潜在意識に刷り込まれてしまうことって結構ある。よね。はねのけられたらいいんですけどね。

 

そうそう、YOI、私も観ました。ユリオが言う「俺はこの容姿でいられる時間が短いんだ。利用できるもんは全部利用してやる!」みたいな台詞がありましたが、なんか…私はフィギュアスケートの、スポーツというにはあまりに不明瞭な審査基準(いやきちんとあるのはわかるんですけど、見た目の美しさとかさ…なんか…全然問われないようにはどうしても見えない…)によくもやもやしていて、そういう意味でもYOIは興味深かった。

 

 

劇場で夢見る女

舞台を観る日はなんとなくいつもよりすこーし華やかな格好したくなるの、わかる!ハレの日だもん。かっちりした格好で観たくなるんだよ。

 

ワンピース歌舞伎を観に行ったとき、前方の席に立派な着物を着た女性がいたんだけど、その方の帯に、麦わらの一味のドクロマークが刺繍されていて、す、すげーーー!!って思ったことがあります。この日のために作ったんだろうなあ…。そういう、「その演劇のテーマ」に沿ったファッションで行くというのも、予習期間の楽しみのひとつですよね。

 

最近、街中の女の子を見るだけで「今日は○○のコンサートがあるんだな」ってなんとなくわかるようになってきた。

まず、カラフル(一人一色)な格好をしてる女の子たちはジャニーズ。担当の色で全身を固めるんですね。ミリタリーのスカジャンにサングラスなど、いかつめの女の子はK-POP東方神起だともうちょっとソフトになるかも。頭に花冠をかぶっていてファンシーな女の子たちは西野カナ。豹柄やショッキングピンクなどのヤンキー系いかつめの女の子たちはLDH。いかがでしょうか。

同じ県同じ会場でKis-My-Ft2のコンサートとBIGBANGのコンサートに行ったことがあるんですけど、同じ場所で開催されているコンサートなのにファンの子のファッションとメイクが違いすぎて笑った。そしてときめいた。これがドレスコードなんですよ。おもしろいよねえ。

 

 

せっかくなので現役BAさんに聞いてみた

BAさんに化粧してもらうと本当いつもと違う顔になるよねえ。あんまり行くことないけど、定期的に通える女になりたい。

 

インタビューふむふむ読んでたけど、BAさんの考え方だなーって思った。「目の下に入れるチークは廃れてほしい」「下がり眉はひどかった」などなど、私なら”これが若い子の流行だしおもしろいじゃん!”って絶対言うなーって部分に、こういう明確な違う視点を持つ人の意見を聞けるのは興味深い。

メイクがやりたくなくてやりたくなくて、と女友達が相談してきたら、私なら絶対「やらなくていいじゃん」って言うなーとか。そりゃ毎日ひとをきれいにすることに集中しているひとと私とでは化粧や美意識に対する考え方なんて全然違うよな、なんて思ったりした。むずかしい。化粧については本来選択の自由であるべきだと個人的には未だに思います。

 

 

 

 

 

はあ、ボリュームたっぷりでした。好きな話もあれば、好きだけど複雑な話もあり、いろーんなことを考えました。個人的には美容整形した女性の話もあったらうれしかったな!”インターネットで言えない美意識の話”、おもしろかったよ〜

 

さて、デパコスあんまり買わない私が、先日値段も見ずにカウンターに走った化粧品を紹介して終わりたいと思います。こちらです。ばばーん!

 

fashionpost.jp

 

 

め、めちゃめちゃかわいい〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

 

こんなん買うしかないわ!!ってことでソッコー予約してきました。しあわせ。これを機に…といろいろ試させてもらって、鏡を見た瞬間の血液が沸騰するようなあの昂揚、しあわせ以外の何者でもない。ハピネス!!!!!あーー、楽しみ。8月18日に発売です。わくわく!!!!!!!!!!