9月のお気に入り September Favorites コスメとかフードとかマンマミーアとか

こんにちは。

世のブロガーやYoutuberがよくやってるテーマの中で、個人的に好きなものが色々あるのですが、中でもMonthly Favorites(○月のお気に入り)、Morning Routine(朝のルーティーン)、Back to school(新学期の準備←たぶん)、なんかは結構見ちゃいます。ということで、わたしもこのMonthly Favoritesとやらを書いてみようかと思いたったので書いてみます。こういうのってコスメしかだめとかいう決まりがあったりするんかいな?実はよくわかっていないのですが、まあ、よしなにやります。

ということで9月のお気に入りです。

 

 ビューティー

  • estのスキンケア

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えー、こちらは以前ブログにも書きましたが、ソフィーナで肌診断してもらった際にいただいたサンプルです。左から、土台美容液・化粧水・乳液。乳液がもうなくなりそう。

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8月末に前のスキンケア(FANCL)を使い切ったので、9月はまるまるestを使っていたことになります。1ヶ月使ってもなくならないサンプルをくれるSOFINA先輩…ふとっぱら!土台美容液の残量はわからないのですが、化粧水はまだ半分残っているので多分あと1ヶ月もつ。肌診断+このサンプルセットで3,000円だから、estの商品の金額を考えるとかなりコスパいいと思います。

使用感ですが…良い!と思う!最初はしっとりしすぎているように感じて、確かに良い製品なのだろうが25歳にはちと早いんじゃないかと思っていました。美容誌でベスコス取りまくってた名品ではあるのですが、ベスコスを決める美容賢者の方々ってアラフォーとかだったりするじゃないですか?アラフォーのひとにとって良いスキンケアが必ずしも20代にとって良いものとは限らないというのが私の信条でして、too muchならお金かけなくていいなーと思ったんです。しかし1ヶ月使ってみて、確かにほとんど肌は揺らがないし、しっとりしてるぶん少量でのびるのでコスパ良いのかもしれない。絶対にこれじゃないとダメかといわれるとわからないのですが(FANCL使ってたときもめちゃめちゃよかったので)、良品であることは確実なようです。少なくとも2ヶ月前に私が行っていた、ハトムギ化粧水だけでスキンケアを終わらせるスキンケア激安王時代にはもう戻らないと固く誓いました。

 

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  • フローフシ モテマスカラ ナチュラル(ブラック)

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写真撮るのへた!笑 なにこの不安になる構図

月末に買ってまだ1回しか使ってないのですが…とりあえず今日使ってみたところ、まあまあ良い…と思う!私がマスカラに一番求めるのはもしかすると「パンダ目にならない」ことなのかもしれない。その点におきましてはこいつは合格です。しかしボリュームアップとかはあんまない。まあ、「ナチュラル」って名前に書いてるくらいですからね…。

実を言うと私は普段マスカラをほとんどつけないのですが、その理由は、自まつげが長いのでまつげをがつんとあげてマスカラまでするとギャルみたいな顔になるからとか、手元にあるマスカラがどれもいまいちで手が遠のいてるからとか、色々説はあるものの、結局は朝時間がなさすぎてまつげメイクをしてる余裕がないって話なのであった。しかーし!後述しますが今月に入ってまつげケアに目覚め、まつげもちゃんとメイクしたくなり、何年ぶりかにマスカラを購入したのでした。@cosmeのランキングをちまなこで見ましたとも、ええ…。結局マスカラってデパコスだとLANCOMEかヘレナでプチプラだとメイベリンかヒロインメイクなんだろ??ってかんじなのですが(※諸説あり)なぜかモテマスカラを購入したのは、@cosmeのランキングがまあまあ上位だったのと、フローフシがなんか今年でブランド終了とか言ってるからです。このかまってちゃんが!と思ったものの、アイライナーでお世話になっている恩もあるので餞別がてら1本買ってみたのでした。様子見。

 

  • まつげパーマ ADDICT(恵比寿)

話が前後してしまいますが、なぜマスカラを新調したのかといいますと、9月、ほんっとに何年か振りにまつげパーマをかけたのです。何がきっかけでそんなこと思い立ったのかはもう忘れたんですけど、急にまつ毛パーマがかけたくなって、インスタで #まつげパーマ でハッシュタグサーフィンしたところ、ゴリゴリにまつげをあげてくれるサロンがヒット(便利な時代だ…)。すごく人気のサロンらしく、向こう1ヶ月ほぼ予約が埋まっていたので、インスタに張り付いて予約に空きが出た瞬間に連絡しました。

www.instagram.com

実際の仕上がりイメージがカタログみたいにインスタで見れるのすごい安心感あるし便利だよねえ。かけてみて、大正解だった!なんか最初は不自然に感じるのですが、メイクがすごく楽になるし、というかあんまメイクしてなくてもメイクしてる顔になる。友達にもいいねー!って言ってもらえることが多かったので、多分今後も通います。懸念事項は予約の取りにくさだけだ…東京ってやつはなんでこうなんだ…。

 

 フード編

  • まつや とり野菜みそ

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一体いきなり何の話かとお思いでしょうが、一旦聞いてください。仕事の関係でちょっと鍋について調べてたことがあったんです。お前は一体何の仕事をしてるんだよ

というのは置いといて、その流れで知ってしまったこのみそ。みそというか味噌鍋の素です。このみその何がすごいかというと…みそがすごいというか、東京タラレバ娘でおなじみ東村アキコ先生が全力のおすすめ漫画を描いており、このPR漫画を全部読むと人は皆このとり野菜みそで鍋が食べたくなってしまう…つまり東村先生がすごいという話なのであった。

www.toriyasaimiso.jp

とり野菜みそは石川県のご当地みそで、なぜ宮崎県ご出身の東村先生がこのみそを愛しているのかというと、なんと東村先生は金沢の美大に通っていてそこの「なべ部(みんなでなべを作って食べる部活)」に所属しており、学生時代ずっととり野菜みそで鍋を食べていたという奇跡みたいな縁でこの企画が生まれたそうです。どんな奇跡だよ!!笑 もうそういうとこもさすがなんですが、漫画もさすがの面白さです。

前述のとおり石川県のご当地グルメなので他県のひとは入手しにくいのですが、通販で買えるようです。私は銀座にある石川県のアンテナショップまでわざわざ行って買いました。アンテナショップって…こういうことのためにあったんだ…!!と生まれて初めて理解しました。

100mangokushop.jp

食べてみた感想としては、ま〜〜〜うまいです。だしがきいてるぅ!味噌鍋あんまり食べたことなかった私ですが、もやしと豆腐と白菜と豚肉だけで満足な鍋が作れるので、買ってよかったなあと思います。大容量パックを2つも(レギュラーとピリ辛)買ったので当分は楽しめそうです。

 

 エンタメ&カルチャー編

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買うたった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!画像はただの9月のTODAYです。

上京したときからの夢のひとつが「一生に1年だけでいいから、ディズニーの共通年パを持ってみたい」でした。とかいって上京してからそんなに頻繁にTDRに行っていたかというとまったく行ってなくて(なんでやねん)、しかし今年の7月から月1くらいで行くことがあり、行ってみるとやっぱディズニー好きだなあ…という気持ちがむくむく芽生え、今けっこう舞浜にアクセス良いところに住んでいるし、年パスを持ってる友達もいるから一緒に行けるし、この先の人生で今が一番若くて体力あるんだから今が一番テーマパークを駆け回れるときだし…!!とか色々ぐるぐる考えたものの、USJの年パスの4倍以上もする驚異的な値段に勇気が出ずにいたのでした。決め手はなんだったのかというと、会社の先輩に相談したときに「月額7,400円と考えたらジムみたいなもん」という有難いお言葉をいただいたのと、今年のTDLのハロウィンのパレードが良すぎて「これもっと見たい!通いたい!!」という気持ちが自分の中で芽生えたからです。

aonticxx.hateblo.jp

心が揺れないように仕事終わりに疲れて正気を失っているときに勢いで買いました。買った時間がすでに21:30と遅かったのですが(TDRの営業時間は通常22:00まで)、そこから入園してショー見てひとつだけアトラクションに乗って帰路についたとき「あ〜〜〜年パス買った〜〜〜!!!涙」という実感がわいてきました。それからは、何をあんなに迷っていたのかと思うほどハピネスな日々です。年パス所持者の友人が「買うまでは勇気いるんだけど、買ったあとはタダでディズニーに行ける!って錯覚に陥る」と言っていて、何を意味不明なことを…と思っていたのですが、すでに私も思い始めています。今日も台風来るからJR止まるってわかってたのに、ショーひとつだけ見るために出向いて、ほんとにショーだけ見て帰りました。滞在時間1時間。こんな贅沢を知ってしまったらもう戻れない… まあ、まだ買ったばっかなので、今後うまく年パスとの向き合い方(そんなのあんのか?)を見つけていければと思います。

 

もしもし下北沢 (幻冬舎文庫)

もしもし下北沢 (幻冬舎文庫)

 

 

なんと家の近くに小さな図書館があることに気づいて借りました。物件選びの条件のひとつには入れなかったけど、家の近くに図書館があるってすごいQOL上がる〜!!

読了後とても心を揺さぶられて、これひとつのために感想ブログ書こうと思っていたのだけど力尽きてしまった。ばななさんの小説のテーマはいつも「喪失と再生」で、この物語もそうなのですが、なぜこれを手に取ったかというと私が8月に人生で初めて下北沢に行ったからです。タイトルに惹かれたのでした。

下北沢という街は…特定の層にとても意味のある街なんだとひしひしと思う。大人になってから上京した私は、この街にはもう馴染めないと思うし、18歳で上京していればこの街への感情もずいぶん違ったものになっただろう、と思うのですが、そういう、謎のさみしさや諦めの感情も含めて、気に入った街のひとつです。そういった自分にとっての下北沢への想いが深まった時期にこの本を読めてよかったなあと思う。ところどころ、少女漫画か!みたいに思うところもあったり*1、どうしようもねえ…みたいに思うところもあったりしたけど、生と性の物語なんだなあ、というのは痛いほどわかって、お父さんが夢に出てくるシーンは何回もぼろぼろ泣いてしまった。ばなな先生の小説はやっぱり好きなので、まだ読んだことないものは意識的に手にとろう、と思った。

 

実は前作を観ないまま大人になってしまってまして…!!いや有名な作品なのでもちろん存在は知っていました。いましたが、10年前の私はあんまり映画を観る子どもではなかったのです。

しかし続編が出るということで、前作から観たいと思っていたところ…我らがAmazon Prime先輩が配信してくれたのでありがたく拝見させていただきました。Amazon Primeの良いところは、今映画館でやってる映画の前作や関連性の高い映画なんかを配信してくれるところですね。オーシャンズ11や韓国版SUNNY、前作の銀魂なんかも配信してくれて、タイミングのよさ〜〜!!って思います。

www.amazon.co.jp

なんとも美しく!ハッピーで!俳優めちゃ豪華!ストーリーらしいストーリーはないけど逆にそれがいい!みたいな、私が好きなタイプの映画でした。

で、満を持して映画館で『マンマ・ミーア!ーヒア・ウィー・ゴー!ー』を観たのですが、…うん、好きだった!と思う!2回観たいとまではいかんけど…と思いながら観てたけど、EDでやられた。EDだけあと100回観たい!!!!!うお〜〜〜ん!!!前々から思ってたけど、わたし、ミュージカルのフィナーレ萌え*2があって、敵も味方も過去キャラも今キャラも大人も子どもも全員で歌って踊って大団円!!というのにほんとに弱い。100%泣くんですよね…まいった…という点で、本作のEDはまじで最高でした。

あとダイナモス若い頃verが全員似すぎですごかった。キャスティングした人敏腕すぎる。ターニャ好きすぎ…。リリー・ジェームズさんは本当に当たり役で、この役できてよかったね〜〜!!!と思いました。若くてヘルシーではっちゃけててチャーミングな女の子、ぴったりだね!実写版シンデレラを観たとき、どうしても彼女がシンデレラには見えなくて(男顔なんだよな)うーーーん…と思ってた人間なので、こ…これだよ!こういうヘルシーガールのほうが断然あなたの良さを出せてるよ!!と思いました。

なんじゃこりゃと思ったところは大体このブログで書いてくださってたのと同じポイントでした。

www.oukakreuz.com

し…死んどんのかい!!って思ったよね!?!?!?これ広告詐欺だろ!!!日本の配給会社ほんとも〜〜〜…って私は思いました。死んでてもいいんだけど(よくないけど)(いやほんとよくない、死んでなくてもよかっただろ)、なんだあの「ママの恋の話を聞かせて」とかいうミスリード広告というか…ダメだろ!!映画館入って5分でわかる嘘をつくな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

あと個人的に思ったのは、おばあちゃんが出てきた意味の無さ〜〜〜!!!ってとこだったんですけど、ソフィは妊娠して、ドナがソフィを一人で産んだときのドラマチックな回想まで描いて、それでいて、おばあちゃんの母としての顔を一切描かないのさすがにびっくりした!!!予告の段階から、絶対これ家庭を顧みず仕事一筋だったおばあちゃんが娘や孫と向き合って家族っていいよねってなるストーリーだと思っていたのですが、全然そんなことなくて最早ウケた。イタリアの恋人…誰〜〜〜!!!しかしこのことをマンマミーアのめちゃくそオタクな友人と話したんですが「まあ、メリル・ストリープが母親役、アマンダ・サイフリッドが娘役のミュージカル映画で、母親の若い頃をリリー・ジェームズが演じるとしたら、おばあちゃん役にシェールさまキャスティングして映画撮りたくなるよな…」というところで話がまとまりました。「一旦…一旦撮っておこう!」ってかんじだったんじゃないかな。知らんけど。シェールさま貫禄すごかったもん。まあ、こんな代表的なミュージカル映画でこんな夢みたいなキャスティングで続編作れたことがかなりロマンティックだったのではないでしょうか。

 

 

はい、ということで9月のお気に入りは上記6つでした!!!ぱちぱちぱち。最後めっちゃ悪口やんけ!ってなってしまいましたが、違うんです、EDがお気に入りなので誰がなんと言おうとこれはお気に入りランクインなんです!!

果たして来月からもこの企画は続くのでしょうか…わかりませんが、ま、気ままに書いていきたいと思います!!2018年も残すところあと3ヶ月ですが、更新頻度をあげていくのがひそかな目標です。書きたいことは山ほどあるのだ…

 

 

 

 

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*1:ばなな先生が『哀しい予感』でそういうふうに評されたことがあるとおっしゃっていたのを知ってるからそう思ったのかもしれませんが。。

*2:『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』で悪者たちがみんな囚人服で出てくるのとか、1789でペイロール伯爵も秘密警察もマリーアントワネットもロナンも合唱してるのとかにやられちゃうタイプ

大変!2018年TDLハロウィン『スプーキー”Boo!”パレード』が良すぎ

大変です!!

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昨日ディズニーランドに行ってきたのですが、観たショー&パレードが全部良すぎて、秋だけめちゃめちゃ通ってしまいそうな予感です。なんといっても今年のハロウィンパレード、良すぎ!!他のショーもほんとによくてですね…。昨日観たショーなどのふりかえり。

 

スプーキー”Boo!”パレード

こちら今年のハロウィン限定パレード。あんまりにも良すぎて、1日2回観たのに1枚も写真を撮っていないため、このブログに載せる写真がない!笑 

www.tokyodisneyresort.jp

まず言わせて欲しいんですけど、ダークブルーのタキシードに身を包んだミッキー、爆イケすぎんか?いやほんとにかっこよくてキュンキュンでした…。

そもそも今年のハロウィン、どういうかんじになるんだろ?と思ってて、なんとなく広告のイメージや、公式LINEからきた情報から、可愛い系のハロウィンになるんじゃないかなと思っていたんです。

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こんなひらがなだらけのLINEがきたので、「あ、今年のハロウィンは可愛いゴーストをメインキャラにするのかな??」と思っていて。パレードも可愛いゴーストがいたずらしちゃうぞ♪系なのかと思っていました。ところが、違った!今年のパレードはホラー感強めです!

毎年TDLハロウィンパレードを観てるわけじゃないんですが、最近は結構ハロウィンの「ホラー感」より「お菓子」「イタズラ」感を打ち出すようなイメージのショーが多かった?ような?気がするのですが、今回はかなりホラーに寄せてます。音楽もダークポップなかんじ。何ってダンスの振りもちょっと怖い不思議な感じですごい可愛いんです!!衣装もゴシックな感じで可愛い!フロートのデザインもめちゃめちゃ凝ってて、ホーンテッドマンションやタワーオブテラーの世界観が好きな子は全員好きだと思います。ダークファンタジーそのもの!!

個人的には過去のディズニーハロウィンだと2009年が一番好きで、あのダークな世界観が好きだった人は今年のテイストめっちゃ好きだと思う…!思えば2009年の音楽の歌詞にもSpookyって入ってたな…だからピンときたのかも。

Spooky〔形容詞〕幽霊のような、気味の悪い、おびえる、怖がる

boo〔?〕ハロウィン時に使う場合、「バア〜」「ワッ!」など、脅かすときのことばを指す

そして今回、ミッキーたちの衣装が途中で変わるので、できればシンデレラ城付近での鑑賞をおすすめします。あのへんでフロートが止まって、ミッキーたちがゴーストに操られてゴーストになっちゃう(!?)という衝撃演出がある(ちなみに観客たちもゴーストになる)ので、あのへんで観ると楽しい!

各フロートもすんごい凝ってて、この記事読んですごく理解が深まった。ホーンテッドマンションが大好きな私は、やっぱりミッキーのフロートにいちばんきゅんときました。

ure.pia.co.jp

あと、今回1番先頭に出てくるのがなぜかグーフィーの息子・マックスで、しかも列車の屋根の上に座ってて(危ないよおお)、しかも今回の振り付けが結構怖い感じ(操られてるみたいに頭をがくんとうなだれさせて頭をぐるぐる振ったり)なので、いきなりドキドキします。なんだろう、子どもが取り憑かれてしまってるイメージを彷彿とさせるからなのかな。そして2台目のフロートにはグーフィーが。序列萌えの人間なので、出てくる順番とかにもいちいち考えさせられたりしてツボを突かれてる感じがします…。

ポップなハロウィンよりちょっとダークファンタジーなイメージのハロウィンがお好きな方は、きっと好きだと思うので、ぜひ足を運ばれてみてください!!

store.universal-music.co.jp

 音楽がほんとにいい。

 

 

ドリーミング・アップ!35

TDL35周年の祝祭パレード。これ観るの2回目だったんですけど、何回観てもハッピーな気持ちになるし、なんといっても、このパレードには、ベイマックスとヒロが出ます。映画公開時かなりベイマックスにハマっていた人間なので(一番好きなキャラは今でもタダシ…つら)本当に興奮しました!ヒロきゅ〜〜〜ん!!!

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ひ、ヒロ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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ヒロきゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

ヒロが出てきたとき普通に嬉しすぎて叫びました。しかもこのフロート!鳥居を背に、こいのぼりをのっけるという和風テイスト、引き連れるダンサーさんも上半身は赤と青でアメリカの国旗みたいなイメージなんだけどスカート部分は折り紙という、あ〜〜〜!!サンフランソーキョー*1!!!というデザインでめっちゃ最高でした!!私はこのアメリカと日本をごちゃまぜにした架空の世界が結構気に入って好きなのでうれしかった!

余談なんですけど4年前くらいにフロリダディズニーに行ったとき、ヒロのグリーティングに行ったら普通にアジア系の妙齢の男性キャストがいらっしゃって、少年に見えなさすぎて笑ってしまったので、今回ドリーミングアップのヒロが人間でくるか人形でくるかかなりドキドキしていたのですが、人形でした。笑 現れたとき「人形(?)なんか〜〜い!!笑」とは思ったんですけど、まあヒロは少年なので大人の人間が無理やり演じるより絶対人形のが可愛いので正解だと思います!!ヒロ可愛い!!!ベイマックスも白のおまんじゅうみたいなverじゃなくてこのヒーローverの姿で現れたのめっちゃかっこよくて泣いてしまったよ…

そしてこのパレード、シンデレラと白雪姫とオーロラ姫というプリンセス初期メンラプンツェルだけが同席し4人のフロートで現れるので「さすがラプンツェルや!人気あるんやろな〜」と思ったら、そのあとベルと野獣が2人で1つのフロートに乗って堂々と現れるのがおもろいです。本当美女と野獣は人気よね〜〜!ベル様〜〜〜!って言いたくなる。TDLのパレードで好きなのは各プリンセスがそれぞれの個性に合わせたお手振りをしてくれるところです。プリンセス初期メンは優雅なイメージで、ラプンツェルは腰に手をあてて元気に手を振ってくれるとこが可愛い!

ちなみになんでか知らんけど最後に現れるアラジンとジャスミンが徒歩で、最強に解釈違いなんでフロートないならもはや出さないでほしい!!!笑 お姫様を地べた歩かせんなよ!!!笑 ここ今回のパレードの最大の謎ポイントです。なにがあったの???

ほかにもプーさんとピグレットが一緒のはちみつのびんに入ってたり、アリスがDrink Meと書かれたボトルに入ってたり、ピーターパンとウエンディはくるくる空を飛ぶし、ハッピーがたくさん 。昨日はミニーちゃんのファンサがすごくて、アリスのコスプレしてきてる子に紅茶を飲むジェスチャーしてあげてるのを目撃したときは関係ない私まで心臓をぶち抜かれました。

 

エレクトリカルパレード・ドリームライツ

あ〜〜!TDL〜〜!!という気持ちにさせてくれるエレクトリカルパレードが大好き。ミッキーとミニーちゃんが同じフロートで最初の方に出てくるのも王道っぽくてよい。私はディズニーの全キャラクターの中でジーニーが一番好きなので、ジーニーのフロートがあることも好きだし、音楽がフレンドライクミー(ほんとに大好き)なのも好き!!!

ラプンツェルとユージーンがいちゃこらしてるフロートでは、ラプンツェルの長い髪がぴかぴかしてて美しいんですけど、昨日ユージーンが一瞬シュピーン☆と指差しファンサをなさってて、こ…この!!!!!!色男が!!!!!!!!!!!という興奮で友達と大騒ぎしました。ユージーンの王子様然としてないそういうちゃらかっこいいとこが〜〜〜すきなの〜〜〜!!!!!TDLで出会えるユージーンはマジで本物って思うことばかりで幸せ。お察しのとおり私はディズニーに出でくる男の子キャラだとユージーンが一番好きなのであった…

あと!アナ雪フロートがあります!!もうねアナはチャーミングで可愛いしエルサは気高く美しいしで最高よ。オラフもいて最高なのよ。アナ雪はとにかくすべてのデザインが最高なので最高です。音楽も魂に刻み込まれてるので無条件に気分が高揚しちゃいます。

 

Celebrate! Tokyo Disneyland 35

シンデレラ城でのプロジェクションマッピング×花火×炎の演出でお送りするスペクタルショー。これ、初めて最後まで観て泣いちゃったよ…。このショーのすごいところは、初めてディズニーランドに来た人には1日を振り返るようなショーになってるし、35年TDLに通った人には35年間の思い出を振り返るショーになってることですよね。

まずお城の真ん中にどーん!とミッキーが現れて指揮者になりお城に魔法をかけます。そしてTDLの各アトラクションが次々現れて、ミッキーや他のキャラが一緒にアトラクションを体験していく。関連するようなディズニー音楽が流れ、アトラクション内の音声はそのまま(カリブの海賊では「冒険が好きでこの海賊の海に来たんだろう?」ってドクロが言うところとか、ホーンテッドマンションで「部屋が伸びているのかそれとも諸君の目の錯覚なのか?」って言うところとか…)なので、あっあのアトラクションだ!ってすぐぴんとくる。これ、パークオタのひとが見るとほんとに泣いちゃうだろうなと思って、今はもうないアトラクションが出てきたり、キャラクターがアトラクションに乗っているところが映ったり、ディズニーの歴史ではなく「東京ディズニーランドの歴史」にきちんとフォーカスしてるところがさすがだなと思います。

そしてつなぎ方も本当に鮮やか!個人的に、トイストーリーからのスタウォーズのところがすんごく壮大で感動しすぎた。この2つは同じトゥモローランドだから繋がってるんだよね、とわかるのとか…。

最後にミッキーがまた出てきて、すっごく素敵なセリフで締めてくれるんだけど、その言葉と、華やかな大量の回転花火のラストシーンのあまりの美しさにわんわん泣いた。このショーを観て私が思ったディズニーのすごいところは、”ディズニー”を構築するのはたくさんのキャラクターとたくさんの映画とたくさんのテーマパークなんだけど、その中心には絶対にミッキーがいるということの果てしなさだと思う。

 

 

あ〜!全部よかった!また行きたい!特にスプーキー”Boo!”パレードは10/31までなので、どうにかまた観たいよう…

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ハロウィン限定ドリンクもめちゃんこ可愛いし美味しいしでとってもハッピーだった。個人的な話になるんですけど、私子どものときからハロウィンというイベントがすきで、けど最近ハロウィンに興味がなくなってたんですが、ディズニーハロウィンのおかげでハロウィンが好きって気持ちが再燃したので、10月までたくさん楽しむぞ〜!と思いました。ディズニーにもまた行きたいなあ!わくわく

 

 

 

 

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*1:ベイマックスの舞台は「サンフランソーキョー」という、サンフランシスコと東京をmixした架空の世界

オタク、絶対テレ東の大食い選手権好き説

2週間前くらいから、急に大食いを見るのが大好きになって暇さえあれば永遠に観ている。元々、大食いYoutuberとして有名な木下ゆうかちゃんの動画や、最近Youtubeを始めたロシアン佐藤さんのチャンネルはなんとなく見ていたのだけど、それでは飽き足らずテレ東の大食い選手権の過去大会をすんごい観てる。とにかくおもしろすぎる。子供のときTVチャンピオンをリアルタイムで観ていた記憶はおぼろげにあるのだけど、自分でもなんでここに来ていきなり大食いをおもしろいと思い始めたのか不思議で不思議で、仕事中ずっと考えていた。仕事をしろよ

で、考えた結果、この番組の非常によくできている部分について自分なりに分析してみたので書いてみる。結論から言うとオタク、絶対テレ東の大食い選手権好きだと思うので、みんなも大食いを見よう!!!

 

①人が美味しそうにものを食べるのを見るのは気持ちいい

そもそもシンプルに「人がものを美味しそうに食べるのを見るのは気持ちいい」という感情ははわりと普遍的なのではと思っていて、大食いはその感情を刺激してくれる。カロリミットのCMとかまさにそれじゃないですか?可愛い女の子が美味しそうにごはんを食べるのって癒されたりしませんか?SexyZoneチャンネルで5人がめっちゃはしゃいで焼肉食べてるの可愛すぎませんでしたか??大食いは基本的に人がずっと何かを食べている映像が流れるので、にこにこ笑顔でばくばく食事する選手たちを見るのは単純に気持ちいい。私たちは、いっぱい食べる君が好きなんだよ…このコピー考えた人天才だよな……

www.youtube.com

 

②大食いって不思議。怖いもの見たさ

日本大食い界のトップオブトップ・小林尊さんの言葉を借りるなら、いわゆるフリークショー的な側面も持っているんだと思う*1。大食いができる人は内臓のつくりが普通の人と違うので、要はびっくり人間なのだ。そして大食い選手のほとんどが痩せ型なのも不思議。どうしてこんなに食べられるんだろう、どこまで食べられるんだろう、、というドキドキ感でずっと観てしまう。神様から特別な才能をもらった人を見るのはエンターテイメントなんだなあ、と思う。

 

③素人をスターにするシステムが完成されている

これ!!!これを言いたいがためにブログを書いている。大食い選手はみんな一般人で、普通のエステティシャンだったり銀行員だったりSEだったりするんですけど、その各選手にわかりやすいファイトネームをつけて個性を見せていく演出が完成されている。ただの京都のギャルだった曽根菜津子ちゃん(20)を”ギャル曽根”に変えた演出方法が現在まで踏襲されている。すごい。マジで強すぎる人たちにつけられる「キング山本」「魔女菅原」「MAX鈴木」のような名前から、たまたまロシアン帽を被っていたから「ロシアン佐藤」、アンジェラアキに似ているから「アンジェラ佐藤」、英語が得意だから「バイリンガル梅村」など、レベル感に差があるのもウケる。

 

④基本的に構図がレジェンドvsルーキー

ルフィがガープに刃向かったように、信が王騎の背中を追いかけたように、ゴマキがなっちを脅かしたように、山姥切国広が三日月宗近に一太刀入れたように、”ルーキーがレジェンドに挑む”という構図は全オタクの細胞に刻み込まれた魂の萌えポイントであるのですが、大食い選手権もその構図づくりがほんとに上手い。前回大会覇者が今大会にも出場していて、ところがとんでもない新人が現れた!!というストーリーが基本で、「レジェンドが負けるところなんて見たくない!連覇してくれ!」という気持ちと、「ルーキーが打ち破るところを見たい!」というどっちもの気持ちを持ちながら見れる。どっちも応援したくなるんだ…!!

そして超ド級の新星が現れることが結構あって、それがこの大食い選手権が長期的に続いている理由だと思うのですが、そのスーパールーキーを見てるの本当にドキドキするんですよ。彗星の如く現れた大型新人が次々と記録を塗り替える…というさまを見守るのは本当に快感。MAX鈴木がデビュー戦でジャイアント白田の持つ最高記録を破ったときはマジで興奮しました。

ちなみに大食いが始まってから今日にいたるまでおおまかに第5世代まで区分けされていて、「世代交代の波が!」とか「もう第4世代の時代じゃないんですよ」とか「まだまだ第4世代に負けてられない」みたいな表現の仕方をするんですけど、これも…オタクの琴線に触れる…。

そして「宿命のライバル○○と××」、「女王○○が唯一ライバルと認める××」、「新世代3人娘」とかそういうくくりが多発するところもオタク的ツボをついてくる。

 

⑤プロレス文脈である

私はプロレスを1秒も見たことがないので想像でしかないのですが、多分プロレスの文脈を色々と引用しているんだろうなと思う。選手にニックネームをつけるところもそうだし、わりとみんな強気なことしか言わない。おなかいっぱいでも「まだ腹6分目です」とか言うし、満腹で食べるスピードが落ちてしまっても「味わう作戦です」とか言う。なんかそういう選手の強気さやハッタリをかますところがうまいこと賞レースを盛り上げているんだなあと思う。

 

⑥一方でスポーツでもある

演出はプロレスなんだけど、体を張った勝負なので実態はスポーツだったりする。そして大食いはただ胃袋の容量の大きさを競うものではなく、「歯ごたえのあるものを噛み続ける顎の力」とか「熱いものを効率よく冷ましながら食べるテクニック」とか「同じものを飽きずに食べ続ける忍耐力」とか結構色々なスキルが求められる。食べるスピードも人それぞれで、スタートダッシュしてお腹がいっぱいになる前に詰め込む人もいれば、食べるペースを落とさず後半で追い上げる人もいる。食材によって戦略も色々だったりするので、毎試合飽きずに見れる。豆腐の試合では胃袋の容量勝負なので上位通過した人が、ステーキの試合では顎の力が弱く負けてしまったりするのだ。この食材じゃなければきっともっと上にあがれたよねえー!みたいなことをあれこれ語りたくなります。

 

⑦グルメ番組と旅番組の要素が入っている

本当の初期の初期はもっとフードバトル寄りでストイックな雰囲気だったらしいんですけど、テレ東の大食い番組は色々あって紆余曲折を経て今の形になっており、ご当地グルメが競技食材になることが多い。決勝戦は海外だったりもするので、TV番組の鉄板ネタであるグルメと旅行の要素が入っているのも、なんとなく見ていて楽しい理由のひとつな気がする。

 

⑧頑張ってる人を応援するのは楽しい

軽やかにパクパク食べられる試合もあれば、キツイのをがんばって押し込む試合もあり、ギリギリの接戦だと本当にみんながんばって食べるの!!もう無理だろと思ってもそこから箸を動かす姿や、劣勢だった人が追い上げる姿…なんて見ていると思わず手に汗握ってしまう(あとそういうシーンで絶妙な戦闘モードなBGMが流れ出すなどの演出もすごい)。みんな地下アイドルとか高校野球応援するの好きやんか??そういうことなんだなと思う。頑張っている人を応援するのって楽しいんですよね〜

 

⑨個性豊かな選手陣

③に通じる話なのですが、選手たちがみんな個性的で見ていて面白い。ここで私のオススメのフードファイターを紹介させてください。

 

ギャル曽根

www.instagram.com

今じゃすっかりちょっと料理上手なママタレくらいのポジションになっていますが、彼女の現役時代は本当にすごかったんですよ!!!スター性が!!!それまで30〜40代くらいの選手が中心だった大食い界に、若干20歳で登場した、細くて可愛くてちょっとなまいきなギャルの女の子が、驚異的な量を食べる食べる!!!一方で好き嫌いが激しく、エビフライの試合の前に「子供の頃からエビ大っ嫌いなんですよ」と泣き言を言ったり、もずくの試合でぶっちぎりでトップを爆走したかと思えば途中で「もうもずくはいいや(飽きた)」と言って箸を置いたり、それまでのストイックな大食いの世界からすればアウトサイダーなんだけど、実力が伴っていたので一気にスターになった逸材。今思うとこの子がタレントとして大成したのも本当にわかるというか…。熱いものを食べて「メイクが落ちる〜泣」と鏡を見るなどのなまいきな面を見せたかと思えば、優勝したら無言でぼろぼろと涙を流したりするキュートな面もあって、リアルタイムでギャル曽根を見つけたひとはみんな彼女のこと好きになってしまっただろうな、と思う。毎試合「美味しい〜!」とコメントするし、ライバルに「まあ私が優勝しますけど」とプロレス発言かましたり、盛り上げ上手。デビュー当時は若干関西弁なのが今じゃ新鮮で可愛い。

 

MAX鈴木

www.instagram.com

私がいま一番ときめいている現役選手。ほんとにめちゃめちゃ食べるしスピードも早く、終盤の粘りもすごい。背が高くて顔がかっこいい。デビューが34歳と遅めで、ひょうひょうとして落ち着いたたたずまい、食レポも上手い。デビュー戦で寿司101貫を平らげたスーパールーキー(※ジャイアント白田のデビュー戦記録が85貫)。「MAX」という愛称はジャイアント白田が名付け親。大食いが大好きなのが見ていて伝わってくる気持ちのいい選手。ルーキーながら男子選手のフロントに立つ絶対王者

 

ロシアン佐藤

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スロースタートで顔色を変えずクールに食べ続けるギャル。のらりくらりとかわす感じがかっこいい。今やってるYoutubeチャンネルも見やすくておもしろいんだけど、選手としての実力も意外と高くて、長期間現役選手として活動している。

 

檜山先生

なんと現役高校教師。後半になっても食べるペースが落ちない持久力が持ち味。食べてるときのクールな眼差しがかっこよくて、私が高校生で檜山先生が担任だったらやばいな…という不毛な妄想が捗る。

 

もえあず

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ちょっと大食いの地下アイドルくらいのイメージだったんだけど、実は女王戦3連覇のタイトルホルダー。現役の女性選手だとトップなんじゃないか?日本代表として男に混じって対アメリカ戦に出るなど、名実ともに爆食女王。甘い顔立ちでツインテールが似合う、永遠の16歳(ほんとはアラサー)。かわいい。

 

ちなりちゃん

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わたしの好きな黒髪ギャル。実力はまだトップクラスには及ばないけど、同世代の中では頭ひとつ抜けそうな気配。おしゃれでかわいい。注目株。

 

他にも双子の大食いガールズとか、体重33kgしかないのに4kg食べる人とか、個性的な子がどんどん出てくる。

 

 

大食い選手権の魅力、伝わったでしょうか…。

そして私がこのブログを書こうと決意して「大食い」で色々検索していたら知ってしまったのですがなんと!偶然にも!来週、テレ東で大食い女王決定戦がある!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

なんと!!!

女王戦3連覇して殿堂入りした魔女菅原が8年半ぶりの選手復帰!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アツすぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

ダントツで強すぎて決勝戦が若干盛り上がりに欠ける(笑)レベルで強かった魔女菅原さん…ギャル曽根を軽々と打ち破った40代スター、魔女菅原さん…もう50代じゃないのか…?????すごい、すごすぎる。菅原さんが普通に勝つところ見たいような、次世代が菅原さんを打破するところを見たいような…。歴代レジェンドのアンジェラ佐藤さん、ロシアン佐藤さん、三宅社長なんかも出るみたいなのでわくわく。すごい楽しみ!!!MCが高橋みなみってどうなん??という件については目をつぶるとして、楽しみにしたいと思います!!!

 

 

ちなみに今テレ東の公式アプリで9年前の試合が見れます!!!女王菅原の強さ、ギャル曽根の個性がわかるし、そして今じゃすっかり女帝キャラのアンジェラ佐藤のデビュー戦でもあって、初期のキャラ設定は箱入りのドジっ子お嬢様だったのがウケる。アンジェラも強くなったのだね…。

 

来週の大食い選手権、見てね〜〜〜!!!

 

 

 

 

 

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*1:小林尊さんのインタビュー記事には日本のフードファイトの歴史がまとめられていて興味深いです。

wpb.shueisha.co.jp

【スキンケアの正解を求めて】SOFINA Beauty Power Stationでパーソナルレッスンをうけてきた

こんにちは。先日FANCLでスキンケアについて学んできたばかりですが、色々あってSOFINAのなんかそんなかんじの施設にも行ってまいりました。先日のFANCLでのスキンケア学習の成果はこちら。

 

aonticxx.hateblo.jp

 

巷はパーソナル美容ブームですので、SK-ⅡやらIPSAやらALBIONやらはデパートカウンターでも見てもらえるそうですね。最近、私の友達も「1つのとこの結果じゃ信用ならん」と4件ハシゴしていました。1回ハマっちゃうと色々行ってみたくなる、パーソナル美容の世界。

 

そんでもって私が今回行ったのはSOFINA Beauty Power Stationというところです。こちらも銀座にあります。銀座には色々なものがある。

 

www.sofina.co.jp

 

お値段はFANCLと同じ3,000円でしたが*1、施設の雰囲気とか、やってもらえること、もらえるサンプルの金額などはSOFINAの方が高級でした。ちょっと大人の女性向けかも?後述します。

 

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戦利品。

 

まずはじめに個室に通されまして、なんかオシャレなハーブティーとか飲みながら(ハーブティーはなんと全体を通して2回出てくる。オシャレか)、私生活のこととかを色々ヒアリングされます。学生時代日焼けするような部活だったかとか、普段の食生活とか睡眠時間とか…。あとSOFINAの美容ドリンクとかも飲ませてもらえて、気分はアゲアゲです。

 

その後、別の部屋に移動しまして、まずメイクを落とすのですが、「正しいメイクの落とし方」をレクチャーしてもらいつつ落としていきます。顔の外向きにくるくるして…口は内向きにくるくるして…みたいな。いっつも時間がなくエイヤオラ!みたいな感じでゴシゴシしていた私には大変学びのある時間でした。

そして、スーパーのレジの人がバーコードをピッてする機械みたいなやつで肌をピッとされ、角層をテープでペリッとします。このへんは大体FANCLと同じ。

 

それから、顔全体を測定する機械で画像解析してもらうのですが、測定できるのは「血色の状態」「メラニンの状態」「凹凸分析」の3つです。そのどれも深刻な問題はなかったのですが、「血色の状態」から、鼻横をこすりすぎということがわかるらしく、以後気をつけたいと思います。また、面白かったのが、わたしは自分の肌について、シミソバカスが目立つ顔だと思っていたのですが、「メラニン量は同年代平均と同じくらいで、特に問題はありません。色が白いので人よりシミソバカスが目立つ顔なだけです」という解説をいただきました。そ、そうだったんかー!今まで、地味に気になっていたんですけど、そんなに問題ないなら良かった。しかも肌が白いからですと言われちゃうとなんかエヘヘってなりました(違う)。

 

その後、ここがSOFINAオリジナル(というか花王の企業哲学?)だなと思ったのが、血管の力の測定です。冷水に漬けた手の温度を測り、その後どれくらいで元の温度に戻るかを測ることで、血管の活力(?)がわかるらしい。そして花王はそのことを「土台の力」と呼んでいるようです。要は内側の肌力みたいなもの?わたしは、もともと体温が低くなくて(=冷え性ではない)健康体ですね!みたいなかんじだったのですが、意外にも冷やしたあと血管が戻らずで、あんまり土台の力がないようだった。

で、土台の力がないっていうのはどういうことやねん?という話なんですけど、自ら肌を美しくしようとする力があんまりないってことらしいです。「どうしたら血管が強まるんですか?」と聞いたら「バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動」というめちゃめちゃあたりまえ体操なことを言われました。結局すべての美容と健康はそこにつながるというわけよ…。スキンケアどうこう以前の話でした。

 

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FANCLでももらいましたが、こういうちゃんとした冊子を1冊もらえます。ここに、自分の肌状態と今後気をつけるべきことなどが書いてある。

 

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肌年齢も出ます。私は実年齢より1歳下でした。褒められたんですけど、「全体的に肌状態はとてもいいのに角層は微妙、土台の力は同年代平均より弱い」という結果で、いろいろ話していたらつまるところメイク落とさずに寝ているのが諸悪の根源という話になりました。怒られました。やっぱメイク落とさず寝るのって…よくないんですねーーー!!!(そりゃそうだ)知ってたけど、本当に気をつけようと思いました。解析項目はFANCLとは違ったとはいえ、全体的に同じ結果になったのはびっくり。メイク落とさず寝たりするから、肌の表面(角層)の状態があんまりよくなくて、肌の外からのスキンケアは浸透しないし、血管も弱いから肌の内側から肌を美しくする力も働いていないと。そういうことでターンオーバーが不健康なのかな。

 

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そのあと、花王ブランドのスキンケア製品の中から自分に最適なものを教えてくれます。私は血管の力が弱いので、肌の外から血管に浸透し刺激を与え血管を活性化するらしい、炭酸入りの土台美容液というものをおすすめされたのですが、「そんなことあんのか??????」と単純に疑問に思いました。炭酸が血管に影響を…??しかし科学的な施設っぽいので科学的根拠があって言っているはずだから、多分そうなんでしょう。からの、estの化粧水と乳液ももらえてこれはテンションあがるぅー!去年めちゃめちゃベスコスとってましたよね。

 

prtimes.jp

ure.pia.co.jp

美的でもMAQUIAでも2017年下半期ベスコスとってたのかー…。

そんな素敵な化粧水を、結構量があるサンプルサイズでもらえちゃいます。いいの??FANCLではサンプルもらうっていうより実商品購入の流れで、それはそれで良かったんですけど、カウンセリング料3,000円内でこんな高級化粧品のサンプルまでもらえちゃうのはすごく贅沢だなーと思いました。同じ値段ならこっちのほうが豪華感がある。解説してもらったあと、スキンケア製品を使ったフェイスマッサージみたいなことまでやってもらえます。こんなことまでしてもらえるとは!ちょっとしたスパ気分。豪華だな!

 

こうしてすべてのスキンケアカウンセリングは終了となります。いやー、こっちも大変勉強になった。同じ結果が出たというのも面白かったです。これで自分が今後選ぶスキンケアに迷いはなくなった!そして、健康的な生活に気をつけようと思います。

 

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ちなみに、なんと履いていたスリッパまで最後にもらえる。いいの??ありがとうございました。

 

 

ところで、FANCLのスキンケアに行ってから、FANCLのハリ用化粧水・乳液を使用しているのですが、心なしか肌がパーン!としてきた気がします。いやでもプラシーボ効果かもしれない…わからんけど…。でもでも、効いてる気がする!今まで、クレンジングはビオレ、化粧水はハトムギ、乳液は無しというスキンケア激安王として名を馳せていた私のなので、変化が出やすいということもあるかもしれません。しばらく経過観察。それを使い切ったら、今回もらったestのスキンケア製品を使い始めてみようと思います。スキンケア診断してもらうと、明確にどういうスキンケア製品使って自分の何に対策をとればいいのか”正解”がわかるので、お風呂上がりの化粧水が毎日のめんどくさいルーティーンじゃなくて自分をメンテナンスする充実感ある時間に変化した気がします。プラシーボじゃなくて本当に効いていることを祈る日々です。

 

 

 

 

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*1:FANCLにはもっと安いコースもある

【スキンケア超入門編】FANCLビューティーショップでパーソナルカウンセリングを受けてきた

今月号の美容誌(美的・MAQUIA・VoCE)は全部パーソナル美容特集ですね…!こわ!笑 なんでやろか。美容業界の狙いなんやろか。

 

 

 

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それとは全然関係ないのですが、色々あって、一度ちゃんとしたところでスキンケア診断をしてもらおうかということになり、このたび、FANCLビューティーショップに行ってまいりました。銀座にあります。

 

4F ファンケル ビューティショップ 〜パーソナルカウンセリング〜|ファンケル 銀座スクエア|店舗情報|FANCL ファンケル

 

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戦利品(?)たち。

 

わたし、パーソナルカラー診断は専門のとこで受けたことありまして、受けてよかったな〜と思っているのですが、スキンケアには今までほとんど興味がなく、クレンジングはビオレ、化粧水はハトムギ、乳液美容液はつけていないという、大変わかりやすいほどにスキンケアにお金をかけない人でした。これはどうしてかというと、母の謎の美容教育「大人になるまでスキンケアはしなくてよい」論にのっとり18歳まで化粧水すらつけたことがなく、興味を持つのが遅かったのと、私がまだ20代で若いので、スキンケアしなくてもそんなに困ったことがないのと、そんなお金があるならメイク用品にお金をまわしたいお年頃なのと、そもそも肌がオイリーなのでベタベタしたものを顔に塗るのが苦手で乳液その他をつけたくないことなどが理由としてあります。スキンケア好きじゃなさすぎん?

しかしハトムギを使用していてもスキンケア効果を特に感じないのと、日によってファンデが粉を吹くときがあり友達に「水分量足りてないんじゃない?」と言われたことがあるのと、ビオレの最安値クレンジングジェルだと全然メイク落ちないので絶賛クレンジングジプシーなのとで、「あんまり高いものを買いたいわけじゃないけど、なんとなく、今のスキンケアは正解ではない気がする」という漠然とした悩みもあり、だからと言って何を買えばいいのかなんて全然わかんないよー!という状態でした。

 

ちなみに、全然メイクが落ちないビオレのクレンジングジェルというのはこちらです。私はクレンジングオイルが苦手なのでずっとジェルを使っていたのですが、うる落ちクレンジングのジェルからこっちに切り替えてみた(安いので)ら、全然落ちなくて無念でした。

 

ビオレ メイク落とし しっかりクリアジェル 170g
 

 

それからこっちのビオレのクレンジングジェルをずっと使っています。これはちゃんと落ちる。が、これが正解なのかはわからない…とここ半年くらいずっと思いながら使っている…。

 

ビオレメイクとろりんなで落ちジェル

ビオレメイクとろりんなで落ちジェル

 

 

で、FANCLビューティーショップなのですが、私は「パーソナルソリューションコース(2時間3,000円)」でやってもらいました。流れとしては

 

11:00〜11:30 肌測定

11:30〜13:30 待ち時間(測定結果を出すのに時間がかかるため)

13:30〜14:30 測定結果をもとにしたカウンセリング、クレンジング&洗顔レクチャーなど

 

というかんじでした。

 

まず測定なのですが、頰の一部のみメイクを落として、機械でピッと測ってもらいます。普段のスキンケアのことや、生活習慣のこともヒアリングしてもらいます。

 

その後、2時間リリースされます。その前に、同じ建物の中にあるカフェ(?)でドリンクを無料でもらえる券をいただいたので、そこでヨーグルトドリンク的なものを飲む。

 

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外に出てもいいので、適当に時間をつぶし、時間になって戻ると、そこから解析結果を元にしたカウンセリングが始まります。

 

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こういう冊子をもらえます。ここには私の解析結果が載ってまして、

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こういうことが書いてあるのです。結論から言うと私の肌は大体同年代平均くらいだが、「乾燥」に問題があるとのことで、私は自分のことをてっきり脂性肌だと思い込んでいたのですが、どうやら混合肌だそうです。おどろき!

この冊子は18ページもあり、他にもいろんなことが書いてあるのですが、自分の肌の問題点を中心に話をしてくれるので興味津々に聞ける!

 

他の解析では将来的に「乾燥」「シミ」「シワ」のどこにリスクがありそうか、を教えてくれるのですが、私は「乾燥」と「シミ」は問題ないらしく、一方で「シワ」が要注意なんだそうです。その理由はコラーゲンを生み出す力や肌の生まれ変わる力(ターンオーバー)が人よりも低いから、ということで、つまり、今後はハリ対策用(コラーゲン配合)の化粧水・乳液を使うことをおすすめします、と教えてもらいました。わかりやすい!!今まで適当に「色白になりたいな☆」くらいの気持ちで美白化粧水買ってたけど、全然違った〜〜!!ハリ用を買わなきゃいけなかった〜〜!!「ハリ用=エイジングケア」だと思っていたので、20代の自分とは関係ないものだと思い込んでいた。肌診断おもしろい!!

 

その後、クレンジングと洗顔の正しいやり方をレクチャーしてもらう時間がありました。とにかく軽くなでるようにすること!というのを教えてもらいまして、肌をごしごしこするのではなく、クレンジングオイルは9gの力でなでる、洗顔は泡でなでるように洗うということを実践をまじえて教えてもらいました。カウンセリングしてくれるスタッフさんがめちゃめちゃ透明肌の美人さんだったのでマジで真剣に聞きました。いや、”洗顔は泡で洗う!”みたいなのはもちろん何回も聞いたことあったんですけど、つい面倒くさくて、バババっと洗ってしまいがちだったんですが、実際に「このやり方が正解です」と体験で教えてもらうとすごく腑に落ちるというか、やってみよー!という気持ちになりました。

 

全部のカウンセリングが終わるとこういう表を見せてもらって「FANCL商品の中だとこれがあなたにおすすめです」というのを教えてもらいます。

 

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この表がまたわかりやすくて!!特に購入を強要される雰囲気でもなかったのですが、「自分の正解の商品はこれ」と言われると本当に買いたくなってしまって、どうせスキンケア適当な安いものしか買ってこなかったし、これが「正解」らしいし、いっぺん買ってみるか!と思いまして、化粧水(ハリ不足用)と乳液(ハリ不足用)、それから洗顔パウダーまで買ってしまいました。どれを買うかについても色々相談にのってくれまして、「診断で乾燥に問題があると出ていたので、テクスチャーは”さっぱり”より”しっとり”が断然おすすめです」「パックもおすすめだけど、内面から肌のハリを生成するという意味ではサプリのほうがお客様にはおすすめです」みたいなことも教えてくれます。ていうかスキンケア解析からサプリをおすすめしてくれるっていうのがさすがFANCLだなというか、企業の特徴が出てるな〜と思いました。あと、今ここで買うなら500円割引になる、というシステムで、この売り文句もさすがFANCLだなというか、FANCLってそもそもが通販化粧品会社だから、店頭でもオファーが通販スタイルなのがおもろい。でもこの言葉で購入を後押しされたので、消費者なんてそんなものなのである。

 

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こちらが購入品!!顔がべたべたするのが苦手な私は、今まで化粧水はさっぱりタイプしか買ってこなかったのですが、「肌診断によるとしっとりタイプが『正解』」らしいのでうきうきとしっとりタイプを買ってみたのでした(ただ乳液については、さっぱり・しっとりでテクスチャーにそこまで差がないように感じたのと、私がそもそも乳液ニガテなのと、夏という季節柄軽めのものでもいいと思う、というカウンセラーさんのアドバイスなどにより、さっぱりタイプにしてみました)。

今まで全然知らなかったんですけど、FANCLの商品って小さいんですね!だからお値段がそんなに高くないのね。コスパのことを考えると他のデパコスと同じくらいだとは思ったのですが、「防腐剤を入れないなど無添加にこだわっていて、品質を保ったまま使いきれる少容量にしている」ということも初めて知って、なるほどなーと思いました。あっさり理解。

 

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こんなかんじで、箱に製造年月日と使用期限が書いてある。今日から開けて毎日使ってみようと思います。

 

それから、おすすめされたけど今日は買わなかった商品についてもばっちりサンプルをくれました。あと、コラーゲンが足りない私に合う栄養補助食品までもらっちゃって、FANCLの通販システムほんとすごいな!!笑

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このように私の肌に最適なものたちを揃えることができたのですが、これらを使い続けたら今日の解析結果も変わるのだろうか…?さすがに何回も解析に行くのは金銭的に難しいけれど、できれば改善したかどうか知りたいなと思いました。使い切った頃には効果実感できているといいな…!

 

そんなかんじで、すごーく充実した時間でした。自分の「正解」を教えてもらうのってこんなにおもしろいんですね!!ここ最近パーソナルカラー診断が大流行していますが、スキンケア診断も1回行っておくと今後自分がどういうスキンケア商品を買えばいいのかが一発でわかるようになるので、受けてみてよかったなー、と思います。いろんな人におすすめしまくっている。FANCLビューティーショップだと、30分500円のコースなんかもあるみたいなのでとてもお値打ち!!スキンケアになんとなく興味はあるけど皆目わからん、という方はいっぺん見てもらうとスキンケア商品選びが楽しくなると思います。超おもしろかったので、興味があるかたはぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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宝塚版『1789−バスティーユの恋人たち−』を観ました(東宝版と比較した感想など)

東宝版1789を今年に入ってから3回くらい観劇しまして、これの感想もいつか書こうとは思っているのですが、先日ヅカヲタの友達に1789の話をしたら「宝塚版の円盤持ってるよ!」とのことだったので、映像ですが観てみることにしました。東宝版でマリー・アントワネットやってる龍真咲さんが宝塚時代はロナンやってた、ということだけは知っていたので(そういう巡り合わせがあるのが宝塚OGの良きところですよね。エリザベート一路真輝さんもそうでしたよね)一体どんなだったんだろう、というのは東宝版初観劇のときから思っていたので、観れてほんと〜に良かった!!

 

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は〜〜〜美しいビジュアルやな…それにしてもこの並びからしても次期トップがたまきさんになるとはだねえ〜〜〜

 

【誰も興味がない私の宝塚観劇履歴】

 

書き出してみて思ったけど3回しか観たことないのか。宝塚ビギナーです。

 

【この時点での私の月組1789に関する知識】

  • 東宝版でマリー・アントワネットをやっている龍真咲さんは宝塚時代ロナンをやっていた
  • 龍真咲さんは1つ前のトップスターの人で現在は珠城りょうさんがトップスターである
  • 愛希れいかさんという最強のトップ娘役がいる。最強すぎて、トップ娘役なのにトップスターの恋人役であるオランプではなくマリー・アントワネットを演じた
  • 美弥るりかさんというTwitterでよく見る人がいる

 

こんなもんでした。

 

 

 

〜感想〜

 龍真咲さんの輝きがすごすぎてロナンが貧しい農民に見えない

ワロタ。いや良い意味でもある!!東宝版観てからだったので、加藤和樹さんや小池徹平くんのボロボロなロナンのイメージがあったから、何回も衣装チェンジする上にどんどん鮮やかなビビッドカラーになっていくロナン、飢えと貧しさに苦しんでいる感がまったくなくて笑った。龍真咲さんの内なる輝きが溢れ出てしまっていた。足が長すぎる。監獄で拷問されているシーンもセクシーすぎて凄かった。これが宝塚のトップスターか……。

あと東宝版でアントワネットされてるときの龍真咲さん、声も高くて可愛いし歌も高音が伸びやかで美しかったので、ロナンの低い声びっくりしました。男役ってすごいねえ!!

 

 ペイロール伯爵がかっこよすぎる

これ自分的にも一番のびっくりポイントでした。東宝版ではペイロール伯爵になんの感情も抱かなかったのに!!物語が進んでいくにつれて、ペイロール伯爵がなんか言うたびにかっこよくて「はーーー!?かっこいいーーー!!!」って叫びまくりでした。星条海斗さん。愛称マギーさん。覚えました。こんなにかっこいい方がいると気づいたのにもう退団されてた。悲しい…。体格も大きくて、声も低く太くて、とにかく桁違いのオーラでした。出番はそれほど多くないけど彼女が出てきたときの存在感めちゃくちゃ凄かったです。これがスター性ってこと…?!歌もうまくてさ〜悪役がハマってた。観れてよかった〜!!

 

 美弥るりかさん、どハマり役すぎ

人気がある理由がわかったーー!!!なんだろう、流し目?すごすぎた。東宝版観たとき、アルトワなんてキモい陰キャラくらいにしか思わなかったんですけど(失礼)、美弥さんのアルトワは怪しい色気がドバドバ出ていて、ヴィランとしての存在感たっぷりで凄かったです。「私は神と同じだアポロンだ 私が語る言葉は天の声」という仰々しい歌詞がドンピシャ!!美弥さんのセクシーなルックスと相まってすごいハマり役だなあーと思いました。ペイロールをマギーさん、アルトワを美弥さんにしたの大正解だと思う。

美弥さん、よくSNSでお見かけするので認識していたのですが、次期トップになりそう感ありますよね??どうなんすかね??今回のアルトワで美弥さんはビジュアル系ダークヒーローがどハマりするとわかったので、彼女がエリザベートのトート閣下をしたら絶対に似合うだろうな〜と思うなどした。

 

 圧巻の愛希れいかさん

こりゃオランプじゃなくてアントワネットにするわ。するしかないわ。マリー・アントワネットの初登場シーン『全てを賭けて』の華やかさはさすが宝塚!!宝塚とフランス革命は親和性が高すぎる。ちゃぴさんは天真爛漫な娘役さんというイメージがあって(笑顔がキュートだからかな)、だからこそちゃぴさんのアントワネットが大人っぽくて高貴なお妃さま感があったのがすげーと思った。演技力!!歌もうまいし、ほっそいし、キラキラでほんとに可愛かった〜。退団されてからも東宝系のミュージカルたくさん出そうだなあ、楽しみ。

 

 

 珠城さん大出世なんだね

宝塚をずっとウォッチングしているわけではない人間からすると、「トップは龍真咲さんから珠城りょうさんになった」って情報だけ知っていたので、「たまきさん元々2番手だったのかな?」ってなんとなく思っていたんですけど、1789を観たかんじ、たしかにロベスピエールは良い役なんだけど2番手ではないな!?って思いました(そのあとの演目でそうだったかは知らないんですけど…)。でもさ〜〜〜、現トップだってわかりながら観てるというのもあるんだけど、清廉としたかっこよさと大きい体格がほんとーーーうにかっこよくて、たまきち…最高…って感じでした。1789だと男役2番手はデムーラン(凪七瑠海さん)なのかな…?わたしは東宝版1789でもロベスピエールの『誰の為に踊らされているのか?』が大好きなので、今回もこの曲の演出大好きでした!東宝版と振り付けとかは違ったけど、ロベスピエールのセンター曲(←w)って感じにときめきます。彼が一番目立つように考えられた構成がよい!

 

 顔がかっこよくて有名な朝美絢さんが三枚目の役だったんですけど

そうなの!?笑

しかも最初は仮装大会のシーンだったので顔もあんまり見えなくて残念だった。顔を見せてくれよ!!!笑 彼女の端整なルックスは本当に引きがありますよね。1度だけ生で観劇したことがあるのですが本当に顔がかわいくてキラキラだった。朝美絢さんがもっともっと上にいって、キラッキラの二枚目の役をしているところがいつか観たいなあ。

 

オランプどこいったん

終盤になるにつれてオランプが目立たない場所に配置されていくのがすごい宝塚システムで笑った。東宝版ではほぼ主役なのに!!!1789みたいにトップコンビがまったく絡まない演目って宝塚では珍しいんでしょうか?たまにはあるのかなあ。

早乙女わかばちゃん、ソーキュートでした。役柄的に、次期娘役トップなのかな!?ってわくわく調べたらもう退団されててちーーん。目が大きくて存在感がある。オランプの服もふわふわで可愛いよねえ。

 

 ソレーヌどこいったん

わたし東宝版1789で一番といっていくらいソレーヌというキャラクターが好きで、特に好きなソレーヌの歌『世界を我が手に』が宝塚版だとまさかの革命家たちの歌になっててかなり驚いた!!これは東宝版のほうがすきだなー。歌詞も、女の子を奮い立たせるような言葉が大好きだったので、これを男たちの歌にしちゃうのは酷いなあと思ったりもしたけど、これが宝塚ってことなんでしょうか。結構思い切った改変するんですね。でも『夜のプリンセス』はちゃんとソレーヌの曲としてあったのでよかった。

 

 1幕ラスト曲『声なき言葉』、マジでかっこよすぎて泣いた

これに関してはなぜ東宝版で入れなかったのか本当に謎!!(『革命の兄弟』とかを増やしたから尺の問題か?)でも本当に最高の曲ですよね!?わたし、このシーンで最初にぽろぽろ泣いてしまった…。

フランス革命って、民衆が権力を倒す話だからそもそもドラマティックなんですけど、「自分たちが明日の歴史を作る」「その日は必ずくる」って力強く輪唱しているのを観ながら、そうか私たちは今より良い社会を作るために働いているんだとか、愛する家族や恋人と幸せになるために生きているんだとか、そういう、日常生活で忘れがちなことを宝塚は思い出させてくれた……。

 

愛している 人の壁を乗り越えて 結ばれる日がいつか来ると信じたい 愛する恋人家族 人を幸せにできる日が来ると信じたい その日を その日は必ず来る その日は来る 愛する人を幸せにできる日が来ると 今この俺たちが歴史を変える

 

なんていい歌詞なんだ…人生でつらいことがあるたびにこの言葉を思い出し、何のために生きているのかを再確認したい……。カラオケ配信してほしい……。

あとこの歌で一瞬マリー・アントワネットが出てくるところも好き。「恋の喜びも葬った」って歌詞、マリー・アントワネットの気高さと美しさと儚さを悲劇性を全部内包しているようですてきですね。1789はマリー・アントワネットが主役に見えたり敵に見えたりするのが凄いつくりだなあと思います。フランス革命はいろんな立場のひとが必死に生きた証でもある…。あと、革命家が3人でポースきめるところもかっこよくて好きです!

 

 子供の役を大人がやってるの面白い

宝塚の伝統芸能のひとつなんだろうな。

 

 NEWSの手越くんに似ている人がいる

フェルゼン伯爵、手越くんにめっちゃ似てるな?!って思いました。笑 暁千星さん。歌がうまいところまで手越くん風や…。

 

 凪七瑠海さんを覚えた

2番手さんなのかな?と思って調べたら現在は専科なんですね。愛称が「カチャ」なのめっちゃかわいい、呼んでみたい。声が個性的でよく通るのもいいな〜と思います。ただ顔がめちゃめちゃお姫様顔じゃないですか!?かわいい!!娘役もできるんじゃないかなとか思って調べてたらエリザベートをされたことがあるらしい。めっちゃ似合ってた。彼女がトップスターになる未来もありそうなので、これを期にカチャさんを知れて良かったです。マリウス葉くんの親戚らしい。

 

 ポリニャック夫人がエトワールだったのなんかわかる

憧花ゆりのさん。綺麗な名前ですね。「昔しょうこおねえさんがやっていた」という知識で、宝塚のフィナーレでは歌がうまいひとがエトワールという役どころをされるというのは知っていたのですが、ポリニャック夫人をしていた娘役さんがされていたのなんかすごいよかった。ポリニャック夫人は確かにマリー・アントワネットがフェルゼン伯爵に会いに行く前に「パレロワイヤ〜〜〜ル♪」とオペラみたいに歌うシーンがあるので、脇役とはいえ歌がうまいひとにしかできない役なんだろうな。憧花ゆりのさん、いまこれを書いている12時間前に退団を発表されたそうです…!最後はエリザベートゾフィーとのこと。ぴったりやんけ…。

 

 ラスト曲『悲しみの報い』は宝塚版の演出も好き!

色んな立場の人が一緒に歌うミュージカルナンバーが好きなので、東宝版を観たときから本当に好きな曲でした。宝塚版の舞台が回る演出、すごくいいと思った!ロナンがくるくる踊りながら全員の間を歩むのはロナンの主人公感がよく出てると思った。真っ白な衣装の龍真咲さんの輝きが凄すぎてもはやロナンかこれ???感はあったんですけど笑 あと、東宝版ではマリー・アントワネットは処刑前の格好で出てくるのが切なくて本当に良い演出だと思ったんですけど、宝塚は華やかさ優先なのかな?でも宝塚だしドレスで終わるのがやっぱり良いよね。革命家3人が歌うところも好き。

 

 死ぬ前に見る走馬灯のようなフィナーレ

これが…宝塚の「フィナーレ」…!!笑

ララランドの感想で、「ラストのミアとセブが踊り出す幻想のシーンは、宝塚だとよくある」みたいなのを拝見したことがあるのですが、このことかーー!!と思いました。なんだろう、パラレルワールドみたいだった。夢みたいなフィナーレだと思った。

最初に美弥さんがキラッキラの服着て登場したから何かのバグかと思いました(違った)。このギャップよ!!そして龍真咲さんがバチーーン☆てウインクするところで叫んだ。

そして、各主要キャラクターが自分のメイン曲の現代アレンジ版を歌いながら階段を降りてくるところ、ほんっとーーに良かった!!感動!!たまきさんの「誰の為に踊らされているのかよく見極めろ」、美弥さんの「私は神と同じだアポロンだ」、カチャさんの「今こそこの世界を我らの手におさめよう」、ちゃぴさんの「許されぬ愛だと知りながら諦めることなどできない」が続いて、最後に龍さんの「巡り会うことが宿命ならもう逃げない」につながるの、なんだろう、上質なMASHUPを聴いているかのような胸の高鳴りがありました。最高にかっこいい!!これは宝塚にしかできない演出だなー。

 

 

 

そんなかんじで、すごく面白かったです。東宝版にも宝塚版にも、どっちもの良いところがありますね!!同じ人が演出してるのにこんなに違うのかという驚きもあって、ますます宝塚に興味がわきました。今度の月組エリザベートも、東宝版しか観たことないので、宝塚だとどういう演出になっているのか興味があります。チケットの取り方を誰か教えてください…!笑

1789はトップ娘役がオランプをしても成立するような演目だと思うので、他の組他のキャストでしているところもいつかまた観てみたいなと思いました。宝塚って序列萌えみたいなとこもあると思うので、そういう視点からキャスティング分析できるのも楽しいですよね…。

 

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おもしろかったー!

 

 

 

 

『グレイテスト・ショーマン』が最高すぎて意識を取り戻したときにはサントラもパンフレットも買ってた

グレイテスト・ショーマン、最初はノーマークだったんですけど、公開されるや否や普段あまり映画の話をしないような友人から「すごい良かった」「これはエンタメオタクなら必修科目」などの連絡がわんさか来たので、予告編も観たことない状態で観に行ったのですが、これがもう、ほんっと〜〜〜〜〜に良すぎて、10リットル泣いて、意識を取り戻したときには既にサントラもパンフレットも買っていた。本当にハッピーとキラキラとドキドキとワクワクと大好きが詰まっている夢みたいな映画です!!既に4回観たけどまだまだ永遠に観たい、円盤買うぞ〜〜〜!!

 

 

 

 

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キービジュアルが既に最高なことからもわかるように(?)、とにかく美術がすごい、すごいんですよ…!!セットも衣装もカラフルな色彩、シーンと調和する色使い、鮮やかなコントラストが本当に見事で、すべてのシーンが本当に美しく、どの場面でもときめきが止まらなかったです。

 

 

最初に一応書いておくんですけど、この映画がポリコレ的にどうなの??みたいな意見も正直わかるし、実際ディスニーやミュージカルが好きな友達から「私はハマれなかった…」みたいな感想もまあまあ聞くので、すべての人が好きになる映画ではないのかもしれませんが、私は鑑賞後の「大好き!!!!!!!!涙」っていう胸の高鳴りがすべてを凌駕してしまって、なぜ私はこんなにこの映画が大好きなのか??ってことも含めて書くので、まあ、これはグレイテストショーマンのことがめちゃめちゃ好きな人が書いてるんだな…ってことで、よろしくお願いいたします。自分の好きを自分に証明するために書きます。

ちなみに、この映画を未見の友達におすすめすると大体「私ラ・ラ・ランドはまれなかった人なんだけど大丈夫かな!?」って返されるの本当笑うんだけど(ラ・ラ・ランドはそういう意味で本当に偉大)、大丈夫、私もラ・ラ・ランドにはまれなかった方の人間なので…むしろなんか逆方向の映画かもしれませんので、ラ・ラ・ランドにはまれなかったあなたこそ1回観てみてください…!!

 

 

(ちなみに私がラ・ラ・ランドにいまいちはまれなかった理由としては、映画として傑作なのはめちゃめちゃわかるんですけど、エンタメにはウルトラハッピーエンドを求めてしまうハピエン厨なので(現実が辛いから…)、ラ・ラ・ランドの結末がつらすぎて「そ…そんな…こんな悲しい結末があっていいのかよ〜〜〜!!!」と思ってしまったからです。いやあれを美しいハッピーエンドだなと感じる人がいるのもとてもとてもわかるんだけど、私は心がよわよわなので、あれを何回も観たくなる元気がなかったのであった…。あと、ポスターに騙された!!笑 最初からそういう映画だとわかって観てたならよかたんだけど、「世界が恋するハッピーミュージカル!!!!!」みたいな宣伝されてたよね!?)

 

 

私がとにかくこの映画を好きな理由はなんといっても音楽です。1800年代という映画の時代背景より「どうすればドキドキワクワクするか?」を完全に優先して作られた現代的なサウンドが本当に胸を高鳴らせてくれる。主人公P.T.バーナムは実在した興行師なんですが、「バーナムが今に生きていたら、新鮮でエキサイティングなものを採用しただろう」という理論がベースになっているそう*1で、どおりで!!ってめちゃくちゃ思った。そしてこの理論は音楽だけではなくて、この映画を一気通貫するひとつの軸になっているように思いました。そう、すべては、「お客が笑顔になれるか」がすべての基準なんですよね。たとえそれがフェイクや偽善を内包したものであってもね。

この映画のメインテーマは間違いなく「多様性」なんですけど、本当はもう1つテーマがあるんじゃないかと思っていて、多分それは「ショービジネスとは?」ってとこなんだと思いました。ショービジネスは、ビジネスなんですよ…!!!P.T.バーナムという人物は、間違いなく、アメリカというショービズ大国の礎を築いた人であって(そもそも「ショー・ビジネス」という言葉を生み出したのがP.T.バーナムなのである)、そして、現在進行形でそのショービズ大国のど真ん中で活躍中のヒュー・ジャックマンザック・エフロンがこのテーマに挑んだということがめちゃめちゃエモい…。そして「ショービジネスとは?」の問いにこの映画が叩きつける答えは、「お客は楽しんだか?」ってとこと、「マネタイズできたか?」の2つを同時に確立させるものであれ、ということなんだと思いました。アカデミー賞は取らなかったけれど、興行収入という揺るぎない結果を叩きつけたってところまで、メタ的にも完璧すぎて泣く。ああ、アメリカのエンタメ業界ってすごいよね…。

 

 

 

 

 

 

余談ですが、グレイテストショーマン、最初の宣伝で「秋元康氏も絶賛!」というなんじゃそりゃコピーが使われていたことにSNSでは批判が噴出していましたが(私も映画見る前はヤレヤレと思ったくちですが)、映画観たあと、「なんか…秋元康にコメントしてもらう理由…これは…ちょっとわかるわ…」って思いました。「映画を観る前の人」への宣伝として正しかったかどうかは今でもわからんけど、映画を観た後、「あ〜〜〜そういうこと…!?」ってなる感覚はなんとも不思議で、なんか笑っちゃいました。

 

 

 

要はバーナムのやってることは「正しくないけど、人の興味を引くもの」なので、賛否両論ないとむしろおかしくて、私たち消費者は、こんな低俗で差別的なもの!許せない!って思う気持ちも本当だけど、でも「のぞいてみたい」という窃視の欲望も確かに持ち合わせている。たとえば、私はいろいろな理由から秋元康プロデュース関連のアイドルのことが本当に嫌いなんですけど、でも毎年総選挙で誰が何位だったかとかめちゃめちゃ知ってしまっているし、大勢でカラオケ行くと必ずみんなで歌ってた時期とかあるから印税は入れてしまっているし、なんなら1回ライブ観に行ったことあるし…誰がいつどんなスキャンダル出したかとかもなんとなく知っている…それってもう、秋元康さんの思うツボで、あのアイドルグループが一時期「あってはならないことをしているんだけど興味が止められない」という混沌と熱狂の渦を生み出していたことは否定できない。若い女の子を搾取するコンテンツだと今でも思うけれど、このスタイルが一番マネタイズできるんだよ!!って高みから殴られ続ける敗北感と隣り合わせに、多くの人を楽しませ、そして儲けさせるエンタメビジネスを生み出してしまった。そういうものって他にもたくさんあって、例えば週刊誌の不倫報道とか。もう飽き飽きしてるし、そもそも他人の不倫なんて本当にどうでもいいことのはずだし、ていうか人の家庭の事情を覗くことすら下世話で品がないからそんなことしたくないと本気で思っているけど、でも、去年不倫報道された芸能人が誰だったかなんてほとんど言えてしまう。

私たちの中にはそのどっちもの気持ちがあって、バーナムサーカス団も同じなんだと思います。だから劇場の中では、観客はみんな感嘆の声をあげて笑顔で拍手して、一見「フリークスたちを歓迎しているように見える」んだけど、本当は全然そんなことなくて、ひとたび劇場を出ると、フリークスたちを襲ってる暴漢たちを見ても誰も止めないし遠巻きに眺めて眉をひそめているだけだ。誰もフリークスたちを守ろうとしたりしない、その姿がリアルだと思った。

はたしてそんな「傍観者」の私たちに、「あなたのやっていることは差別的で、低俗で、下品です!」と声高らかに批判する権利があるのでしょうか?映画『グレイテスト・ショーマン』の舞台設定の時代から150年経った今、はてさて私たちを取り巻く倫理観は。成長した?後退した?変わっていないならそれは後退かもね?

 

もしかするとこの映画は身体障害者の人権を取り扱う映画の最初の最初なのかもな、と思った。ポリコレ的に100点じゃないのは、わかる。わかるけど、LGBTや人種差別を取り扱う映画はここ最近色々と出てきていて、手法も凝ってきて(『ゲット・アウト』的な技法が使えたりね、逆に)いるけど、奇病を持って生まれた人が権利を獲得していく物語やマジョリティと向き合う物語とかって、これからなのかもしれない。そんなことを思いました。

 

 

 

 

だいすきなサントラに沿って、この映画の好きなとこを書きます。

 

まず、オープニングから好きで…!20世紀FOXのレトロなロゴが写って、そこから「The Greatest Show」のサントラは既に始まっている…つまり「今からお見せするものは全部作り物です」って最初から言ってるんですよね。バーナムサーカス団を観ている観客たちと、この映画を観ている私たちがリンクする構造になっているんだよなあ…と、鑑賞後にこの演出の意味がわかったりして、ぐっとくる。

タイトルのレトロなロゴも好き!!! 

The Greatest Show

The Greatest Show

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そんでもって最初にシルエットだけ映るヒュー・ジャックマンのかっこいいこと……!!!足が長い!!!最初の独唱に始まり、杖でカッ!カッ!て上を指すたびに光が灯って、”so, tell me do you wanna go?”でどーん!とスポットが当たるの、かっこよすぎて痺れる…!(いきなり泣いた)めくるめく色彩と笑顔に溢れたキラキラのショー、くるくる動くメンバーたち、ああもう!好き!!この映画のタイトルとほぼ同じ名前のタイトルナンバーなこともあって、もう1つのテーマソングだよな〜と思います。これをOPとEDに持ってくるセンスよ…!!

 

そして流れるように美しい場面転換で、シーンはバーナムの幼少期に移ります。この映画は描写がかなりスマートで、仕立て屋の前で父親を待つ少年がちらっと自分の靴の靴底がべらべらに剥がれているのを見る、というシーンだけで「この子の家は貧乏なんだな」って一瞬でわからせるのとか、うまいですよね。あと、父親の勤め先の主人に、子供なのに容赦なく平手打ちされて、しかも父親は一言も何も言えない、というシーンからも「この子は身分の低い家の子なんだ」ということがわかるのとか。説明的なセリフはなくても背景の事情が一瞬でわかるのですごくむだのない作りになってるなと思いました。幼少期シーンはすごく短いんですけど、こういった描写から「バーナム自身も社会のアウトサイダーだった」という前提がわかるのだなあ。

 

そして出会うバーナムとチャリティ。「A Million Dreams」は本当に美しいデュエットソング!!

A Million Dreams

A Million Dreams

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 幼少期からチャリティの服は水色がトレードマークで、金髪×水色のドレスって鉄板で可愛くて本当にときめく…。

この歌の中の、時間の経過の表し方が本当に美しくて大好き。幼くして父親を亡くしたバーナムが、お墓のシーンでお父さんのシルクハットと茶色のジャケットを身につけている(チャリティを迎えに行く時も着ている)のとか芸細かい…好き…。

 

 

あと、路上生活でパンを盗んで店主にボコボコにされた少年バーナムにりんごを差し出す一人の女性、顔の形からしハンセン病のひとだと思うんですけど、この示唆も本当にうまいというか…。後々の伏線回収が本当に見事。彼がオディティーズの存在を最初に意識した瞬間を描いて、のちのちの彼のビジネスのヒントになるというのが超スマート。そしてバーナムとチャリティの子役が二人とも歌うまい。

大人になったバーナム(ちょっと若メイクw)がお屋敷にチャリティを迎えにいったときの、大人チャリティの嬉しそうな顔!!恋だ〜〜〜!!大人チャリティも水色のお洋服が本当にかわいい。大人チャリティを演じるミシェル・ウィリアムズさん、ヘルシーな美しさでまじできれいでかっこよくて大好きになった!!屋上のシーツと一緒に踊るシーンのうつくしさよ…!!恋してるからチャリティのお洋服はピンク色なのかな。チャリティのダンスの華やかさが最高。”布越しのふたり”はラブストーリーなんだって太古の昔から言い伝えがあるからね…*2。チャリティのワンピースと同じ動きをするシーツがまたうつくしいんだこりゃ。お金はなくても、あなたと一緒に生きられることがこんなに幸せ!!っていう若いパワーと幸福がたくさんたくさん伝わってくる、本当にすてきな歌!!子供を身ごもる場面転換もきれい、舞台で見てみたいよねえ…。

 

A Million Dreams (Reprise)

A Million Dreams (Reprise)

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 バーナムが勤めてる会社からちらっと隣のオフィスビルと近くの墓地を眺めて(このまま死ぬ人生でいいのか?)って思ってるのを示すのとかスマートですよね…。すぐに仕事を辞めてしまうバーナムに「だから生活が刺激的」って言えるチャリティ、いい奥さんかよ!って最初は思ったんだけど、多分本当にチャリティはこの生活に満足してたんだよな。かわいいかわいい2人の娘ちゃんたち、歌声もかわいい。

 

ビジネスのアイディアを思いつき、最初は博物館を開くもうまくいかない。そんなとき、娘たちの言葉と、机の上に置かれたりんご(かつてハンセン病のひとにもらった)と、「親指トム将軍」の本(いつか銀行ですれ違った小人症の男性)から、フリークスを集めたサーカス、というアイディアを思いつくバーナム。そのへんの回収が本当にスマート!人員募集のトンカチの音も楽しくてハッピー。

このへんから既にわかるんですけどバーナムって基本人たらしなんだよな。人を口説く才能がありすぎる。このあとフィリップやジェニーのことも口説くことになるんだけど、小人症のチャールズや髭女レティへの「誰も笑いやしない、君に敬服する」「僕を信じろ」って言い切るまなざし(そして見た目はヒュー・ジャックマンという爆イケ男…)、まあ…そのへんがバーナムのカリスマたるゆえんだよね…と思う。

 

Come Alive

Come Alive

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 「Come Alive」も好きだ〜!バーナムがスローモーションで赤いジャケットを羽織る瞬間のドキドキが止まらない。そう、真ん中に立つ人は赤い服なんだよ…!!って思って全身の血が沸き立つ!!(戦隊もののヒーローの真ん中もミッキーマウスも赤い服ですよね)

みんなが準備してうっかり外に出ちゃうんだけど、彼らを見た時の観客の驚いた表情といったら!その驚愕の表情と、子供たちのはにかんだ笑顔を見て、(できる)って感じ始めたフリークスたちの泣き笑いみたいな表情が本当に好きで…。杖をついた男の子と目があってちょっと涙目で胸を張る巨漢の男の人の表情、何回見ても泣いてしまう。日陰に隠れて生きてきた人たちが、”これは「個性」で、ここでは価値になる”とわかる瞬間ですよね。嬉しそうに銃を打ち鳴らす親指トムの表情よ!

サーカスのダンスも本当にかっこよくて、何って結合双生児チャン&エン兄弟!!!二人で肩組んでセンターでバク転するフォーメーションのかっこよさ、マジで痺れる。

 

 

↑この解釈大好きです!!!あそこのセンターに結合双生児をもってくるのめちゃめちゃセンスあるよな…かっこいいもん…

 

 

 

フリークスたちのカラフルで華やかな衣装、かっこよすぎるフォーメーションダンスにときめく1曲!!!

 

サーカスは大人気になるんですが、劇場を出るとサーカスを気に入らない市民たちからの猛反発、上流階級の劇評家から辛辣なコメント…など、この時点で既にめちゃめちゃ賛否両論なんですよね。それでも、人が人を集めるからと反対してる市民たちをも宣伝に利用し、サーカスを批判する記事を書いた新聞を持ってきた人はチケットを半額にするなど、バーナムの、良くも悪くもビジネスマン(ショーマンとしても、宣伝マンとしても)としての秀逸なアイディアが更にサーカスを有名にし、彼は成功を収めるのでした…。

 

念願叶ってバレエを習い始めた長女キャロラインに「バレエは長年の訓練がいるの、サーカスとは違う」と言われてしまったことをきっかけに、徐々に”一流にいきたい”という思いを強めていくバーナム。バーナムのピュアなところは、これ、彼自身の虚栄心じゃなくてマジで娘のためにそう思ったってとこなんですよね…。

 

The Other Side

The Other Side

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TLの女たちを狂わせていた(?)、男二人のバチバチな口説きソング「The Other Side」。これはもうサントラだけじゃ物足りないというか、映像付きで観るとかっこよさが5億倍なので早く映像で永遠に観たい!!このシーン、ヒューとザックは3週間練習したんですって*3。最高かよ。年上の成り上がりイケオジが年下の上流階級ハンサム を口説く、超超超かっこいい歌!!パンフレットに「ウェスタン酒場での撃ち合いの感じ」と書いてあって、なるほどー!と思いました。バーテンさんの振りも含めて3人での動きがめちゃめちゃかっこいい。コップを机上ですべらせる音や指でコツコツ鳴らす音などの音ハメが気持ちよすぎてヤバい。口説かれたフィリップが肩をすくめながらカウンターの上に立って踊るところや、振り向く直前ににやりと笑うとこなんかも本当に最高!この曲が一番、映像ありで観たい曲!!”I wasn't born this morning,”のとこの歌詞が好きな人私以外にもたくさんいるでしょ!?笑

 

 

場面転換してサーカスの楽屋で二人でシルクハット交換しながら軽やかに踊るところも本当好き…二人の間を歩く髭女レティがケラケラ笑ってるのもなんかめちゃ胸がぎゅっとなる。

 

そして!フィリップとアン、運命の一目惚れのシーンがめちゃめちゃ美しくて…!特別な女の子と目があって一瞬で心を奪われるフィリップの表情よ…。恋をすると文字通り「時が止まる」んですよね。そのあとの挨拶のシーンで「何をするの?」「僕はショーには出ない」「みんな出るのよ」という会話がありますが、この「みんな出るのよ」というアンのセリフはアンのクールさを表してるように最初は思ったんですけど、そのあとのヴィクトリア女王からの招待のくだりでも彼女が「全員行けるの?」と聞いていることからも、アンの仲間思いな性格を表してるのかな…と思うようになりました。アン大好き…。

女王陛下に会いに行った宮殿で、もう一人の”運命の女性”ジェニー・リンドと出会うバーナム。色々なことが狂い始める予感にドキドキしてしまうんだけど、そんな物語の転換部分に説得力をもたせてくれる、古風な顔立ちの美女レベッカ・ファンダーソンさん。真っ白なお肌に赤リップの似合うこと!!”Why me?”や"This. is."などのうつくしい英語のセリフまわしが存在感たっぷり。ジェニーに「なぜ私?」と聞かれて「僕のショーは”楽しく騙す”、一度は本物を見せたい」ってうのが、バーナムの本心でもあり、ジェニーの心を動かす決定的な一言になるんですよ。物語は加速度を上げていきます!!

 

Never Enough

Never Enough

  • Loren Allred
  • サウンドトラック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 これさ〜〜〜!!!ただの壮大なバラードなんじゃなくて、この曲の間にあまりにも色々なことが起こりすぎているすごいシーンなんですよ、だから大好き!監督本当演出がうまいな…。

歌い始める前から、フリークスたちを「目立つからだめだ」と悪気なく言い放ち、立ち見席に追いやるバーナムと、それに「え?」って思うフィリップ、という不穏なシーンから幕開けってとこからもう気まずいんですが、実際、立ち見席に棒立ちさせられているフリークスたちが映る場面のいたたまれなさよ…。私まで悲しくなってしまった。でもあの1カットすごく大事だなあって思います。そういう「些末な気まずさ」こそ、こういったテーマの映画なら描かなきゃいけないことなんだと思うので…。あと、こんな仕打ちをうけてもなお、曲の終盤には、ジェニーの歌声に感動して涙ぐむレティたち、というカットが映るので、なんだか許された気持ちになりかけるんですが、ところがどっこい、それはこの後へのフリにすぎないのであった…。

ジェニーが歌い始めた時のバーナムの「見つけてしまった」という表情。少年のようなピュアなまなざしでジェニーを見つめ、あっけにとられて微動だにできなくなるバーナム。ああ、だめだ、いやだめじゃないんだけど、完全に心奪われちゃってる〜〜〜!!!というのが観客にもぐいぐい伝わってきてハラハラが止まらない!

歌い始めに一度じっとバーナムを見つめるジェニーの、挑発的かつ誘惑的な視線もものすごい。ジェニーが白のロングドレスを身にまとい、スポットライトを全身に浴びる後ろ姿の美しいこと!!

そしてバーナムがジェニーに完全に心奪われちゃった瞬間に気づいてしまうチャリティ。チャリティは本当聡いですよね…。

それとはまた別の場所で、フィリップがこっそりアンと手を繋ぐという嬉し恥ずかしドッキドキなシーンがあるのですが、そんな青春っぽいシーンさえ、フィリップが親の姿を見つけてアンの手を離してしまう…というこれまた気まずい展開が待ち受けています。驚いたアンの表情と、無表情を貫くフィリップ。ああ、身分差の恋が幕を開ける…。傷ついた顔でその場を立ち去るアンが切ない。あと話には全然関係ないんですけど、アンの方が背が高いの萌えるな…。ゼンデイヤさん美しすぎて…。

この歌はパンフレットのよると「バーナムに対する誘惑的な思いをこめてステージで熱唱する曲」なんですが、この時点でジェニーがバーナムを色恋的な意味で誘惑しているとは考えにくいし、破滅に導こうとしているようにも見えないので、と考えるとこれはジェニーの心情でもなければ、コンサートというシーンにもそぐわない不思議な歌詞だなあと思います。飽くなき欲望についての歌なんですけど、この歌はバーナムの心情の歌なのかなと思いました。バーナムの欲望に火がつき加速していく転換期を表した曲。

 

からのからの…アカデミー賞主題歌賞にもノミネート*4された、この映画のテーマソング「This is me」。上流階級の人たちに囲まれて交流や賞賛を楽しむバーナムが、罪悪感ゼロでフリークスたちを締め出すシーンです。

 

This Is Me

This Is Me

  • Keala Settle & The Greatest Showman Ensemble
  • サウンドトラック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 扉がバタン!と閉まって、ああどうなるんだろう…と思った矢先に静かに始まるイントロと、レティのソロ。もう歌い出しから鳥肌が立ってボロボロ泣いてしまった。レティが先頭に立ち、怒りも決意も孕んだ表情で、仲間を引き連れて歩き出し、パーティー会場に向かうところの後ろのフリークスたちの表情がいいんだ!!チャン&エン兄弟はいつも肩組んでて本当にかわいいな…。

意気込んでパーティー会場になぐりこみにいったものの、会場のざわつきに一瞬ひるむレティの手を親指トム将軍がぎゅっと掴むところ好きすぎて…。 

わたし、この曲の歌詞の”We are warriors, Yeah, that's what we've become.”の和訳がめちゃめちゃ好きなんです。普通に訳したら「私たちは戦士、そう、これが今の私たちの姿」とかだと思うんですけど、字幕だと「私たちは戦士、戦うために姿を変えた」なんですよ!!!!!この字幕すごくないですか!?!?!?!?!?字幕作った人マジで天才だと思いました、ちょっと…すごすぎる…。

 

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ロンドンパラリンピックのPR動画など思い出してしまった。かわいそうな人と捉えるか、スーパーヒューマンだと捉えるかはあなた次第。

 

そしてパーティー会場を飛び出し、やはりレティを先頭にして群舞となって吹雪の中群衆たちに立ち向かっていくフリークスたちのシーンに、この映画でいちばん爆泣きしてしまった。だってレティたちの突き進む先にいる市民たちは誰もレティたちを歓迎していない。バーナムたちに締め出され、自分の足で踏み出した先からも野次を飛ばされて、それでも。

私がこの物語は決して「正しくない」わけじゃない、と強く思うのは、この歌で、レティたちが自分の力だけで立ち上がることを決意するからです。「白人男性に『認めてもらうから』素晴らしい私になるのではなく、勇気もあるし傷もあるけど、これが私なんだ!!」と拳をふりあげる。「This is me」は映画の主題歌なんだけどなんと主人公のバーナムはこの歌を歌ってない。それどころか1秒も出てこない。つまりこの物語はレティが裏主人公であることを意味しているんだなあと思います。そして歌詞にもあるように「自分で叩くドラムが伴奏」、つまり他者に認められているから価値があるのではなく、私が私だから価値があるのだ、というメッセージを突きつけるのには圧巻。時代背景的にも史実的にも、マジョリティとマイノリティが手と手を取り合う物語にできなかったとして、この、「私というだけで私には価値がある」と自分が心から言えることが大切、というメッセージにはものすごく共感しました。現代でも、「あなたはシングルマザーになる選択をした人を”認めますか”?」「LGBTの人も”いてもいいと思います”」とか、そういう言い方をしてる言説って溢れているんですけど、あなたの認める認めないに関係なく、そういう人は既に「いる」のであって、勝手に神の視点に立たないようにという戒めのメッセージでもある。

 

ジェニーと一緒に全米ツアーにまわると言い出したバーナムと口論になるフィリップのシーンで、BGMが「The Other Side」なのいいですよね…。アンとデートに出かけるも両親たちに心無い言葉をかけられ、アンを追いかけるフィリップ。こういうことが当たり前の時代だったのだ。「気にしないで、あの人たちには心がないんだ」「違う…違うの、あなたにはあの視線はわからない」というアンの訴え、人種差別されている側の諦めと悲しみがにじみでていてつらい。

 

Rewrite the Stars

Rewrite the Stars

  • provided courtesy of iTunes

 

ザックとゼンデイヤの歌声が心地よく溶け合う素敵なデュエットナンバー!本当にうつくしいラブソングです。

ゼンデイヤのしなやかなダンスが本当に見事で、二人で空中ブランコを駆使してぐるんぐるん回りながら歌うという非日常的な映像美に引き込まれます。二人ともハイパー歌がうまくてすごい。”It feels impossible.”"It's not impossible.""Is it impossible?""Say that it's possible!"の掛け合いがカッコよすぎて涙出る。

歌ってる間は心を通わせる二人なんですけど、歌い終わると「でもムリなの」とつぶやき場を去るアン…後を追えないフィリップ…ああ…どうしようもなく恋だ…。

 

Tightrope

Tightrope

  • ミシェル・ウィリアムス
  • サウンドトラック
  • ¥250
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 ジェニーと一緒にツアーに出かけたフィリップを眺めながら歌い始めるチャリティのソロ曲。聴けば聴くほど好きになるバラード!!

歌がめちゃめちゃうまい。そして切ない…。あまりにも美しいラブソングです。バーナムみたいな安全ではない男を好きになって、夢見る生活の楽しさも、これから二人がどうなるのかわからない不安も、どちらも経験しているチャリティの繊細な心の揺れが伝わってきます。

カーテンの奥で踊っている二人がA million dreamsのときのシーツ越しの二人をどことなく想起させて切ない。布越しの二人はラブストーリーなんですよね…*5。「私が落ちたらあなたは受け止めてくれるの?」という歌詞が好きです。チャリティの心情を歌いながら、バーナムが抜けてしまったサーカス、全米で歓迎されるジェニーたちなど、バラバラになった三者のシーンが交互に写って時の経過を感じさせます。ジェニーの舞台には花が投げ込まれ、サーカスには野次が飛ぶという対比もすごい。

 

ジェニーはバーナムのことを恋愛的な意味で好きになるんですけど、正直私もジェニーと不倫関係になってしまうのでは!?!?とハラハラしながら観ていたのですが、なんとバーナムはまったくその気がなくジェニーのこともポイ捨てしてしまうという…いやそりゃだめだろ的な言動をとってしまうのであった…。(逆にいうとマジでチャリティに一途っていうのがバーナムの憎めないポイントでもある…)

 

Never Enough (Reprise)

Never Enough (Reprise)

  • Loren Allred
  • サウンドトラック
  • ¥250
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すすり泣くような声で歌うリプライズの切ないこと…。

 

その頃、サーカスを認めない市民たちが暴動を起こします。メンバーを守ろうと暴徒たちに”Gentlemen,”と話しかけるフィリップくんいいよね…。黒人と挑発されてブチ切れるW.D.を皮切りに、「突撃ーー!!」と大暴れするフリークス。堂々と反撃できるようになっているあたり、レティたちの自尊心が高まっているのがわかる。しかし、暴徒の一人が壁に火を投げ込んで…。

 

わたし、This is meの次にこの火事のシーンでボロボロ泣いてしまいました。煤まみれでサーカス場から逃げ出してくるフリークスたち、フィリップがメンバーを確認すると、アンがいなくて…ほとんど迷いもせずフィリップが火事場に飛び込むんですよ!!愛!!!!!そのあと別の出入り口からアンが「兄さん!」と叫びながら飛び出してきてお兄ちゃんに抱きつく一瞬のシーンめちゃめちゃ好き。台詞だと”W.D.!”になってるのに字幕だと「兄さん!」になってるのもなんだか好きです、わかる…和訳するなら「兄さん」って呼びそうな感じがある…ウィーラー兄妹は…。この兄妹についての描写は少なかったので、このわずかな描写でこの二人がちゃんと仲が良い兄妹なんだって一瞬でわかるかんじが好き。

そしてアンが無事だった今、フィリップだけが火事場に残されたことになるんですが…火を見て、家族を見て、それでも迷わず火事場に飛び込むバーナム……!!!!!ああだめだ、思い出すだけで泣いてしまう…。バーナムはいろいろとダメ人間なところもあるって、観客である私たちどころか劇中の登場人物たちも全員知ってるんだけど、でも、もうだめだ、完敗だ、と思った。そんな男なのに、友情のために迷わず命を投げ出してしまうような、どうしようもなく性根の真っ直ぐなところがあって…。泣きながら、あるいは呆然とした表情で焼け落ちる劇場を見つめるフリークスたちの顔が「この人はほんとにダメなとこもたくさんあるけど、でも、嫌いになれない、この人についていきたい」って思ってしまった気持ちを物語っていて胸がいっぱいになった…。

 

病院で一晩中泣き明かしながらフィリップのそばについているアン。自分のために命を投げ出してくれたフィリップを見て、アンの覚悟もいよいよ決まる瞬間でした。アカペラのRewrite the starsが切ない…。

 

焼け落ちた劇場に、劇評家さんがやってきて、バーナムと二人でぽつりぽつりと語り合うシーン、ここ本当に良いシーンだった。一つのカタルシスだなあと思います。

「笑いに来たのか」「いや、放火犯が捕まった。知りたいかと」から始まる二人の会話。「君のやったことは芸術ではない」と言われて「当たり前だ」と答えるバーナム。ここでさらっとそう答えたことに驚いたんだけど、バーナムはずっと自分のやってることをわかっていた。そして、そこからの劇評家さんの「私は嫌いだったが…、肌の色も、体型も大きさも違う人々を同じ舞台に乗せた。他の劇評家ならこう言っていた、”人類の祝祭(celebration of humanity)”と。」の言葉は本当に名台詞!!!!!いや、バーナムサーカス団は人類の祝祭だったんだよ!って意味じゃなくて、「そう捉えることもできる」という可能性。この映画ではずっと、このサーカスに賛否両論あることや、差別的なニュアンスを孕むことを描いてきていた。手放しに「多様性が認められたね!」って一回も言っていない。それでも、フリークスたちは新聞記事を読んで「低俗ですって?やあね」と本気で言えるくらい、自分たちの属性を「個性」だと思えるようになったというのも本当だった。多分、こういったコンテンツがどちらに属するかに白黒つけることはとても難しい。2018年の今だって、全然答えは出ていなくて、ずっと議論していかなきゃいけない問題であると思う。だけど、差別的なものを完全に排除したり、かわいそうな人たちと庇護下に置いたりするんじゃなくて、個性のある人がかっこいいよね、と描いたり捉えたりすることの強さって必ずあるんじゃないかと思う。それだけが正解じゃないんだけど、それでも。

 

 

 

 

 

natalie.mu

 

ちょうどグレイテストショーマンの公開時期に濱田祐太郎くんがR-1優勝したのも印象深かった。彼の話術の巧みさが、TV業界に鮮やかな革命を起こしている姿を見ているのが好き。24時間テレビとかやって私たちがぐずぐずなんにも変られずにいるところに、こういう異端児が現れて急に空気感をがらりと変えてしまうの、すごいなと思う。

 

 

バーナムにはもう一つの試練が待ち受けているのでした。それは…ジェニーとのスキャンダル!!チャリティがついにキレて家を出てしまう。「誤解だ!愛していない」「ええそうよ、あなたは彼女も、私も、愛していない、愛しているのは自分と自分のショーだけ」と突きつけるチャリティ。チャリティ〜〜〜!!!!!

 

バーでひとりやけ酒を呷るバーナムのもとに、サーカスメンバーが集います。最初、ドアが開くんだけど誰の姿も見えないという演出から、親指トムが入ってきたってわかるのいいよね…。

レティの台詞「ペテン師で、目的は金儲けだったかも。でも、本当の家族をくれた」は、バーナムサーカスの清濁併せ呑む感じをよく表していて良いですよね。からの「From Now On」は全曲の中で私が一番好きな曲!!

 

From Now On

From Now On

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 本当に好きすぎる…何回観てもわんわん泣いてしまう。アンサンブルが一斉に踊り出すミュージカルナンバー萌えなので、このシーン練習するの楽しかっただろうなあ!!とか想像してわくわく。あとヒューが死ぬほどかっこいい。

バーナムの静かな独唱から始まって、段々力強くなっていき、全員での大合唱につなっがるクライマックス感にめちゃめちゃどきどきする!!サントラには入ってないんですけど、最初のサビ前にみんながグラスを持って「イエーイ!」って叫ぶ瞬間のときめきたるや。バーナムの”Let me promise in me start, like an anthem in my heart.(初めに約束させてくれ 心に掲げる賛歌のように)”の歌詞、死ぬほど好き…!!!(この歌詞のバックコーラスのハモりがハチャメチャに好き)

映画制作陣のワークショップ映像、This is meのもめっちゃすごいんだけど、From Now onの方もあって、こんなの初日にやっちゃってヒュー・ジャックマンに「初めに約束させてくれ 心に掲げる賛歌のように」なんて歌われちゃったら、もう、死ぬ気でがんばるしかないよね…

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サビのダンスシーン、圧巻の美しさ!!アルビノのダンサーさんがブリッジの体勢でステップ踏むところや、これまであんまりバーナムとの絡みを描いてなかったスキンヘッドの黒人女性や象の皮をもつ男性ダンサーなんかがバーナムと踊るのときめきが止まらない!!あと親指トムの踊りがかわいい。結合双生児がカウンターを滑るとことか、細かいところまで本当に振り付けが美しくてよくできてるすごいシーン!!

そしてサーカスのみんなと踊りながら、彼はもうひとつの”home”、つまり自分の家族を取り戻さなきゃと思うのでした。それに気づいて送り出すのがレティってところがもうね…バーを飛び出すバーナムを見送るレティの表情が秀逸。

そして汽車を追いかけるバーナムのスタイルの良さに改めて驚くのであった。足なっっっが!!!

 

チャリティをお屋敷まで迎えにいくのや、窓からバーナムの姿を見つける(今回はチャリティでなく娘たちが)のが最初のシーンと重なります。

海を見つめるチャリティの美しさ。ここでも水色のスカーフを身にまとっている…。風にはためくスカーフ、CGらしいです。すごいな!ここでバーナムはFrom Now Onの一節「初めに約束させてくれ、心に掲げる賛歌のように」を歌うんですけど、チャリティは"However big, However small..."と、A Million Dreamsの一節を歌うというのが…!チャリティの気持ちは最初からずっと一貫していてで、大きな夢でも小さな夢でも、間違っていても正しくても、二人で一緒に夢を見ることこそが幸せだったのだと。ほんとにいい歌だな…。

 

 

フィリップも目を覚まし、即座にキスするアン。周りの医師や看護師が呆気にとられている(黒人と白人がキスしているから)んだけど、もう二人は周りの目なんて気にしない!ということがその1シーンできっちり伝わってくる。

 

劇場の焼け跡で、融資してくれる銀行はどこにもない、とこぼすバーナムに、「僕は最初、街中のパーティーの招待状が来てた。あなたのおかげで全て失ったよ。残ったのは愛と友情と誇りの持てる仕事だけ」と言うフィリップの台詞めっちゃかっこいい。「希望が担保になればな」「他はダメだったかもしれないが、僕は請ける。ボスの金遣いが荒いから、毎週貯金してた」フィ、フィリップ〜〜〜!!!!!できる男〜〜〜!!受け取れない、というバーナムに「受け取って」「遠慮なんて似合わないわ」と囃し立てるアンやレティ、バーナムのことよくわかってるな…。「パートナーだ、50%−50%でいこう」ああフィリップ!!The Othe Sideの取り分のくだりがここでもう1回出てくるわけですね、かっこよすぎる〜〜〜!!!

フィリップの台詞からもわかるように、この映画って愛や友情や家族や多様性の話でもあるんだけど、仕事の話でもあるんだよなと思った。フィリップのように、地位や名誉よりも大事に思える仕事に出会えるって人生を輝かせるよね。

 

劇場を失ったバーナムはここで、劇場ではなくテントでする、というアイディアを思いつくのですが、これが今や当たり前になっている「サーカスはテントで巡業」というスタイルの生まれた瞬間というのだからすごい。本当にショービズの礎を築いた人なんだな…。

 

The Greatest Show

The Greatest Show

  • provided courtesy of iTunes

 再度「The Greatest Show」が流れ、「巨大なテントの反逆者たち 蘇りし者がサーカスの王だ」という爆裂かっこいい歌詞と共に、バーナムを先頭にステージに上がるサーカス団!かっこよすぎる!華やかに踊りながら、バーナムの帽子を主要フリークスたちが次々に受け渡して行って、最後にレティが「This is the greatest show!」とバーナムの目を見て力強く歌うフレーズが印象的。バーナムの視点で全体をぐるりと見渡すように、華やかでパワフルなメンバーたちが次々に写って光と色彩が洪水のように押し寄せてくる光景は本当に圧巻。私がこの曲を好きな理由は、サーカスのみんなが胸を張って心から自分たちの居場所を「This is the greatest show!」と言っているのがたまらなく好きだからです。自分の仕事や生き方に誇りが持てるって本当に素晴らしいこと!舞台袖でそんなみんなを見つめるフィリップの優しい眼差しがすてき。みんなが両手をクラップする振り付けのときに結合双生児がお互いの片手でクラップしてるのとかめっちゃ好きなんだ…。

 

バーナムがフィリップに"Show must go on."といって団長のポジションを引き継ぐシーン、二人のショーマンとしての信頼関係が伝わってきてとてもよかった。「幕はもう開いているぞ」という翻訳も好き!フィリップにバトンタッチしたあとのフィリップとアンのハモりが美しくて、クライマックス〜〜〜!!てかんじ!

 

 

ラストシーンがバーナムとチャリティとのツーショットで静かに終わるのも美しい。そしてP.T.バーナムの遺した「もっとも素晴らしい芸術は、お客を笑顔にすることである」というフレーズが映し出され、この”地上最大のショー”は幕を閉じたのでした…。

 

 

はあ、本当に美しい映画だった。ときめきが洪水のように押し寄せてくる、夢みたいな映画でした。大好き!!!!!音楽の素晴らしさとヒュー・ジャックマンの圧倒的なヒュー・ジャックマン力(ひゅーじゃっくまんりょく)にぶちのめされる映画でした…。

 

 

そもそもヒュー・ジャックマンが「The Greatest Showman」だもんな、と思った。舞台化の話も出ているらしいので、めちゃめちゃ楽しみ…。

 

www.cinematoday.jp

 

日本で舞台化するとき、髭女レティは森公美子さんが演じることはほぼ確定だと思うのでw(日本中のミュージカルオタが多分同じこと言ってる)、首を長くして待ちます!!

 

幸福な映画体験に大感謝!!!ずっとずっとずっと大好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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*1:パンフレットより

*2:仮面ライダーオーズのOPの話です

*3:パンフレットより

*4:結局リメンバー・ミーが受賞したんですけど、私的にリメンバー・ミーがピンとこなさすぎて、いや主題歌賞はさすがにThis is meやろ!?!?!?って多分永遠に言う

*5:仮面ライダーオーズのOPの話です